JP3760103B2 - 窓の外付け日射遮蔽装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓の障子の屋外側において遮光シートを巻取・繰出し方式により昇降させて、日射を遮蔽する外付け日射遮蔽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅の省エネルギー推進策の一環として、夏季の日射取得係数の基準の見直しが行われ、これに伴い、窓の日射遮蔽性能の改善が強く望まれている。窓の屋外側に取付けられる外付け日射遮蔽装置は、日射遮蔽性能に優れていることから、従来、種々な形態の外付け日射遮蔽装置が使用されている。
外付け日射遮蔽装置に対する市場の要望は、(a)窓の全面開放及び西日対策としての全面遮蔽が可能であること、(b)風対策が施されていること、(c)機構が簡易で安価であること、(d)開閉操作が簡単であることである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の外付け日射遮蔽装置は、開閉型ルーバーその他の大型機構のものが主流であり、強度に優れているので、風対策は十分であるが、開閉機構が複雑で、開閉操作は容易でなく、価格も高額である。
簡易型として、窓の屋外側上辺に沿って取付けられるロールブラインド本体と、窓の屋外側の左右両側辺に沿って取付けられるガイド枠とを有し、ロールブラインド本体は、遮光シートの一端を付勢手段により巻取方向に付勢された巻取軸に結合し、遮光シートの他端にボトムバーを結合し、そのボトムバーをガイド枠に沿って前記付勢手段の付勢力に抗して引下げることにより遮光シートを引き出すようにした外付け日射遮蔽装置が知られているが、従来品は、ボトムバーの停止位置が限定されて任意の位置に停止できないため、窓の遮蔽面積を任意に設定することができない。また、ロールブラインド本体の取付位置が、窓枠の上枠の上方であるため、遮蔽位置に引き下げられた遮光シートが窓の網戸又は障子に接近しているので、風による揺れが小さい時でも、遮光シートが網戸又は障子に接触して、騒音又は遮光シートの汚損や破損の原因となる。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、外付け日射遮蔽装置において、開閉操作が簡単にでき、かつ、ボトムバーを任意の位置で停止して窓の遮蔽面積を任意に設定することができるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、(a)窓の屋外側上辺に沿って取付けられるロールブラインド本体と、窓の屋外側の左右両側辺に沿って取付けられるガイド枠とを有し、(b)前記ロールブラインド本体は、遮光シートの一端が付勢手段により巻取方向に付勢された巻取軸に結合され、前記遮光シートの他端に結合されたボトムバーが前記ガイド枠に沿って前記付勢手段の付勢力に抗して引下げられることにより前記遮光シートが前記巻取軸から引き出されるように構成してある窓の外付け日射遮蔽装置において、(c)前記ボトムバーの両端部にアームの一端を結合するとともに、前記アームの他端を前記ガイド枠の案内溝に昇降自在に嵌合された被案内部材に水平軸回りに回動自在に結合して、前記付勢手段により前記遮光シート及び前記ボトムバーを介して前記アームを上向きに回動されるように常時付勢し、(d)前記アームの他端に、そのアームの上向き回動により前記ガイド枠の縦壁に押圧されて前記アームの回動を一定の角度で停止し、かつ、前記アームの他端の上下方向の移動を阻止し、前記ボトムバーが前記付勢手段の付勢力に抗して引下げられて前記アームが下方に回動されるときは前記ガイド枠の縦壁に対する押圧を解除されて前記アームの他端の上下方向の移動を許容するカム面を有するストッパを設けたことを特徴としている。
