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JP3758671B2 - 組み換えクラドスポリウムヘルバルム(Cladosporiumherbarum)アレルゲン - Google Patents

組み換えクラドスポリウムヘルバルム(Cladosporiumherbarum)アレルゲン Download PDF

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Description

本発明はアレルゲンClah53、Clah47、Clah22及びClah11の抗原性を有するポリペプチド、またはこれらのアレルゲンの少なくとも1つのエピトームを有するペプチドをコードする組み換えDNA分子に関する。
糸状のカビであるCladosporium herbarumの前記のアレルゲンは、分子断片(B、T細胞感作ペプチド)と同様、免疫反応の1つとして、菌類に対してアレルギーのある人においてIgE抗体生産を過剰に引き起こす。組み換えアレルゲン、又は免疫原性活性がある部分ペプチドはインビトロにおいてもインビボにおいてもT細胞特異的アレルゲンの免疫寛容または免疫低下の誘導に対してと同様に、カビアレルギーの改良された診断に使用できるかもしれない。
脊椎動物の免疫系の進化の過程において、個体における内外の攻撃に対する効果的な兵器が発達してきた。“平常な”条件下で、免疫系は“自己”と“非自己”を識別する。しかし、現在多くの調節を行うカスケードで知られているとおり、このような調節機構は、免疫学の場合は、自己の組織を攻撃するに等しい間違いを、常に起こさずに機能するわけではない。現在、体が自己の免疫系の犠牲になる幾つかの主たる状況が知られている。これらの望ましくない免疫反応の1つは周囲の抗原によって誘発されうる。この調節不良によって引き起こされる反応はアレルギーまたは過敏症反応と呼ばれている。ジェルとクーム(Gell and Coombs)(1975)は4つの過敏症の型(I、II、III、IV型)を定義した。菌類の胞子のようなアレルゲンは、“I型”または“過敏症−過敏反応”−誘導抗原に属する。
I型過敏症の典型的な症状は提示された抗原(例えば菌類の胞子)との一度の接触では個体に大して重大な影響は起こらないことを特徴とする。しかし、数週間後に二度目の接触をすると、今度は敏感になっている個体は一般的な過敏症の症状を呈して反応する。その結果、毛細管の拡大と平滑筋の収縮が引き起こされる。これはアレルゲンタンパク質との第1回目の接触が異常な体液性の免疫反応を起こすことによる。この場合、好ましいIgG反応とは別に、アレルギー患者は大量のIgE生産の反応を起こす。この最初に形成されたIgEがFc部分で主に肥満細胞や好塩基性細胞の外側に存在する特異的高親和性(affine)Fcイプシロンレセプターと結合する。アレルゲンとの二回目の接触において、アレルゲンを介して結合したIgE分子間で架橋が起こり、最終的に肥満細胞と好塩基性細胞の脱顆粒が起こり、ヒスタミンやアラキドン酸代謝物等のようなメディエイターの放出が起こる。
最も重要な環境中のアレルゲンは10〜50kDの分子量のタンパク質である。I型のアレルギーを起こすこれらのアレルゲンタンパク質の最も主要な供給源は、菌類の胞子、花粉、家ダニの糞等(ボールド(Bold)ら、1973、参照)のような吸入によるアレルゲンである。菌類アレルギーに関係する菌類は真核生物のグループに属し、糸状に成長する胞子を形成する菌類である。胞子は菌が拡散するような形態(胞子は容易に風で運ばれうる)を形成するので、アレルギーの引き金を引く決定的な役割を果たすと推測される。
今や、アトピー患者の20%が菌類の胞子に過敏であることが知られている(レイシー(Lacey)、1981)。患者の上部呼吸器系が菌類の胞子と接触すると、該患者は枯草熱や喘息のような症状がある典型的なI型のアレルギーを起こす。菌類の胞子がこのようなI型の反応に関与している場合、胞子のサイズは5μ以上である。サイズの選択にはCladosporium herbarumやアルタナリア アルタネイタ(Alternaria alternata)のような菌がアレルギー誘発因子として都合がよい。Cladosporium herbarum(またはCladosporium herbarumの胞子)は最も頻繁に空気中に見出される菌類である(グラブセン(Gravesen)、1979)。十分乾燥したCladosporium herbarumの胞子は比較的容易に風により運ばれる。高負荷時で、1立方メートルの空気中あたり35、000の分生子が数えられることは珍しいことではない。胞子が容易に運ばれるため、これら最高負荷の日には閉じられた室内でも高い胞子計数値が測定されうる。最高負荷期間は春と初秋の間である。これら高い分生子計数値はその“非要求性”生活型のため、Cladosporium herbarumはおよそあらゆる所で見出せるという事実によって説明できるかもしれない。しかしその好ましい生息地は死んだ植物、様々な土壌型、および極めて多様な食物である。加えて、清潔でない冷蔵庫、窓枠、藁葺き屋根、および様々な繊維はこの菌類の存在するまたは生息する場所である。
