JP3797251B2 - 車両用画像処理装置および車両用画像処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用画像処理装置および車両用画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、特開平11−150726号公報に記載された車両用動画像処理方法および車両用動画像処理装置がある。
この従来技術では、できるだけCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)等のハードウェアに計算負荷を与えずに、車両から撮影した進行方向の動画像を適切に圧縮するための圧縮方法および装置を提案している。
図11は、従来例を説明する図である。
1はCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)カメラ、2は圧縮装置、3は解凍装置、4は画像処理装置、5は車両制御装置、6はブレーキアクチュエータ、7はステアリングアクチュエータ、8はスロットルアクチュエータ、9は変速アクチュエータ、21は撮像部、22は伝送部、23は画像処理部、24はCPUである。
すなわち、具体的には、図11に示す構成図のように、CCDカメラ1で撮影した画像データを、圧縮装置2にて圧縮符号化するに際し、車両の移動に伴う画像の変化度合いに応じて、変化の小さい第1領域と、変化の大きい第2領域とに分割し、それぞれの領域に適合する圧縮方式で圧縮符号化する。例えば、第1領域は、静止画像に適合した圧縮方式により、第2領域は、動画像に適合した圧縮方式によりそれぞれ圧縮符号化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来例の構成においては、撮像した画像を元に分割領域や圧縮方式を設定する構成になっているため、画像情報を逐次、解析し、道路部分の解析や、好ましい圧縮方式を選択するための画像全体の解析を行う必要がある。また、道路側壁の位置や前方車両の車の位置などは、画像上において、おおむね、その出現場所が予想できるため、その予想に合わせて、分割領域と圧縮方式を設定することもできる。しかし、道路形状や道路側壁状態の不連続性や外乱混入の可能性を考慮すると、定期的に画像全体の構成を確認する必要がある。また、確認するためのきっかけが特になければ、ランダムな時刻に全体の画像構成を探索するような構成にする必要がある。このことは、すばやく状況を判断するためには、頻繁に画像全体の位置関係を確認する必要があり、このことがCPU24の負担を増加させる。前記全体画像に対する探索周期を伸ばせば、CPU24の負担は軽減するが、物体の検知などの発見が遅れたり、必要な部分の画像が劣化するなどの問題を包含している。
また、圧縮方式の選択が、車両制御装置5の制御周期の情報に基づいて変更する構成になっていないため、画像系処理と自動車制御系処理を同一のコンピュータのCPU24で構成しようとするとき、演算に関する処理を効率的に分散することができず、必要以上に性能が高いCPU24が必要となり、システム全体のコストを上昇させる原因となる。
【0004】
本発明の目的は、撮像画像を観察することなく、状況に応じた適切な画像圧縮・解凍を行うことができる車両用画像処理装置および車両用画像処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明においては特許請求の範囲に記載するような構成をとる。
すなわち、請求項1記載の車両用画像処理装置は、車両周囲を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像データを圧縮する圧縮手段と、前記圧縮手段によって圧縮された画像データを解凍する解凍手段と、前記解凍手段から得られる画像データの画像処理を行う画像処理手段と、前記撮像手段が撮像した際の車両制御状況又は車両周囲状況に基づいて、前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、該決定した圧縮の特性及び該解凍の特性をそれぞれ該圧縮手段及び該解凍手段に指示する特性決定手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項2記載の車両用画像処理装置は、請求項1記載の車両用画像処理装置において、前記特性決定手段は、道路属性を検出する道路属性検出手段を含み、該道路属性検出手段により高速道路であると検出した場合には、該特性決定手段は、時空間的な間引き量が大きくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、非高速道路であると検出した場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定することを特徴とする。
