JP3795169B2

JP3795169B2 - Pest bait storage container

Info

Publication number: JP3795169B2
Application number: JP02577797A
Authority: JP
Inventors: 弘吉実; 隆史杉山
Original assignee: Fumakilla Ltd
Current assignee: Fumakilla Ltd
Priority date: 1997-01-23
Filing date: 1997-01-23
Publication date: 2006-07-12
Anticipated expiration: 2017-01-23
Also published as: JPH10201408A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は害虫毒餌収納容器に関する。さらに詳しくは、誤食防止構造を有するものであって、害虫の誘引性の高い害虫毒餌収納容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ゴキブリ等の害虫を駆除するための害虫毒餌は一般の家庭において広く用いられているため、子供やペット等が誤って食べてしまうおそれがある。したがって、害虫毒餌収納容器の容器側面部や上面部に設けられた害虫の侵入口を人間の指等が入りにくい程度の大きさにしたり、容器の構造も容易に壊れにくい頑丈な構造が要求される。一方、害虫の防除効率を上げるためには、より多くの害虫を容器内に誘引する必要がある。容器に設けられた害虫侵入口は毒餌等に含まれる誘引成分の揮散口としても重要な役割を果たしているため、誘引成分を有効に揮散させるためには、例えば容器の開口面積をできるだけ広くすれば良い。
しかしながら、容器の開口面積を広くすることは、害虫毒餌収納容器が誤食防止構造をとる必要があることから限界があり、そのため誘引成分の誘引力が十分に発揮できない場合があった。
【０００３】
従来用いられている害虫毒餌収納容器には、主に害虫侵入口が容器側面部に設けられたタイプと容器上面部に設けられたタイプとがある。
前者のタイプでは、誘引成分が容器内に滞留するためか効率的に揮散しない場合があり、誘引性が必ずしも十分とは言えないものであった。後者のタイプでは、誤食の危険性が増すだけでなく、誘引成分が短時間で揮散してしまうため、誘引性は不十分と言えるものであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、誤食防止性と害虫の誘引性のいずれもが優れた害虫毒餌収納容器を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、害虫毒餌収納容器の上部表面に指等が入らない程度の大きさの誘引成分の揮散口を設けることにより、容器の頑丈さを低下させることなく、誘引成分の効力を十分発揮させ得ることを見出し、また、さらに容器の素材中にも害虫の誘引成分を配合しておくことにより誘引成分の効力をさらに効率よく発揮させることができることを見いだし、本発明を完成させるに到った。
【０００６】
即ち、本発明の要旨は、害虫侵入口を備え、毒餌収納部を内部に有する害虫毒餌収納容器であって、その容器側面に害虫侵入口が設けられ、その容器内部に設けられた毒餌収納部よりも高位置の容器上部にドーム形状をなすドーム部がその頂部を上方に向けて前記毒餌収納部の直上に位置するように設けられ、該ドーム部の中心から均等な距離で該ドーム部に揮散口が設けられてなる害虫毒餌収納容器に関する。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の害虫毒餌収納容器は、害虫侵入口を備え毒餌収納部を内部に有する害虫毒餌収納容器において、害虫の誘引成分の揮散口が容器表面に設けられたことを特徴とする。本発明の害虫毒餌収納容器は、毒餌が収納される毒餌収納部が容器内部に設けられ、したがって、害虫等は容器の外部から直接毒餌に触れることはできず、害虫は害虫侵入口より侵入して毒餌に接触することになる。
【０００８】
本発明の害虫毒餌収納容器に設けられる害虫の誘引成分の揮散口の位置は特に限定されないが、誘引成分の揮発性成分を効率的に揮散させる観点から、揮散口が毒餌収納部に収納される毒餌よりも高位置の容器上部表面に設けられているのが好ましい。これにより誘引成分の揮発性成分は上方向に揮散する。揮散口が毒餌よりも低い位置にあると揮発性成分が容器内に留まりやすく、効率的に容器外に揮散させにくくなる。従って、本発明の害虫毒餌収納容器において、好ましい態様としては、害虫侵入口が容器側面に設けられ、かつ揮散口が容器上部表面に設けられているものが挙げられる。
【０００９】
揮散口の形状は、特に限定されない。例えば、円形、楕円形、スリット状、多角形等の形状が挙げられ、成形性、強度の点から円形やスリット状が好ましい。揮散口の大きさは、揮散効率の観点および誤食防止の観点から、揮散口が円形の場合、直径０．５〜３．０ｍｍであるのが好ましい。揮散口の形状が円形以外の場合は、揮散口の大きさは、揮散が可能で誤食防止できる程度に適宜決定され、特に限定されない。また揮散口の総開口面積は、揮散効率の観点から３．５〜３５．５ｍｍ²であることが好ましく、８．５〜２５．０ｍｍ²であることがより好ましい。揮散口の数は特に限定されないが、容器の頑丈さや揮散の効率性の点から２〜１０個であるのが好ましい。
【００１０】
また、本発明の害虫毒餌収納容器において、揮散口を設ける容器の上部表面は平坦な形状であってもよく（図１）、あるいは図２に示すように容器上部にドーム形状を成すドーム部１が設けられ、ドーム部に揮散口２が設けられたものでもよい。後者の場合、とりわけ揮散口がドームの中心から均等な距離に配されているものは、効率的に害虫を誘引することができるため、より好ましい。これは、次のようなドーム効果によるものと考えられる。
【００１１】
