JP3771212B2 - 調整式自転車ディレイラ - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
【0002】
本発明は、自転車変速機に関するものであり、より詳しくは、調整式自転車ディレイラに関するものである。
【0003】
自転車ディレイラは、一般的に、自転車フレームに載置されたベース部材およびベース部材と相対移動可能に連結された可動部材により構成される。可動部材は、複数の駆動スプロケット間で駆動チェーンを移動させるチェーンガイドを支持し、作動アームは、通常、可動部材の動きを制御する。戻りバネは、可動部材および作動アームをそれぞれの原点位置の方向へ付勢する。コントロールワイヤは、一般的に、作動アームに取り付けられている。そして、コントロールワイヤを引くと、作動アームと可動部材とが戻りバネの付勢力に抗してそれぞれの原点位置から離れる。同様に、コントロールワイヤを離すと、作動アームと可動部材とが戻りバネの付勢力によってそれぞれの原点位置へと動く。
【0004】
この作動アームは、一般に、レバーの形状を有している。従って、作動アームの回転角度が変化する際に、コントロールワイヤと作動アームとの間の角度も同様に変化する。換言すれば、作動アームを引くのに必要な力の量が異なることに通じる。作動アームとコントロールワイヤとの間の角度は、コントロールワイヤを引くに従って大きくなり、作動アームの回転方向において引張力の成分が減少していくことが多い。戻りバネの抵抗は、作動アームが原点位置から離れていくにつれて増大するため、乗り手がコントロールワイヤを操作するための引張力の量は、増大することとなる。また、増大した引張力は、コントロールワイヤおよび作動アームを疲労させることになり、双方の故障の危険性を増大させることにもなる。この問題の1つの解決策として、作動アームの可動範囲全域に亘ってコントロールワイヤの機械的利点を最大にするように作動アームの原点位置を設計することが挙げられる。このような解決策は、米国特許第5496222号公報に開示されている。
【0005】
ディレイラ操作においては、作動率も考慮に入れる必要がある。作動率は、コントロールワイヤの所定移動量当たりのチェーンガイドの移動量である。作動率は、作動アームの回転位置に依存して変化する。この結果、単純なレバー形状の作動アームを具備するディレイラを操作する乗り手は、あるギアから他のギアへシフトする際に、コントロールワイヤを異なる量だけ引く必要が生じる。この問題に対する解決策としては、米国特許5496222号公報および5533937号公報に開示されるように、作動率の変化を補償するために、可変径のための湾曲面を包み込むように設けられたコントロールワイヤを設けることが挙げられる。
【0006】
ディレイラが異なると、作動率およびレバーアームの構造が異なり、コントロールワイヤに対するディレイラの位置が自転車によって異なることとなる。このように、変化する機械的利点および作動率を十分に補償するべく、考え得る自転車の構造のそれぞれに対して、ディレイラを設計する必要がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機械的利点および/または作動率を特定の用途に応じて調整するための調整式自転車ディレイラに関するものである。本発明によると、これに限定されるものではないが、ディレイラは、ベース部材、前記ベース部材に対して相対移動可能で、かつ、チェーンガイドを支持するために連結された可動部材、前記ベース部材に対して前記可動部材を相対移動可能とする第1作動ユニット、および、前記第1作動ユニットに対して移動可能である第2作動ユニットを具備する。本発明の一実施形態においては、前記第2作動ユニットは、湾曲面を有し、位置調整器は、前記第1作動ユニットおよび前記第2作動ユニット間の相対位置を調整するために提供される。他の実施形態においては、前記第2作動ユニットは、第1位作動部材が第2作動部材に対して移動可能に連結された構成を有し、位置調整器は、前記第1作動ユニットおよび前記第2作動ユニット間の相対位置を調整するために提供される。この構成の代わりに、位置調整器は、前記第1作動部材および前記第2作動部材間の相対位置を調整するために提供されてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
【0009】
図1は、自転車変速機に、変速操作を補助するための補助装置14の特定の実施形態を組み込んだ自転車10の側面図である。自転車10は、あらゆるタイプとすることができ、本実施形態では自転車10は、トップチューブ22と、ヘッドチューブ24と、該ヘッドチューブ24から下方へ延びるダウンチューブ26と、トップチューブ22から下方へ延びるシートチューブ30と、ダウンチューブ26およびシートチューブ30の接合部に配設されたボトムブラケット32と、トップチューブ22から後方且つ下方へ延びる一対のシートステー34と、ボトムブラケット32から後方へ延びる一対のチェーンステー38からなる典型的なフレーム18を備えている。フォーク42はヘッドチューブ24に回転可能に支持されており、ホイール46はフォーク42の下端に回転可能に支持されている。フォーク42およびホイール46の回転方向は、周知の方法でハンドルバー50によって制御される。同軸となるように装着された複数のフリーホイールスプロケット(図示せず)を備えたリアホイール54は、シートステー34およびチェーンステー38の接合部に回転可能に支持されており、複数のフロント(チェーンホイール)スプロケット62を支持するペダルアッセンブリ58は、ボトムブラケット32に回転可能に支持されている。チェーン66は、複数のフロントスプロケット62の一つと、リアホイール54に装着された複数のフリーホイールスプロケットの一つとを係合している。フロントディレイラ70は、チェーン66を一のフロントスプロケット62から他のそれへと移動させ、リアディレイラ74は、チェーン66を一のフリーホイールスプロケットから他のそれへと移動させる。これらの操作は良く知られたものである。本実施形態では、フロントディレイラ70は、補助装置14に連結された出力コントロールワイヤ78を引張および解放することによってコントロールされ、補助装置14はボーデンタイプの入力コントロールワイヤ82によってコントロールされる。リアディレイラ74は、ボーデンタイプのコントロールワイヤ86によって慣用的な方法でコントロールされる。
【0010】
図2は、補助装置14の部分透視図であり、図3は、図2に示された補助装置の分解図である。本実施形態において、補助装置14は、フロントディレイラ70の操作を補助するために、ボトムブラケット32中に回転自在に装着され且つペダルアッセンブリ58によって回転されるクランク回転軸90の回転力を利用する。補助装置14は、上部枠体100および104並びに下部枠体106(図3には示さず)を備えている。上部枠体100および104は、各々開口部108および112を有し、且つそれらはボトムブラケット32の開口部と一直線となっており、互いにネジ116によって締め付けられている。主として下部枠体106によって形成される空間に配設される部材は、装着部材120、124、126および128であり、これらは、装着部材128の開口部136を通り且つ中空ボルト144の開口部140を通り且つ装着部材120のネジ穴148中へ延びるネジ132によって互いに連結されている。該アッセンブルユニットにおいて、中空ボルト144の頭部152は、装着部材124と装着部材120の筒状部156との間に挟まれており、中空ボルト144の軸部160は、装着部材124の開口部164を通って延び、中空ボルト144のネジ部168は、装着部材126のネジ穴172にねじ込まれ、中空ボルト144の端部は、装着部材128の側面に当接している。装着部材128は、ボルト174およびワッシャ175によって自転車に取り付けられる。
【0011】
入力伝達部材176は、該入力伝達部材176中の開口部192および装着部材120中の開口部196を通って延びる筒状ベアリング188によって支持されている。よって、入力伝達部材176は、回転軸Xを中心として回転するように、装着部材120、124、126および128に対して回転自在に取り付けられる。入力伝達部材176は、入力伝達部材176と装着部材120との間に周知の方法で固定されたバネ200によって、装着部材120、124、126および128に対して反時計回りの方向へ付勢されている。入力伝達部材176は、入力制御ワイヤ巻き面180と、ネジ204、ワッシャ208およびワイヤ受け部材212とからなるワイヤ連結部材184とを備えている。ネジ204は、入力コントロールワイヤ80が入力伝達部材176とワイヤ受け部材212との間に硬く挟まれるように、入力伝達部材176のネジ穴216にねじ込まれる。そして、入力コントロールワイヤ80は、入力コントロールワイヤ80を引くと入力伝達部材176がバネ200による付勢力に抗して時計回りに回転し、該入力コントロールワイヤ80を放すと入力伝達部材176がバネ200の付勢力によって反時計回りに回転するようにワイヤ巻き面180を巻くように構成されている。本実施形態では、3つのフロントスプロケット62があるために、入力伝達部材176は3つの区別された入力位置へ移動することが必要となる。
