JP3766477B2 - 飼料用ペレット及び飼料用クランブル並びにそれらの製造法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は高水分含量の植物性加工食品残渣を有効利用した飼料用ペレット及びこれを粗砕した飼料用クランブル、ならびにそれらの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、豆乳粕、おから、酒粕、焼酎粕、ウイスキー粕などの植物性加工食品残渣は、食品工業における副産物として安価に入手することができるため、飼料原料として用いられているが、その高い水分含量(通常75〜90重量%)のために黴が発生しやすく、また物流費が多くかかると云う問題があった。一方、斯かる植物性加工食品残渣を乾燥させるためにはそのコストが高くつき、採算が採れないものであった。
【0003】
そこで、近年斯かる高水分含量の植物性加工食品残渣に低水分の有機物を混合して中水分化せしめて飼料を製造する方法、例えば豆腐粕、ビール粕、焼酎粕、酒類粕、リンゴ粕、ミカン粕、キャベツ粕、大根葉屑、トマト屑、白菜屑などの高水分有機物と、籾殻、稲藁、麦藁、蒸煮木材などの低水分粗繊維物とを混合して、新たな熱源を使用しないで中水分化し、必要に応じて米糠、大豆粕などの一般原料を添加して、ペレット状の飼料とする方法(特開昭63−102640号公報);水分75〜80%の高水分ビール粕と水分5〜10%の乾燥したビール粕を混合して、水分56〜60%の中水分状態に調整した後、単段又は複数段で成形し、その成形物を低温の温風で乾燥して水分5〜10%にすることによってビール粕を乾燥し、必要に応じて糖蜜、ビール酵母、コンニャク飛粉、炭酸カルシウム、フスマ等を混合して飼料とする方法(特開平3−72848号公報);あるいはビール粕、おから、野菜類などの高水分の含水有機物と、籾殻、わらなどの低水分の含水有機物とからなる被乾燥物を混合して圧縮し、圧縮により発生する摩擦熱を用いて中水分化し、これを単段又は複数段の成形機にて細粒状に成形し、その成形物を特定の方法により2段階乾燥処理して飼料とする方法(特開昭63−153383号公報)が報告されている。
【0004】
然しながら、これらの方法によっても、得られる飼料中の植物性加工食品残渣の乾物換算含有率はせいぜい10重量%程度が限度であり、かつ得られる成形物も硬くしかも崩れ易い等の欠点を有し、何れも飼料として未だ植物性加工食品残渣を効率的に有効利用し得なかったのが、実状であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
斯かる実状に於て、本発明者は高水分含量の植物性加工食品残渣を効率的に有効利用し、当該残渣を乾物換算で10重量%以上含有する嗜好性の良好な飼料用ペレットを提供することを目的として種々研究を行なったところ、未乾燥の植物性加工食品残渣を40重量%以上配合すれば、乾物換算による植物性加工食品残渣の含有率が10重量%以上となるが、単に未乾燥の植物性加工食品残渣を40重量%以上含有する混合物を造粒しようとしても、高水分の故にペレットダイから混合物が押出されず造粒が不可能であること;他方、植物性加工食品残渣を予め乾燥すれば、乾物換算で10重量%以上含有させることはできるが、乾燥処理は前述の如く、コスト高となると共に、該乾燥後造粒すると、硬度が11を超えて硬く、嗜好性が劣ったものとなったり、あるいはPDI(Pellet Durability Index)が9.4を下回り、粉状化し易いものとなることが判明した。
【0006】
そこで、更に研究を重ねた結果、未乾燥の植物性加工食品残渣と糟糠類との混合物を加熱処理し、該混合物を乾燥して、更に未乾燥の植物性加工食品残渣と混合の上、造粒すれば、植物性加工食品残渣を乾物換算で10重量%以上と高率で含有せしめることができると共に、硬度が適度で嗜好性の良い、しかも粉状化しにくいペレットが得られることを見い出し、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、乾物換算で10重量%以上の植物性加工食品残渣と残余量の糟糖類とを主成分とし、かつ硬度3〜11及びPDI9.4〜9.9の物性を有する飼料用ペレット及びそれを粗砕した飼料用クランブル;含水率75〜90重量%の植物性加工食品残渣20〜40重量部と糟糠類80〜60重量部とを混合して加熱処理した後乾燥して乾燥物を得、次いで該乾燥物80〜60重量部と含水率75〜90重量%の植物性加工食品残渣20〜40重量部とを混合し造粒することを特徴とする飼料用ペレットの製造法;及び当該方法で得られた飼料用ペレット80〜60重量部と含水率75〜90重量%の植物性加工食品残渣20〜40重量部とを混合し造粒することを特徴とする飼料用ペレットの製造法及びこれらの飼料用ペレットを粗砕することを特徴とする飼料用クランブルの製造法である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に於ける植物性加工食品残渣は、食品工業において副産物として排出されるもので、75〜90重量%の含水率を有し、通常は排出された状態(未乾燥)のまま使用される。斯かる植物性加工食品残渣としては、例えば豆乳粕、おから、酒粕、焼酎粕、ウイスキー粕、ビール粕、納豆煮汁粕等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を適宜組み合せて使用することができる。
