JP3783628B2 - 通信システムにおけるノード装置及びその動作制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は通信システムにおけるノード装置及びその動作制御方法に関し、特に広帯域網において、複数のフローあるいはコネクションをその属性に基づいて適切な品質クラスへと分類し、各クラス毎に定義されたサービス規律に従ってパケットを出力するルータあるいはスイッチ等のノード装置、特にIETFによって定義されたDifferenciated Serviceに適合するルータに関する。
【0002】
なお、以下本明細書においては、簡単化のために、”ルータあるいはスイッチ”を単に”ノード装置”と示し、”フローあるいはコネクション”を単に”フロー”と示し、”パケット及びセル”を単に”パケット”と示すものとする。
【0003】
【従来の技術】
ノード装置において、クラス間の差別化、クラスの内での公平性制御及びフロー毎の帯域保証を実現するパケット出力の制御方式としては、一般的に、各フロー毎に制御を行う第一の方式と、各フローが属するクラス毎に制御を行う第二の方式とがある。
【0004】
第一の方式では、個々のフローに対して品質制御を行うことにより、個々のフローに対して帯域保証を行うことが可能であり、また余剰帯域をフロー間で公平に分配することも可能である。本方式の一例としては、各フローに対して独立なキューを用意し、それぞれに最低保証帯域の相当する帯域資源を割り当て、M. Katavenis他, "Weighted round-robin cell multiplexing an a general-purpose ATM switch chip", IEEE Journals on Salectec Areas in Communication, Col.9, No.8, 1991やM. Shreedher他, "Efficient fair queueing using deficit round-robin", IEEE/ACM Transactions on Networking, vol.4, no.3, pp.375-385, 1996 等のwork-conserving なスケジューリングアルゴリズムを用いてパケット出力を行う方式があり、最低帯域の保証と余剰帯域の公平な分配が可能である。
【0005】
また、別の一例としては、特開平11−215142号公報において、各ATMコネクションに対して独立なキューを用意し、それぞれに最低帯域を保証した上で、任意の比率で余剰帯域を割り当てることが可能なスケジューリング方式が示されている。
【0006】
第二の方式は、ノード装置において各フローが属するクラス毎に制御を行う方式であり、フロー毎の制御を行わないため多くのフローを収容する大規模なノード装置にも適用可能である。本方式では、網の入り口において各フローに対する保証帯域での流入制限を行い、ノード装置では各クラス内の全フローの保証帯域の合計に相当する資源を各クラスに割り当てることで、各フローに対する帯域保証が可能である。本方式の一例としては、各クラス毎にキューを用意し、それぞれのクラスに対して保証帯域の合計に相当する帯域資源を割り当て、前出のWeighted Round-Robinスケジューリングを用いてパケット出力を行う方式がある。
【0007】
また別の一例としては、特開平10−65709号公報において、上位クラスのパケットを優先して出力し、順に下位クラスへと移行し、上位クラスのセル送出スケジュールに余裕があればそのセル間に下位クラスのセルを挿入するスケジューラを用いる方式が示されている。
【0008】
第三の方式は、第二の方式の拡張であり、網の入り口で各パケットに対して廃棄優先度を設定し、各ノード装置においてクラス毎のキューに入力するときにパケットの廃棄優先度とその時点のキュー長からパケットの廃棄を決定する方式である。本方式では、網の入り口において保証帯域に相当する割合のパケットは低廃棄優先と設定し、それ以上のパケットは高廃棄優先と設定することにより、各フローに対して帯域を保証すると同時に、網の状態によっては保証帯域以上のパケットを送信することが可能である。本方式の一例としては、IETF (Internet Engineering Task Force)によって定義されたDifferenciated Services(文献IETF
RFC-2475)がある。
【0009】
第四の方式は、各ノード装置において、各クラス毎に収容しているフロー数を計測し、計測されたフロー数の比に従って動的に各クラスに帯域を割り当てる方式である。特開平9-149035に示されている方式では、各サービスクラス毎に現在送信中のコネクションの本数を計測し、各バッファからのサービス比率を前記本数に比例させることで、それぞれのサービスクラス内の各コネクションを平等にサービスする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
第一の問題点は、前記第一の方式が広帯域網において大規模なルータへの適用が難しい点である。この第一の方式においては収容するフロー数に比例した数の状態を管理する必要があるが、高速動作が要求されるノード装置においては多数の状態を管理することはできない。
【0011】
第二の問題点は、前記第二の方式では余剰帯域の分配が不可能であり、帯域を有効に利用できない点である。すなわち、各フローは保証帯域で流入制限が行われているため、網内の帯域資源に余裕がある場合でも保証帯域以上での送信ができない。
【0012】
第三の問題点は、前記第三の方式において、各フローに与えられる品質が網の状態に動的に追従できないことである。すなわち、常に固定数のフローが固定した帯域で通信を行っているのではなく、網の状態が動的に変化している場合、本方式において固定的に各クラスに帯域を割り当てれば、特定のクラスにおいて一時的に入力パケットが少ない場合、このクラスのフローはより上位クラスのフローよりも高い品質を得ることが可能となる。特に、網の状態が予測が困難である場合、各クラス間に有意な品質差を設ける事ができるようにノード装置において帯域割り当てを行うことは非常に困難である。
【0013】
第四の問題点は、前記第三の方式において、余剰帯域を公平に分配できないことである。第一の方式では余剰帯域は保証帯域比で分配されるが、本方式ではより多くのパケットを送信しているフローがより多くの余剰帯域を得る。
【0014】