これらの理由から(Cladosporium herbarumとの接触を完全に避けることは実際上ありえない。)、Cladosporium herbarumが集中的なアレルギー学の調査対象となったことは驚くに当たらない。このため、例えばフィンランドでは喘息の子供の8%がCladosporiumに陽性の反応を示す(ファカード(Foucard)ら、1984)。
Cladosporium herbarumのアレルゲンとなるタンパク質は分子生物学的手法によって記載されており、そのうちの幾つかは高価である。Cladosporium herbarumのアレルゲンの予想される数はおよそ60である(オークラスト(Aukrust)、1979、1980)。文献中に記載された主要なアレルゲンClahI1は未精製抽出液から精製された。分子量は約13kDである。種々のCladosporium herbarumアレルゲンのクローニングはまだ行われていない。遺伝子工学的手法によって調製されたアレルゲンとなるタンパク質やそれらの部分的なペプチドの利点(しかし、その予備調製物は免疫学的に匹敵する反応性があり、そのことは既にBetula verucosa(フェレーラ(Ferreira)ら、1993)や他のアレルゲンで示されている。)は以下の点にある。
a)RIA(ラジオイムノアッセイ)、IRMA(イムノラジオメトリックアッセイ)、ELISA(エンザイムリンクドイムノソルベントアッセイ)、LIA(発光免疫法)、免疫ブロット、ヒスタミン放出分析、T細胞増殖分析、その他多くの試験系の改良、
b)過敏症治療の改良:数年にわたって維持投与量がなされるまで、この治療は投与量を増やす場合点滴剤として水溶液の形の経口投与や注射の形態でのアレルゲン抽出物を投与することからなる。この治療の結果は、投与されたアレルゲンにたいして寛容性を獲得し、症状の軽減として現れる(バーカー(Birkner)ら、1990)。このタイプの治療の問題点は治療が起こすのと逆の反応が幾つも生じることである。減感作の治療の過程で、治療の途中、過敏性のショックが起こる。ここでの問題は菌類のタンパク質の単離物を標準化することの難しさにある。過敏性の作用を欠いているアレルゲン由来のタンパク質を使用することによって、全く危険なく投与量を上げることが可能になるかもしれず、これにより減感作の実質的な改良が達成されうる。
c)しかし、これらの研究は特異的なT、B細胞エピトープを定義することも可能にする。そのようなペプチドによれば、例えばTリンパ球を刺激し、その増殖を誘導することも可能であるが、またその細胞(厳密に定められた投与量で)が寛容や非反応(アレルギー)な状態を獲得するようにさせることも可能である(ロバート(Rothbard)ら、1991)。
本発明によれば、配列16と17と同様,配列1、3−5、7−9、12−14と相同的に適合する核酸配列やこれらの配列の部分的領域、または緊縮条件下で前述の配列とハイブリダイズする核酸配列を有している導入部で述べた型の組み換えDNA分子が作成される。また、該DNA分子は変性(縮重)によって前述の配列から誘導された核酸配列も有する。
以下の記載によりさらに詳細を明らかにする。
a)ウエスタンブロッティングによるCladosporium herbarumのアレルゲンタンパク質の説明
Cladosporium herbarumの当該アレルゲンをクローニングするために、142人のアトピー患者の血清を使用した。菌類タンパク質抽出物と患者との反応性を調べるために、Cladosporium herbarum(ウィンディシュ(Windisch)教授のコレクション(ベルリン)、No.28−0202)を液体培地(2%グルコース、2%ペプトン、1%イーストエクストラクト)で培養しそれから凍結乾燥した。この材料から、次いで、アレルゲンとなるタンパク質は洗い出され凍結乾燥機で濃縮された。分離は変性ポリアクリルアミドゲルで行れ、続いてブロッティングされ、患者の血清とインキュベイトされ、125Iでラベルされた抗ヒトIgEで検出された。以下に、アレルゲンタンパク質と反応した患者のパーセンテージを示す:
