JP3769995B2 - 液晶装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の基板間に封止した液晶の配向を制御することによって文字、数字、絵柄等といった像を表示する液晶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶装置は、一般に、一対の基板間に液晶を封入した構造の液晶パネルに、バックライト等といった照明装置や液晶駆動用IC等といった付帯機器を付設することによって形成される。また、液晶パネルは、一般に、第1電極が形成された第1基板と第2電極が形成された第2基板とをシール材によって互いに貼り合わせ、それらの基板間に形成される間隙、いわゆるセルギャップ内に液晶を封入することによって形成される。
【0003】
上記の液晶装置を製造する方法として、従来、液晶パネル複数分の第1電極が形成された第1基板母材と液晶パネル複数分の第2電極が形成された第2基板母材とを互いに組み合わせて複数の液晶パネル部分を含む大判パネル構造を形成し、次に前記大判パネル構造を切断して前記複数の液晶パネル部分の液晶注入口が外部に露出する構造の中判パネル構造を形成し、次に前記の露出した液晶注入口を通して各液晶パネル部分の内部へ液晶を注入し、次に前記中判パネル構造を個々の液晶パネルに分割し、次に前記の分割された個々の液晶パネルに偏光板を貼付するという一連の工程から成る製造方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の液晶装置の製造方法においては、中判パネル構造を個々の液晶パネルに分割した後にそれらの個々の液晶パネルに偏光板を貼付していたので、偏光板の貼付工程が面倒で時間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、液晶装置の製造方法における偏光板の貼付け工程を改善することにより、液晶装置の製造を簡単且つ迅速に行なえるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記目的を達成するため、本発明に係る液晶装置の製造方法は、液晶パネル複数分の第1電極が形成された第1基板母材と液晶パネル複数分の第2電極が形成された第2基板母材とを互いに貼り合わせて複数の液晶パネル部分を含む大判パネル構造を形成する基板組付け工程と、前記大判パネル構造を切断することにより、複数の前記液晶パネル部を備えてなる短冊状の中判パネル構造を形成するとともに、前記各液晶パネル部のIC実装領域を含む基板張出し部を前記中判パネル構造の長手方向に連続させ、かつ前記各液晶パネル部の液晶注入口を前記基板張出し部と反対側の端面部に露出させる第1ブレイク工程と、露出した前記液晶注入口を通して各液晶パネル部分の内部へ液晶層を注入する液晶注入工程と、前記基板張出し部にICチップを実装するIC実装工程と、前記中判パネル構造に前記液晶注入工程及び前記IC実装工程を行った後、前記液晶パネル部分の少なくとも複数分の大きさの中判偏光板を前記中判パネル構造に貼付する偏光板貼付け工程と、前記偏光板貼付け工程の後、前記中判偏光板が貼り付けられた前記中判パネル構造を個々の液晶パネルに分割する第2ブレイク工程とを有することを特徴とする。
【0007】
この液晶装置の製造方法によれば、液晶パネルが個々に分割された後にそれら個々の液晶パネルに偏光板が1個ずつ貼り付けられるのではなく、少なくとも液晶パネル部の複数分の大きさの中判偏光板を中判パネル構造に貼付けているので、偏光板の貼付け工程が著しく簡略化され、よって液晶装置の製造を簡単且つ迅速に行うことが可能となる。
また、前記基板張出し部にICチップを直接に実装する構造の、いわゆるCOG(Chip OnGlass)方式の液晶装置を製造する際のICチップの実装工程が著しく簡略化され、よって、当該COG方式の液晶装置の製造を簡単且つ迅速に行うことが可能となる。
【0013】
(2) パネル構造の切断については、ガラス、プラスチック等の基板にスクライブ溝と呼ばれる溝を形成し、そのスクライブ溝を基準にして基板を力によって分割するという切断方法が広く知られている。しかしながら、この切断方法に代えて、レーザ光線を用いてパネル構造を切断することもできる。
【0014】
このレーザ光線を用いた切断方法によれば、偏光板と基板との両方を切断するという上記(2)の構造を採用した場合に、それらの両方を支障なく正確に切断することができる。