【0012】
入力駆動部材220が入力伝達部材176とともに回転するように、該入力駆動部材220は、装着部材124のスロット228を通るようにして延び且つ入力伝達部材176の保持スロット(図示せず)上へと延びる一対の連結タブ224を備えている。入力駆動部材220の駆動アーム230は、中間リング236から延びる支柱232に連結され、Cクリップ240でそこに固定される。中間リング236に回転自在に取り付けられるローラー形状の位置検知部材係合部材245および246は、位置検知円弧を決定する位置検知部材244の内周面と係合する。位置検知部材244の連結耳部252は、他の位置検知部材260の連結タブ256に連結される。位置検知部材260は、楕円型の内周面263と、ツメ案内面を決定する外周面268と、制御面272および276を備えている。位置検知部材244と位置検知部材260とは、ともに装着部材126から延びる枢支軸264に枢着されており、且つそれらは、連結タブ256と、装着部材126から延びた突出部279との間に連結されたバネ278によって、反時計回りの方向へ付勢されている。本実施形態の位置検知部材244および260は、位置検知ユニットとみなすことができる。
【0013】
ワイヤ巻き部材の形状とされた出力伝達部材280は、組み立て状態において装着部材124に接触する筒状ベアリング284に支持されるため、該出力伝達部材280は回転軸Y回りに回転するものとなる。本実施形態において、回転軸Yは、回転軸Xと一致している。出力伝達部材280は、ワイヤ巻き溝286と、ワイヤ連結部材の機能によりワイヤエンドビード(図示せず)をそこへ受けるためのワイヤエンドストップ288(図7)とを備えている。本実施形態では、3つのフロントスプロケットを備えているため、出力伝達部材280は3つの区別された出力位置へ移動する必要がある。接触部材290および292は、以下に述べる方法で中間リング236の内周面と係合するために、出力伝達部材280の一面に取り付けられる。ラチェット298は、出力伝達部材280とともに回転するように、出力伝達部材280中の保持スロット(図示せず)へ延びる一対の連結タブ302を有している。ラチェット298は、一連の(例えば3つの)駆動歯306と、駆動面および位置保持面を規定する一連の(例えば3つの)位置保持歯310とを備えている。
【0014】
ツメ歯315および316を有する位置保持ツメ部材314は、装着部材126から延びる枢支軸318に回転自在に支持されている。位置保持ツメ部材314は、Cクリップ322によって枢支軸318上に保持されており、上述と同様の手段によってバネ326によって時計回り方向に付勢されている。位置解放板330は、組み立て状態において装着部材126に接触する筒状ベアリング334に回転自在に支持されている。位置解放板330には、ツメ解放突起338として形成されたツメ解放部材、運動伝達ツメ係合突起342、および運動伝達ツメ受けリセス346が備えられている。位置解放板330は、位置解放板330から延びる付勢アーム351と装着部材126から延びる付勢アーム352との間に連結されたバネ350によって反時計回りの方向に付勢されている。装着耳部358を有する運動変換板354として形成された運動伝達部材は、装着部材126上で対応する装着耳部362と、枢支軸366を介して回転自在に連結されている。運動変換板354は、以下に述べるようにして機能する駆動タブ370を備えている。
【0015】
駆動軸400は、装着部材100に形成された開口部408に装着される筒状ベアリング404を通って延び、ベアリング334、284および188を通って延び、図4に示したように装着部材120から出て、装着部材104の側面に配設されるベアリング412で終端する。プッシュロッド416は、駆動軸400の中央穴420を通って延びている。枢支軸426をそこから延ばしているツメ連結部材424は、駆動軸400の一端に配設された対応する連結溝432と噛み合う連結タブ428によって、駆動軸400に回転しないように連結されている。運動伝達ツメ部材436は、Cクリップ440によって枢支軸426に回転自在に支持されており、バネ444によって時計回り方向に付勢されている。他のツメ連結部材448は、駆動軸400の他端に配設された対応する連結溝456と噛み合う連結タブ452によって、駆動軸400に回転しないように連結されている。連結タブ452の径方向内側端部は、固定ネジ460をそこへねじ込んで受けるために、螺刻面が形成されている。解放制御タブ466および付勢タブ467を有する解放制御部材464は、ツメ連結部材448上の対応する装着ツメ472と係合する装着耳部468により、ツメ連結部材448に回転自在に取り付けられている。本実施形態において、解放制御部材464は、ツメ保持部材とみなすことができ、付勢タブ467と固定ネジ460との間に装着されたバネ476によって、時計回りの方向に付勢されている。ツメ連結部材448、即ち駆動軸400は、ツメ連結部材448と装着部材104から延びるバネ支持部484との間に装着されるバネ480によって、反時計回りの方向へ付勢されている。ツメ板488、492および496は、締付具500および504によって互いに締め付けられており、ツメ板488および496は、枢支軸508を介してツメ連結部材448に回転自在に取り付けられている。ツメ板488、492および496は、全体として、ツメ板496とツメ連結部材448との間に連結されたバネ512(本実施形態では、ツメ移動部材とみなし得る)から時計回りの付勢力を受ける回転体係合ツメ部材498を構成する。弓形のツメ制御面517(本実施形態では、他のツメ保持部材とみなし得る)および弓形の解放制御面518を有するツメ制御部材516は、枢支軸520を介して装着部材104に回転自在に連結され、さらに解放制御面518と装着部材104との間で枢支軸520の周りに取り付けられるバネ524によって、図3において反時計回りの方向の付勢力を受ける。ツメ制御面517は、締付具500から延びる相補的なツメ制御面526と係合する。
【0016】
本実施形態では、回転体係合ツメ部材498、ツメ連結部材448、駆動軸400、ツメ連結部材424、ツメ436およびラチェット298は、回転軸90回りの回転運動を出力伝達部材280へ伝達するための運動伝達機構の構成要素である。さらに、本実施形態では、ツメ制御部材516、解放制御部材464、プッシュロッド416、運動変換部材354、位置検知部材244および260、中間リング236および入力駆動部材220は、入力伝達部材176が第1入力位置、第2入力位置または第3入力位置のいずれかにあり且つ出力伝達部材280が対応する第1出力位置、第2出力位置または第3出力位置にはないとき、回転体係合ツメ部材498を回転体係合位置にまで移動させ、さらに、入力伝達部材176が第1入力位置、第2入力位置または第3入力位置のいずれかにあり且つ出力伝達部材280が対応する第1出力位置、第2出力位置または第3出力位置にあるとき、回転体係合ツメ部材498を回転体非係合位置にまで移動させるためのスイッチング機構の構成要素である。
【0017】
入力コントロールワイヤ80が引かれたときの補助装置14の動作が図5乃至13Cに示されている。図5、6Aおよび6Bに示したように、入力コントロールワイヤ80の引張は、入力伝達部材176がバネ200の付勢力に抗して、出力伝達部材280(本実施形態では)に対してシフトアップ位置にまで時計回りに回転する要因となる。これは、入力伝達部材176と入力駆動部材220とが一体として共に回転するため、次に、入力駆動部材220を時計回りに回転させる要因となる。入力駆動部材220の駆動アーム230は、直ちに中間リング236を時計回りに回転させるが、図6Bに示したように、中間リング236の内周面294が出力伝達部材280上の接触部材290と接触すると、接触部材290は支点として作用し、一致した回転軸XおよびYに対して中間リング236を偏心回転させる。その結果、中間リング236は、右方向へ向かう力の成分を有することとなり、ローラー246は位置検知部材244に抗して右方向へ向かう力を発揮し、位置検知部材244および260は、枢支軸264で反時計回りに回転する。この位置検知部材244および260の反時計回りの回転は、位置検知部材260の制御面276が入力伝達部材176に対して径方向に移動する要因となり、出力伝達部材280が装着耳部358を上方(スイッチオン位置とみなし得る)へ押動する要因となり、従って、駆動タブ370がプッシュロッド416を押圧すように運動変換板354が反時計回りに回転することとなる。
