JP3780144B2 - ワークの供給反転装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工機で加工されるワークを供給及び反転させるワークの供給反転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
縦形のフライス盤やマシニングセンタなどの従来の加工機では、加工されるワークを保持するテーブルと、ワークを加工する工具(刃具)を保持する主軸とを備えているが、テーブルが水平方向に移動可能となっているのに対し、主軸が垂直方向に移動可能となっている。従って、これらの部材ではワークをパレットから取り出して加工位置に供給したり、反転することができない。このため、ワークの供給及び反転を行うためのロボットが必要となっている。
【0003】
図4はこのような従来の加工機を示す。工具101を回転自在に保持した主軸102は垂直方向(Z方向)に移動可能となっている。これに対し、ワーク103は水平方向(XY方向)に移動可能なテーブル104に取り付けられる。このテーブル104は、ワーク103を狭持するバイス105をその上面に有している。バイス105はテーブル104上で相互の接離方向(L方向)に移動可能となっており、その移動によってワーク103を狭持してテーブル104上に固定する。
【0004】
ロボット108としては多間接ロボットが使用される。このロボット108は先端にチャック106を有しており、矢印N、Q、R及びS方向に回動可能となっていることにより三次元方向に移動し、テーブル104に接近及び離反する。又、チャック106は、矢印M方向に沿って開閉するチャック爪107を有しており、チャック爪107がワーク103を把持するようになっている。
【0005】
このような加工機では、ワーク103は機外に配置されているストッカ(図示省略)に整列状に載置されており、ロボット108のチャック爪107によって把持されて加工機内に運ばれる。そして、ワーク103はテーブル104上で開いているバイス105の間に搬送され、この搬送の後、ロボット108が機外に退出し、バイス105が閉じてワーク103がテーブル104の定位置に固定される。
【0006】
その後、主軸102のZ方向への移動と、テーブル104のXY方向への移動とによって工具101によるワーク103の加工が行われる。加工後におけるワーク103の排出は、バイス105が開き、ロボット108が機内に移動し、ロボット108のチャック爪107が開いてワーク103を把持し、この把持状態で108が機外に移動することによって行われ、ワーク103は機外のパレットへ整列される。
【0007】
このような加工機では、ワーク103はバイス105が把持している部分への加工ができない。このため、ワーク103への加工が終了した時点で、バイス105が把持している部分を加工側に出すためのワーク103の反転を行う。
【0008】
図5〜図8はこのようなワーク103の反転を行うため、特開平8−257866号公報に開示された反転装置を示す。この装置では、ワークグリッパ111を用いてワーク103を反転するものであり、ワークグリッパ111は図6に示すように、ワーク103を把持する一対の把持爪116を有している。
【0009】
この装置における主軸102には、主軸スリーブ102aが取り付けられており、主軸スリーブ102aには図6に示すように、エア孔継ぎ手113a、113bが設けられている。ワークグリッパ111は主軸102に隣接した工具マガジン110の工具交換アーム112に取り付けられて主軸102の主軸スリーブ102aに装着される。この装着は図7に示すように、主軸スリーブ102aのエア孔継ぎ手113a、113b内に、ワークグリッパ111の接手ピン114a、114bが挿入されることにより行われる。そして、この挿入により、電磁弁115を介してエアー源Pと把持爪116との間にエア流路が形成されるため、一対の把持爪116が開閉してワーク103の把持及びその解放が行われる。
【0010】
この装置におけるテーブル104には、図4に示すように、ワーク103を保持するチャック台117が設けられる。チャック台117はワークを把持するチャック爪118を有していると共に、矢印T方向に旋回可能となっている。
【0011】
図8は、この装置によるワーク103の反転作動を示し、ワーク103におけるハッチング部分がチャック爪118の把持されて加工が行われていない部分であり、このハッチング部分を加工側に出すように反転する。
【0012】
まず、(a)で示すように、チャック台117がT方向に旋回した後、(b)で示すように、主軸102に把持されていた工具101がワークグリッパ111と交換される。この交換は図示を省略した工具交換装置によって行われるものである。そして、(c)で示すように、チャック台117がX方向に移動して主軸102に接近する。このとき、ワークグリッパ111の把持爪116は開いた状態であり、ワーク103が把持爪116内に進入して把持爪116が閉じることによりワーク103が把持される。
