JP3784829B2 - 細胞成分を単離する方法、装置及び試薬 - Google Patents
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Description
発明の分野
本発明は、天然細胞源からリボ核酸(RNA)のような細胞成分を単離する試薬、方法及び装置に関する。
関連技術の説明
細胞は、機能に適した広範囲の細胞成分を含んでいる。例えば、DNA、リボ核酸(RNA)及びタンパク質性物質の宿主を含むそれらの発現産物を含んでいる。本発明は、そのような細胞成分の単離に有効であるが、便宜上、主にRNAの単離に適用するように記載される。
RNAは、ホルモン、酵素及び生命の全ての形態の存在に不可欠な構造組織を含む無数のタンパク質の発現を生じる連続の生物反応に重要な成分である。研究のために並びに診断及び治療上の使用に大量のRNAが非常に求められている。
植物細胞及び寄生虫、酵母及び細菌を含む微生物は、潜在的なRNA源であるが、RNA源の細胞壁は非常に強いので、RNA源としてそれらを使用することは困難であり、時間を要しかつ高価な設備を必要とするものである。
細菌からのRNA単離は、細胞壁が溶解に容易に感受性でないので困難である。細菌からRNAを単離する現在のプロトコールは、しばしば、細菌細胞を溶解するリゾスタフィン又はリゾチームのような酵素を使用するのに続いてリボヌクレアーゼを不活性化する変性剤を添加するものである。しかしながら、これらの方法は、大量の高純度RNAの単離に有効でないことがわかった。
米国特許第4,843,155号には、マウス下垂体前葉のような生物組織をまずフェノール、チオシアン酸グアニジニウムのようなグアニジニウム塩及びおそらく酸化防止剤を含むpH4の水性緩衝培養液に“ガラス−テフロンホモジェナイザー”でホモジェナイズするRNA単離法が用いられている。そのホモジェネートは、次に、バッファーに不溶性の有機溶媒で抽出される。有効な溶媒としてクロロホルムが例示されている。RNAは、水性バッファーに溶解したままである。生物組織のDNAとタンパク質は、有機相と無機相との間の界面に集まる。RNAは、イソプロパノールのような水溶性アルカノールで沈殿させることにより水相から分離される。RNAは、遠心し上清を除去することにより回収される。発明者は、その単離法が3時間で完了されると述べている。
この方法は、グアニジン塩が高価であり悪臭があるので都合がよくない。更に、記載されたように、この方法は、RNA源として生物組織(即ち、真核細胞であり原核細胞でない)に制限され、完了するのに長時間が必要である。真核細胞である生物組織における細胞は、容易に破壊される脆い膜で封じられている。
更に、ガラスビーズがRNA単離の方法に用いられたが、ビーズがホモジェナイザーを塞ぐ原因になることからホモジェナイザー型装置と共にガラスビーズを用いて本発明の結果を得ることはできない。ガラスビーズは、細胞から核酸を単離するためにビーズビーターと共に用いられた。しかしながら、この方法に対する欠点は、この方法が細胞を粉砕して内容物を培養液中に遊離させ、RNAのような不安定な細胞成分が放出される酵素によって急速に分解されるという事実にある。
従って、細胞からRNAのような細胞成分を単離する従来の方法に伴う上記の欠点を考慮すると、当該技術において真核細胞及び原核細胞の両方からそのような成分の効率のよい単離に適切な試薬、方法及び装置がなお求められていることは明らかである。
発明の要約及び目的
従って、本発明の主要な目的は、細胞成分の単離方法であって、複数のミクロンサイズ粒子を含む容器内の液体培養液中細胞の懸濁液に往復機械的エネルギーを加えることによりかかる成分を機械的に遊離させて細胞壁を破壊し該細胞成分を該液体培養液中に遊離させる工程及び該培養液から選択された該細胞成分を単離する工程を含む方法を提供することである。
本発明の他の目的は、RNAをDNA及びタンパク質と共にそれを含む細胞源から単離する方法であって、
a)複数のミクロンサイズ粒子を含みかつチオシアン酸グアニジニウム又は塩化グアニジニウムが2MであるpH約4〜4.5の水性バッファー中全重量に基づいて約40〜60重量%のフェノールを含む抽出溶媒の存在下に往復エネルギーを加えることにより、該RNAをそれを含む細胞源から機械的に遊離させる工程;
b)水不溶性有機溶媒を加えて該水性抽出溶媒相と有機相を含む2相混合液を形成し、該RNAが該水相に溶解されると共に該DNA及びタンパク質が該有機相又は該相間の界面に集められる工程;及び
c)水溶性低級アルカノールを添加することにより該水相から該RNAを沈殿させる工程:
を含む方法を提供することである。
また、本発明の別の目的は、pH約4〜4.5を有する水性バッファー中混合液の全重量に基づいて約40〜60重量%のフェノール及び約0.1〜1重量%の清浄剤を含む混合液を含む、RNAをDNA及びタンパク質と共にそれを含む細胞源から抽出するのに有効な試薬を提供することである。
更に、本発明の別の目的は、RNAをDNA及びタンパク質と共にそれを含む細胞源から単離する方法であって、
a)複数のミクロンサイズ粒子を含みかつpH約4〜4.5の水性バッファー中全重量に基づいて約40〜60重量%のフェノール及び約0.1〜1重量%の清浄剤を含む抽出溶媒の存在下に該RNAをそれを含む細胞源から機械的に遊離させる工程;
