JP3767112B2 - 二次電池の充電制御方法およびその充電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次電池を充電する二次電池の充電制御方法およびその充電装置に係り、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池およびニッケル水素電池などの二次電池を充電する二次電池の充電制御方法およびその充電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話、ノート型パソコンおよびディジタルカメラ等の電子機器の小型・軽量化が進み、それらの普及に伴って、電子機器を駆動する電源として、繰り返し充放電することが可能な二次電池が用いられる機会が多くなってきた。このような二次電池としては、たとえばニッケルカドミウム(Ni-Cd) 電池、ニッケル水素(Ni-MH) 電池およびリチウムイオン電池などが知られている。たとえば、リチウムイオン二次電池は、水溶系の電解液を用いて水が関与した電気化学反応によって電気を作る他の二次電池とは異なって、たとえば電解質にリチウム塩の有機溶媒を使用した非水系二次電池であり、リチウムイオンの移動による酸化還元反応によって電気を起こすように構成されている。このような非水系二次電池では、他の二次電池と比べて、単一のセルでの電池端子間電圧が高く、高容量および高出力であるという利点を有し、その非水系二次電池自体の性能のアップと、非水系二次電池をさらに有効に利用するための充電方法が検討されている。
【0003】
たとえば、従来では、二次電池を充電する充電ラインのプラス側に充電電流を高精度に検出するための充電電流測定抵抗を直列に挿入し、この電流測定抵抗の両端で発生する電圧をアンプで増幅し、増幅された値から現在の充電電流を推定して、推定された充電電流と満充電を判断する電流値との比較によって、リチウムイオン二次電池が満充電かどうかを判断していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の充電装置では、充電電流の大小を検出して満充電かどうかを判断していたので、この充電電流を検出する高精度な充電電流測定用抵抗が必要であった。充電電流測定用抵抗としては、抵抗値がたとえば0.1 オームでその精度が±0.5 %のものが要求される。また、この電流値を高精度に認識するために、充電電流値を増幅する高精度なアンプ等が必要となって、このため部品実相面積の増大を引き起こし、充電装置をさらに小型化することが困難であった。また、充電電流を検出する回路は高精度なものが要求されるので、この結果、コストアップの要因となって、簡便な構成にて充電装置を構築することが困難であった。
【0005】
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、簡便な構成にて二次電池の満充電を正確に検出し、充電制御を確実に行なうことのできる二次電池の充電制御方法およびその充電装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、二次電池を充電する二次電池の充電制御方法において、この方法は、二次電池の電池電圧と、二次電池に直列に接続されて回路グランドに接続される電流設定抵抗であって二次電池に対する電流値を設定する電流設定抵抗の電圧とを加算した第1の電圧を検出し、二次電池を充電する充電時の第1の電圧が変化することを検出し、検出された電圧変化に基づいて、二次電池が満充電の状態であるか否かを判断し、判断結果に従って二次電池に対する充電を制御することを特徴とする。
【0007】
この場合、第1の電圧が最大値から下降する電圧変化を、二次電池の満充電を判断する所定の値と比較して検出するとよい。
【0008】
また、第1の電圧と、二次電池を充電する充電経路に直列に接続されて追加された追加抵抗の電圧とを加算した第2の電圧を検出し、充電中の第2の電圧の電圧変化に基づいて二次電池に対する充電を制御するとよい。
【0009】
この場合、第1の電圧が最大値から下降する電圧変化を、二次電池の満充電を判断する所定の値と比較して検出するとよい。
【0010】
また、所定の値は、二次電池の種類に応じて選択されるとよい。
【0011】
また、二次電池に対する充電処理は、定電流−定電圧充電方式にて二次電池を充電し、定電圧充電の際に二次電池が満充電であるか否かを判断するとよい。
【0012】
また、この方法は、二次電池の種類を識別するスイッチの状態に応じて、二次電池の種類を判別し、二次電池がリチウムイオン二次電池であると判別したときには、電圧変化を検出した後、一定の時間充電を継続してから充電を終了するとよい。