【0013】
(d)で示すように、チャック台117のチャック爪118が開いてワークを解放し、その後、主軸102から離れるX方向へ移動する。次に、(e)で示すように、ワークグリッパ111は主軸102の回転により180°回転する。これにより、ワークグリッパ111に把持されているワーク103も同時に回転して反転する。
【0014】
その後、(f)で示すように、チャック台117がチャック118を開いた状態でX方向から主軸102に接近する。このとき、ワーク103はチャック爪118の中間に位置し、その後、チャック爪118が閉じてワーク103を把持する。そして、(g)で示すように、ワークグリッパ111の把持爪116が開き、さらに、チャック117台は主軸102から離れるX方向に移動する。これにより、ワーク103のハッチング部分が加工側に向いて、一連のワーク103の反転動作が終了する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示す加工機のように、ロボット108を用いてワーク103の供給及び排出を行う構造では、加工時の移動の際に主軸102とロボット108とが接触するため、ロボット108を機外に設置する必要がある。この場合には、必然的にワーク103やワーク103のパレット等も機外に設置することとなるため、加工機とロボット、パレットを含めた装置の全体が大きくなり、設置スペースを広範囲とする必要がある。また、ワークの運搬のために、ロボット等の設備が必要であり、構造が複雑となって、その制御が難しくなるばかりでなく、装置のコストが高騰する。
【0016】
特開平8−257866号公報の反転装置では、ワーク103を反転させるためにワークグリッパ111が必要であり、部品点数が多くなっている。しかもワークグリッパ111は主軸102に装着されて使用されるのに対し、通常の加工時、主軸102には工具101が装着されているので、ワーク103を反転する際には、主軸への工具交換が必要となる。この工具交換の間は、ワーク103の加工ができないため、加工効率が低下する問題を有している。又、ワークグリッパ111の装着、ワークグリッパ111の回動、チャック爪118や把持爪116の開閉を行う必要があるため、ワーク103を反転させるまでに時間がかかる。このため、1つの部品を加工するサイクルタイムが長くなり、生産性が低下する問題も有している。
【0017】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、ワークを供給及び反転するのに際し、加工機を大きくすることなく、しかも、効率良く、短時間でワークの供給及び反転を行うことができ、加工のサイクルタイムを短縮することが可能なワークの供給反転装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、工具を着脱自在に保持する工具軸と、工具軸を保持すると共に、三次元方向に移動可能となっており、ワークの供給位置及びワークの加工位置の間を移動する主軸と、前記工具軸を保持する前記主軸に取り付けられると共に、主軸の軸線回りに回動可能となっており、前記ワークを着脱自在に把持するワークハンドと、ワークを着脱自在に把持するワークチャックを有し、前記工具によって加工が行なわれるときに前記ワークの加工位置に配置された第1の状態と、前記ワークチャックに対して前記ワークを反転して把持させようとするときに前記主軸の軸線方向に沿って旋回した第2の状態と、に回動可能に支持されたワークテーブルと、を備えていることを特徴とするワークの供給反転装置。
【0019】
この発明では、工具軸及びワークハンドを備えた主軸がワークの供給位置に移動することにより、ワークハンドがワークを把持する。そして、主軸がワークの加工位置に移動することにより、ワークはワークハンドからワークテーブルに移し替えられてワークテーブルに把持される。この状態で、主軸が移動して、工具軸が把持している工具によりワークの加工が行われる。
【0020】
ワークへの所定の加工の後、ワークを反転させるときは、ワークテーブルが主軸の軸線方向に沿って旋回し、この状態で、主軸がワークテーブルの方向に移動してワークハンドがワークを把持する。そして、ワークの把持状態でワークハンドが主軸の軸線回りに回動することによりワークを反転させる。その後、主軸がワークテーブルの方向に移動し、反転したワークをワークテーブルが把持する。これにより、ワークは反転した状態でワークテーブルに把持されるため、主軸の移動によって、工具軸の工具は反転したワークを加工する。
【0021】
このような請求項1の発明では、主軸がワークを把持するワークハンドを備えており、主軸の三次元方向への移動によって、ワークテーブルへのワークの供給を行うことができる。一方、ワークの反転は、ワークテーブルの旋回とワークハンドの回動とによって行うことができる。従って、ワークを供給するためのロボットが不要となり、加工機の全体を小型化することができると共に、構造が簡単となり、制御も容易となる。又、ワークの反転のためのワークグリッパも不要となり、部品点数が減じる。しかも、ワークの反転の際に工具をワークグリッパと交換する必要がなく、ワークの反転を短時間で行うことができ、加工効率を向上させることができる。