b)水不溶性有機溶媒を加えて該水性抽出溶媒相と有機相を含む2相混合液を形成し、該RNAが該水相に溶解されると共に該DNA及びタンパク質が該有機相又は該相間の界面に集められる工程;及び
c)水溶性低級アルカノールを添加することにより該水相から該RNAを沈殿させる工程:
を含む方法を提供することである。
本発明の別の目的は、リボ核酸(RNA)を液体培養液中RNA含有細胞から単離するための容器であって、
(i)RNA抽出溶媒、複数のミクロンサイズ粒子及び少なくとも1個の大きな粒子を有するホールダー;
(ii)該ホールダーに取りはずしできるように留められかつ該液体培養液及び該抽出溶媒を含むのに十分な容積のある空洞を有するカバー組み立て部分;及び
(iii)該容器の往復運動時に該大きな粒子によって破壊されるように適応された脆い密閉層であって、該密閉層が該大きな粒子によって破壊されるまで該液体培養液から該抽出溶媒を分離するように適応されている該密閉層:
を含む容器を提供することである。
更に、本発明の目的は、RNAの抽出及び回収を可能にするRNA含有細胞の抽出破壊に有効な往復振盪機内にしっかりと保持されるように適応された容器であって、
(i)抽出溶媒及び該RNAが抽出される細胞の壁を破壊するのに適切な粒径を有する複数の粒子を含むホールダー;及び
(ii)該容器からの内容物の漏れを防止するために往復運動中に該容器を密閉するカバー組み立て部分:
を含み、該抽出溶媒の容量が該細胞壁の破壊の結果として放出された該RNAの実質的に全てを溶解するのに十分な容量である容器を提供することである。
また、本発明の目的は、往復振盪機にしっかりと保持されように適応されかつRNAの回収を可能にするRNA含有細胞の抽出破壊に有効な容器であって、
(i)抽出溶媒並びに該RNAが抽出される細胞の壁を破壊するのに適切な粒径を有する複数の粒子及び少なくとも1個の大きな粒子を含むホールダー;
(ii)該容器を密閉して往復運動中に該容器からの内容物の漏れを防止するカバー組み立て部分であって、その中に液体培養液中にRNA細胞源を含む空洞があるカバー組み立て部分;及び
(iii)該抽出溶媒と該培養液との間に配置された脆いシールであって、該大きな粒子の衝撃によって往復運動中に破壊されるように適応されて該容器の内容物の混合を可能にするシール:
を含む容器を提供することである。
“RNAの改良された単離方法”と称する出願第08/227,514号には、チオシアン酸グアニジニウム又は塩化グアニジニウムが2MであるpH4〜4.5の水性バッファー中にフェノールを含む抽出溶媒中に往復機械的エネルギー及びミクロンサイズのビーズ(粒子)を用いてRNA含有天然源からRNAを抽出する方法が記載され特許が請求されている。
“RNAを単離する試薬及び方法”と称する出願第08/227,516号に記載された発明は、緩衝抽出溶媒中に清浄剤を使用する以外は前の出願の新規な方法と同様である。
後者の出願の方法は、出願第08/227,514号の方法の利点の全てを有し、更に、高価ではなくかつ用いるのに都合のよい抽出剤を使用している。更に、この方法は、一般的には、グアニジニウム法より高い収量を与える。
上で確認した2件の特許出願の両方の方法の共通の特徴は、往復運動からの機械的エネルギーで細胞壁を破壊するほかに、細胞を壊し破裂する風船のように細胞壁を破壊する固体のミクロンサイズ小ビーズ(粒子)の使用である。これらの粒子は、ガラスビーズであることが好ましいが、金属、プラスチック又はプラスチック被覆金属粒子のような多くの他の粒子のいずれでもよい。
本方法の利点は、より多くの細胞が極めて短時間に破壊されるのでより多くのRNAが抽出剤に放出されることである。実際に、本方法は、そのような短時間、まさに30秒〜5分で完了し、冷却を必要とせず、使用試薬がRNAseを含まないことが確実である特別の工程を用いる必要がない。RNAseは、RNAを分解させる汚染酵素である。
本発明は、同様に、例外的な高純度のRNAを高収量で分離及び単離することを可能にする手順を特徴とする。この手順は、非常に便利であり、非常に短時間、典型的には1/2時間未満で完了することができる。更に、本方法は、RNA源として生物組織だけでなく細菌のような微生物及び植物細胞にも適用できる。かかるRNA源、特に細菌は、一様であり、所望量で容易に入手できかつ生物組織よりも使用するのが容易であることからRNA源として生物組織よりも非常に便利である。
他の態様においては、本発明は、RNA又は他の細胞成分の単離方法を行うための新規な容器に関する。本容器は、カバー組み立て部分と以後“ホールダー”と呼ばれる抽出剤及び他の成分を含む下の方の部材から構成される。
前述の目的及び他の目的、以後明らかになるであろう本発明の利点及び特徴と共に、下記の本発明の好適実施態様の説明及び請求の範囲によって本発明の本質を明らかに理解することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、ホールダーとそのカバーを含む容器を示す本発明の1実施態様の側断面図である。
図2〜図4は、本発明の容器の他の実施態様の側断面図である。
図5は、FastPrepTM装置を用いて1.2%未変性アガロースゲルで行われEtBrで染色された種々のマウス組織から精製されたRNAを示す図である。レーン1:肝臓;レーン2:腎臓;レーン3:脳;レーン4:脾臓;レーン5:筋肉。18S及び28SrRNAバンドだけが示されている。