Clah53 53%
Clah47 53%
Clah22 8.2%
Clah11 4%
アレルゴン(Allergon)(スウェーデン)から購入した菌類材料からタンパク質を単離し、イムノブロットに使用した場合、ほとんど同じバンドのパターンが検出された。我々が使用した患者集合に関しては、Clah53とClah47が主要アレルゲンでClah22とClah11が二次的アレルゲンに分類されるだろう。2つの添付図面は上述の使用した患者集団に対するアレルゲンのクローニングの概要を表したものである。2つの図のうち初めのものは13.5%のアクリルアミドゲルを示す。No.19と35の患者(彼らは引き続いてスクリーニングに使用した患者でもある)は53kD、46kD、および22kDの順のバンドを示す。2番目の図は17.5%ポリアクリルアミドゲルに関するもので、また、患者No.35の低分子量(11kD)のバンドが見える。
図1は、Cladosporium herbarumの抽出物を分離して、別の患者の血清とインキュベーションした後の13.5%ポリアクリルアミドゲルのウェスタンブロッティングを示す。
図2はCladosporium herbarumのタンパク質の抽出物の17.5%ポリアクリルアミドゲルでの分離;患者の血清とのインキュベーション;I(ヨウ素)でラベルした抗ヒトIgEによる検出を示す。
b)cDNA発現バンクの構築
全RNAは酸グアニジウム−フェノール抽出法で当方で培養した菌類材料から得られた。ポリ(A)が付いたmRNAの濃縮はベーリンガー
Figure 0003758671
のオリゴ(dT)セルロースを使って行われた。cDNA合成(第1及び第2の鎖)はストラタジーン社(Stratagene Co.)の「ラムダZAPシステムマニュアル」(Manual des Lanbda ZAP−system)に記載のとおりに行った。次いで、cDNAにEcoRIのリンカー(3’側)とXbaIのリンカー(5’側)が付けられ、予め短くされたラムダZAPアームで結合され、まとめられた。最初のバンクの力価は1、000、000クローンであった。
c)患者の血清を使ったcDNAバンクのスクリーニング、インビボでの取り出し、配列決定
発現バンクは“拾い上げた”ファージプラークを、検出された抗原のスペクトルをカバーする患者の血清とインキュベーションすることによって、知られているように、ウェスタンブロッティングから、スクリーニングされた。ファルマシア社の抗ヒトIgE RAST抗体を使って再度検出が行われた。2次、3次のスクリーニングを行った後、残った200の陽性クローンの内30がヘルパーファージを使ってインビボで取り出されて、既に即座に配列決定可能なブルースクリプトベクターに再結合された(ラムダZAPキットのマニュアルの手法)。取り出したプラスミドの制限酵素による切断(EcoRI−XbaIの二重切断)により4つの異なった挿入型が示された。これらの4つのクローンはサンガー法(サンガー(Sanger)、1977)によって配列決定された。
d)β−ガラクトシダーゼ融合タンパク質としてのClah53、Clah47、Clah22、およびClah11のcDNAの発現
前述したIgEスクリーニングによって、4つの完全なcDNAが得られた。大腸菌の株であるXLI−Blueがそれぞれの組み換えプラスミドで形質転換され、IPTG(イソプロピル β−D−チオガラクトピラノシド)が導入された。大腸菌の全タンパク質抽出物は、次いで、電気泳動で分離され、ニトロセルロースにブロッティングされた。該融合タンパク質は菌類に対してアレルギーのある患者の血清IgEと125Iでラベルしたウサギの抗ヒトIgE抗体(ファルマシア、アップサラ(Uppsala)、スウェーデン)で検出した。
図3は患者の血清とインキュベーションし、I(ヨウ素)でラベルした抗ヒトIgEで検出したあとの組み換えβ−ガラクトシダーゼ融合タンパク質を示す。融合タンパク質のβ−ガラクトシドの部分には36個のアミノ酸があり、これは分子量3800Daに相当する。図3はアレルゲンタンパク質のこの“増大化”を考慮に入れて見るべきである。レーン1(クローン1−1)と4(クローン6−1)は組み換え融合タンパク質Clah47を示すが、ここでは融合部分によって大きくなっている。レーン2(クローン3−2)は組み換えClah53アレルゲンを示す。この図にはClah22とClah11の組み換えタンパク質は見られない。
