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JP3775363B2 - 複軸多層モータの冷却構造 - Google Patents

複軸多層モータの冷却構造 Download PDF

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JP3775363B2
JP3775363B2 JP2002231676A JP2002231676A JP3775363B2 JP 3775363 B2 JP3775363 B2 JP 3775363B2 JP 2002231676 A JP2002231676 A JP 2002231676A JP 2002231676 A JP2002231676 A JP 2002231676A JP 3775363 B2 JP3775363 B2 JP 3775363B2
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイブリッド駆動ユニット等に適用される複軸多層モータの冷却構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複軸多層モータの冷却構造としては、例えば、特開2000−14086号公報に記載のものが知られている。
【0003】
この従来公報には、インナーロータとアウターロータとの間にステータが配置された複軸多層モータにおいて、複数のステータ積層体にコイルが巻かれたステータの内部に冷却水を循環させて、発熱するステータを冷却する構造が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の複軸多層モータにあっては、ステータのみを水冷するものであり、モータ室は全体がドライ室であり、インナーロータとアウターロータに対して積極的に冷却を行わないものであるため、インナーロータに埋設された永久磁石とアウターロータに埋設された永久磁石の温度が限界温度を超える高温となった場合には、磁石の性状が変化し、磁石性能劣化等が生じてしまうという問題点がある。
【0005】
すなわち、インナーロータとアウターロータとは、ステータに対し微小なエアギャップを介して配置されるため、ステータの温度が上昇した場合には、エアギャップを介して熱がインナーロータとアウターロータとに伝達されるし、また、長時間継続して運転した場合には、モータ室は全体が高温となってしまう。
【0006】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、インナーロータとアウターロータに埋設された永久磁石の磁石特性維持と、エアギャップの確保によるモータ性能維持との両立を達成することができる複軸多層モータの冷却構造を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、コイルを巻いたステータの内側と外側に永久磁石を埋設したインナーロータとアウターロータとを備えた複軸多層モータにおいて、前記アウターロータの外周とモータケース部材の内周で囲まれる空間を第1ウエット室に設定し、前記インナーロータの内周の空間を第2ウェット室に設定し、前記コイルを巻いたステータに対するアウターロータとインナーロータのエアギャップを含むステータ外周空間をドライ室に設定した。
【0008】
ここで、「ウエット室」とは、油や水等の冷却用液体が満たされる室をいい、「ドライ室」とは、乾燥空気等の乾燥気体が満たされる室をいう。
【0009】
【発明の効果】
よって、本発明にあっては、アウターロータの外周空間とインナーロータの内周空間をウェット室に設定したため、インナーロータとアウターロータに埋設された永久磁石が液流による冷却によって温度上昇が抑えられ、長時間継続して運転しても本来の磁石特性を維持することができる。
【0010】
また、ステータに対するアウターロータとインナーロータのエアギャップを含むステータ外周空間をドライ室に設定したため、エアギャップの確保により、液体剪断による発熱を抑制することができると共に、攪拌抵抗が大きくなることでのモータ性能低下を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複軸多層モータの冷却構造を実現する実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
(第1実施例)
まず、構成を説明する。
【0013】
[ハイブリッド駆動ユニットの全体構成]