【0013】
この場合、スイッチの状態に応じて二次電池がリチウムイオン二次電池以外の他の二次電池であると判別したときには、電圧変化を検出すると直ちに充電を終了するとよい。
【0014】
また、一定の時間は、二次電池の構成に応じた時間が選択されるとよい。
【0015】
この方法は、充電時の電圧が最大から下降に向かう電圧変化を検出するとよい。
【0016】
また、本発明は上述の課題を解決するために、二次電池を充電する二次電池の充電装置において、この装置は、二次電池を充電する直流電源を制御信号に応じて二次電池に接続および遮断する充電スイッチと、充電スイッチをオン/ オフさせる制御信号を生成して、二次電池に対する充電を制御する充電手段と、二次電池に直列に接続されて二次電池に対する電流値を設定する電流設定抵抗と、電流設定抵抗の電圧と二次電池の電池電圧とを加算した第1の電圧を検出して、二次電池の満充電を判断する制御手段とを含み、制御手段は、二次電池を充電する充電時の第1の電圧が変化することを検出し、検出された電圧変化に基づいて、二次電池に対する充電を制御するることを特徴とする。
【0017】
この場合、この装置は、二次電池を充電する充電経路に直列に接続されて追加された追加抵抗を含み、制御手段は、電池電圧と、電流設定抵抗の電圧と、追加抵抗の電圧とを加算した第2の電圧を検出するとよい。
【0018】
また、制御手段は、電圧変化を、二次電池の満充電を判断する所定の値と比較して検出するとよい。
【0019】
この場合、制御手段は、二次電池の種類に応じて所定の値を選択するとよい。
【0020】
また、充電手段は、定電流−定電圧充電方式にて二次電池を充電する充電処理を行ない、制御手段は、定電圧充電の際に二次電池が満充電か否かを判断するとよい。
【0021】
また、この装置は、二次電池の種類を識別するスイッチを含み、制御手段は、スイッチの状態に応じて、二次電池の種類を判別し、二次電池がリチウムイオン二次電池であると判別したときには、電圧変化を検出した後、一定の時間充電を継続してから充電を終了させるとよい。
【0022】
この場合、制御手段は、スイッチの状態に応じて二次電池がリチウムイオン二次電池以外の他の二次電池であると判別したときには、電圧変化を検出すると直ちに充電を終了させるとよい。
【0023】
この場合、他の二次電池はニッケルカドミウム電池であるとよい。
【0024】
また、他の二次電池はニッケル水素電池であるとよい。
【0025】
また、制御手段は、二次電池の構成に応じた一定の時間を選択し、選択された一定の時間の経過後に充電を終了させるとよい。
【0026】
また、制御手段は、充電時の電圧が最大から下降に向かう電圧変化を検出するとよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明による二次電池の充電制御方法およびその充電制御装置の実施例を詳細に説明する。
【0028】
図1を参照すると本発明が適用された充電装置の一実施例が示されている。この充電装置10は、ACアダプタ12から供給される直流電源出力を受けて、出力端子100a,100b に着脱可能に接続されるバッテリ14を充電し、その際、バッテリ14の満充電状態を確実に検出して、充電処理終了などの充電制御を行なうように構成された充電装置である。なお、以下の説明において本発明に直接関係のない部分は、図示およびその説明を省略し、また、信号の参照符号はその現われる接続線の参照番号で表わす。
【0029】
ACアダプタ12は、たとえば、100 ボルトの商用交流電源を102a,102b に入力してこれを整流および平滑し、バッテリ14を充電するための直流電源を出力端子104a,104b 間に出力する直流電源装置である。この直流電源出力は、充電器10内部の各回路に接続され、各回路を駆動させる機能を有するが、その構成については説明を省略する。
【0030】
充電器10のプラス側の端子104aは、電流逆流防止用のダイオード16を直列に接続して制御FET18 のソース106 に接続されている。また、ACアダプタ12のマイナス側が接続される端子104bは、充電器10のグランド(AC-GND)に接続されている。制御FET18 のゲート108 には充電IC20の充電制御出力(EXT) が接続され、制御FET18 は、ゲート電位のハイ(Hi)・ロウ(Low) に応じてソース106 −ドレイン120 間を遮断または接続して、ACアダプタ12の直流出力を端子100aに供給する充電スイッチ機能を有する。また、制御FET18 のドレイン120 は、充電IC20の電池電圧検出入力(CEL) とコントローラ22の電圧検出入力(A/D) とにそれぞれ接続されている。