図6は、B−アクチンプライマーを用いるマウス肝臓RNAに関するRT−PCRの結果を示す図である。増幅する前に、試料をDNaseIで処理した。レーン1:123bpラダー;レーン2:逆転写及び増幅;レーン3:逆転写のないときの増幅。
図7は、S.アウレウス(aureus)のsarA転写物のプライマー拡張を示す図である。FastRNATM試薬及びFastPrepTM機を用いてRNAを精製した。そのRNAを32P放射能標識オリゴヌクレオチドプライマーに対してアニールし、逆転写酵素で拡張してプライマー拡張産物を得た。DNA鋳型(標識GATC)及び同一プライマーとの配列決定反応を行うことにより、sarA転写物の転写開始部位がsarAクローンの101位にマッピングされた(矢印参照)。試料1及び試料2は、同一方法による2種類の異なるRNA標品を示す。
図8は、親株ISP479C及びcar変異株1E3のα−溶血素転写物のノーザンブロットである。転写物のサイズは、約1.8kbであった。OD650 1.1及び1.7は、各々後期指数期相及び後指数期相に対応する。
図9は、親株ISP479C、car変異株1E3及び導入体1E3−2のプロテインA転写物のノーザンブロットである。ISP479Cのagr変異株、B2は、正の対照として含められる。プロテインA転写物は、約1.9kbである。矢印は、RNAマーカーとして役立つ23SリボソームRNAバンドを示す。
発明の好適実施態様の詳細な説明
更に詳細には、本発明は、細胞壁を破壊しRNAを放出するのに十分なエネルギーを特定の抽出剤中の使用RNA源の細胞壁に加えることに関する。破壊的抽出法は、カオトロピック剤、即ち、細胞内で分子構造及び分子反応を無秩序にするか或いは破壊することができる物質の存在下に行われる。
下記のものは、本明細書及び請求の範囲全体に用いられる用語の定義である。
“重量”なる語は、特にことわらない限り全重量に対する重量を意味する。
“往復運動”、“往復エネルギー”、“往復機械的エネルギー”、“往復攪拌”、“往復振盪”及び“往復して運動する”は、同じ意味に用いられる。これらの語は、原核生物の細胞壁を破壊することができる急速に振動する不活性粒子の存在下に、回転運動とは反対に、振盪運動の使用を記載するものである。粒子は、液体培養液中に密閉容器内に含まれることが好ましい。粒子が細胞の存在下に“往復して攪拌”されると、対立する2種類の衝突する粒子は細胞を中央で圧縮し、細胞壁を破裂させRNAを含む細胞成分を培養液に遊離させる。
“液体培養液”なる語は、増殖培養液、バッファー又は細胞を懸濁する他の液体を含む多くのいろいろな培養液を意味することができる。
“天然源”なる語は、植物細胞及び組織、真核細胞及び組織並びに原核細胞を含む細胞の生物試料を与える供給源を意味する。
本発明の破壊的抽出法は、フェノール約40〜60重量%の存在下にカオトロピック剤として使用化合物が約2〜5モルである組成物を与えるのに十分なチオシアン酸グアニジニウム又は塩化グアニジニウムのようなグアニジニウム化合物を含むpH約4〜4.5の水性バッファー中で行われる。また、抽出剤は、適切な界面活性剤を0.1〜1重量%含んでもよい。細胞を抽出培養液の中に直接破壊することにより、RNAを分解するRNAaseのようなタンパク質からRNAのような不安定な細胞成分が直ちに分離される。
本発明の方法においては、RNA源、好ましくは細菌の細胞壁は、RNAを遊離させるために破壊される。破壊は、抽出溶媒中で行われる。次に、得られた混合液は、水不溶性有機溶媒で抽出される。RNAは有機溶媒に不溶性であるので、水相に残る。DNA、タンパク質及び他の有機不純物は、有機相に溶解するか或いは層間の界面に集まる。分離したRNAは水相に溶解したままであり、メタノール、エタノール又はイソプロパノールのような水溶性低級アルカノールを添加することにより沈殿させることができる。このようにして単離したRNAは、ろ過、遠心分離又は他の便利な方法で回収される。回収されたRNAは、例外的に高い純度を有し、DNAを実質的に含まない。本方法は、他の既知の方法に比べて得られる高収量のために特に有利である。
典型的には、有効な供給源としては、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)、マイコバクテリウム・ツベルクローシス(Mycobacterium tuberculosis)、ナイセリア・メニンギチジス(Neisseria meningitidis)、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)(酵母)及びクラミドロモナス・レインハルドチイ(Chlamydolomonas reinhardtii)(藻類)が挙げられる。
場合によっては、当業者に周知の常法によってDNAを高収量及び高純度で回収することができる。
細胞壁が液体培養液に懸濁した密閉容器内で生存細胞と細胞壁破壊粒子の往復運動によって生じた力で破壊される細胞破壊方法の発見は本発明に特に重要である。
そこで、本発明の抽出溶媒として有効でありかつ非常に短時間、典型的には1/2時間未満で完了することができる非常に便利な手順により高収量で例外的に高純度のRNAを分離及び単離することを可能にする新規な試薬が発見された。
本発明の新規な試薬は、フェノール約40〜60重量%及び界面活性剤約0.1〜1重量%及びpH約4〜4.5を有する水性バッファーを含む混合液である。このpHで、フェノールは水性培養液に不溶性である。結果として、この混合液は2相混合液である。