図1は第1実施例の複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットの全体図であり、図1において、Eはエンジン、Mは複軸多層モータ、Gはラビニョウ型複合遊星歯車列、Dは駆動出力機構、1はモータカバー、2はモータケース、3はギヤハウジング、4はフロントカバーである。
【0014】
前記エンジンEは、ハイブリッド駆動ユニットの主動力源であり、エンジン出力軸5とラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2リングギヤR2とは、回転変動吸収ダンパー6及び多板クラッチ7を介して連結されている。
【0015】
前記複軸多層モータMは、外観的には1つのモータであるが2つのモータジェネレータ機能を有する副動力源である。この複軸多層モータMは、前記モータケース2に固定され、コイルを巻いた固定電機子としてのステータSと、前記ステータSの内側に配置し、永久磁石を埋設したインナーロータIRと、前記ステータSの外側に配置し、永久磁石を埋設したアウターロータORと、を同軸上に三層配置することで構成されている。前記インナーロータIRに固定の第1モータ中空軸8は、ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第1サンギヤS1に連結され、前記アウターロータORに固定の第2モータ軸9は、ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2サンギヤS2に連結されている。
【0016】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gは、二つのモータ回転数を制御することにより無段階に変速比を変える無段変速機能を有する遊星歯車機構である。このラビニョウ型複合遊星歯車列Gは、互いに噛み合う第1ピニオンP1と第2ピニオンP2を支持する共通キャリヤCと、第1ピニオンP1に噛み合う第1サンギヤS1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2サンギヤS2と、第1ピニオンP1に噛み合う第1リングギヤR1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2リングギヤR2との5つの回転要素を有して構成されている。前記第1リングギヤR1とギヤハウジング3との間には多板ブレーキ10が介装されている。前記共通キャリヤCには、出力ギヤ11が連結されている。
【0017】
前記駆動出力機構Dは、出力ギヤ11と、第1カウンターギヤ12と、第2カウンターギヤ13と、ドライブギヤ14と、ディファレンシャル15と、ドライブシャフト16L,16Rにより構成されている。そして、出力ギヤ11からの出力回転及び出力トルクは、第1カウンターギヤ12→第2カウンターギヤ13→ドライブギヤ14→ディファレンシャル15を経過し、ドライブシャフト16L,16Rから図外の駆動輪へ伝達される。
【0018】
すなわち、ハイブリッド駆動ユニットは、前記第2リングギヤR2とエンジン出力軸5を連結し、前記第1サンギヤS1と第1モータ中空軸8とを連結し、前記第2サンギヤS2と第2モータ軸9とを連結し、前記共通キャリヤCに出力ギヤ11を連結することにより構成されている。
【0019】
[複軸多層モータの構成]
図2は第1実施例の冷却構造が適用された複軸多層モータMを示す縦断側面図、図3は第1実施例の冷却構造が適用された複軸多層モータMを示す一部縦断正面図、図4は第1実施例のステータを背面側から視た図である。
【0020】
図2において、1はモータカバー、2はモータケースであり、これらに囲まれたモータ室17内にインナーロータIRとステータSとアウターロータORとにより構成された複軸多層モータMが配置されている。
【0021】
前記インナーロータIRは、その内筒面が第1モータ中空軸8の段差軸端部に対して圧入(或いは焼きばめ)により固定されている。このインナーロータIRには、図3に示すように、ロータベース20に対し磁束形成を考慮した配置によるインナーロータマグネット21(永久磁石)が軸方向に12本埋設されている。但し、2本が対となってV字配置されて同じ極性を示し、3極対としてある。
【0022】
前記ステータSは、ステータピース40とステータピース積層体41とコイル42と冷却水路43とインナー側ボルト・ナット44とアウター側ボルト・ナット45と非磁性体樹脂層46とを有して構成されている。そして、ステータSの正面側端部が、正面側エンドプレート47とステータケース48とを介してモータケース2に固定されている。
【0023】
前記コイル42は、コイル数が18で、図4に示すように、6相コイルを3回繰り返しながら円周上に配置される。