上記構成(a)(b)により、遮光シートには巻取軸を介して付勢手段から常時巻取力が加わっている。ボトムバーに引下げ力を加えた時は、アームが下方に回動されて、ストッパのカム面のガイド枠の縦壁に対する押圧が解除されるとともに、アーム及び被案内部材がともにガイド枠に沿って下方に移動する。すなわち、ボトムバーとアームが連動して下方に移動し、遮光シートが付勢手段により緊張状態を保ったまま窓への日射を遮蔽する。任意の位置でボトムバーを放すと、アームが遮光シートから加わる力により上方に回動され、ストッパのカム面がガイド枠の縦壁に当たって、アームのそれ以上の回動が阻止され、かつ、ストッパのガイド枠に対する摩擦力によりアーム及び被案内部材並びにボトムバーの上方移動が阻止される。従って、遮光シートが窓を遮蔽する状態に張設される。遮光面積はボトムバーの停止位置で決定される。また、ボトムバーをストッパのカム面がガイド枠の縦壁から離れる程度に小さい力で引き下げ、そのままボトムバーを上方に移動させた後、ボトムバーから手を離すと、遮光面積を小さくして固定し、その状態にすることができる。
【0006】
アームは、ストッパにより上方移動を阻止されている状態において、前記アームの回動中心よりもボトムバー側が低位となるように傾斜していることが望ましい。
このようにした場合は、遮光シートを遮蔽又は開放する時にボトムバーに加える力でアームが容易に回動するので、遮光シートの開閉操作が容易にできる。
【0007】
ロールブラインド本体は、窓の屋外側上辺に沿って延び、かつ下面に遮光シート繰出し用の開口を有するボックス内に取付けられ、ボックスはその上面壁から屋内側方向に延出する結合縁を有してその結合縁において左右のガイド枠の上端部に接続されて門形に構成され、ガイド枠は窓枠の縦枠の屋外側端部又は窓枠の縦枠の外側の建物外壁に接続するための接続縁を有することが望ましい。
上記構成により、ボックスとガイド枠が門形に堅固に連結され、ロールブラインド本体が安定に取付けられ、左右のガイド枠は、接続縁において窓枠の縦枠の屋外側端部又は窓枠の縦枠の外側の建物外壁に接続できるので、既設の窓枠の外側に日射遮蔽装置を容易に取付けることができる。
【0008】
ロールブラインド本体の巻取軸の両端部は、ボックス又は庇にねじにより固着可能なブラケットにより回動自在に支持されていることが望ましい。
このようにした場合は、ロールブラインド本体を窓枠から分離されている、ガイド枠と接続されたボックス内に収容して取付けることも、窓枠に取付けられた庇内に収容して取付けることもできる。
【0009】
ロールブラインド本体を収容して取付ける上記ボックスは、その屋内側に垂直背面壁を有し、その垂直背面壁においてシャッターボックスの屋外側に固着可能であり、ガイド枠は、シャッターガイド枠の外面に被案内部材を昇降自在にかつ回動自在に案内する溝を付加して構成されていても良い。
上記構成により、ボックスをその垂直背面壁においてシャッターボックスの屋外側に固着し、被案内部材をシャッターガイド枠の外面の溝に嵌合して案内させ、その被案内部材及びストッパとボトムバーをアームで結合すれば、シャッターボックスに収容されているシャッターの開閉ができるほかに、シャッター開放状態において、ボトムバーを上下方向に移動することにより、遮光シートを開閉して所望の日射遮蔽をすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施例である日射遮蔽装置を取付けた窓を屋外側から見た斜視図、図2は同窓の縦断面図、図3は同じく横断面図、図4はボトムバーの案内機構及び停止機構の一例の構成及び作用を説明する図3のX−X線に沿った断面図である。
【0011】
日射遮蔽装置Aは、少なくとも、窓の屋外側上辺に沿って取付けられるロールブラインド本体10と、前記窓の屋外側の左右両側辺に沿って取付けられるガイド枠20とを有する。
ロールブラインド本体10は、図2に詳細に示されているように、左右一対のブラケット11に対向して突出するように取付けられた支持軸12と、その支持軸12に両端部が回転自在に支持された巻取軸13と、支持軸12と巻取軸13の間に設けられ、その両者に端部が結合されて巻取軸13に一定方向、すなわち、巻取方向の回転力を与えるコイルバネなどの付勢部材14と、一端部が巻取軸13に結合されてその巻取軸に巻き取られ、他端部を引かれると巻取軸から繰り出される遮光シート15と、その遮光シートの他端部に結合されているボトムバー16とから構成されている。ボトムバー16の中間部には、下方に突出する把持又は手掛け用の操作部16aが取付けられていることが望ましい。
遮光シート15は、日射遮断性能及び耐候性を有し、巻取可能なものであれば、その材料の種類のいかん及びブラインド、シェード、スクリーン、クロス、カーテンなど名称のいかんを問わない。
【0012】
