JP3781887B2 - 荷役機器用横引きシャッタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、トラック,鉄道車両,船舶等の貨物収納室に取り付けられ、広い開口部で貨物収納室が開放されるアコーデオン式の横引きシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
荷物運搬用のトラック,鉄道車両,船舶用コンテナ等では、貨物を積み込み又は配出するため、貨物収容室に開放可能な扉が取り付けられている。この種の扉として、たとえば車両側部に設けられるものでは、開放状態の扉が場所を取らないように引き戸式になっている。引き戸式の扉は、多数のコンテナが配置されているヤード等にあっては作業スペースを確保できるので、観音扉よりも有利である。
しかし、引き戸式の扉は、開放状態の扉を収納するために戸袋が必要となる。戸袋を備え付けると貨物収納室の開口部が戸袋の分だけ狭くなり、荷役作業に支障を来す。場合によっては、戸袋のために隘路となる部分が貨物収納室の内部に生じ、貨物収納室の有効スペースが狭くなる。
【0003】
内部にデッドスペースが生じ易い戸袋を省略し、貨物収納室の開口部周辺での荷役作業を容易にするものとしては、アコーデオン式の横引きシャッタがある。たとえば、図1に示すように車両1に搭載した貨物収納室2の側面側に横引きシャッタ3が組み込まれる。レール4に沿って横引きシャッタ3を移動させると、図1に示すように貨物収納室2の開口部5が大きく開放される。なお、貨物収納室2の後側に観音扉6を併せ設け、集配場での荷役作業時に貨物収納室2の後側を開放するものも知られている。
【0004】
アコーデオン式の横引きシャッタとしては、図2に示すように複数の縦長パネル11,11・・を走行連結枠12及び脱出連結枠13で交互に連結したものが特開平5−147440号公報で紹介されている。各縦長パネル11は、両端部に設けられている受け孔に連結枠12,13のヒンジ部14が嵌め込まれ、折畳み可能になっている。一側端の縦長パネル11は貨物収納室2の縦枠に固着された固定フレーム16に連結され、他側端の縦長パネル11は走行フレーム17に連結されている。
各縦長パネル11を折り畳む方向に走行フレーム17を移動させると、脱出連結枠13がレール4から外れ、各縦長パネル11が開口部5の一方向に集められ、開口部5が幅広く開放される。折り畳まれた各縦長パネル11は、図1において車両1の側方にパネル1枚分の幅で突出するに止まり、荷役作業に大きな支障とならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図2に示すように走行連結枠12及び脱出連結枠13で複数の縦長パネル11,11・・を連結した横引きシャッタでは、縦長パネル11,11・・を折り畳んだ状態で隣り合う縦長パネル11,11・・の間に隙間18が生じることが避けられない。隙間18は、縦長パネル11,11・・の枚数が多くなるほど多数になる。多数の隙間18が累積されると、縦長パネル11,11・・の折畳み長さを短くすることにも限界がある。この点、荷役作業を容易にするため開口部5がより十分に開放できる横引きシャッタが望まれる。
【0006】
また、図2の形式では、縦長パネル11,11・・を一方向(図1では前方)に折り畳み、開口部5を後方側面から開放している。しかし、貨物収納室2に収容される貨物の積込み・積卸し順序によっては、開口部5を前方側面から開放した方が荷役作業が容易になることがある。
本発明は、このような要求に応えるべく案出されたものであり、複数の縦長パネルを連結するヒンジを改良することにより、縦長パネルを折り畳んだ状態では縦長パネルの合計厚みまで折畳み長さが短くなり、しかも開口部の何れの方向に関しても折り畳んだ縦長パネルを集約できる横引きシャッタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の荷役機器用横引きシャッタは、貨物収納室の開口部を構成する上下のフレームに固着されたレールに沿って転動する車輪を備えた内側ヒンジと、開口部前方に移動可能な外側ヒンジと、両端に形成された内側連結部及び外側連結部を介して内側ヒンジ及び外側ヒンジで交互に連結された複数の縦長パネルとを備えている。