このように図3はIPTG導入後のベクターBS−SK+中の組み換えタンパク質Clah47とClah53の発現を示したものである。
e)組み換えアレルゲン中のB−およびT−細胞エピトープの決定
組み換えアレルゲンの1次配列は適当なコンピュータープログラムによるB−およびT−細胞エピトープの予測のための先行条件を提供する。個々の図の組み換えタンパク質の記載で、特異的なエピトープが論じられている。これらの研究を通して、例えばT−リンパ球を刺激したり、増殖を誘導したりすることができる特異的なT−およびB−細胞のエピトープを定めることが出来るが、また(投与量を正確に定めた場合)これらの細胞を寛容や非反応性(アネルギー)の状態にする事もできる(ロバート(Rothbard)、1991)。
B−細胞エピトープの探索はGCGプログラム(ジェネティック コンピューター グループ)の“PROTCALC”の助けを借りて行ったが、このプログラムはモドロー(Modrow)教授の研究グループによって重要なパラメーターを加えられて拡張された。親水性(キテ−ドーリトル)(kyte−Doolittle)、二次構造(チョウ−ファスマン)(Chou−Fasman)、表面局在性(ロブソン−ガーナー)(Robson−Garnier)および自由度の比重に基づいて決定が行われ、部分ペプチドの抗原性が計算された。
T−細胞エピトープの予測の主要な部分は基本的にはマルガリータら(1987)のアルゴリズムに従って行われた。重要な点は決定すべきペプチドの1次配列にしたがって親水性領域に挟まれた両親媒性のヘリックスを探すところにある。該当するT−細胞エピトープに関して計算されたスコアは10より大きいに違いない。MHCII(主要組織適合抗原)結合ペプチドの場合、HLA−A2(ヒト白血球抗原)結合ペプチドの場合と同様に、配列やペプチドの長さに基づいても共通性を定義することはできない。HLA−A2結合ペプチドの場合、ペプチドの長さは10アミノ酸で、2番目のアミノ酸がチロシンで、最後のアミノ酸がロイシンである(ラメンシー(Rammensee)ら、1983)。計算されたエピトープは個々のアレルゲンの配列の記載のところでで別々に議論する。
クローニングされた菌類のアレルゲンの分子的特徴づけ(配列のプロトコール)
以下の章では、cDNAの配列とそれについて行われた分析が連続して示される。以下の配列のコンピューターでの評価はGCGソフトウェアーパック(=ウィスコンシンパック:このパックのアルゴリズムはウィスコンシン大学により開発された)の助けを借りてウルトリックス−DEC5000ワークステーション(Ultrix−DEC 5000 work station)により行われた。
A.Clah53
以下の配列1は完全なcDNA配列と、それから誘導される開始メチオニンから始まるアミノ酸配列を示す。計算された分子量は53、394Daで、これはサイズ的にはウェスタンブロッティングでの53kDのアレルゲンタンパク質と一致する。行った分析を基にする限りでは、成熟タンパク質はおそらくいかなるシグナルペプチドにも先行されていないだろう。Clah53の読み取り枠は1491bpまたは497アミノ酸の大きさである。
配列1:Clah53=ALDH_clado−>1−phase translation 53364Da
(1)配列番号:1
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:1491bp/497アミノ酸残基
(B)配列の型:核酸/タンパク質
(C)鎖の数:二本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)配列の種類:cDNA to mRNA/タンパク質
(iii)パイポセティカル配列:No
(iv)アンチセンス:No
(v)断片の種類:全配列
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
DNA配列 1491bp
Figure 0003758671
Figure 0003758671
当該タンパク質の配列の相同性をスイスプロト(SWISSPROT)データバンクで調べたところ他のアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)と非常に高いタンパク質の相同性があることがわかった。コウジカビ、牛、馬、マウス、ラット、ヒト、大腸菌、緑膿菌、および菌類のCladosporium herbarumとAlternaria alternataのALDHの配列を示した以下の複数の配列はアルデヒドデヒドロゲナーゼとClah53の高い相同性を反映している(配列2)。すべての生物についてアミノ酸直鎖の相同性があることがわかった。