本発明の方法は、RNA源として生物組織だけでなく細菌のような微生物及び植物細胞にも適用できる。そのような供給源、特に細菌は、一様であり、所望量で容易に入手できかつ生物組織より使用するのが容易であることからRNA源として生物組織より非常に便利である。
場合によっては、当業者に周知の常法により高収量及び高純度でDNAを回収することができる。
特にRNAの単離に行われる場合、本発明の方法に対して多くの利点がある。これらは、下記のことが含まれる。
1.これまで他のフェノール抽出培養液を用いた均質化法に対して処理しにくかった細菌細胞及び植物細胞のようなRNA源に対する適用性。
2.DNAで実質的に汚染されていない高収量産物としてRNAの回収。
3.バッチ又は連続プロセスにおける少量及び大量のRNAの両方の生産に対する適用性。
4.冷却せず、RNAseを含まない試薬を用いずに及び長時間の細胞破壊法によって生じるDNA断片で汚染されることなくプロセスを行うことを可能にする非常に短時間での完了。
5.超遠心分離を必要としない。
6.本発明の新規な試薬は、実質的に臭いがなく、魅力のある市販価格で容易に入手できる。
本発明は、また、RNA又は他の細胞成分の単離方法を行うための新規な容器に関する。
細胞増殖の過程において、ホルモン、酵素及び他のタンパク質のような種々のタンパク質の変換及び発現のために異なるいろいろなRNAが生産される。そのようなタンパク質の必要量の発現に続いて、そのようなタンパク質をコードするRNAを急速に分解することにより細胞はタンパク質産生を続けることが制限される。従って、増殖又は活性の異なる段階の成熟細胞は、同一RNA分子の異なる量又は異なるRNA分子の異なる量を含んでいる。
従って、短命であるRNA種を単離及び同定するために細胞の増殖環中の異なる段階の生存細胞からRNAを抽出することが重要となる。
本発明のある種の実施態様は、これらの目的に特に有効である。即ち、カバー組み立て部分は、細胞増殖に必要な栄養源を全て含む増殖培養液を含有するように適応できる。任意により、細胞は別個に増殖させることができ、細胞を含む増殖培養液の分割量をカバー組み立て部分に移した後に、増殖培養液及び細胞と抽出液との混合を可能にするためにシールを破壊することができる。また、細胞を別個の増殖培養液から単離し、バッファー溶液中添加物を存在させて又はさせずにカバー組み立て部分に添加して選択タンパク質の生産を停止又は誘導することができる。任意により、細胞を別個に増殖することができ、増殖細胞を含む増殖培養液の分割量をカバー組み立て部分に移した後に増殖培養液と抽出液の混合を行うためにシールを破壊することができる。
容器の1実施態様は、細胞発育の過程で生じた種々のタイプのRNAを単離することにより細胞の増殖を続けるのに特に有効である。その実施態様では、問題の細胞はカバー組み立て部分に形成された空洞内の適切な培養液中で培養されるか又は別個に培養されその空洞に入れられる。カバー組み立て部分又はホールダーは、抽出剤及び細胞を含む培養液を分離する脆い液体の通らないシールを有する。ホールダーは、抽出剤のほかに、ミクロン又はサブミクロンサイズ粒子及び少なくとも1個の大きな粒子の部材を含有する。RNAを抽出することが所望される場合、カバー組み立て部分はホールダーを密閉するために用いられ、容器は振盪機内に配置される。振盪機が回ると、大きな粒子の得られた往復運動がシールを破壊し、液体培養液と抽出剤を混合させる。ミクロンサイズ粒子の運動が、細胞壁を破裂させ、RNAを含む細胞成分を放出する。
他の実施態様では、容器は、抽出剤液中に抽出剤液、ミクロンサイズのビーズ及び少なくとも1個の大きなビーズを含むホールダー、脆いシール及び取りはずしできるカバー組み立て部分から構成される。カバー組み立て部分が取りはずされ、液体培養液中の細胞が脆いシール上に入れられ、カバーが密閉される。容器は、例えば振盪により往復して攪拌されるので大きなビーズがシールを破壊する。
本発明の容器は、高度に精製されたRNAをDNA及び他の不純物、主にタンパク質と共にそれを含む天然源から得るために機械的エネルギーを加えることによる細胞破壊が可能である。本発明の細胞破壊に関係する機械的エネルギーの重要な1態様は、破裂風船の方法で細胞壁を粉砕するように好ましくはミクロン又はサブミクロンサイズのビーズ又は等価な発射物様物体の存在下に往復運動を加えるものである。ブレンダー又は他のホモジェナイザーで生じるような回転エネルギーは、細胞が単純に回転することから有効でなく、相互に及び細胞をビーズ間で粉砕させるビーズと効率よく衝突しない。
用いられる抽出溶媒は、上記のグアニジニウム塩含有液である。
使用範囲内のpHの調節を可能にする周知の種々のバッファーのいずれも用いることができる。酢酸ナトリウム又はクエン酸ナトリウムに基づくバッファーが、容易に入手できかつ優れた結果を得ることから現在好ましい。当業者に既知の他のバッファーも用いられる。
グアニジンタイプのカオトロピック剤を含む抽出試薬は、フェノールの自然酸化を制限しかつ抽出試薬の貯蔵寿命を向上させる酸化防止剤を任意に含めてもよい。典型的には、有効な酸化防止剤としては、2−メルカプトエタノール、ジチオトレイトール、2−ヒドロキシキノリン及びシステインのような有機酸化防止剤が挙げられる。