第五の問題点は、前記第四の方式において、各クラス毎に収容フロー数の計測を行う必要があり、そのためには各フロー毎に状態を管理する必要がある点である。そのため、本方式は多数のフローを収容する大規模なノード装置への適用が難しい。
【0015】
第六の問題点は、前記第四の方式において、フロー毎の帯域保証が出来ない点である。本方式では、各フローへの保証帯域に係わり無くフロー数のみで帯域割り当てを行うため、平均的な帯域よりも大きな保証帯域が必要なフローにおいては、保証帯域を満足させることが不可能である。
【0016】
本発明は以上の問題点を鑑み発案されたものであり、その目的とするところは、大規模なルータに適用可能なクラス毎の制御方式でありながら、クラス間の差別化、クラスの内での公平性制御及びフロー毎の帯域保証が可能なノード装置及びその動作制御方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明によるノード装置は、入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、各キュー内の各フローの送信状況から各キューに割り当てる帯域を動的に変更し、前記キューから割り当てられた帯域に従ってパケットを出力回線に出力するノード装置であって、前記各キューが、扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶する手段と、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新する手段と、前記記憶手段の内容から該キューで現在送信中のフロー数を推定する手段とを、それぞれ有し、前記各キュー毎に推定したフロー数に従って、各キューに割り当てる帯域を決定する手段とを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明による他のノード装置は、入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、各キュー内の各フローの送信状況から各キューに割り当てる帯域を動的に変更し、割り当てられた帯域に従って前記キューからのパケットの廃棄制御を行うノード装置であって、前記各キューが、扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶する手段と、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新する手段と、前記記憶手段の内容から該キューで現在送信中のフロー数を推定する手段とを、それぞれ有し、前記各キュー毎に推定したフロー数に従って、各キューに割り当てる帯域を決定する手段とを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明による更に他のノード装置は、入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、前記キューからスケジューラを用いてパケットを出力回線に出力するノード装置であって、前記入力パケットが属するサービスクラスによって格納するキューを決定するパケット振り分け部と、各サービスクラス毎に各フローの送信状況から帯域を割り当てるべきフローの本数を推定するフロー数推定部と、各サービスクラス毎のキューと、各サービスクラス内の推定フロー数とに基づいて、各サービスクラスに割り当てる帯域を動的に変更する帯域割り当て制御部と、各サービスクラスに割り当てられた帯域をもとに各キューからのパケット出力を制御するスケジューラとを含み、前記フロー数推定部が、該キューにて扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶する手段と、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新する手段と、前記記憶手段で管理されているフローを適宜入れ替える手段と、前記記憶手段で管理されているキューの送信帯域等の情報から前記記憶手段で管理されていないフローを含む前記キューで扱っている全てのフローの数を推定する手段とを有することを特徴とする。
【0020】
本発明による別のノード装置は、入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、前記キューからスケジューラを用いてパケットを出力回線に出力するノード装置であって、前記入力パケットが属するサービスクラスによって格納するキューを決定するパケット振り分け部と、各サービスクラス毎に各フローの送信状況から帯域を割り当てるべきフローの本数を推定するフロー数推定部と、各サービスクラス毎のキューと、各サービスクラス内の推定フロー数とに基づいて、各サービスクラスに割り当てる帯域を動的に変更する帯域割り当て制御部と、各サービスクラスに割り当てられた帯域に従って各キューに入力するパケットの廃棄制御を行うシェイパと、各キューからのパケット出力を制御するスケジューラとを有し、前記フロー数推定部が、該キューにて扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶する手段と、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新する手段と、前記記憶手段で管理されているフローを適宜入れ替える手段と、前記記憶手段で管理されているキューの送信帯域等の情報から前記記憶手段で管理されていないフローを含む前記キューで扱っている全てのフローの数を推定する手段とを有することを特徴とする。
【0021】