また、請求項3記載の車両用画像処理装置は、請求項1記載の車両用画像処理装置において、前記特性決定手段は、車両の周囲の交通量密度を検出する交通量密度検出手段を含み、該交通量密度検出手段により検出された交通量密度が小さい場合には、該特性決定手段は、時空間的な間引き量が大きくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、交通量密度が大きい場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定することを特徴とする。
また、請求項4記載の車両用画像処理装置は、請求項1記載の車両用画像処理装置において、前記特性決定手段は、車両制御装置の制御周期を検出する制御周期検出手段を含み、該制御周期検出手段により検出された制御周期が短い場合には、該特性決定手段は、時空間的な間引き量が大きくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、制御周期が長い場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定することを特徴とする。
また、請求項5記載の車両用画像処理方法は、車両周囲を撮像するステップと、撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、圧縮された画像データを解凍するステップと、解凍された画像データの画像処理を行うステップと、車両周囲を撮像する際の車両制御状況又は車両周囲状況に基づいて、画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び該圧縮された画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項6記載の車両用画像処理方法は、車両周囲を撮像するステップと、撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、圧縮された画像データを解凍するステップと、解凍された画像データの画像処理を行うステップと、車両周囲を撮像する際に、高速道路を走行中である場合には、時空間的な間引き量が大きくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定し、高速道路を走行中でない場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項7記載の車両用画像処理方法は、車両周囲を撮像するステップと、撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、圧縮された画像データを解凍するステップと、解凍された画像データの画像処理を行うステップと、車両周囲を撮像する際に、車両の周囲の交通量密度が小さい場合には、時空間的な間引き量が大きくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定し、車両の周囲の交通量密度が大きい場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように画像デ ータを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項8記載の車両用画像処理方法は、車両周囲を撮像するステップと、撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、圧縮された画像データを解凍するステップと、解凍された画像データの画像処理を行うステップと、車両周囲を撮像する際に、車両制御の制御周期が短い場合には、時空間的な間引き量が大きくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定し、制御周期が長い場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
請求項1の車両用画像処理装置によれば、撮像部の圧縮装置により時空間的に圧縮し、撮像部から画像処理部へ伝送し、画像処理部の解凍装置により解凍して、元画像に近い情報に復元し、その画像情報に対して画像処理装置により画像処理を行う構成において、前記撮像手段が撮像した際の車両制御状況又は車両周囲状況に基づいて、前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、該決定した圧縮の特性及び該解凍の特性をそれぞれ該圧縮手段及び該解凍手段に指示する構成とすることにより、撮像装置からの取得画像を観察することなく、状況に応じた適切な画像圧縮・解凍を行うことができる。このことは、それぞれの道路において、最適な物体検知率を実現することができる。また、制御系と画像処理系のCPUを同一にする場合、効率的なCPUの作業分担をすることができる。
請求項2の車両用画像処理装置によれば、請求項1の特性を決定する具体的な条件として、ナビゲーションシステムなどにより取得される道路属性を用い、高速道路と市街地等の非高速道路の判断からフィードフォーワード的に圧縮装置と解凍装置の特性を決定する構成とすることにより、取得画像を観察することなく、状況に応じた適切な画像圧縮・解凍を行うことができる。このことは、それぞれの道路において、最適な物体検知率を実現することができる。また、制御系と画像処理系のCPUを同一にする場合、効率的なCPUの作業分担をすることができる。