【0031】
一方、充電器10の端子100bは、充電IC20の電圧検出入力(CS)に接続されるとともに、定電流充電における電流値を設定する電流設定抵抗(R1)24を直列に接続して充電器10のグランド(AC-GND)に接続され、グランド(AC-GND)は、さらに充電IC20およびコントローラ22にそれぞれ接続されている。したがって、充電電流は、ACアダプタ12(端子104a)からダイオード16、制御FET18 、バッテリ24、電流設定抵抗(R1)24、グランド(AC-GND)の経路を通り、バッテリ14のマイナス側が接続される端子100bはグランド(AC-GND)には直接接続されていない。
【0032】
充電IC20は、充電FET18 のソース−ドレイン間をオン・オフさせる制御信号(EXT) をそのゲートに与えて、バッテリ14に印加される電圧および電流を制御する集積回路である。本実施例における充電IC20は、電池電圧検出入力(CEL) −電圧検出入力(CS)間に現われるバッテリ14の端子電圧を検出する機能を有し、たとえば、この電圧値によって、バッテリ14が充電可能な電圧を生成している正常状態かどうかを判断し、不良と判断した場合には充電を開始しないように制御する。この端子電圧は制御FET18 のソース−ドレイン間がオフ状態にされてるときに測定される。また、充電IC20は、満充電状態を表わす充電制御信号122 が入力されると、制御FET18 をオフ状態に制御してバッテリ14に対する充電を停止させる機能を有している。この充電制御信号122 は、コントローラ22から供給され、コントローラ22は、バッテリ14に接続される端子104a−グランド(AC-GND)間の電圧を検出し、この電圧値の変化に応じて、バッテリ14に対する充電を制御する制御回路である。
【0033】
コントローラ22は、図2に示すように、電圧検出入力(A/D) に印加される電圧値が最大から下降に移ることをその変化の度合いに応じて検出すると、バッテリ14に対する充電が進んで定電流充電から定電圧充電に切り替わったと判断し、次にバッテリ14が満充電状態と判断すると、これを表わす充電制御信号を充電IC20の入力(SW1) に供給して充電処理を停止させる充電制御回路である。なお、同図において、曲線200 は電圧入力(A/D) に印加される電圧値の変化を示し、曲線202 は電池電圧の変化を示し、また、破線204 は充電電流の変化を示す。また、一点鎖線206 は、従来技術において満充電を充電電流で判断した場合の充電電流による満充電判定ラインを参考に示している。
【0034】
本実施例におけるコントローラ22は、電圧検出入力(A/D) に印加される電圧値の変化に応じて充電IC20の定電圧充電状態を判断し、バッテリ14の電池の種類、つまりステータススイッチ30の状態に応じた充電制御を行なう機能を有する。さらにコントローラ22は、この電圧検出入力(A/D) の電圧値に応じてバッテリ14の満充電状態を判定し、その結果に従って充電を終了させる満充電処理機能を有する。またコントローラ22は、端子100 に接続されたバッテリ14がすでに満充電状態であるかどうかを判定する機能を有し、バッテリ14が満充電ではない場合に制御FET18 をオンさせて充電を開始させる。
【0035】
バッテリ14は、一つの電池セルまたは複数の電池セルが直列および(または)並列に接続され所定のケースに収納されたリチウムイオン二次電池を含む電池パックである。この電池パックは、過充電および過放電などから電池セルを保護する保護回路を有している。本実施例では一例としてリチウムイオン二次電池をあげたが、これに限らずニッケルカドミウム二次電池やニッケル水素電池などの他の二次電池が電池パックに採用されてもよく、この場合、コントローラ22に接続させる電池種類切り替えのためのステータススイッチ30のオン・オフ状態に応じて、充電処理制御が切り換えられる。なお、このスイッチ30は、手操作もしくはメカニカルなスイッチに限らず、たとえばバッテリ14が収容された二次電池の種類を、バッテリ14が充電器10に装着されて変化する電気・磁気、光等の結合状態に応じて検出してもよい。
【0036】
二次電池の基本構成を図3に示すと、二次電池の内部は、電池電圧[V1]を生成する電池Eを有する。この二次電池Eには充電電流[i] が正極から負極側へと供給されて充電される。そして、充電電流が流れている充電中の充電電圧、つまり、図1における端子100a−グランド(AC-GND)間の電圧[V] は、電池電圧[V1]と、電流設定抵抗電圧[i×R1] とを加えた値となる。なお、この図において電池内部抵抗に関わる電圧は省略されている。