【0015】
ところで、スクライブ溝を使って切断を行う場合には、その切断によって形成された液晶パネルの切断面にはマイクロクラックと呼ばれる微小なクラックが発生し、このマイクロクラックを基点として液晶パネルに亀裂が発生するおそれがある。
【0016】
これに対し、レーザ光線を用いて液晶パネルの基板を切断するようにすれば、その基板の切断面はスクライブ方法を用いた場合に比べて著しく滑らかとなり、マイクロクラックも発生しない。よって、液晶パネルの損傷を未然に防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係る液晶装置の製造方法を説明する前に、まず、その製造方法を用いて作製される液晶装置について説明する。図1は、その液晶装置の一実施形態を示している。この液晶装置1は、液晶パネル2にICチップとしての液晶駆動用IC3を実装することによって形成される。また、液晶パネル2の一方の面には、必要に応じて、バックライト等といった照明装置や光反射板等が設けられる。
【0018】
液晶パネル2は、互いに対向する一対の基板4a及び4bを有し、これらの基板はシール材7によってそれらの周囲が互いに接着される。これらの基板4a及び4bは、例えばガラス等といった硬質な光透過性材料や、プラスチック等といった可撓性を有する光透過性材料等によって形成された基板素材に電極その他の必要要素を形成することによって作製される。
【0019】
図2において、第1基板4aの基板素材8aの液晶側表面、すなわち第2基板4bに対向する面には、例えばコモン電極として作用する第1電極9aが所定のパターンに形成され、その上にオーバーコート層11aが形成され、さらにその上に配向膜12aが形成される。また、基板素材8aの外側表面には偏光板6aが貼着される。
【0020】
第1基板4aに対向する第2基板4bの基板素材8bの液晶側表面、すなわち第1基板4aに対向する面には、例えばセグメント電極として作用する第2電極9bが所定のパターンに形成され、その上にオーバーコート層11bが形成され、さらにその上に配向膜12bが形成される。また、基板素材8bの外側表面には偏光板6bが貼着される。
【0021】
第1電極9a及び第2電極9bは、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極によって1000オングストローム程度の厚さに形成され、オーバーコート層11a及び11bは、例えば酸化珪素、酸化チタン又はそれらの混合物等によって800オングストローム程度の厚さに形成され、そして配向膜12a及び12bは、例えばポリイミド系樹脂によって800オングストローム程度の厚さに形成される。
【0022】
第1電極9aは、図1に示すように、複数の直線パターンを互いに平行に配列することによって、いわゆるストライプ状に形成され、一方、第2電極9bは上記第1電極9aに交差するように複数の直線パターンを互いに平行に配列することによって、やはりストライプ状に形成される。これらの電極9aと電極9bとがドットマトリクス状に交差する複数の点が、像を表示するための画素を形成する。そして、それら複数の画素によって区画形成される領域が、文字等といった像を表示するための表示領域となる。
【0023】
以上のようにして形成された第1基板4a及び第2基板4bのいずれか一方の液晶側表面には、図2に示すように、複数のスペーサ13が分散され、さらにいずれか一方の基板の液晶側表面にシール材7が例えば印刷等によって図1に示すように枠状に設けられる。このシール材7の内部には図2に示すように導通材16が分散される。また、シール材7の一部には図1に示すように液晶注入口7aが形成される。
【0024】
両基板4a及び4bの間にはスペーサ13によって保持される均一な寸法、例えば5μm程度の間隙、いわゆるセルギャップが形成され、液晶注入口7aを通してそのセルギャップ内に液晶14が注入され、その注入の完了後、液晶注入口7aが樹脂等によって封止される。
【0025】
図1において、第1基板4aは第2基板4bの外側へ張り出す基板張出し部4cを有し、第1基板4a上の第1電極9aはその基板張出し部4cへ直接に延び出て配線パターン15となっている。また、第2基板4b上の第2電極9bは、シール材7の内部に分散した導通材16(図2参照)を介して、基板張出し部4c上の配線パターン15に接続している。符号20は、図示しない外部回路との間で電気的な接続をとるための外部接続端子を示している。
