JP3783539B2 - 変速機のシフト操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラック等の車両における変速機のチェンジレバーのシフト操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トラック等車両の変速機においては、運転席近傍に配設されたチェンジレバーを運転者がセレクト及びシフト方向に操作し、このチェンジレバーの変位をケーブル或いはロッド等の伝動部材を介して変速機のセレクト制御部材及びシフト制御部材に伝達し、所望の変速操作を行なうようにした所謂マニュアルトランスミッションが広く採用されている。この種の変速機操作装置では、一般に、チェンジレバーのセレクト操作に必要な操作力は小さく運転者の負担は軽いが、シフト操作に必要な操作力は相対的に可成大きく、運転者の疲労が大きいので、主として安全運転確保の観点から、運転者のシフト操作力を軽減する種々の動力援力装置即ちパワーアシスト装置が既に提案されている。
【0003】
上記従来のパワーアシスト装置には、車載バッテリをエネルギー源とする電動モータを設け、同電動モータの駆動力によりシフト操作力をアシストし軽減するようにした装置が、例えば特許第2987121号明細書等に開示されている。(以下場合により、既提案の装置という)
車両の走行中、運転者はチェンジレバーを或る任意の変速段に操作している状態からニュートラル位置に所謂ギヤ抜きシフト操作を行ない、続いて上記ニュートラル位置から他の変速段に所謂ギヤ入れシフト操作を行なう変速操作を頻繁に行なうが、上記既提案の装置では、上記ギヤ抜きシフト操作及びギヤ入れシフト操作の双方において、上記電動モータの駆動力に基づくシフト操作力のアシストが行なわれる。
【0004】
上記ギヤ抜きシフト操作時の電動モータの回転は、運転者がチェンジレバーをニュートラル位置に操作したとき、通常変速機に設けられているニュートラルスイッチがニュートラル位置を検知して上記電動モータへの電流供給を遮断することによって停止するが、電動モータには慣性があるため、上記ニュートラル位置で電流の供給を停止しても、チェンジレバーに連動してシフトレールを駆動するスライディングレバーがニュートラル位置で停止せず、ニュートラル位置を通り過ぎてしまう不具合がある。いまこれを図7及び図8に示した前進5段及び後進段を有する変速機の変速操作部分の概念的構成図について説明する。図中符号01は後進段と前進1速とを選択するシフトレールに作動的に連結された第1のジョー、02は前進2速と3速とを選択するシフトレールに作動的に連結された第2のジョー、03は前進4速と5速とを選択する第3のジョー、04は運転者が操作するチェンジレバーに連動して駆動されるスライディングレバーである。
【0005】
運転者がチェンジレバーを操作して、スライディングレバー04を上記第1ないし第3ジョー01〜03のニュートラル位置に夫々設けられた係合溝05,06又は07の何れかに係合させることによって作動すべきシフトレールがセレクトされ、次に運転者がチェンジレバーをシフト方向に操作することによって、所望の走行段が選択される。(なお、図では、スライディングレバー04が第2のジョー02に係合している場合が例示されている。)
上述した電動モータの慣性によって、図中で距離Rで示すようにスライディングレバー04が正しいニュートラル位置から大きくオーバストロークすると、隣接する第1ジョー01又は第3ジョー03に属する他の走行段に変速操作する際に、スライディングレバー04が第1又は第3ジョー01又は03に干渉するためにセレクト操作が円滑に行なわれず、運転者はチェンジレバーをニュートラルに向うシフト操作方向とは逆方向に若干戻して係合溝06を隣接する係合溝05及び07とセレクト方向に整合させたのち、所望のセレクト操作を行なう必要があるため、操作フィーリングが著しく損なわれる不具合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、運転者がチェンジレバーをシフト操作する際の操作力を軽減するアシスト力を生起する電動モータを備えた上記既提案の装置を含む電動式パワーアシスト装置における上述した問題点を改善し、運転者がチェンジレバーを任意の変速段のシフト位置からニュートラル位置にシフト操作する際に、電動モータの慣性に起因して、上記チェンジレバーに連動するシフトレールがニュートラル位置を超えてオーバストロークすることに基づく操作フィーリングの悪化を効果的に解消し又は少なくとも大幅に低減することを、主たる目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために創案されたもので、シフト操作時にチェンジレバーのシフト操作力を検知するシフト操作力検出手段と、上記チェンジレバーに伝動部材を介し連結された変速機のシフト軸と、上記チェンジレバーからシフト軸にいたる適宜のシフト系部材に作動的に連結されてシフト操作位置を検知する位置センサと、上記シフト軸に作動的に連結され上記チェンジレバーのシフト操作に応答して上記シフト軸を回転させることにより上記シフト操作力をアシストする電動モータと、上記シフト操作力検出手段により検知されたシフト操作力に応じ上記電動モータに供給すべきアシスト電流を設定するアシスト電流算出部、上記チェンジレバーを任意の変速段シフト位置からニュートラル位置にシフト操作する際に、上記検知されたシフト操作力に応じ上記電動モータへのアシスト電流の供給を停止するシフト操作位置を設定する電流供給停止位置算出部、及び上記アシスト電流算出部で設定された電流を上記電流供給停止位置算出部で設定されたシフト操作位置まで上記電動モータに供給するモータ駆動回路を備えたモータ駆動制御手段とを具備したことを特徴とする変速機のシフト操作装置を提案するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施形態を、図1ないし図6を参照して具体的に説明する。先ず、図1はトラック等の変速機におけるシフト操作系を概念的に示し、符号10は車室内の運転席近傍に配設され運転者によって枢軸12の回りに回動操作されるチェンジレバー、14は同チェンジレバー10に取付けられ、運転者のシフト操作力を検知するシフト操作力検出手段であって、歪ゲージ、ポテンシオメータ等が適宜採用される。16は変速機に設けられたシフト軸であって、自身の軸線の回りの回動によりスライディングレバー18及びジョー20を介してシンクロスリーブ22を備えたシフトレール24を軸線方向に変位させることによって所望の変速段が達成されるように構成されている。
【0009】
上記シフト軸16には、クロスシャフトレバー26の一端が固着され、同クロスシャフトレバー26の他端は、連結ロッド28を介して反転レバー30の一端に枢着されている。同反転レバー30はその中間部分を支持軸32に回転自在に支持されると共に、他端には上記チェンジレバー10に連結されたシフトケーブル又はロッド等の駆動部材34が枢着されている。技術上良く知られているように、チェンジレバー10には変速機のセレクト操作を行なうセレクトケーブル又はロッド等のセレクト用駆動部材が連結され、同セレクト用駆動部材は変速機のセレクトレバー等セレクト操作部材に連結されている。図7及び図8に示した変速機と同一の変速パターンの場合、上記ジョー20及びシフトレール24は、同様に3組並設され、運転者がチェンジレバー10をセレクト操作することによって所望のジョー20が選択され、選択されたジョー20に係合するスライディングレバー18を上記シフト軸16を介し回動させることによりシフトレール24を軸線方向に変位させるように構成されているが、図1では、便宜上その一組だけが示されている。
【0010】
また、上記シフト軸16には、アシストレバー36の一端が固着され、同アシストレバー36の他端に設けた長孔に、総括的に符号38で示したアシスト装置の出力端が枢着連結されている。アシスト装置38は、減速装置付の可逆転電動モータ40と同電動モータ40の回転運動を直線運動に変換するボールねじ42を備えている。さらに、シフト軸16には、センサアーム44の一端が固着され、同センサアーム44の他端には連結ロッド46を介し位置センサ48の入力腕50が枢着されている。上記位置センサ48は上記連結ロッド46を介してシフト軸16の回転角位置を検知し、ひいては、スライディングレバー18及びジョー20を介してシフトレール24の軸線方向の変位即ちシフト操作位置を検知するものであり、ポテンシオメータ等シフト操作位置に応じた信号を出力する装置が適宜採用される。
【0011】