内側ヒンジは、平面部の背面側中央から延びた起立部に中空部がつながっており、平面部の背面一部に一対の湾曲面が起立部を中心として対称的に設けられ、中空部の平面部側角部に円弧状内面をもつ受け部が形成されている。内側ヒンジの平面部は、縦長パネルを折り畳んだ状態で内側連結部の背面板部に当接する幅をもつことが好ましい。
外側ヒンジは、縦長パネルの背面板部より平面部に近い位置に円弧の中心が設定された円弧状ガイドが両端近傍の背面側から立上がり、該円弧状ガイドと対をなす嵌合受け部が円弧状ガイドの内側で背面側から立上がっている。円弧状ガイドの基部にストッパ部を設けると、縦長パネルの開き過ぎが防止される。
【0008】
内側ヒンジに嵌め合わされる縦長パネルの内側連結部は、平面部の背面側端部近傍から縦長パネルの内側に向かって立上がった湾曲起立部につながった背面板部をもち、内側ヒンジの湾曲面に接触する湾曲部が背面板部の側方に形成されている。湾曲部の先端には、内側ヒンジの受け部に嵌め込まれる摺動部が形成されている。また、縦長パネルの表面部の端部から内側連結部の起立部よりも側方に、縦長パネルの展開状態で内側ヒンジの平面部端部に近接する突出部が延びている。
外側ヒンジに嵌め合わされる縦長パネルの外側連結部は、平面部の背面側端部近傍から立上がった起立部につながった内向きの屈曲部をもち、外側ヒンジの嵌合受け部に嵌め込まれる嵌合部が平面部の背面側端部に直交する屈曲部に形成されている。嵌合部の内面には、外側ヒンジの円弧状ガイドに接触する摺動部が突出している。
【0009】
縦長パネルを展開した状態では、縦長パネルの平面部,内側ヒンジの平面部及び外側ヒンジの平面部が同一平面上にあり、外側ヒンジの回転中心が縦長パネルの中心線よりも平面部側に位置する。縦長パネルを折り畳んだ状態では、内側パネルを介して隣接する縦長パネルの平面部がほぼ面接触することにより、短い折畳み長さで縦長パネルが集約される。
縦長パネルを展開して貨物収納室の開口部を閉じた後、開口部を構成する上下のフレームに枢支された上押えフレーム及び下押えフレームの押え部で縦長パネル,内側ヒンジ及び外側ヒンジの上部及び下部が押圧される。上押えフレーム及び下押えフレームは、貨物収納室の開口部を構成する側柱に取り付けた操作杆の動きをリンク機構を介して伝えることにより開閉される。
【0010】
【実施の形態】
トラックの荷台に搭載される貨物収納室の開口部に取り付けた横引きシャッタを例にとって、本発明を具体的に説明する。
この横引きシャッタは、図3中に示すように複数の縦長パネル20,20・・を内側ヒンジ30,30・・及び外側ヒンジ40,40・・で交互に連結した構造をもっており、貨物収納室の開口部全幅Wにわたって展開される。展開状態の縦長パネル20,20・・の上部及び下部は、上押えフレーム50及び下押えフレーム60で押えられる。
縦長パネル20,内側ヒンジ30及び外側ヒンジ40は、それぞれ図4に示す断面形状をもち、軽量性,強度,耐食性等に優れたアルミ押出し形材から作られている。アルミ押出し形材としては、アルマイト処理等の化成処理を施した6000系のアルミニウム合金が使用される。
【0011】
縦長パネル20は、ほぼコ字状の断面をもち、両端に内側連結部21及び外側連結部22が形成されている。しかし、コ字状断面に限ったものではなく、強度的に優れた矩形状断面をもつ中空押出し形材の両側に内側連結部21及び外側連結部22を付けたものも縦長パネル20として使用できる。平面部23と起立部21a,22aで区画された内部空間には、軽量断熱材を充填してもよい。