【0026】
各電極9a及び9b、それらから延びる配線パターン15並びに外部接続端子20は、実際には極めて狭い間隔で多数本がそれぞれの基板4a及び4bの表面全域に形成されるが、図1及びこれから説明する各図では構造を分かり易く示すために実際の間隔よりも広い間隔でそれらの電極等を模式的に図示し、さらに一部の電極の図示は省略してある。また、液晶が封入される領域内に形成される電極9a及び9bは、直線状に形成されることに限られず、適宜のパターン状に形成されることもある。
【0027】
図1において、液晶駆動用IC3の能動面3aには、IC側端子としてのバンプ21が形成される。本実施形態では液晶駆動用IC3を液晶パネル2の基板張出し部4cの上に直接に実装する構造の、いわゆるCOG(Chip On Glass )方式の液晶装置を考えることにする。液晶駆動用IC3を基板張出し部4cの上に実装するに際しては、まず、液晶駆動用IC3を実装すべき領域であってそのIC3とほぼ同じ面積の領域であるIC実装領域Jに、接着用材料としてのACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)17を貼着し、次いで液晶駆動用IC3の能動面3aをACF17に貼り付け、これにより液晶駆動用IC3をIC実装領域Jに仮装着する。
【0028】
ACF17は、周知の通り、一対の端子間を異方性を持たせて電気的に一括接続するために用いられる導電性のある高分子フィルムであって、例えば図2に示すように、熱可塑性又は熱硬化性の樹脂フィルム22の中に多数の導電粒子19を分散させることによって形成される。
【0029】
このACF17を挟んで基板張出し部4cと液晶駆動用IC3とを熱圧着、すなわち加熱下で加圧することにより、液晶駆動用IC3を基板張出し部4cに接着すると共に、液晶駆動用IC3のバンプ21と基板張出し部4c上の配線パターン15との間及び液晶駆動用IC3のバンプ21と基板張出し部4c上の外部接続端子20との間において単一方向の導電性を持つ接続を実現する。
【0030】
以上のように構成された液晶装置1に関して、液晶駆動用IC3によって第1電極9a又は第2電極9bのいずれか一方に対して行ごとに走査電圧を印加し、さらにそれらの電極の他方に対して表示画像に基づいたデータ電圧を画素ごとに印加することにより、両電圧の印加によって選択された各画素部分を通過する光変調し、もって、基板4a又は4bの外側に文字、数字等といった像を表示する。
【0031】
以下、上記構成から成る液晶装置1を製造するための製造方法について、図3に示す工程図を参照にして説明する。
【0032】
まず、図4に示すように、液晶パネル2を構成する第1基板4aの複数個分の大きさを有する大判の第1基板母材18aの個々の液晶パネル基板部分4aに、図6(a)に示すように、第1電極9a、配線パターン15及び外部接続端子20をITOを材料として周知のパターン形成法、例えばフォトリソグラフィー法によって形成する(図3の工程P1)。図6(a)において配線パターン15及び外部接続端子20の先端が集まる領域が液晶駆動用IC3(図1参照)を実装するためのIC実装領域Jになる。
【0033】
次に、オーバーコート層11a(図2参照)を図4の第1基板母材18aの表面に、例えば酸化珪素、酸化チタンを材料としてオフセット印刷によって形成する(図3の工程P2)。そしてその上に、例えばポリイミド系樹脂を材料としてオフセット印刷によって配向膜12a(図2参照)を形成する(図3の工程P3)。さらにその上に、例えばエポキシ系樹脂の中に導通材を分散して成る材料を用いてスクリーン印刷によってシール材7を枠形状に形成する(図3の工程P4)。これにより、図4に示すような、大判の第1基板母材18aが形成される。なお、図4では、便宜上オーバーコート層及び配向膜の図示を省略してある。
【0034】
他方、図5に示すように、液晶パネル2を構成する第2基板4bの複数個分の大きさを有する大判の第2基板母材18bの個々の液晶パネル基板部分4bに、図6(b)に示すように、第2電極9bをITOを材料として周知のパターン形成法、例えばフォトリソグラフィー法によって形成する(図3の工程P5)。
【0035】