車室内における運転席前方にクラッチペダル52が配設され、同クラッチペダル52にはクラッチスイッチ54が設けられていて、運転者によりクラッチペダル52が踏込まれたとき、上記クラッチスイツチ54から上記電動モータ40の駆動を制御するモータ駆動制御手段としてのコントロールユニット56に信号が供給される。また、同コントロールユニット56には、上記チェンジレバー10に設けられたシフト操作力検出手段14の出力信号及びシフト操作位置を検出する位置センサ48の出力信号が供給され、かつ内蔵する駆動回路を介して上記電動モータ40に駆動出力を供給する。
【0012】
車両の走行中、運転者が変速操作を行なう際に、クラッチペダル52を踏込んでエンジンから変速機への動力の伝達を遮断したのち、チェンジレバー10を操作する。例えば、図7及び図8に示した変速パターンを有する変速機において、2速から3速に変速する場合、チェンジレバー10を2速シフト位置からニュートラルに入れ、セレクト操作を行なうことなくそのまま3速にシフト操作する。また、例えば1速から2速に変速する場合は、チェンジレバー10を1速シフト位置からギヤ抜きしてニュートラルに入れ、次にセレクト操作を行なって2速及び3速用のジョー20を選択し、次に3速へのギヤ入れシフト操作を行なう。上記セレクト操作と較べて相対的に大きな操作力を必要とする上記ギヤ抜き及びギヤ入れシフト操作に当り、運転者がチェンジレバー10を枢軸12の回りに一方向、例えば反時計方向に回動させると、駆動部材34を介して反転レバー30が支持軸32の回りを時計方向に回動し、連結ロッド28及びクロスシャフトレバー26を介してシフト軸16が自身の軸線の回りに時計方向に回動する。(即ちケーブル等の駆動部材34、反転レバー30及び連結ロッド28によりチェンジレバー10とシフト軸16とを作動的に連結する伝動部材が形成される。)上記シフト軸16の回転によりスライディングレバー18及びジョー20を介してシフトレール24が図中左方に駆動されて所望の変速段が得られるのであるが、上記クラッチペダル52の踏込み操作がクラッチスイッチ54により検知されてコントロールユニット56に入力され、同コントロールユニット56から後に説明する態様で上記アシスト装置38の電動モータ40に駆動出力が供給される。電動モータ40の回転がボールねじ42により直線運動に変換されてアシストレバー36を上記シフト軸16の回転方向と同方向に回動させ、上記チェンジレバー10をシフト操作する運転者の所要操作力を軽減する所謂アシスト力が生起されることとなり、運転者の疲労が軽減されることとなる。
【0013】
さて、上記変速操作時に運転者が行なうチェンジレバー10のシフト操作は、交通事情等により緩急種々の操作速度で行なわれる。図3は横軸に時間(sec)をとり、縦軸にチェンジレバー10のシフト操作力検出手段14により検知されるシフト操作力即ちチェンジレバー10の入力荷重(N)をとって、図中実線S1で速い操作時を、一点鎖線S2で通常程度の操作時を、また点線S3で緩やかな操作を行なう三つのシフト操作入力パターンを示す。何れのシフト操作パターンS1〜S3もシフト操作開始直後の入力荷重が大きく、時間の経過と共に各々略一定値となるが、操作速度が大きい程、入力荷重の立上りが急峻で、かつ入力荷重のレベルが高い。従って、上記アシスト装置38のアシスト力は、運転者がチェンジレバー10を急速にシフト操作しシフト操作力が大きい場合には大きく、相対的に緩やかに操作しシフト操作力が小さい場合は相応して小さく設定されることが適当である。
【0014】
次に図4は、図1に示したシフト操作装置において、上記アシスト装置38が出力して欲しいアシスト力を概念的に示したものである。図中A1は、中立位置から或る変速段にシフト操作を行なう所謂ギヤ入れ時のチェンジレバー10におけるシフト操作力即ち入力荷重と、その際に望ましいアシスト装置38のアシスト力即ち電動モータ40に供給されるべきアシスト電流に相応するアシスト力指令値との関係を示し、また図中A2は、変速機が或る変速手段にシフト操作されている状態からチェンジレバー10を中立位置に向い操作する所謂ギヤ抜き時におけるシフト操作力と、その際に望ましいアシスト装置38のアシスト力(アシスト力指令値)との関係を示す。図示のように、ギヤ抜き時の所要アシスト力A2は、ギヤ入れ時の所要アシスト力A1に較べて小さいが、たとえギヤ抜き時のアシストA2が小さくても、パワーアシスト装置38が作動して電動モータ40が回転するので、シフトレール24及びジョー20が丁度ニュートラル位置に達したときに、上記位置センサ48のニュートラル位置信号に基づいて、電動モータ40への電流供給を停止しても同電動モータは直ちには停止せず、慣性によって、時間と共に急速に減衰するがなお微小時間回転するので、上述したようなオーバストロークが発生する。