本発明によるノード装置の動作制御方法は、入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、各キュー内の各フローの送信状況から各キューに割り当てる帯域を動的に変更し、前記キューから割り当てられた帯域に従ってパケットを出力回線に出力するノード装置の動作制御方法であって、前記各キュー毎に扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶手段へ記憶するステップと、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新するステップと、前記記憶手段の内容から該キューで現在送信中のフロー数を推定するステップとを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明による他のノード装置の動作制御方法は、入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、各キュー内の各フローの送信状況から各キューに割り当てる帯域を動的に変更し、割り当てられた帯域に従って前記キューからのパケットの廃棄制御を行うノード装置の動作制御方法であって、各キュー内の一部のフローの状態を記憶手段に記憶するステップと、各キュー毎に扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を前記記憶手段に記憶するステップと、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新するステップと、前記記憶手段の内容から該キューで現在送信中のフロー数を推定するステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明による更に他のノード装置の動作制御方法は、入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、前記キューからスケジューラを用いてパケットを出力回線に出力するノード装置の動作制御方法であって、前記入力パケットが属するサービスクラスによって格納するキューを決定するパケット振り分けステップと、各サービスクラス毎に各フローの送信状況から帯域を割り当てるべきフローの本数を推定するフロー数推定ステップと、各サービスクラス毎のキューと、各サービスクラス内の推定フロー数とに基づいて、各サービスクラスに割り当てる帯域を動的に変更する帯域割り当て制御ステップと、各サービスクラスに割り当てられた帯域をもとに各キューからのパケット出力を制御するステップとを含み、前記フロー数推定ステップが、該キューにて扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶手段に記憶するステップと、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新するステップと、前記記憶手段で管理されているフローを適宜入れ替えるステップと、前記記憶手段で管理されているキューの送信帯域等の情報から前記記憶手段で管理されていないフローを含む前記キューで扱っている全てのフローの数を推定するステップとを有することを特徴とする。
【0024】
本発明による更に他のノード装置の動作制御方法は、入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、前記キューからスケジューラを用いてパケットを出力回線に出力するノード装置の動作制御方法であって、前記入力パケットが属するサービスクラスによって格納するキューを決定するパケット振り分けステップと、各サービスクラス毎に各フローの送信状況から帯域を割り当てるべきフローの本数を推定するフロー数推定ステップと、各サービスクラス毎のキューと、各サービスクラス内の推定フロー数とに基づいて、各サービスクラスに割り当てる帯域を動的に変更する帯域割り当て制御ステップと、各サービスクラスに割り当てられた帯域に従って各キューに入力するパケットの廃棄制御を行うステップと、各キューからのパケット出力を制御するステップとを有し、前記フロー数推定ステップが、該キューにて扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶手段に記憶するステップと、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新するステップと、前記記憶手段で管理されているフローを適宜入れ替えるステップと、前記記憶手段で管理されているキューの送信帯域等の情報から前記記憶手段で管理されていないフローを含む前記キューで扱っている全てのフローの数を推定するステップとを有することを特徴とする。
【0025】
更に述べれば、第一の問題点及び第五の問題点を解決するため、本発明によるノード装置では、フロー毎の制御は行わず、フローを集約した単位、すなわちクラス単位での制御を行う。クラス内のフロー数を計測する際も、、各クラス内の正確なフロー数を計測するのではなく、特願2001−146028号明細書に開示された方式を用いて各クラス内のフロー数を簡易に推定する。
【0026】
第二の問題点を解決するため、本発明によるノード装置では、第三の方式と同様に網の入り口で各パケットに対して廃棄優先度を設定し、前記廃棄優先度に基づいてノード装置におけるパケットの廃棄制御を行う。そのため、保証帯域以上のパケットを低優先に設定することにより、同クラス内の他のフローの帯域保証に影響を与えることなく、保証帯域以上のパケットを送出可能である。
【0027】
第三の問題点を解決するため、本発明によるノード装置では、各クラスに入力されるトラヒックを観測し、各クラス内で現に送信を行っているフローに対してのみ帯域が割り当てられるように動的に各クラスの割り当て帯域を変更する。本発明では低廃棄優先度に設定されているパケットを計測し、前記パケット数を元に現に送信を行っているフローの保証帯域の合計を算出する。従って、保証帯域以下で送信しているフローに関しては、いかなるクラスにおいても保証帯域が満たされるように各クラスに対して帯域割り当てがなさせる。そして前記帯域割り当て後に余剰帯域がある場合には、各クラス内で現に送信を行っているフロー数を推定し、前記推定フロー数及び各クラスの優先度に従って余剰帯域を各クラスに割り当てる。そのため、本発明においては、各クラスにおいて送信を行っているフロー数が動的に変化する状況においても、常にクラス間の品質差別化が可能であり、上下のクラス間での品質の逆転が発生しない。
【0028】
第四の問題点を解決するため、本発明によるノード装置では、各クラスに入力されるトラヒックを観測し、同一クラス内で他のフローよりも多く余剰帯域を使用しているフローを識別して、該フローからは高い確率でパケット廃棄を行う。すなわち、保証帯域以上で送信されている高廃棄優先のパケットの個数をフロー毎に比較し、他のフローよりも多く高廃棄優先のパケットを送信しているフローに対しては、高廃棄優先のパケットをさらに高い廃棄優先度へと変更する。そのため、同一クラス内で多く余剰帯域を使用しているフローからは多くパケットが廃棄され、同一クラス内のフロー間の公平性が向上する。
【0029】
