JP3796806B2 - 空冷式熱交換器の管束支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は原子力発電所やその再処理施設等に用いられる空冷式熱交換器の管束支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、原子力発電所やその再処理施設などへの適用が検討されている熱交換器の一つとして図5に示すような、施設の屋外に設置される空冷式熱交換器がある。
【0003】
図示するように、この空冷式熱交換器は鉄骨からなる架構1上に、略矩形状にユニット化された管束2を複数配列して支持固定すると共に、この管束2の下部に、ファン3を複数備えたものであり、上記施設等から送られてくる温水等の高温の流体を各管束2に流すと共に、ファン3によってこれら各管束2側に屋外の冷気を強制的に送り込むことによって各管束2内を流れる高温の流体を効果的に冷却するようになっている。
【0004】
そして、この管束2は、図6及び図7に示すように、幅数m、長さ10数mの矩形状の管束フレーム4の両側に上記高温流体を流排出するヘッダ5,5を備えると共に、これらヘッダ5,5間に複数本の伝熱管6…を複数平行に架け渡してなるものであり、この管束フレーム4の下端部を図8に示すように架構1上に載置させると共に、この下端部を例えば断面L字形をした複数の連結部材7を用い、連結ボルト8を複数用いて架構1上に支持固定するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような空冷式交換器等の大型の構造物は高い精度で組み立てることが困難であることから、管束2の管束フレーム4と架構1等の大型の構造物同士をボルト結合するに際して両者のボルト孔9a,9bの位置を精度良く位置合わせすることは極めて困難である。従って、このような大型構造物同士をボルト結合する場合には、図8に示すように、一方のボルト孔9b(上記の例であっては一般に架構1側)の孔径を、他方のボルト孔9aの径よりかなり大きく形成することによって両者のボルト孔9a,9b同士のズレを許容するような方法が採られているのが一般的である。しかしながら、このように一方のボルト孔9bを大きくする方式では、地震などの揺れが加わった場合にその連結部分にあるガタのため移動することがあり、特に、上述したような原子力施設に用いられる空冷式熱交換器の場合では、このようなガタによる移動を招くような支持固定方法を採用することはできない。そのため、このような空冷式熱交換器にあっては、一旦管束2を架構1上に載置して、そのボルト孔9aの位置を架構1側にそれぞれマーキングした後、この管束2の管束フレーム4を架構1から横方向に移動あるいは上昇させてそのマーキング位置に新たなボルト孔9bを穿孔すると共にそのボルト孔9bにサボ止め用の塗装を施し、その後再びこの管束2の管束フレーム4を架構1上に位置合わせしつつ載置してからボルト結合を行う方法が検討されている。
【0006】
しかしながら、このようなマーキングによる方法では、管束2自体がかなりの重量物(例えば、約17t前後)である上に、その作業は高所の狭い作業エリアで行われることから、その作業には多くの労力と時間等を費やしてしまう等といった問題がある。
【0007】
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、架構梁上に管束フレームを支持固定するに際して、現地での高所作業工数を削減して労力の低減と作業時間を大幅に低減することができる新規な空冷式熱交換器の管束支持構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、略矩体状をした管束フレームを連結ボルトを介して架構梁上に水平に支持固定した空冷式熱交換器の管束支持構造において、上記管束フレームの下端部に、上記架構梁に形成されたボルト孔の近傍に位置するようにフレーム側アンカーブロックを連結ボルトで着脱自在に設けると共に、このフレーム側アンカーブロックを上記ボルト孔に連結ボルトで着脱される架構梁側アンカーブロックで上部から押さえ付けて架構梁側に固定するようにしたものである。
【0009】
これによって架構梁上に載置された管束フレームが所定の位置より多少ずれていても、管束フレームを架構梁側に容易に確実に支持固定することが可能となる。
【0010】
また、上記管束フレームとフレーム側アンカーブロック間及び、このフレーム側アンカーブロックと上記架構側アンカーブロック間に、薄板を積層してなる隙間調整用シムをそれぞれ設け、これら各隙間調整用シムの薄板の数を調節して上記各間隙の距離をそれぞれ調節するようにしたため、地震などの揺れが加わっても管束フレームの上下方向は勿論、水平方向のズレも効果的に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施する好適一形態を説明する。
【0012】
図1及び図2は本発明に係る実施の一形態を示したものであり、図中1aは上述した架構1上部に位置する水平状態の上部梁、4はこの架構梁1a上に載置して支持固定される管束フレームであり、これらの架構1及び管束フレーム4の構成は上述した従来のものと同様である。
【0013】
そして、この管束フレーム4の下端側部には、炭素鋼等の強度の高い材質からなる略サイコロ状をしたフレーム側アンカーブロック10が連結ボルト8によって着脱自在に取り付けられていると共に、このフレーム側アンカーブロック10近傍の架構梁1aのボルト孔11には、同じくサイコロ状をした架構梁側アンカーブロック12が連結ボルト8によって着脱自在に取り付けられている。
【0014】
また、図1に示すように、このフレーム側アンカーブロック10のボルト孔11側上部には肩部10aが形成されると共に、架構梁側アンカーブロック12のフレーム側アンカーブロック10側上部には鍔部12aがこれより水平方向に延びるように形成されており、このフレーム側アンカーブロック10の肩部10aを上部から押さえつけるように架構梁側アンカーブロック12の鍔部12aが係合されている。
【0015】
