JP3778335B2 - 高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の敷設方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版(以下、高強度RC・PCa版という)の敷設方法に関するものであり、特に、空港のエプロン、誘導路等の広範囲な場所でのコンクリート舗装の急速施工を可能にする高強度RC・PCa舗装版の敷設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空港舗装に於ては、主にポストテンションプレストレストコンクリート舗装が行われている。
【0003】
この施工手順を図10により説明する。
【0004】
1:舗装領域内の掘削等の路盤工を行う(ステップS1 )
2:舗装領域内へのコンクリート打設のために周辺に型枠を設置する(ステップS2 )
3:路盤内にグラウト材の漏出を防止するために路盤工の上にポリエチレンシート等を敷設する(ステップS3 )
4:舗装領域内にプレストレス導入のためのシース管及び鉄筋を配設し、該シース管内にPC鋼より線を挿入する(ステップS4 )
5:舗装領域内にコンクリートを敷き均す(ステップS5 )
6:コンクリートの締固め、粗仕上げをする(ステップS6 )
7:コンクリートの養生を行う(ステップS7 )
8:コンクリートにプレストレスを導入する(ステップS8 )
9:コンクリートと路盤との間にグラウト材を充填する(ステップS9 )
10:コンクリート舗装完成(ステップS10)
又、このコンクリート舗装については以下の特徴を有している。
【0005】
1:曲げ作用に対する抵抗性が極めて大きいため、ひび割れが発生しにくい。
【0006】
2:コンクリート厚が薄い。(180mm位)
3:変形能力が大きい。
【0007】
4:目地が少ない。略100m間隔に伸縮目地を設置する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例のコンクリート舗装は、プレストレス導入のためのシース管の配設、PC鋼より線の挿入等の準備工が必要になると共に、コンクリート強度の発生を待つ養生並びに暑中及び寒中に打設する場合の養生を経てプレストレスを導入するので工期が長くなり、且つ、施工コストが嵩む。更に、現場でのコンクリート打設面積が広いためコンクリートの品質管理が極めて困難であった。又、伸縮目地の設置も非常にコストが掛っていた。
【0009】
そこで、ポストテンションプレストレストコンクリート舗装と同等以上の強度を持ち、且つ、プレストレス導入設備等の大規模設備が不用で、コンクリート舗装の急速施工が可能となって大幅な工期の短縮による工事費のコストダウンに寄与する高強度RC・PCa版の敷設方法を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、造成した敷設用路盤の上面に舗装のため矩形板状又は正方形板状の高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の下部に所定数のエアベアリングを配設し、該エアベアリングに圧縮空気を供給し、該高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版を浮上させて、舗装領域内の所定位置へ搬送後、該エアベアリングを撤去し、該高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版を該路盤上に敷設すると共に、該高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の敷設高さを調節した後、次の高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版を連続的に敷設することを繰り返しながら該高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版相互の結合を行う高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の敷設方法であって、上記高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の周囲に、コッター受金具が設けられており、上記高