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JP3756386B2 - 定電流発生回路および表示装置 - Google Patents

定電流発生回路および表示装置 Download PDF

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JP3756386B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、野球場等に設置される大規模な表示装置であって、電流を供給することにより発光ダイオード等を点灯させる電流駆動方式の表示装置に関し、特に、該表示装置で用いられる電流発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12に表示装置の構成例を示す。この表示装置は、R,G,B各色用の表示コントローラ3と、表示コントローラ3から出力された画像データを蓄えるバッファメモリ4と、バッファメモリ4からの情報を受信するマトリクス状に並んだ複数の表示ユニット5と、バッファメモリ4の情報を表示ユニット5に伝達するバス6とを備えている。
【0003】
このうち、表示コントローラ3は、テレビ放送受信機やビデオ再生装置等のビデオシステム1から出力される画像情報を走査変換、標本化処理してバッファメモリ4に出力する。また、コンピュータシステム2から出力される画像情報の通信制御を行い、グラフィック処理または文字情報処理を行ってバッファメモリ4に出力する。
【0004】
また、複数の表示ユニット5は全体でスクリーンを構成し、各表示ユニット5は、画像メモリ5a、制御回路5b、電源回路5c、駆動回路5d及び表示素子5eを備える。画像メモリ5aはバッファメモリ4からの情報を蓄え、駆動回路5dにその画像データを与える。表示素子5eは発光ダイオード等の素子であり、駆動回路5dから電流が与えられて駆動が行われる。また、制御回路5bは駆動回路5dにおける表示素子5eの駆動順序等を制御する。また、電源回路5cは表示ユニット5内の各部に電力を供給する。
【0005】
さて、この表示装置のうち駆動回路5d内には、一定の電流強度を持った電流、すなわち定電流を表示素子5eに供給するための定電流発生回路が設けられる。図13にそのような定電流発生回路CIdを示す。この定電流発生回路CIdは、外部からのロジック信号の入力およびバイアス電圧の入力に応じてパルス状の定電流波形を発生させる回路である。具体的には定電流発生回路CIdは、定電流の出力期間を決定するANDゲートGaと、電流設定入力Vb3をバイアス電圧としてその一端に受けて参照電流Iref2を発生させる抵抗Rref2と、ANDゲートGaの出力に応じて参照電流Iref2に対応する電流を電流出力Icとして出力する定電流発生部IGbとを備える。
【0006】
なお、ANDゲートGaには、定電流の出力時間を設定する出力時間設定入力Smおよび表示素子の発光の有無を決定する有効無効データ入力Dvが入力される。ここで、出力時間設定入力Smは、出力時間に応じてパルス幅、パルス数の異なるロジックパルス信号であり、有効無効データ入力Dvは、対応する表示素子を表示させるかどうかを決定するロジックパルス信号である。図12に示したような電流駆動方式の表示装置においては、発光量の階調制御は表示素子5eに流す定電流の印加時間を制御して行われる。そして、映像信号のうち発光する表示素子を指定する信号が有効無効データ入力Dvとして入力され、映像信号のうち各表示素子における階調を指定する信号が出力時間設定入力Smとして入力されるのである。
【0007】
この定電流発生回路CIdの動作を示すのが、図14のタイミングチャートである。図14において、有効無効データ入力Dvが有効レベル(例えばHighとする)の状態では、出力時間設定入力Smに依存して電流出力Icの状態はON/OFFし、有効無効データ入力Dvが無効レベル(例えばLowとする)では他のどの入力にも関係なく、電流出力IcはOFFとなる。なお、出力電流Icのピーク値Ipは、電流設定入力Vb3から定電流発生部IGbへと流れ込む参照電流Iref2の値に依存して決定される。なお、参照電流Iref2の値は電流設定入力Vb3のバイアス電圧値とリファレンス抵抗Rref2の抵抗値とによって決められる。
【0008】