【0024】
そして、前記6相コイルに対しては、図外のインバータから給電接続端子50とバスバー径方向積層体51と給電コネクタ52とバスバー軸方向積層体53を介して複合電流が印加される(図8を参照)。この複合電流は、アウターロータORを駆動させるための3相交流と、インナーロータIRを駆動させるための6相交流を複合させたものである。
【0025】
前記アウターロータORは、その外筒面がアウターロータケース62に対してロー付け或いは接着により固定されている。そして、アウターロータケース62の正面側には正面側連結ケース63が固定され、背面側には背面側連結ケース64が固定されている。そして、この背面側連結ケース64に第2モータ軸9がスプライン結合されている。このアウターロータORには、図3に示すように、ロータベース60に対し磁束形成を考慮した配置によるアウターロータマグネット61(永久磁石)が、両端位置に空間を介して軸方向に12本埋設されている。このアウターロータマグネット61は、インナーロータマグネット21とは異なり、1本づつ極性が違い、6極対となっている。
【0026】
図2において、80,81はアウターロータ6をモータケース2及びモータカバー1に支持する一対のアウターロータベアリングである。82はインナーロータIRをモータケース2に支持するインナーロータベアリング、83はアウターロータORに対しステータSを支持するステータベアリング、84は第1モータ中空軸8と第2モータ軸9との間に介装される中間ベアリングである。
【0027】
また、図2において、85はインナーロータIRの回転位置を検出するインナーロータレゾルバ、86はアウターロータORの回転位置を検出するアウターロータレゾルバである。
【0028】
[遊星歯車機構の構成]
図5はハイブリッド駆動ユニットのラビニョウ型複合遊星歯車列Gを示す縦断面図である。図5において、2はモータケース、3はギヤハウジング、4はフロントカバーであり、これらに囲まれたギヤ室30内にラビニョウ型複合遊星歯車列G及び駆動出力機構Dが配置されている。
【0029】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2リングギヤR2には、回転変動吸収フライホイールダンパー6と変速機入力軸31とクラッチドラム32とを介し、多板クラッチ7の締結時にエンジンEからの回転駆動トルクが入力される。
【0030】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第1サンギヤS1には、第1モータ中空軸8がスプライン結合され、決められたモータ動作点にしたがって、複軸多層モータMのインナーロータIRから第1トルクと第1回転数が入力される。
【0031】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2サンギヤS2には、第2モータ軸9がスプライン結合され、決められたモータ動作点にしたがって、複軸多層モータMのアウターロータORから第2トルクと第2回転数が入力される。
【0032】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第1リングギヤR1と、ギヤハウジング3との間には多板ブレーキ10が設けられ、発進時等において多板ブレーキ10が締結された時には、第1リングギヤR1が停止する。
【0033】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの共通キャリヤCには、ステータケース48に対しベアリングを介して回転可能に支持された出力ギヤ11がスプライン結合されている。
【0034】
前記駆動出力機構Dは、前記出力ギヤ11と噛み合う第1カウンターギヤ12と、この第1カウンターギヤ12のシャフト部に設けられた第2カウンターギヤ13と、第2カウンターギヤ13と噛み合うドライブギヤ14とを有する。そして、第2カウンターギヤ13とドライブギヤ14の歯数比により、終減速比が決められる。
【0035】
前記多板クラッチ7のクラッチピストン33には、フロントカバー4に形成されたクラッチ圧油路34により締結圧が供給される。また、前記多板ブレーキ10のブレーキピストン35には、フロントカバー4に形成されたブレーキ圧油路36により締結圧が供給される。前記クラッチピストン33と前記ブレーキピストン35は、フロントカバー4の内側で、内周位置にクラッチピストン33が配置され、その外周位置にブレーキピストン35が配置される。
【0036】