【0018】
図7および8に示したように、駆動タブ370はプッシュロッド416を右へ移動させ、プッシュロッド416は付勢タブ467に抗して解放制御部材464を反時計回りに回転するように押す。これは、解放制御タブ466を下方へ回転させ、続いて、ツメ制御部材516の重量がバネ524の付勢力に打ち勝つためにツメ制御部材516を時計回りに回転させることとなる。ツメ制御部材516の時計回りの回転は、ツメ制御面517を上方へ移動させる要因となり、バネ512の付勢力が作用する結果、回転体係合ツメ部材498が回転体係合位置にまで時計回りに回転するのを許容する。この位置において、回転体係合ツメ部材498は、回転軸90と一体的に回転(反時計回り)するように備えられた回転体534上に形成された2つの歯530の双方と係合し得る。こうして、回転体係合ツメ部材498は、回転体係合部材として機能し得る。
【0019】
図9A乃至9Cは、装置14が補助動作を開始したときの該補助装置の図である。これらの図は、チェーン66が最も小さいフロントスプロケット62を拘束しており、次のより大きいスプロケットへ変更される際の状態に対応したものである。図9Bに示したように、回転体係合ツメ部材498は回転体係合位置にあり、回転体534上の歯530の一つと接触している。位置検知部材260が、図9Cに示したような反時計回りに回転した位置にあるとき、楕円形の内周面263は、ツメ案内面268が右方向へ移動してラチェット298の駆動歯306を露出させること、さらに、運動伝達ツメ部材436を案内して最も近い駆動歯306と係合させることを許容する。このとき、位置保持ツメ部材314のツメ歯316は、最も右の位置保持歯310の右側に位置する。
【0020】
図10Aおよび10Bは、回転体係合ツメ部材498が回転体534とともに移動し始めたときの運動伝達機構の作用を説明している。これらの図に示されているように、回転体534の反時計回りの回転は、ツメ連結部材448と駆動軸400とを時計回りに回転させる要因となる。これは、続いてツメ連結部材424と運動伝達ツメ部材436とを最も近い駆動歯306に係合させ、ラチェット298を出力伝達部材280とともに時計回りに回転させる要因となる。そして、出力伝達部材280は、フロントディレイラ70が作動するように出力コントロールワイヤ78を引く。同時に、ツメ歯316は上方へ且つ最も右側の位置保持歯310を超えるように上昇する。
【0021】
図11Aおよび11Bは、該回転体係合ツメ部材498が回転体534と非係合状態となったときの、運動伝達機構の作用を説明している。この状態において、回転体係合ツメ部材498は既に回転体534の歯530と非係合の状態となっており、ラチェット298は、ツメ歯316が上昇しているが中央の位置保持歯310を越えないようなところまで回転している。このとき、駆動軸400およびツメ連結部材448は、バネ480によってツメ連結部材448上に及ぼされる付勢力によって、反時計回りに回転し始める。
【0022】
図12A乃至12Cは、回転体係合ツメ部材498がスタート位置へ向かって移動する際の補助装置14の図であり、図13A乃至13Cは、シフト操作が完了したときの補助装置14の図である。図12A乃至12Cに示したように、駆動軸400およびツメ連結部材448は、反時計回りに回転し、運動伝達ツメ部材436は駆動歯306から非係合となり、ラチェット298および出力伝達部材280は、フロントディレイラ70に組み込まれた戻りバネによって出力コントロールワイヤ78に作用する付勢力により、反時計回りに回転する。出力伝達部材280は図9A乃至9Cに示された位置よりも正味に時計回りに回転した位置にあるため、接触部材290は、もはや中間リング236の内周面294に対して支点として作用せず、中間リング236のローラー245は、位置検知部材244を時計回りに回転させるべく位置検知部材244の内周面248を押圧しない。その時、位置検知部材260の制御面276は、もはや運動変換板354の装着耳部358を押し上げることなく(スイッチオフ位置にあるとみなし得る)、運動変換板354は時計回りに回転し、図12Aに示したように、プッシュロッド416は左方向へ移動し解放制御部材464はバネ476の付勢力によって時計回りに回転し、ツメ制御部材516は反時計回りに回転し、ツメ制御面517は、回転体係合ツメ部材498を反時計回りに回転させて図13Bに示したような回転体非係合位置にまで回転するように締付具500のツメ制御面526を押し下げる。さらに、ラチェット298は、位置保持ツメ部材314のツメ歯316がバネ326の付勢力の下で図13Cに示したように最も右の位置保持歯310の左側に接触して、出力伝達部材280の位置を保持するまで回転する。
【0023】
本実施形態においては、ラチェット298および出力伝達部材280は、初め所望の位置を越えて回転してから所望の位置まで戻ることに注目すべきである。これは、いわゆる"オーバーシフト"の効果を生じ、フロントディレイラ70はチェーン66を目的となるスプロケットを越えて移動させ、その後所望の位置、即ち、通常、目的のスプロケット上となる中央位置へ戻す。一般的には、手動のディレイラ操作によってなされるこの効果は良く知られており、チェーンを小さいスプロケットから大きいスプロケットへ移動させようとする際に時折好ましいものである。もちろん、用途に応じて、該機構はそのような現象を除いて設計することも可能である。
【0024】
入力コントロールワイヤ80が解放された際の補助装置14の作用が、図14乃至19Cに示されている。入力コントロールワイヤ80を解放することは、入力伝達部材176および入力駆動部材220をバネ200の付勢力に従い、(本実施形態では)出力伝達部材280に対してシフトダウン位置にまで反時計回りに回転させる要因となる。入力駆動部材220の駆動アーム230は中間リング236を反時計回りに回転させるが、図14に示したように、中間リング236の内周面294が出力伝達部材280の接触部材292に接触すると、接触部材292が支点として機能し、中間リング236を、一致した回転軸XおよびYに対して偏心的に回転させる要因となる。その結果、ローラー245は、位置検知部材244に対して左方向に向かう力を発揮し、そして、位置検知部材244および260を枢支軸264で時計回りに回転させる要因となる。この位置検知部材244および260の時計回りの回転は、位置検知部材260の制御面272が左側の装着耳部358を上方へ押し上げる要因となり、駆動タブ370がプッシュロッド416を押圧するように、運動変換板354を反時計回りに回転させる。
【0025】
この時の補助装置14の操作は、入力コントロールワイヤ80が引かれた際の操作と類似しているため、相違点についてのみ説明する。主な相違は、運動伝達ツメ部材436の操作にある。位置検知部材244および260が時計回りに回転するため、位置検知部材260のツメ案内面268は、図15Bに示したように、運動伝達ツメ部材436がラチェット298の駆動面306と係合しないように左へ移動する。その結果、図16Bに示したように、運動伝達ツメ部材436はツメ案内面268に沿って、駆動面306をバイパスし、図17Bに示したように、運動伝達ツメ部材436が位置解放板330のツメ係合突起342に係合するまで移動する。そして、運動伝達ツメ部材436は、ツメ解放突起338がツメ歯316の左側面を押圧するように、位置解放板330を回転させ、こうして、位置保持ツメ部材314が枢支軸318に対して反時計回りに回転する要因となる。ツメ歯316が最も右の位置保持歯310の先端を通過すると、ラチェット298は、図18Bに示したように、中央の位置保持歯310がツメ歯315に捉えられるまで反時計回りに回転する。運動伝達ツメ部材436がツメ係合突起342から離れてスタート位置に戻るように移動すると、位置解放板330は、ばね350の付勢力によって反時計回りに回転し、よって、ツメ解放突起338は歯316から離れる方向へ回転する。これは、続いて、位置保持ツメ部材314を図1919Bに示したような最終位置にまで時計回りに回転させることを許容するものである。
【0026】
本実施形態に係る補助装置の一つの利点は、該補助装置が如何なる数のフロントスプロケットに対しても設計し得ることである。さらに、中間リング236、ローラー245および246、接触部材290および292、そして位置検知部材244および260の設計により、乗り手は、一度に、2以上のギアをシフトすることができる。より詳しくは、乗り手が、フロントスプロケット62の最も小さいものから最も大きいものへと(第1入力位置から第3入力位置へと)、2以上のギアをシフトするために入力伝達部材176を回転させるために入力コントロールワイヤ80を引くと、中間リング236は、出力伝達部材280が第2出力位置へ回転した後にも接触部材290および292の支点効果が残るような位置へとさらに回転する。こうして、突出部(歯)530がそれを過ぎて回転した後には、回転体係合ツメ部材498は対応する突出部530と非係合となるが、出力伝達部材280の第3出力位置への回転の要因となるべく、もう一度回転体係合ツメ部材498が突出部530の一つと係合するまで、回転体係合ツメ部材498は回転体係合位置に留まる。一旦、出力伝達部材280が第3入力位置に対応する第3出力位置にまで到達すると、接触部材290および292の支点効果は終わり、該システムは上述したように、空転状態へ戻る。