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版を相互に結合する場合は隣接の高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の上記各コッター受金具を突き合せて形成される溝穴にコッターを挿入し、該コッターを対峙する双方のコッター受金具にボルトにて固定して実施し、先に敷設した高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の周囲に次の高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版がない場合、上記コッター受金具上面より水平にレベル調整金具を設け、その一端の近傍にボルト孔を開穿すると共に、該ボルト孔にボルトを挿入し、該コッター受金具の底部の螺子部に螺合させて固定し、前記レベル調整金具の他端近傍に形成した螺子部には先端を球部に形成した調整ボルトを螺合させ、上部に該調整ボルトのガイド部を有する台座で支持して前記球部を路盤上に設置し、該調整ボルトの回転方向を変えて該台座に反力を取りながら該レベル調整金具の該螺子部を上下移動させて、高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の敷設高さを調整することを特徴とする高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の敷設方法を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図9に従って詳述する。図1(a)は高強度RC・PCa版1の平面図を示し、その大きさは例えば施工現場への搬送等を考慮して長手方向長さを7.5m、幅3.5mの矩形板状に形成し、厚さは0.2mとする。図1(b)は長手方向の配筋状態を、図1(c)は幅方向の配筋状態を示す断面図である。
【0012】
該高強度RC・PCa版1の幅方向の所定間隔には、該高強度RC・PCa版1の変形性能を高めるためにトラス鉄筋5,5…を配設する。該トラス鉄筋5,5…は、図1(c)に示すように上面側に70mmの間隔を取って直径10mmの2本の主鉄筋2,2と下面側に直径16mmの1本の主鉄筋3とを厚さ方向に125.5mm間隔を取って配設し、上面側の主鉄筋2,2と下面側の主鉄筋3の左右夫々に直径7mmの斜筋4,4…を固着して断面V字型となるようにし、且つ、該斜筋4,4…は図1(b)に示すように長手方向にトラス状に配設して形成する。該上面側の主鉄筋2,2は圧縮側に、該下面側の主鉄筋3は引張側の鉄筋として作用する。該トラス鉄筋5,5…は鉄筋加工手間を削減するために該高強度RC・PCa版1内に組み込む前に、予め該上面側の主鉄筋2,2と該下面側の主鉄筋3と該斜筋4,4とで長手方向に一体化して形成しておく。
【0013】
又、該上面側の主鉄筋2,2と長手方向に平行な位置には所定間隔で直径13mmの上縦筋(図示せず)を配設し、該上縦筋と格子状に直径13mmの上横筋(図示せず)を配設し、該上縦筋と該上横筋とを互に結束線(図示せず)等で結束する。更に、該下面側の主鉄筋3,3…と長手方向に平行な位置には、所定間隔で直径16mmの下縦筋(図示せず)を配設し、該下縦筋と格子状に直径16mmの下横筋(図示せず)を配設し、該下縦筋と該下横筋とを互に結束線(図示せず)等で結束する。
【0014】
次に、該高強度RC・PCa版1の周囲の4辺には、個々の該高強度RC・PCa版1,1…同士を結合して一体性を高め連続版としての設計を可能とするために、後述するように断面H形のコッター16,16…を取り付けるコッター受金具7,7…を設置する。該コッター受金具7,7…の設置位置は、該高強度RC・PCa版1の長手方向には750mm間隔で幅方向には700mm間隔を可とする。又、該高強度RC・PCa版1の幅方向の中央部であって、長手方向に4.5mの間隔を取った位置には該高強度RC・PCa版1を敷設した後、路盤Gが不同沈下等を起したときに対応するためのリフトアップジャッキ取付治具(図示せず)を取り付けるためのパイプ6,6を設置する。該パイプ6,6は肉厚12mmを有し、且つ、内部に台形螺子を刻設して該高強度RC・PCa版1のコンクリート内に鉛直に埋設する。又、該パイプ6,6は該高強度RC・PCa版1を搬送する際に吊り金具としても使用でき、使用しないときにはキャップ(図示せず)を螺着しておく。更に、該パイプ6,6は該高強度RC・PCa版1の敷設後、該路盤Gとの間にグラウト材(図示せず)を注入するときの注入孔及びエアー抜き用の孔にも利用する。