また、前記変速機入力軸31には、軸心油路37が形成されていて、この軸心油路37には、フロントカバー4に形成された潤滑油路38を介して潤滑油が供給される。
【0037】
[モータ冷却構造]
図6は第1実施例のモータ冷却構造の全体を示す縦断面図、図7は第1実施例のモータ冷却構造におけるアウターロータケースの連結嵌合部を示す一部平面図である。
【0038】
複軸多層モータMは、コイル42を巻いた固定電機子としてのステータSと、ステータSの内側に配置し、インナーロータマグネット21(永久磁石)を埋設したインナーロータIRと、ステータSの外側に配置し、アウターロータマグネット61(永久磁石)を埋設したアウターロータORとを、モータカバー1およびモータケース2(以下、モータケース部材1,2という。)により画成されるモータ室17の内部に備えている。
【0039】
そして、前記アウターロータORの外周とモータケース部材1,2の内周で囲まれる空間を第1油冷室91(第1ウエット室)に設定し、前記インナーロータIRの内周の空間を第2油冷室92(第2ウェット室)に設定し、前記ステータSに対するアウターロータORとインナーロータIRのエアギャップ93,94を含むステータ外周空間を空気室95(ドライ室)に設定している。
【0040】
前記インナーロータIRに第1モータ中空軸8を連結し、前記アウターロータORに第2モータ軸9を連結し、前記モータケース部材1,2の内側位置に、隙間を介してアウターロータORを固定するアウターロータケース部材62,63,64を配置している。
【0041】
そして、前記第1油冷室91を、モータケース部材1,2の内面とアウターロータケース部材62,63,64の外面により形成される室としている。
【0042】
前記第2油冷室92を、第1モータ中空軸8の内周面と第2モータ軸9の外周面により形成される室としている。
【0043】
前記空気室95を、アウターロータケース部材62,63,64の正面側連結ケース63(正面側連結ケース部)と背面側連結ケース64(背面側連結ケース部)との内面により形成される室としている。
【0044】
前記第2モータ軸9の軸心部に、モータ正面側軸端からモータ背面側に向けて軸心油路96を形成すると共に、前記第1油冷室91と前記第2油冷室92とに潤滑油を導く第1分岐油路96aと第2分岐油路96bを形成している。
【0045】
前記第2モータ軸9の軸心部に、モータ背面側軸端からモータ正面側に向けて軸心空気路97を形成すると共に、前記空気室95に空気を導く空気路97aを形成している。ここで、前記第1分岐油路96aと前記空気路97aとは、軸方向にオーバラップさせて配置している。なお、98はスポンジ等によるエアフィルタであり、99は第2油冷室92と空気室95とを画成するシール構造である。
【0046】
前記アウターロータケース部材62,63,64のアウターロータエアギャップ93より外周位置に、空気室95に漏れた潤滑油を第1油冷室91に排出する開口部100(排出路)を設けている。この開口部100は、前記アウターロータケース62(アウターロータケース部)と正面側連結ケース63(正面側連結ケース部)と背面側連結ケース64(背面側連結ケース部)との連結嵌合部101,102にそれぞれ形成されている。尚、図7において、103は排出油路である。
【0047】
図7により連結嵌合部101の構成を説明すると、正面側連結ケース63にアウターロータケース62の嵌合段差部62aの軸方向幅より深い軸方向幅を持つ湾曲凹溝63aを形成し、アウターロータケース62と正面側連結ケース63とを連結嵌合すると開口部100が形成される構成を採用している。
【0048】
次に、作用を説明する。
【0049】
[複軸多層モータの基本機能]
2ロータ・1ステータで、アウターロータ磁力線とインナーロータ磁力線との2つの磁力線が作られる複軸多層モータMを採用したことで、コイル42及び図外のコイルインバータを2つのインナーロータIRとアウターロータORに対し共用できる。そして、インナーロータIRに対する電流とアウターロータORに対する電流を重ね合わせた複合電流(図8)を1つのコイル42に印加することにより、2つのロータIR,ORをそれぞれ独立に制御することができる。つまり、外観的には、1つの複軸多層モータMであるが、モータ機能とジェネレータ機能の異種または同種の機能を組み合わせものとして使える。
【0050】
よって、例えば、ロータとステータを持つモータと、ロータとステータを持つジェネレータの2つのものを設ける場合に比べて大幅にコンパクトになり、スペース・コスト・重量の面で有利であると共に、コイル共用化により電流による損失(銅損,スイッチングロス)を防止することができる。
【0051】