【0027】
図20は本発明に係るフロントディレイラの操作を補助するための補助装置600の実施形態を示した側面図である。補助装置600は、出力コントロールワイヤ612を引張および解放することによってフロントディレイラ608をコントロールするために、入力コントロールワイヤ604からのシフト指令を受ける。補助装置600は、フロントディレイラ608の操作を補助するために、フロントスプロケット(図1で示されたスプロケット62のような)と一体的に且つ同軸で回転する回転部材616の内周面に形成された2つの駆動歯614のうちの一つからの力を使用する。
【0028】
図21は、補助装置600の分解斜視図である。本実施形態において、補助装置600は、ボトムブラケット32の開口部に沿うような開口部634を規定するメインハウジング630と、以下に述べるような構成部材を収納するメインチャンバー636と、フロントディレイラ608のベース部材を形成するフランジアッセンブリ638と、出力コントロールワイヤ612のためのワイヤ案内溝642とを備えてなる。スペーサ646および648は、出力コントロールワイヤ612がメインチャンバ636から出る出口通路656を形成すべく、ネジ652によってメインハウジング630に固定されている。カバー660とスペーサ664は、汚染物質がメインチャンバ636へ入ることを防止すべく、ネジ668によってメインハウジング630に固定されている。
【0029】
メインハウジング630の内側面686に位置する開口部682に沿った開口部678を有するワッシャ672が、内側面686に接するように配されており、また、筒状ベアリング690が、開口部678および682を通るように挿入されている。カム698に一体的に形成された連結シフト694は、筒状ベアリング690を通るようして延び、且つ入力伝達部材706の開口部702内に固定されているため、カム698および入力伝達部材706は一体として回転する。入力伝達部材706は、入力コントロールワイヤ巻き面707と、ネジ709とワイヤ受け部材711とから構成されるワイヤ連結具708とを備える。入力コントロールワイヤ604が入力伝達部材706とワイヤ受け部材711とにしっかりと挟まれるように、ネジ709は、入力伝達部材706のネジ穴710にねじ込まれる。本実施形態では、入力コントロールワイヤ604を引張ることは入力伝達部材706を回転軸Xに対して反時計回りに回転させるように作用し、入力コントロールワイヤ604を解放することは入力伝達部材706を回転軸Xに対して時計回りに回転させるように作用する。前述の入力伝達部材176と同様に、もし3つのフロントスプロケットがあるとすれば、入力伝達部材706は3つの区別された入力位置へ移動するように構成されている。
【0030】
固定板720は、メインハウジング630のネジ穴728にねじ込まれるネジ724によってメインハウジング630に固定されている。ツメ支持シャフト732は、支持板736の一面側に取り付けられており、メインハウジング630の内側面686の開口部(図示せず)に固定された位置検知部材支持シャフト740は、支持板736の反対側に取り付けられている。ツメ歯748および752を有する位置保持ツメ部材744は、ツメ支持シャフト732の端部にCクリップ756によって回転自在に取り付けられている。位置保持ツメ部材744は、ツメ支持シャフトの回りに配され且つ支持板736と位置保持ツメ部材744とを連結するバネ760によって、反時計回りの方向に付勢されている。補助装置600が組み立てられた状態では、位置保持ツメ部材744が固定板720の前面において支持されるように、ツメ支持シャフト732は固定板720の端部を越えて延びている。
【0031】
位置検知部材(またはユニット)750は、装着耳部754を介して、位置検知部材支持シャフト740に回転自在に取り付けられている。襟部762を有するコントロールシャフト758は、位置検知部材750の他方の装着耳部766に取り付けられている。位置検知部材750は、カム従動部材開口部774を規定するように、内周面770または位置検知円弧を備えている。ツメ案内部材778の一端は、襟部762に隣接するようにCクリップ782で保持された状態でコントロールシャフト758に回転自在に取り付けられる。ツメ案内部材778は、ツメ案内部材778の自由端と装着耳部754との間に連結されたバネ786によって反時計回りの方向に付勢されている。ツメ案内部材778は、位置検知部材750の外周面とともにツメ案内通路780(図23)を形成する。これらの面は、以下に述べる方法によって機能するツメ制御面を構成する。
【0032】
筒状ベアリング788は駆動板790の中央開口部789に取り付けられており、駆動板790、出力伝達部材794および運動伝達部材796は、運動伝達部材796のコーナー開口部800を通り、出力伝達部材794の中央開口部802を通り、固定板720の中央開口部806を通り、筒状ベアリング788を通り、支持板736の中央開口部810を通り、螺刻されたナット813に至るような回転軸798に回転自在に支持されている。一連の位置保持歯818と一連の駆動面820を有するラチェット814は、出力伝達部材794に固定されている。出力伝達部材794およびラチェット814は、固定板720と出力伝達部材794の間を連結するバネ822によって、時計回りの方向に付勢されている。出力伝達部材794は、出力コントロールワイヤ612の端部に取り付けられたワイヤエンドビード825を受けるためのワイヤ終端リセス826を備えている。第1アーム828と第2アーム829を有するカム従動部材827は、枢支軸823を介してラチェット814に取り付けられている。斯かる構造によれば、出力伝達部材794、ラチェット814およびカム従動部材827は、本実施形態では入力伝達部材706に対する回転軸Xと同軸である回転軸Yに対して一体となって回転する。カム従動部材ローラー831および832として形成された位置検知部材係合部材は、ネジ833および835によって第1および第2のアーム828および829の端部にそれぞれ取り付けられる。組み立てられた状態においては、カム従動部材ローラー831および832は、カム698と位置検知部材750の内周面770との間に配される。
【0033】
駆動歯834およびコントロールシャフト838(図28)を有する運動伝達ツメ部材830は、Cクリップ846によって枢支軸842に保持され、枢支軸842を介して駆動板790に回転自在に取り付けられている。駆動歯834は、以下に述べるような方法でラチェット814上の一連の駆動面820のいずれか一つと係合する。運動伝達ツメ部材830は、駆動板790と運動伝達ツメ部材830との間に連結されたバネ850によって、反時計回りの方向に付勢されている。運動伝達ツメ係合突起858、運動伝達ツメ受けリセス862、およびツメ解放突起866として形成されたツメ解放部材を有する位置解放板854は、筒状ベアリング788上に回転自在に支持されている。位置解放板854は、駆動板790と位置解放板854との間に連結されたバネ870により、時計回りの方向に付勢されている。
【0034】
駆動板790から延びる連結タブ880は、駆動板790と運動伝達部材796とが回転軸798回りに一体となって回転するように、運動伝達部材796に形成された連結リセス884中へ固定されている。回転体係合ツメ部材892として形成された回転部材係合部材の一端に配された連結ポスト888は、運動伝達部材796の上コーナーに形成された連結リセス896の中に配され、カバー660の内面に形成された案内リセス889の中をスライドする。回転体係合歯900は、以下に述べる方法で回転部材616上の駆動歯614の一つと係合すべく、回転体係合ツメ部材892の他端に形成されている。コントロールピン904は、回転体係合歯900に近接するように回転体係合ツメ部材に固定されており、ツメ制御部材912に形成された案内スロット908を通って延びている。ツメ制御部材912の下端部916は、枢支軸920を介してメインハウジング630に回転自在に連結され、ツメ制御部材912は、ツメ制御部材912とメインハウジング630との間に連結されたバネ914によって反時計回りの方向に付勢されている。補助部材が組み立てられた際には、コントロールシャフト758は、原点位置925を含むようにツメ制御部材912の内側端部によって規定されたコントロール面924と接触する。ツメ制御部材912の安定性は、ツメ制御部材の長穴927を通りメインハウジング630のネジ穴928中へ延びる案内ネジ926によって、より一層高められている。
