JP3801338B2 - 給湯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器で加熱された湯を、複数の切替弁を用いて浴槽循環系又は放熱器循環系のいずれか一方に切り替えて循環させることができる給湯器に関し、さらに詳しくは、いずれか一方の切替弁が故障した場合であっても、浴槽から放熱器への湯の流れ込みを起こさないようにした給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯器としては、給水管に導入された水を熱交換器内に導き、ガスバーナにより加熱して出湯管から排出する一般給湯系の他に、浴槽内の湯水を循環加熱する浴槽循環系を備えた給湯器(いわゆる、給湯器付き風呂釜)が知られている。さらに、前記熱交換器で加熱された湯を放熱器に導き、放熱器から放出される熱を用いて浴室を乾燥室として利用したり、室内の暖房に利用する放熱器循環系を備えた給湯器も知られている。
【0003】
このような浴槽循環系と放熱器循環系とを備えた給湯器においては、熱交換器を双方の循環系で共有し、各循環路の分岐部及び合流部に切替弁を設けるのが一般的である。図6(a)は、このような給湯器に備えられている浴槽循環系と放熱器循環系の概略構成図を示したものである。図6(a)において、浴槽循環系3は、浴槽46が、往き管40と戻り管42とを介して第2熱交換器44に連結されたものである。
【0004】
また、放熱器循環系5は、放熱器96が、放熱器入水管82及び放熱器出水管84を介して、それぞれ、戻り管42及び往き管40に連結されたものであり、放熱器入水管82と戻り管42の分岐部、及び放熱器出水管84と往き管40の合流部には、それぞれ、第1切替弁86及び第2切替弁88が設けられている。
【0005】
また、放熱器出水管84には、容量0.5リットル程度の膨張タンク80が設けられ、放熱器及び配管内を循環する湯の膨張収縮を吸収できるようになっている。さらに、膨張タンク80と第2切替弁88の間には、逆止弁98が設けられ、往き管40から放熱器出水管84への湯の逆流を防止できるようになっている。
【0006】
この種の給湯器において、切替弁86、88を切り替える場合には、図6(a)に示すように、切替弁86、88は、平常時には浴槽循環側で待機させ、放熱器循環系内に湯を循環させる時にのみ、放熱器循環側に切り替えるような制御が行われる。
【0007】
また、切替弁の一方が故障した場合、例えば、図6(b)に示すように第1切替弁86が故障した場合には、図6(c)に示すように、故障していない他方の切替弁(第2切替弁88)を強制的に待機位置、すなわち浴槽循環側、に切り替えて待機させるような制御が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示すような構成及び制御方法を採用した場合、第2切替弁88が故障した時には、第1切替弁86は、浴槽循環側で強制待機させられることになる。そのため、図示はしないが、第2切替弁88が放熱器循環側に連通した状態で停止した場合には、戻り管42、第2熱交換器44、戻り管40及び放熱器出水管84が連通することとなるが、放熱器出水管84には逆止弁98が設けられているため、浴槽46内の湯が膨張タンク80に逆流することはない。
【0009】
しかしながら、第1切替弁86が故障した時には、第2切替弁88は、浴槽循環側で強制待機させられるため、第1切替弁86が放熱器循環側に連通した状態で停止した場合には、図6(c)に示すように、往き管40、第2熱交換器44、往き管42及び放熱器入水管82が連通することになる。
【0010】
そのため、浴槽46内の湯の水位が、膨張タンク80内の湯の水位より低い場合には、浴槽46内の湯が膨張タンク80に逆流するおそれはないが、浴槽46を2階に設置した場合等、浴槽46内の湯の水位が、膨張タンク80内の湯の水位より高くなる場合には、浴槽46内の湯が連通した経路を通って、膨張タンク80内に流れ込み、膨張タンク80から湯があふれ出すという問題があった。
【0011】
本発明が解決しようとする課題は、浴槽循環系及び放熱器循環系を備えた給湯器において、循環系路を切り替えるための複数の切替弁のいずれか一方が故障した場合であっても、浴槽から放熱器循環系側へ湯が流れ込むことのない給湯器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る給湯器は、浴槽内の湯を熱交換器を介して循環加熱する浴槽循環系と、該浴槽循環系から分岐して設けられ、放熱器内の湯を前記熱交換器を介して循環加熱する放熱器循環系と、前記浴槽循環系と前記放熱器循環系の分岐部及び合流部に設けられた第1切替弁及び第2切替弁と、前記放熱器循環系に備えられた膨張タンクと前記第2切替弁を連結する流路に設けられた逆止弁とを備えた給湯器において、前記第1切替弁又は前記第2切替弁が故障しているか否かを判断する故障判断手段と、前記故障判断手段により前記第1切替弁が故障したと判断された場合には、前記第2切替弁を放熱器循環側で強制待機させる放熱器側強制待機手段と、前記故障判断手段により前記第2切替弁が故障したと判断された場合には、前記第1切替弁を浴槽循環側で強制待機させる浴槽側強制待機手段とを備えていることを要旨とするものである。
【0013】
上記構成を有する本発明に係る給湯器によれば、循環経路を浴槽循環系又は放熱器循環系のいずれかに切り替える際には、第1切替弁及び第2切替弁を起動させると共に、第1切替弁及び第2切替弁が故障しているか否かが故障判断手段により判断される。そして、該故障判断手段により、切替動作中に第1切替弁が故障したと判断された場合には、放熱器側強制待機手段により、第2切替弁が放熱器循環側で強制待機させられる。
【0014】
そのため、第1切替弁が浴槽循環側に連通した状態で停止した場合には、浴槽と連通する流路は、膨張タンクと第2切替弁とを連結する流路に設けられた逆止弁の出口側に導かれ、該逆止弁により湯の逆流が阻止される。また、第1切替弁が放熱器循環側で停止した場合には、放熱器循環系は、閉ループを形成し、浴槽循環系と完全に遮断される。これにより、第1切替弁が故障した場合であっても、浴槽から膨張タンクへの湯の流れ込みを回避することが可能となる。
【0015】
一方、前記故障判断手段により第2切替弁が故障したと判断された場合には、浴槽側強制待機手段により、第1切替弁が浴槽循環側で強制待機させられる。そのため、第2切替弁が放熱器循環側に連通した状態で停止した場合には、浴槽と連通する流路は、膨張タンクと前記第2切替弁を連結する流路に設けられた逆止弁の出口側に導かれ、該逆止弁により湯の逆流が阻止される。また、第2切替弁が浴槽循環側で停止した場合には、浴槽循環系は、閉ループを形成し、放熱器循環系と完全に遮断される。これにより、第2切替弁が故障した場合であっても、浴槽から膨張タンクへの湯の流れ込みを回避することが可能となる。
【0016】