第六の問題点を解決するため、本発明によるノード装置では、各クラス内のフロー数のみで帯域を割り当てるのではなく、前記の通り、まず各クラスに対して保証帯域の合計に相当する帯域を割り当て、余剰帯域が生じた場合のみ余剰帯域を各クラス内のフロー数及び各クラスの優先度を元に帯域割り当てを行う。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しつつ本発明の実施例につき詳述する。図1は本発明によるノード装置の第一の実施例の構成を示すブロック図である。本実施例において、ノード装置100は、到着したパケットが属するサービスクラスを判定するパケット振り分け部101と、クラス毎に現に送信を行っている全フローの保証帯域の合計を計測するn個の保証帯域計測部102と、クラス毎に現に送信を行っているフロー数を推定するn個のフロー数推定部103と、各クラス毎にパケットを格納するn個のクラスキュー104と、帯域割り当て制御部106の情報をもとに各クラスのキューからのパケット出力を制御するスケジューラ105と、各クラスの保証帯域合計及び推定フロー数を元に各クラスに割り当てる帯域を計算する帯域割り当て制御部106とにより構成される。
【0031】
パケット振り分け部101は入力パケットが属する品質クラスを調べ、パケットを格納すべきキューを選択する。ルータやイーサスイッチを例に説明すると、送信元MAC(Media Access Control)アドレス、送信先MACアドレス、IEEE 802.1p 優先度、VLAN−ID、送信元IP(Internet Protocol )アドレス、送信先IPアドレス、第四層プロトコル番号、送信元ポート番号、送信先ポート番号、TOS(Type of service)情報等を用いて品質クラスを決定する。
【0032】
保証帯域計測部102は対応するクラスにおいて現に送信を行っているフローの保証帯域の合計を計測する。保証帯域計測部102では到着したパケットの廃棄優先度を調べ、低廃棄優先で送信されているパケットを保証帯域内のパケットであると判断し、低廃棄優先度のパケットの到着率を保証帯域の合計とする。
【0033】
フロー数推定部103は対応するクラスにおいて現に送信を行っているフローの数を推定する。また、フロー数推定部103では、到着パケットが高廃棄優先であり、到着パケットが属するフローが同一クラス内の他のフローよりも余剰帯域を多く使用している場合、到着パケットをさらに高い廃棄優先度とする。
【0034】
図2は本実施例におけるフロー数推定部103の構成を示すブロック図である。フロー数推定部103は、フロー識別子と到着パケット数と高廃棄優先パケット数をエントリとして持つ到着フロー履歴107と、到着パケットが属するフローが該履歴に存在する確率を導出する一致確率導出部108と、到着パケットが属するクラスの全フローの平均帯域を導出する推定平均帯域導出部109と、推定フロー数を計算するフロー数計算部110と、該クラスへのパケット到着率を計測する入力トラヒック計測部111と、入力パケットの廃棄優先度を変更する優先度変更部112とにより構成される。
【0035】
フロー識別子は到着パケットが属するフローを一意に識別するための識別子であり、”IP version 4”を例に説明すると、フローの識別子とは送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、第四層プロトコル番号、送信元ポート番号、送信先ボート番号から生成される識別子である。到着パケット数は該エントリに新たなフローが登録されてからの該フローの入力パケット数の合計であり、高廃棄優先パケット数は前記到着パケット数のうち高廃棄優先に設定されているパケット数である。
【0036】
到着フロー履歴107は、該クラスに属する全てのフローに対するエントリを持つのではなく一部のフローについてのみエントリを持ち、該履歴に登録されるフローは該履歴に登録されていないフローからのパケット入力を契機として適宜入れ替えられる。すなわち、フロー数推定部103では、全フローの状態を用いてフロー数を推定するのではなく、遠くない過去にパケットが到着した1または複数のフローの状態を用いてフロー数の推定を行う。図3はフロー数推定部の動作を示すフローチャートである。
【0037】
クラスキュー104は各クラス毎に設けられたキューであり、現在のキュー長と到着パケットの廃棄優先度を元に、到着パケットを廃棄する機能も持つ。スケジューラ105は割り当て帯域制御部106で計算された各クラスへの割り当て帯域に従って、各クラスキューからパケットの出力を行う。スケジューラ105は、出力回線に余剰帯域がある場合にはこの余剰帯域を各キューに対して公平に分配する機構を備えている必要があり、このようなスケジューリングアルゴリズムとしては、前記のWRRやDRR等が挙げられる。
【0038】
割り当て帯域制御部106は保証帯域計測部102及びフロー数推定部103で計測された保証帯域及びフロー数から各クラスへの割り当て帯域を計算する。図4は割り当て帯域制御部の動作を示すフローチャートである。
【0039】
次に、図1から図4を参照して本実施例の動作を説明する。まず最初に、パケット入力時の動作を説明する。本実施例によるノード装置にパケットが到着すると、まず入力パケットが属するクラスを判定する。そして、該クラスに対応する保証帯域計測部において、該クラスに到着する全フローの保証帯域合計、すなわち該クラスへの低廃棄優先パケットの到着率を求める。これは、例えば単位時間あたりの低廃棄優先パケットの到着数を求めれば良い。
【0040】
次に、該クラスに対応するフロー数推定部において、該クラス内で現に送信を行っているフロー数を以下の様に推定する。フロー数推定部では到着フロー履歴を参照し、入力パケットと同じフロー識別子を持つエントリを探す(ステップS1)。一致確率導出部は前記参照において一致するエントリが存在する確率の時間平均を保持しており、前記参照の結果から一致確率を更新する(ステップS3,4)。そして、もし前記参照において一致するエントリが見つかれば(ステップS2でY)、該エントリの到着パケット数に1を加え(ステップS5)、もし到着パケットの廃棄優先度が高廃棄優先であれば(ステップS6でY)、高廃棄優先パケット数に1を加える(ステップS7)。
【0041】
ステップS2の参照において一致するエントリが発見されなければ(ステップS2でN)、到着フロー履歴からランダムに1つのエントリを選択し(ステップS8)、任意の確率qによって該エントリを置き換える。エントリの置き換えの際には、到着パケット数及び高廃棄優先パケット数を1に初期化する(ステップS15)。
【0042】