次に、オーバーコート層11b(図2参照)を図5の第2基板母材18bの表面に、例えば酸化珪素、酸化チタンを材料としてオフセット印刷によって形成する(図3の工程P6)。そしてその上に、例えばポリイミド系樹脂を材料としてオフセット印刷によって配向膜12b(図2参照)を形成する(図3の工程P7)。これにより、図5に示すような、大判の第2基板母材18bが形成される。なお、図5では、便宜上オーバーコート層及び配向膜の図示を省略してある。
【0036】
以上により、第1基板母材18a(図4)及び第2基板母材18b(図5)が作製された後、図3の工程P8において、第1基板母材18aと第2基板母材18bとをシール材7を間に挟んで重ね合わせ、さらに圧着すること、すなわち加熱下で加圧することにより、両基板を互いに貼り合わせる。
【0037】
この貼り合わせにより、第2基板4b上の第2電極9bの先端(図6(b)参照)と、第1基板4a上の配線パターン15(図6(a)参照)とがシール材7中に分散された導通材16(図2参照)によって互いに導電接続される。以上により、液晶パネル2を複数個含む大きさの大判パネル構造が形成される。なお、第1基板母材18aと第2基板母材18bとを貼り合わせる際には、図4に示す第1基板母材18a又は図5に示す第2基板母材18bのいずれか一方を図示の状態から裏返した状態で他の基板母材と貼り合わす。
【0038】
以上のようにして大判のパネル構造が作製された後、このパネル構造に対して第1ブレイク工程を実施する(図3の工程P9)。具体的には、パネル構造を構成する第1基板母材18aに関して図4に示す第1切断線L10に沿って該基板母材を切断し、一方、第2基板母材18bに関して図5に示す第1切断線L11に沿って該基板母材を切断する。
【0039】
これにより、図7に示すように、短冊状の第1基板母材18a’及び短冊状の第2基板母材18b’が互いに貼り合わされた状態の中判パネル構造2’が複数個作製される。これらの中判パネル構造2’に関しては、それらに含まれる各液晶パネル部分の液晶注入口7aが外部へ露出する構造となっている。
【0040】
なお、工程P9におけるパネル構造の切断作業は、例えばスクライブ法、レーザカット法等を用いて行うことができる。スクライブ法は、切断線L10及び切断線L11に沿ってスクライブ溝、すなわち切断溝を形成し、パネル構造をそれらのスクライブ溝の裏側から叩くことにより、切断線L10及びL11の所でパネル構造を分断する方法である。
【0041】
また、レーザカット法は、図8に模式的に示すように、レーザ発射装置23から発射されるレーザ光線、例えば赤外線レーザ光Rを第1基板母材18a又は第2基板母材18b上で矢印Aのように走査移動させることにより、そのレーザ光Rがあたった所から基板母材18a又は18bを分断する方法である。
【0042】
以上のようにして中判パネル構造2’(図7)が作製された後、それに含まれる複数の液晶パネル部分に関して、外部へ露出する液晶注入口7aを通して液晶を注入し、さらにその注入の完了後にその液晶注入口7aを樹脂によって封止する(図3の工程P10)。
【0043】
その後、個々の液晶パネル部分のIC実装領域JにACF17を貼着し、さらにそのACF17の上に液晶駆動用IC3を貼着、すなわち仮装着し、さらに加熱された圧着ヘッドによってそれらの液晶駆動用IC3を押圧することにより、各液晶パネル部分のIC実装領域Jに液晶駆動用IC3を実装する(図3の工程P11)。
【0044】
次に、中判パネル構造2’に含まれる複数個の液晶パネル部分を覆うことのできる大きさの中判偏光板6a’及び6b’を、それぞれ、中判の第1基板母材18a’及び第2基板母材18b’の外側表面に貼着する(図3の工程P12)。そしてその後、工程P13において中判パネル構造2’に対して第2ブレイクを実行する。
【0045】
すなわち、図7において第2切断線L2に沿って第1基板母材18a’及び第2基板母材18b’の両方を偏光板6a’及び6b’と一緒に切断し、これにより、図1に示す液晶装置1が1個ずつ分断される。なお、この第2ブレイクもスクライブ法、レーザカット法等といった各種の切断法を用いて行うことができるが、望ましくはレーザカット法を利用して切断を行う。
【0046】