内側連結部21は、平面部23の背面側でパネル20の内側に向かって立上がった湾曲起立部21aをもち、平面部23と平行に延びた背面板部21bの途中が起立部21aの先端につながっている。湾曲起立部21aは、開閉動作する縦長パネル20が内側ヒンジ30の平面部31の端部に引っ掛かることなくスムーズに動くように、所定のアールを付けた曲面になっている。背面板部21bの内方端部は強度確保のために厚肉になっており、外方部は起立部21aと平行で平面部23側に向かう屈曲部21cになっている。屈曲部21cの平面部23側は所定の曲率で曲がった湾曲部21dに形成され、湾曲部21dから更に背面板部21b側に向かう折返し部21eが形成されている。
【0012】
折返し部21eの先端は、折返し部21eの表面から若干後退した段差でほぼ半円状の摺動部21fになっている。起立部21aが平面部23から立上がる箇所は平面部23の端部近傍に設定され、起立部21aと湾曲部21dとの間の開口を狭くする突出部21gが起立部21aよりも若干側方に突出している。
外側連結部22は、縦長パネル20の平面部23の端部近傍で平面部23に直交する起立部22aをもっている。起立部22aの先端は、内側に折り曲げられ先端が厚肉の屈曲部22bになっている。平面部23の端部は直角に折り曲げられて屈曲部22cとなり、屈曲部22cの先端に円弧状の嵌合部22dが形成されている。嵌合部22dの内面側から突出部22eが中心方向に延び、突出部22eの表面から若干後退した段差でほぼ半円状の摺動部22fが突出部22eの先端に形成されている。
【0013】
隣接する縦長パネル20,20を連結する内側ヒンジ30は、左右対称な断面形状をもち、展開状態にある縦長パネル20の平面部23と同一平面上に配置される平面部31を備えている。平面部31の背面側中央から起立部32が立上がり、断面ほぼ矩形状の中空部33が起立部32の端部につながっている。平面部31の表面から中空部33の背面までの距離は、縦長パネル20の平面部23から背面板部21bまでの距離に等しく設計されている。
平面部31の背面側には、起立部32を中心として一対の湾曲面34が対称的に形成されている。湾曲面34は、縦長パネル20の湾曲部21dと同じ曲率をもち、湾曲部21dを包み込むように起立部32及び側方に向けて厚くなっている。平面部31側にある中空部33の角部には、内面が円弧状の受け部35が形成されている。受け部35の基端側には中空部33の辺より若干落ち込んだ段差部36が形成されている。段差部36は、縦長パネル20の摺動部21fが突き当たる箇所となる。段差部36から平面部31の背面までの距離は、摺動部21fを含めた折返し部21eの長さより若干短く設計されている。
【0014】
外側ヒンジ40は、左右対称な断面形状をもち、縦長パネル20を展開した状態では縦長パネル20の平面部23と同一平面上に配置される平面部41を備えている。平面部41の背面側では、円弧状の嵌合受け部42,42が対称的に起立している。嵌合受け部42の起立位置は、縦長パネル20の背面板部21bより平面部23側に外側ヒンジ40の回転軸となる円弧の中心が近くなるように設定されている。
嵌合受け部42の内面は、縦長パネル20の嵌合部22dの外側面とほぼ同じ曲率の曲面になっている。平面部41の端部近傍では、円弧状ガイド43,43が嵌合受け部42,42と同じ側に起立している。円弧状ガイド43の内面は、摺動部22fの半円状周面とほぼ同じ曲率で湾曲している。また、円弧状ガイド43の基部近傍には、ストッパ部44,44が平面部41の背面側から起立している。ストッパ部44は、摺動部22fの平面部とほぼ同じ長さをもっている。更に、平面部41と同一平面状の突出部45が円弧状ガイド43の側方に延びている。
縦長パネル20の内側連結部21を内側ヒンジ30の平面部31と受け部35との間に嵌め込み、外側連結部22を外側ヒンジ40の嵌合受け部42と円弧状ガイド43との間に嵌め込む。このようにして、複数の縦長パネル20,20・・は、内側ヒンジ30及び外側ヒンジ40で交互に連結される。
【0015】