上記ロールブラインド本体10の、巻取軸13をブラケット11に対して回転自在に支持する構造及び巻取軸13に巻取力を与える付勢手段14の上記構造は、単なる一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。遮光シート15が常時巻取方向の力を付与されて巻取軸13に巻き取られており、その遮光シートの自由端に結合されているボトムバー16を引下げると、遮光シート15が巻取軸13から繰り出されるものであれば良い。
【0013】
図1及び図2に例示された実施例では、上記ロールブラインド本体10は、窓の屋外側上辺に沿って延び、かつ下面に遮光シート繰出し用の開口を有するボックス30内に取付けられている。ボックス30は、少なくとも上面壁31aと、前面壁31bと、垂直背面壁31cとを一体に形成された、断面形状が下向きコ字形のボックス本体31を有する。そのボックス本体31の長手方向両端部に、ほぼ矩形の側板32を当接し、その側板の外側からビス33(図1)をボックス本体31の内面に形成してあるビスホール31dにねじ込むことにより固定して、ボックス本体の小口を閉塞してある。しかし、ボックス本体の小口を閉塞する構造は、任意である。
そして、左右一対のブラケット11は、垂直背面壁31cの内面にねじ34により固着してあり、ロールブラインド本体10がボックス30内に収容されて、風雪や大気中の塵埃から保護されている。
【0014】
好ましい実施例では、ボックス30の前面壁31bの下端部に水切壁31eが一体に延設されている。また、垂直背面壁31cの下端部に左右の側板32の下端部間を延長する下板31fが取付けられて、ボックス本体の下面の後半部が遮蔽されているとともに、下板31fと前面壁31bの下端部の間に遮光シート繰出し用の開口31gが形成されている。
【0015】
下板31fは、ねじ35により着脱自在に取付けられているので、下板31fを取り外して、ロールブラインド本体10の保守点検を行うことができる。
【0016】
上記ボックス30を窓の屋外側の上辺に沿って設けるため、図1〜3に示す例では、ボックス本体31の上面壁31aに垂直背面壁31cよりも建物側に延出する結合縁31hが一体に形成されている。そして、その結合縁31hを後述される左右のガイド枠20,20の上端面に載せ、その結合縁31hからビス36をガイド枠20のビスホールにねじ込んで、ボックス30と左右のガイド枠20とを門形に接続してある。門型に接続することにより、この日射遮蔽装置の後述の窓枠WF又は建物外壁Wに対する取付けが容易にできるようにしてある。
【0017】
ガイド枠20は、図3に示されているように、窓開口面と平行な方向に開口する案内溝21を有し、その案内溝の開口の外側における屋外側と屋内側の一方又は双方に縦壁22が、また、案内溝の開口と反対側の面にビスホール23が、さらに、屋内側端部に結合縁24が一体に形成されている。結合縁24は、一枚で構成されても良いが、図示の好ましい例では、中に嵌合溝を有する横断面形状が角型J字形に形成されている。
そして、左右のガイド枠20,20は、図示の例では、案内溝21を外向きに開口させ、ビスホール23を互いに対向させた状態で配置し、そのガイド枠の上端面をボックス本体31の結合縁31hの下面に当接し、その結合縁の上側から前述のビス36をガイド枠20のビスホール23にねじ込むことにより、ボックス30に接続されている。
【0018】
ボトムバー16の両端部には、左右のアーム40,40の一端部が結合されている。結合方法には、図示の例のように、アームに貫通したビス44をボトムバー16の内側に形成されたビスホール16bにねじ込む方法のほか、図示されていないが、アーム40の端部に一体に形成した軸部を、ビスホール16bを形成していないボトムバー16の中に圧入する方法、その他の周知の接続方法を用いることができる。
アーム40の他端は、ガイド枠20の案内溝21に昇降自在かつ回動自在に挿入された被案内部材41に結合されている。被案内部材41は、図2,3の例ではローラで形成され、その中心に貫通された結合軸42が案内溝21の開口から外側に延出され、アーム40の他端部に結合されている。
【0019】
そして、アーム40の他端部には、図4(a)に示すように、アーム40がボトムバー側の端部が上昇する方向に回動される時は、ガイド枠20の縦壁22に当接してアーム40がそれ以上の回動されないように停止し、かつ、縦壁22から受ける摩擦力によりアーム40の上方移動を阻止し、図4(b)に示すように、アーム40が反対方向、すなわち、ボトムバー側の端部が下降する方向に回動される時は、ガイド枠20の縦壁22から離間して、アーム40の下方又は上方の移動を許容するストッパ43が設けられている。