【0009】
本発明に用いられる糟糠類としては、例えば末粉、小麦フスマ、小麦胚芽、米ぬか、脱脂米ぬか、グルテンフィード、グルテンミール等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を適宜組み合せて使用することができる。
【0010】
上記のとおり、本発明に用いられる原料は植物性加工食品残渣及び糟糠類であるが、その他にとうもろこし、コーンスターチ、小麦、大麦、えん麦などの穀類やこれらの粉末を適宜添加配合することにより、本発明の飼料用ペレット及びその粗砕物である飼料用クランブルの物性や嗜好性をより良好なものとすることができる。
【0011】
本発明の飼料用ペレットは、硬度3〜11及びPDI9.4〜9.9の物性を有するものであり、このまま給餌してもよいし、粗砕してクランブル状として給餌してもよいが、幼動物の場合はクランブル状として給餌する方がより好ましい。ここで、硬度が3未満であると軟らかすぎ、また11を超えるとペレットが硬くなり、いずれも家畜などによる嗜好性が低下する。また、PDIが9.4未満であると、ペレットは崩れやすくなって粉状化しやすく、家畜などの嗜好性が低下する。特に粉砕や運搬などにより粉状化しやすい。また9.9を超えると硬すぎて飼料として適さなくなる。
【0012】
そして、本発明の飼料用ペレット及び飼料用クランブルは、家畜にとって栄養価の高い植物性加工食品残渣を乾物換算で10重量%以上、特に好ましくは10〜25重量%含有するため、蛋白質含量が高く、しかも必要に応じてビタミン、ミネラルなどの微量原料を配合することによって、完全飼料として単独で家畜等に給餌することができる。
【0013】
本発明の飼料用ペレットの製造法における加熱処理工程は、植物性加工食品残渣と糟糠類との混合物が温度80〜150℃の状態に1〜10分間さらされるような処理方法であればいずれの方法でもよいが、特にペレットミル、エクストルーダー等の成形機を用いて加熱と成形とを同時に行なう方法が好適である。
【0014】
本発明に於て、加熱処理後の混合物の乾燥は、含水率が5〜15重量%になるように、例えば振動流動層乾燥機によって行なうのが好ましい。また、該混合物がペレットなどの粒状に成形されている場合は、ペレットクーラーなどを用いて乾燥することができる。
【0015】
本発明において、上記の乾燥物に高水分含量の植物性加工食品残渣を混合した混合物の造粒操作としては、ペレットミル、エクストルーダー等の成形機を用いて、ペレット状にすることによって好適に行なうことができる。
【0016】
【実施例】
以下実施例を挙げて本発明を更に説明する。
尚、以下に挙げる例において、硬度及びPDIは次のようにして求めた値である。
硬度
木屋式デジタル硬度計KHT−20型を用いて、ペレットの正常粒を、硬度計の加圧面(直径5mm)にペレットの亀裂部分が当たらないように試料台の上に横倒しに乗せたのち、加圧速度1mm/secにてペレットを押しつぶし、砕けたときの加重(単位:kg)を読み取る。この操作をペレット20粒について行い、得られた平均値を硬度とした。
PDI
ペレット500gを正確に量りStroupの粉化率試験機に入れて、1分間50回転にて10分間回転させた。回転後のペレットを目開き5.5mmの篩で30秒間篩分けし、篩上に残ったペレットの重量を測定し、下記の式によりPDIを求めた。
【0017】
【数1】
【0018】
実施例1
豆乳粕(含水率85重量%)35重量部及び末粉65重量部を混合し、これを口径6mm、厚さ20mmのダイを装着した上田鉄工(株)製ペレットミルを用いて押出し、長さ10〜12mmに切断したのち、振動流動層乾燥機を用いて60℃の温風で3時間乾燥させて、次いでそのまま冷風をあてて冷却してペレット(含水率8重量%)を得た。次に、このペレット65重量部と上記豆乳粕35重量部を混合し、上記と同様にしてペレットを製造した。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は15.8重量%であり、またその硬度は9.3、PDIは9.7であった。
【0019】
比較例1
実施例1で得られたペレットと同じ原料配合割合になるように、予め乾燥し粉砕した豆乳粕(含水率12重量%)16重量部及び末粉84重量部を混合し、これを口径6mm、厚さ20mmのダイを装着した上田鉄工(株)製ペレットミルを用いて18重量部の水蒸気を添加しながら更に混合し、長さ10〜12mmのペレットを得た。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は16.0重量%であり、またその硬度は11.5、PDIは8.4であった。
【0020】
比較例2