【0015】
前記配筋及び各金具等の設置を完了した後、型枠(図示せず)を用いて高強度コンクリートRを打設して該高強度RC・PCa版1を完成させる。その際、該型枠の底板には該高強度RC・PCa版1の上面となる該主鉄筋2側を設置する。
【0016】
従って、該高強度RC・PCa版1を製作するときには、現場での使用時に該高強度RC・PCa版1の上面側となる面を下に向けて行う。
【0017】
更に、該型枠の底部には縞鋼板等を配設することにより、該高強度RC・PCa版1のコンクリートの上面の滑り抵抗を増すためのグルービング(図示せず)を設けることができる。該グルービングは、該高強度コンクリートRの養生後、該型枠を解体するだけで容易に形成でき、従来のように、コンクリート面をダイヤモンドカッタ等で溝切りする必要もなく、又、該型枠の底部に配設する板の形状を変えることにより、どんな形状のグルービングでも形成することができる。
【0018】
尚、該グルービングの形成方法としては、例えば、該型枠の底部側に断面が下底の幅7mm、上底の幅6mmの台形であって、平面形状はドーナツ状に形成される溝を有する鋼板を用いて形成してもよい。又、該高強度RC・PCa版1を空港のエプロン等の舗装に用いる場合には、該高強度RC・PCa版1の上面に水が溜ると航空機が走行するとき、タイヤが水で支えられ、水が潤滑油と同じ役目をして航空機のブレーキがきかなくなり、完全にスリップ状態となるハイドロプレーン現象を起こす可能性があるので、直線の鋼材を用いて複数の溝を付けると共に、後述する勾配方向に該溝を設置するようにして排水機能を向上させる。
【0019】
更に、該型枠の側板は、該高強度RC・PCa版1の側部1a,1a,1b,1bの垂直方向に後述するようにテーパーを付けるようにしておく。このテーパーは、該高強度RC・PCa版1の使用中に迅速に部分的に交換が可能とするため隣り合う該高強度RC・PCa版1同士の迫りによる抵抗力を小さくするようにするためと該高強度RC・PCa版1に路面勾配をつけて敷設後の雨水の流れをスムーズに行うために設けられる。
【0020】
打設コンクリートは、耐久性、耐摩耗性に優れ、曲げ強度の高い(60N/mm2 )の高強度コンクリートRを使用する。該高強度コンクリートRを使用することにより、従来のポストテンションプレストレストコンクリート舗装による舗装厚さ180mmを200mmにすることにより対処することができると共に、従来のコンクリート舗装より安価に製作することができる。又、高強度コンクリートRを打設した該下面側の主鉄筋3側の下面には、該高強度RC・PCa版1を敷設した後、該路盤Gとの間に該グラウト材を充填する際に該グラウト材が該高強度RC・PCa版1の下面に付着しないように付着防止材となるアクリル系又はウレタン系又はフッソ系の樹脂(図示せず)等を塗付する等の表面処理を行う。この表面処理の効果は、該高強度RC・PCa版1を設置後、該路盤Gが不同沈下した際、充填した該グラウト材は該路盤Gと共に沈下するが、該高強度RC・PCa版1は沈下せず元の位置に残るようにして、該高強度RC・PCa版1の下面と沈下した元のグラウト材との間に新たにグラウト材を注入することで対処しようとするものである。更に、該高強度RC・PCa版1の該側部1a,1a,1b,1bの全周には、該高強度RC・PCa版1の敷設重量による該路盤G側のポンピング現象による下面からの止水及び上面からの雨水等の止水を行うためにシール材(図示せず)を貼着する。
【0021】
次に、図2により該高強度RC・PCa版1,1…の敷設方法を説明する。図2は該高強度RC・PCa版1,1…を舗装領域T内に敷設した状態を示す平面図である。先ず、該高強度RC・PCa版1を該舗装領域T近傍の仮置場Aにクローラクレーン又はトラッククレーンCを用いて仮置きする。その際、該高強度RC・PCa版1の下部には、後述のエアベアリング8の着地高さHを保持するために盤木(図示せず)を設置するか、後述のレベル調整金具30等を用いることにより該高強度RC・PCa版1を路盤G上にセットする。該舗装領域Tは該高強度RC・PCa版1の長手方向Xに該高強度RC・PCa版を10枚、幅方向Yに30枚を設置して1ブロックを形成し、該ブロックごとにコンクリート舗装を完成させる。
【0022】
