JP3800765B2 - 複合icカード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は情報記録媒体に関し、詳しくはオフィス・オートメーション(Of-fice Automation、いわゆるOA)、ファクトリー・オートメーション(Factory Automation、いわゆるFA)、あるいはセキュリティー(Security)の分野等で使用されるICカード等に代表される情報記録媒体であって、特に、電力の受給と信号の授受を電気接点を介して行う接触型と、電磁的な結合方式によって電源電力の受電、並びに信号の授受をICカードに電気接点を設けることなく非接触状態で行う非接触型との双方の機能を有するICカード、すなわち複合ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体メモリー等を内蔵するICカードの登場により、従来の磁気カード等に比べて記憶容量が飛躍的に増大するとともに、マイクロコンピュータ等の半導体集積回路装置を内蔵することによってICカード自体が演算処理機能を有することで情報媒体に高いセキュリティー性を付与することができるようになった。
【0003】
ICカードはISO(International Organisation for Standardisation)で国際的に規格化されており、一般的に、ICカードはプラスチックなどを基材とするカード本体に半導体メモリー等のICが内蔵され、カード表面に外部読み書き装置との接続のために金属製の導電性端子が設けられており、そのICカードと外部読み書き装置とのデータの交信のためにICカードを外部読み書き装置のカードスロットに挿入して用いるものである。
これは、大量データ交換や決済業務等交信の確実性と安全性が求められる用途、例えばクレジットや電子財布応用では好都合である。
【0004】
一方、入退室等のゲート管理への適用に際しては、認証が主たる交信内容であって、交信データ量も少量の場合が多く、より簡略な処理が望まれる。この問題を解決するために発案された技術がいわゆる非接触(型)ICカードである。
これは、空間に高周波電磁界や超音波、光等の振動エネルギーの場を設けて、そのエネルギーを吸収、整流してカードに内蔵された電子回路を駆動する直流電力源とし、この場の交流成分の周波数をそのまま用いるか、或いは逓倍や分周して識別信号とし、この識別信号をアンテナコイルやコンデンサ等の結合器を介してデータを半導体素子の情報処理回路に伝送するものである。
【0005】
特に、認証や単純な計数データ処理を目的とした非接触ICカードの多くは、電池とCPU(Central Processing Unit 、中央処理装置)を搭載しないハードロジックの無線認証(Radio Frequency IDentification; 以下ではこれを単にRF−IDと呼ぶ)であり、この非接触ICカードの出現によって、従来の磁気カードに比較して偽造や改竄に対する安全性が高まるとともに、ゲート通過に際してそのカードの携帯者は、ゲート装置に取り付けられた読み書き装置のアンテナ部に接近させるか、又は携帯したカードを読み書き装置のアンテナ部に触れるだけでよく、そのカードを敢えてケースやカバンあるいはポケットから取り出して読み書き装置のスロットに挿入するというデータ交信のための煩雑さは軽減された。
【0006】
近年になって、多目的な用途に1枚のカードで対応することを目的として、前者のような外部端子を持つ接触型の機能と、後者のような無線通信によってデータ交信する非接触型の機能との双方を有する複合型のICカードが考案されている。接触型のCPU処理という高いセキュリティー性と非接触型の利便性という双方の利点を結合したものである。
尚、本明細書中では、このようなICカード全般のことを、特に複合ICカードと称している。
【0007】
一般的に、複合ICカードは以下に示すようにして製作される。
エッチングによって形成された非接触伝達用の金属箔のアンテナコイルがICモジュールの嵌合孔を明けられたシートと基材によって挟み込まれ、ラミネートされてカード本体が製作される。
このとき、アンテナコイルとICモジュールとの接続のための2つのアンテナ端子はカード本体の嵌合孔の内部で露出している。ICモジュールの一方の面は外部機器との接続のための金属の端子電極が形成されている。