内側ヒンジ30には、図5に示すように上下のブラケット71,71を介して車輪72,72が回転可能に取り付けられている。車輪72は、貨物収納室の開口部を形成する上下のフレーム70,70に固着されたレール73,73に沿って回転する。
ヒンジ30,40で連結された縦長パネル20,20・・を貨物収納室の開口部に組み付けた後、貨物収納室側の上下のフレーム70,70に上押えフレーム50及び下押えフレーム60を取り付ける。上押えフレーム50及び下押えフレーム60としては、たとえば図5に示す断面形状で開口部全長にわたる長さをもつアルミ押出し形材が使用される。上押えフレーム50及び下押えフレーム60は、貨物収納室側の上下フレーム70に固着された枢軸部51,61を中心として揺動可能に設けられる。
貨物収納室の前方端部又は後方端部には、図3左及び中に示すように操作杆80が設けられている。操作杆80の基端は第1リンクアーム81に枢着されており、上押えフレーム50及び下押えフレーム60から延びた第2リンクアーム52,62が第1リンクアーム81に枢着されている。
【0016】
図3左において操作杆80を反時計方向に回転させると、第2リンクアーム52が上昇し、上押えフレーム50が枢軸部51を中心として回転し、上押えフレーム50の押え部53が縦長パネル20,内側ヒンジ30,外側ヒンジ40の上端部から離れる。また、第2リンクアーム62が下降し、下押えフレーム60が枢軸部61を中心として回転し、下押えフレーム60の押え部63が縦長パネル20,内側ヒンジ30,外側ヒンジ40の下端部から離れる。逆に操作杆80を時計方向に回転させると、第2リンクアーム52の下降及び第2リンクアーム62の上昇によって、縦長パネル20,内側ヒンジ30,外側ヒンジ40の上下端部に押え部53,63が押し付けられ、縦長パネル20,20・・の展開状態が固定される。
【0017】
操作杆80を図3左で反時計方向に回転させ、押え部53,63による拘束から縦長パネル20,内側ヒンジ30,外側ヒンジ40を解放すると、縦長パネル20,20・・が折畳み可能になる。そこで、何れか一方の端部に位置する縦長パネル20に形成されている手掛かり部25をもって他端に向かう力Fを加えると、図6に示すように外側ヒンジ40の回転軸cが縦長パネル20の中心線CLよりも平面部23に近いため、回転軸cを中心とする回転力(図4で反時計方向)が外側ヒンジ40に与えられる。
外側ヒンジ40の回転に対応して内側ヒンジ30も回転し、外側ヒンジ40が側方(図6では上方)に押し出され、図4に仮想線で示すように縦長パネル20が内側連結部21を起点として旋回する。
内側ヒンジ30を中心とした縦長パネル20の旋回は、平面部31の端面に背面板部21bが当ることにより規制される。縦長パネル20に対する外側ヒンジ40を中心とした縦長パネル20の旋回は、嵌合部22dの先端が平面部41の背面に当ることにより規制される。このとき、内側ヒンジ30の平面部31を両側から起立部21a,21aで包みこむように縦長パネル20,20が旋回し、折り畳まれた縦長パネル20,20の平面部23,23がほぼ面接触する。
【0018】
折り畳まれた縦長パネル20,20・・は、隙間18(図2)を生じることなく、図3下に示すように開口部の何れか一方に集約される。たとえば、前方又は後方に集約された縦長パネル20,20・・の幅をw1 又はw2 とし、貨物収納室の開口部全幅をWとするとき、 (W−w1)又は (W−w2)の幅で開口部が開放される。このとき、個々の縦長パネル20,20・・の合計厚みにほぼ等しい程度まで集約幅w1 又はw2 が小さくなるので、開口部の開放幅 (W−w1)又は (W−w2)は、隙間18が形成されるアコーデオン式の横引きシャッタに比較して大幅に広くなる。その結果、貨物収納室のスペースが有効に使用されると共に、荷役作業も容易になる。また、隣接する縦長パネル20,20・・が相互に面接触するため、縦長パネル20,20・・の集約状態も安定化する。
【0019】