ここで、前記故障判断手段は、前記第1切替弁又は前記第2切替弁のいずれか一方が、切替動作開始後、所定時間が経過しても目的位置のリミットスイッチがONとならない場合には、故障したと判断するものであることが望ましい。これにより、切替弁が切替動作途中に停止した場合、及びリミットスイッチが故障した場合の双方を速やかに検知できるからである。
【0017】
また、前記故障判断手段は、前記第1切替弁又は前記第2切替弁のいずれか一方に設けられている浴槽循環側リミットスイッチ及び放熱器循環側リミットスイッチの双方が同時にONとなった場合には、故障したと判断するものであっても良い。これにより、リミットスイッチの故障を速やかに検知できるからである。
【0018】
なお、放熱器循環系に用いられる放熱器は、浴室乾燥運転用の放熱器、あるいは、暖房用の放熱器等に特に限定されるものではなく、本発明は、循環経路の一部を共有する複数の循環系を有するあらゆる給湯器に適用可能なものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明が適用される給湯器の典型例を示したものである。この図示される給湯器1は、一般給湯系2と、浴槽循環系3と、浴槽給湯系4と、放熱器循環系5とを備えている。
【0020】
一般給湯系2は、給水管10と出湯管12と第1熱交換器14とを備え、給水管10及び出湯管12は、第1熱交換器14の入口及び出口にそれぞれ連結されている。給水管10の入口付近には、給水管10に流入する水の総量を規制するための水絞り弁16が設けられている。該水絞り弁16には、水絞り弁モータ(図示せず)が連繋され、該水絞り弁モータにより水絞り弁16の開度が可変制御できるようになっている。
【0021】
また、給水管10には、給水管10へ流入する水の温度を計測するための給湯入水温度サーミスタ18と、給水管10に流入する水の流量を計測するための入水流量センサ20が設けられている。
【0022】
出湯管12には、第1熱交換器14の出口付近に、該第1熱交換器14から排出される湯の温度を計測するための給湯出湯温度サーミスタ22が設けられ、さらに、出湯管12の先端には、第1熱交換器14により加熱された湯を排出するための水栓24が設けられている。なお、図1において、水栓24は、1つのみ図示されているが、これは例示であり、通常は台所、洗面所、シャワー等、複数の水栓24が設けられている。
【0023】
その他、一般給湯系2は、前記第1熱交換器14の下方部位に配置された該第1熱交換器14内を流れる水を加熱するためのガスバーナ26と、前記ガスバーナのガス管28に設けられた、元電磁弁30、メイン電磁弁32及び該ガス管28を流れるガスの流量を制御するガス比例弁34と、さらに前記ガスバーナに燃焼用空気を供給するための送風ファン36とを備えている。
【0024】
浴槽循環系3は、往き管40と戻り管42と第2熱交換器44と浴槽46とを備え、往き管40及び戻り管42は、その一端が第2熱交換器44の入口及び出口にそれぞれ連結され、その他端が浴槽46に連結されているものである。
【0025】
往き管40には、浴槽46から往き管40に流入する湯の温度を計測するための風呂出口温度サーミスタ48が設けられ、さらにその下流側位置には、浴槽46又は後述する放熱器96内の湯を循環させるための循環用ポンプ50が設けられ、さらにその下流側には、往き管40内を湯が流れているか否かを検知するための水流スイッチ52が設けられている。又、戻り管42には、第2熱交換器44内で加熱された湯の温度を計測するための循環出湯温度サーミスタ54が設けられている。
【0026】
その他、浴槽循環系3は、前記第2熱交換器44の下方部位に配置された該第2熱交換器44内を流れる水を加熱するためのガスバーナ56と、前記ガスバーナのガス管58に設けられたメイン電磁弁62及び該ガス管58を流れるガスの流量を制御するガス比例弁64と、さらに前記ガスバーナに燃焼用空気を供給するための送風ファン66とを備えている。なお、ガス管58は、元電磁弁30の下流側においてガス管28と連結され、元電磁弁30を共有する形になっている。
【0027】
浴槽給湯系4は、一般給湯系2と浴槽循環系3とを接続管70を介して連結したものであり、給水管10、第1熱交換器14、出湯管12、接続管70、及び往き管40により構成されている。
【0028】
さらに詳しくは、接続管70の一端は、一般給湯系2に備えられた出湯管12と給湯出湯温度サーミスタ22よりも下流側の位置において連結され、接続管70の他端は、浴槽循環系3に備えられた往き管40と循環用ポンプ50の上流側の位置において連結されている。また、接続管70には、浴槽46又は放熱器96に流入する湯の流量を計測する給湯流量センサ72及び、接続管70を開閉するための給湯弁74が設けられている。
【0029】
放熱器循環系5は、浴室を乾燥室として利用するためのものであり、膨張タンク80と、放熱器入水管82と、放熱器出水管84と、放熱器96と、逆止弁98とを備えている。放熱器96の入口側と戻り管42とは、放熱器入水管82により連結されており、放熱器入水管82と戻り管42との分岐部には、第2熱交換器44で加熱された湯を、戻り管42から浴槽46内又は放熱器96内のいずれかに切替排出させるための第1切替弁86が配設されている。
【0030】
放熱器96の出口側と往き管40とは、放熱器出水管84により連結されていると共に、放熱器出水管84には、膨張タンク80が設けられ、さらに、膨張タンク80の上流側には、逆止弁98がそれぞれ設けられている。また、放熱器出水管84と往き管40との合流部には、浴槽46内又は膨張タンク80内の湯のいずれかを往き管40に切替流入させるための第2切替弁88が配設されている。
【0031】
さらに、膨張タンク80内には、膨張タンク80内の水位が下限値以下になったか否かを検出するための水位低側フロートスイッチ90と、膨張タンク80内の水位が上限値以上になったか否かを検出するための水位高側フロートスイッチ92が設けられている。
【0032】
さらに、図1に示す給湯器1は、給湯入水温度サーミスタ18、入水流量センサ20、給湯出湯温度サーミスタ22、風呂出口温度サーミスタ48、水流スイッチ52、循環出湯温度サーミスタ54、及び給湯流量センサ72から信号を受け、元電磁弁30、メイン電磁弁32、62、ガス比例弁34、64及び送風ファン36、66を制御するバーナコントローラ(図示せず)を有している。
【0033】
バーナコントローラは、公知のCPU、ROM、RAM等により構成され、そのROMには、出湯温度制御等を行うための種々のプログラム類が格納されているものである。また、この給湯器1は、リモコン操作ができるよう、台所等の水栓24が設置されている場所や浴室内部には、リモコン(図示せず)が設けられ、そのリモコンには、電源スイッチ、自動給湯スイッチ、追焚スイッチ、設定温度入力装置等が設けられているものである。
【0034】
次に、このように構成された給湯器1を用いて、一般給湯系2による一般給湯を行う場合の基本的な使用動作について説明する。まず、リモコン操作により設定温度を入力して水栓24を開くと、給水管10内に水絞り弁16を介して水が流入し、流入した水は、第1熱交換器14及び出湯管12を通って水栓24から排出される。