もう一方の面にICが実装され、アンテナとの接続のための端子が設けられる。この端子には導電性接着剤が塗布される。端子に導電性接着剤が塗布されたICモジュールのその端子とカードのアンテナ端子とが重なり合うようにICモジュールがカード本体の嵌合孔に据え付けられた後、熱と圧力を加えてICモジュールの端子とアンテナ端子とが結合されて実装を終了する。
【0008】
このような実装法は比較的簡便ではあるが、ICモジュールとアンテナとの接続部の状態を確認することは困難であって、また、もしそのカードに曲げ応力等が加えられた場合にはそのことによって接続部が破断する事が多く、従ってその接続信頼性が問題となる。
加えて、機械的な応力により接続部の劣化が発生しやすい。
さらに、ICモジュールとアンテナとの接続のために導電性接着剤の塗布工程や熱圧着工程が必要となるので、従来の外部端子付きICカードの製造装置を使用しにくく、新しく製造ラインを設置しなければならない。
【0009】
複合ICカードの、カード製造工程でのICモジュールとアンテナとの間の接続を不要とする従来の技術の例としては、特開平7−239922号公報に示されるものがある。
これによれば、ICカード用ICモジュールを用意する。このICモジュールは、ICチップ、このICチップと電気的に接続されており外部機器との間で情報及び/またはエネルギーの伝達を行う伝達機構、そしてこれらのICチップ及び該伝達機構とを支持する支持体、とからなっている。また、その伝達機構は、コイルまたはアンテナのいずれかからなる非接触型伝達機構、及び前記支持体表面に設けられた導体をパターン化した複数の端子電極からなる接触型伝達機構、の両方を備えた構成としている。そして、接触型と非接触型との両方の方式に対応可能な機能をモジュール化して、そのICモジュールをプラスチックカード基体に嵌合固定する、というものである。
また、さらに前記の実現手段として、非接触伝達のためのアンテナまたはコイルのいずれかを端子電極の周囲に端子電極を囲むように設けるか、あるいは逆に、アンテナまたはコイルを中心に据えてアンテナまたはコイルの周囲に端子電極を設ける、としている。
【0010】
つまり、非接触伝達用のアンテナをICモジュール内に収納するということによって、最終工程であるところの、ICモジュールのカード基板への実装工程でのアンテナコイルとICモジュールとの間の接続を不必要としたものである。
【0011】
しかしながら、非接触伝達用のアンテナをICモジュール内に収納する方法によったのでは、十分なアンテナ面積が得られず、交信距離が数ミリメートル以下のいわゆる密着結合の形態だけしか許されない。これでは、非接触伝達機能を付加することによって享受できる恩恵が極めて小さい。接触型伝達機構に非接触伝達機構を付与する効果は、数十ミリメートルから百ミリメートル程度の距離、あるいはさらにそれを超えるほどの距離だけ離れた所での交信が実現されることによって得られるべきものであって、この領域においては、外部読み書き装置のアンテナ部にカードをただ単に「かざす」だけの動作によって交信が達成可能となる。そして、そうするためには例えばコイルの面積を大きくするとか、あるいは巻数を多くすることが必要となってくる。
【0012】
更に述べると、ICモジュール基板の端子電極の周囲にプリントパターンによってアンテナコイルを設ける方法の場合には、標準のICモジュールの面積が12mm×12mm程度であるのでアンテナコイルの大きさは上記の数値を超えることは許容されない。
よって、ICモジュール内で端子電極の外周部にコイルを配置した場合には、プリントコイルを形成するとしても数巻きしかとれないことになり、コイルの面積が小さいことも影響して十分な電力を受信することができない。また、導体パターンで実用的な巻数にするとエンボス領域にかかってしまうことになる。
【0013】