【0020】
縦壁22のストッパ43が当接する面には、ストッパの滑動を阻止するための、ゴムその他の摩擦係数の大きい材料で作られたシート状の滑り防止材25が張り付けられていることが望ましい。
【0021】
図4に例示されたストッパ43は、アーム40の他端部に一体に形成されたカムにより構成され、ガイド枠20の縦壁22に当接するカム面の一端部及び他端部からアームの回動中心までの距離L1,L2をL1>L2とすることにより、ボトムバー16の操作部16aから手を放した時、付勢手段14によるアーム40が図4において時計方向に回転されて、ストッパ43により停止された時の角度が、アーム40のボトムバー側端部がアーム回動中心よりも低位に存在するように、傾斜するようにしてある。このようにアームの停止角度を傾斜させた場合は、停止角度が水平の場合に比し、操作部16aに手を掛けてアームを回動させてボトムバー16を引き下げる作業又はボトムバーを任意の位置まで上昇させる作業を容易に行うことができる。
【0022】
ガイド枠20の案内溝21には、その上端部付近に、遮光シート15がその下端部付近まで巻取軸13に巻き上げられた時に、被案内部材41に当たってこれを停止する停止部材45(図1及び図2参照)が固着されている。
【0023】
日射遮蔽装置Aは、広義の建物に固定する必要があるが、建物に固定する方法としては、窓枠に取付ける方法と、外壁に取付ける方法のいずれかを採用することができる。図1〜3は、窓枠に取付ける場合の一例を示している。窓枠に取付ける方法にも、ガイド枠20を窓枠の縦枠に接続する方法と、ボックス30を窓枠の上枠に接続する方法とが可能である。
図1〜3は、ガイド枠20を窓枠WFの縦枠50に接続する一例を示している。すなわち、ガイド枠20の屋内側端部に一体に形成した結合縁24の溝に、縦枠50の屋外側端部に外向きに屈曲形成された接続縁51を嵌合し、ガイド枠20の係合縁24の屋外側から、上下方向に適当な間隔をもった位置においてビス52を縦枠の接続縁51にねじ込むことにより、堅固に接続されている。
【0024】
図示の例の場合は、ねじ52を屋外側から屋内方向にねじ込めるように、結合縁24及び接続縁51が、窓の開口面と平行な方向に屈曲されている。しかし、ねじ52は、窓の開口面と平行な方向にねじ込んで、ガイド枠20を窓枠の縦枠50に接続できるように、結合縁24及び接続縁51を窓の開口面に対して直角方向に、すなわち、屋内外方向に延長するように形成しても良い。この場合は、従来の窓枠をそのまま用い、その縦枠の屋外側端部の内面又は外面にガイド枠の結合縁を当接し、窓枠の内側又は外側からねじをねじ込んで接続することができる。
【0025】
図2及び図3に示された窓枠WFの構造は、単なる一例を示すに過ぎず、本発明はこれに全く限定されない。内付けサッシ、半外付けサッシ、外付けサッシのいずれでも良い。また、同図には、障子53,54のみが示され、その屋外側に通常建て付けられる網戸が省略されている。さらに、障子は引き違い、片引きのいずれでも良い。
【0026】
半外付けサッシ又は外付けサッシの場合は、ガイド枠20の上端部が図2に示すように、外壁Wから屋外方向に離間する。従って、ボックス本体31の結合縁31hをガイド枠20の屋内側端部までしか延長しない時は、その結合縁31hと外壁Wの間に隙間が生じ、その隙間から風、雨、雪あるいはごみ等が浸入する恐れがあり、好ましくない。これを防止するため、図2に鎖線で示すように、結合縁31hをさらにL字形に延長して、その立上がり部分を外壁Wにシール材を介在させて当接することが望ましい。
【0027】
上記構成による作用を説明する。日射遮蔽をしない場合は、ボトムバー16が図1及び図2に示すように、上限位置に保持され、その時、被案内部材41は停止部材45に停止され、かつ、遮光シート15及びボトムバー16を介してアーム40に加わる付勢手段14からの引上げ力により、ストッパ43が図4(a)に示すようにガイド枠20の縦壁22に当接して、アーム40が傾斜した停止角度で停止されている。