【0022】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明であって、前記ワークハンドが前記主軸の軸線方向に移動可能となっていることを特徴とする。
【0023】
この発明では、ワークの供給や反転の際に、ワークハンドが主軸の軸線方向に移動して、ワークの把持やその解放を行うため、主軸の移動量が少なくなり、迅速にワークの供給、反転を行うことができ、加工効率が向上する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施の形態により具体的に説明する。なお、各実施の形態において、同一の要素は同一の符号を付して対応させてある。
【0027】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1が適用された加工機の斜視図、図2はワーク反転時の正面図である。この実施の形態では、加工機1のベッド2にワークテーブル15及びパレット5が支持されると共に、ベッド2の上方には主軸7が配置されており、ワークテーブル15の位置がワーク3の加工位置、パレット5の位置がワーク3の供給位置となっている。
【0028】
主軸7はZ1軸に沿った垂直方向の移動及びXY軸に沿った水平方向の移動が可能となっており、これにより、主軸7は三次元方向に移動可能となっている。これらの移動は、図示を省略したサーボモータ等のモータ及びボールネジ等の組み合わせによって行われる。三次元方向の移動によって、主軸7はワーク3の供給位置(パレット5)及びワーク3の加工位置(ワークテーブル15)の間を移動する。
【0029】
主軸7の軸線方向の先端には、工具軸6が回動可能に取り付けられている。工具軸6には、ワーク3に加工を行うための工具(刃具)4が着脱自在に装着されており、工具軸6の回動によって工具4が矢印A方向に回動するようになっている。
【0030】
さらに、主軸7の外周部分の先端には、ワークハンド13が取り付けられている。このワークハンド13は開閉してワーク3を把持及び解放するハンド爪12を備えている。ハンド爪12はエア等を駆動源として開閉する。
【0031】
この場合、主軸7の外面には、Z1軸と平行なZ2軸方向に駆動する直動シリンダ8が取り付けられ、直動シリンダ8のロッドの先端に直動ガイド9が連結されている。直動ガイド9はガイド10により主軸7の軸心方向に移動するように案内される。そして、直動ガイド9の先端には、水平面内でE方向に180°回動可能となっている旋回ユニット11が取り付けられ、この旋回ユニット11に上述したワークハンド13が取り付けられている。従って、ワークハンド13は直動シリンダ8の駆動によって主軸7の軸線方向(Z2方向)に移動可能となっていると共に、旋回ユニット11の駆動によって主軸7の軸線(Z2軸)回りに回動可能となっている。
【0032】
ワーク3の加工位置に配置されたワークテーブル15は、ベッド2上に固定されたテーブル受け14に旋回可能に支持されている。ワークテーブル15はテーブル受け14の回転中心Fを中心として、B方向に90°旋回するようになっており、これにより、ワークテーブル15は主軸7の軸線(Z1軸)回りに90°旋回する。このワークテーブル15の旋回は、テーブル受け14に固定された旋回用モータ16の駆動によって行われるものである。
【0033】
ワークテーブル15上には、C方向に直線的に移動する一対のワークチャック17が取り付けられている。ワークチャック17はエア等を駆動源として移動することにより、開閉作動し、これによりワーク3の把持及びその解放を行うようになっている。
【0034】
ワーク3の供給位置のパレット5は、ワークテーブル15に近接した位置に配置されており、加工前のワーク3及び加工後のワーク3が整列状に載置される。このパレット5は、後述するように主軸7の移動によってワーク3の供給及び排出を行うところから加工機1の内部に配置されるものである。
【0035】
次に、この実施の形態に作動を説明する。まず、ワーク3の供給では、ベッド2上のパレット5上方に主軸7が移動する。このとき、主軸7にはワークハンド13が取り付けられているため、ワークハンド13も一体的に移動する。この移動は、取り出すワーク3の真上にワークハンド13の中心がくるように予め設定されている。ワークハンド13はハンド爪12が開いた状態でZ2軸に沿って下方に移動し、ハンド爪12がワーク3を把持できる位置に停止する。そして、ハンド爪12が閉じることにより、ワーク3がワークハンド13に把持される。
【0036】