一方、後者のアンテナの周囲に端子電極を設ける配置の場合には、エンボス領域への侵犯が明白であり、外部端子付きICカードの規格であるISO7816から大きく逸脱したものであって、これでは市場的に受け入れられる可能性は極めて低い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような従来の技術がもつ問題点に着目してなされたものであり、ICモジュールと非接触伝達用のアンテナコイルとの間の配線による接続が必要ないにも関わらず、十分な交信距離を得ることが出来る受信感度を備え、しかも接触型と非接触型との双方の伝達機構を実用的な動作状態で維持することができる複合ICカードの非接触伝達用アンテナ素子とICモジュールとを提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明が提供する手段は、すなわち、まず請求項1に示すように、
接触型と非接触型との双方の機能を備えた複合ICカードであって、
複合ICカードがICモジュールと、該ICモジュールとの間に導体による接続を持たない非接触伝達用アンテナ素子とを有し、
該ICモジュールは、接触型伝達機能と非接触型伝達機能との双方の機能を備えたICチップ、接触型伝達素子である外部端子を形成したモジュール基板、そして非接触伝達機構の第1の結合コイルとから構成され、
前記非接触伝達用アンテナ素子は、外部読み取り装置との間で電力の受給と信号の授受を行うアンテナと、該アンテナに接続された第2の結合コイルとを備え、
前記第1の結合コイルと第2の結合コイルとが、互いに密結合可能に配設され、前記ICモジュールとアンテナとがトランス結合によって非接触な結合が可能に構成された複合ICカードにおいて、
前記非接触伝達用アンテナ素子の第2の結合コイルと、前記ICモジュールの第1の結合コイルとが、ほぼ同一の面内に入れ子状に配置されてなることを特徴とする複合ICカードである。
【0016】
ここで、該第2の結合コイルの内側輪郭が、該ICモジュールの嵌合孔の外側輪郭よりも大きくしたことは、第1のコイルに発生された微小な電力を第2のコイルにより効果的に伝達する事を目的としたものであって、カード側から外部読み取り機に信号を送信する場合、カードが受電した微弱な電力によってICチップを駆動すると共に信号を送信しなければならないので微弱な信号となるため第2の結合コイルは可能な限り大きく取ることが好適である。
【0017】
また、請求項1によると、第1の結合コイルがモジュール基板のICチップと同一面に形成されることにより、第1のコイルとカード基材内に埋め込まれたアンテナ素子の第2の結合コイルとの間隙を小さくすることができるので双方の結合コイルの伝達効率を向上できるとともに、外部端子の外形寸法より小さな領域に第1の結合コイルを形成することが可能となることからエンボス対応上も、非常に好ましい。
【0018】
さらに好ましくは、請求項2に示すように、請求項1に記載の複合ICカードを基本構成としており、特に、前記第2の結合コイルの内側輪郭が、該ICモジュールの嵌合孔の外側輪郭よりも大きく、且つ前記ICモジュールに配設された第1の結合コイルがモジュール基板の裏面に形成されてなることを特徴とする複合ICカードである。
【0019】
ここで、非接触伝達用アンテナ素子の第2の結合コイルと、複合ICモジュールの第1の結合コイルとが、ほぼ同一の面内に入れ子状に配置したことは、さらに第1の結合コイルと第2の結合コイルとの間の結合度を向上させることを目的としたものであって、請求項1に記載したICモジュールに配置された第1の結合コイルがモジュール基板のICチップと同一面に形成したことにより、第1の結合コイルと第2の結合コイルとをほぼ同一平面内に配置して両コイルの間隙を少なくすることができるので結合係数が高くとれる。
【0020】
また好ましくは、請求項3に示すように、請求項1に記載の複合ICカードを基本構成としており、特に、前記非接触伝達用アンテナ素子の第2の結合コイルの内側が、前記ICモジュールの嵌合孔を兼ねてなることを特徴とする複合ICカードである。
【0021】
ここで前記非接触伝達用アンテナ素子の第2の結合コイルの内側が、前記ICモジュールの嵌合孔を兼ねていることは、従来の外部端子付きICカードのICモジュール嵌合孔加工設備をそのまま使用することを目的としたものであって、従来の外部端子付きICカードのICモジュール嵌合孔の形状と同様であって、寸法は同一であるか大きくとれば、特に好適である。
【0022】