請求項3の車両用画像処理装置によれば、請求項1の特性を決定する具体的な条件として、レーザレーダやインフラ(infrastructure)から得られる交通密度に関する情報からフィードフォーワード的に圧縮装置と解凍装置の特性を決定する構成とすることにより、取得画像を観察することなく、状況に応じた適切な画像圧縮・解凍を行うことができる。このことは、それぞれの道路において、最適な物体検知率を実現することができる。また、制御系と画像処理系のCPUを同一にする場合、効率的なCPUの作業分担をすることができる。
請求項4の車両用画像処理装置によれば、請求項1の特性を決定する具体的な条件として、走行速度等の自車両に関する情報からフィードフォーワード的に圧縮装置と解凍装置の特性を決定する構成とすることにより、取得画像を観察することなく、状況に応じた適切な画像圧縮・解凍を行うことができる。このことは、それぞれの道路において、最適な物体検知率を実現することができる。また、制御系と画像処理系のCPUを同一にする場合、効率的なCPUの作業分担をすることができる。
請求項5の車両用画像処理方法によれば、撮像された画像情報を時空間的に圧縮し、解凍して、元画像に近い情報に復元し、その画像情報に対して画像処理を行う構成において、車両周囲を撮像する際の車両制御状況又は車両周囲状況に基づいて、画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び該圧縮された画像データを解凍する際の解凍の特性を決定する構成とすることにより、撮像画像を観察することなく、状況に応じた適切な画像圧縮・解凍を行うことができる。このことは、それぞれの道路において、最適な物体検知率を実現することができる。また、制御系と画像処理系のCPUを同一にする場合、効率的なCPUの作業分担をすることができる。
請求項6の車両用画像処理方法によれば、特性を決定する具体的な条件として、ナビゲーションシステムなどにより取得される道路属性を用い、高速道路と市街地等の非高速道路の判断からフィードフォーワード的に圧縮と解凍の特性を決定する構成とすることにより、取得画像を観察することなく、状況に応じた適切な画像圧縮・解凍を行うことができる。このことは、それぞれの道路において、最適な物体検知率を実現することができる。また、制御系と画像処理系のCPUを同一にする場合、効率的なCPUの作業分担をすることができる。
請求項7の車両用画像処理方法によれば、特性を決定する具体的な条件として、レーザレーダやインフラから得られる交通密度に関する情報からフィードフォーワード的に圧縮と解凍の特性を決定する構成とすることにより、取得画像を観察することなく、状況に応じた適切な画像圧縮・解凍を行うことができる。このことは、それぞれの道路において、最適な物体検知率を実現することができる。また、制御系と画像処理系のCPUを同一にする場合、効率的なCPUの作業分担をすることができる。
請求項8の車両用画像処理方法によれば、特性を決定する具体的な条件として、走行速度等の自車両に関する情報からフィードフォーワード的に圧縮と解凍の特性を決定する構成とすることにより、取得画像を観察することなく、状況に応じた適切な画像圧縮・解凍を行うことができる。このことは、それぞれの道路において、最適な物体検知率を実現することができる。また、制御系と画像処理系のCPUを同一にする場合、効率的なCPUの作業分担をすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1の車両用画像処理装置の構成を示すブロック図である。
1はCCDカメラ(電子式のカメラ)、2は圧縮装置、3は解凍装置、4は画像処理装置、5は車両制御装置、6はブレーキアクチュエータ、7はステアリングアクチュエータ、8はスロットルアクチュエータ、9は変速アクチュエータ、10はレーダ、21は撮像部、22は伝送部、23は画像処理部、24はCPU、25は特性変更装置、11は道路属性検出装置、12はナビゲーション装置である。
図1に示すように、本実施の形態1では、発明の前提とする基本的な構成として、撮像装置である例えばCCDカメラ1(およびそのドライバ、シャッタ制御を含む)、CCDカメラ1による撮像情報を時空間的に変換する圧縮装置2、CCDカメラ1と圧縮装置2からなる撮像部21と画像処理部22とを接続する伝送部22、圧縮装置2からの信号が入力され、CCDカメラ1で撮像した情報に復元する解凍装置3、解凍後の情報を処理する画像処理装置4、画像処理装置4によって得られた車両の周囲情報に関する処理結果に基づき、作用する車両制御装置5、画像処理装置4と車両制御装置5を含むCPU24、車両制御装置5からの信号送信により具体的に駆動される車両のブレーキアクチュエータ6、ステアリングアクチュエータ7、スロットルアクチュエータ8、変速アクチュエータ9、車両の前方を監視し、前方車両との車間距離等を知らせる信号を車両制御装置5に入力するレーダ10が存在する。