配列2:
Figure 0003758671
Figure 0003758671
Figure 0003758671
NAD依存ALDHはヒトにおいてアルコール代謝の最初の産物であるアセトアルデヒドの酸化に関与する主要な酵素である。このため、イソ酵素ももちろん見つけうる(ハラダ(Harada)ら、1982)。例えば、ミトコンドリアでイソ酵素のALDH Iが、細胞質でALDH IIが見つかっている。興味深いことに、アジアではALDH Iが欠損している人は珍しくない(ハラダら、1982)。ALDH Iが欠損していると、アセトアルデヒド濃度が高くなり、アルコール消費後、顔がいわゆる潮紅したり、他の血管拡張の症状が観察できる。イソ酵素の欠損は本来のタンパク質の構造を変えてしまうような変異の結果だと考えられる(Hsu et al.、1987)。現時点ではALDHとアレルギーの引き金との関係とはまだ知られていない。
以下の配列3はコンピューター検索で同定された高い抗原性を持つ領域の一覧を示す。これらの領域は有力なB細胞のエピトープを表す。
配列3:Clah53=ALDH_clado:B細胞エピトープ
(1)配列番号:3
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:それぞれ表のとおり
(B)配列の型:タンパク質
(ii)配列の種類:ペプチド
(iii)ハイポセティカル配列:No
(v)断片の種類:N末端からC末端
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
Figure 0003758671
以下の配列4はコンピュータープログラムを駆使して決定した両親媒性ヘリックスを示し、ここは親水性の領域に挟まれている。このような領域は、10以上のスコアで、T−細胞のエピトープである可能性が高いところを示す。
配列4:前記両親媒性部分
T−細胞エピトープ
Figure 0003758671
(1)配列番号:4
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:それぞれ表のとおり
(B)配列の型:タンパク質
(ii)配列の種類:ペプチド
(iii)ハイポセティカル配列:No
(v)断片の種類:N末端からC末端
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
Figure 0003758671
T−細胞のエピトープはN末端でリジン(K)に、C末端でプロリン(P)(=フラッグ)に挟まれている中間点のアミノ酸の位置から計算する。T−細胞のエピトープである可能性が高いところはスコア指数は10以上のときだけ存在する。
B.Clah47
以下の配列5はアレルゲンタンパク質であるClah47の完全なcDNA配列を示す。アミノ酸配列はDNA配列から得た。シグナル配列の兆候はこのタンパク質にもない。完全なDNA配列は1323bpからなり、441アミノ酸の長さのタンパク質に相当する。組み換えタンパク質の計算から求めた分子量は47617Daで、これはウェスタンブロッティングで検出されたバンド(47kD)に相当する。導入部で述べたとおり、47kDの分子量のアレルゲンタンパク質は患者の53%で見つかっており、重要な主要アレルゲンを構成している。
配列5:Clah47=Enolase_clado−>1−phase translation 47617Da
(1)配列番号:5
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:1323bp/441アミノ酸残基
(B)配列の型:核酸/タンパク質
(C)鎖の数:二本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)配列の種類:cDNA to mRNA/タンパク質
(iii)パイポセティカル配列:No
(iv)アンチセンス:No
(v)断片の種類:全配列
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
DNA配列 1323bp
Figure 0003758671
Figure 0003758671
以下の、スイスプロト(SWISSPROT)タンパク質バンクによるアミノ酸配列の配列比較(配列6)によりClah47はエノラーゼと相同性が高いことが示される。以下の複数の配列は、Clah47と他のエノラーゼ(ヒト、ラット、マウス、ショウジョウバエ、酵母)との高い相同性と同一性を明らかにする。