また好ましくは、本発明は、請求項4に示すように、上記請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複合ICカードを基本構成としており、特に、前記非接触伝達用アンテナ素子の第2の結合コイルが、前記アンテナのループ外に設けられていることを特徴とする複合ICカードである。
【0023】
ここで前記非接触伝達用アンテナ素子の第2の結合コイルを、前記アンテナのループ外に設けたことは、エンボス対応を目的としたものであって、第2の結合コイルの外側輪郭とアンテナの外側輪郭がエンボス領域を避けるように配置したものである。
【0024】
これによると、非接触伝達用のアンテナ素子の第2の結合コイルをアンテナのループ外に設けることで、第2のコイルの外周にアンテナコイルが巻かれることが無くなり、第2のコイルの外形をエンボス領域にかからないようにするだけでよくエンボス領域へのアンテナコイルのはみ出しを抑制できる。
【0025】
また、本発明は、請求項5に示すように、上記請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
複合ICカードを基本構成としており、特に、前記ICモジュールの第1の結合コイルが、巻線コイルからなり、前記モジュール基板の裏面のICチップの周囲に巻かれることで該ICモジュールの補強材も兼ねることを特徴とする複合ICカードである。
【0026】
これによると、複合ICモジュールの第1のコイルをICチップの封止材周囲に巻き、ICモジュールの補強材とすることで、機械的な応力に対してICモジュールの強度を向上させている。
【0027】
ここでICモジュールの前記第1の結合コイルが、巻線コイルからなり、前記モジュール基板の外部端子形成面とは反対の面のICチップの周囲に巻かれることは、ICモジュールの特別な補強材を不要とすることを目的としたものであって、巻線コイルが接着剤の含浸等で強固に固められていれば特に好適である。
【0028】
また、本発明は、請求項6に示すように、上記請求項1乃至4のいずれか1項に記載の複合ICカードを基本構成としており、特に、前記ICモジュールの第1の結合コイルが、前記モジュール基板の裏面のICチップの近傍に巻線コイルにてトロイダル状に巻かれて形成されていることを特徴とする複合ICカードである。
【0029】
ここで第1の結合コイルをICチップの近傍に巻線コイルにてトロイダル状に巻くことは、エンボス領域への第2のコイルのはみ出しを押さえることを目的としたものであって、第1のコイルはエンボス領域と反対の位置に実装されることが好適である。
【0030】
また、本発明は、請求項7に示すように、上記請求項1乃至4のいずれか1項に記載の複合ICカードであって、前記ICモジュールの第1の結合コイルが、前記モジュール基板の裏面のICチップの近傍にパターン化された導体により形成されていることを特徴とする複合ICカードである。
【0031】
ここでICモジュールの前記第1の結合コイルをICチップの近傍にパターン化された導体により形成したことは、エンボス領域への第2のコイルのはみ出しを押さえること及び第1のコイルの実装コスト削減を目的としたものであって、第2のコイルとほぼ同一面に形成されるのであれば特に好適である。
【0032】
また、本発明は、請求項8に示すように、上記請求項1乃至7のいずれか1項に記載の複合ICカードであって、前記ICモジュールのICチップ実装面をICチップおよび第1の結合コイルと共に樹脂封止したことを特徴とする複合ICカードである。
【0033】
ここでICモジュールのICチップ実装面をICチップおよび第1の結合コイルと共に樹脂封止したことは、樹脂封止後に第1の結合コイルを取り付けることによる樹脂成形の問題を解決するとともに強度の向上を目的としたものであって、第1のコイル全体を封止することが好ましい。
【0034】
これによると、ICモジュールのICチップ実装面をICチップおよび第1の結合コイルと共に樹脂封止したことで、結合コイルの露出を防止することで信頼性も向上させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明における非接触伝達機構の基本構成と基本原理とについて図面を用いて説明する。
【0036】