【0035】
本実施形態において、回転体係合ツメ部材892、運動伝達部材796、駆動板790、ツメ連結具842、運動伝達ツメ部材830およびラチェット814は、回転軸90の回転運動を出力伝達部材794へ伝える運動伝達機構の構成要素となっている。さらに、本実施形態では、ツメ制御部材912、位置検知部材750、カム698およびカム従動部材827は、前記入力伝達部材706が第1入力位置、第2入力位置、または第3入力位置の何れか一つにあり且つ前記出力伝達部材794が対応する第1出力位置、第2出力位置または第3出力位置にないとき、回転体係合ツメ部材892を回転部材係合位置(図24)へ移動させ、前記入力伝達部材706が第1入力位置、第2入力位置、または第3入力位置の何れか一つにあり且つ前記出力伝達部材794が対応する第1出力位置、第2出力位置または第3出力位置にあるとき、ツメ892を回転部材非係合位置(図22)へ移動させるようなスイッチング機構の構成要素となっている。
【0036】
シフトアップ操作(例えば、最も小さいスプロケットからより大きな(中間サイズの)スプロケットへ)の際の補助装置600の操作は、図22乃至図27Cを参照することによって理解することができる。入力コントロールワイヤ604の引張によって成されるシフトアップ操作は、順に、入力伝達部材706を出力伝達部材794に対するシフトアップ位置にまで反時計回りに回転させる要因となる。図23および図25Aに示したように、入力伝達部材706の反時計回りの回転は、連結シャフト694によってカム698に伝えられる。カム698のより大径の周面は、ローラー831を押し、順に、位置検知部材750の内周面770を押し、位置検知部材支持シャフト740の回りに反時計回りに位置検知部材750を偏心回転させる。位置検知部材750の反時計回りの回転は、バネ850の付勢力によって運動伝達ツメ部材830が図25Bおよび図25Cに示した位置にまで反時計回りに回転するのを許容する。位置検知部材750の反時計回りの回転は、同時に、コントロールシャフト758がツメ制御部材912の制御面924を上方へ押し上げ、ツメ制御部材912を図22に示したスイッチオフ位置から図24に示したスイッチオン位置へと時計回りに回転する要因となる。同様に、ツメ制御部材912の時計回りの回転は、回転体係合ツメ部材892が図22に示した回転部材非係合位置から図24に示した回転部材係合位置にまで移動するのを許容する。
【0037】
回転体係合ツメ部材892が回転部材616上の駆動歯614の一つと係合するとき、回転部材616の回転力は運動伝達部材796へ伝えられ、これが運動伝達部材796、駆動板790および運動伝達ツメ部材830を反時計回りに回転させることとなる。運動伝達ツメ部材830が反時計回りに回転した位置にあると、運動伝達ツメ部材830の駆動歯834はラチェット814の最も近接した駆動面820と係合し、これが、図25Bおよび図25Cに示したように、ラチェット814、出力伝達部材794およびカム従動部材827を反時計回りに回転させる要因となる。その結果、出力伝達部材794が出力コントロールワイヤ612を巻き付け、位置保持ツメ部材744の位置保持歯748を上方へ、そして図26Cに示したように、ラチェット814の最も反時計回りの位置にある歯818を越えるように上昇させる。運動伝達ツメ部材830は、位置解放板854の運動伝達ツメ受けリセス862に受け入れられ、そして位置解放板854は非作動状態に維持される。
【0038】
カム従動部材827が出力伝達部材794とともに反時計回りに回転すると、カム698のより大径の周面がカム従動部材827のローラー832を押し、ローラー832は位置検知部材750の内周面770を押す。これば、順に、図26Aに示したように、位置検知部材750が位置検知部材支持シャフト740の回りに回転する要因となる。その結果、コントロールシャフト758は、ツメ制御部材912の制御面924にある原点位置925へ移動し、これは、ツメ制御部材912がバネ914の付勢力によってスイッチオフ位置にまで反時計回りに回転するのを許容する。こうして、以下に説明するような方法で回転体係合ツメ部材892が回転部材616の駆動歯614から非係合となったとき、運動伝達部材796は図26Bおよび図26Cに示したように時計回りに回転し、回転体係合ツメ部材892が図22に示したような回転部材非係合位置にまで回転する。出力伝達部材794とラチェット814は、初め、運動伝達部材796の時計回りの回転に追随するが、位置保持ツメ部材744が反時計回り方向へと付勢されているため、ツメ歯748は最も反時計回り位置にある保持歯818の右側面に当接し、出力伝達部材794を図27Bおよび図27Cに示したような所望のシフトアップ位置に保持する。その時、カム従動部材827および位置検知部材750は、図27Aに示したようなニュートラル位置にある。前述の実施形態と同様に、上述した挙動はオーバーシフト機能をも提供する。
【0039】
シフトダウン操作(例えば、中間サイズのフロントスプロケットから最も小さいフロントスプロケットへ)の際の補助装置600の操作は、図22、図24および図28乃至図32Cを参照することによって理解することができる。入力コントロールワイヤ604によって成されるシフトダウン操作は、入力伝達部材706を出力伝達部材794に対してシフトダウン位置へ時計回りに回転させる要因となる。図28および図29Aに示したように、入力伝達部材706の時計回りの回転は、連結シャフト694を介してカム698に伝えられる。カム698の大径の周面はローラー832を押し、順に、位置検知部材750の内周面770を押し、これが位置検知部材750を位置検知部材支持シャフト740の回りに時計回りに回転させる要因となる。位置検知部材750の時計回りの回転は、案内通路780が運動伝達ツメ部材830のコントロールシャフト838を押し下げ、これが運動伝達ツメ部材830が図29Bおよび図29Cに示した位置へと時計回りに回転する要因となる。また、位置検知部材750の時計回りの回転は、コントロールシャフト758がツメ制御部材912の制御面を押し下げ、ツメ制御部材912をスイッチオン位置まで時計回りに回転させる要因となる。ツメ制御部材912の時計回りの回転は、再び、回転体係合ツメ部材892が図22に示された回転部材非係合位置から図24に示された回転部材係合位置にまで回転することを許容する。
【0040】
回転体係合ツメ部材892が駆動歯614の一つと係合したとき、回転部材616の回転力は運動伝達部材796に伝達され、これが運動伝達部材796、駆動板790および運動伝達ツメ部材830を反時計回りに回転させる要因となる。運動伝達ツメ部材830が時計回りに回転した位置にあると、ツメ案内通路780は、図30Aおよび図30Bに示したように、運動伝達ツメ部材830の駆動歯834が位置解放板854の運動伝達ツメ係合突起858と係合する要因となる。運動伝達ツメ830が反時計回りに回転しつづけると、位置解放板854もまた反時計回りに回転し、ツメ解放突起866が位置保持ツメ部材744のツメ歯748を押し、位置保持ツメ部材744を時計回りに回転させる要因となる。図31Bおよび図31Cに示したように、ツメ歯748が、最も反時計回りの位置の保持ツメ818の先端をかわしたとき、ラチェット814、出力伝達部材794およびカム従動部材827は、出力コントロールワイヤ612を解放すべく、ラチェット814の中間位置の保持歯818が位置保持ツメ部材744のツメ歯752に当接するまで、時計回りに回転する。
【0041】
カム従動部材827が出力伝達部材794とともに時計回りに回転すると、カム698のより大径の周面がカム従動部材827上のローラー831を押し、ローラー831は位置検知部材750の内周面770を押す。これは、続いて、図31Aに示したように位置検知部材750が位置検知部材支持シャフト740に対して反時計回りに回転する要因となる。その結果、コントロールシャフト758は、制御面924の原点位置925へ移動し、ツメ制御部材912がバネ914の付勢力に従ってスイッチオフ位置にまで回転するのを許容する。こうして、回転体係合ツメ部材892が回転部材616の駆動歯614から非係合となったとき、運動伝達部材796は、図31Bおよび図31Cに示したように時計回りに回転し、回転体係合ツメ部材892が図22に示したような回転部材非係合位置にまで移動する。運動伝達ツメ部材830が時計回りに移動すると、位置解放板854も同様にして時計回りに回転し、ツメ解放突起866は位置保持ツメ部材744のツメ歯748を押すのをやめる。そして、位置保持ツメ部材744がバネ760の付勢力に従って反時計回りに回転し、これがラチェット814、出力伝達部材794およにカム従動部材を図32Bおよび32Cに示したような最終位置にまで移動するのを許容する。その時、カム従動部材827および位置検知部材750は図32Aに示したようなニュートラル位置にある。