上記の基本的な構成のほかに、本発明のポイントであるナビゲーション装置12を含む道路属性検出装置11を有する特性変更装置25が存在し、その出力は、圧縮装置2と解凍装置3とに接続されている。道路属性検出装置11の具体的なシステムは、本実施の形態1では、GPS(Global Positioning System:汎世界測位システム)付きのナビゲーション装置12などであり、GPSなどにより自車両の場所を検出し、その場所をナビゲーション内に具備する地図を参照する。そして、地図に記載された道路属性情報を取得し、「自動車専用道路」「高速道路」「一般国道」「市街地」などの道路属性を圧縮装置2と解凍装置3とに伝達する。以下の説明では、「高速道路」「自動車専用道路」を「高速道路」とし、それ以外の道路を「非高速道路」として2種類に分けて説明する。
【0007】
図2は、本実施の形態1において、空間的圧縮比特性を説明する図である。
【0008】
まず、道路属性検出装置11により「高速道路」と判断された場合、この信号は、圧縮装置2に入力される。ここでは、図2に示すように、圧縮時の上限とする空間周波数を低めに設定し、空間的な周波数の高い細かい情報を圧縮段階で欠落させる。一般的に、高速道路では、人間や細い物体の存在は、障害物検出にあまり考慮する必要がないため、大きな車両のみに着目する。よって、空間的な周波数が低い物体のみに着目すれば、ACC(Adaptive Cruise Control:自車両の設定速度よりも遅い先行車が存在すると、設定速度を落して追従走行するシステム)やブレーキ制御にはおおむね利用できる。この信号は、解凍装置3にも同期して入力され(必ずしも同期して入力させなくてもよい)、解凍するときの上限周波数を考慮して圧縮信号が解凍される。解凍画像については、空間周波数の高い成分が欠落した画像になるが、高速道路上の存在物の都合上から、空間周波数の高い成分が欠落していても大きな問題にならない。また、画像処理装置4においても、高い周波数を含んだ画像でないならば、ウインドの大きさや移動量を変更し、画像処理自体の演算量を低減することができる。
【0009】
空間的な周波数を低めに抑えたときの解凍画像においては、現画像に比較して、基本的に、車などの大きな物体に付いての圧縮・解凍による情報欠落はほとんどない。多少、輪郭部分がぼける場合がある。一方、現画像で細い物体や輝度が頻繁に変化する物体に対しては、解凍したときに細かく復元できていない。しかし、高速道路においては、それでも大きな問題はない。
【0010】
道路属性検出装置11により「非高速道路」と判定された場合、一般的に、歩行者や自転車などが多数存在する一般道路であり、この場合、高い空間周波数を含んだ情報は、重要な情報となる。そこで、圧縮装置2および解凍装置3においても、高い空間周波数を制限しない特性とし、解凍後の復元画像の劣化が小さいものとなる。細かい部分まで、復元後も見ることができる。前述の空間的な周波数を低めに抑えたときの復元画像に対して、高い空間周波数を制限しない場合の復元画像のほうが細かい物体表現が可能となる。この復元画像を入力し、画像処理装置4では、細かい対象物の検出を行うことができる。ただし、画像処理に対する演算量は、高い周波数を制限した復元像に対してよりも、大きくなる。
【0011】
次に、本実施の形態1のフローを図3、図4に示す。
【0012】
まず、301において、前方の道路画像を撮像する。302では、自車両が現在走行している道路の属性をナビゲーション装置12を備えた道路属性検出装置11により検出する。303において、その道路属性が高速道路である場合、305へ、そうでない場合304へ進む。高速道路である場合、305で、高い空間周波数を制限して圧縮する(すなわち、特性変更装置25が、時空間的な間引き量を大きくする特性の変更を指示する)。一方、高速道路でない場合、304で、高い空間周波数を制限しないで圧縮する(すなわち、特性変更装置25が、時空間的な間引き量を小さくする特性の変更を指示する)。
【0013】
次に、図3のA以降は、圧縮した画像を復元する処理を示す。306において、305、304に対応して、高速道路なら、308で、高い空間周波数を制限した形で解凍する。高速道路でない一般道路である場合、307で、普通の解凍をする。すなわち、この場合の解凍においては、あえて高い周波数成分を考慮する必要が無いため、Aからの流れは、307を介して309へ進む。
【0014】
309で、制御のための一般的な画像処理を行う。310では、例えば、撮影画像から取得した対象物との距離に応じた各種アクチュエータ(ブレーキアクチュエータ6、ステアリングアクチュエータ7、スロットルアクチュエータ8、変速アクチュエータ9)に出力指令値を算定する(この手法は、公知)。312で、制御オン/オフを判断し、オフの場合は処理を終了し、オンの場合は、B、すなわち、301へ戻る(ここでは、特に、制御の内容に言及しない)。
【0015】
次に、効果について説明する。ここでは、レーンキープ装置やACC装置などに着目する。周囲の状況を認識して、その結果に基づき、車両の各種アクチュエータを制御するというITS(Intelligent Transport System:高度道路交通システム)においては、CPUを画像処理用と制御用に共用して利用することが好ましい。それにより、システムコストを低減することができる。一般的に、高速道路を走行するとき、ITS制御コントローラとしては、高速走行している車両の操舵や加減速度をアクチュエータによって制御する場合、比較的短い制御周期で細かい操作量を制御する必要がある。なぜなら、車両が高速で走行しているため、微妙な操舵制御や加減速制御をしないと、不適切な車両挙動となり、ドライバに違和感として感じられる。この場合は、制御負荷は大きくなる。