図14のタイミングチャートでは、理想状態での電流出力Icの様子が示されている。図14に示すように、有効無効データ入力Dvが有効レベルにある場合であって、かつ、出力時間設定入力Smに入力されるロジックパルスが例えばHighレベルにある期間だけ、電流出力Icの出力が行われる。すなわち、有効無効データ入力Dvと出力時間設定入力Smとの論理積がANDゲートGaにおいて演算されて、その演算結果が定電流発生部IGbに入力されることで電流出力Icが得られているのである。
【0009】
ある時間幅tpを持つ一つのロジックパルスが出力時間設定入力Smとして入力された場合、電流出力Icが理想的な波形になるとすると、出力時間設定入力Smの変化から一定の伝播遅延時間tdを持ってON/OFFする。そして、その波形は、出力期間中はピーク値Ipを維持し、出力時間設定入力Smに入力されるロジックパルスと同じパルス幅tpを持った矩形波形となる。よって、出力電流の時間積分量(即ち電荷量)は、Ipとtpとの積(=有効面積)で表され、ピーク値Ipの値が一定であれば、入力されるロジックパルスのパルス幅tpによってのみ決定される。
【0010】
さて、図15は、負荷として発光ダイオードL1を接続した定電流発生回路CIdの回路例である。この回路では、定電流発生部IGbがスイッチGbおよびトランジスタQ3,Q4を備え、トランジスタQ3,Q4がカレントミラー構成を成している。そして、トランジスタQ3のコレクタにスイッチGbを介して参照電流Iref2が与えられる。また、スイッチGbはANDゲートGaの出力によりその導通が制御される。また、トランジスタQ4のコレクタには、負荷である発光ダイオードL1のカソードが接続され、負荷電流Ibが電流出力として流れ込む。なお、発光ダイオードL1のアノードにはバイアス電圧Vb2が与えられる。また、トランジスタQ3,Q4のエミッタには共通して接地電位GNDが与えられる。
【0011】
この回路によれば、ANDゲートGaの出力がHighとなるときに、スイッチGbが導通して参照電流Iref2がトランジスタQ3に流れ、トランジスタQ3のコレクタ−エミッタ間に参照電流Iref2とほぼ同じ値の電流Ic3が流れる。トランジスタQ3とトランジスタQ4とはカレントミラー構成を成していることから、トランジスタQ4のコレクタ−エミッタ間に電流Ic4が流れ、その結果、負荷電流Ibとして、参照電流Iref2とほぼ同じ値の、または、トランジスタQ3,Q4のサイズ比により決定される変換比の電流が流れる。よって、有効無効データ入力Dvと出力時間設定入力Smとによって発光ダイオードL1の発光を制御することができる。そして、この図15に示す回路を表示ユニット5における駆動回路5dおよび表示素子5eとして多数配列することによって画像表示装置を構成することができる。
【0012】
さて、発光ダイオードの発光光度は、発光ダイオードのPN接合部に注入される電荷量に正比例して変化する。つまり、発光光度は電流波形の時間積分量(=有効面積)に正比例して変化する。
【0013】
ここで、図15に示す回路の出力時間設定入力Smに、Dn=T0×2n(nは0または自然数、T0はパルス幅の単位時間)のパルス幅を持つロジックパルスを入力した時の表示画像の濃淡、すなわち階調を制御する例を考える。そして、図15の回路にて有効無効データ入力Dvが有効レベルにあるとし、図16に示す波形D0〜DnのうちD0〜D2を出力時間設定入力Smとして使用するものとする。
【0014】
この場合、波形D0〜D2は、表1に示すような組み合わせとして使用することができる。
【0015】
【表1】
Figure 0003756386
【0016】
表1に示すように波形D0〜D2を用いる場合、階調mの総数は8となる。階調mに応じて波形Dnを組み合わせた出力時間設定入力Smを入力すると、入力された波形Dnのパルス数やパルス幅に1対1に対応して、負荷電流Ibとして電流パルスが発生する。
【0017】
例えば図17は、階調mが3の時の出力時間設定入力Smの波形と負荷電流Ibの波形とを示したものである。波形D0とD1とが単位時間T0の間隔を置いて時分割で入力され、各々の波形D0およびD1に対応したパルス幅の電流が出力される。同様に図18は、階調mが7の時の出力時間設定入力Smの波形と負荷電流Ibの波形とを示している。
【0018】