即ち、揮発した揮発性成分は、まずドームの内側に滞留し、飽和状態に達した後、揮散口から徐々に容器外へ押し出される（ドーム効果）。ドーム効果により、揮発性成分が急激に放出されたり、また誘引効果が十分発揮されない濃度のままで揮発性成分が極めて緩やかに放出されることもなく、誘引効果が十分発揮できる濃度の揮発性成分が、適当な時間をかけて容器外に揮散される。また、揮散口がドームの中心から均等な距離に配されているものは、揮発性成分が容器外の各方向へ均一に揮散していくため、より好ましい。
【００１２】
本発明の害虫毒餌収納容器は、害虫の誘引成分を含有する毒餌３が毒餌収納部４に収納されて害虫の駆除に使用される。本発明において、駆除の対象となる害虫としては、例えばゴキブリ類：クロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリなど；アリ類：アミメアリ、トビイロケアリ、クロヤマアリ、ルリアリ、イエヒメアリなど；その他：ナメクジ、ダンゴムシなどの各種害虫が挙げられる。
【００１３】
毒餌としては、例えば上記の害虫の駆除に用いられる成分を含有するので有れば特に問題はなく、例えばホウ酸だんご、あるいは各種のピレスロイド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤を含有するだんご等が挙げられる。
【００１４】
害虫の誘引成分としては特に限定されないが、害虫の餌となる植物性食材、動物性食材、又は糖類等が好適に挙げられる。これらは、固形の食材あるいは液状食材のいずれでも良い。植物性食材としては、例えばピーナッツ粉、ピーナッツオイル、ゴマ粉、ゴマ油、米ぬか、オニオン粉、酒粕等が挙げられる。動物性食材としては、例えばサナギ、魚粉、バター等が挙げられる。糖類としては、例えば白糖、三温糖、黒砂糖、蜂蜜等が挙げられる。これらの誘引成分の配合量は、特に限定されないが、好ましくは毒餌中に０．５〜１０．０重量％配合して用いられる。
【００１５】
また、本発明の害虫毒餌収納容器は、害虫の誘引効果をさらに高める目的で、容器の素材中に害虫の誘引成分が配合されて成形されたものでもよい。容器の素材としては、特に限定されないが、射出成形あるいは真空成形によって成形される、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の通常のプラスチックに用いられる樹脂が好適なものとして挙げられる。誘引成分の配合量は、容器の素材中に０．１〜５．０重量％配合して用いられることが好ましい。
【００１６】
本発明においては、前記の誘引成分以外に害虫の誘引性を阻害しない範囲で他の成分を容器の素材中に適宜配合しても良い。例えば、▲１▼安息香酸デナトニウム等の苦み剤、▲２▼誘引成分の保持性をアップさせるシリカゲル、木粉、デンプン質などの無機質や植物質、▲３▼清潔剤としての殺菌剤、等が挙げられる。
【００１７】
本発明の害虫毒餌収納容器の製造方法は、特に限定されず、通常のプラスチック成形加工などにより容易に製造することができる。容器の素材である樹脂中に前記の誘引成分などを添加配合して所望の形状に成形する場合も同様である。この場合、誘引成分が固形の食材である場合、微粉砕するのが好ましく、液状食材である場合、シリカゲル等の鉱物質に含浸させるのが好ましい。そして、誘引成分などを添加配合した後、射出成形あるいは真空成形によって所望の形状に成形する。
【００１８】
このようにして得られる本発明の害虫毒餌収納容器は、従来のように毒餌自体の工夫ではなく、容器自体を工夫して誤食防止を図りつつ誘引成分の効率の良い揮散性を保持し、あるいはさらに容器自体に誘引性を付与して害虫の駆除性を向上させることができる。ゴキブリ等の多くの害虫は、かなり身近なニオイに反応することが多いため、まず、容器に誘われ、次に毒餌のニオイに誘われて喫食して死に至る。
【００１９】
次に本発明の害虫毒餌収納容器についての具体例について図面により説明する。図３は、容器の上部表面が平坦な形状のもの、図４は容器上部にドーム形状を有するものの例である。図３および図４の容器は容器本体と蓋からなり、いずれも（Ａ）は組立前の容器本体の平面図、（Ｂ）は組立前の蓋の平面図、（Ｃ）は組立後の容器の側面図、（Ｄ）および（Ｅ）は容器組立俯瞰図を示す。容器本体は、底板１０上に蓋８を支える柱６と、毒餌収納部４を形成するための毒餌収納部の仕切り材７を備え、底板１０の中央部が毒餌収納部４となるように配置される。蓋８は図３では平坦な蓋表面に円形の揮散口２が設けられ、図４ではドーム部１に円形の揮散口２がドームの中心から均等な距離に設けられている。毒餌３は毒餌収納部４に収納され、柱６と柱６の間が害虫侵入口５として設けられる。また、毒餌３は毒餌固定部９によって毒餌収納部４に固定される。
【００２０】
【実施例】
以下、実施例及び試験例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によりなんら限定されるものではない。
【００２１】
実施例１
ポリプロピレン樹脂からなる容器の側面に害虫侵入口を設け、容器の上部表面をドーム形状に成形すると共にそのドーム部に害虫の誘引成分の揮散口として、５個の直径２ｍｍの穴をドームの中心から均等な距離にもうけた害虫毒餌収納容器を作成した。
【００２２】
実施例２
ポリプロピレン樹脂からなる容器の側面に害虫侵入口を設け、容器の上部表面をドーム形状に成形すると共にそのドーム部に害虫の誘引成分の揮散口として縦４ｍｍ、横１ｍｍのスリットをドームの中心から均等な距離に４箇所もうけた害虫毒餌収納容器を作成した。
【００２３】
試験例１
実施例１、２の害虫毒餌収納容器の毒餌収納部に、誘引成分としてピーナッツ粉、ハチミツ、ゴマ等を配合したホウ酸ダンゴ（フマキラー（株）製、フマキラーホウ酸ダンゴ）を入れたものを供試剤とした。また、誘引成分の揮散口の数が０、２または１０個である以外は、供試剤とまったく同様にして準備されたものについても同様に供試剤とした。１×１ｍ²の容器内にシェルター、固形飼料および水を設置し、チャバネゴキブリ雌成虫３０個体を放飼した。この容器内に供試剤１個を設置し、経時的に寄り付き数をカウントした。試験結果を表１に示した。
その結果、誘引成分の揮散口を設けた容器はそれを設けない容器と比較して、チャバネゴキブリを速やかに誘引した。また、揮散口が５個以上である場合に、より優れた誘引効果が認められた。
【００２４】
【表１】