優先度変更部では、ステップS2の参照において一致するエントリが見つかり(ステップS2でY)、到着パケットが高廃棄優先であり(ステップS6でY)、かつ前記高廃棄優先パケット数が同一クラス内の全てのフローの高廃棄優先パケット数の平均よりも大きければ(ステップS10でY)、到着パケットを最高廃棄優先度に変更する(ステップS11)。
【0043】
推定平均帯域導出部では、エントリ置き換えの直前に、置き換えられる前のフローに関してその推定帯域を計算し、これに基づいて同一クラス内の全てのフローの推定帯域の平均を求める。推定帯域は、例えば「推定帯域=(1−一致確率)*q/エントリ数*到着パケット数」の様な式で計算できる。そして、得られた推定帯域から、該クラスへ到着する全フローの帯域の平均を求める。ここでは、帯域の低いフローでは他のフローに比べて帯域推定の回数が少ないため重み付けを行い、「推定平均帯域=(1−α*到着パケット数/推定帯域)*前回の推定平均帯域+α*到着パケット数/帯域*推定帯域」のように推定平均帯域を計算する(ステップS12,13)。
【0044】
フロー数計算部では、推定平均帯域導出部で求めた推定平均帯域と、入力トラヒック計測部で求めた該クラスへのパケット到着率から、該クラス内で現に送信を行っているフロー数を推定する。ここで推定フロー数は、パケット到着率を推定平均帯域で割ったものである(ステップS14)。以上の式の由来は、牧一進他、「高速バックボーンネットワークにおける公平性を考慮した階層化パケットスケジューリング方式」、電子情報通信学会技術研究報告、NS01−06,2001に示されている。
【0045】
該クラスで現に送信を行っているフロー数が到着フロー履歴のエントリ数よりも少ない場合、到着フロー履歴のエントリ置き換えが発生せず、一致確率が1となる。この場合、上記の方式では推定帯域が計算できない。そこで一致確率がある1に近い定数β(β<1)を超えた場合には(ステップS16でY)、「推定帯域=該エントリの到着パケット数/該クラスの全エントリの到着パケット数合計」として推定帯域を求める(ステップS17,18)。そして、ステップS14と同様に推定フロー数を求める(ステップS19)。
【0046】
フロー数推定が終了すると、次に、到着パケットを該クラスに対応するキューへと格納する。この際、該キューのキュー長及び到着パケットの廃棄優先度より、到着パケットの廃棄判断を行い、廃棄と決定した場合には到着パケットを該キューに格納せずに廃棄する。各キューに設定された各廃棄優先度毎の廃棄閾値は、前記保証帯域及び推定フロー数に従って動的に変更する。例えば廃棄閾値を保証帯域にある定数を乗じた値と、推定フロー数に別の定数を乗じた値の合計に設定する。
【0047】
各キューに格納されたパケットは、各クラスに設定された帯域に従ってスケジューラによって読み出され、出力回線に出力される。
【0048】
次に、割り当て帯域制御部での各クラスに対する割り当て帯域の計算動作を説明する。まず全クラスの保証帯域の合計(保証帯域合計)及び推定フロー数の合計(全推定フロー数)を求める(ステップS21,22)。各クラスの推定フロー数に関しては、該クラスに与えられたウエイトに従ってある定数を乗じる。これは上位クラスに対して多くの余剰帯域を割り当てるため、上位クラスでは実際のフロー数よりも多くのフローが存在することとして余剰帯域を多く配分するためである。
【0049】
そして、回線容量から全保証帯域を引いたものを余剰帯域とし、これを全推定フロー数で割って、フローあたりの単位余剰帯域を求める(ステップS23)。最後に、各クラスに対してそれぞれの保証帯域を割り当て、さらに単位余剰帯域と推定フロー数と該クラスに対するウエイトと定数γの積を割り当てる(ステップS24)。定数γは、0≦γ<≦1であり、γ=0の場合は余剰帯域はフロー数に関係なくスケジューラの動作によって保証帯域の比率での割り当てとなり、γ=1の場合は余剰帯域は保証帯域に関係無く各フロー均等な割り当てとなり、0<γ<1の場合はこれらの中間的な割り当てとなる。
【0050】
図5は本発明によるノード装置の第二の実施例の構成を示すブロック図である。本実施例において、ノード装置200は、第一の実施例の構成に加えて、n個のフロー数推定部203の後段にn個のシェイパ207を有する構成である。シェイパ207は割り当て帯域計算部206によって計算された各クラスへの割り当て帯域に従って、本シェイパを通過するパケットの廃棄制御を行う。本シェイパでは各クラスへの割り当て帯域以内のパケットはクラスキュー204に格納し、割り当て帯域を越えるパケットは廃棄する。本シェイパでは、廃棄優先度の高いパケットが多く廃棄されるように廃棄制御を行う。
【0051】
本実施例においては、スケジューラ206では割り当て帯域によるスケジューリングは行わず、高いクラスのパケットは常に優先して出力するスケジューリング動作を行う。
【0052】
次に、図5を参照して本実施例の動作を説明する。本実施例においても、パケットが到着してからフロー数推定までの動作は、第一の実施例と同様である。フロー数の推定後、シェイパによって廃棄制御を行う。シェイパでは、前到着パケットの仮想的な出力終了時刻が「現在時刻+閾値」を越えていれば、到着パケットを廃棄する。ここで、廃棄優先度の高いパケットに対しては小さな閾値を用いることにより、廃棄優先度の高いパケットが多く廃棄されるように制御することが可能である。
【0053】
パケットの廃棄が行わなければ、到着パケットをクラスキューに格納し、「出力終了時刻=max(現在時刻、前回計算の出力終了時刻)+到着パケット長/割り当て帯域」として、到着パケットの仮想的な出力終了時刻を更新する。そして、各キューに格納されたパケットは、高い優先度のクラスから順番にスケジューラによって読み出され、出力回線に出力される。本実施例における割り当て帯域の計算方式は、第一の実施例と同様である。
【0054】
図6は本発明によるノード装置の第三の実施例の構成を示すブロック図である。本実施例においてノード装置300は、第一の実施例の構成と基本的な構成は同様であり、m個(mは2以上の整数)の保証帯域計測部302、m個のフロー数推定部303、m個のキュー304をクラス毎に1つ持つのではなく、クラス毎に複数持つことが異なる。
【0055】
また、本実施例においては、パケット振り分け部301はクラスよりも細かな粒度でパケットの振り分けを行い、帯域割り当て制御部306ではクラス単位でなくキュー単位で割り当て帯域を計算する。
【0056】