【0035】
この時、入水流量センサ20が給水管10内の水流を感知すると、バーナーコントローラ(図示せず)から指令が送られ、送風ファン36が駆動し、第1熱交換器14を加熱するためのガスバーナ26へ燃焼用空気が供給されるとともに、元電磁弁30並びにガスバーナ26のメイン電磁弁32及びガス比例弁34が順次開かれて、燃焼ガスがガスバーナ26に供給され、イグナイタ(図示せず)による点火動作によってガスバーナ26が点火される。
【0036】
ガスバーナ26が点火された当初は、給湯入水温度サーミスタ18で検知される給水管10を流れる水の温度と、入水流量センサ20で検知される単位時間当たりの流量に基づき、フィードフォワード制御により、給湯出湯温度サーミスタ22で検知される出湯温度が設定温度となるように、ガスバーナ26のガス比例弁34の開度が調整されることにより、ガスバーナ26の燃焼制御が行われる。
【0037】
そして、ガスバーナ26の燃焼が安定状態になった後は、給湯出湯温度サーミスタ22で検出される出湯温度に基づき、フィードバック制御により補正して、出湯温度が設定温度に維持されるように、バーナコントローラにより、ガス比例弁34の比例弁電流回路(図示せず)と送風ファン駆動回路(図示せず)に信号が送られ、ガス比例弁34の開度と送風ファン36のファン回転数を比例制御することにより、ガスバーナ26の燃焼制御が行なわれるものである。
【0038】
次に浴槽給湯系4による浴槽給湯を行う場合の基本的な使用動作について説明する。浴室に取り付けられたリモコン(図示せず)の自動給湯スイッチを押すと、接続管70に設けられた給湯弁74が開かれる。
【0039】
給湯弁74が開かれると、一般給湯系2内に水が流れ、第1熱交換器14を通って出湯管12に排出された水が、接続管70を介して往き管40内に流れ込む。第2切替弁88は、通常、浴槽循環側となっているので、往き管40に流入した水は、そのまま浴槽46内に排出される。
【0040】
この時、一般給湯の場合と同様、入水流量センサ20が給水管10内の水の流れを検知すると、給湯出湯温度サーミスタ22で検知される出湯温度が設定温度となるように、一般給湯系2に設けられたガスバーナ26の点火及び燃焼制御が行われる。そして、浴槽46内に排出された湯の総量は、接続管70に設けた給湯流量センサ72により計測され、流量の積算値が設定量に達したところで、給湯弁74が閉じられ、浴槽給湯が終了する。
【0041】
次に、浴槽循環系3による追焚を行う場合の基本的な使用動作について説明する。浴室に取り付けられたリモコン(図示せず)の追焚スイッチを押すと、循環用ポンプ50が作動する。第1切替弁86及び第2切替弁88は、通常、浴槽循環側となっているので、循環用ポンプ50が作動すると、浴槽46内の湯が往き管40を通って第2熱交換器44内へ送られ、第2熱交換器44から排出された湯が、戻り管42を通って浴槽46内に戻される。
【0042】
この時、水流スイッチ52が往き管40内の水流を感知すると、バーナーコントローラ(図示せず)から指令が送られ、送風ファン66が駆動し、第2熱交換器44を加熱するためのガスバーナ56へ燃焼用空気が供給されるとともに、元電磁弁30並びにガスバーナ56のメイン電磁弁62及びガス比例弁64が順次開かれて、燃焼ガスがガスバーナ56に供給され、イグナイタ(図示せず)による点火動作によってガスバーナ56が点火される。
【0043】
ガスバーナ56が点火された後は、ガスバーナ56のガス比例弁64の開度と送風ファン66の回転数とが最大能力となるように固定され、その状態でガスバーナ56の燃焼が行われる。また、バーナコントローラから循環用ポンプ50の位相制御回路(図示せず)に信号が送られ、循環出湯温度サーミスタ54で検出される出湯温度が所定の温度範囲に維持されるように、循環用ポンプ50の能力が可変制御される。そして、風呂出口温度サーミスタ48で検出される浴槽温度が設定温度に達したところで、元電磁弁30及びメイン電磁弁62を閉じて、ガスバーナ56の燃焼を終了させる。
【0044】
なお、浴槽循環系3は、追焚スイッチにより起動する他、浴槽給湯系4による自動給湯を行った場合において、流量センサー等により、所定量の湯が浴槽46内に給湯されたことを検知した時に浴槽給湯を終了すると共に、一定時間間隔(例えば、10分)毎に浴槽循環系3を自動的に作動させてもよい。このように構成することにより、浴槽46内の湯を常に一定の温度に保持できるからである。
【0045】
次に、放熱器循環系5による浴室乾燥運転を行う場合の基本的な使用動作について説明する。まず、浴室に設けられたリモコン(図示せず)の乾燥運転スイッチを押すと、第1切替弁86及び第2切替弁88が作動し、循環回路が放熱器循環側に切り替わる。
【0046】
次いで、循環用ポンプ50が作動し、放熱器96内の湯が、膨張タンク80、放熱器出水管84及び往き管40を通って第2熱交換器44へ送られ、そこで加熱された湯が、戻り管42、放熱器入水管82を順次通って、放熱器96に戻される。
【0047】
この時、追焚加熱の場合と同様、水流スイッチ52が往き管40内の水の流れを検知すると、浴槽循環系3に設けられたガスバーナ56の点火が行われる。ガスバーナ56が点火された後は、循環出湯温度サーミスタ54で検知される温度が所定の温度となるように、ガスバーナ56のガス比例弁64の開度をフィードバック制御して、ガスバーナ56の燃焼制御が行われる。
【0048】
ここで、乾燥運転中に膨張タンク80内の水が少なくなり、水位低側フロートスイッチ90がOFFになった場合には、水絞り弁16の開度調整が行われた後に給湯弁74が開かれ、給水管10から第1熱交換器14内を通った水が出湯管12及び接続管70を通って往き管40内に補給される。この場合、膨張タンク80の容量が少ない(0.5リットル程度)ので、第1熱交換器14に設けられたガスバーナには点火されず、そのまま水が注水される。
【0049】
往き管40に補給された水は、そのまま放熱器循環系5を循環し続けるので、膨張タンク80内の水位は次第に上昇し、まず、水位低側フロートスイッチ90がONとなる。さらに、水を補給し続けると、水位高側フロートスイッチ92がONとなるので、この時点で給湯弁74を閉じ、放熱器96への水の補給を停止する。そして、この状態で、乾燥運転が続行されると共に、再度、乾燥運転中に水位低側フロートスイッチ90がOFFになった場合には、給湯弁74を開いて、水の補給が行われる。
【0050】
そして、乾燥運転を終了させる時には、浴室に設けられたリモコン(図示せず)の乾燥運転スイッチを再度押せばよく、これにより、元電磁弁30及びメイン電磁弁62が閉じられ、ガスバーナ56の燃焼を停止させると共に、第1切替弁86及び第2切替弁88が浴槽循環側に切り替えられ、その状態で待機するものである。
【0051】
次に、本発明に係る切替弁86、88の制御方法について説明する。図2は、本発明に係る給湯器の切替弁として用いられる3方向ボールバルブの動作を説明するための模式図である。3方向ボールバルブは、安価であること、循環経路が切り替わったか否かの位置検出が容易であること、いずれの循環経路にも接続されない閉状態を容易に作ることができること等の理由から、このような給湯器の切替弁としてしばし用いられるものである。