【0037】
【数1】
したがって、コントローラ22の電圧検出入力(A/D) では、電池電圧[V1]と、電流設定用抵抗電圧[i×R1] =[V2] とを加えた値[V] が検出される。
【0038】
【数2】
[V] =[V1]+[V2]
ここで、図2に示した定電流充電が進行して定電圧充電状態となると、充電電流[i] が減少し、電流設定抵抗電圧の電圧[V2]が降下し、充電電圧も降下する。そして電圧検出入力(A/D) にて検出される電圧が最大値から微小な所定の値[k] だけ下がったこと、つまり[-ΔV]が検出されると、コントローラ22は、充電電圧降下[-ΔV]があって定電流充電から定電圧充電に切り替わったと判断し、バッテリ14の電池種類に応じた適切な充電制御を行なう。なお、図示のように、コントローラ22にて検出される電圧値は、本実施例では定電流充電および定電圧充電ともに、電池の端子電圧に抵抗R1の電圧が加算された値となっている。充電制御を行なうコントローラ22は、ステータススイッチ30の状態がリチウムイオン二次電池を示している場合に、電圧降下[-ΔV]が検出されると、バッテリ14の種別や容量などの種類に応じた残りの定電圧充電時間を選択および設定してこれを計時し、この設定時間が経過するとこの電池が満充電であると判断して充電を終了させる充電制御を行なう。また、コントローラ22は、スイッチ30の状態がニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池を示している場合に、電圧降下[-ΔV]の検出によって二次電池が満充電であると判断して充電を直ちに終了させる充電制御を行なう。
【0039】
コントローラ22は、このため、電圧入力(A/D) に印加されるアナログの電圧値をディジタル値に変換してこれら電圧の変化を記憶し、電圧[V] の最大値から下降に向かう変化の値が所定の値[k] と等しくなったことを検出すると、バッテリ14の種類に応じて、充電処理を直ちにもしくは所定の時間の経過後に終了させる満充電処理を行なう。この値[k] は満充電を判断する値であり、バッテリ14の二次電池の種類などの構成に応じて適切な値に設定される。
【0040】
このように本実施例では、電流設定用抵抗の電圧[V2]を含めた充電電圧[V] の微小降下[-ΔV]検出方式によって充電を制御するように構成されているが、このほかに、たとえば、充電電圧の最大値近傍における電圧値の変化を検出するものでもよい。
【0041】
以上のような構成で、本実施例における充電装置10の動作を図4を参照して以下に説明する。
【0042】
本実施例における充電装置10は、充電の開始から充電電圧がピークとなるまで定電流充電が行なわれ、その後、定電圧充電に移行してバッテリ14を充電するように、充電IC20の制御に応じて充電処理が行なわれる。この定電圧充電処理では、コントローラ22から充電制御信号が出力され、充電IC20の出力108 により制御FET18 がオン状態に制御される。制御FET18 がオン状態となると、ACアダプタ12からの充電電流がバッテリ14に順次供給されて定電圧充電が継続される。
【0043】
ステップ400 において、この定電圧充電中にコントローラ22の電圧検出端子(A/D) に印加される電圧値が検出されてディジタル値にて認識される。続くステップ402 に進むと、電圧降下[-ΔV]が発生したか否かがコントローラ22にて判定され、まだ[-ΔV]が発生していない場合にはステップ400 に戻り、[-ΔV]の発生が検出された場合には、ステップ404 に進む。
【0044】
電圧降下[-ΔV]が検出されたステップ404 では、端子100 に接続された充電中のバッテリ14の種類がスイッチ30の接続状態によって認識され、バッテリ14がリチウムイオン二次電池を有するものである場合にはステップ406 に進み、それ以外の場合にはステップ410 に進んで充電処理が終了される。リチウムイオン二次電池を充電中である場合のステップ406 に進むと、この定電圧充電中において残りの定電圧充電時間を計時する時間がタイマに設定されて計時が開始される。そしてステップ408 に進み、設定された時間が経過したかどうかが判定されて、設定時間が経過していない場合にはステップ406 に戻ってその計時が継続される。設定時間が経過するとステップ410 に進んでバッテリ14が満充電となったとして充電を停止させる充電制御信号が充電IC20に供給され、制御FET18 がオフ状態に制御されて充電が終了される。このようにして、充電電流を直接検出することなしで二次電池の満充電が判断され、バッテリ14に対する充電処理が確実に行なわれた。