次に、図6を参照して本実施例の動作を説明する。本実施例によるノード装置にパケットが到着すると、まず入力パケットが属するクラスを判定した後、クラス内のいずれのキューに格納するかを決定する必要がある。ここでは、同一フローに属するパケットが同一キューに格納されればよく、例えば、フロー識別子から生成される一意なハッシュ値を用いてキューを決定すれば良い。
【0057】
パケットを格納して以降の処理に関しては、本実施例の動作は第一の実施例の動作と同様であり、クラス毎に処理を行うのではなく、キュー毎に処理を行う点が異なるのみである。そのため以降の処理の説明は省略する。
【0058】
本実施例においては、1つのキューに収容するフロー数が第一の実施例に比べて少なくなるため、フロー数推定の精度が向上し、また多くの余剰帯域を使用しているフローを発見できる確率も高くなると期待できる。
【0059】
図7は本発明によるノード装置の第四の実施例の構成を示すブロック図である。本実施例においてノード装置400は、到着したパケットが属するクラスを判定するパケット振り分け部401と、クラス毎に現に送信を行っているフロー数を推定するn個のフロー数推定部403と、各クラス毎にパケットを格納するn個のクラスキュー404と、帯域割り当て制御部406の情報をもとに各クラスのキューからのパケット出力を制御するスケジューラ405と、各クラスの推定フロー数を元に各クラスに割り当てる帯域を計算する帯域割り当て制御部406とにより構成される。これは第一の実施例におけるノード装置100から保証帯域計測部102を除いた構成である。
【0060】
フロー数推定部403は対応するクラスにおいて現に送信を行っているフローの数を推定する。また、フロー数推定部403では、到着パケットが属するフローが同一クラス内の他のフローよりも帯域を多く使用している場合、到着パケットを高い廃棄優先度とする。
【0061】
図8は本実施例におけるフロー数推定部403の構成を示すブロック図である。フロー数推定部403は、フロー識別子と到着パケット数をエントリとして持つ到着フロー履歴407と、到着パケットが属するフローが該履歴に存在する確率を導出する一致確率導出部408と、到着パケットが属するクラスの全フローの平均帯域を導出する推定平均帯域導出部409と、推定フロー数を計算するフロー数計算部410と、該クラスへのパケット到着率を計測する入力トラヒック計測部411と、入力パケットの廃棄優先度を変更する優先度変更部412とにより構成される。図9はフロー数推定部の動作を示すフローチャートであり、図3のステップと同等ステップは同一符号にて示している。
【0062】
割り当て帯域制御部406はフロー数推定部403で計測されたフロー数から各クラスへの割り当て帯域を計算する。図10は割り当て帯域制御部の動作を示すフローチャートである。パケット振り分け部401及びクラスキュー404、スケジューラ405の構成及び動作は第一の実施例と同様である。
【0063】
次に、図7から図10を参照して本実施例の動作を説明する。まず最初に、パケット入力時の動作を説明する。本実施例によるノード装置にパケットが到着すると、まず入力パケットが属するクラスを判定する。そして、該クラスに対応するフロー数推定部において、該クラス内で現に送信を行っているフロー数を図9の様に推定する。本動作は、高廃棄優先パケットのみを対象に廃棄優先度の変更処理を行うのではなく(図3のステップS6,S7,S10の処理をなくして)、全ての到着パケットを対象として廃棄優先度の変更処理を行う点(ステップS31)を除いて、第一の実施例におけるフロー数推定動作と同様である。
【0064】
フロー数推定が終了すると、次に、到着パケットを該クラスに対応するキューへと格納する。この際、該キューのキュー長及び到着パケットの廃棄優先度より、到着パケットの廃棄判断を行い、廃棄と決定した場合には到着パケットを該キューに格納せずに廃棄する。そして、各キューに格納されたパケットは、各クラスに設定された帯域に従ってスケジューラによって読み出され、出力回線に出力される。
【0065】
次に、割り当て帯域制御部での各クラスに対する割り当て帯域の計算動作を説明する。まず全クラスの推定フロー数の合計(全推定フロー数)を求める(ステップS41)。各クラスの推定フロー数に関しては、該クラスに与えられたウエイトに従ってある定数を乗じる。これは上位クラスに対して多くの余剰帯域を割り当てるため、上位クラスでは実際のフロー数よりも多くのフローが存在することとして余剰帯域を多く配分するためである。そして、回線容量を全推定フロー数で割って、フローあたりの単位割り当て帯域を求める(ステップS42)。最後に、各クラスに対して単位割り当て帯域と推定フロー数と該クラスに対するウエイトの積を割り当てる(ステップS43)。
【0066】
図11は本発明によるノード装置の第五の実施例の構成を示すブロック図である。本実施例においてノード装置500は、第四の実施例におけるノード装置400の構成に加えて、保証帯域保存部507を持つ。本実施例の動作は、帯域割り当て動作を除いて、第四の実施例と同様である。
【0067】
本実施例における帯域割り当て制御部507の動作を図12に示す。本実施例における帯域割り当て制御部の動作は、第一の実施例における帯域割り当て制御部の動作(図4のフロー)と同様であるが、保証帯域を動的に計測するのではなく、保証帯域保存部507に静的に設定された保証帯域の値を用いる点が異なる。
【0068】
【発明の効果】
本発明の第一の効果は、クラス間の差別化、クラスの内での公平性制御、及びフロー毎の帯域保証を実現するノード装置において、フロー毎の制御を行うことなくパケットの出力制御を行うことができ、高速なノード装置に対して適用可能としたことである。
【0069】
本発明の第二の効果は、前記ノード装置において、同クラス内の他のフローの帯域保証に影響を与えることなく、網の状況に応じて保証帯域以上の通信を可能としたことができることである。
【0070】
本発明の第三の効果は、前記ノード装置において、各クラスで現に送信を行っているフロー数が動的に変化する状況においても、常にクラス間の品質差別化が可能であり、上下のクラス間で品質の逆転が発生しないことである。
【0071】
本発明の第四の効果は、前記ノード装置において、同一クラス内で多く余剰帯域を使用しているフローからは多くパケットを廃棄し、同一クラス内のフロー間での公平性が向上することである。
【0072】
本発明の第五の効果は、前記ノード装置において、各フロー毎の帯域保証と、余剰帯域の公平な分配の両立を実現できることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】第一の実施例におけるフロー数推定部の構成を示すブロック図である。