【0052】
図2に示す3方向ボールバルブは、0゜〜180゜の切替動作を行うものであり、ボールが0゜の位置にある場合には、循環経路は浴槽循環側に切り替えられた状態にあり、180゜の位置にある場合には、放熱器循環側に切り替えられた状態にある。また、バルブの切替は、ボールが0゜の位置から180゜の位置へ、あるいはその逆方向に回転することにより行われるものである。
【0053】
さらに、3方向ボールバルブは、切り替わりの途中において、ボールが0゜〜60゜間にある場合は、循環経路は浴槽循環側と連通し、60゜〜120゜間にある場合は、いずれの循環経路とも連通していない閉状態にあり、120゜〜180゜間にある場合は、循環経路は放熱器循環側と連通している状態にある。従って、ボールが0゜又は180゜以外の位置で故障により停止した場合には、バルブは、浴槽循環側又は放熱器循環側のいずれかに連通している可能性がある。
【0054】
また、3方向ボールバルブの位置検出は、0゜と180゜の2カ所に配置されているリミットスイッチを読み取ることにより行われる。すなわち、0゜の位置及び180゜の位置には、それぞれ、浴槽側リミットスイッチB及び放熱器循環側リミットスイッチKが配置され、ボールが0゜又は180゜の位置にきた時点でリミットスイッチB又はKがONするようになっている。
【0055】
なお、ボールが0゜の位置から180゜の位置へ、あるいはその逆方向に動くために要する動作時間は、ボールバルブの性能により異なるものであり、給湯器の仕様に応じて、適宜最適な動作時間を有するバルブを用いれば良い。本発明の場合には、動作時間が4.6±2秒である3方向ボールバルブを用いている。
【0056】
図3は、第1切替弁86及び第2切替弁88として3方向ボールバルブを用い、循環経路を浴槽循環側から放熱器循環側に切り替える際に、第1切替弁86が故障した場合における第2切替弁88の制御方法を示した図であり、図4は、同様に、第2切替弁88が故障した場合における第1切替弁86の制御方法を示した図である。なお、図3及び図4中で使用した符号は、図1で用いた符号と同一のものである。
【0057】
図3(a)において、第1切替弁86及び第2切替弁88は、待機状態にあり、いずれも、浴槽循環側にある。この状態から、浴室に備えられたリモコンの乾燥スイッチをONすると、バーナコントローラは、第1切替弁86及び第2切替弁88に対し、放熱器循環側に切り替わるよう信号を送る。
【0058】
次いで、バーナコントローラでは、切替指令を発した後、所定時間(以下、「故障判定時間」という)内に、第1切替弁86及び第2切替弁88双方の放熱器循環側リミットスイッチKがONするか否かを監視する。この時、図3(b)に示すように、第1切替弁86が故障して、途中で止まった場合には、故障判定時間内に第1切替弁86側の放熱器循環側リミットスイッチKがONしないので、その旨の信号がバーナコントローラに送られ、第1切替弁86が故障したと判断される。
【0059】
そして、第1切替弁86が故障したと判断された場合には、図3(c)に示すように、バーナコントローラから第2切替弁88に対して、放熱器循環側で待機するように指令が送られ、第2切替弁88は、故障リセット操作後、新たに切替指示が発生するまで、放熱器循環側で強制待機させられる。
【0060】
これにより、第1切替弁86が放熱器循環側と連通した状態で故障した場合には、放熱器循環系5は、閉ループを形成するので、浴槽46から膨張タンク80への湯の流れ込みは生じない。また、第1切替弁86が閉状態の位置で故障した場合も、浴槽循環系3及び放熱器循環系5の双方が短絡することになるので、浴槽46から膨張タンク80への湯の流れ込みは生じない。
【0061】
さらに、万一、第1切替弁86が浴槽循環側と連通した状態で故障した場合には、浴槽46、戻り管42、第2熱交換器44、往き管40及び放熱器出水管84が連通することとなるが、放熱器出水管84には、逆止弁98が設けられているため、膨張タンク80への湯の逆流は、逆止弁98により阻止される。
【0062】
同様に、第1切替弁86及び第2切替弁88に対して、切替指令が発せられた後、バーナコントローラにより第2切替弁88が故障したと判断された場合には、図4に示すように、バーナコントローラから第1切替弁86に対して指令が送られ、第1切替弁86は、浴槽循環側で強制待機させられる。
【0063】
これにより、第2切替弁88が浴槽循環側と連通した状態で故障した場合には、浴槽循環系3は、閉ループを形成するので、浴槽46から膨張タンク80への湯の流れ込みは生じない。また、第1切替弁86が閉状態の位置で故障した場合も、浴槽循環系3及び放熱器循環系5の双方が短絡することになるので、浴槽46から膨張タンク80への湯の流れ込みは生じない。
【0064】
さらに、万一、第2切替弁88が放熱器循環側と連通した状態で故障した場合には、浴槽46、戻り管42、第2熱交換器44、往き管40及び放熱器出水管84が連通することとなるが、放熱器出水管84には、逆止弁98が設けられているため、膨張タンク80への湯の逆流は、逆止弁98により阻止される。
【0065】
なお、図3及び図4は、第1切替弁86及び第2切替弁88が、浴槽循環側から放熱器循環側に切り替えられる際に故障が発生した場合の切替弁の制御方法を示しているが、乾燥運転が終了後、切替弁を放熱器運転側から浴槽循環側に切り替える際に故障が発生した場合も同様に、図3(c)又は図4に示すような制御を行えば、膨張タンク80への湯の流入を阻止することが可能となる。
【0066】
また、上述の説明では、バーナコントローラが故障と判断する原因として、切替弁が切替動作の途中で停止した場合を例にとって説明したが、それ以外にも、リミットスイッチ自体が故障して、ON、OFF動作をしなくなった場合、あるいは、同一切替弁の双方のリミットスイッチが同時にONした場合にも故障と判断し、上述のような制御を行っても良い。リミットスイッチが故障すると、切替弁の位置検出が不能となり、これを無視して切替弁を起動させると、浴槽の湯が膨張タンクに流入するような流路の接続がなされる可能性があるからである。
【0067】
次に、本発明に係る給湯器において、第1電磁弁86及び第2切替弁88がどのように制御されるかを、図5A及び図5Bに示すフローチャートを参照して説明する。まず初めに、第1切替弁86(WV1)及び第2切替弁88(WV2)が待機状態にある場合、すなわち、切替弁に対し、切替指示がなされていない状態について説明する。
【0068】
まず、図5AのS1において、第2切替弁88(WV2)について、「故障フラグ」が「1」か否かが判断される。「故障フラグ」とは、該当する切替弁が故障しているか否かを示す情報であり、故障している場合には「1」が記憶され、故障していない場合には「0」が記憶されているものである。ここでは、故障していないケースを考えているので(S1:NO)、そのままS2に進む。
【0069】