【００２５】
試験例２
実施例１、２の害虫毒餌収納容器の毒餌収納部に、誘引成分としてピーナッツ粉、ハチミツ、ゴマ等を配合したホウ酸ダンゴ（フマキラー（株）製、フマキラーホウ酸ダンゴ）を入れたものを供試剤とした。また、誘引成分の揮散口の数が０、２または１０個である以外は、供試剤とまったく同様にして準備されたものについても同様に供試剤とした。１×１ｍ²の容器内にシェルター、固形飼料および水を設置し、チャバネゴキブリ雌成虫３０個体を放飼した。この容器内に供試剤１個を設置し、経時的に死亡数をカウントした。試験結果を表２に示した。その結果、誘引成分の揮散口を設けた容器はそれを設けない容器と比較して、チャバネゴキブリに対して、即効的な致死効果が得られた。また、揮散口が５個以上である場合に、より優れた致死効果が認められた。
【００２６】
【表２】

【００２７】
実施例３
実施例１において、容器の上部表面を平坦な形状に成形する以外は同様にして害虫毒餌収納容器を作成した。
【００２８】
試験例３
実施例３の容器を用いて試験例１と同様に試験を行ったところ、同様に誘引成分の揮散口を設けた容器はそれを設けない容器と比較して、チャバネゴキブリを速やかに誘引した。また、揮散口が５個以上である場合に、より優れた誘引効果が認められた。
【００２９】
実施例４
表３に示す各種の誘引成分を表３に示す量でポリプロピレン樹脂（ＰＰ樹脂）に配合し、射出成型して害虫毒餌収納容器（No.1〜７）を作成した。また、誘引成分をＰＰ樹脂中に含まない害虫毒餌収納容器（No.8）も同様にして作成した。
【００３０】
【表３】

【００３１】
試験例４
実施例４で得られた害虫毒餌収納容器（No.1〜８）の毒餌収納部に表４の毒餌を入れた。１×１ｍ²の容器内にシェルター、固形飼料および水を設置し、チャバネゴキブリ雌成虫３０個体またはクロゴキブリ雌成虫１０個体を放飼した。この容器内に害虫毒餌収納容器１個を設置し、試験開始前と２４時間後に毒餌全体重量を測定して喫食量を調査した。その結果を表３に示す。表中の数値は、No.8の容器における喫食量を１．００とした相対値で示す。
その結果、誘引成分をＰＰ樹脂中に配合した害虫毒餌収納容器は、誘引成分をＰＰ樹脂中に配合していない害虫毒餌収納容器よりもゴキブリをおびき寄せる効果がさらに良好であり、喫食性が向上していた。
【００３２】
【表４】