本発明の実施における第1工程は、細菌のような細胞RNA源、生物組織の真核細胞又は植物細胞の細胞壁を機械的に破壊することである。これは、種々の市販の機器のいずれによっても達成され、オクラハマ州、バートルスビルのBioSpec Productsから市販されているミニビーズビーターのようなビーズビーターが現在好ましい。他の機器も用いうる。
ビーズビーターは、RNA源を処理する好ましい機器である。典型的には、ビーズのサイズは、約0.1〜1.0ミクロンであり、DNAキャリヤー細胞のサイズと共に変動する。Savant Instruments製(ニューヨーク州、ファーミングデイル)のFastPrepTM機の使用が高速であることから更に好ましく、破壊を完了するのに必要とされる時間を短縮する。
選定振盪機の最も重要な特徴の1つは、細菌細胞の細胞壁を破壊しRNAを放出する往復運動によって十分な機械的エネルギーを生じることができることである。これは、細菌又は他のRNA源の存在下に抽出試薬中でガラスビーズ又は他の不活性粒子を急速に振動することにより達成される。そのようなビーズは、いくつかの所から種々のサイズで市販されている。細胞壁を破壊するのに十分な機械的エネルギーを得る選定速度で振盪される。
RNAの放出は、抽出溶媒中に懸濁した細菌細胞又は他のRNA源を用いて行われる。必要とされる時間は、細菌、酵母及び植物細胞のような種々のRNA源の細胞サイズがかなり異なるのでRNAが抽出される供給源のサイズに主に左右される。細菌又は他の供給源の小さなバッチの場合には、30秒が適当である。大きなバッチの場合には、2又は3分がしばしば必要とされる。RNA種の半減期が非常に短いものがある(1〜2分)ことから時間は重要な要因である。
ほとんどのRNAが緩衝溶媒に放出される際の破壊工程の終わりに、溶媒は実質的に水不溶性である有機溶媒で抽出される。溶媒は、抽出手順の終わりに添加される。典型的に有効な溶媒としては、クロロホルムのような置換及び無置換低級炭化水素が含まれる。
抽出工程中に、DNAは有機溶媒に溶解し、当業者に既知の標準法で回収される。RNAは、水性バッファーに溶解したままであり、上記のように及び実施例に示されるようにイソプロパノールで沈殿させることができる。
本発明は、上述した新規な試薬で実施される場合に特に有効である。試薬は、pH約4の水性バッファー中に選ばれた量のフェノール及び少なくとも1種の清浄剤を含有する2相混合液である。水素イオン濃度がこのレベルである場合に、RNAが水に可溶性でありDNAが不溶性であることからこのpHが選ばれる。好ましい試薬は、Bio 101製のFastRNATM試薬である。使用清浄剤は、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤を含む慣用の種々の界面活性剤のいずれでもよい。
典型的に有効なアニオン清浄剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、n-デシル硫酸ナトリウム及びドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンが挙げられる。
本発明の実施に有効なカチオン清浄剤としては、例として臭化セチルトリメチルアンモニウム及び他のN−アルキル四級アンモニウムハロゲン化物並びにポリエトキシル化四級アンモニウム塩化物が挙げられる。
非イオン清浄剤の中では、獣脂肪アルコールエトキシレート、エトキシル化トリデシルアルコール、エトキシル化トリデカノール、ノニルフェノールエトキシレート及びオクチルフェノキシポリエトキシエタノールがある。
両性清浄剤としては、例えば、ココアミドプロピルベタイン、タロウイミノジプロピオン酸二ナトリウム及びココアミドベタインが挙げられる。
現在最も好ましい界面活性剤は、DNAを含まない産物の最良の収量を得ることから臭化セチルトリメチルアンモニウムである。
これらの清浄剤の全て及び他の多くの等価界面活性剤化合物は、販売元から容易に入手できる。
以前の手順と同様に、現在の多数のバッファー又は任意の酸化防止剤が用いられる。
新規な抽出溶媒を用いて行われる際の本発明の方法は、グアニジニウム塩を用いた上記の方法と実質的に同じである。
図1に示されるように、RNA又は他の細胞成分を単離するために本発明に従って用いられる際に特に有効である新規な容器は、好ましくは共にガラスか又は不活性プラスチックのホールダー10とカバー組み立て部分11から構成される。ホールダーは、上記のような液体RNA抽出剤11を含む。
ホールダー10は、図1に垂直な断面では円形であり、本発明の全ての実施態様のように往復振盪機内にしっかりと保持されるように適応される円筒形の側壁を有することが好ましい。多数のミクロンサイズ粒子、適切にはビーズ12は液体抽出剤の中にある。ビーズはガラス又は金属であることが好ましく、直径が約0.1〜1.0mmであることが好ましい。
そのようなビーズの都合のよい数又は重量が用いられる。
研究のために、ふつうは少量のRNAだけを必要とする容器は非常に小さいものである。典型的には、全容量は約1.5〜2.5mlである。多量のRNAを得るために大きな容器が用いられる。
ホールダーは、ホールダー自体と同じ材料であってもよく、典型的にはホールダー壁の1/2より上に配置される脆いシール14で密閉される。シール14は、液体を通さないが容器内で往復して運動する粒子の重量又は好ましくはビーズ13のような大きな粒子で破壊されるように十分軽いものである。大きなビーズは、シールを破壊するのに都合のよいサイズ及び重量を有するものである。