配列6:
Figure 0003758671
Figure 0003758671
Clah53で述べたとおり、タンパク質機能とアレルゲン性の相関はこの場合も確立できていない。しかし、エノラーゼは他の観点から興味深い。サッカロミセス セルビシエ(Saccharomyces cerevisiae)ではエノラーゼ(ENO1)は熱ショックタンパク質(ヒートショックプロテイン)であることがわかった。ここで、ENO1の発現はこの困難なストレスのかかる状況でのエネルギーの過剰消費として解釈される(イイダとヤハラ(Iida and Yahara)、1985)。酵母ではエノラーゼは硫黄欠乏時と同様に安定期でも発現率が向上する(コーエン(Cohen)、1987)。
以下の配列7はコンピューターの助けを借りて見つかったB−細胞エピトープを示す。2次構造を考慮して、高い抗原指数、表面位置、親水性、自由度等。
配列7:Clah47=Enolase_clado:B細胞エピトープ
(1)配列番号:7
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:それぞれ表のとおり
(B)配列の型:タンパク質
(ii)配列の種類:ペプチド
(iii)ハイポセティカル配列:No
(v)断片の種類:N末端からC末端
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
Figure 0003758671
以下の配列8では計算されたT−細胞エピトープを1文字表記で示す。10未満のスコアの両親媒性の領域は無関係と思われる。
配列8:前記両親媒性部分
T−細胞エピトープ
Figure 0003758671
(1)配列番号:8
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:それぞれ表のとおり
(B)配列の型:タンパク質
(ii)配列の種類:ペプチド
(iii)ハイポセティカル配列:No
(v)断片の種類:N末端からC末端
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
Figure 0003758671
T−細胞のエピトープはN末端でリジン(K)に、C末端でプロリン(P)(=フラッグ)に挟まれている中間点のアミノ酸の位置から計算する。T−細胞のエピトープである可能性が高いところはスコア指数は10以上のときだけ存在する。
C.Clah22
以下の配列9はClah22の完全なcDNA配列を示す。これから導き出したアミノ酸配列もあわせて示されている。Clah22の読み取り枠は615bpであり、これは205アミノ酸の長さに相当する。計算された組み換えタンパク質の分子量は22341Daである。
配列9:YCP4_clado−>1−phase translation 22341Da
(1)配列番号:9
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:615bp/205アミノ酸残基
(B)配列の型:核酸/タンパク質
(C)鎖の数:二本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)配列の種類:cDNA to mRNA/タンパク質
(iii)パイポセティカル配列:No
(iv)アンチセンス:No
(v)断片の種類:全配列
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
DNA配列 615bp
Figure 0003758671
スイスプロトタンパクデータバンクでの配列が決定されているタンパク質との相同性の調査では、アレルゲンであるClah22は酵母のタンパク質YCP4と極めて相同性が高いことが示された。2つのタンパク質の同一性は56%で、相同性も70%である。そのように類似性が高いので、この2つのタンパク質は同じ機能を持っていると推測してもよいだろう。以下の配列10はClah22とYCP4との高い相同性を反映している。
配列10:ycp4_yeast×ycp4_clado
Figure 0003758671
イーストゲノムプロジェクトでYCP4の配列または読み取り枠はSaccharomyces cerevisiaeの染色体3にあり、それは公表された(ビトー(Biteau)ら、1992)。ビトーら(1992)によれば、YCP4を破壊しても表現型は変わらなかった。