このボトムバー16を操作部16aに手を掛けて引き下げると、図4(b)に示すよう、アーム40が反時計方向に回動されてストッパ43がガイド枠の縦壁22から離間され、自由に下方移動が可能になるので、任意の位置までボトムバー16を引き下げると、遮光シート15が巻取軸13から繰り出され、窓の屋外側面を遮蔽する。所望の位置で操作部16aを放すと、遮光シート15から加わる引上げ力によりアーム40が図4(a)に示すように時計方向に回動されて、当初の停止角度に戻るため、ストッパ43が再びガイド枠の縦壁22に押圧当接して摩擦力によりアーム40の上方移動が阻止され、ボトムバー16はアーム40が当初の停止角度に戻った位置に保持される。そして、遮光シート15は、付勢手段から加わる引っ張り力により緊張状態に維持される。
従って、遮光シートにより、窓への日射を遮蔽することができ、また、遮光シートは風により揺れることがない。
【0028】
図1の鎖線は、ボトムバー16が下限位置まで引下げられ、遮光シートが窓全面を遮光している状態を示している。しかし、ボトムバー16は、操作部16aを把持して中間の任意の位置まで引下げ又は手前側斜め下方に引き寄せながら付勢手段の引上げ力により任意の位置まで上昇させて、操作部16aから手を放すことにより、その位置に停止することができる。従って、ボトムバーの停止位置を任意に変えることができるので、太陽の高さに応じて遮光面積を自由に変えて、採光量、視界、日射遮蔽を適宜調整することができる。
【0029】
図5ないし図8は、被案内部材及びストッパの他の実施例を示すものであり、図5はガイド枠及びアームの他端部の形状を示す断面図、図6は側面図、図7は図5に対応する他の実施例の断面図、図8は図7のY−Y線断面図である。
図1ないし図4までの実施例では、ストッパ43は屋外側のみに突出するカムにより構成され、従って、ガイド枠20には屋外側に縦壁22が設けられているが、図5及び図6に例示するように、ガイド枠20の案内溝21の開口の屋外側と屋内側に縦壁22a,22bを設け、ストッパ43も、各縦壁に対応する二つのカム43a,43bを有するものとすることもできる。二つのカムを備えた場合は、アーム40が遮光シートを介して付勢手段14から受ける力をてこの原理により増大してカムに与える力が二つのカムより両側の縦壁に分散されるので、カム又は縦壁の変形が防止される利点がある。
ガイド枠の案内溝21の開口の屋内側の縦壁22bのみを設け、カムも屋内方向に突出する一つのカムを有するものとすることもできる。
ガイド枠20は、被案内部材41を昇降自在及び回動自在に案内する案内溝21とストッパ43を規制する縦壁22を有すれば、それらがガイド枠20の内側と外側のいずれに設けられても良い。
【0030】
さらに、以上の実施例では、被案内部材41をローラで構成し、ストッパ43をアーム16の他端部に一体に形成して被案内部材41と別体としたが、図7及び図8に例示するように、被案内部材41Eをほぼ矩形に形成された滑り子で構成するとともに、その被案内部材を結合軸42によりアーム16に斜めに固着し、被案内部材の対角線のうち、アームと平行な対角線上に存在する一方又は双方の隅角部にカム面43Eを設けて、被案内部材41Eにストッパを一体に構成することも可能である。この場合は、案内溝21の屋外側又は屋内側の内面22Eが縦壁22a,22bを兼ねる。また、被案内部材、ストッパをアーム16と一体に成形すれば、1部品化して簡略化することができる。
図2〜図6における被案内部材41のみを矩形の滑り子とし、ストッパ43は図2〜図6に示されている通りのものとすることもできる。
【0031】
図1ないし図3の例は、左右のガイド枠20,20が窓枠の左右の縦枠50,50に接続される場合のものであるが、ガイド枠の屋内側端部に外側に直角に屈曲された取付縁を設ければ、ガイド枠を窓枠の縦枠よりも外側において、その取付縁を建物の外壁にねじ等により固定することができる。また、ボックス本体31の結合縁31hを上述のようにさらに屋内方向にL字形に延長して、その立ち上がり部分で構成される取付縁を窓枠の上枠55よりも上側において建物の外壁Wにねじ等により固定することができる。このような取付構造により、日射遮蔽装置Aの取付け強度を格段に大きくすることもできる。ガイド枠及び/又はボックス本体にこのような取付縁を設けることにより、日射遮蔽装置は、窓枠が既に取付けられている窓に、その窓枠には一切造作を加えずに、容易に取付けて、窓の日射取得係数を低減することができる。