【0042】
図33は、どのようにして回転体係合ツメ部材892が回転部材616の駆動歯614から非係合となるのかを詳細に示したものである。回転体係合ツメ部材892は初めに駆動歯614と係合し、回転体係合歯900の湾曲側面901は駆動歯614の窪んだリセス617と接触し、そして回転体係合ツメ部材892は回転部材616とともに回転する。同時に、連結ポスト888は、案内リセス889へスライドして入り込む。運動伝達部材796がそのストロークの端まで到達すると、回転体係合歯900を駆動歯614から解放すべく、案内リセス889は、回転体係合ツメ部材892即ち回転体係合歯900が図33に示したような位置へ僅かに反時計回りに回転する要因となる。回転部材616の更なる回転は、回転体係合歯900が駆動ツメ614を超えるように上昇する要因となり、回転体係合ツメ部材892はその後ホームポジションへ戻る。
【0043】
前述の補助装置14と同様に、補助装置600は2以上のフロントスプロケットを備えることができ、且つ複数のシフト操作を同時に行うことができる。入力伝達部材706の更なる回転が、単にカム698を回転させるに過ぎないため、カム698のより大径の周面にあるより大きな円弧は、ローラー831またはローラー832のいずれかの下に配される。こうして、出力伝達部材794とカム従動部材827とが次の連続するギア位置にまで回転すると、位置検知部材750はツメ制御部材912をスイッチオン位置に保持し、回転体係合ツメ部材892は出力伝達部材794の位置が入力伝達部材706によって示された所望のギア位置に応じた出力伝達部材794の位置となるまで、連続して回転部材616の駆動歯614と係合する。
【0044】
図34は図21に示した本発明に係るフロントディレイラの分解斜視図である。この図に示したように、(ディレイラ608の為のベース部材として機能する)フランジアッセンブリ638は、連結耳部950と連結耳部954とを備える。連結耳部959、960、961および962を有するリンク部材958は、連結耳部950の開口部966、連結耳部959の開口部970、連結耳部960の開口部974、および連結耳部954の開口部978を順に通って延びる圧入された枢支軸963によって、フランジアッセンブリ638の連結耳部950および954に対して回転自在に連結されている。チェーンガイド982は、連結耳部962の開口部988およびチェーンガイド982を支持する可動部材992の開口部990を順に通って延びる圧入された枢支軸986を介し、さらに、連結耳部961の開口部998およびチェーンガイド982を支持する他の可動部材1004の開口部1002を順に通って延びる圧入された枢支軸994を介して、リンク部材958に対して回転自在に連結されている。したがって、チェーンガイド982を支持する可動部材992,1004は、リンク部材958を介してベース部材であるフランジアッセンブリ638に対して回転自在に連結されている。
【0045】
ローギア位置調整ボルト1006は、ローギア位置限界を公知の方法によって設定するために、連結耳部962上の突起1022に接触するように、カバー1014の開口部1010を通り、可動部材992の開口部1018を通って延びている。同様に、トップギア位置調整ボルト1026は、トップギア位置限界を公知の方法によって設定するために、連結耳部962上の突起1042に接触するように、カバー1014の開口部1030を通り、可動部材992の開口部1038を通って延びている。プレート連結ネジ1046は、運転中にチェーンがチェーンガイド982の中に挿入されるように、公知の方法によってチェーンガイド982のプレートエンド1050および1054を取り外し可能に連結する。
【0046】
作動アーム1060として形成された第1作動ユニットの一端(第1部位)は、作動アーム1060がフランジアッセンブリ638に対して回転軸Z回りに回転するように、連結耳部954の開口部1068および作動アーム1060の開口部1072を通って延びる枢支軸1064によって連結耳部954に対して回転可能に連結されている。作動アーム1060の他端(第2部位)は、作動アーム1060の開口部1080および可動部材992の開口部1084を通って延びる枢支軸1076によって可動部材992に対して回転可能に連結されている。ここで、作動アーム1060は、枢支軸1076上に枢支軸1076の窪み1078に係合されたCクリップ1077によって保持されている。したがって、チェーンガイド982を支持する可動部材992,1004は、作動アーム1060を介してベース部材であるフランジアッセンブリ638に対して回転可能に連結されている。また、前述の通り、可動部材992,1004は、リンク部材958を介してフランジアッセンブリ638に対して回転自在に連結されている。こうして、フランジアッセンブリ(ベース部材)638、リンク部材958、可動部材992,1004、および作動アーム1060は、チェーンガイド982(を支持する可動部材992,1004)が作動アーム1060の回転に対応してフランジアッセンブリ638に対してスプロケット62の回転軸方向に相対移動可能とするような4バーリンク型の機構を構成する。さらに、作動アーム1060は、作動アーム1060の横から垂直(作動アーム1060の回転面に対して垂直)に延びる位置調整耳部1096のネジ穴1092を通って延びる位置調整ネジ1088を備える。すなわち、位置調整ネジ1088は、作動アーム1060の回転面に対して平行に配設される。位置調整ネジ1088の機能については、後述する。
【0047】
第1作動部材1100および第2作動部材1104からなる第2作動ユニットは、第2作動部材1104の開口部1108を通る枢支軸1064に回転自在に連結されている。よって、第2作動部材1104と作動アーム1060はともに回転軸Zに対して回転し、ともに枢支軸1064の溝1116に係合するCクリップ1112によって所定位置に保持されている。第1作動部材1100の一端は、第2作動部材1104の連結耳部1128の開口部1124および連結耳部1128の間に位置すべき第1作動部材1100の開口部1132を通って延びる枢支軸1120を介して、第2作動部材1104の一端に相対回転可能に連結されている。枢支軸1120は回転軸Wを規定し、枢支軸1120の溝1138に係合するCクリップ1136によって所定位置に保持されている。第1作動部材1100の他端と第2作動部材1104の他端とは、第1作動部材1100の連結耳部1141の開口部1140を通り、第2作動部材1104の連結耳部1144のネジ穴1143において螺合される位置調整ネジ1139によって調整自在に連結されている。
【0048】
第1作動部材1100は、出力コントロールワイヤ612を回転軸Z回りに巻き込むためのワイヤ湾曲面1146を備えている。図34に示すように、ワイヤ湾曲面1146は、出力コントロールワイヤ612が回転軸Z方向にずれないように案内するためのガイド溝を有している。ネジ1154とワイヤ受け部材1158とから構成されたワイヤ連結部材1150は、第1作動部材1100に取り付けられている。ネジ1154は、ワイヤ受け部材1158の開口部1160を通って延び、第1作動部材1100のネジ穴1162にねじ込まれており、出力コントロールワイヤ612が、第1作動部材1100とワイヤ受け部材1158とに挟まれて固定される。これにより、出力コントロールワイヤ612がワイヤ湾曲面1146の回転軸Zの円周方向に沿うように配設される。具体的には、出力コントロールワイヤ612がワイヤ湾曲面1146のガイド溝に敷設される。第1作動部材1100の開口部1140は、連結耳部1141が位置調整ネジ1139に拘束されることがない程度に十分な大きさを有しており、この結果、出力コントロールワイヤ612の引張により、第1作動部材1100が第2作動部材1104に対して回転軸W回りに回転可能となっている。また、位置調整ネジ1139の頭部は、第1作動部材1100の第2作動部材1104に対する回転止めを形成している(第1作動部材1100の表面に当接している)。このように、位置調整ネジ1139により、第1作動部材1100が第2作動部材1104に対して、回転軸W回りに回転可能な相対回転角度の範囲を設定することができる。なお、第1作動部材1100が開口部1140を有する代わりに、第1作動部材1100に位置調整ネジ1139を螺合するネジ穴を有していてもよい。この場合、第1作動部材1100および第2作動部材1104の双方が、位置調整ネジ1139により螺合される。この場合においても、位置調整ネジ1139により、第1作動部材1100が第2作動部材1104に対して、回転軸W回りに回転可能な相対回転角度の範囲を設定することができる。詳しくは、後述する。図35に示したように、位置調整ネジ1088の端面は、第2作動部材1104の連結耳部1144に形成された当接部1142に当接する。こうして、出力コントロールワイヤ612の引張は、第1作動部材1100、第2作動部材1104、および作動アーム1060を一体として従来型の戻りバネ(図示せず)の付勢力に抗して回転軸Zに対して時計回りに回転させ、チェーンガイド982を図21の右側(フレーム18に対して外側)へ移動させる。反対に、出力コントロールワイヤ612の解放は、第1作動部材1100、第2作動部材1104、および作動アーム1060を一体として戻りバネの付勢力に従って回転軸Zに対して反時計回りに回転させ、チェーンガイド982を図21の左側(フレーム18に対して内側)へ移動させる。