該高強度RC・PCa版1の敷設順序は、該舗装領域Tの幅方向Yの最先端であって、長手方向Xの最左端から図の下方に向けて縦列に連続して敷設し、1列の敷設が完了したら右側の次の列を同じく図の上方から下方に向けて連続して敷設する。以下、同様にして順次縦列をX方向に連続して形成しつつ該舗装領域T内に該高強度RC・PCa版1,1…を敷設する。
【0023】
該高強度RC・PCa版1を該仮置場Aから該舗装領域T内に移動する際、図3(a)に示すように該高強度RC・PCa版1の下部であって、該高強度RC・PCa版1の重量を均等に分担できる位置に該エアベアリング8を4ケセットする。該エアベアリング8は図3(b)の中心線より左側に示すように、該エアベアリング8のエアオフ時の着地パッド10が該路盤Gに接し、該高強度RC・PCa版1の下面と着地高さH(75mm)を保持する。その後、図3(b)の中心線より右側に示すように、該エアベアリング8のエアオン時の状態となるように該エアベアリング8の空気供給孔9から圧縮空気を供給して該エアベアリング8の浮揚程F(20mm)を確保して該高強度RC・PCa版1をウインチ(図示せず)又は人力で押しながら移動させる。該高強度RC・PCa版1の移動の際には、該路盤G上にゴムシート、薄鋼板等を敷設すると、更に、移動がスムーズに行える。
【0024】
該高強度RC・PCa版1を該舗装領域T内の所定位置へ搬送後、後述のレベル調整金具30,40を用いて該エアベアリング8を該高強度RC・PCa版1の下部から撤去して、次の高強度RC・PCa版1の移動時に転用する。該エアベアリング8を用いることにより該舗装領域T内にスムーズに該高強度RC・PCa版1を移動することができ、移動のためのクレーンは必要なく仮置場AにのみクローラクレーンCを1基設置するだけでよい。
【0025】
次に、図4(a)(b)により該路盤Gに敷設した該高強度RC・PCa版1同士を結合する該コッター受金具7及び該コッター16を説明する。該コッター受金具7は断面C型の溝穴11を有するように形成し、該コッター受金具7,7を対峙させて相互にH形状に合体した該溝穴11,11に断面H形のコッター16を垂直に挿入して、該高強度RC・PCa版1,1同士を結合する。該コッター受金具7のカムリップ14,14にはその内面15,15に該コッター16の挿入方向の該高強度RC・PCa版1の上面から下面に向けて、該コッター受金具7,7同士が対峙する該カムリップ14,14の外面13,13から離れる方向に傾斜したテーパー面を形成する。又、該コッター受金具7の該溝穴11の底部12には該コッター16を固定するボルト21のための螺子部23を刻設する。
【0026】
該コッター16は前記したように、該コッター受金具7,7同士を対峙させた状態で、その対峙する該溝穴11,11の内部に挿入可能な断面H形に形成し、そのウエブ20の左右の結合フランジ19,19の内面18,18,18,18にコッター受金具7,7の該カムリップ14,14の内面15,15のテーパー面と同じテーパー角度で、且つ、挿入方向の該高強度RC・PCa版1の上面から下面に向けての該結合フランジ19,19の外面17,17に近づく方向に傾斜したテーパー面を形成する。又、該コッター16の該結合フランジ19の中央部近傍には該コッター16を該コッター受金具7に固定するボルト21を挿入するためのボルト孔22を開穿する。
【0027】
以上の構成に於て、該高強度RC・PCa版1,1同士を対峙させたとき、該コッター受金具7,7同士も対峙することになり、該コッター受金具7,7の該溝穴11,11に該コッター16を挿入し、該コッター受金具7,7の該カムリップ14,14を該コッター16の該結合フランジ19,19で締付けると共に、該コッター16の上面より該ボルト21,21を挿入して該コッター受金具7,7の該底部12の該螺子部23に螺合させて、該コッター16を介して該高強度RC・PCa版1,1同士を結合する。
【0028】
尚、該コッター受金具7の上面取付位置は、該高強度RC・PCa版1の上面位置よりコンクリートを面取り1cする分(25mm)下げた位置とし、該コッター受金具7の該外面13も該高強度RC・PCa版1の該側部1a,1a,1b,1bより0.5mmから1mm控えた位置としてアンカー鉄筋に固着して設置する。又、前記したように、該高強度RC・PCa版1の該側部1a,1a,1b,1bにテーパーを付ける場合には、該コッター受金具7の取り付けは該側部1a,1a,1b,1bのテーパー面に垂直に設置する。
【0029】