【００３３】
【発明の効果】
本発明により、誤食防止の可能な程度の誘引成分の揮散口を設けることにより、誤食防止を図りつつ誘引成分の効力を十分発揮させることができ、あるいはさらに容器自体にも誘引性を付与して害虫の誘引性と駆除性を向上させることができる害虫毒餌収納容器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の害虫毒餌収納容器の一例の概略を示す斜視図である。
【図２】図２は、本発明の害虫毒餌収納容器の一例の概略を示す側面図である。
【図３】図３は、上部表面が平坦な形状の本発明の害虫毒餌収納容器の概略図である。
【図４】図４は、容器上部にドーム形状を有する本発明の害虫毒餌収納容器の概略図である。
【符号の説明】
１ドーム部
２揮散口
３毒餌
４毒餌収納部
５害虫侵入口
６柱
７毒餌収納部の仕切り材
８蓋
９毒餌固定部
１０底板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pest bait storage container. More specifically, the present invention relates to a pest bait storage container that has a structure for preventing accidental eating and has a high pest attractability.
[0002]
[Prior art]
Insect pest baits for controlling pests such as cockroaches are widely used in general households, and therefore may be accidentally eaten by children, pets, and the like. Therefore, there is a demand for a pest entry hole provided on the side surface or top surface of the pest bait storage container that is large enough to prevent human fingers from entering, or a sturdy structure that does not easily break the container structure. The On the other hand, in order to increase the pest control efficiency, it is necessary to attract more pests into the container. Since the pest entry port provided in the container plays an important role as a volatilization port for the attracting component contained in poison bait etc., in order to volatilize the attracting component effectively, for example, if the opening area of the container is made as wide as possible good.
However, widening the opening area of the container is limited because the insect pest bait storage container needs to have a structure for preventing accidental eating, and therefore, the attracting force of the attracting component may not be fully exhibited.
[0003]
Conventionally used pest bait storage containers include a type in which a pest entry port is provided on the side surface of the container and a type provided on the top surface of the container.
In the former type, the attracting component may not be volatilized efficiently because the attracting component stays in the container, and the attracting property is not necessarily sufficient. In the latter type, not only the risk of accidental eating increases, but also the attracting component is volatilized in a short time, so that the attracting property is insufficient.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, it is an object of the present invention to provide a pest bait storage container that is excellent in both anti-fouling prevention and pest attractability.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors have reduced the robustness of the container by providing a volatilization port of an attracting component with a size that does not allow fingers to enter the upper surface of the pest bait storage container. It is found that the effect of the attracting component can be sufficiently exhibited without causing the effect of the attracting component, and by further incorporating the attracting component of the pest in the material of the container, the effect of the attracting component can be exhibited more efficiently. As a result, the present invention has been completed.
[0006]
That is, the gist of the present invention is a pest bait storage container provided with a pest intrusion opening and having a poison bait storage section therein, and a pest bait storage section provided inside the container , provided with a pest entry opening on the side of the container. A dome having a dome shape is provided on the upper part of the container at a higher position so that the top of the dome is positioned directly above the bait storage part, and the dome part is disposed at an equal distance from the center of the dome part. The present invention relates to a pest bait storage container provided with a volatilization port.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The pest bait storage container according to the present invention is characterized in that a pest bait storage container having a pest entry port and having a poison bait storage part therein is provided with a volatilization port for a pest attracting component on the surface of the container. The insect pest bait storage container of the present invention has a poison bait storage part in which the bait is stored, and therefore, the pests cannot directly touch the poison bait from the outside of the container, and the pests enter from the pest entrance. Will come into contact with poisonous bait.
[0008]
The position of the volatilization port of the pest attracting component provided in the pest poison bait storage container of the present invention is not particularly limited, but from the viewpoint of efficiently volatilizing the volatile component of the attracting component, the volatilization port is stored in the bait storage unit. It is preferably provided on the upper surface of the container at a higher position than the bait. Thereby, the volatile component of the attracting component is volatilized upward. When the volatilization port is located at a position lower than the poison bait, the volatile component tends to stay in the container, and it is difficult to efficiently volatilize out of the container. Therefore, in the pest bait storage container of the present invention, a preferable embodiment includes one in which the pest entry port is provided on the side surface of the container and the volatilization port is provided on the upper surface of the container.
[0009]
The shape of the evaporation port is not particularly limited. For example, shapes such as a circle, an ellipse, a slit, and a polygon can be mentioned, and a circle and a slit are preferable in terms of formability and strength. When the volatilization port is circular, the size of the volatilization port is preferably 0.5 to 3.0 mm from the viewpoint of volatilization efficiency and prevention of accidental corrosion. When the shape of the volatilization port is other than a circle, the size of the volatilization port is appropriately determined to such an extent that volatilization is possible and accidental corrosion can be prevented, and is not particularly limited. Moreover, it is preferable that it is 3.5-35.5 mm < ² > from a viewpoint of volatilization efficiency, and, as for the total opening area of a volatilization outlet, it is more preferable that it is 8.5-25.0 mm < ² >. Although the number of volatilization openings is not particularly limited, it is preferably 2 to 10 from the viewpoint of the robustness of the container and the efficiency of volatilization.