Clah22にはAlternaria alternataにも相同的な仲間があることがわかった。以下の配列11はアレルゲンAlta22とClah22の配列を並べて示す。
配列11:ycp4_alt×ycp4_clado
Figure 0003758671
次の配列12にコンピューターを使用して見つかったB−細胞のエピトープも示す。
配列12:Clah22=YCP4_clado:B細胞エピトープ
(1)配列番号:12
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:それぞれ表のとおり
(B)配列の型:タンパク質
(ii)配列の種類:ペプチド
(iii)ハイポセティカル配列:No
(v)断片の種類:N末端からC末端
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
Figure 0003758671
以下の配列13は計算されたT−細胞エピトープを示す。親水性領域に挟まれている両親媒性のヘリックスは主要組織適合抗原II(MHC II)結合ペプチドの基本計算モデルを表す。
配列13:前記両親媒性部分
T−細胞エピトープ
Figure 0003758671
(1)配列番号:13
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:それぞれ表のとおり
(B)配列の型:タンパク質
(ii)配列の種類:ペプチド
(iii)ハイポセティカル配列:No
(v)断片の種類:N末端からC末端
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
Figure 0003758671
T−細胞のエピトープはN末端でリジン(K)に、C末端でプロリン(P)(=フラッグ)に挟まれている中間点のアミノ酸の位置から計算する。T−細胞のエピトープである可能性が高いところはスコア指数は10以上のときだけ存在する。
D.Clah11
以下の配列14は、Clah11の完全はcDNA配列とそこから導き出されるアミノ酸配列を示す。読み取り枠は336bp、又は112アミノ酸を含む。計算された分子量は11078Daで、これは患者の4%からウェスタンブロッティングで見つかっている11kDの抗原性タンパク質に相当する。
配列14:Clah11=rla2_clado−>1−phase translation 11078Da
(1)配列番号:14
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:336bp/112アミノ酸残基
(B)配列の型:核酸/タンパク質
(C)鎖の数:二本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)配列の種類:cDNA to mRNA/タンパク質
(iii)パイポセティカル配列:No
(iv)アンチセンス:No
(v)断片の種類:全配列
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
DNA配列 336bp
Figure 0003758671
スイスプロトタンパクデータバンクでのFASTAによる配列比較で、当該11kDのアレルゲン性の作用を持つ長いタンパク質は、良く保存されているリボソームタンパク質であるRLA2と相同性や同一性が極めて高いことがわかる。以下の配列15は高い相同性を反映している。ヒト、ラット、ショウジョウバエ、スキゾサッカロミセス ポンベ(Schizosaccaromyces pombe)、Saccharomyces cerevisiae、タマホコリカビ、トリパノゾーマおよび2種のカビであるCladosporium herbarumとAlternaria alternansの複数の配列が示されている。
配列15:
Figure 0003758671
アレルゲンタンパク質のClah11はCladosporium herbarumのアレルゲンとしての役目のためだけでなく興味深い。リボソームのタンパク質、この場合は特にヒトリボソームタンパク質のP1とP2が自己抗原として文献に記載されている(フランコワ(Francoeur)ら、1985;リッチ(Rich)ら、1987;ヒン(Hines)ら、1991)。紅斑性狼瘡の患者の20%が、リボソームの構成要素に対する自己抗体(抗−rRNP)、特にリボソームタンパク質PO(38kD)、P1(16kD)およびP2(15kD)に対する自己抗体を持っている。相同性の点で、P2タンパク質はアレルゲンタンパク質のClah11に相当する。ヒト自己抗体は似たようなタンパク質と交差反応を起こすが、これは進化の過程でよく保存されているエピトープが識別されることを意味する。免疫学的交差反応性の塩基は17アミノ酸基の長さのKEESEESD(D/E)DMGFGLFDのC末端領域によって形成される。幼児期や青年期にClah11により起きた減感作が成人してからの自己免疫疾患と関係があるかどうかは厳密なテストを必要とする。しかし、リボソームタンパク質の適用は複数のマウスでは自己免疫疾患を起こせなかった(ヒンら、1991)。