カバー組み立て部分11は、容器10の外側ねじ山と合う内側ねじ山15を有する。
図2〜図4に示される第2、第3及び第4実施態様において、ホールダー10、抽出剤液11、小さなサイズのビーズ12及び大きなビーズ13、直径約3〜5mmは、図1に示される第1実施態様と同様である。更に、抽出剤液からRNAを単離するために用いられるプロセス工程も同様である。
図2に示される第2実施態様では、カバー組み立て部分11Aは細胞を保存し成長させるために働く。カバー組み立て部分11Aは、環状側壁本体部材20A、空洞30の底壁として働く脆い液体の通らない層21A、適切な培養液22A中の問題の細胞及び取りはずしできる上部カバー23Aを有する。容器は、ビーズ及び抽出剤液を含むホールダー10及び容器本体にねじで締めるか別の方法で留められるカバー組み立て部分11Aからなる。
使用者が培養液22A中の細胞からRNAを単離することを所望する際の使用では、カバー組み立て部分11Aはホールダー10にねじで締められ、上部カバー23Aと共に適切な場所で容器が約30秒から5分間激しく振盪されて大きなビーズ13が脆い層21Aを破壊し、細胞を含有する培養液22A又は他の液体培養液が抽出剤液11と他の成分とホールダー内で混合する。
図3の実施態様では、カバー組み立て部分11Aは、液体培養液22B中に問題の細胞を有する。カバー組み立て部分は、環状側壁20B、培養液22B中問題の細胞、取りはずしできる固体の上部リッド23B及び固体の底壁24Bを有する。容器10は、第1実施態様のように脆い液体の通らない層21Bを有する。
操作では、使用者は、容器10からカバー組み立て部分11Bのねじを外し、上部リッド23Bのねじをはずし、培養液22Bを容器10に注ぐか又はピペットで移し、ここで脆い層21Bの上部に保持される。次に、カバー組み立て部分11Bがホールダーに置き換えられ、ビーズ13が脆い層21Bを破壊するように容器が振盪され、成分ミックス及び細胞壁の全部がビーズの作用により破壊されてRNAを放出する。
図4に示される第4実施態様においては、カバー組み立て部分11Cは、環状側壁20C、培養液又は他の培養液22C中問題の細胞、固体の底壁24C及び内側ねじ山26を有する上部リム25を有する。ホールダー10は、脆い液体の通らない層21Cを有する。
操作では、使用者は、ホールダー10からカバー組み立て部分11Cを取り外し、上部23Cのねじをはずし、カバー組み立て部分をねじ山26でホールダー10にねじで締める。次に、ビーズ13が脆い層21Cを破壊するように容器を振盪する。
上で示したように、容器の全容積は、密閉されると全混合液が便利に及び効率よく振盪されるような条件下に抽出溶媒、液体培養液及び他の成分を保持するように十分でなければならない。この目的の通例は、密閉管の全容積の1/3がビーズで占められ、1/3が試薬/細胞及び1/3が空間である。
比較的少量のRNAが要求される研究又は他の実験に使用する場合、容器は1つ又は複数の容器を含むキットに有機溶媒の容器及びプロセスの実施に適切な他の備品と共に包装される。キットは、RNA源として用いられる種々のサイズの細胞を収容するために異なるサイズの小ビーズを含む容器の選択が含められる。そのような容器は、20まで又はそれ以上の複数の容器でさえ保持することができる振盪機と共に特に有効である。そのような機械及び容器は、多数のRNA単離を同時に又は連続して行うことが所望される場合に特に有効である。
本発明の容器は、4種の特定の実施態様について及び単離されるべきRNAを含む細胞における分子構造及び分子相互作用を破壊するために用いられる清浄剤或いはカオトロピック剤としてのグアニジニウム塩を含む抽出溶媒を用いてRNAを単離することについて主に記載された。他のカオトロピック剤も用いられる。
容器の概念は、図示され述べられた構造と等価である他の構造を用いて実施することができることは当業者に明らかであろう。例えば、カバー組み立て部分が適切な場所にしっかりとねじで締められると破壊するように脆い密閉層がホールダーの上部に固定され、もって、大きなビーズの必要が排除される。カバー組み立て部分が適切な場所にしっかりとねじで締められると密閉層を破壊するように特定の寸法に作られたカバー組み立て部分の内側に鋭い部材を密閉することにより、同様の結果が達成される。
カバー組み立て部分を、示されたねじ山と等価な手段、例えば、圧力ばめによってホールダーに固定することができることは当然のことである。
細胞壁の破壊により細胞置換分の全てが放出されるので、本発明は、既知の単離法を用いて他の細胞成分を単離する上記のようなカオトロピック剤及び抽出溶媒を存在させて又はさせずに用いられる。例えば、タンパク質は、中性バッファー及びプロテアーゼインヒビター反応混液を含む抽出溶媒を含む破壊混合液から単離される。
他の例として、本発明の方法及び容器は、皮膚、腸、胃、肝臓等の組織を特定の成分の単離のための成分の部分に効率よく及び急速に破砕するために用いられる。次に、個々の細胞成分、例えば、酵素が、標準クロマトグラフィー法を用いて単離される。同様に、構造成分、例えば、結合組織、膜、細胞壁成分等が分別遠心分離法によって分離される。
下記の実施例は、本発明を具体的に説明するために示されるものであり、限定するものとしてみなされるべきでなく、その真意又は範囲を逸脱することなく多くの態様が可能であることは明らかである。
実施例1〜6