[0010]
Moreover, in the insect pest bait storage container of the present invention, the upper surface of the container provided with the volatilization opening may be flat (FIG. 1), or the dome part 1 having a dome shape at the upper part of the container as shown in FIG. May be provided, and the volatilization port 2 may be provided in the dome portion. In the latter case, it is more preferable that the volatilization port is disposed at an equal distance from the center of the dome, since it can attract pests efficiently. This is thought to be due to the following dome effect.
[0011]
That is, the volatile component that has volatilized first stays inside the dome, reaches a saturated state, and is gradually pushed out of the container through the volatilization port (dome effect). Due to the dome effect, volatile components are emitted suddenly, and volatile components are at a concentration that does not sufficiently induce the attracting effect, and the volatile components are not released very slowly, and the volatile component has a concentration that can sufficiently exert the attracting effect. Is volatilized out of the container over an appropriate time. In addition, it is more preferable that the volatilization port is disposed at an equal distance from the center of the dome because the volatile component is uniformly vaporized in each direction outside the container.
[0012]
In the pest bait storage container of the present invention, the poison bait 3 containing a pest attracting component is stored in the poison bait storage unit 4 and used for pest control. In the present invention, the pests to be controlled include, for example, cockroaches: black cockroaches, German cockroaches, American cockroaches, Japanese cockroaches, etc .; Pests are mentioned.
[0013]
The poison bait is not particularly problematic as long as it contains components used for controlling the above-mentioned pests, such as borate dango, various pyrethroid insecticides, organophosphorus insecticides, carbamate insecticides. Examples include dango.
[0014]
Although it does not specifically limit as a pest attracting component, The vegetable foodstuffs, animal foodstuffs, saccharides, etc. which become a pest bait are mentioned suitably. These may be either solid foods or liquid foods. Examples of plant foods include peanut powder, peanut oil, sesame powder, sesame oil, rice bran, onion powder, and sake lees. Examples of animal foods include willow, fish meal, butter and the like. Examples of the saccharide include white sugar, trithermal sugar, brown sugar, honey and the like. The blending amount of these attracting ingredients is not particularly limited, but preferably 0.5 to 10.0% by weight is blended in the poison bait.
[0015]
In addition, the insect pest bait storage container of the present invention may be formed by blending a pest attracting component in the material of the container for the purpose of further enhancing the pest attracting effect. The material of the container is not particularly limited, and preferable examples include resins used for ordinary plastics such as polystyrene resin, polypropylene resin, polyethylene resin, and polyvinyl chloride resin, which are molded by injection molding or vacuum molding. . The amount of the attracting component is preferably 0.1 to 5.0% by weight in the container material.
[0016]
In this invention, you may mix | blend other components with the raw material of a container suitably in the range which does not inhibit the attracting property of a pest besides the said attracting component. For example, (1) bitter agents such as denatonium benzoate, (2) silica gel, wood powder, starch and other minerals that improve the retention of attracting ingredients, and (3) fungicides as cleansing agents Can be mentioned.
[0017]
The method for producing the pest bait storage container of the present invention is not particularly limited, and can be easily produced by ordinary plastic molding or the like. The same applies to the case where the above-mentioned attracting component and the like are added and blended into the resin which is the material of the container and molded into a desired shape. In this case, when the attracting component is a solid food material, it is preferably pulverized, and when it is a liquid food material, it is preferably impregnated with a mineral such as silica gel. Then, after adding and blending an attracting component or the like, it is molded into a desired shape by injection molding or vacuum molding.
[0018]
The pest poison bait storage container of the present invention obtained in this way is not a device for the bait itself as in the prior art, but maintains the efficient volatility of the attracting component while devising the container itself to prevent accidental eating, Alternatively, the attracting property can be imparted to the container itself to improve the pest control. Many pests, such as cockroaches, often react to very familiar odors, so they are first invited to a container, and then invited to a poisonous odor to eat and die.
[0019]
Next, specific examples of the pest bait storage container of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 3 shows an example in which the upper surface of the container has a flat shape, and FIG. 4 shows an example in which the upper part of the container has a dome shape. 3 and 4 includes a container body and a lid, both of which (A) is a plan view of the container body before assembly, (B) is a plan view of the lid before assembly, and (C) is a container after assembly. (D) and (E) show a container assembly overhead view. The container body includes a pillar 6 that supports the lid 8 on the bottom plate 10 and a partition member 7 for the bait storage portion for forming the bait storage portion 4, and is arranged so that the central portion of the bottom plate 10 becomes the bait storage portion 4. Is done. In FIG. 3, the lid 8 is provided with a circular volatilization port 2 on a flat lid surface, and in FIG. 4, the circular volatilization port 2 is provided at an equal distance from the center of the dome. The poison bait 3 is stored in the poison bait storage section 4, and a space between the