図4は、本発明の非接触伝達機構の原理を説明する非接触結合回路の等価回路図である。図4において、非接触型の外部読み書き装置100の送受信回路101には複合ICカード1の非接触伝達機構への電力供給と情報の授受を行う電磁結合器である送受信コイル102が接続されている。
【0037】
一方、複合ICカード1の非接触伝達機構は、外部読み書き装置100の送受信アンテナ102と直接電磁的に結合され電力の受信と情報の授受に関与するアンテナコイル4と、アンテナコイル4の両端に接続され並列共振回路を構成するコンデンサ15と、複合ICモジュール2に実装された複合ICチップ6とそれに接続された第1の結合コイル8と、その第1の結合コイル8にアンテナコイルで受信した信号を最大効率で伝送するために並列共振回路のコンデンサ15の両端に接続された第2の結合コイル3からなる。このとき、コンデンサ15の接続は並列としたが、アンテナコイル4や第2の結合コイル3の線間容量を増大させることにより省略させることも可能である。また、アンテナコイル4と第2の結合コイル3との間に直列に接続することも本発明に含まれる。
【0038】
ここで、外部読み書き装置100から複合ICカード1に電力および情報を伝達する場合について、各コイルの結合を以下に説明する。
外部読み書き装置100の送受信回路101で発生された図示しない高周波信号により、送受信コイル102に高周波磁界が誘起される。この高周波信号は、磁気エネルギーとして空間に放射される。
【0039】
このとき、複合ICカード1がこの高周波磁界中に位置すると、外部読み書き装置100の送受信コイル102により発生された高周波磁界により、複合ICカード1のアンテナコイル4とコンデンサ15で構成する並列共振回路に電流を流す。このとき、複合ICチップ6に直接接続された第1の結合コイル8と、前記アンテナコイル4とコンデンサ15の共振回路に接続され第1の結合コイル8に電力伝送する第2の結合コイル3にも高周波磁界による電流が誘起されるが、前記のアンテナコイル4に誘起される量に比べて一桁以上小さいので、受信感度はアンテナコイル4の特性に大きく依存する。
【0040】
アンテナコイル4とコンデンサ15の共振回路で受信した信号は第2の結合コイル3に伝達される。その後、第2の結合コイル3と第1の結合コイル8とが最大伝達効率を示す密結合配置で第2の結合コイル3と第1の結合コイル8とのトランス結合によって、複合ICチップ6に信号が伝達される。第2の結合コイル3と第1の結合コイル8とのトランス結合の最大伝達効率は回路定数の選択によって決定される。
以上のようにして、受信特性の改善が達成される。
【0041】
さらに、第1の結合コイル8の巻数を多くすることによって第2の結合コイル3との結合係数が大きくなり、複合ICチップ6に伝達されるエネルギーはさらに増大する。
しかしながら、現在の印刷配線板の製造技術では0.1mmのパターン幅が限界でありプリントコイルではICカードのモジュール基面内に数十巻きすることは困難である。
一方、絶縁皮膜を施した導線によってコイルを形成することは磁気ヘッド技術の進歩により、数十ミクロン径まで可能となっている。
その技術に着目して、本発明の複合ICモジュールとアンテナとの結合コイルを絶縁皮膜を施した導線によって形成する手段を考案するに至った。
【0042】
加えて、本発明に於けるような空芯トランス型結合においては、コイル間の間隙をより少なくすることが伝達効率向上をもたらす。この実現のために、第2の結合コイル3の内径を図示しないカード基板の複合ICモジュール2の嵌合孔よりも大きくして、第1の結合コイル8を第2の結合コイル3が取り巻き、ほぼ同一平面内に配置するようにした。このとき、第2の結合コイル3の内部は前記嵌合孔を兼ねることになる。
こうすることで、複合ICモジュール2の嵌合孔の下に第2の結合コイル3が配置される場合に比較して、嵌合孔加工の深さ精度が必要なくなり外部端子付きICカードの嵌合孔加工設備がそのまま使用可能となる。
【0043】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0044】
図1は本発明にかかる複合ICカードの概略構成図である。
本発明にかかる複合ICカード1は、本発明の複合ICモジュール2とシート状の樹脂の表面にプリントコイルで形成した第2の結合コイル3とアンテナコイル4とを持つアンテナ基板5を樹脂封止したカード基板10からなる。