下記に記載されるプロトコールを用いて下記の微生物からRNA及びDNAを単離した。
1.スタフィロコッカス・アウレウス
2.ストレプトコッカス・ピオゲネス
3.マイコバクテリウム・ツベルクローシス
4.ナイセリア・メニンギチジス
5.サッカロミセス・セレビシエ(酵母)
6.クラミドロモナス・レインハルドチイ(藻類)
工程:
1.処理されるべき10mlの細胞を遠心する(約1〜5×108/ml)。
2.培養上清を吸引し捨てる。
3.細菌沈降物を1mlの抽出試薬に再懸濁する。
下記の成分を加えることにより5mlの抽出液を調製する。
フェノール 2ml(40%)
10%CTAB* 0.5ml(1%)
2M NaAcpH4 125μl(50mM)
1M DTT μl(1mM)
水 2.37ml
* 臭化セチルトリメチルアンモニウム
これにより、2相試薬が得られ、激しく攪拌した後、1mlの試薬をピペットで試験管に入れる。
4.試薬混合液を、約0.5ml(1.65gm)の0.1mmガラス/ジルコニアビーズ(酵母及び藻類に用いられる大きなビーズ)を含む滅菌ミクロフュージ管に移す。
5.6000rpmで20秒間往復運動で振盪する。パルス回転させて該管の底にガラス/ジルコニアビーズを沈降させる。
6.200μlのクロロホルムを加える。2分間放置する。
7.25秒間攪拌する。
8.12,000g、4℃で15分間遠心する。
9.上方の水相を吸引する。
10.0.5mlのイソプロパノールを加える。10分間インキュベートする。
11.12,000g、4℃で10分間回転させる。
12.沈降物を70%エタノールで洗浄し、5000×gで5分間回転させる。
13.70%エタノール洗浄液を捨て、5〜10分間風乾する。
14.保存用RNAを100μlのピロ炭酸ジエチル処理水或いは0.5%ドデシル硫酸ナトリウムに再懸濁する。
15.DNAを得るために、DNAを含む中間相をフェノール/クロロホルム(50/50v)で2回再抽出する。上方の水相を貯蔵する。1/10容量の酢酸ナトリウム(3M pH5.2)を加える。DNAを3容量の100%エタノールで沈殿し、遠心し、70%エタノールで洗浄し、再遠心する。DNAを含む沈降物をトリスEDTAバッファーに再懸濁し、制限消化又はクローニングに用いる。
実施例7
新しいマウス肝臓、腎臓、脳、脾臓及び骨格筋片(各約50mg)をカオトロピックRNA安定化試薬及び溶解マトリックスを含む2ml管に入れ、直ちにFastPrepTM装置で30〜60秒間処理する(予備均質化の必要はない)。遠心後、透明なRNA含有上清をエタノール沈殿するか又はマトリックス精製し、100μl DEPCH2Oに溶離する。10〜20μlを未変性アガロースゲルで実験する(図5)。図6は、肝臓RNAのRT−PCR分析を示す図である。
実施例8
高速で簡便で高価な設備を必要としないグラム陽性菌からRNAを単離する方法は、FastRNATM(BIO 101、カリフォルニア州、ビスタ)キットをFastPrepTM機(Savant)と共に使用した。この方法は、以前にはRNA抽出が困難であることが既知であったスタフィロコッカス・アウレウス及びサッカロミセス・セレビシエに対して用いた。
本手順として、細菌を増殖培養液中で一晩培養し、10mlの新しい培養液で1:100に希釈し、OD650nm 0.7、1.1及び1.7に対応する各々中間対数期相、後期対数期相及び後指数期相まで増殖した。次に、細菌を沈降させ(2,500×g、4℃で10分間)、1mlの試薬に再懸濁した。細胞を2mlのミクロフュージ管に移し、これに500μlのジルコニア/シリカビーズ(0.1mmサイズ)を加えた。
該管をサバント機内で6500rpmで20秒間振盪し、氷上に置いた。該管に200μlのクロロホルムを添加した。15秒管攪拌し室温で2分間インキュベートした後、混合液を12,000×g、4℃で15分間遠心した。RNAを水相(上層)から回収し、0.5mlのイソプロパノールで沈殿させ、沈降させた(12,000×g、4℃で10分間)。沈降物を75%エタノールで洗浄し、風乾し、DEPC処理水中100μlの0.5%SDSに再懸濁した。RNA濃度を分光光度法で求めた。
5μgの各試料をMOPSランニングバッファー(20mMMOPS、10mM酢酸ナトリウム、2mMEDTA、pH7.0)中1.5%アガロース〜0.66Mホルムアルデヒドゲルに電気泳動した。この方法により、A260/A280比で証明されるように良好な純度を有するRNAの高収量を得ることができた(表1)。本抽出方法は、また、RNA収量が細菌細胞数に比例することがわかるように非常に効率がよい(表1)。RNA種の多能性もまた、ホルムアルデヒドゲルで確認された(図7)。
プライマー拡張は、DEPC処理水に再懸濁した30μgのRNAを用いて行った。RNAを末端標識した(5×104cpm)プライマーの存在下に沈殿させ、次に、30℃で一晩前ハイブリッド形成した。次に、反応混合液を10%酢酸の存在下に5容量のエタノールで沈殿し、洗浄し、乾燥した。逆転写を行い、反応液を42℃で90分間インキュベートし、65℃で0分間加熱し、次に、1μlのRNaseAと55℃で15分間インキュベートした。反応液をQIA急速ヌクレオチド除去キット(Qiagen)で洗浄し、エタノール沈殿させ、乾燥し、10μlのTE及び10μlのシークエナーゼ停止溶液に再懸濁した。反応液を95℃まで5分間加熱し、氷上で冷却し、配列決定用ゲルに充填した。
実施例9