また、図1に示すようにフレーム側アンカーブロック10と架構梁側アンカーブロック12との間及び、図2に示すようにフレーム側アンカーブロック10と管束フレーム4との間には、金属製の薄板を多数積層してなる隙間調整用シム13がそれぞれ設けられており、両者の隙間S1,S2の距離を任意に調整することができるようになっている。尚、上記フレーム側アンカーブロック10を取り付ける管束フレーム4側のボルト孔14と、架構梁1a側のボルト孔11はいわゆるルーズ穴となっているが、その径は使用するボルト径プラス2mmであり、上述した空冷式熱交換器の許容範囲となっている。
【0016】
次に、このような構成による管束フレームの架構梁側への支持固定方法の一例を説明する。
【0017】
先ず、図示しないクレーンなどを用いて図2に示すように管束フレーム4を架構梁1a上に載置させた後、この管束フレーム4のボルト孔14に隙間調整用シム13及び連結ボルトを用いてフレーム側アンカーブロック10を固定する。この時、管束フレーム4側に固定されたフレーム側アンカーブロック10の中心部が架構梁1aに形成されたボルト孔11の近傍になるように、隙間調整用シム13を構成する薄板の数を増減してその位置を調整する。次に、図1に示すように、このフレーム側アンカーブロック10の隣に架構梁側アンカーブロック12を隙間調整用シム13を挟んで位置させ、その鍔部12aをフレーム側アンカーブロック10の肩部10aに係合させる。この時、架構梁側アンカーブロック12のボルト孔15と架構梁のボルト孔11との位置がずれている場合には、隙間調整用シム13を構成する薄板の数を増減して架構梁側アンカーブロック12をフレーム側アンカーブロック10に対して近接離間移動させて両者のボルト孔11,15を位置合わせした後、この架構梁側アンカーブロック12を連結ボルト8によって架構梁1a側に固定することになる。
【0018】
すなわち、このような支持構造によって管束フレーム4側に固定されたフレーム側アンカーブロック10が、架構梁側アンカーブロック12によって上下方向及び横方向の移動が規制されて架構梁1a側に固定されることになる。そして、管束フレーム4の載置位置が所定の位置より多少ズレていたとしても二つの隙間調整用シム13,13の厚さを変えて両アンカーブロック10,12を移動させることができるため、多少のズレが生じてもこれら両アンカーブロック10,12によって管束フレーム4を支持梁1a上に容易かつ確実に支持固定することが可能となる。
【0019】
尚、本実施の形態では、上下方向及び架構梁側アンカーブロック12方向へのズレは効果的に抑えることができるが、架構梁側アンカーブロック12の反対方向のズレを効果的に抑えることができないことから、フレーム側アンカーブロック10の他方、すなわち、図3に示すように、フレーム側アンカーブロック10の他方にも同じく架構梁側アンカーブロック12を設けたり、さらに、肩部10aと鍔部12aとの接触面にピッチ状の溝を形成するようにしても良い。また、図4に示すように、フレーム側アンカーブロック10側に肩部10aを形成することなく、架構梁側アンカーブロック12を大型化したり、さらに本発明の構成が簡単になり、製造コストの低減が達成できる。
【0020】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、以下に示すような優れた効果を発揮する。
【0021】
1.二つのアンカーブロックを用いて架構と管束フレームを連結するようにしたため、架構に対する管束フレームの載置位置が多少ズレていても管束フレームを架構上に効果的に支持固定することができる。
【0022】
2.従って、位置修正の作業、マーキング、穿孔作業が省略できるため、労力の低減及び作業時間の短縮が達成できる。
【0023】
3.現場での穿孔作業や塗装作業が不要となるため、高所作業が大幅に削減されて組立時の安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す全体図である。
【図2】図1中、X−X断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す全体図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す全体図である。
【図5】従来の空冷式熱交換器の一部を示す斜視図である。
【図6】(A)は本発明に係る管束を示す平面図である。
(B)は図6(A)中Z−Z断面図である。
【図7】図6(A)中Y−Y断面図である。
【図8】図7中A部を示す拡大図である。
【符号の説明】
1a 架構梁
4 管束フレーム
10 フレーム側アンカーブロック
11 ボルト孔
12 架構梁側アンカーブロック
13 隙間調整用シム
Claims (2)
- 略矩体状をした管束フレームを連結ボルトを介して架構梁上に水平に支持固定した空冷式熱交換器の管束支持構造において、上記管束フレームの下端部に、上記架構梁に形成されたボルト孔の近傍に位置するようにフレーム側アンカーブロックを連結ボルトで着脱自在に設けると共に、このフレーム側アンカーブロックを上記ボルト孔に連結ボルトで着脱される架構梁側アンカーブロックで上部から押さえ付けて架構梁側に固定するようにしたことを特徴とする空冷式熱交換器の管束支持構造。
- 上記管束フレームとフレーム側アンカーブロック間及び、このフレーム側アンカーブロックと上記架構梁側アンカーブロック間に、薄板を積層してなる隙間調整用シムをそれぞれ設け、これら各隙間調整用シムの薄板の数を調節して上記各間隙の距離をそれぞれ調節するようにしたことを特徴とする請求項1記載の空冷式熱交換器の管束支持構造。
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1996
- 1996-04-24 JP JP10267096A patent/JP3796806B2/ja not_active Expired - Fee Related
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