また、複合電流制御のみで(モータ+ジェネレータ)の使い方に限らず、(モータ+モータ)や(ジェネレータ+ジェネレータ)の使い方も可能であるというように、高い選択自由度を持ち、例えば、第1実施例のように、ハイブリッド車の駆動源に採用した場合、これら多数の選択肢の中から車両状態に応じて最も効果的或いは効率的な組み合わせを選択することができる。
【0052】
[ロータ冷却作用]
前記複軸多層モータMは、上記のように主動力源をエンジンEとするハイブリッド駆動ユニットの副動力源として適用されたものであり、図外のオイルクーラにより冷却された潤滑油は、フロントカバー4に形成された潤滑油路38を介して、ハイブリッド駆動ユニットのギヤ室30内に配置されたギヤ機構に供給されると共に、変速機入力軸31に形成された軸心油路37から第2モータ軸9の軸心部に形成された軸心油路96に供給される。
【0053】
そして、軸心油路96からの潤滑油は、第2分岐油路96bを経過して第2油冷室92へ供給され、移動する潤滑油により第1モータ中空軸8に固定されたインナーロータIRから熱を奪う。そして、第2油冷室92の潤滑油は、第1モータ中空軸8と第2モータ軸9との間の環状隙間を経過してギヤ室30へ導かれる。
【0054】
同時に、軸心油路96からの潤滑油は、第1分岐油路96aを経過して第1油冷室91へ供給され、飛散する潤滑油によりアウターロータケース部材62,63,64に固定されたアウターロータORから熱を奪う。なお、第1油冷室91へは、油路103を経過した潤滑油も導かれる。
【0055】
よって、アウターロータORの外周空間を第1油冷室91に設定し、インナーロータIRの内周空間を第2油冷室92に設定したため、インナーロータIRとアウターロータORに埋設されたインナーロータマグネット21とアウターロータマグネット61の温度上昇が抑えられ、例え、長時間継続して運転しても本来の磁石特性がそのまま維持される。
【0056】
[ステータ冷却作用]
複軸多層モータMのステータSにはコイル42が巻かれ、このコイル42には大電流が流されることで、高温になろうとするが、外部から冷却水が冷却水路4を経過して循環供給されることで、移動する冷却水により、ステータSの内側と両側面から熱を奪い、ステータSが冷却される。
【0057】
[エアギャップ確保作用]
まず、エアフィルタ98により粒子等を除去された空気は、モータ背面側軸端からモータ正面側に向けて形成された軸心空気路97から空気路97aを経過し、空気室95に清浄な空気を導く。
【0058】
この空気室95は、アウターロータケース部材62,63,64の正面側連結ケース63と背面側連結ケース64との内面により形成される室であり、両側に形成される空気室95,95は、エアギャップ93,94により連通しているため、油の流入を許さない空気層としてのエアギャップ93,94が確保される。
【0059】
しかしながら、空気室95の外周側は、潤滑油が飛散された第1油冷室91であるため、インナーロータ部材である第1モータ中空軸8の空気室隔壁のシール性を如何に高くしようとしても、空気室95内への微量の潤滑油の流入を避けることができない。また、一旦、空気室95に流入した潤滑油は、空気室隔壁のシール性が高いほど排出されにくくなり、結局、空気室95内への潤滑油の残留を許してしまうことになる。
【0060】
これに対し、本実施例では、アウターロータORとインナーロータIRの回転すると、空気室95内の潤滑油に遠心力が外径方向に向かって作用し、空気室95内の潤滑油は遠心力にしたがって移動し、開口部100から第1油冷室91へ排出される。しかも、第1油冷室91は油で満たされず、空気中に油が飛散する状態なので、完全に排出できる。
【0061】
よって、空気室95内に潤滑油が残留し、この潤滑油がエアギャップ93,94に浸入する場合のように、攪拌抵抗が大きくなり、モータ性能が低下することを防止することができるばかりでなく、エアギャップ93,94におけるオイル剪断による発熱を防止することができる。
【0062】
次に、効果を説明する。
第1実施例の複軸多層モータの冷却構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0063】