図17および図18から分かるように、負荷電流Ibの電流パルスの有効面積は階調mの値に対応しており、発光ダイオードL1に注入される電荷量を階調mに応じて変化させることができる。すなわち、発光ダイオードに流される電流パルスの時間積分量に応じて、発光ダイオードの発光光度Lは出力時間設定入力Smの関数で変化し、上記の例では階調mが0〜7までの8段階を表現することになる。
【0019】
さて、理想的な階調制御においては、階調mにおける負荷電流Ibの出力電流パルスの有効面積と出力時間設定入力Smのロジックパルスの電圧値の有効面積との間には比例関係が成り立ち、いずれの階調間においても1階調の発光光度差L(Sm)−L(Sm−1)は、
【0020】
【数1】
Figure 0003756386
【0021】
で表され一定値となる。それゆえ発光光度Lも階調mに比例して変化する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
図14においては、電流出力Icが理想状態となる場合の波形を示したが、一般には、定電流発生回路CIdの出力電流Icの波形は図19に示すように、出力時間設定入力SmのON時の伝播遅延時間td1、立上がり遅延時間tr、および出力時間設定入力SmのOFF時の伝播遅延時間td2、立下がり遅延時間tfを有する。ここで、出力電流Icを時間tの関数I(t)で表し、ON時の電流変化をIr(t)、OFF時の電流変化をIf(t)で表すと、図19に示す電流出力Icの有効面積は、
【0023】
【数2】
Figure 0003756386
【0024】
となる。なお、数2では出力時間設定入力Smの立上がり始めを時間tの原点としている。また、数2中のkは、理想波形の場合の有効面積Ip×tpからのずれを表す定数項である。この定数項kの値は、Ir(t)やIf(t)が回路の構成や出力電流値の設定などによって変化するため、それらに依存して変化する。
【0025】
この定数項kの発生原因は、入力に対する定電流発生回路中のトランジスタの応答特性が立上がりと立下がりで固有的に異なることや、設定される出力のピーク値、周囲に配置される受動素子、能動素子、及び配線などにトランジスタが影響を受けること等による。そのため、理想とする出力電流の有効面積とは異なる値の有効面積を持った電流が出力されてしまう。
【0026】
すなわち、上述の定電流発生回路CIdにおいては、外部より定数項kの値を制御することができないため、得られる出力電流の有効面積は理想波形の有効面積Ip×tpにはならず、所望の電流波形が得られない。
【0027】
また、図15に示した定電流発生回路を採用した表示装置における階調制御では、出力時間設定入力Smに例えば表1のような波形D0〜D2を入力しても、対応する出力電流Ibの有効面積は階調mに対して一定の割合で変化せず、上述のように定数項kの分だけ大きくもしくは小さくなる。それゆえ階調mにおける出力電流の有効面積は、波形D0〜D2の各々で定数項kが同じであるとすると、
【0028】
【数3】
Figure 0003756386
【0029】
となる。
【0030】
表1を見れば分かるように出力時間設定入力SmにおけるDnの構成数は階調数mとは一定の関係に無い。そのため、数3における(Ibの有効面積)の値は、階調数mに対して単調に変化しない。したがって1階調の発光光度差L(Sm)−L(Sm−1)も一定ではなく、階調mと発光光度Lとの関係が単純な比例にはならない。
【0031】
図20は、定数項kが負の場合、即ち理想よりも小さい有効面積の出力が得られる場合における階調数mと輝度値Lとの関係を示した図である。また、図21は、定数項kが正の場合、即ち理想よりも大きい有効面積の出力が得られる場合における階調数mと輝度値Lとの関係を示した図である。なお、ここでは輝度値に、上述の発光ダイオードの発光光度の変数と同じ変数Lを用いているが、ここでいう輝度とは、複数の発光ダイオードを並べた画面全体の明るさのことを指している。
【0032】
図20、図21においては、破線L1が、電流出力Ibが理想的な出力となる場合の階調数mと輝度Lとの関係を表しており、正比例のグラフとなっている。一方、実際のグラフは、実線L2、L3のように一定の傾きを有しない。また、階調数mの増加に伴い、理想出力時と比べて輝度の差が広がってゆく傾向となる。
【0033】
なお、さらに別の問題として、パルス電流における立ち上り時または立ち下り時には、一般的にその変化が急峻になると誘導起電力が増大するという点がある。この場合、誘導起電力の増大に伴い、発生するノイズ量が大きくなる。
【0034】