【0045】
複合ICモジュール2は接触型伝達部であるパターン形成した端子電極7と、図示しない接触型インターフェースと非接触型インターフェースとを内蔵した複合ICチップ6と、複合ICチップ6の周囲、またはモジュール基板9の周囲に絶縁皮膜を施した導線によって形成された非接触型伝達部の第1の結合コイル8、そしてモジュール基板9からなる。
複合ICチップ6はモジュール基板9の端子電極7の形成面とは反対側の面に実装される。複合ICチップ6とモジュール基板9の端子電極7とはスルーホールで接続される。複合ICチップ6と、端子電極7及び第1の結合コイル8とを接続するモジュール基板9に形成された回路パターンとは半田や導電性接着剤等を用いて熱溶着されて接続される。この接続は、複合ICチップ6の回路形成面とモジュール基板9とをワイヤボンドすることによっても実現されうる。
【0046】
複合ICチップ6をモジュール基板9に実装し、回路接続された後に、複合ICチップ6は図1(b)に示す如く樹脂封止16され、その後、複合ICチップ6の周囲、またはモジュール基板9の周囲に絶縁皮膜導線を巻き第1の結合コイル8を形成し、その後 モジュール基板9の回路パターンと第1の結合コイル8の端子とを接続して複合ICモジュール2が完成する。
図1(b)は第1の結合コイル8を複合ICチップ6の樹脂封止16の周囲に巻線コイルを形成した場合について示した。第1の結合コイル8の形成の準備として、樹脂封止16の工程まで製作した複合ICモジュール2の樹脂封止16の周囲を切削手段などにより巻線しやすくなるように加工する。その後、図示しない巻線機によって複合ICモジュール2の樹脂封止16の周囲に直接巻線を施す。
所定巻数終了後、図示しない第1の結合コイル8の接続端子の絶縁皮膜を除去して、モジュール基板9の図示しない所定の回路パターンに接続する。
【0047】
このとき、樹脂封止16を施す際に巻線を容易にするように型を用いるなどして樹脂封止することにより樹脂封止16の切削加工を省略できる。また、巻線を複合ICチップ6の周囲に直接巻かずに、コイル巻線機を用いて別工程で平面コイルを製作し、モジュール基板9に接着して第1の結合コイル8とし、その後、ICチップ6と第1の結合コイル8とを覆い隠すように樹脂封止16することも本発明に含まれる。
本実施例では、製作されたコイルの断面形状を角丸の矩形としたが、円形であってもよい形状に限定はない。
【0048】
続いて、本発明による複合ICカード1は概略以下のようにして製作される。まず、図1(a)(b)に示すように、樹脂基板にプリントコイルで第2の結合コイル3とアンテナコイル4とコンデンサ15をそれぞれ別個の領域に形成したアンテナ基板5が準備される。
図1(b)に示すように、アンテナ基板5の第2の結合コイル3は複合ICモジュール2の嵌合孔11の外形よりも外に形成され、最終的に、複合ICモジュール2に実装された第1コイル8とほぼ同一平面に位置するように設定される。ここで、第2の結合コイル3とアンテナコイル4とは絶縁被覆した導線を巻いて形成してもよい。
【0049】
アンテナ基板5の樹脂としては塩化ビニルが使用されたが、その他にもポリカーボネート、PET、ポリイミドなども適用でき、材料は一種に固定されるものではない。また、アンテナ基板5の基材の厚さは50μmから300μmの範囲である。より好ましくは、100μm程度である。
【0050】
次に、射出成形によりアンテナ基板5を封入してカード基板10を成形する。成形の際、第2の結合コイル3が複合ICモジュール2の実装位置に重なるように位置決めされ配置される。射出成形によるカード基板10の製作の後に複合ICモジュール2の嵌合孔11を形成する。最後に、カード基板10の複合ICモジュール2の嵌合孔11に複合ICモジュール2を接着することで複合ICカード1が完成する。カード基板10の材料としては塩化ビニルを用いたが、その他、ポリカーボネートなど十分なカードの特性が得られるもので有ればすべて本発明に適用できる。図1(a)において、カード基板10は表面と裏面に分離して描いてあるが、本来、一体のものであり、図1(a)では、カード基板に封入されるアンテナ基板5における結合コイルと嵌合孔11との関係を明確に説明するために修飾されている。
【0051】