集約状態の縦長パネル20,20・・は、端部に位置する縦長パネル20の手掛かり部25をもって反対方向に引くことにより展開される。展開中の縦長パネル20は、図4において内側連結部21を中心として時計方向に、摺動部21fの平面部が内側ヒンジ30の段差部36に当接するまで旋回する。展開状態では、摺動部21fの平面部と段差部36及び摺動部22fの平面部とストッパ部44が接触しているため、縦長パネル20の更なる旋回が阻止される。その結果、縦長パネル20の中心線CLが外側ヒンジ40の回転中心cに交差することはなく、展開不能の状態には至らない。
展開状態では、縦長パネル20と内側ヒンジ30との間に突出部21g及び平面部31の端部が臨み、縦長パネル20と外側ヒンジ40との間に突出部45及び平面部31の端部が臨む。そのため、縦長パネル20,内側ヒンジ30,外側ヒンジ40との間に大きな隙間が生じることなく、縦長パネル20,内側ヒンジ30及び外側ヒンジ40で大きな平面が形成される。
【0020】
全ての縦長パネル20,20・・を展開すると、図3上に示すように全体長さは貨物収納室の開口部全幅Wに等しい長さになる。そこで、端部に位置する縦長パネル20に設けられている固定金具26を、貨物収納室の開口部を構成する側柱75に固着されている施錠部に掛けることにより、縦長パネル20,20・・の展開状態が固定され、貨物収納室の開口部が横引きシャッタで閉じられる。次いで、操作杆80を図3左で時計方向に回転させることにより、上押えフレーム50の押え部53及び下押えフレーム60の押え部63を縦長パネル20,20・・,内側ヒンジ30,30・・,外側ヒンジ40,40・・の上端部及び下端部にそれぞれ押し付ける。これにより、縦長パネル20,20・・を展開した横引きシャッタは、車両走行時等に振動が加わっても、ガタツキなく貨物収納室の開口部を確実に塞ぐ。
【0021】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明においては、本発明の横引きシャッタは、内側ヒンジを介して連結された縦長パネル相互の間に隙間を生じることなく複数の縦長パネルが折り畳まれ、集約された縦長パネルの折畳み長さを大幅に短くできる。そのため、貨物収納室の開口部を大きく開くことができ、貨物収納室のスペースが有効使用されると共に、荷役作業自体も容易になる。また、縦長パネル,内側ヒンジ,外側ヒンジ等の主要部材として軽量で耐食性,強度に優れたアルミ押出し形材を使用しているので、長期間にわたって取扱い性が良好で美麗な表面を呈するシャッタとして使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 横引きシャッタを備えた貨物運搬車の概略図
【図2】 従来の横引きシャッタを折り畳んだとき隙間が生じることを説明する図
【図3】 本発明に従った横引きシャッタの正面,側面,平面及び平断面を示す図
【図4】 交互に内側ヒンジ及び外側ヒンジで連結した縦長パネルの折畳み動作を説明する図
【図5】 横引きシャッタの上部及び下部を押圧する上押えフレーム及び下押えフレームを示す断面図
【図6】 横引きシャッタを折り畳む動作の説明図
【符号の説明】
20:縦長パネル 21:内側連結部 22:外側連結部 23:平面部
25:手掛かり部 26:固定金具
21a:湾曲起立部 21b:背面板部 21c:屈曲部 21d:湾曲部
21e:折返し部 21f:摺動部 21g:突出部
22a:起立部 22b,22c:屈曲部 22d:嵌合部 22e:突出部 22f:摺動部
30:内側ヒンジ 31:平面部 32:起立部 33:中空部
34:湾曲面 35:受け部 36:段差部
40:外側ヒンジ 41:平面部 42:嵌合受け部 43:円弧状ガイド 44:ストッパ部 45:突出部
50:上押えフレーム 51:枢軸部 52:第2リンクアーム 53:押え部
60:下押えフレーム 61:枢軸部 62:第2リンクアーム 63:押え部
70:開口部側の上下フレーム 71:ブラケット 72:車輪 73:レール 75:側柱
80:操作杆 81:第1リンクアーム
W:貨物収納室の開口部幅
w1 ,w2 :集約された縦長パネルの幅