従来の定電流発生回路CIdでは、出力電流の立上がり時間tr、および立下がり時間tfの値を、周辺回路の定数を変えることなく自在に制御することは不可能であった。そのために、それらの値が小さい場合には、Mをインダクタンス、iを電流値として、
【0035】
【数4】
Figure 0003756386
【0036】
で表される誘導起電力Vの値が大きくなっていた(tr,tfが小さいとdi/dtの値が大きくなるので)。そのため、近傍の配線に生じるクロストーク等が、表示装置における階調表現に悪影響を及ぼしたり、ちらつき、誤表示などのノイズをもたらすことがあった。
【0037】
そこで、この発明の課題は、出力電流の波形の有効面積を理想出力波形の有効面積に近づけることが可能で、さらに、出力電流の波形の立上がり時間および立下がり時間をも制御することが可能な定電流発生回路を提供し、また、該定電流発生回路を階調制御に適用することにより、階調数と輝度との関係を理想特性に近づけることが可能な表示装置を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、入力パルスから互いに異なる遅延量を有する複数の遅延パルスを生成する遅延回路と、前記遅延パルス同士の論理演算を行うことで所定の位相およびパルス幅を有する複数の出力パルスを生成する論理回路と、前記複数の出力パルス各々に対応した複数のパルス電流を発生させるパルス電流発生回路を含み、前記パルス電流発生回路の出力する前記複数のパルス電流を重ね合わせて所定の波形を有する電流を発生させる電流発生部とを備え、前記論理回路は、前記論理演算に用いる遅延パルスを、外部より入力される論理制御信号に基づいて前記複数の遅延パルスの中から設定可能であり、前記電流発生部は、外部より入力される各前記パルス電流発生回路に対応したイネーブル信号により、重ね合わせるパルス電流を選択可能であり、前記論理制御信号及び前記イネーブル信号により、入力パルスのパルス幅に応じ、入力パルスに対する前記電流の位相、パルス幅、電流立上がり特性、電流立下がり特性およびピーク電流値を、外部から制御可能なことを特徴とする定電流発生回路である。
【0039】
請求項2に記載の発明は、入力パルスから互いに異なる遅延量を有する複数の遅延パルスを生成する遅延回路と、前記遅延パルス同士の論理演算を行うことで所定の位相およびパルス幅を有する出力パルスを生成する論理回路と、前記出力パルスにより能動化されて電流を発生させる電流発生部とを備え、前記論理回路は、前記論理演算に用いる遅延パルスを、外部より入力される論理制御信号に基づいて前記複数の遅延パルスの中から設定可能であり、前記論理制御信号により、入力パルスのパルス幅に応じ、入力パルスに対する前記電流のパルス幅を、外部から制御可能なことを特徴とする定電流発生回路である。
【0041】
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の定電流発生回路と、前記定電流発生回路において発生した前記電流が供給される発光素子とを備える表示装置である。
【0042】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
本実施の形態は、出力電流の波形の有効面積を理想出力波形の有効面積に近づけることが可能で、さらに、出力電流の波形の立上がり時間および立下がり時間をも制御することが可能な定電流発生回路を実現するものである。
【0043】
図1は本実施の形態に係る定電流発生回路CIaの構成を示した図である。この定電流発生回路CIaは、定電流の出力期間を決定するANDゲートGaと、ANDゲートGaの出力に応じて、有効面積を理想出力波形の有効面積に近づけた電流出力Iaを出力する電流発生部CGとを備える。なお、ANDゲートGaには、従来の定電流発生回路CIdと同様、定電流の出力時間を設定する出力時間設定入力Smおよび表示素子の発光の有無を決定する有効無効データ入力Dvが入力される。
【0044】
電流発生部CGは、遅延回路部DLと、デコード部DCと、論理回路部LCaと、定電流発生部IGaとを備える。
【0045】
遅延回路部DLは複数の遅延回路DL1〜DLnを備え、各遅延回路にはANDゲートGaから出力される出力制御信号Scが入力される。そして、各遅延回路DL1〜DLnにおいて異なる遅延量で遅延された各出力Sdが論理回路部LCaに入力される。
【0046】