S2では、同様に、第1切替弁86 (WV1)について、「故障フラグ」が「1」か否かが判断される。この場合も、第1切替弁 86(WV1)が故障していないケースを考えている(S2:NO)ので、そのままS5に進む。
【0070】
S5では、第2切替弁88 (WV2)について、「浴槽循環側への切替指示(以下、「B側指示」という)」が「1」か否かが判断される。「B側指示」とは、浴槽循環側への切替指示が出されているか否かを示す情報であり、切替指示が出されている場合には「1」が記憶され、切替指示が出されていない場合には「0」が記憶されているものである。ここでは、切替弁は待機状態にあり、待機状態においては、切替弁に対してB側指示は出されない(S5:NO)ので、そのまま、S16に進む。
【0071】
S16では、同様に、第2切替弁88 (WV2)について、「放熱器循環側への切替指示(以下、「K側指示」という)」が「1」か否かが判断される。この場合も、待機状態であり、第2切替弁88 (WV2)に対してK側指示は出されない(S16:NO)ので、そのまま、図5BのS31に進む。
【0072】
S31では、再度、第1切替弁86 (WV1)について、「故障フラグ」が「1」か否かが判断されるが、ここでは、故障していないケースを考えているので(S31:NO)、そのまま、S32に進む。また、S32では、再度、第2切替弁88 (WV2)について、「故障フラグ」が「1」か否かが判断されるが、同様に故障していないケースを考えているので(S32:NO)、そのままS35に進む。
【0073】
S35では、第1切替弁86 (WV1)について、「B側指示」が「1」か否かが判断されるが、ここでは待機状態であるので(S35:NO)、S46に進む。また、S46では、第1切替弁86 (WV1)について、「K側指示」が「1」か否かが判断されるが、同様に、待機状態であるので(S46:NO)、そのまま図5AのS1に戻る。そして、切替弁に対して切替指示が出されるまで、上述のステップが繰り返される。
【0074】
次に、使用者がリモコンに備えられた乾燥運転スイッチを押す等の操作を行うことにより、待機状態にある切替弁に対し、バーナコントローラから放熱器循環側への循環経路の切替指示が出された場合における、切替弁の切替制御について説明する。
【0075】
まず、図5AのS1及びS2において、第2切替弁88 (WV2)及び第1切替弁86 (WV1)について、「故障フラグ」が「1」か否かが判断される。ここでは、故障していないケースを考えている(S1:NO、S2:NO)ので、そのままS5に進む。
【0076】
S5では、第2切替弁88 (WV2)について、「B側指示」が「1」か否かが判断されるが、ここでは、「K側指示」が出されている場合を考えている(S5:NO)ので、S16に進む。また、S16では、第2切替弁88 (WV2)について「K側指示」が「1」か否かが判断され、この場合は、放熱器循環側への切替指示が出されているので(S16:YES)、S17に進む。
【0077】
S17では、第2切替弁88 (WV2)の放熱器循環側リミットスイッチK(以下、「K側スイッチ」という)がONしているか否かが判断される。切替指示が出された直後は、当然、K側スイッチはOFF状態であるので(S17:NO)、S18に進む。
【0078】
S18では、第2切替弁88 (WV2)が、放熱器循環側方向(以下、「K方向」という)に駆動中であるか否かが判断される。切替指示が出された直後は、当然、第2切替弁88 (WV2)は駆動していないので(S18:NO)、S19に進み、そこで、第2切替弁88 (WV2)をK方向に駆動するよう、バーナコントローラから指示が送られる。また、S20では、故障検出タイマーを起動して、第2切替弁88(WV2)の動作時間(tWV2)の計測をスタートさせた後、図5BのS31に進む。
【0079】
S31及びS32では、第1切替弁86(WV1)及び第2切替弁88(WV2)について、「故障フラグ」が「1」か否かが判断されるが、ここでは、故障していないケースを考えているので(S31:NO、S32:NO)、そのまま、S35に進む。
【0080】
S35では、第1切替弁86(WV1)について、「B側指示」が「1」か否かが判断されるが、ここでは、「K側指示」出されている場合を考えている(S35:NO)ので、S46に進む。また、S46では、第1切替弁86 (WV1)について「K側指示」が「1」か否かが判断され、この場合は、放熱器循環側への切替指示が出されているので(S46:YES)、S47に進む。
【0081】
S47では、第1切替弁86 (WV1)のK側スイッチがONしているか否かが判断される。切替指令が出された直後は、当然、K側スイッチはOFF状態であるので(S17:NO)、S48に進む。
【0082】
S48では、第1切替弁86 (WV1)が、K方向に駆動中であるか否かが判断される。切替指令が出された直後は、当然、第1切替弁86 (WV1)は駆動していないので(S48:NO)、S49に進み、そこで、第1切替弁86(WV1) をK方向に駆動するよう、バーナコントローラから指示が送られる。また、S50では、故障検出タイマーを起動して、第1切替弁86 (WV1)の動作時間 (tWV1)の計測をスタートさせた後、図5AのS1に戻る。
【0083】
S1に戻ったところで、前述と同様に、S1から、S2、S5、S16へと進み、S17に至る。この段階では、第2切替弁88 (WV2)は、未だK側スイッチはONしていない(S17:NO)が、駆動を開始した(S18:YES)状態であるので、S8に進む。
【0084】
S8では、前述のS20において計測を開始した第2切替弁88 (WV2)の動作時間(tWV2)が故障判定時間 (TNG)以上か否かが判断される。ここで、「故障判定時間」とは、前述したように、その時間内に目的位置のリミットスイッチがONしなかった場合には故障したと判断する限界の時間であり、動作時間(tWV2)と故障判定時間 (TNG)とを比較することにより、切替弁自体が故障し、途中で停止した場合、及び目的位置のリミットスイッチが故障した場合の双方を検知することが可能となる。
【0085】
切替弁は、錆びつき等、不可抗力により切替動作が遅れる場合もあるので、故障判定時間(TNG)は、給湯器に使用する切替弁の動作時間よりも余裕を持った値に設定しておくことが望ましい。例えば、動作時間が4.6±2.0秒である3方向ボールバルブを用いる場合には、故障判定時間(TNG)としては、20秒程度が妥当である。
【0086】
S8において、第2切替弁88(WV2)の動作時間(tWV2)が故障判定時間(TNG)以上となった場合(S8:YES)には、少なくとも、第2切替弁88(WV2)自体、又は第2切替弁88(WV2)に備えられたK側スイッチのいずれかが故障していることを示しているので、S9において、第2切替弁88(WV2)の「故障フラグ」として、「1」を記憶させた後、S10に進む。
【0087】
一方、第2切替弁88(WV2)の動作時間(tWV2)が故障判定時間(TNG)未満である場合(S8:NO)には、第2切替弁88 (WV2)が動作中であり、故障ではない可能性があるので、そのまま図5BのS31に進む。