本発明において、カードの製作を射出成形としたが、カード特性を維持する方法であればいずれも本発明に適用可能であって、例えば、ラミネート方式、接着剤充填方式であってもよい。また、ICモジュールの嵌合孔11は、カード成形時に同時加工することも本発明に含まれる。この場合には、アンテナ基板5に形成された第2の結合コイル3の内部は、ICモジュールの嵌合のために予めくり抜かれている。
【0052】
図2は、複合ICチップ6の近傍に第1の結合コイル8を巻いた実施例である。この例では、複合ICチップ6は、モジュール基板9の中心から一方の端に偏心されて実装される。樹脂封止16までの工程が終了した複合ICモジュール2に別途、図示しない巻線機で製作した第1の結合コイル8をモジュール基板9に接着し、第1の結合コイル8の図示しない接続端子がモジュール基板9の図示しない所定の回路パターンに端子接続して複合ICモジュール2が完成する。こうすることで、樹脂封止部の周囲を第1コイル8の実装の為に加工する行程が不要となる。第1コイル8の断面形状は角丸の矩形としたが、円形や楕円形であってもよく形状にこだわるものではない。
【0053】
図3は、複合ICチップ6の近傍に配置するように第1の結合コイル8をモジュール基板9の複合ICチップ6の実装面に導体のプリントパターンで形成した実施例である。
第1の結合コイル8は、モジュール基板9の表面の外部端子と裏面の複合ICチップ6も接続パターンと同時に形成されるのでモジュール基板9と第1コイル8との接続が簡略化される。本実施例に於ける第1の結合コイル8の断面形状は角丸の矩形としたが、円形や楕円形であってもよく形状にこだわるものではない。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に於ける複合ICモジュールは、外部端子付きの接触型とアンテナコイル等の非接触結合素子を持つ非接触型の双方の方式に対応可能な機能を有しており、ICモジュールとアンテナコイルとの間にトランス結合回路素子を設けることで、ICモジュールとアンテナコイル間を電気的に接続することなく電力の受給と信号の送受を行うように構成した。
この複合ICカードにおいて、非接触伝達用のアンテナ素子の第2の結合コイルの内径がICモジュールの嵌合孔の外形より大きくなるようにして、ICモジュールに配置された第1の結合コイルがモジュール基板の裏面に形成し、第1の結合コイルと第2の結合コイルとをほぼ同一面に配置することで間隙を少なくすることができるので結合係数が高くとれる。
【0055】
結果として、アンテナコイルで受信した電磁エネルギーを高い結合係数でトランス結合してICチップに伝達できるようになった。
このことにより、非接触伝達機能の利点である外部読み書き装置のアンテナ近傍にカードを「かざす」ことで通信可能な感度特性を一層向上できるという効果がある。
さらに、カードの受信感度が大きくなることで通信距離の増大、及び/又は外部読み書き装置の送信出力の抑制が実現できる。このことは、電波法によって送信出力が規制されているため、非接触伝達機能にとって好都合である。
【0056】
加えて、非接触伝達用のアンテナ素子の第2の結合コイルの内部がICモジュールの嵌合孔を兼ねている。こうすることで、複合ICモジュールの嵌合孔の下に第2の結合コイルが配置される場合に比較して、嵌合孔加工の深さ精度が必要なくなり、従来の外部端子付きICカードのICモジュール嵌合孔加工設備をそのまま使用することができるとともに、ICモジュールとカード基板に内蔵されたアンテナ回路との接続が不要であり、カードに曲げ応力などの機械的応力が加えられてもICモジュールとアンテナ回路とが接続点を持たないために接続端子の破断などによって故障する危険が極めて少ない。
【0057】
また、非接触伝達用のアンテナ素子の第2の結合コイルをアンテナのループ外に設けることで、エンボス領域へのアンテナコイルのはみ出しを抑制した。
更に、前記の複合ICモジュールの第1のコイルをICチップの封止材周囲にトロイダル状に巻き、ICモジュールの補強材とすることで、機械的な応力に対してICモジュールの強度を向上させている。
【0058】