【0015】
図6は、縦軸に上記シフトレール24のストローク量をとり横軸に時間をとって、上記オーバストローク量の発生態様を示したものである。縦軸の0点は、ギヤ抜きシフト操作の開始点即ちシフトレール24が或る任意の走行変速段に位置している点であり、図中N位置はニュートラル位置を示す。図示の変速機では、上記走行変速段からニュートラル位置までのシフトレール24のストローク量が10.5mmの場合が例示されている。上記ギヤ抜きシフト操作に際して、シフトレール24が丁度ニュートラル位置に達したとき、位置センサ48のニュートラル位置信号に基づいて、電動モータ40の電流供給を停止した場合、慣性によって同図中にR1(max)で示したような大きいオーバストロークが発生する。従って、前記図8の場合と同様に、ギヤ抜きシフト操作を行ったジョー20と、隣接する他の変速段のジョー20との間に上記オーバストローク量に相当するずれが生じるので、隣接するジョー20に属する変速段へのシフト操作が必要な場合、セレクト操作が円滑に行なわれず、操作フィーリングが著しく損なわれることとなる。
【0016】
上記ギヤ抜きシフト操作時のシフトレール24のオーバストローク量を効果的に低減するために、図5に実線Xで示されているように電動モータ40への電流供給を停止する位置(縦軸に上記シフトレール24のストロークにおける電流オフ位置として示す)を、チェンジレバー10に設けた上記シフト操作検知手段14が検知されたシフト操作力(横軸に入力荷重として示す)に応じて、ニュートラル位置(N位置)以前の位置に設定する。上記電流オフ位置は、電動モータ40の慣性モーメント、回転数及びアシスト装置38からシフトレール24に到るシフト操作系の機械的摩擦抵抗等に関係するので、上記X線の或る点で電流がオフされたとき、電動モータ40の慣性によってシフトレール24がニュートラル位置に対し可及的に小さいオーバストローク位置で停止し、又は逆にニュートラル位置に近い直前の位置で停止するように設定することができる。一例として、上記オフ位置を適宜に設定することにより、図6に実線で示したよう、ニュートラル位置で電流をオフしたときのオーバストロークR1(max)に較べてシフト操作上実際には全く問題がない程度の極めて小さいオーバストロークR2(max)しか発生しないように設定することができる。
【0017】
図2は上記コントロールユニット56の概念的構成を示すブロック図である。コントロールユニット56は、クラッチペダル52が踏込まれクラッチスイッチ54が閉成されることによりシフト操作開始と判断する。ソフト操作力検出手段14で検知されたシフト操作力を表わす信号がコントロールユニット56内のアシスト電流算出部58に供給され、同アシスト電流算出部58では、図4においてギヤ入れ時には、アシスト力指令値A1が算出され、またギヤ抜き時にはアシスト力指令値A2が算出され、夫々電流指令値としてモータ駆動回路60に供給され、本発明が対象とするギヤ抜きシフト操作時には同モータ駆動回路60から上記アシスト力指令値A2に相応する電流が電動モータ40に供給される。一方、上記シフト操作力検出手段14で検知されたシフト操作力を表わす信号がコントロールユニット56内の電流オフ位置算出部62に供給され、同電流オフ位置算出部62には、上記図5に示した電流オフ位置とシフト操作力即ち入力荷重との関係を設定したマップが収容されている。さらに、上記電流オフ位置算出部62には、位置センサ48の出力信号即ちシフトレール24のシフト操作中におけるストロークを示す信号が供給されている。従って、上記ギヤ抜きシフト操作中に、シフトレール24がその時のシフト操作力に応じた電流オフ位置に達したことが位置センサ48により検知されたとき、電流オフ位置算出部62から電流オフ指令がモータ駆動回路60に供給され、電動モータ40への給電が停止される。電動モータ60は電流供給を遮断された後、慣性により時間と共に減衰する回転を行ない図6に実線で示されているように、ニュートラル位置に極めて近い位置に達するので、隣接するジョー20へのセレクト操作が必要な変速操作の場合でも、当該セレクト操作及びこれに連続するシフト操作を円滑に行なうことができる利点がある。