【0016】
一方、市街地走行の場合、一般的に時速40km以下ならば、車両挙動制御にとって、さほど微妙な制御周期や制御量を要求しないため、制御負荷は大きくない。この制御にかかわる制御負荷の関係と上記の画像処理装置の関係を平行して考える。一般的なシステム構成としては、撮像装置であるCCDカメラ1と圧縮装置2は、バックミラー上などに設置され、個別のCPUなどを有するシステムとして設置される。圧縮装置2からの信号は、シリアル通信などを介して解凍装置3、画像処理装置4、車両制御装置5からなるコントローラ(画像処理部23)に入力される。
【0017】
この後者のコントローラにおいて、CPUを共用し、システムのコストを低減することを考える。
【0018】
前述のように、高速道路では、高い空間周波数成分が制限された復元像を処理するため、画像処理の処理負担は小さい。一方、非高速道路では、高い周波数を有する細かい画像を処理するため、画像処理の演算負担は大きい。
【0019】
以上のように、高速道路では、画像処理の負担が小さいが、制御のための演算負担が大きい。非高速道路では、画像処理の負担が大きいが、制御のための演算負担が小さい。この関係から、CPUの演算能力を的確にバランスよく利用することができ、必要以上なCPU能力を用意する必要がない。すなわち、圧縮の特性を変更する際に用いる条件は、画像系の負荷が大きいときは、制御系の負荷が小さく、画像系の負荷が小さいときは、制御系の負荷が大きくなる特徴があるため、CPUを効率的に作動させることができる。
【0020】
なお、本実施の形態1は、特許請求の範囲の請求項1の車両用画像処理装置に対応する。すなわち、車両周囲を撮像する撮像手段(CCDカメラ1)と、前記撮像手段により撮像された画像データを圧縮する圧縮手段(圧縮装置2)と、前記圧縮手段によって圧縮された画像データを解凍する解凍手段(解凍装置3)と、前記解凍手段から得られる画像データの画像処理を行う画像処理手段(画像処理装置4)と、前記撮像手段が撮像した際の車両制御状況又は車両周囲状況に基づいて、前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、該決定した圧縮の特性及び該解凍の特性をそれぞれ該圧縮手段及び該解凍手段に指示する特性決定手段(特性変更装置25)と、を有することを特徴とする。すなわち、上記従来例のように、画像の更新周期の早い、遅いで分割し、圧縮方法を変えるのではなく、車両制御上、必要最低限な画像情報が確保できる程度に圧縮の特性(圧縮率)を決定する。したがって、車両制御上、不要な情報(細かい画像)は削除される。
また、本実施の形態1は、特許請求の範囲の請求項2の車両用画像処理装置に対応する。すなわち、前記特性決定手段は、道路属性を検出する道路属性検出手段(道路属性検出装置11)を含み、該道路属性検出手段により高速道路であると検出した場合には、該特性決定手段は、時空間的な間引き量が大きくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、非高速道路であると検出した場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定することを特徴とする。
また、本実施の形態1は、特許請求の範囲の請求項5の車両用画像処理方法に対応する。すなわち、車両周囲を撮像するステップと、撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、圧縮された画像データを解凍するステップと、解凍された画像データの画像処理を行うステップと、車両周囲を撮像する際の車両制御状況又は車両周囲状況に基づいて、画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び該圧縮された画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、を有することを特徴とする。
また、本実施の形態1は、特許請求の範囲の請求項6の車両用画像処理方法に対応する。すなわち、車両周囲を撮像するステップと、撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、圧縮された画像データを解凍するステップと、解凍された画像データの画像処理を行うステップと、車両周囲を撮像する際に、高速道路を走行中である場合には、時空間的な間引き量が大きくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定し、高速道路を走行中でない場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、を有することを特徴とする。
【0021】
実施の形態2