その後、ワークハンド13はZ2軸に沿って上方へ移動し、更に主軸7がX及びY方向移動することにより、ワーク3がワークテーブル15で把持できる位置に移動される。このとき、ワークチャック17は開いた状態となっており、ワークハンド13がZ2軸に沿って下方へ移動することにより、ワーク3がワークテーブル15上に移し替えられる。そして、ワークチャック17が閉じると共に、ワークハンド13のハンド爪12が開くことにより、ワーク3がワークテーブル15に把持される。又、ワークハンド13は直動シリンダ8の駆動によってZ2軸に沿った上方に退避する。その後、工具軸6の工具4によってワーク3の加工が行われる。
【0037】
加工されたワーク3の反転は、まず、旋回用モータ16の駆動によってワークテーブル15が、主軸7の軸線(Z1軸)方向に沿って90°旋回する。これにより、ワーク3は図2に示すように、水平方向に傾いた状態となる。これに対し、直動シリンダ8が駆動することにより、ワークハンド13はハンド爪12が開いた状態で、ワーク3の上方からZ2軸に沿って下降する。このとき、ワーク3を供給した位置とは異なるため、主軸7もZl軸に沿って移動する。
【0038】
そして、ワーク3の側面をワークハンド13のハンド爪12が把持し、ワークチャック爪17が開く。その後、主軸7がX方向に移動することにより、ワークハンド13はワークテーブル15のワークチャック17からワーク3が完全に抜けきる位置までX方向へ移動する。この位置で、ワークハンド13は旋回ユニット11により水平面内で180°旋回する。この旋回によって、ワーク3は反転された状態となる。この旋回後、主軸7がX方向に移動し、ワークハンド13がワークテーブル15にワーク3を戻す。ワークテーブル15に戻った時点で、ワークチャック17はワーク3を把持する一方、ワークハンド13のハンド爪12が開き、ワーク3がワークテーブル15に把持され、ワークハンド13が上方に退避する。その後、ワークテーブル15が反対方向に旋回し、これにより、ワーク3は反転された状態でワークテーブル15に把持され、ワーク3の反転部分への加工が行われる。
【0039】
以上によって、ワーク3への加工が終了すると、ワーク3の排出が行われる。この排出は、ハンド爪12が開いた状態で、主軸7のXY方向へ移動によってワークハンド13がワーク3上方に移動する。ワークテーブル15では、ワークチャック17が開き、次に、ワークハンド13のハンド爪12が閉じる。これにより、ワーク3はワークハンド13に把持される。そして、ワークハンド13はZ2軸に沿って上方へ移動する。その後における主軸7のXY方向への移動によって、ワーク3はパレット5における載置位置まで搬送され、ワークハンド13が下降し、ハンド爪12が開くことにより、ワーク3をパレット5の所定位置に載置する。以上の作動によって、ワーク3の加工を含めたワーク3の供給、反転、排出の一連の動作が終了する。
【0040】
このような実施の形態では、主軸7の移動を利用して、ワーク3の供給、排出を行うため、ワークの供給、排出のための部材及びパレット5の全てを加工機1内に配置することができ、加工機を小型とすることができる。又、ワーク3を加工途中で反転する際も、工具交換が必要なくなり、加工終了と同時に反転させることができるため、加工のサイクルタイムを短くすることができ、加工効率を向上させることができる。
【0041】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2を示す。この実施の形態では、ワーク3を1個ずつ供給するワーク供給ボックス20が加工機1の内部に配置されており、ワーク供給ボックス20がワーク3の供給位置となっている。従って、主軸7はワーク供給位置としてのワーク供給ボックス20及びワークの加工位置であるワークテーブル15の間を往復移動する。
【0042】
ワーク供給ボックス20は、所定寸法に切断されたワーク3が1個ずつ抜け出るワーク口(図示省略)を主軸7側に有している。ワーク3が既に所定寸法に切断されている場合、ワーク3はワーク供給ボックス20内のシュータやシリンダなどの送り機構によってワーク口に供給される。一方、ワーク3が長尺のままである場合、ワーク供給ボックス20内にカッター(図示省略)が設けられ、カッターの駆動によって所定寸法に切断された後、ワーク口に供給される。そして、これらのワーク3は水平状態或いは幾分傾いた傾斜状態でワーク口から抜け出るようになっており、主軸7に取り付けられているワークハンド13によって把持されてワーク供給ボックス20から取り出される。
【0043】
次に、この実施の形態の作動を説明する。ワークテーブル15へのワーク3の供給は、図示するようにワークテーブル15が90°旋回することにより、ワークチャック17がワーク供給ボックス20側に位置した状態で行われる。ワーク供給ボックス20では、ワーク口からワーク3が抜け出た状態となっており、主軸7がワーク供給ボックス20方向に移動し、ワークハンド13のハンド爪12がワーク口のワーク3を把持してワーク口からワーク3を取り出す。そして、主軸7がX方向に移動してワーク3をワークテーブル15まで搬送し、その後、ワークチャック17がワーク3を把持する。