【図3】第一の実施例におけるフロー数推定部の動作を示すフローチャートである。
【図4】第一の実施例における帯域割り当て制御部の動作を示すフローチャートである。
【図5】第二の実施例の構成を示すブロック図である。
【図6】第三の実施例の構成を示すブロック図である。
【図7】第四の実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】第四の実施例におけるフロー数推定部の構成を示すブロック図である。
【図9】第四の実施例におけるフロー数推定部の動作を示すフローチャートである。
【図10】第四の実施例における帯域割り当て制御部の動作を示すフローチャートである。
【図11】第五の実施例の構成を示すブロック図である。
【図12】第五の実施例における帯域割り当て制御部の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100,200,300,400,500 ノード装置
101,201,301,401,501 パケット振り分け部
102,202,302,402,302 保証帯域計測部
103,203,303,403,503 フロー数推定部
104,204,304,404,504 キュー
105,205,305,405,505 スケジューラ
106〜506,206,306,406 帯域割り当て制御部
507 保証帯域保存部
107,407 到着フロー履歴
108,408 一致確率導出部
109,409 推定平均帯域導出部
110,410 フロー数計算部
111,411 入力トラヒック計測部
112,412 優先度変更部
Claims (16)
- 入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、各キュー内の各フローの送信状況から各キューに割り当てる帯域を動的に変更し、前記キューから割り当てられた帯域に従ってパケットを出力回線に出力するノード装置であって、
前記各キューが、
扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶する手段と、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新する手段と、前記記憶手段の内容から該キューで現在送信中のフロー数を推定する手段とを、それぞれ有し、
前記各キュー毎に推定したフロー数に従って、各キューに割り当てる帯域を決定する手段とを含むことを特徴とするノード装置。 - 入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、各キュー内の各フローの送信状況から各キューに割り当てる帯域を動的に変更し、割り当てられた帯域に従って前記キューからのパケットの廃棄制御を行うノード装置であって、
前記各キューが、扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶する手段と、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新する手段と、前記記憶手段の内容から該キューで現在送信中のフロー数を推定する手段とを、それぞれ有し、
前記各キュー毎に推定したフロー数に従って、各キューに割り当てる帯域を決定する手段とを含むことを特徴とするノード装置。 - 入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、前記キューからスケジューラを用いてパケットを出力回線に出力するノード装置であって、
前記入力パケットが属するサービスクラスによって格納するキューを決定するパケット振り分け部と、
各サービスクラス毎に各フローの送信状況から帯域を割り当てるべきフローの本数を推定するフロー数推定部と、
各サービスクラス毎のキューと、各サービスクラス内の推定フロー数とに基づいて、各サービスクラスに割り当てる帯域を動的に変更する帯域割り当て制御部と、
各サービスクラスに割り当てられた帯域をもとに各キューからのパケット出力を制御するスケジューラとを含み、
前記フロー数推定部が、該キューにて扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶する手段と、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新する手段と、前記記憶手段で管理されているフローを適宜入れ替える手段と、前記記憶手段で管理されているキューの送信帯域等の情報から前記記憶手段で管理されていないフローを含む前記キューで扱っている全てのフローの数を推定する手段とを有することを特徴とするノード装置。 - 入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、前記キューからスケジューラを用いてパケットを出力回線に出力するノード装置であって、
前記入力パケットが属するサービスクラスによって格納するキューを決定するパケット振り分け部と、
各サービスクラス毎に各フローの送信状況から帯域を割り当てるべきフローの本数を推定するフロー数推定部と、
各サービスクラス毎のキューと、各サービスクラス内の推定フロー数とに基づいて、各サービスクラスに割り当てる帯域を動的に変更する帯域割り当て制御部と、
各サービスクラスに割り当てられた帯域に従って各キューに入力するパケットの廃棄制御を行うシェイパと、
各キューからのパケット出力を制御するスケジューラとを有し、
前記フロー数推定部が、該キューにて扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶する手段と、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新する手段と、前記記憶手段で管理されているフローを適宜入れ替える手段と、前記記憶手段で管理されているキューの送信帯域等の情報から前記記憶手段で管理されていないフローを含む前記キューで扱っている全てのフローの数を推定する手段とを有することを特徴とするノード装置。 - 一部のフローに関してパケット到着率を推定し、これをもとに全フローのパケット到着率の平均を推定し、この平均到着率をもとにフロー数を推定することを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のノード装置。