実施の形態1では、高速道路か非高速道路かを、道路属性判断手段(道路属性検出装置11)によって決定した。この判別手段の本質的な機能としては、低い空間周波数への圧縮変換により、解凍するときに、高い空間周波数を削除してしまっても画像処理に支障をきたさない場面において、その圧縮手法を適用することにある。実施の形態1では、その場面を高速道路か非高速道路かで分類した。本実施の形態2では、その判断を車両の周囲の交通量密度とした。
【0022】
具体的には、図5に示すように、図1の実施の形態1において、ナビゲーション装置12を有する道路属性検出装置11のほかに、VICS装置(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)13が追加されている。前述のように、高速道路であっても一般道路であっても、道路が込んでいる場合、自車両に対する周囲車両との距離は短くなるので、周囲の障害物は、大きな映像となる。この場合、高い空間周波数までを含まない圧縮・解凍機能で対応できる。一方、渋滞でない場合、結果的に周囲車両の像は小さくなるため、細かい像として周囲対象を捉える必要がある。そこで、この場合は、高い空間周波数まで含めた圧縮・解凍を行う。ただし、後述するように、渋滞でない場合は、実施の形態1と同じ判断によって圧縮・解凍特性が決定される。なお、上記の判断は、道路属性検出装置11内のアルゴリズムにより、好ましい圧縮時の制限空間周波数が決定される。
【0023】
この場合、VICSなどのインフラ情報として得られる渋滞情報と自車両位置、および、自車両走行場所から自車両周囲の渋滞の程度を判断し、上述の関係で圧縮・解凍の空間周波数を決定する。
【0024】
次に、本実施の形態2の場合における、制御手法との関係について説明する。渋滞する場合、ACCやレーンキープ・サポートシステム(道路の白線内を自動的に走行するシステム)といった高速走行時に利用する装置は使用できない。よって、インチング装置(渋滞時に、先行車に自動的に追従走行する装置)のように自車両近傍車両との接触関係を検出する必要がある。この制御では、多少違和感があっても、周囲車両との接触を回避するために、すばやくブレーキをかける必要があり、センシングで軽減されたCPU画像処理負荷を制御側のアルゴリズムに使われることになる。一方、渋滞していない場合は、実施の形態1のシステムを起動し、道路属性で圧縮・解凍特性を変化させる。
【0025】
次に、本実施の形態2のフローを図6、図7に示す。
【0026】
601で、前方の道路画像を撮像する。602において自車両が走行しているところの道路属性をナビゲーション装置12を備えた道路属性検出装置11により検出する。高速道路である場合、603へ移行し、VICS装置13からのVICS信号で渋滞している道路上に自車両が存在しないかを判定する。渋滞していない場合、604にて、高速走行しているものと考え、高い空間周波数を制限した圧縮を行う。
【0027】
一方、602で、高速でない場合や、603で、高速でも渋滞している場合は、高速走行していないものと判断し、605で、高い空間周波数を制限しない通常の圧縮を行う。
【0028】
図6のA以降は、圧縮した画像を復元する処理を示す。606において、604、605に対応して、高い空間周波数を制限した場合は、608で、高い空間周波数を制限した形で解凍する。高い空間周波数を制限しない場合は、普通の解凍をする。すなわち、この場合の解凍においては、あえて高い周波数成分を考慮する必要が無いため、Aからの流れは、607を介して609へ進む。
【0029】
609で、制御のための一般的な画像処理を行う。610では、例えば、撮影画像から取得した対象物との距離に応じた各種アクチュエータに出力指令値を算定する(この手法は、公知)。612で、制御オン/オフを判断し、オフの場合は処理を終了し、オンの場合は、B、すなわち、601へ戻る(ここでは、特に、制御の内容に言及しない)。
【0030】
なお、本実施の形態2は、特許請求の範囲の請求項3の車両用画像処理装置に対応する。すなわち、前記特性決定手段(特性変更装置25)は、車両の周囲の交通量密度を検出する交通量密度検出手段(VICS装置13)を含み、該交通量密度検出手段により検出された交通量密度が小さい場合には、該特性決定手段は、時空間的な間引き量が大きくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、交通量密度が大きい場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定することを特徴とする。
また、本実施の形態2は、特許請求の範囲の請求項7の車両用画像処理方法に対応する。すなわち、車両周囲を撮像するステップと、撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、圧縮された画像データを解凍するステップと、解凍された画像データの画像処理を行うステップと、車両周囲を撮像する際に、車両の周囲の交通量密度が小さい場合には、時空間的な間引き量が大きくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定し、車両の周囲の交通量密度が大きい場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、を有することを特徴とする。