【0044】
そして、主軸7がZ1軸に沿って上昇した後、旋回用モータ16の駆動によってワークテーブル15が主軸7の軸線回りに旋回してワークチャック17が主軸7の下方に位置する。この状態で、主軸7がワーク3まで達し、工具軸6が保持している工具4によってワーク3の加工が行われる。
【0045】
ワーク3を反転させる場合、旋回用モータ16の駆動により、ワークテーブル15が旋回してワークチャック17がワーク供給ボックス20側に位置した図3の状態となる。この状態に対し、主軸7がワーク3方向に移動した後、直動シリンダ8が駆動してワークハンド13がワーク3に達する。
【0046】
そして、ワークハンド13のハンド爪12がワーク3を把持し、主軸7がX方向に移動してワークチャック17からワーク3を取り出す。その後、主軸7が上昇し、旋回ユニット11の駆動によってワークハンド13が180°旋回する。この旋回によって、ワーク3が反転された状態となる。その後、主軸がX方向に移動し、ワークハンド13がワークテーブル15にワーク3を戻す。
【0047】
ワーク3がワークテーブル15に戻った状態で、旋回用モータ16が駆動して、ワークテーブル15が上方に向いた状態となる。これにより、ワーク3の反転された部分への加工が行われる。
【0048】
このように実施の形態では、実施の形態1と同様な効果を有していると共に、ワーク3をワーク供給ボックス20から供給するため、パレット5が不要となる。従って、ワーク3の加工時に発生した切り粉がパレット5内の加工前のワーク3や加工後のワーク3に付着することがないため、切り粉を除去する操作が不要となる。
【0049】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されることなく、種々変更が可能である。例えば、ワークハンド13を主軸7の軸線方向に移動させる直動シリンダ8を省いても良く、この場合は、主軸7のZ1方向への移動と一体となってワークハンド13を移動させることにより、ワーク3のパレット5からの取り出しや、ワークテーブル15からのワーク3の取り出しを行うことができる。又、パレット5としては、ワーク3を供給するためのもの及びワーク3を排出するためのものを別個に配置しても良い。
【0050】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ワークを供給するロボットが不要となり、主軸の移動だけでワークの供給を行うことができ、構造が簡単となって、加工機全体を小型化することができる。又、ワークの反転の際に、工具の交換が不要となり、ワークの反転を短時間で行うことができ、加工効率を向上させることができる。
【0051】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、ワークハンドが主軸の軸線方向に移動してワークの把持やその解放を行うため、主軸の移動量が少なくなり、迅速にワークの供給、反転を行うことができ、加工効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の斜視図である。
【図2】実施の形態1におけるワークの反転時の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態2の斜視図である。
【図4】従来の加工機の斜視図である。
【図5】ワークの反転を行う従来装置の正面図である。
【図6】図5に装置に用いる主軸の底面図である。
【図7】図5の装置に用いるワークグリッパの断面図である。
【図8】(a)〜(g)は、図5の装置によるワークの反転手順を示す正面図である。
【符号の説明】
3 ワーク
4 工具
5 パレット
6 工具軸
7 主軸
13 ワークハンド
15 ワークテーブル
17 ワークチャック
Claims (2)
- 工具を着脱自在に保持する工具軸と、
工具軸を保持すると共に、三次元方向に移動可能となっており、ワークの供給位置及びワークの加工位置の間を移動する主軸と、
前記工具軸を保持する前記主軸に取り付けられると共に、主軸の軸線回りに回動可能となっており、前記ワークを着脱自在に把持するワークハンドと、
ワークを着脱自在に把持するワークチャックを有し、前記工具によって加工が行なわれるときに前記ワークの加工位置に配置された第1の状態と、前記ワークチャックに対して前記ワークを反転して把持させようとするときに前記主軸の軸線方向に沿って旋回した第2の状態と、に回動可能に支持されたワークテーブルと、
を備えていることを特徴とするワークの供給反転装置。 - 前記ワークハンドが前記主軸の軸線方向に移動可能となっていることを特徴とする請求項1記載のワークの供給反転装置。
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JP2001259955A (ja) | 2001-09-25 |
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