実施例1で得られたペレットと同じ原料配合割合になるように、豆乳粕(含水率85重量%)52重量部及び末粉48重量部を混合し、これを口径6mm、厚さ20mmのダイを装着した上田鉄工(株)製ペレットミルを用いて混合物を押し出そうとしたが、混合物がペレットミルより押し出されず、ペレット化することができなかった。
【0021】
試験例1
平均体重40kgの豚6頭を供試豚とし、実施例1のペレットを粗砕してクランブル状としたもの20重量部及びDXコロフード〔日清製粉(株)製子豚用粉末配合飼料〕80重量部を混合した飼料と、比較例1のペレットを粗砕してクランブル状としたもの20重量部及びDXコロフード80重量部を混合した飼料とを、別々の容器に入れて6日間不断給餌し、その食下量を毎日測定した。その1日(6頭)あたりの平均食下量(kg)は、下記の表1に示すとおりであった。
【0022】
【表1】
【0023】
実施例2
実施例1において、末粉の代わりにグルテンミールを用いたほかは、実施例1と同様にしてペレットを製造した。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は15.7重量%であり、またその硬度は6.3、PDIは9.4であった。
【0024】
比較例3
比較例1において、末粉の代わりにグルテンミールを用いたほかは、比較例1と同様にしてペレットを製造した。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は16.0重量%であり、またその硬度は14.3、PDIは9.9であった。
【0025】
試験例2
平均体重40kgの豚6頭を供試豚とし、実施例2のペレットを粗砕してクランブル状としたもの20重量部及びDXコロフード80重量部を混合した飼料と、比較例3のペレットを粗砕してクランブル状としたもの20重量部及びDXコロフード80重量部を混合した飼料とを、別々の容器に入れて6日間不断給餌し、その食下量を毎日測定した。その1日(6頭)あたりの平均摂取量(kg)は、下記の表2に示すとおりであった。
【0026】
【表2】
【0027】
実施例3
実施例1において、末粉の代わりに小麦フスマを用いたほかは、実施例1と同様にしてペレットを製造した。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は15.8重量%であり、またその硬度は6.1、PDIは9.5であった。
【0028】
比較例4
比較例1において、末粉の代わりに小麦フスマを用いたほかは、比較例1と同様にしてペレットを製造した。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は16.0重量%であり、またその硬度は6.8、PDIは7.7であった。
【0029】
試験例3
平均体重40kgの豚6頭を供試豚とし、実施例3のペレットを粗砕してクランブル状としたもの20重量部及びDXコロフード80重量部を混合した飼料と、比較例4のペレットを粗砕してクランブル状としたもの20重量部及びDXコロフード80重量部を混合した飼料とを、別々の容器に入れて6日間不断給餌し、その食下量を毎日測定した。その1日(6頭)あたりの平均摂取量(kg)は、下記の表3に示すとおりであった。
【0030】
【表3】
【0031】
実施例4
実施例1において、豆乳粕の代わりに焼酎粕(含水率約90重量%)を用いたほかは、実施例1と同様にしてペレットを製造した。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は12.1重量%であり、またその硬度は9.9、PDIは9.5であった。
【0032】
実施例5
実施例4で製造されたペレット65重量部及び上記焼酎粕35重量部を混合し、この混合物を口径6mm、厚さ20mmのダイを装着した上田鉄鋼(株)製ペレットミルを用いて押出し、長さ10〜12mmに切断する。次にこのペレットを振動流動層乾燥機を用いて60℃の温風で3時間乾燥し、次いでそのまま冷風を当てながら冷却してペレットを得た。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は17.3重量%であり、またその硬度は8.0、PDIは9.5であった。
【0033】
実施例6
実施例1において、豆乳粕の代わりに焼酎粕(含水率約90重量%)を用い、末粉の代わりにグルテンミールを用いたほかは、実施例1と同様にしてペレットを製造した。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は12.0重量%であり、またその硬度は3.7、PDIは9.6であった。
【0034】
実施例7
実施例1において、豆乳粕の代わりに上記焼酎粕を用い、末粉の代わりに小麦フスマを用いたほかは、実施例と同様にしてペレットを製造した。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は12.3重量%であり、またその硬度は10.5、PDIは9.6であった。
【0035】
実施例8