【0031】
実施の形態3
実施の形態3の構成を図8に示す。
本実施の形態3は、前述の画像処理系(画像処理装置4)のCPU24の演算量と制御系(車両制御装置5)のCPU24の演算量のバランスに着目した実施の形態である。本実施の形態3の場合、制御系の制御周期が短く、かつ、微少量の出力になったとき、制御系のCPU24の負荷が増大する。本実施の形態3では、このCPU24の負荷状態を検出するCPUモニタ14が備えられており、このCPUモニタ14により制御系のCPU24の負荷が増大したときに、画像処理系に対して、高い空間周波数を制限した圧縮・解凍の指示を出す。逆に、制御系の制御周期や操作量に大きな変化がなく、制御系のCPU24の負荷が軽減しているとき、できるだけ精度よく検出することを目標として、画像処理系に対して、高い空間周波数も含んだ圧縮・解凍の指示を出す。
【0032】
制御の負荷は、例えば、ブレーキ動作中や、白線を見失い、白線を検索中などのときは負荷が大きい。一方、ブレーキアクチュエータ制御などを行わず、白線などもトラッキングしている場合は、制御負荷が軽いと考える。
【0033】
本実施の形態3の制御フローを図9、図10に示す。
【0034】
まず、901にて前方道路画像を撮像する。一方、902において、CPUモニタ14により車両制御を行うルーチンのCPU24の負荷をモニタする。903において、CPU24の負荷があらかじめ設定された所定の値よりも大きければ、制御へのCPU24の負荷を、画像処理によりさらに大きくしないように、905で、高周波数を制限した圧縮を行う。一方、CPU負荷が小さい場合は、904で、高周波数を制限しない通常の圧縮を行う。
【0035】
図9のA以降は、圧縮した画像を復元する処理を示す。905、904に対応して、高い空間周波数を制限した場合は、908で、高い空間周波数を制限した形で復元する。高い空間周波数を制限した場合は、907で普通の解凍をする。すなわち、この場合の解凍においては、あえて高い周波数成分を考慮する必要が無いため、Aからの流れは、907を介して909へ進む。
【0036】
909で、制御のための一般的な画像処理を行う。910では、例えば、撮影画像から取得した対象物との距離に応じた各種アクチュエータに出力指令値を算定する(この手法は、公知)。912で、制御オン/オフを判断し、オフの場合は処理を終了し、オンの場合は、B、すなわち、901へ戻る(ここでは、特に、制御の内容に言及しない)。
【0037】
なお、本実施の形態3は、特許請求の範囲の請求項4の車両用画像処理装置に対応する。すなわち、前記特性決定手段(特性変更装置25)は、車両制御装置の制御周期を検出する制御周期検出手段(CPUモニタ14)を含み、該制御周期検出手段により検出された制御周期が短い場合には、該特性決定手段は、時空間的な間引き量が大きくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、制御周期が長い場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定することを特徴とする。
また、本実施の形態3は、特許請求の範囲の請求項8の車両用画像処理方法に対応する。すなわち、車両周囲を撮像するステップと、撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、圧縮された画像データを解凍するステップと、解凍された画像データの画像処理を行うステップと、車両周囲を撮像する際に、車両制御の制御周期が短い場合には、時空間的な間引き量が大きくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定し、制御周期が長い場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の構成図
【図2】空間的圧縮比特性を説明する図
【図3】本発明の実施の形態1のフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1のフローチャート
【図5】本発明の実施の形態2の構成図
【図6】本発明の実施の形態2のフローチャート
【図7】本発明の実施の形態2のフローチャート
【図8】本発明の実施の形態3の構成図
【図9】本発明の実施の形態3のフローチャート
【図10】本発明の実施の形態3のフローチャート
【図11】従来技術を説明する図
【符号の説明】
1:CCDカメラ
2:圧縮装置
3:解凍装置(復元装置)
4:画像処理装置
5:車両制御装置
6:ブレーキアクチュエータ
7:ステアリングアクチュエータ
8:スロットルアクチュエータ
9:変速アクチュエータ
10:レーダ
11:道路属性検出装置
12:ナビゲーション装置
13:VICS装置
14:CPUモニタ
21:撮像部
22:伝送部
23:画像処理部
24:CPU
25:特性変更装置
Claims (8)