【0032】
本発明は、他の実施例として、ロールブラインド本体10をボックスに収容せずに、図9に示すように、窓枠の屋外側の上辺に沿って設けられる通常の庇60に、下方に開口する収容凹部を形成し、その収容凹部にロールブラインド本体10を収容し、ブラケット11を庇60にねじなどで取付け、ガイド枠20を窓枠WFの縦枠50にビス56により固定することにより、庇に格別複雑な加工をしなくとも、日射遮蔽機能を容易に備えることができる。
【0033】
さらに、先の実施例による日射遮蔽装置は、ロールブラインド本体10がボックス30内に収容されていて、風雪等から保護されているので、図10に例示するように、ボックス30をボックス本体31の垂直背面壁31cにおいて、窓の屋外側の上辺に設けてあるシャッターボックス70の屋外側に容易に結合することができる。そして、内面にはシャッターのスラットを案内する案内溝71aを、外面には図3の案内溝21及び縦壁22と同様のもの21E,22Eを一体に形成したシャッターガイド枠71を用いることにより、巻き上げ式シャッターを備えた窓の屋外側に、日射遮蔽装置を取付けることができる。
なお、シャッターガイド枠71には従来の巻き上げ式シャッター専用のものを用い、そのシャッターガイド枠の屋外側に、ロールブラインド専用のガイド枠20を接続するようにしても良い。後者の取付け構造にした場合は、構成部材の数量が増え、建物外壁からロールブラインドガイド枠までの見込み幅が大きくなるのに対し、図10に例示されたものは、構成部材の数量が少なく、その見込み幅が短縮される利点がある。
【0034】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明によれば、窓枠の屋外側に日射遮蔽装置が取付けられ、遮光シートが窓面から離れた位置に張設されるので、窓と遮光シートの間を外気が流れるため、日射遮蔽性能が向上する。ボトムバーはアーム及びガイド枠を介して上下方向に案内されるので、簡単な操作で遮光シートの開閉ができる。そして、ボトムバーの両端部に一端が結合されたアームの他端をガイド枠の案内溝に昇降自在に嵌合された被案内部材に水平軸回りに回動自在に結合し、付勢手段により遮光シート及びボトムバーを介してアームを上向きに回動されるように常時付勢し、そのアームの他端に、アームの上向き回動によりガイド枠の縦壁に押圧されてアームの回動を一定の角度で停止し、かつ、アームの他端の上下方向の移動を阻止し、ボトムバーが付勢手段の付勢力に抗して引下げられてアームが下方に回動されるときはガイド枠の縦壁に対する押圧を解除されてアームの他端の上下方向の移動を許容するカム面を有するストッパを設けたので、ボトムバーを遮光シートの巻上げ力に抗して引き下げると、アームが回動されてストッパによる停止を解除され、また、ボトムバーから手を放すと、遮光シートの巻上げ力によりアームが上方に回動してストッパにより停止されるので、ボトムバーの上げ下げだけで任意の位置に移動し、かつ停止すること、すなわち、遮光シートによる遮光面積を任意に変えることができる。
【0035】
請求項2の発明によれば、ボトムバーに加える力でアームを回動させ易いので、遮光シートの開閉操作が容易にできる。
【0036】
請求項3の発明によれば、ボックスとガイド枠が門形に堅固に連結されているので、ロールブラインド本体が安定に取付けられ、左右のガイド枠は、窓枠の縦枠の屋外側端部又は窓枠の縦枠の外側の建物外壁に接続できるので、既設の窓枠の外側に日射遮蔽装置を容易に取付けることができる。
【0037】
請求項4の発明によれば、ロールブラインド本体の巻取軸の両端部は、ボックス又は庇にねじにより固着可能なブラケットにより回動自在に支持されているので、ロールブラインド本体を窓枠ではなく、ガイド枠に接続されたボックス内に収容して取付けることも、窓に取付けられた庇内に収容して取付けることもできる。
【0038】
請求項5の発明によれば、ロールブラインド本体を収容するボックスは、その屋内側に有する垂直背面壁においてシャッターボックスの屋外側に固着可能であり、ガイド枠はシャッターガイド枠の外面に被案内部材を昇降自在にかつ回動自在に案内する溝を付加して構成されているので、ボックスをシャッターボックスの屋外側に固着し、被案内部材をシャッターガイド枠の外面の溝に嵌合して案内させ、その被案内部材及びストッパとボトムバーをアームで結合すれば、シャッターボックスに収容されているシャッターの開閉ができるほかに、シャッター開放状態において、ボトムバーを上下移動することにより、遮光シートを開閉して所望の日射遮蔽をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である日射遮蔽装置を取付けた窓を屋外側から見た斜視図。