また、デコード部DCには論理制御信号Slcが入力され、その内容がデコードされて出力Sldとして論理回路部LCaに入力される。この論理制御信号Slcは複数の信号からなり各々が二値を採るパラレルな信号である。また、デコード部DCからはイネーブル信号Seが定電流発生部IGaに向けて出力される。
【0047】
論理回路部LCaでは、デコード部DCからの出力Sldに基づいて、遅延された各出力Sdのうちどの信号をどのように組み合わせて出力するかを決定する。そして、論理回路部LCaからの出力Siaは定電流発生部IGaに入力される。
【0048】
定電流発生部IGaは複数の定電流発生回路IG1〜IGmを備え、各定電流発生回路IG1〜IGmには論理回路部LCaからの出力Siaとデコード部DCからのイネーブル信号Seとが与えられる。そして、各定電流発生回路IG1〜IGmにおいて発生された定電流が重畳されて電流出力Iaとなる。
【0049】
このうち、遅延回路部DL中の各遅延回路DL1〜DLnでは、DL1から順にその遅延定数がt0ずつ大きくなるよう設定されている。ANDゲートGaからの単一の出力制御信号Scは複数に分岐して入力され、1番目の遅延回路DL1の出力Sd1は入力波形よりt0時間だけ遅れて、2番目の遅延回路DL2の出力Sd2は入力波形より2t0時間だけ遅れて、・・・・、n番目の遅延回路DLnの出力Sdnは入力波形よりn×t0時間だけ遅れて出力される。図2は、この様子を各出力における波形▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼・・・・とともに示したものである。
【0050】
論理回路部LCaは、図3に示すように、遅延回路DLからの出力Sdおよびデコード部DCからの出力Sldを受けるセレクター回路と、ANDゲートやORゲート等のゲート回路とを備えている。なお、図3では、例として2つのセレクター回路SLa,SLbと複数のORゲートGl1〜Glmを図示している。
【0051】
遅延回路部DCからの各出力Sd1〜Sdnは論理回路部LCa内にて2つのセレクター回路SLa,SLbのそれぞれに入力される。各セレクター回路SLa,SLbにおいては、デコード部DCからの出力Sldの情報に基づいて、遅延回路DLからの出力Sd1〜Sdnのうちいずれの信号をORゲートGl1〜Glmのそれそれに出力するかが決定される。図3では、例として、セレクター回路SLaからは、ORゲートGl1に対し出力Sd2が、ORゲートGl2に対し出力Sd2が、ORゲートGl3に対し出力Sd1が、・・・・、ORゲートGlmに対し出力Sd1が、それぞれ与えられ、セレクター回路SLbからは、ORゲートGl1に対し出力Sd2が、ORゲートGl2に対し出力Sd3が、ORゲートGl3に対し出力Sd4が、・・・・、ORゲートGlmに対し出力Sd5が、それぞれ与えられる場合を示している。
【0052】
すると、各ORゲートGl1〜Glmにおいて、様々なパルス幅、位相を有するパルス信号が生成される。例えば図3では、ORゲートGl1からの出力Sia1には出力Sd2の波形▲2▼と同様の波形が、ORゲートGl2からの出力Sia2には出力Sd2の波形▲2▼と出力Sd3の波形▲3▼との合計のパルス幅を有する波形▲2▼+▲3▼が、ORゲートGl3からの出力Sia3には出力Sd1の波形▲1▼と出力Sd4の波形▲4▼との合計のパルス幅を有する波形▲1▼+▲4▼が、・・・・、ORゲートGlmからの出力Siamには出力Sd1の波形▲1▼と出力Sd5の波形▲5▼との合計のパルス幅を有する波形▲1▼+▲5▼が、それぞれ現れる。
【0053】
すなわち、論理制御信号Slcにより指定された出力の組み合わせ方で各ORゲートGl1〜Glmにおいて論理演算が行われ、その結果、希望の立上がり位相、立下がり位相と希望のパルス幅とを持つロジックパルスが出力Sia1〜Siamとして出力される。
【0054】
そして、定電流発生部IGaは、論理回路部からの出力Sia1〜Siamと同数の定電流発生回路IG1〜IGmを備えている。図4に、各定電流発生回路IG1〜IGmの構成を示す。
【0055】
各定電流発生回路IG1〜IGmは、スイッチGbおよびトランジスタQ1,Q2を備え、トランジスタQ1,Q2がカレントミラー構成を成している。そして、トランジスタQ1のコレクタにスイッチGbを介して参照電流Iref1が与えられる。なお、抵抗Rref1の一端にはバイアス電圧たる電流設定入力Vb1が与えられている。
【0056】