【0049】
即座に明白であるように、第1作動ユニット(作動アーム1060)と第2作動ユニット(第1作動部材1100および第2作動部材1104)との回転軸Zに関する相対回転位置は、位置調整ネジ1088によって調整可能である。また、図36に示したように、第1作動部材1100と第2作動部材1104との回転軸Wに関する相対回転角度は、位置調整ネジ1139によって調整可能である。すなわち、位置調整ネジ1139により、湾曲面1146の曲率半径R、とりわけ湾曲面1146の位置調整ネジ1139に最も近い部分(すなわち、回転軸Wから湾曲面1146における最も遠い部分)における曲率半径Rを、位置調整ネジ1139の回転に応じて増加または減少させる。したがって、ワイヤの引張割合は、作動アーム(第1作動ユニット)1060に対する第1作動部材1100および第2作動部材1104(第2作動ユニット)全体についての回転軸Z回りの相対回転位置に依存するだけでなく、曲率半径Rにも依存して、変化させることができる。こうして、湾曲面1146に対する所望の曲率半径Rを選択し、位置調整ネジ1139をそれに応じて調整することにより、特定のワイヤ引張割合特性(一定のワイヤ引張量に対するチェーンガイド982の調整幅の割合)が得られ、位置調整ネジ1088を調整することによって、そのワイヤ引張割合特性を生じるような第2作動ユニット(第1作動部材1100および第2作動部材1104)についての作動アーム(第1作動ユニット)1060に対する回転軸W回りの相対回転位置(チェーンガイド982のベース部材(フランジアッセンブリ638)に対する相対位置)を選択し得る。これにより、異なる作動比率を有するディレイラおよび変化する作動比率を有するディレイラに適応するための非常に大きな自由度を有することができる。
【0050】
3つのフロントスプロケット62を有する自転車に、フロントディレイラ608の設定を行う場合、当該ディレイラを自転車に取り付け、チェーンガイド982のローギア位置限界をローギア位置調整ボルト1006を用いて設定する。そして、出力コントロールワイヤ612を第1作動部材1100にネジ1154およびワイヤ受け部材1158を用いて締め付け、チェーンガイド982を真中のフロントスプロケット62にシフトさせる。さらに、このスプロケット上にあるチェーンガイド982の位置を位置調整ネジ1088により微調整し、チェーンガイド982を最も大きいフロントスプロケット62にシフトさせる。続いて、このスプロケット上にあるチェーンガイド982の位置を位置調整ネジ1139により微調整し、トップギア位置限界をトップギア位置調整ボルト1026を用いて設定する。
【0051】
上述した内容は、本発明の様々な実施形態のうちの一つの記載であるが、本発明の思想および範囲から逸脱することなく、更なる変更を行うことができる。例えば、種々の構成部材の大きさ、形状、位置または方向を所望のように変更することができる。互いが直接的に接続されたり、互いが接触した状態で表示されている構造は、中間構造により分離されていてもよい。一の部材による機能は、二またはそれ以上によって果たし得る。全ての利点が特定の実施形態において同時に達成される必要はない。従来技術からみて独特であり、それ一つだけまたは他の特徴との組み合わせによる全ての特徴は、そのような特徴が具体化された構造的および/または機能的概念を含んだ、出願人による更なる発明の別な開示とみなすべきである。このように、本発明の範囲は、開示された特定の構造や、ある構造または特徴にはじめの焦点をあてた態様によって制限されるべきではない。
【0052】
【発明の効果】
本発明に係る調整式自転車ディレイラによれば、作動率およびレバーアームの構造が異なり、コントロールワイヤに対するディレイラの位置が自転車によって異なっていても、考え得る自転車の構造のそれぞれに対して、構造機械的利点および作動率が変化しても十分に補償し得るディレイラを設計することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、自転車変速機に、変速操作を補助するための装置を組み込んだ特定の自転車の側面図である。
【図2】 図2は、自転車変速機の変速のためになされた補助装置の特定の実施形態の拡大した部分透視図である。
【図3】 図3は、図2に示された補助装置の分解図である。
【図4】 図4は、図2に示されたスイッチング機構の一部を示した組み立て図である。
【図5】 図5は、図4に示したスイッチング機構の分解図である。
【図6】 図6Aおよび図6Bは、入力伝達部材が時計回りに回転したとき、位置検知部材の作用を示した正面図である。
【図7】 図7は、該スイッチング機構の作用を示した側面図である。
【図8】 図8は、該スイッチング機構と運動伝達機構との相互作用を示した分解図である。
【図9】 図9Aは、該装置が補助動作をしている際の該補助装置の側面図である。図9Bは、図9Aの9B−9B線断面図である。図9Cは、図9Aの9C−9C線断面図である。
【図10】 図10Aおよび図10Bは、回転体係合ツメ部材が回転体とともに回転している際の、運動伝達機構の作用を説明したものである。
【図11】 図11Aおよび図11Bは、回転体係合ツメ部材が回転体から非係合状態にある際の、運動伝達機構の作用を説明したものである。
【図12】 図12Aは、回転体係合ツメ部材がスタート位置にまで戻ることを示した補助装置の側面図である。図12Bは、図12Aの12B−12B線断面図である。図12Cは、図12Aの12C−12C線断面図である。
【図13】 図13Aは、シフト操作が完了した際の補助装置の側面図である。図13Bは、図13Aの13B−13B線断面図である。図13Cは、図13Aの13C−13C線断面図である。
【図14】 図14は、入力伝達部材が反時計回りに回転する際の位置検知部材の作用を示した正面図である。
【図15】 図15Aおよび図15Bは、該装置が補助動作をしている際の、運動伝達機構の作用を説明したものである。
【図16】図16Aおよび図16Bは、回転体係合ツメ部材が回転体とともに回転している際の運動伝達機構の作用を説明したものである。
【図17】 図17Aおよび図17Bは、回転体係合ツメ部材が回転体から非係合状態となった際の運動伝達機構の作用を説明したものである。
【図18】 図18Aおよび図18Bは、回転体係合ツメ部材がスタート位置まで戻る際の運動伝達機構の作用を説明したものである。
【図19】 図19Aおよび図19Bは、シフト操作が完了した際の運動伝達機構の作用を説明したものである。
【図20】 図20は、本発明に係るフロントディレイラの操作を補助するための補助装置の実施形態の側面図である。
【図21】 図21は、図20に示した補助装置の分解斜視図である。
【図22】 図22は、回転体係合ツメ部材が回転部材非係合位置にある状態を示した補助装置の側面図である。
【図23】 図23は、シフトアップ操作の初期における入力伝達部材、位置検知部材および回転体係合ツメ部材の作用を示した分解斜視図である。
【図24】 図24は、回転部材係合位置にある回転体係合ツメ部材を示した補助装置の側面図である。
【図25】 図25Aは、シフトアップ操作の初期におけるカム、カム従動部材および位置検知部材を示したものである。図25Bは、シフトアップ操作の初期における運動伝達部材および出力伝達部材の作用を示したものである。図25Cは、シフトアップ操作の初期における位置保持機構の作用を示したものである。
【図26】 図26Aは、シフトアップ操作の中間段階におけるカム、カム従動部材および位置検知部材を示したものである。図26Bは、シフトアップ操作の中間段階における運動伝達部材および出力伝達部材の作用を示したものである。図26Cは、シフトアップ操作の中間段階における位置保持機構の作用を示したものである。
【図27】 図27Aは、シフトアップ操作の最終段階におけるカム、カム従動部材および位置検知部材を示したものである。図27Bは、シフトアップ操作の最終段階における運動伝達部材および出力伝達部材の作用を示したものである。図27Cは、シフトアップ操作の最終段階における位置保持機構の作用を示したものである。