次に、図5(a)(b)及び図6(a)(b)により、該高強度RC・PCa版1の敷設高さを該コッター受金具7を利用して行う方法を説明する。先ず、図5(a)(b)は先に敷設する該高強度RC・PCa版1であって、周囲に次の該高強度RC・PCa版1がない場合である。該コッター受金具7の上面より水平にレベル調整金具30を設け、その一端の近傍にボルト孔31を開穿すると共に該ボルト孔31に該ボルト21を挿入し、該コッター受金具7の該底部12の該螺子部23に螺合させて該レベル調整金具30を固定する。更に、該レベル調整金具30の他端の近傍に螺子部33を設けると共に、該螺子部33に先端を球部34に形成した調整ボルト32を螺合させて該球部34を該路盤G上に設置し、上部に該調整ボルト32のガイド部35aを有する台座35に支持させる。該高強度RC・PCa版1の敷設高さを調整する場合には、該調整ボルト32の回転方向を変えることにより該台座35に反力を取りながら該レベル調整金具30の該螺子部33の上下移動により行う。
【0030】
次に図6(a)(b)は、隣りに該高強度RC・PCa版1,1…が敷設されている場合である。前記と同様に一方のコッター受金具7の上面より水平にレベル調整金具40を設け、その一端の近傍にボルト孔41を開穿すると共に該ボルト孔41に該ボルト21を挿入し、該コッター受金具7の該底部12の該螺子部23に螺合させて該レベル調整金具40を固定する。更に、該レベル調整金具40の他端の近傍に螺子部43を設けると共に、該螺子部43に他方の該高強度RC・PCa版1の該コッター受金具7の該底部12の該螺子部23に螺合させる調整ボルト42を螺合して固定する。該高強度RC・PCa版1の敷設高さを調整する場合には、該路盤Gに敷設されている該高強度RC・PCa版1に反力を取りながら、該調整ボルト42の回転方向を変えることにより該レベル調整金具40の該螺子部43の上下移動により行う。
【0031】
次に、図7により該高強度RC・PCa版1の側部1a,1a,1b,1bに設けるテーパーについて説明する。該テーパーは図7(a)に示すように、該高強度RC・PCa版1を連続して敷設した後、クラウン部44から両側へ夫々勾配α,α(1%)を付けて雨水をスムーズに排水するために設ける。該クラウン部44に於ける該高強度RC・PCa版1の長手方向の該側部1a及び幅方向の該側部1bの接合面の該テーパー角度βは、図7(b)に示すように該高強度RC・PCa版1の下面よりの直角度に該勾配αを加えた角度とする。
【0032】
又、敷設した該高強度RC・PCa版1の部分的交換を容易にするために、図7(c)に示すように該高強度RC・PCa版1の幅方向の該側部1b,1b同士の接合面45に抜き勾配γを付ける。該抜き勾配γは該クラウン部44からの勾配αに沿った該高強度RC・PCa版1の下面よりの垂直線に付して該勾配αより大きな角度を取るものとし、1.4°〜2.8°を可とする。一方、該高強度RC・PCa版1の長手方向の該側部1aのテーパーは、前記したように該クラウン部44側のみに設け、反対側の該側部1aは該勾配αに対し垂直面に形成する。尚、該テーパーの取付位置及び勾配等は該高強度RC・PCa版1,1…によるコンクリート舗装の設計により適宜決定される。
【0033】
次に、図2に示すように前記舗装領域Tを1ブロックごとにコンクリート舗装を施工する場合の該ブロックの端部B,B,B,Bの補強方法を説明する。該端部B,B,B,Bは該高強度RC・PCa版1の沈下が予想されるために、予め、該路盤Gを補強するために図8(a)に示すように、該高強度RC・PCa版1の下部の全周に渡って水平に枕版46を敷設する。該枕版46は鉄筋コンクリート版であって、その大きさは幅3m、厚さ250mmとし、所定長さごとに幅方向の長さの略半分を該高強度RC・PCa版1の下部に重合させ、捨てコンクリート50上に敷設して該高強度RC・PCa版1を支持するようにする。又、該枕版46の上部の該端部Bには、該高強度RC・PCa版1の端面より目地部49を設けて、現場打ちコンクリート48を該高強度RC・PCa版1の厚さ(200mm)と同じ厚さ分打設して該高強度RC・PCa版1を補強する。
【0034】
尚、図8(b)に示すように、該枕版46aの下面を凹面47に形成すれば、該枕版46aが該地盤Gに密着し易くなると共に、荷重が分散して沈下がしにくくなる。又、下面を凸面に形成してもよく、更に、凹面又は凸面を複数形成するようにしてもよい。
【0035】