(1) コイル42を巻いた固定電機子としてのステータSと、ステータSの内側に配置し、インナーロータマグネット21を埋設したインナーロータIRと、ステータSの外側に配置し、アウターロータマグネット61を埋設したアウターロータORとを、モータケース部材1,2により画成されるモータ室17の内部に備えている複軸多層モータMにおいて、アウターロータORの外周とモータケース部材1,2の内周で囲まれる空間を第1油冷室91に設定し、前記インナーロータIRの内周の空間を第2油冷室92に設定し、前記ステータSに対するアウターロータORとインナーロータIRのエアギャップ93,94を含むステータ外周空間を空気室95に設定したため、インナーロータIRとアウターロータORに埋設されたマグネット21,61の磁石特性維持と、エアギャップ93,94の確保によるモータ性能維持との両立を達成することができる。
【0064】
(2) インナーロータIRに第1モータ中空軸8を連結し、アウターロータORに第2モータ軸9を連結し、モータケース部材1,2の内側位置に、隙間を介してアウターロータORを固定するアウターロータケース部材62,63,64を配置し、第1油冷室91を、モータケース部材1,2の内面とアウターロータケース部材62,63,64の外面により形成される室とし、第2油冷室92を、第1モータ中空軸8の内周面と第2モータ軸9の外周面により形成される室とし、空気室95を、アウターロータケース部材62,63,64の正面側連結ケース63と背面側連結ケース64との内面により形成される室とし、第2モータ軸9の軸心部に、モータ正面側軸端からモータ背面側に向けて軸心油路96を形成すると共に、第1油冷室91と第2油冷室92とに潤滑油を導く第1分岐油路96aと第2分岐油路96bを形成し、第2モータ軸9の軸心部に、モータ背面側軸端からモータ正面側に向けて軸心空気路97を形成すると共に、空気室95に空気を導く空気路97aを形成し、かつ、第1分岐油路96aと前記空気路97aとは、軸方向にオーバラップさせて配置したため、油穴を外部から側面に導く油路が不要になり、構成部品点数が減少するし、ケースにおける合わせ部に圧力油路を通すこともなく、これをシールする必要もない。加えて、アウターロータ6をモータカバー1に支持するアウターロータベアリング81の潤滑をこの軸内部からの冷却油で兼用することが可能である。なお、アウターロータベアリング81以外のベアリングは、グリース封入構造のベアリングを用いている。
【0065】
(3) アウターロータケース部材62,63,64のアウターロータエアギャップ93より外周位置に、空気室95に漏れた潤滑油を第1油冷室91に排出する開口部100を設けたため、エアギャップ93,94における油の剪断による発熱を防止することができる。
【0066】
(4) 開口部100は、アウターロータケース62と正面側連結ケース63と背面側連結ケース64との連結嵌合部101,102にそれぞれ形成したため、遠心力を利用した油の排出口を穴開け加工等により形成する必要がなく、連結嵌合により低コストにて開口部100を形成することができる。加えて、開口部100を形成するための湾曲凹溝63aを、角部のない滑らかな溝面とすることで、応力集中による損傷を防止でき、アウターロータケース部材62,63,64の耐久性を確保することができる。
【0067】
(5) 複軸多層モータMは、主動力源をエンジンEとするハイブリッド駆動ユニットの副動力源として適用されたもので、冷却された潤滑油は、フロントカバー4に形成された潤滑油路38を介して、ハイブリッド駆動ユニットのギヤ室30内に配置されたギヤ機構に供給されると共に、変速機入力軸31に形成された軸心油路37から第2モータ軸9の軸心部に形成された軸心油路96に供給される構造としたため、ロータ冷却油とギヤ潤滑油とを同じ油圧源を共用しながら供給することができる。
【0068】
以上、本発明の複軸多層モータの冷却構造を第1実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この第1実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0069】
例えば、第1実施例では、ハイブリッド駆動ユニットに適用される複軸多層モータの例を示したが、単独で設置される複軸多層モータや他のシステムに適用される複軸多層モータに対しても本発明の冷却構造を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の冷却構造を有する複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットを示す概略全体図である。
【図2】第1実施例の冷却構造が適用された複軸多層モータMを示す縦断側面図である。
【図3】第1実施例の冷却構造が適用された複軸多層モータMを示す一部縦断正面図である。
【図4】第1実施例の冷却構造が適用された複軸多層モータMをステータの背面側から視た図である。