F:縦長パネルを折り畳むときに加えられる力
c:外側ヒンジの回転軸
CL:縦長パネルの中心線
Claims (7)
- 貨物収納室の開口部を構成する上下のフレームに固着されたレールに沿って転動する車輪を備えた内側ヒンジと、開口部前方に移動可能な外側ヒンジと、両端に形成された内側連結部及び外側連結部を介して交互に内側ヒンジ及び外側ヒンジで連結された複数の縦長パネルとを備え、
内側ヒンジは、平面部の背面側中央から延びた起立部に中空部がつながっており、平面部の背面一部に一対の湾曲面が起立部を中心として対称的に設けられ、中空部の平面部側角部に円弧状内面をもつ受け部が形成されており、
外側ヒンジは、縦長パネルの背面板部より平面部に近い位置に円弧の中心が設定された円弧状ガイドが両端近傍の背面側から立上がり、該円弧状ガイドと対をなす嵌合受け部が円弧状ガイドの内側で背面側から立上がっており、
内側連結部は、平面部の背面側端部近傍から立上がった湾曲起立部につながった背面板部をもち、内側ヒンジの湾曲面に接触する湾曲部が背面板部の側方に形成され、内側ヒンジの受け部に嵌め込まれる摺動部が湾曲部の先端に形成され、外側連結部は、平面部の背面側端部近傍から立上がった起立部につながった屈曲部をもち、外側ヒンジの嵌合受け部に嵌め込まれる嵌合部が平面部の背面側端部に直交する屈曲部に形成され、外側ヒンジの円弧状ガイドに接触する摺動部が嵌合部の内面から突出しており、
縦長パネルを展開した状態では縦長パネルの平面部,内側ヒンジの平面部及び外側ヒンジの平面部が同一平面上にあり、縦長パネルを折り畳んだ状態では内側ヒンジを介して隣接する縦長パネルの平面部がほぼ面接触する荷役機器用横引きシャッタ。 - 内側ヒンジの平面部は、縦長パネルを折り畳んだ状態で内側連結部の背面板部に当接する幅をもつ請求項1記載の荷役機器用横引きシャッタ。
- 縦長パネルの平面部の端部から内側連結部の起立部よりも側方に、縦長パネルの展開状態で内側ヒンジの平面部端部に近接する突出部が延びている請求項1又は2記載の荷役機器用横引きシャッタ。
- 縦長パネルの展開状態で外側連結部の摺動部が当接するストッパ部が外側ヒンジの円弧状ガイドの基部に設けられている請求項1記載の荷役機器用横引きシャッタ。
- 外側ヒンジの平面部端部から円弧状ガイドよりも側方に、縦長パネルの展開状態にある縦長パネルの平面部端部に近接する突出部が延びている請求項1記載の荷役機器用横引きシャッタ。
- 貨物収納室の開口部を構成する上下のフレームに上押えフレーム及び下押えフレームの一端を枢支し、上押えフレーム及び下押えフレームの他端にある押え部で展開状態にある縦長パネル,内側ヒンジ及び外側ヒンジの上部及び下部を押圧する請求項1〜5の何れかに記載の荷役機器用横引きシャッタ。
- 貨物収納室の開口部を構成する側柱に操作杆を取り付け、リンク機構を介して該操作杆を上押えフレーム及び下押えフレームに連結した請求項6記載の荷役機器用横引きシャッタ。
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JP02965098A Expired - Fee Related JP3781887B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 荷役機器用横引きシャッタ |
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1998
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Publication number | Publication date |
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JPH11227464A (ja) | 1999-08-24 |
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