【0018】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々の変更・修正を加え実施することができる。例えば、位置センサ48は、チェンジレバー10からシフト軸16にいたるシフト操作系の任意の部材に作動的に連結することができ、またアシスト装置38は、例示した電動モータ40とボールねじ42との組合せではなく、電動モータ40の回転を揺動腕の回動変位に変換してシフト軸16等シフト操作系部材アシスト力を供給するように変更することができる。
【0019】
叙上のように、本発明に係る変速機のシフト操作装置は、シフト操作時にチェンジレバーのシフト操作力を検知するシフト操作力検出手段と、上記チェンジレバーに伝動部材を介し連結された変速機のシフト軸と、上記チェンジレバーからシフト軸にいたる適宜のシフト系部材に作動的に連結されてシフト操作位置を検知する位置センサと、上記シフト軸に作動的に連結され上記チェンジレバーのシフト操作に応答して上記シフト軸を回転させることにより上記シフト操作力をアシストする電動モータと、上記シフト操作力検出手段により検知されたシフト操作力に応じ上記電動モータに供給すべきアシスト電流を設定するアシスト電流算出部、上記チェンジレバーを任意の変速段シフト位置からニュートラル位置にシフト操作する際に、上記検知されたシフト操作力に応じ上記電動モータへのアシスト電流の供給を停止するシフト操作位置を設定する電流供給停止位置算出部、及び上記アシスト電流算出部で設定された電流を上記電流供給停止位置算出部で設定されたシフト操作位置まで上記電動モータに供給するモータ駆動回路を備えたモータ駆動制御手段とを具備したことを特徴とし、変速機の変速操作時、特にギヤ抜き操作に続いてセレクト操作を行なったのち他の変速段へのシフト操作が必要な場合に、一連の変速操作を円滑に行なうことができ、操作フィーリングを向上し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1におけるコントロールユニット56の構成を示すブロック図である。
【図3】図1におけるチェンジレバー10のシフト操作時における入力荷重の種々のパターンを示す入力荷重−時間線図である。
【図4】シフト操作時の入力荷重とアシスト力指令値との関係を示した線図である。
【図5】図1におけるアシスト装置38の電動モータ40に対する電流供給の停止位置と入力荷重との関係を設定するマップである。
【図6】電動モータ40の電流供給をニュートラル位置で停止した場合のシフトレールのストローク量(点線で示す)と、図5のマップに従いニュートラル位置以前で電動モータ40の電流供給を停止した場合のシフトレールのストローク量(実線で示す)とを対比して示した線図である。
【図7】前進5段及び後進段を備えた変速機における変速操作部分を示す要部斜視図である。
【図8】図7に示した変速操作部分の概略平面図である。
【符号の説明】
10…チェンジレバー、14…シフト操作力検出手段、16…シフト軸、24…シフトレール、26,28,30及び34…伝動部材、36…アシストレバー、38…アシスト装置、40…電動モータ、42…ボールねじ、48…位置センサ、52…クラッチペダル、54…クラッチスイッチ、56…コントロールユニット(モータ駆動制御手段)、58…アシスト電流算出部、60…モータ駆動回路、62…電流オフ位置算出部。
Claims (1)
- シフト操作時にチェンジレバーのシフト操作力を検知するシフト操作力検出手段と、
上記チェンジレバーに伝動部材を介し連結された変速機のシフト軸と、
上記チェンジレバーからシフト軸にいたる適宜のシフト系部材に作動的に連結されてシフト操作位置を検知する位置センサと、
上記シフト軸に作動的に連結され上記チェンジレバーのシフト操作に応答して上記シフト軸を回転させることにより上記シフト操作力をアシストする電動モータと、
上記シフト操作力検出手段により検知されたシフト操作力に応じ上記電動モータに供給すべきアシスト電流を設定するアシスト電流算出部、上記チェンジレバーを任意の変速段シフト位置からニュートラル位置にシフト操作する際に、上記検知されたシフト操作力に応じ上記電動モータへのアシスト電流の供給を停止するシフト操作位置を設定する電流供給停止位置算出部、及び上記アシスト電流算出部で設定された電流を上記電流供給停止位置算出部で設定されたシフト操作位置まで上記電動モータに供給するモータ駆動回路を備えたモータ駆動制御手段とを具備したことを特徴とする変速機のシフト操作装置。
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