次に、図9により本発明の施工手順の概略を説明する。
【0036】
1:図2に示す該舗装領域T内の掘削等の路盤工を行う(ステップ101)。
【0037】
2:該路盤G内にグラウト材の漏出を防止するために路盤工の上にポリエチレンシート等を敷設する。尚、該シートの重ね代は所定の長さを確保すると共に、その接合はポリエチレンフィルムを使用する(ステップ102)。
【0038】
3:工場又は現場サイトで図1に示す該高強度RC・PCa版1の製作をする(ステップ103)。
【0039】
4:図3に示す該エアベアリング8を用いて該高強度RC・PCa版1の移動と敷設を行う(ステップ104)。
【0040】
5:図5及び図6に示す該レベル調整金具30,40を用いて該高強度RC・PCa版1の敷設高さを調整する(ステップ105)。
【0041】
6:図4に示す該コッター16を用いて該高強度RC・PCa版1相互の結合を行う(ステップ106)。
【0042】
7:該高強度RC・PCa版1の下面と該路盤Gとの間にグラウト材を充填する(ステップ107)。
【0043】
8:コンクリート舗装完成(ステップ108)
尚、前記一実施の形態で示した高強度RC・PCa版の大きさ、鉄筋の大きさ、コッター受金具の取付間隔、舗装領域内の高強度RC・PCa版の数等はこれに限定されるべきものではなく、該高強度RC・PCa版の敷設設計により適宜変更される。
【0044】
而して、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、個々の高強度RC・PCa版をエアベアリングで浮上させて舗装領域内の所定位置へ搬送するので、広い舗装領域内の路盤上にスムーズに該高強度RC・PCa版を敷設できる。又、個々の高強度RC・PCa版の敷設高さを調整しながら該高強度RC・PCa版相互の結合を行うので、個々の高強度RC・PCa版同士の一体性を高め連続版としての設計を可能にする。斯くして、該高強度RC・PCa版を連続して敷設することによりコンクリート舗装の急速施工が可能となり、大幅な工期の短縮及び工事費のコストダウンを図ることができる。
【0046】
そして、本発明は、コッター受金具上より水平にレベル調整金具を取り付けて該高強度RC・PCa版の敷設高さを調整するので個々の高強度RC・PCa版の高さ調整が迅速に行うことができ、連続版としての一体性を高める。
ことに、先に敷設した高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版であって、周囲に次の高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版がない場合、上記コッター受金具上面より水平にレベル調整金具を設け、その一端の近傍にボルト孔を開穿すると共に該ボルト孔にボルトを挿入し該コッター受金具の底部の螺子部に螺合させて固定し、前記レベル調整金具の他端近傍に形成した螺子部には先端を球部に形成した調整ボルトを螺合させ、上部に該調整ボルトのガイド部を有する台座で支持して前記球部を路盤上に設置し、該調整ボルトの回転方向を変えて該台座に反力を取りながら該レベル調整金具の該螺子部を上下移動させて、高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の敷設高さを調整するので、先に敷設した高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の周囲に、該高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版が存しない場合であっても、一端の近傍にボルト孔を開穿すると共に他端近傍に形成した螺子部を有する上記レベル調整金具の該螺子部に調整ボルトを螺合し上下動させて該螺子部を上下させることによって該高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の敷設高さを効率的に調整することができる。
【0047】
更に又、本発明は、該高強度RC・PCa版相互の結合をコッターを挿入して行うので、個々の高強度RC・PCa版の結合を迅速に且つ、確実に行うことができ、連続版としての一体性を一層高める。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態を示し、高強度RC・PCa版の平面図。
(b)図1(a)のイ−イ断面の配筋図。