- 車両周囲を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像データを圧縮する圧縮手段と、
前記圧縮手段によって圧縮された画像データを解凍する解凍手段と、
前記解凍手段から得られる画像データの画像処理を行う画像処理手段と、
前記撮像手段が撮像した際の車両制御状況又は車両周囲状況に基づいて、前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、該決定した圧縮の特性及び該解凍の特性をそれぞれ該圧縮手段及び該解凍手段に指示する特性決定手段と、
を有することを特徴とする車両用画像処理装置。 - 前記特性決定手段は、道路属性を検出する道路属性検出手段を含み、該道路属性検出手段により高速道路であると検出した場合には、該特性決定手段は、時空間的な間引き量が大きくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、非高速道路であると検出した場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用画像処理装置。
- 前記特性決定手段は、車両の周囲の交通量密度を検出する交通量密度検出手段を含み、該交通量密度検出手段により検出された交通量密度が小さい場合には、該特性決定手段は、時空間的な間引き量が大きくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、交通量密度が大きい場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用画像処理装置。
- 前記特性決定手段は、車両制御装置の制御周期を検出する制御周期検出手段を含み、該制御周期検出手段により検出された制御周期が短い場合には、該特性決定手段は、時空間的な間引き量が大きくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定し、制御周期が長い場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように前記圧縮手段の圧縮の特性及び前記解凍手段の解凍の特性を決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用画像処理装置。
- 車両周囲を撮像するステップと、
撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、
圧縮された画像データを解凍するステップと、
解凍された画像データの画像処理を行うステップと、
車両周囲を撮像する際の車両制御状況又は車両周囲状況に基づいて、画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び該圧縮された画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、
を有することを特徴とする車両用画像処理方法。 - 車両周囲を撮像するステップと、
撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、
圧縮された画像データを解凍するステップと、
解凍された画像データの画像処理を行うステップと、
車両周囲を撮像する際に、高速道路を走行中である場合には、時空間的な間引き量が大きくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定し、高速道路を走行中でない場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、
を有することを特徴とする車両用画像処理方法。 - 車両周囲を撮像するステップと、
撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、
圧縮された画像データを解凍するステップと、
解凍された画像データの画像処理を行うステップと、
車両周囲を撮像する際に、車両の周囲の交通量密度が小さい場合には、時空間的な間引き量が大きくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定し、車両の周囲の交通量密度が大きい場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、
を有することを特徴とする車両用画像処理方法。 - 車両周囲を撮像するステップと、
撮像された車両周囲の画像データを圧縮するステップと、
圧縮された画像データを解凍するステップと、
解凍された画像データの画像処理を行うステップと、
車両周囲を撮像する際に、車両制御の制御周期が短い場合には、時空間的な間引き量が大きくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定し、制御周期が長い場合には、時空間的な間引き量が小さくなるように画像データを圧縮する際の圧縮の特性及び画像データを解凍する際の解凍の特性を決定するステップと、
を有することを特徴とする車両用画像処理方法。
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