- 各サービスクラスに対して予め設定された保証帯域に相当する帯域を固定的に割り当て、残りの帯域を各サービスクラスに対して保証帯域及び推定フロー数に基づいて動的に割り当てることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載のノード装置。
- 各サービスクラス毎に現に送信を行っているフローの保証帯域の合計を計測する保証帯域計測部を有し、各サービスクラスに対して前記保証帯域に相当する帯域を動的に割り当て、残りの帯域を各サービスクラスに対して保証帯域及び推定フロー数に基づいて動的に割り当てることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載のノード装置。
- 廃棄優先度の低い到着パケットを計測することにより、各フローに設定された保証帯域を推定することを特徴とする請求項7記載のノード装置。
- パケットを廃棄する際、各フロー内の保証帯域以内に相当するパケットよりも、保証帯域以上に送信されたパケットを優先して廃棄すること特徴とする請求項6〜8いずれか記載のノード装置。
- 各サービスクラスにおいて、対応するキューが管理しているフローの送信帯域等の情報を参照することで他のフローよりも大きな帯域を使用しているフロー、もしくは保証帯域以上の帯域を他のフローより多く使用しているフローを検出する手段を有し、該フローに属するパケットについてはその廃棄優先度を高く変更する、もしくは優先して廃棄する手段を有することを特徴とする請求項1〜9いずれか記載のノード装置。
- 各キューの容量もしくは各キューに設定された廃棄閾値を、推定されたフロー数に従って動的に変化させることを特徴とする請求項1〜10いずれか記載のノード装置。
- 各サービスクラス毎に1つのキューを持つ代わりに、各サービスクラス毎に複数のキューを持ち、各サービスクラス毎ではなく各キュー毎に帯域割り当て制御を行うことを特徴とする請求項1〜11記載のノード装置。
- 入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、各キュー内の各フローの送信状況から各キューに割り当てる帯域を動的に変更し、前記キューから割り当てられた帯域に従ってパケットを出力回線に出力するノード装置の動作制御方法であって、
前記各キュー毎に扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶手段へ記憶するステップと、
該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新するステップと、
前記記憶手段の内容から該キューで現在送信中のフロー数を推定するステップとを含むことを特徴とする動作制御方法。 - 入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、各キュー内の各フローの送信状況から各キューに割り当てる帯域を動的に変更し、割り当てられた帯域に従って前記キューからのパケットの廃棄制御を行うノード装置の動作制御方法であって、
各キュー内の一部のフローの状態を記憶手段に記憶するステップと、
各キュー毎に扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を前記記憶手段に記憶するステップと、
該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新するステップと、
前記記憶手段の内容から該キューで現在送信中のフロー数を推定するステップとを含むことを特徴とする動作制御方法。 - 入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、前記キューからスケジューラを用いてパケットを出力回線に出力するノード装置の動作制御方法であって、
前記入力パケットが属するサービスクラスによって格納するキューを決定するパケット振り分けステップと、
各サービスクラス毎に各フローの送信状況から帯域を割り当てるべきフローの本数を推定するフロー数推定ステップと、
各サービスクラス毎のキューと、各サービスクラス内の推定フロー数とに基づいて、各サービスクラスに割り当てる帯域を動的に変更する帯域割り当て制御ステップと、
各サービスクラスに割り当てられた帯域をもとに各キューからのパケット出力を制御するステップとを含み、
前記フロー数推定ステップが、該キューにて扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶手段に記憶するステップと、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新するステップと、前記記憶手段で管理されているフローを適宜入れ替えるステップと、前記記憶手段で管理されているキューの送信帯域等の情報から前記記憶手段で管理されていないフローを含む前記キューで扱っている全てのフローの数を推定するステップとを有することを特徴とする動作制御方法。 - 入力パケットをその属性情報に基づいて複数のキューのいずれかに格納し、前記キューからスケジューラを用いてパケットを出力回線に出力するノード装置の動作制御方法であって、
前記入力パケットが属するサービスクラスによって格納するキューを決定するパケット振り分けステップと、
各サービスクラス毎に各フローの送信状況から帯域を割り当てるべきフローの本数を推定するフロー数推定ステップと、
各サービスクラス毎のキューと、各サービスクラス内の推定フロー数とに基づいて、各サービスクラスに割り当てる帯域を動的に変更する帯域割り当て制御ステップと、
各サービスクラスに割り当てられた帯域に従って各キューに入力するパケットの廃棄制御を行うステップと、
各キューからのパケット出力を制御するステップとを有し、
前記フロー数推定ステップが、該キューにて扱っているフローのうち一部のフローについてその送信帯域等の情報を記憶手段に記憶するステップと、該キューへの入力パケットに対してその所属フローが前記記憶手段で管理されている場合には前記記憶手段の内容を更新するステップと、前記記憶手段で管理されているフローを適宜入れ替えるステップと、前記記憶手段で管理されているキューの送信帯域等の情報から前記記憶手段で管理されていないフローを含む前記キューで扱っている全てのフローの数を推定するステップとを有することを特徴とする動作制御方法。
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