(c)図1(a)のロ−ロ断面の配筋図。
【図2】高強度RC・PCa版の敷設状態を示す平面図。
【図3】(a)高強度RC・PCa版の下面にエアベアリングを設置した状態を示す平面図。
(b)図3(a)のハ−ハ矢視図であって、中心線より左側がエアベアリングのエアオフ時を示し、右側がエアオン時を示す側面図。
【図4】(a)コッターでの結合状態を示す平面図。
(b)図4(a)のニ−ニ矢視図。
【図5】(a)コッター受金具を利用してレベル調整金具を設置した状態を示す平面図。
(b)図5(a)のホ−ホ矢視図。
【図6】(a)周囲に高強度RC・PCa版が敷設されているときのレベル調整状態を示す平面図。
(b)図6(a)のヘ−ヘ矢視図。
【図7】(a)高強度RC・PCa版の敷設勾配を示す側面図。
(b)図7(a)のクラウン部の詳細図。
(c)図7(a)の他の接合面の詳細図。
【図8】(a)図2のト−矢視図であって、枕版の敷設状態を示す断面図。
(b)他の枕版の敷設状態を示す断面図。
【図9】高強度RC・PCa版を用いたコンクリート舗装のフローチャート図。
【図10】従来例のコンクリート舗装のフローチャート図。
【符号の説明】
1 高強度RC・PCa版
7 コッター受金具
8 エアベアリング
16 コッター
30,40 レベル調整金具
G 路盤
T 舗装領域
Claims (1)
- 造成した敷設用路盤の上面に舗装のため矩形板状又は正方形板状の高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の下部に所定数のエアベアリングを配設し、該エアベアリングに圧縮空気を供給し、該高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版を浮上させて、舗装領域内の所定位置へ搬送後、該エアベアリングを撤去し、該高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版を該路盤上に敷設すると共に、該高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の敷設高さを調節した後、次の高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版を連続的に敷設することを繰り返しながら該高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版相互の結合を行う高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の敷設方法であって、上記高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の周囲に、コッター受金具が設けられており、上記高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版を相互に結合する場合は隣接の高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の上記各コッター受金具を突き合せて形成される溝穴にコッターを挿入し、該コッターを対峙する双方のコッター受金具にボルトにて固定して実施し、先に敷設した高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の周囲に次の高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版がない場合、上記コッター受金具上面より水平にレベル調整金具を設け、その一端の近傍にボルト孔を開穿すると共に、該ボルト孔にボルトを挿入し、該コッター受金具の底部の螺子部に螺合させて固定し、前記レベル調整金具の他端近傍に形成した螺子部には先端を球部に形成した調整ボルトを螺合させ、上部に該調整ボルトのガイド部を有する台座で支持して前記球部を路盤上に設置し、該調整ボルトの回転方向を変えて該台座に反力を取りながら該レベル調整金具の該螺子部を上下移動させて、高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の敷設高さを調整することを特徴とする高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版の敷設方法。
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