【図28】 図28は、シフトダウン操作の初期における入力伝達部材、位置検知部材および回転体係合ツメ部材の作用を示した分解斜視図である。
【図29】 図29Aは、シフトダウン操作の初期におけるカム、カム従動部材および位置検知部材を示したものである。図29Bは、シフトダウン操作の初期における運動伝達部材および出力伝達部材の作用を示したものである。図29Cは、シフトダウン操作の初期における位置保持機構の作用を示したものである。
【図30】 図30Aは、運動伝達部材が運動伝達ストロークの終端にある際のシフトダウン操作の中間段階における運動伝達部材および出力伝達部材の作用を示したものである。図30Bは、運動伝達部材が運動伝達ストロークの終端にある際のシフトダウン操作の中間段階における位置保持機構の作用を示したものである。
【図31】 図31Aは、運動伝達部材がホームポジションへ戻り始めた際のシフトダウン操作の中間段階におけるカム、カム従動部材および位置検知部材を示したものである。図31Bは、運動伝達部材がホームポジションへ戻り始めた際のシフトダウン操作の中間段階における運動伝達部材および出力伝達部材の作用を示したものである。図31Cは、運動伝達部材がホームポジションへ戻り始めた際のシフトダウン操作の中間段階における位置保持機構の作用を示したものである。
【図32】 図32Aは、シフトダウン操作の最終段階におけるカム、カム従動部材および位置検知部材を示したものである。図32Bは、シフトダウン操作の最終段階における運動伝達部材および出力伝達部材の作用を示したものである。図32Cは、シフトダウン操作の最終段階における位置保持機構の作用を示したものである。
【図33】 図33は、回転体係合ツメ部材が回転部材から非係合となる動作を示した詳細図である。
【図34】 図34は、図21に示したフロントディレイラの分解斜視図である。
【図35】 図35は、組み立てられた状態にあるフロントディレイラのストローク調整機構の詳細図である。
【図36】 図36は、図35に示したストローク調整機構の作用を示した説明図である。
【付号の説明】
638 フランジアッセンブリ(ベース部材)
982 チェーンガイド
992 可動部材
1060 第1作動ユニット
1088 位置調整ネジ(第1位置調整器、第1ネジ)
1092 ネジ穴(第1位置調整器)
1096 位置調整耳部(第1位置調整器)
1100 第1作動部材(第2作動ユニット)
1104 第2作動部材(第2作動ユニット)
1139 位置調整ネジ(第2位置調整器、第2ネジ)
1140 開口部(第2位置調整器)
1141 位置調整耳部(第2位置調整器)
1142 当接部(第1位置調節器)
1143 ネジ穴(第2位置調節器)
1146 ワイヤ湾曲面
R 曲率半径
Z 第1回転軸
W 第2回転軸
Claims (27)
- ベース部材と、
前記ベース部材に対して相対移動可能で、かつ、チェーンガイドを支持するために連結された可動部材と、
前記ベース部材に対して前記可動部材を相対移動可能とする第1作動ユニットと、
前記第1作動ユニットに対して移動可能であり、ワイヤ湾曲面を有する第2作動ユニットと、
前記第1作動ユニットおよび前記第2作動ユニット間の相対位置を調整する位置調整器とを具備することを特徴とするディレイラ。 - 前記位置調整器は、前記第1作動ユニットおよび前記第2作動ユニット間で連結されていることを特徴とする請求項1記載のディレイラ。
- 前記位置調整器は、前記第1作動ユニットおよび前記第2作動ユニットのいずれか一方に螺合するネジを具備することを特徴とする請求項2記載のディレイラ。
- 前記ネジの端部は、前記第1作動ユニットおよび前記第2作動ユニットのいずれか他方の表面に当接することを特徴とする請求項3記載のディレイラ。
- 前記第1作動ユニットは、前記第2作動ユニットに連結された第1部位および前記可動部材に連結された第2部位とを具備し、前記第1部位は、前記第2部位に対して離間していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のディレイラ。
- 前記第2作動ユニットは、回転軸回りに回転することを特徴とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のディレイラ。
- 前記第1作動ユニットは、前記回転軸回りに回転することを特徴とする請求項6記載のディレイラ。
- ベース部材と、
前記ベース部材に対して相対移動可能で、かつ、チェーンガイドを支持するために連結された可動部材と、
前記ベース部材に対して前記可動部材を相対移動可能とする第1作動ユニットと、
前記第1作動ユニットに対して移動可能であり、第1作動部材が第2作動部材に連結された構成を有する第2作動ユニットと、
前記第1作動ユニットおよび前記第2作動ユニット間の相対位置を調整する第1位置調整器とを具備することを特徴とするディレイラ。 - 前記第1作動部材は、ワイヤ湾局面を有することを特徴とする請求項8記載のディレイラ。
- 前記第2作動部材に対する前記第1作動部材の相対位置を調整する第2位置調整器をさらに具備することを特徴とする請求項8または9記載のディレイラ。
- 前記第2作動部材は、第1回転軸回りに回転することを特徴とする請求項10記載のディレイラ。
- 前記第1作動部材は、ワイヤ湾局面を有し、前記第2位置調整器は、前記ワイヤ湾曲面の前記第1回転軸に対する半径方向相対位置を調整することを特徴とする請求項11記載のディレイラ。
- 前記第1作動部材は、前記第2作動部材に対して第2回転軸回りに回転可能であるように連結されていることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載のディレイラ。
- 前記第2位置調整器は、前記第2回転軸から離間した位置において、前記第1作動部材および前記第2作動部材間で連結されることを特徴とする請求項13記載のディレイラ。
- 前記第2位置調整器は、前記第1作動部材および前記第2作動部材のいずれか一方に螺合するネジを具備することを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載のディレイラ。
- 前記ネジの端部もしくは頭部は、前記第1作動部材および前記第2作動部材のいずれか他方の表面に当接することを特徴とする請求項15記載のディレイラ。
- 前記第1位置調整器は、前記第1作動ユニットおよび前記第2作動ユニット間で連結されていることを特徴とする請求項10〜16のいずれか1項に記載のディレイラ。
- 前記第1位置調整器は、前記第1作動ユニットおよび前記第2作動ユニットのいずれか一方に螺合する第1ネジを具備し、前記第2位置調整器は、前記第1作動部材および前記第2作動部材のいずれか一方に螺合する第2ネジを具備することを特徴とする請求項17記載のディレイラ。
- 前記第1ネジの端部は、前記第1作動ユニットおよび前記第2作動ユニットの他方の表面に当接し、前記第2ネジの端部もしくは頭部は、前記第1作動部材および前記第2作動部材の他方の表面に当接することを特徴とする請求項18記載のディレイラ。
- ベース部材と、
前記ベース部材に対して相対移動可能で、かつ、チェーンガイドを支持するために連結された可動部材と、
前記ベース部材に対して前記可動部材を相対移動可能とする第1作動ユニットと、
当接部を通じて前記第1作動ユニットに対して移動可能であり、第1作動部材が第2作動部材に連結された構成を有する第2作動ユニットと、
前記第1作動部材および前記第2作動部材間の相対位置を調整する位置調整器とを具備することを特徴とするディレイラ。 - 前記第1作動部材は、ワイヤ湾局面を有することを特徴とする請求項20記載のディレイラ。
- 前記第2作動部材は、第1回転軸回りに回転することを特徴とする請求項21記載のディレイラ。
- 前記位置調整器は、前記第1回転軸に対する前記ワイヤ湾曲面の半径方向位置を調整することを特徴とする請求項22記載のディレイラ。
- 前記第1作動部材は、前記第2作動部材に対して第2回転軸回りに回転可能であるように連結されていることを特徴とする請求項20〜23のいずれか1項に記載のディレイラ。
- 前記位置調整器は、前記第2回転軸から離間した位置において、前記第1作動部材および前記第2作動部材間で連結されることを特徴とする請求項24記載のディレイラ。
- 前記位置調整器は、前記第1作動部材および前記第2作動部材のいずれか一方に螺合するネジを具備することを特徴とする請求項25記載のディレイラ。
- 前記ネジの端部もしくは頭部は、前記第1作動部材および前記第2作動部材のいずれか他方の表面に当接することを特徴とする請求項26記載のディレイラ。
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