また、スイッチGbは、論理回路部LCaからの対応する出力Sia1〜Siamによりその導通が制御される。さらに、スイッチGbは、デコード部DCからの対応するイネーブル信号Se1〜Semによってもその導通が制御される。なお、出力Sia1〜Siamが例えばHighを採るとき、または、イネーブル信号Se1〜Semが例えばHighを採るときに、スイッチGbが導通するようにしておけばよい。
【0057】
また、トランジスタQ2のコレクタには、負荷電流Ia1〜Iamが電流出力として流れ込む。また、トランジスタQ1,Q2のエミッタには共通して接地電位GNDが与えられる。
【0058】
この回路によれば、論理回路部LCaからの対応する出力Sia1〜SiamがHighとなるときに、スイッチGbが導通して参照電流Iref1が流れ、トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間に参照電流Iref1とほぼ同じ値の電流Ic1が流れる。トランジスタQ1とトランジスタQ2とはカレントミラー構成を成していることから、トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間に電流Ic2が流れ、その結果、負荷電流Ia1〜Iamとして、参照電流Iref1とほぼ同じ値の、または、トランジスタQ1,Q2のサイズ比により決定される変換比の電流が流れる。なお、この回路は、負荷電流Ia1〜Iamを引き込む、引き込み型の定電流発生回路である。
【0059】
そして、各定電流発生回路IG1〜IGmの負荷電流は1つに重ね合わされ、電流出力Iaとして出力される。図3では、電流出力Iaの波形が、定電流発生回路IG1,IG2,IG3,・・・・,IGmでの負荷電流Ia1,Ia2,Ia3,・・・・,Iamの重ね合わせであることを示してこのことを説明している。
【0060】
すなわち、本実施の形態に係る定電流発生回路を用いれば、図3の電流出力Iaに示されるような階段状の立上がり、立下がりを持った電流波形が出力される。よって、論理制御信号Slcおよび出力時間設定入力Smを用いてこの電流波形を自在に生成することにより、所望の立上がり、立下がり変化時間や有効面積を持った電流パルスを得ることができる。そうすれば、出力電流の波形の有効面積を理想出力波形の有効面積に近づけること、および、出力電流の波形の立上がり時間および立下がり時間を制御することが可能となる。
【0061】
なお、負荷電流Ia1,Ia2,Ia3,・・・・,Iamを重ね合わせたときに全体の波形のピーク値Ipが大きくなりすぎないように、各定電流発生回路IG1〜IGmでは、抵抗Rref1の値を調節して、参照電流Iref1の値を、図15に示した従来の回路における参照電流Iref2の値に比べ充分に小さく設定しておけばよい。また、イネーブル信号Se1〜Semを用いて、各負荷電流を電流出力Iaの重ね合わせに用いるかどうかを選択して、重ね合わせたときの全体の波形のピーク値Ipを決定するようにしてもよい。
【0062】
さて、各負荷電流Ia1,Ia2,Ia3,・・・・,Iamの各々がパルス電流であることから、その各々にも数2に示された定数項kが含まれる。しかし、参照電流Iref1の値が参照電流Iref2の値に比べ充分に小さく設定されることから、各負荷電流Ia1,Ia2,Ia3,・・・・,Iamのそれぞれのピーク値は小さくなり、それに伴って、各々の定数項kの値も、図19の波形の有する定数項kの値に比べれば小さくなる。
【0063】
そこで、各負荷電流Ia1,Ia2,Ia3,・・・・,Iamの各々の定数項kの値を実験やシミュレーションにより求めておき、それら全ての定数項kの積算値をも含めて、重ね合わせた電流出力Iaの有効面積が、図14に示した理想電流出力Icの有効面積Ip×tpに近づくように、各負荷電流Ia1,Ia2,Ia3,・・・・,Iamを発生させ、重ね合わせるのである。
【0064】
なお具体的には、外部より論理制御信号Slcを与えて、以下の▲1▼〜▲3▼のいずれかの方法の1種を行うもしくは複数種を組み合わせて行うことにより、電流出力Iaを理想的な出力に補正することができる。▲1▼セレクター回路SLa,SLbを制御して、従来の定電流発生回路で発生していた電流出力のパルス幅より大きい、または、小さい幅のパルスを生成する。▲2▼出力イネーブル信号Se1〜Semを制御して、電流出力Iaのピーク値の和を従来の電流出力のピーク値に比べ大きく、または、小さくする。▲3▼セレクター回路SLa,SLbの制御および出力イネーブル信号Se1〜Semの制御を行って、波形の立上がり時間、立ち下がり時間を調節して有効面積を増やす、または、減らす。