pillars

6 and 6 is provided as a pest entry port 5. Further, the poison bait 3 is fixed to the poison bait storage unit 4 by the poison bait fixing unit 9.
[0020]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example and a test example demonstrate this invention further in detail, this invention is not limited at all by these Examples.
[0021]
Example 1
A pest intrusion port is provided on the side of the container made of polypropylene resin, and the upper surface of the container is formed into a dome shape, and five holes with a diameter of 2 mm are provided from the center of the dome as volatilization ports for the pest attracting component. Pest bait storage containers were created at equal distances.
[0022]
Example 2
A pest intrusion port is provided on the side of the container made of polypropylene resin, and the upper surface of the container is formed into a dome shape, and a slit of 4 mm in length and 1 mm in width is equally distributed from the center of the dome as a volatilization port for attracting insect pests. A pest bait storage container with four locations at a certain distance was created.
[0023]
Test example 1
Provided with the bait storage part of the insect pest bait storage container of Examples 1 and 2 containing borate dango (manufactured by Fumakilla Co., Ltd., Fumakilla borate dango) containing peanut powder, honey, sesame and the like as an attracting ingredient Used as a reagent. Further, samples prepared in exactly the same manner as the test agent except that the number of volatilization ports of the attracting component was 0, 2 or 10 were also used as test agents. A shelter, solid feed and water were placed in a 1 × 1 m ² container, and 30 adult German cockroaches were released. One test agent was placed in the container, and the number of leans was counted over time. The test results are shown in Table 1.
As a result, the container provided with the volatilization port for the attracting component promptly attracted German cockroaches compared to the container without it. Further, when the number of volatilization ports was 5 or more, a more excellent attraction effect was recognized.
[0024]
[Table 1]