【0045】
次に、本発明が適用された他の実施例を図6を参照して説明する。同図には図1に示した充電装置10の応用例の充電装置60が示されている。
【0046】
この実施例における充電装置60は、制御FET18 のドレインと端子100aの間に追加抵抗R3が直列に接続されている点が図1に示した充電装置10と異なり、その他の部分は充電装置10と同じ構成でよい。
【0047】
本実施例における二次電池の基本原理構成を図7に示す。二次電池の内部は、電池電圧[V1]を生成する電池Eを有し、充電電流[i] が流れている充電中の充電電圧、つまり、図6における端子100a−グランド(AC-GND)間の電圧[V] は、追加抵抗抵抗電圧[V3]=[i×R3] と、電池電圧[V1]と、電流設定抵抗電圧[V2]=[i×R1] とを加えた値となり、これがコントローラ22の電圧検出入力(A/D) に印加されて検出される。したがって、本実施例では、コントローラ22にて検出される電圧値が[V3]の分だけ大きくなって、定電圧充電時の充電電流変化に伴って変化する充電電圧の変化が大きくなって、コントローラ22は、電圧降下[-ΔV]を容易に検出することができ、バッテリ14の満充電を確実に検出し、満充電にて充電を停止することができる。
【0048】
以上説明したように、上記実施例では、従来において用いられているような満充電を判断するための充電電流を検出するアンプなどの高精度な電流検出回路が不要であり、低コストでかつ簡便な構成で満充電を確実に検出して充電を制御することのできる充電装置が提供される。また、同様の回路構成で、リチウムイオン二次電池だけではなく、ニッケルカドミウム電池およびニッケル水素電池などの様々な種類の二次電池を充電することができ、汎用性に優れた充電装置が構成される。
【0049】
【発明の効果】
このように本発明によれば、充電電流を検出する電流検出回路が不要となって、簡便な構成にて、二次電池の満充電を検出することができ、二次電池を確実に満充電させることのできる二次電池の充電制御方法およびその充電装置が提供され、また、他種類の二次電池に対して用いることができ汎用性がすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された充電装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】定電流充電/定電圧充電時の充電電圧と充電電流との関係を示す図である。
【図3】本発明の原理構成を説明するための図である。
【図4】図1に示した実施例の動作を示すフローチャートである。
【図5】リチウムイオン二次電池および他の二次電池の充電電圧の変化と微小電圧降下[-ΔV]を示すグラフである。
【図6】本発明が適用された充電装置の他の実施例を示すブロック図である。
【図7】図6に示した実施例における原理構成を示す図である。
【符号の説明】
10 充電装置
12 ACアダプタ
14 バッテリ
18 制御FET
20 充電IC
22 コントローラ
24 電流設定用抵抗(R1)
Claims (20)
- 二次電池を定電流−定電圧充電方式にて充電する二次電池の充電制御方法において、該方法は、
前記二次電池の電池電圧と、該二次電池に直列に接続されて回路グランドに接続される電流設定抵抗であって該二次電池に対する充電電流値を設定するための電流設定抵抗の電圧とを加算した第1の電圧を検出し、前記二次電池を定電圧にて充電する際に前記第1の電圧の最大値から降下する電圧変化を検出し、
該電圧変化を検出した後に、前記二次電池に対する定電圧充電を一定の時間継続してから充電を停止することを特徴とする二次電池の充電制御方法。 - 請求項1に記載の二次電池の充電制御方法において、該方法は、前記電圧変化を、前記第1の電圧と前記二次電池の満充電を判断する所定の値とを比較して検出することを特徴とする二次電池の充電制御方法。
- 請求項1に記載の二次電池の充電制御方法において、該方法は、前記第1の電圧と、前記二次電池を充電する充電経路に直列に接続されて追加された追加抵抗の電圧とを加算した第2の電圧を検出し、
前記充電中の第2の電圧の前記電圧変化に基づいて前記二次電池に対する充電を制御することを特徴とする二次電池の充電制御方法。 - 請求項3に記載の二次電池の充電制御方法において、該方法は、前記第2の電圧が最大値から下降する電圧変化を、前記二次電池の満充電を判断する所定の値と比較して検出することを特徴とする二次電池の充電制御方法。
- 請求項2または4に記載の二次電池の充電制御方法において、前記所定の値は、前記二次電池の種類に応じて選択されることを特徴とする二次電池の充電制御方法。