【図2】同窓の縦断面図。
【図3】同じく横断面図。
【図4】ボトムバーの案内機構及び停止機構の一例の構成及び作用を説明する図3のX−X線に沿った断面図。
【図5】ガイド枠及びアームの他端部の形状を示す断面図。
【図6】同じく側面図。
【図7】図5に対応する他の実施例の断面図。
【図8】図7のY−Y線断面図。
【図9】本発明の日射遮蔽装置を庇に取付けた例を示す一部の斜視図。
【図10】本発明の日射遮蔽装置をシャッターボックスに取付けた例を示す一部の斜視図。
【符号の説明】
A 日射遮蔽装置
10 ロールブラインド本体
11 ブラケット
13 巻取軸
14 付勢手段
15 遮光シート
16 ボトムバー
16a 操作部
20 ガイド枠
21 案内溝
22;22a,22b;22E 縦壁
23 ビスホール
24 結合縁
30 ボックス
31 ボックス本体
31c 垂直背面壁
31h 結合縁
40 アーム
41,41E 被案内部材
43;43a,43b;43E ストッパ
Claims (5)
- 窓の屋外側上辺に沿って取付けられるロールブラインド本体と、前記窓の屋外側の左右両側辺に沿って取付けられるガイド枠とを有し、
前記ロールブラインド本体は、遮光シートの一端が付勢手段により巻取方向に付勢された巻取軸に結合され、前記遮光シートの他端に結合されたボトムバーが前記ガイド枠に沿って前記付勢手段の付勢力に抗して引下げられることにより前記遮光シートが前記巻取軸から引き出されるように構成してある窓の外付け日射遮蔽装置において、
前記ボトムバーの両端部にアームの一端を結合するとともに、前記アームの他端を前記ガイド枠の案内溝に昇降自在に嵌合された被案内部材に水平軸回りに回動自在に結合して、前記付勢手段により前記遮光シート及び前記ボトムバーを介して前記アームを上向きに回動されるように常時付勢し、前記アームの他端に、そのアームの上向き回動により前記ガイド枠の縦壁に押圧されて前記アームの回動を一定の角度で停止し、かつ、前記アームの他端の上下方向の移動を阻止し、前記ボトムバーが前記付勢手段の付勢力に抗して引下げられて前記アームが下方に回動されるときは前記ガイド枠の縦壁に対する押圧を解除されて前記アームの他端の上下方向の移動を許容するカム面を有するストッパを設けたことを特徴とする窓の外付け日射遮蔽装置。 - アームは、ストッパにより上方移動を阻止されている状態において、前記アームの回動中心よりもボトムバー側が低位となるように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載された窓の外付け日射遮蔽装置。
- ロールブラインド本体は、窓の屋外側上辺に沿って延び、かつ下面に遮光シート繰出し用の開口を有するボックス内に取付けられており、前記ボックスはその上面壁から屋内側方向に延出する結合縁を有してその結合縁において左右のガイド枠の上端部に接続されて門形に構成され、前記ガイド枠は窓枠の縦枠の屋外側端部又は窓枠の縦枠の外側の建物外壁に接続するための接続縁を有することを特徴とする請求項1又は2に記載された窓の外付け日射遮蔽装置。
- ロールブラインド本体の巻取軸の両端部は、ブラケットにより回動自在に支持されており、そのブラケットはボックス又は庇にねじにより固着可能なものであることを特徴とする請求項1又は2に記載された窓の外付け日射遮蔽装置。
- ロールブラインド本体は、窓の屋外側上辺に沿って延び、かつ下面に遮光シートを繰出し用の開口を有するボックス内に取付けられており、前記ボックスは屋内側に垂直背面壁を有し、その垂直背面壁においてシャッターボックスの屋外側に固着され、ガイド枠は、シャッターガイド枠の外面に被案内部材を昇降自在にかつ回動自在に案内する溝を付加して構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された窓の外付け日射遮蔽装置。
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