[0025]
Test example 2
Provided with the bait storage part of the insect pest bait storage container of Examples 1 and 2 containing borate dango (manufactured by Fumakilla Co., Ltd., Fumakilla borate dango) containing peanut powder, honey, sesame and the like as an attracting ingredient Used as a reagent. Further, samples prepared in exactly the same manner as the test agent except that the number of volatilization ports of the attracting component was 0, 2 or 10 were also used as test agents. A shelter, solid feed and water were placed in a 1 × 1 m ² container, and 30 adult German cockroaches were released. One test agent was placed in the container, and the number of deaths was counted over time. The test results are shown in Table 2. As a result, the container provided with the volatilization port for the attracting component was able to obtain an immediate lethal effect against German cockroaches compared to the container without it. Moreover, when the number of volatilization ports was 5 or more, a more excellent lethal effect was recognized.
[0026]
[Table 2]

[0027]
Example 3
In Example 1, a pest bait storage container was prepared in the same manner except that the upper surface of the container was formed into a flat shape.
[0028]
Test example 3
When a test was conducted in the same manner as in Test Example 1 using the container of Example 3, a container provided with a volatilization port for the attracting component similarly attracted German cockroaches more quickly than a container without the same. Further, when the number of volatilization ports was 5 or more, a more excellent attraction effect was recognized.
[0029]
Example 4
Various attracting ingredients shown in Table 3 were blended with polypropylene resin (PP resin) in the amounts shown in Table 3, and injection molded to prepare pest bait storage containers (No. 1 to 7). Moreover, the insect pest bait storage container (No. 8) which does not contain an attracting component in PP resin was created similarly.
[0030]
[Table 3]

[0031]
Test example 4
The poison baits of Table 4 were put in the poison bait storage part of the pest poison bait storage containers (No. 1 to 8) obtained in Example 4. A shelter, solid feed and water were placed in a 1 × 1 m ² container, and 30 adult German cockroaches or 10 adult black cockroaches were released. One pest poison bait storage container was installed in this container, and the total amount of the bait was measured before and 24 hours after the start of the test to investigate the amount of food consumed. The results are shown in Table 3. The numerical values in the table are shown as relative values with the eating amount in the No. 8 container being 1.00.
As a result, the insect pest bait storage container in which the attracting component is blended in PP resin has a better effect of attracting cockroaches than the insect pest bait storage container in which the attraction component is not blended in PP resin, and the eating property is improved. It was.
[0032]
[Table 4]

[0033]
【The invention's effect】
According to the present invention, by providing a volatilization port for attracting ingredients to the extent that can prevent accidental eating, the effect of the attracting ingredients can be fully exerted while preventing accidental eating, or further, attracting properties are imparted to the container itself. Thus, a pest bait storage container capable of improving the attracting and controlling properties of the pest is provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an outline of an example of a pest bait storage container according to the present invention.
FIG. 2 is a side view showing an outline of an example of a pest bait storage container according to the present invention.
FIG. 3 is a schematic view of a pest bait storage container of the present invention having a flat upper surface.
FIG. 4 is a schematic view of a pest bait storage container of the present invention having a dome shape at the top of the container.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Dome part 2 Volatilization opening 3 Poisonous bait 4 Poisonous bait storage part 5 Pest entry port 6 Pillar 7 Partition material of poison bait storage part 8 Lid 9 Poisonous bait fixing part 10 Bottom plate

Claims

A pest bait storage container having a pest entry part and having a poison bait storage part therein, and provided with a pest entry part on the side of the container, and located above the container above the poison bait storage part provided in the container A pest in which a dome having a dome shape is provided so as to be positioned directly above the poison bait storage unit with the top thereof facing upward, and a volatilization opening is provided in the dome unit at an equal distance from the center of the dome unit Poison bait storage container.

Circular and is claim 1 Symbol placement of pest baits container volatilization port diameter 0.5 to 3.0 mm.

The pest bait storage container according to claim 1 or 2 , wherein a total opening area of the volatilization opening is 3.5 to 35.5 mm ² .

The insect pest bait storage container according to any one of claims 1 to 3 , wherein a pest attracting component is blended in the material of the container and molded.

The insect pest bait storage container according to claim 4 , wherein the pest attracting component is a vegetable food, an animal food, or a saccharide.