【図5】第1実施例の冷却構造を有する複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットのラビニョウ型複合遊星歯車列Gおよび駆動出力機構Dを示す縦断側面図である。
【図6】第1実施例の冷却構造を示す複軸多層モータMの縦断拡大側面図である。
【図7】第1実施例の開口部が形成されたアウターロータケースの連結嵌合部を示す平面図とA−A先断面図とB−B断面図である。
【図8】複軸多層モータのステータコイルに印加する複合電流の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
M 複軸多層モータ
S ステータ
IR インナーロータ
OR アウターロータ
1 モータカバー(モータケース部材)
2 モータケース(モータケース部材)
8 第1モータ中空軸
9 第2モータ軸
17 モータ室
21 インナーロータマグネット(永久磁石)
42 コイル
61 アウターロータマグネット(永久磁石)
62 アウターロータケース(アウターロータケース部)
63 正面側連結ケース(正面側連結ケース部)
64 背面側連結ケース(背面側連結ケース部)
91 第1油冷室(第1ウエット室)
92 第2油冷室(第2ウェット室)
93,94 エアギャップ
95 空気室(ドライ室)
96 軸心油路
96a 第1分岐油路
96b 第2分岐油路
97 軸心空気路
97a 空気路
100 開口部(排出路)

Claims (5)

  1. コイルを巻いた固定電機子としてのステータと、ステータの内側に配置し、永久磁石を埋設したインナーロータと、ステータの外側に配置し、永久磁石を埋設したアウターロータとを、モータケース部材により画成されるモータ室の内部に備えた複軸多層モータにおいて、
    前記アウターロータの外周とモータケース部材の内周で囲まれる空間を第1ウエット室に設定し、
    前記インナーロータの内周の空間を第2ウェット室に設定し、
    前記ステータに対するアウターロータとインナーロータのエアギャップを含むステータ外周空間をドライ室に設定したことを特徴とする複軸多層モータの冷却構造。
  2. 請求項1に記載された複軸多層モータの冷却構造において、前記インナーロータに第1モータ中空軸を連結し、前記アウターロータに前記第1モータ中空軸中の第2モータ軸を連結し、
    前記モータケース部材の内側位置に、隙間を介してアウターロータと一体回転するアウターロータケース部材を配置し、
    前記第1ウエット室を、モータケース部材の内面とアウターロータケース部材の外面により形成される第1油冷室とし、
    前記第2ウェット室を、第1モータ中空軸の内周面と第2モータ軸の外周面により形成される第2油冷室とし、
    前記ドライ室を、アウターロータケース部材の正面側連結ケース部と背面側連結ケース部との内面により形成される空気室とし、
    前記第2モータ軸の軸心部に、モータ正面側軸端からモータ背面側に向けて軸心油路を形成すると共に、前記第1油冷室と第2油冷室とに潤滑油を導く第1分岐油路と第2分岐油路を形成し、
    前記第2モータ軸の軸心部に、モータ背面側軸端からモータ正面側に向けて軸心空気路を形成すると共に、前記空気室に空気を導く空気路を形成し、
    かつ、前記第1分岐油路と前記空気路とを、軸方向にオーバラップさせて配置したことを特徴とする複軸多層モータの冷却構造。
  3. 請求項1または2の何れか1項に記載された複軸多層モータの冷却構造において、
    前記アウターロータケース部材のアウターロータエアギャップより外周位置に、空気室に漏れた潤滑油を第1油冷室に排出する排出路を設けたことを特徴とする複軸多層モータの冷却構造。
  4. 請求項3に記載された複軸多層モータの冷却構造において、
    前記アウターロータケース部材を、アウターロータケース部と正面側連結ケース部と背面側連結ケース部により構成し、
    前記排出路を、アウターロータケース部と正面側連結ケース部と背面側連結ケース部との連結嵌合により形成される開口部としたことを特徴とする複軸多層モータの冷却構造。
  5. 請求項2乃至4の何れか1項に記載された複軸多層モータの冷却構造において、
    前記複軸多層モータは、主動力源をエンジンとするハイブリッド駆動ユニットの副動力源として適用されたものであり、
    オイルクーラにより冷却された潤滑油を、前記ハイブリッド駆動ユニットのギヤ室内に配置されたギヤ機構に供給すると共に、前記第2モータ軸の軸心部に形成された軸心油路に供給することを特徴とする複軸多層モータの冷却構造。
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