- 請求項1または3に記載の二次電池の充電制御方法において、前記二次電池の種類を識別するスイッチの状態に応じて、該二次電池の種類を判別し、該二次電池がリチウムイオン二次電池であると判別した場合に、前記電圧変化を検出した後、一定の時間前記定電圧充電を継続してから充電を終了することを特徴とする二次電池の充電制御方法。
- 請求項6に記載の二次電池の充電制御方法において、前記スイッチの状態に応じて前記二次電池が前記リチウムイオン二次電池以外の他の二次電池であると判別した場合には、前記電圧変化を検出すると直ちに充電を終了することを特徴とする二次電池の充電制御方法。
- 請求項7に記載の二次電池の充電制御方法において、前記他の二次電池はニッケルカドミウム電池であることを特徴とする二次電池の充電制御方法。
- 請求項7に記載の二次電池の充電制御方法において、前記他の二次電池はニッケル水素電池であることを特徴とする二次電池の充電制御方法。
- 請求項6に記載の二次電池の充電制御方法において、前記一定の時間は、前記二次電池の構成に応じた時間が選択されることを特徴とする二次電池の充電制御方法。
- 二次電池を定電流−定電圧充電方式にて充電する二次電池の充電装置において、該装置は、
前記二次電池を充電する直流電源を制御信号に応じて前記二次電池に接続および遮断する充電スイッチと、
該充電スイッチをオン/ オフさせる制御信号を生成して、前記二次電池に対する充電を制御する充電手段と、
前記二次電池に直列に接続されて該二次電池に対する充電電流値を設定するための電流設定抵抗と、
該電流設定抵抗の電圧と前記二次電池の電池電圧とを加算した第1の電圧を検出して、前記二次電池の満充電を判断する制御手段とを含み、
該制御手段は、前記二次電池を定電圧にて充電する際に充電時の前記第1の電圧の最大値から降下する電圧変化を検出し、該電圧変化を検出した後に、前記二次電池に対する定電圧充電を一定の時間継続してから充電を停止することを特徴とする二次電池の充電装置。 - 請求項11に記載の二次電池の充電装置において、該装置は、前記二次電池を充電する充電経路に直列に接続されて追加された追加抵抗を含み、
前記制御手段は、前記電池電圧と、前記電流設定抵抗の電圧と、前記追加抵抗の電圧とを加算した第2の電圧を検出することを特徴とする二次電池の充電装置。 - 請求項11に記載の二次電池の充電装置において、前記制御手段は、前記電圧変化を、前記第1の電圧と前記二次電池の満充電を判断する所定の値とを比較して検出することを特徴とする二次電池の充電装置。
- 請求項12に記載の二次電池の充電装置において、前記制御手段は、前記電圧変化を、前記第2の電圧と前記二次電池の満充電を判断する所定の値とを比較して検出することを特徴とする二次電池の充電装置。
- 請求項13または14に記載の二次電池の充電装置において、前記制御手段は、前記二次電池の種類に応じて前記所定の値を選択することを特徴とする二次電池の充電装置。
- 請求項11または12に記載の二次電池の充電装置において、該装置は、前記二次電池の種類を識別するスイッチを含み、
前記制御手段は、該スイッチの状態に応じて、前記二次電池の種類を判別し、該二次電池がリチウムイオン二次電池であると判別した場合に、前記電圧変化を検出した後、一定の時間前記定電圧充電を継続してから充電を終了させることを特徴とする二次電池の充電装置。 - 請求項16に記載の二次電池の充電装置において、前記制御手段は、前記スイッチの状態に応じて前記二次電池が前記リチウムイオン二次電池以外の他の二次電池であると判別したときには、前記電圧変化を検出すると直ちに充電を終了させることを特徴とする二次電池の充電装置。
- 請求項17に記載の二次電池の充電装置において、前記他の二次電池はニッケルカドミウム電池であることを特徴とする二次電池の充電装置。
- 請求項17に記載の二次電池の充電装置において、前記他の二次電池はニッケル水素電池であることを特徴とする二次電池の充電装置。
- 請求項16に記載の二次電池の充電装置において、前記制御手段は、前記二次電池の構成に応じた前記一定の時間を選択し、該選択された一定の時間の経過後に前記充電を終了させることを特徴とする二次電池の充電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24809297A JP3767112B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 二次電池の充電制御方法およびその充電装置 |
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