【0088】
再度、S31に進んだところで、前述と同様に、S31から、S32、S35、S46へと進み、S47に至る。この段階では、第2切替弁88 (WV2)と同様に、第1切替弁86 (WV1)も、未だK側スイッチはONしていない(S17:NO)が、駆動を開始した(S48:YES)状態であるので、S38に進む。
【0089】
S38では、前述のS50において計測を開始した第1切替弁86 (WV1)の動作時間(tWV1)が故障判定時間 (TNG)以上か否かが判断される。そして、第1切替弁86(WV1)の動作時間(tWV1)が故障判定時間(TNG)以上となった場合(S38:YES)には、少なくとも、第1切替弁86 (WV1)自体、又は第1切替弁86 (WV1)に備えられたK側スイッチのいずれかが故障していることを示しているので、S39において、第1切替弁86 (WV1)の「故障フラグ」として、「1」を記憶させた後、S40に進む。
【0090】
なお、S38で用いる故障判定時間(TNG)は、S8で用いる故障判定時間(TNG)と同一の値を用いる必要はなく、使用する切替弁の特性や給湯器の仕様等を考慮して、適宜最適な値を選択すればよい。
【0091】
一方、第1切替弁86(WV1)の動作時間(tWV1)が故障判定時間(TNG)未満である場合(S38:NO)には、第1切替弁86 (WV1)が動作中であり、故障ではない可能性があるので、そのまま図5AのS1に戻る。そして、第1切替弁86(WV1)及び第2切替弁(WV2)に備えられたK側スイッチがONするか、あるいは故障判定時間(TNG)が経過するまで、上述のステップが繰り返される。
【0092】
そして、放熱器循環側への切替が完了した場合には、S17において、第2切替弁88 (WV2)のK側スイッチがONしていると判断されるので(S17:YES)、S21に進む。S21では、さらに、第2切替弁88 (WV2)の浴槽循環側リミットスイッチB(以下、「B側スイッチ」という)がONしているか否かが判断される。
【0093】
この時、バーナコントローラはK側指示を出しているので、本来、B側スイッチがONすることはないが、B側スイッチが故障している場合には、第2切替弁88 (WV2)のK側スイッチとB側スイッチが同時にONとなることがあり得る。その場合(S21:YES)には、S9に進み、第2切替弁88 (WV2)の「故障フラグ」に「1」を記憶させた後、S10に進む。一方、B側スイッチが正常であれば、B側スイッチがONすることはない(S21:NO)ので、そのまま、S10に進む。
【0094】
S10では、第2切替弁88 (WV2)を停止するよう、バーナコントローラから指令が送られると共に、S11及び12において、それぞれ、第2切替弁88 (WV2)に対する「B側指示」及び「K側指示」を「0」にリセットした後、図5BのS31に進む。
【0095】
S31に進んだ後は、S32、S35及びS46を経てS47に至る。そして、S47では、第1切替弁86 (WV1)のK側スイッチがONしていることが検知されるので(S47:YES)、S51に進む。S51では、さらに、第1切替弁86 (WV1)のB側スイッチがONしているか否かが判断される。
【0096】
第2切替弁88 (WV2)の場合と同様に、B側スイッチが故障している場合には、B側スイッチがONすることがあり得る(S51:YES)ので、その場合は、S39に進み、第1切替弁86 (WV1)の「故障フラグ」に「1」を記憶させた後、S40に進む。これに対し、B側スイッチが正常であれば、B側スイッチがONすることはない(S21:NO)ので、そのまま、S40に進む。
【0097】
S40では、第1切替弁86 (WV1)を停止させると共に、S41及び42において、それぞれ、第1切替弁86 (WV1)に対する「B側指示」及び「K側指示」を「0」にリセットして、放熱器循環側への切替動作が終了し、放熱器循環系による浴室乾燥運転のための燃焼制御が実行される。
【0098】
次に、乾燥運転終了後、循環経路を放熱器循環側から浴槽循環側への切替指示が出された場合における、切替弁の切替制御について説明する。ここでは、故障していないケースを考えているので、まず、S1からS2を経てS5に至る。また、ここでは、「B側指示」が出された場合を考えているので(S5:YES)、そのまま、S6に進む。
【0099】
S6では、第2切替弁88 (WV2)のB側スイッチがONしているか否かが判断される。切替指示が出された直後は、当然、B側スイッチはOFF状態であるので(S6:NO)、S7に進む。また、S7では、第2切替弁88 (WV2)が、浴槽循環側方向(以下、「B方向」という)に駆動中であるか否かが判断される。
【0100】
切替指示が出された直後は、当然、第2切替弁88 (WV2)は駆動していないので(S7:NO)、S13に進み、そこで、第2切替弁88 (WV2)のB方向への駆動を開始すると共に、S14において、故障検出タイマーによる第2切替弁88(WV2)の動作時間(tWV2)の計測をスタートさせた後、図5BのS31に進む。
【0101】
S31に進んだ後は、同様に、S31からS32を経てS35に至り、S35において、「B側指示」が出されたと判断されるので(S35:YES)、S36に進む。そして、第2切替弁88 (WV2)の場合と同様、S36において、第1切替弁86 (WV1)のB側スイッチがONしているか否かが判断されるが、切替指示が出された直後は、当然、B側スイッチはOFF状態であるので(S36:NO)、S37に進む。
【0102】
S37では、第1切替弁86 (WV1)が、B方向に駆動していないことが確認されるので(S37:NO)、S43に進み、そこで、第1切替弁86(WV1) のB方向への駆動を開始すると共に、S44において、故障検出タイマーによる第1切替弁86(WV1)の動作時間(tWV1)の計測をスタートさせた後、図5AのS1に戻る。
【0103】
S1に戻ったところで、前述と同様に、S1から、S2、S5へと進み、S6に至る。この段階では、第2切替弁88 (WV2)は、未だB側スイッチはONしていない(S6:NO)が、駆動を開始した(S7:YES)状態であるので、S8に進む。
【0104】
そして、S8では、第2切替弁88 (WV2)について、故障判定時間(TNG)が経過したか否かが判断され、故障判定時間(TNG)が経過している場合(S8:YES)には、S9において、第2切替弁88 (WV2)の「故障フラグ」として、「1」を記憶させた後、S10に進む。一方、故障判定時間(TNG)が経過していない場合(S8:NO)には、そのまま図5BのS31に進む。
【0105】
再度、S31に進んだところで、前述と同様に、S31から、S32、S35へと進み、S36に至る。この段階では、第2切替弁88 (WV2)と同様に、第1切替弁86 (WV1)も、未だB側スイッチはONしていない(S36:NO)が、駆動を開始した(S37:YES)状態であるので、S38に進む。
【0106】