以上総じて、ICモジュールと非接触伝達用のアンテナコイルとの間の配線による接続が必要ないにも関わらず、十分な交信距離を得ることが出来る受信感度を備え、しかも接触型と非接触型との双方の伝達機構を実用的な動作状態で維持することができる複合ICカードとそれに好適に使用可能な複合ICモジュールとを提供することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる複合ICカードの第1の実施例の概略構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例のICモジュールの結合コイル実装の説明図である。
【図3】本発明の第3の実施例のICモジュールの結合コイル実装の説明図である。
【図4】本発明の非接触伝達機構の原理を説明する非接触結合回路の等価回路図である。
【符号の説明】
1・・・複合ICカード
2・・・ICモジュール
3・・・第2の結合コイル
4・・・アンテナコイル
5・・・アンテナ基板
6・・・複合ICチップ
7・・・端子電極
8・・・第1の結合コイル
9・・・モジュール基板
10・・・カード基板
11・・・嵌合孔
15・・・コンデンサ
16・・・樹脂封止
100・・・外部読み書き装置
101・・・送受信回路
102・・・送受信アンテナ
Claims (8)
- 接触型と非接触型との双方の機能を備えた複合ICカードであって、
複合ICカードがICモジュールと、該ICモジュールとの間に導体による接続を持たない非接触伝達用アンテナ素子とを有し、
該ICモジュールは、接触型伝達機能と非接触型伝達機能との双方の機能を備えたICチップ、接触型伝達素子である外部端子を形成したモジュール基板、そして非接触伝達機構の第1の結合コイルとから構成され、
前記非接触伝達用アンテナ素子は、外部読み書き装置との間で電力の受給と信号の授受を行うアンテナと、該アンテナに接続された第2の結合コイルとを備え、
前記第1の結合コイルと第2の結合コイルとが、互いに密結合可能に配設され、前記ICモジュールとアンテナとがトランス結合によって非接触な結合が可能に構成された複合ICカードにおいて、
前記非接触伝達用アンテナ素子の第2の結合コイルと、前記ICモジュールの第1の結合コイルとが、ほぼ同一の面内に入れ子状に配置されてなることを特徴とする複合ICカード。 - 該第2の結合コイルの内側輪郭が、該ICモジュールの嵌合孔の外側輪郭よりも大きく、且つ前記ICモジュールに配設された第1の結合コイルがモジュール基板の裏面に形成されてなること
を特徴とする請求項1に記載の複合ICカード。 - 前記非接触伝達用アンテナ素子の第2の結合コイルの内側が、前記ICモジュールの嵌合孔を兼ねてなること
を特徴とする請求項1に記載の複合ICカード。 - 前記非接触伝達用アンテナ素子の第2の結合コイルが、前記アンテナのループ外に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複合ICカード。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の複合ICカードであって、前記ICモジュールの第1の結合コイルが、巻線コイルからなり、前記モジュール基板の裏面のICチップの周囲に巻かれることで該ICモジュールの補強材も兼ねることを特徴とする複合ICカード。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の複合ICカードであって、前記ICモジュールの第1の結合コイルが、前記モジュール基板の裏面のICチップの近傍に巻線コイルにてトロイダル状に巻かれて形成されていることを特徴とする複合ICカード。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の複合ICカードであって、前記ICモジュールの第1の結合コイルが、前記モジュール基板の裏面のICチップの近傍にパターン化された導体により形成されていることを特徴とする複合ICカード。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の複合ICカードであって、前記ICモジュールのICチップ実装面をICチップおよび第1の結合コイルと共に樹脂封止したことを特徴とする複合ICカード。
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