スタフィロコッカスRNAを、CYGP中で後期対数期相又は後指数期相まで増殖した10mlの培養液から抽出し、沈降させ、1mlのFastRNATM試薬(BIO 101)及び0.5mlの0.1mmジルコニウム/シリカビーズに再懸濁し、高速往復ホモジェナイザー(FastPrepTM機、Savant Instruments)で6,000rpmで20秒間振盪した。[この装置は、同時係属米国特許出願第08/294,544号の主題である。]200μlのクロロホルムを添加した後、混合液を12,000gで10分間遠心した。上方の水相のRNAをイソプロパノールで沈殿させ、DEPC処理水に再懸濁した。細胞RNA全収量は、A260/A280比が2.0の約0.5〜1mgであった。RNA種の多能性は、ホルムアルデヒドゲルで証明された。
Cheungら((1994)J. Bacteriol. 176:580-585)に記載されているように各細菌株からの5μgのRNAをMOPSランニングバッファー中1.5%アガロース〜0.66Mホルムアルデヒドゲルに加えた。RNAを、ターボブロッターシステム(Schleicher & Schuell、ニューハンプシャー州、キーネ)を用いてナイトランナイロン膜に移した。膜上のRNAを紫外線で架橋し、32P標識ゲル精製プロテインA又はα溶血素プローブと50%ホルムアミド中42℃で一晩ハイブリッド形成し、洗浄し、Cheungら(1994)に記載されているようにオートラジオグラフィー処理した。
Claims (14)
- 細胞成分の単離方法であって、カオトロピック剤と、複数のミクロンサイズ粒子またはサブミクロンサイズ粒子を含む容器内の液体媒体中の細胞懸濁液に往復機械的エネルギーを加えて細胞壁を破壊して、該細胞成分を該液体媒体中に遊離させることにより該成分を機械的に遊離させる工程、及び選択された該細胞成分を該媒体から単離する工程を含む方法。
- DNA及びタンパク質と共にRNAを含む細胞源から、そのRNAを単離する方法であって、
a.複数のミクロンサイズ粒子またはサブミクロンサイズ粒子を含みかつ2Mのチオシアン酸グアニジニウム又は塩化グアニジニウムを含むpH4〜4.5の水性バッファー中に全重量に基づいて40〜60重量%のフェノールを含む抽出溶媒の存在下に往復エネルギーを加えることにより該RNAをそれを含む細胞源から機械的に遊離させる工程;
b.水不溶性有機溶媒を加えて水性抽出溶媒相及び有機相を含む2相混合液を形成し、該RNAが該水相に溶解すると共に該DNA及びタンパク質が該有機相又は該相間の界面に集まる工程;及び
c.水溶性低級アルカノールを添加することにより該水相から該RNAを沈殿させる工程:
を含む方法。 - 該RNAが沈殿した該水相から、ろ過又は遠心分離により該RNAを分離しかつその上清の水相を除去することにより該RNAを回収する工程を更に含む請求項2記載の方法。
- 該抽出が清浄剤又はその混合物の存在下に行われる請求項1記載の方法。
- 該ミクロンサイズの粒子が、0.1〜1.0mmの直径を有する、請求項1または2に記載の方法。
- 該サブミクロンサイズの粒子が、0.1〜1.0μmの直径を有する、請求項1または2に記載の方法。
- DNA及びタンパク質と共にRNAを含む細胞源から、そのRNAを単離する方法であって、
a)複数のミクロンサイズ粒子またはサブミクロンサイズ粒子を含みかつpH4〜4.5の水性バッファー中に混合液の全重量に基づいて40〜60重量%のフェノール及び0.1〜1重量%の清浄剤を含む抽出溶媒の存在下に該RNAをそれを含む細胞源から機械的に遊離させる工程;
b)水不溶性有機溶媒を加えて該水性抽出溶媒相及び有機相を含む2相混合液を形成し、該RNAが該水相に溶解すると共に該DNA及びタンパク質が該有機相又は該相間の界面に集まる工程;及び
c)水溶性低級アルカノールを添加することにより該水相から該RNAを沈殿させる工程:
を含む方法。 - 該RNAが沈殿した該水相から、ろ過又は遠心分離により該RNAを分離しかつその上清の水相を除去することにより該RNAを回収する工程を更に含む請求項7記載の方法。
- 該清浄剤がカチオン性である請求項7記載の方法。
- 該清浄剤が臭化セチルトリメチルアンモニウムである請求項9記載の方法。
- 該抽出が清浄剤又はその混合物の存在下に行われる請求項7記載の方法。
- 該ミクロンサイズの粒子が、0.1〜1.0mmの直径を有する、請求項7記載の方法。
- 該サブミクロンサイズの粒子が、0.1〜1.0μmの直径を有する、請求項7記載の方法。
- RNA及びタンパク質と共にDNAを含む細胞源から、そのDNAを単離する方法であって、
a)複数のミクロンサイズ粒子またはサブミクロンサイズ粒子を含みかつ2Mのチオシアン酸グアニジニウム又は塩化グアニジニウムを含むpH4〜4.5の水性バッファー中に全重量に基づいて40〜60重量%のフェノールを含む抽出溶媒の存在下に往復エネルギーを加えることにより該RNAをそれを含む細胞源から機械的に遊離させる工程;
b)水不溶性有機溶媒を加えて該水性抽出溶媒相及び有機相を含む2相混合液を形成し、該RNAが該水相に溶解すると共に該DNA及びタンパク質が該有機相又は該相間の界面に集まる工程;
c)該中間相をフェノール及びクロロホルムで抽出する工程;及び
d)該DNAをエタノールで沈殿させる工程:
を含む方法。
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