次に配列16で示すB−細胞エピトープは2次構造、表面位置、親水性、自由度等を考慮に入れて計算した。
配列16:Clah11=ra12_clado:B細胞エピトープ
(1)配列番号:16
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:それぞれ表のとおり
(B)配列の型:タンパク質
(ii)配列の種類:ペプチド
(iii)ハイポセティカル配列:No
(v)断片の種類:N末端からC末端
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
Figure 0003758671
以下の配列17は計算されたT−細胞のエピトープを示す。10未満のスコアの領域は無関係と思われる。
配列17:前記両親媒性部分
T−細胞エピトープ
Figure 0003758671
(1)配列番号:17
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:それぞれ表のとおり
(B)配列の型:タンパク質
(ii)配列の種類:ペプチド
(iii)ハイポセティカル配列:No
(v)断片の種類:N末端からC末端
(vi)起源:
(A)生物名:Cladosporium herbarum
(C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸
Figure 0003758671
T−細胞のエピトープはN末端でリジン(K)に、C末端でプロリン(P)(=フラッグ)に挟まれている中間点のアミノ酸の位置から計算する。T−細胞のエピトープである可能性が高いところはスコア指数は10以上のときだけ存在する。
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Claims (11)

  1. 配列番号1のアミノ酸配列を有するポリペプチド抗原Clah53または配列番号5のアミノ酸配列を有するポリペプチド抗原Clah47。
  2. 配列番号1のアミノ酸配列を有するポリペプチド抗原Clah53をコードする組み換えDNA分子または配列番号5のアミノ酸配列を有するポリペプチド抗原Clah47をコードする組み換えDNA分子。
  3. 前記組換えDNA分子が、配列番号1の核酸配列を有する、請求項2に記載のポリペプチド抗原Clah53をコードする組み換えDNA分子。
  4. 前記組換えDNA分子が、配列番号5の核酸配列を有する、請求項2に記載のポリペプチド抗原Clah47をコードする組み換えDNA分子。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の組み換えDNA分子が、発現構造体を形成するように発現調節配列と機能的に結合されていることを特徴とする組み換え発現用DNA分子。
  6. 請求項5に記載の組み換え発現用DNA分子で形質転換されたポリペプチドの発現のための宿主。
  7. アレルゲンClah53の抗原性と、付加的ポリペプチド部分を有する融合産物で、請求項5に記載の発現用DNA分子によってコードされる合成または組み換え蛋白質である融合産物。
  8. アレルゲンClah47の抗原性と、付加的ポリペプチド部分を有する融合産物で、請求項5に記載の発現用DNA分子によってコードされる合成または組み換え蛋白質である融合産物。
  9. 前記付加ポリペプチド部分がβ−ガラクトシダーゼ又は他の融合に適したポリペプチドであることを特徴とする請求項7または8に記載の融合産物。
  10. 患者の血清中のIgE抗体と請求項1に記載のポリペプチド抗原との反応を測定することを特徴とするアレルゲンClah53またはアレルゲンClah47に対する患者のアレルギーをインビトロで検出する方法。
  11. 請求項1に記載のポリペプチド抗原と細胞との反応を測定することを特徴とするアレルゲンClah53またはClah47に対する細胞反応をインビトロで検出する方法。
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