そして、S38では、第1切替弁86(WV1)について、故障判定時間(TNG) が経過したか否かが判断され、故障判定時間(TNG)が経過している場合(S38:YES)には、S39において、第1切替弁86 (WV1)の「故障フラグ」として、「1」を記憶させた後、S40に進む。一方、故障判定時間(TNG)が経過していない場合(S38:NO)には、そのまま図5AのS1に戻り、第1切替弁86(WV1)及び第2切替弁(WV2)に備えられた、B側スイッチがONするまで、上述のステップが繰り返される。
【0107】
そして、浴槽循環側への切替が完了した場合には、まず、S6において、第2切替弁88 (WV2)のB側スイッチがONしたと判断されるので(S6:YES)、S15に進み、S15において、さらに、第2切替弁88 (WV2)のK側スイッチがONしているか否かが判断される。
【0108】
K側スイッチがONしている場合(S15:YES)には、第2切替弁88(WV2) のK側スイッチが故障していることを示しているので、S9に進み、第2切替弁88 (WV2)の「故障フラグ」に「1」を記憶させると共に、S10に進む。一方、K側スイッチがONしていない場合(S15:NO)は、そのままS10に進み、そこで、第2切替弁88 (WV2)を停止すると共に、S11及び12において、それぞれ、第2切替弁88 (WV2)に対する「B側指示」及び「K側指示」を「0」にリセットした後、図5BのS31に進む。
【0109】
S31に進んだ後も同様に、S31からS32及びS35を経てS36に至る。そして、S36において、第1切替弁86 (WV1)のB側スイッチがONしたと判断されるので(S36:YES)、S45に進み、S45において、さらに、第1切替弁86 (WV1)のK側スイッチがONしているか否かが判断される。
【0110】
K側スイッチがONしている場合(S45:YES)には、第1切替弁86(WV1) のK側スイッチが故障していることを示しているので、S39に進み、第1切替弁86 (WV1)の「故障フラグ」に「1」を記憶させると共に、S40に進む。一方、K側スイッチがONしていない場合(S45:NO)は、そのままS40に進み、そこで、第1切替弁86 (WV1)を停止すると共に、S41及び42において、それぞれ、第1切替弁86(WV1)に対する「B側指示」及び「K側指示」を「0」にリセットして、浴槽循環側への切替動作が終了し、待機状態に移行するものである。
【0111】
次に、切替弁の切替動作中に、第1切替弁86 (WV1)が故障した場合における第2切替弁 88(WV2)の制御方法について説明する。前述のS45又はS51において、第1切替弁86 (WV1)が故障したと判断された場合(S45:YES、又はS51:YES)には、S39において、「故障フラグ」として「1」が記憶されると共に、S40において、第1切替弁86 (WV1)が停止され、さらにS41及びS42において、第1切替弁86 (WV1)の「B側指示」及び「K側指示」が「0」にリセットされた後、図5AのS1に進む。
【0112】
そして、S1からS2に進み、そこで第1切替弁の「故障フラグ」が「1」か否かが判断されるが、この場合は、「1」が記憶されているので(S2:YES)、S3に進む。S3では、第2切替弁88 (WV2)の「B側指示」を取り消し、S4において、「K側指示」に「1」を記憶させる。これにより、現在の給湯器の使用状態に関わらず、第2切替弁88 (WV2)に対し、放熱器循環側で強制待機するよう指示が送られることとなる。
【0113】
次いで、S5に進み、第2切替弁88 (WV2)の「B側指示」が「1」か否かが判断される。この場合、第2切替弁88 (WV2)は、S3において「B側指示」を強制的に取り消されている(S5:NO)ので、S16に進む。また、S16では、第2切替弁88 (WV2)の「K側指示」が「1」か否かが判断されるが、第2切替弁88 (WV2)は、S4において放熱器循環側で強制待機するよう指示が出されている(S16:YES)ので、S17に進む。
【0114】
S17では、第2切替弁88 (WV2)のK側スイッチがONしたか否かが判断される。ONしていない場合(S17:NO)は、S18に進み、前述の手順に従い、第2切替弁88 (WV2)が放熱器循環側に強制的に駆動させられる。
【0115】
一方、第2切替弁88 (WV2)が初めから放熱器循環側にある場合、あるいは放熱器循環側への強制駆動が終了した場合には、K側スイッチがONとなる(S17:YES)ので、S21に進む。そこでは、第2切替弁88 (WV2)のB側スイッチがONしているか否かが判断され、ONしている場合(S21:YES)は、双方の切替弁が故障していることになるので、S9に進み、第2切替弁88 (WV2)に対しても、「故障フラグ」として「1」を記憶させる。
【0116】
ここでは、第2切替弁88 (WV2)が故障していないケースを考えている(S21:NO)ので、S10に進み、そこで第2切替弁88 (WV2)が停止されると共に、S11及びS12において、第2切替弁88 (WV2)の「B側指示」及び「K側指示」が「0」にリセットされ、第2切替弁88 (WV2)の放熱器循環側への強制待機動作が終了する。そして、故障リセット操作後、新たに切替指示が発生するまで、この位置で待機するものである。
【0117】
以上のように、本発明によれば、第1切替弁86 (WV1)が故障した場合には、第2切替弁88 (WV2)が放熱器循環側で強制待機させられることとなるので、第1切替弁86 (WV1)がどのような位置で停止した場合であっても、浴槽46から膨張タンク80への湯の流入を阻止することが可能となる。
【0118】
次に、切替弁の切替動作中に、第2切替弁88 (WV2)が故障した場合における第1切替弁86 (WV1)の制御方法について説明する。前述のS15又はS21において、第2切替弁88 (WV2)が故障したと判断された場合(S15:YES、又はS21:YES)には、S9において、「故障フラグ」として「1」が記憶されると共に、S10において、第2切替弁88 (WV2)が停止され、さらにS11及びS12において、第2切替弁88 (WV2)の「B側指示」及び「K側指示」を「0」にリセットされた後、図5BのS31に進む。
【0119】
そして、S31からS32に進み、そこで第2切替弁の「故障フラグ」が「1」か否かが判断されるが、この場合は、「1」が記憶されているので(S32:YES)、S33に進み、そこで、第1切替弁86 (WV1)の「K側指示」を取り消し、S34において、「B側指示」に「1」を記憶させる。これにより、現在の給湯器の使用状態に関わらず、第1切替弁86 (WV1)に対し、浴槽循環側で強制待機するよう指示が送られることとなる。
【0120】
次いで、S35に進み、第1切替弁86 (WV1)の「B側指示」が「1」か否かが判断される。この場合、第1切替弁86 (WV1)は、S34において、浴槽循環側で強制待機するよう指示が送られている(S35:YES)ので、S36に進む。
【0121】