レーザカット法を用いた方が望ましいことの理由の第1は、偏光板6a’,6b’と基板18a’,18b’との両方を支障なく正確に切断することができることである。また、その理由の第2は次の通りである。すなわち、スクライブ法を用いる場合には、液晶パネル基板の切断面にマイクロクラックと呼ばれる微小なクラックが発生し、このマイクロクラックを基点として液晶パネルに亀裂が発生するおそれがあるのに対し、レーザカット法を用いると、液晶パネル基板の切断面はスクライブ法を用いた場合に比べて著しく滑らかとなり、よって、液晶パネルの損傷を未然に防止できるからである。
【0047】
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
【0050】
【発明の効果】
本発明の液晶装置の製造方法によれば、液晶パネルが個々に分割された後にそれら個々の液晶パネルに偏光板が1個ずつ貼り付けられるのではなく、少なくとも液晶パネル部の複数分の大きさの中判偏光板を中判パネル構造に貼付けているので、偏光板の貼付け工程が著しく簡略化され、よって液晶装置の製造を簡単且つ迅速に行うことが可能となる。
また、前記基板張出し部にICチップを直接に実装する構造の、いわゆるCOG(Chip OnGlass)方式の液晶装置を製造する際のICチップの実装工程が著しく簡略化され、よって、当該COG方式の液晶装置の製造を簡単且つ迅速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶装置の製造方法によって製造される液晶装置の一例を一部分解して示す斜視図である。
【図2】図1の液晶装置の要部の断面図である。
【図3】本発明に係る液晶装置の製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【図4】図3の工程P1〜P4を経て作製される第1基板母材を示す平面図である。
【図5】図3の工程P5〜P7を経て作製される第2基板母材を示す平面図である。
【図6】(a)は図4の液晶パネル1個分の部分を示し、(b)は図5の液晶パネル1個分の部分を示す図である。
【図7】中判パネル構造の一例を一部分解して示す斜視図である。
【図8】基板のブレイク方法の一例であるレーザカット法を模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 液晶装置
2 液晶パネル
2’ 中判パネル構造
3 液晶駆動用IC
3a 能動面
4a 第1基板
4b 第2基板
4c 基板張出し部
6a,6b 偏光板
6a’,6b’ 中判偏光板
7 シール材
7a 液晶注入口
8a 第1基板素材
8b 第2基板素材
9a 第1電極
9b 第2電極
14 液晶
15 配線パターン
18a 第1基板母材
18a’ 中判第1基板母材
18b 第2基板母材
18b’ 中判第2基板母材
20 外部接続端子
J IC実装領域
L10,L11 第1切断線
L2 第2切断線
R レーザ光
Claims (2)
- 液晶パネル複数分の第1電極が形成された第1基板母材と液晶パネル複数分の第2電極が形成された第2基板母材とを互いに貼り合わせて複数の液晶パネル部分を含む大判パネル構造を形成する基板組付け工程と、
前記大判パネル構造を切断することにより、複数の前記液晶パネル部を備えてなる短冊状の中判パネル構造を形成するとともに、前記各液晶パネル部のIC実装領域を含む基板張出し部を前記中判パネル構造の長手方向に連続させ、かつ前記各液晶パネル部の液晶注入口を前記基板張出し部と反対側の端面部に露出させる第1ブレイク工程と、
露出した前記液晶注入口を通して各液晶パネル部分の内部へ液晶層を注入する液晶注入工程と、
前記基板張出し部にICチップを実装するIC実装工程と、
前記中判パネル構造に前記液晶注入工程及び前記IC実装工程を行った後、前記液晶パネル部分の少なくとも複数分の大きさの中判偏光板を前記中判パネル構造に貼付する偏光板貼付け工程と、
前記偏光板貼付け工程の後、前記中判偏光板が貼り付けられた前記中判パネル構造を個々の液晶パネルに分割する第2ブレイク工程と
を有することを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 前記第2ブレイク工程ではレーザ光線を用いて切断が行われることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置の製造方法。
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