実施例7で製造されたペレット65重量部及び上記焼酎粕35重量部を混合し、この混合物を口径6mm、厚さ20mmのダイを装着した上田鉄工(株)製ペレットミルを用いて押出し、長さ10〜12mmに切断する。次にこのペレットを振動流動層乾燥機を用いて60℃の温風で3時間乾燥し、次いでそのまま冷風を当てながら冷却してペレット(含水率8重量%)を得た。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は17.2重量%であり、またその硬度は7.2、PDIは9.5であった。
【0036】
実施例9
実施例1において、豆乳粕の代わりにビール粕(含水率約80重量%)を用いたほかは、実施例1と同様にしてペレットを製造した。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は20.2重量%であり、またその硬度は5.3、PDIは9.5であった。
【0037】
比較例5
実施例9で得られたペレットと同じ原料配合割合になるように、上記ビール粕53重量部及び末粉47重量部を混合し、この混合物を口径6mm、厚さ20mmのダイを装着した上田鉄工(株)製ペレットミルを用いて押し出したが、押し出された混合物がすぐに崩壊して、円柱状のペレットを製造することができなかった。
【0038】
実施例10
実施例1において、豆乳粕の代わりに酒粕(含水率約78重量%)を用いたほかは、実施例と同様にしてペレットを製造した。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は21.9重量%であり、またその硬度は9.3、PDIは9.6であった。
【0039】
実施例11
実施例1において、豆乳粕の代わりに上記酒粕を用い、末粉の代わりにグルテンミールを用いたほかは、実施例10と同様にしてペレットを製造した。このようにして得られたペレットの植物性加工食品残渣乾物換算含有率は21.8重量%であり、またその硬度は9.2、PDIは9.5であった。
【0040】
以上の結果から、実施例1〜11に示したように、本発明の飼料用ペレットは、硬度が3〜11であり家畜等にとって摂取しやすいばかりでなく、PDIが9.4〜9.9であるので輸送行程などで粉化しにくく取り扱いやすい飼料用ペレットであることが明らかである。他方、従来の方法で植物性加工食品残渣を多量に配合しようとした場合、予め乾燥した植物性加工食品残渣を用いると、比較例1、3、4のとおり、硬度やPDIを満足しないペレットができ、また乾燥していない植物性加工食品残渣を多量に混合して一度で成形しようとしても比較例2、5のとおり造粒できないことが明らかである。
【0041】
【発明の効果】
本発明飼料用ペレット及び飼料用クランブルは、硬度が適度で嗜好性が良く、しかも粉状化しにくい特性を有するものであり、また本発明製造方法によれば、植物性加工食品残渣を乾物換算で10重量%以上と高率で含有せしめることができるので、植物性加工食品残渣を効率的に有効利用し得ると共に、当該特性を有する飼料用ペレット及び飼料用クランブルを効率的に製造することができる。
Claims (9)
- 乾物換算で10重量%以上の植物性加工食品残渣と残余量の糟糠類とを主成分とし、かつ硬度3〜11及びPDI9.4〜9.9の物性を有することを特徴とする飼料用ペレット。
- 請求項1の飼料用ペレットを粗砕して得られる飼料用クランブル。
- 植物性加工食品残渣が豆乳粕、おから、酒粕、焼酎粕、ウイスキー粕、ビール粕、納豆煮汁粕からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜2の何れか1項記載の飼料用ペレット又は飼料用クランブル。
- 糟糠類が末粉、小麦フスマ、小麦胚芽、米ぬか、脱脂米ぬか、グルテンフィード、グルテンミールからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の飼料用ペレット又は飼料用クランブル。
- 植物性加工食品残渣の乾物換算含有率が10〜25重量%であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の飼料用ペレット又は飼料用クランブル。
- 含水率75〜90重量%の植物性加工食品残渣20〜40重量部と糟糠類80〜60重量部とを混合して加熱処理した後乾燥して乾燥物を得、次いで該乾燥物80〜60重量部と含水率75〜90重量%の植物性加工食品残渣20〜40重量部とを混合し造粒することを特徴とする飼料用ペレットの製造法。
- 請求項6で得られる飼料用ペレットを粗砕することを特徴とする飼料用クランブルの製造法。
- 乾燥物の含水率を5〜15重量%に調整することを特徴とする請求項6〜7の何れか1項記載の飼料用ペレット又は飼料用クランブルの製造法。
- 請求項6〜8の何れか1項で得られた飼料用ペレット又は飼料用クランブル80〜60重量部と、含水率75〜90重量%の植物性加工食品残渣20〜40重量部とを混合し、造粒することを特徴とする飼料用ペレットの製造法。
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