S36では、第1切替弁86 (WV1)のB側スイッチがONしたか否かが判断される。ONしていない場合(S36:NO)は、S37に進み、前述の手順に従い、第1切替弁86 (WV1)が浴槽循環側に強制的に駆動させられる。
【0122】
一方、第1切替弁86 (WV1)が初めから浴槽循環側にある場合、あるいは浴槽循環側への強制駆動が終了した場合には、B側スイッチがONとなる(S36:YES)ので、S45に進む。そこでは、第1切替弁86 (WV1)のK側スイッチがONしているか否かが判断され、ONしている場合(S45:YES)は、双方の切替弁が故障していることになるので、S39に進み、第1切替弁86(WV1) に対しても、「故障フラグ」として「1」を記憶させる。
【0123】
ここでは、第1切替弁86 (WV1)が故障していないケースを考えている(S45:NO)ので、S40に進み、そこで第1切替弁86 (WV1)を停止させると共に、S41及びS42において、第1切替弁86 (WV1)の「B側指示」及び「K側指示」が「0」にリセットされ、第1切替弁86 (WV1)の浴槽循環側への強制待機動作が終了する。そして、故障リセット操作後、新たに切替指示が発生するまで、この位置で待機するものである。
【0124】
以上のように、本発明によれば、第2切替弁88 (WV2)が故障した場合には、第1切替弁86 (WV1)が浴槽循環側で強制待機させられることとなるので、第2切替弁88 (WV2)がどのような位置で停止した場合であっても、浴槽46から膨張タンク80への湯の流入を阻止することが可能となる。
【0125】
なお、上記実施のフローチャートにおいて、故障判断手段は、S1、S2、S9、S15、S21、S31、S32、S39、S45、及びS51のステップに該当し、放熱器循環側強制待機手段はS3〜S4のステップに該当し、浴槽循環側強制待機手段は、S33〜S34のステップに該当する。
【0126】
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、上記実施の形態では、切替弁として、動作時間が4.6±2.0秒の3方向ボールバルブを用いているが、これに限定されるものではなく、さらに動作時間の短いボールバルブや、電磁弁を用いても良く、これにより上記実施の形態と同様の効果が得られる。
【0127】
また、上記実施の形態では、浴室乾燥運転用の放熱器循環系を備えた給湯器の場合について説明したが、放熱器の用途には、何ら限定されるものではなく、暖房用の放熱器循環系を備えた給湯器、あるいは浴室乾燥運転用の放熱器循環系及び暖房用の放熱器循環系の双方を備えた給湯器であっても良い。さらにまた、一般給湯系を有しない風呂システムに対して本発明を適用しても良く、これにより上記実施の形態と同様の効果が得られるものである。
【0128】
【発明の効果】
本発明の給湯器によれば、浴槽循環系と放熱器循環系の分岐部及び合流部には、それぞれ第1切替弁及び第2切替弁を設け、かつ前記放熱器循環系に備えられた膨張タンクと前記第2切替弁の間に逆止弁を設けると共に、第1切替弁が故障した場合には第2切替弁を放熱器循環側で強制待機させ、第2切替弁が故障した場合には第1切替弁を浴槽循環側で強制待機させるようにしたので、切替弁の一方が故障した場合であっても、浴槽から膨張タンクへの湯の流入を阻止できるという効果がある。
【0129】
また、切替弁の故障判断手段として、切替動作開始後、所定時間内に目的位置のリミットスイッチがONとならない場合には故障したと判断するようにしたので、切替弁が動作途中で停止した場合のみならず、リミットスイッチの故障を速やかに検知できるという効果がある。
【0130】
また、切替弁の故障判断手段として、第1切替弁又は第2切替弁のいずれか一方に設けられている浴槽循環側リミットスイッチ及び放熱器循環側リミットスイッチの双方が同時にONとなった場合には故障と判断するようにしたので、リミットスイッチの故障を速やかに検知できるという効果がある。
【0131】
以上のように、本発明によれば、切替弁の一方が故障した場合には、他方の切替弁を適正な位置に強制待機させることにより、浴槽から膨張タンクへの湯の逆流を確実に防止できるようにしたので、浴槽を2階に設置した場合であっても、安心して使用でき、給湯器の使用感を格段に向上させるものであり、産業上、その効果の極めて大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される給湯器の概略構成図である。
【図2】本発明が適用される給湯器の切替弁として用いられる3方向ボールバルブの動作を説明するための図である。
【図3】本発明に係る給湯器で実施される第1切替弁が故障した際の第2切替弁の待機動作を示す図である。
【図4】同じく、本発明に係る給湯器で実施される第2切替弁が故障した際の第1切替弁の待機動作を示す図である。
【図5A】本発明に係る切替弁の制御を実行するための制御フローチャートを示す。
【図5B】図5Aに示す制御フローチャートの続きである。
【図6】従来の給湯器で実施されている、故障時における切替弁の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 給湯器
3 浴槽循環系
5 放熱器循環系
40 往き管
42 戻り管
44 第2熱交換器
46 浴槽
80 膨張タンク
82 放熱器入水管
84 放熱器出水管
86 第1切替弁
88 第2切替弁
96 放熱器
98 逆止弁
Claims (3)
- 浴槽内の湯を熱交換器を介して循環加熱する浴槽循環系と、該浴槽循環系から分岐して設けられ、放熱器内の湯を前記熱交換器を介して循環加熱する放熱器循環系と、前記浴槽循環系と前記放熱器循環系の分岐部及び合流部に設けられた第1切替弁及び第2切替弁と、前記放熱器循環系に備えられた膨張タンクと前記第2切替弁を連結する流路に設けられた逆止弁とを備えた給湯器において、
前記第1切替弁又は前記第2切替弁が故障しているか否かを判断する故障判断手段と、
前記故障判断手段により前記第1切替弁が故障したと判断された場合には、前記第2切替弁を放熱器循環側で強制待機させる放熱器側強制待機手段と、
前記故障判断手段により前記第2切替弁が故障したと判断された場合には、前記第1切替弁を浴槽循環側で強制待機させる浴槽側強制待機手段とを備えていることを特徴とする給湯器。 - 前記故障判断手段は、前記第1切替弁又は前記第2切替弁のいずれか一方が、切替動作開始後、所定時間が経過しても目的位置のリミットスイッチがONとならない場合には、故障したと判断するものであることを特徴とする請求項1に記載される給湯器。
- 前記故障判断手段は、前記第1切替弁又は前記第2切替弁のいずれか一方に設けられている浴槽循環側リミットスイッチ及び放熱器循環側リミットスイッチの双方が同時にONとなった場合には、故障したと判断するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載される給湯器。
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