【0065】
なお、図14に示した理想電流出力Icのように、その立上がり、立下がりが急峻過ぎると先述の誘導起電力の問題が生じるので、重ね合わせた電流出力Iaの波形は、適度な立上がり時間および立下り時間を有するようにしておけばよい。
【0066】
なお、セレクター回路SLa,SLbからの出力、およびイネーブル信号の供与先を外部より指定する方法について、この例では論理制御信号Slcをデコード部DCにおいてデコードし、デコードした出力Sldを論理回路部LCaに与えることで指定を行っている。この場合、デコード部DCにおいては、ANDゲートやORゲートを適当に組み合わせて出力Sldを生成するようにしてもよいし、あるいは、セレクター回路SLa,SLbおよび定電流発生回路IG1〜IGmのいずれに信号を与えるべきかを論理制御信号Slcの内容と対応して記憶させた、ラッチ回路やメモリ等の記憶装置をデコード部DCに併設、内蔵して、これを用いて出力Sldを生成するようにしても構わない。
【0067】
本実施の形態に係る定電流発生回路を用いれば、定電流発生部IGaが論理回路部LCaからの出力Siaの各々を用いて負荷電流Ia1〜Iamを生成し、それらを重ね合わせて所定の波形を有する電流出力Iaを発生させるので、外部より論理制御信号Slcを与えて電流出力の立上がり時間や立下がり時間、パルス幅、ピーク値を可変とすることができ、出力電流の波形の時間積分量を理想出力波形の時間積分量に近づけることが可能である。さらに、出力電流の波形の立上がり時間および立下がり時間をも制御することができ、その結果、誘導起電力を小さくして、ノイズレベルを小さくすることが可能である。
【0068】
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1に係る定電流発生回路を階調制御に適用することにより、階調数と輝度との関係を理想特性に近づけることが可能な表示装置である。本実施の形態においては、マトリクス状に配置された発光ダイオードを駆動する表示装置を例として説明する。
【0069】
図5は、本実施の形態に係る表示装置の一部を示した図である。この表示装置は、マトリクス状に配置された発光ダイオードL01…L0n,L11…L1n,・・・・,L151…L15n、スキャン駆動回路DV、ラッチ部LT、シフトレジスタSRおよび定電流発生回路CIbを含む表示ユニットを備えている。なお、本実施の形態に係る表示装置は、図12に示した表示装置と同様の構成となっており、個々の発光ダイオードが表示ユニット5中の表示素子5eに相当し、スキャン駆動回路DV、ラッチ部LT、シフトレジスタSRおよび定電流発生回路CIbが表示ユニット5中の駆動回路5dに相当する。また、画像データであるシリアルデータインDsiは図12中の画像メモリ5aから出力され、ラッチ部LTに入力されるラッチ命令lth、シフトレジスタSRに入力されるシフトクロックclk、論理制御信号Slcおよび出力時間設定入力Smは図12中の制御回路5bから出力される。電流設定入力Vb1については、電源5cの出力を受けて駆動回路5dにおいて生成される。
【0070】
なお、図5は16×n個の発光ダイオードを配列した例であるが、この回路例をさらにマトリクス状に並べることで、任意の大きさを持つ表示装置が構成される。
【0071】
実施の形態1に係る定電流発生回路CIaは、定電流発生回路CIb内に多数配置されている。なお、図5中の符号CG0〜CG15が実施の形態1に係る定電流回路CIaにおける電流発生部CGであり、符号Ga0〜Ga15がANDゲートGaである。
【0072】
電流発生部CG0の電流出力Iaには、第0行目の発光ダイオードL01〜L0nのカソードが共通して接続されている。同様に、他の電流発生部CG1〜CG15の各電流出力には、対応する各行の発光ダイオードのカソードが接続されている。また、第1列目の発光ダイオードL01〜L151のアノードは全て共通に接続され、各アノードにはスキャン駆動回路DVから駆動電圧が時分割で供給される。他の列の発光ダイオードのアノードも列ごとに共通に接続され、各列のアノードにはスキャン駆動回路DVから列ごとに駆動電圧が時分割で供給される。
【0073】
画像メモリ5aから駆動回路5dに入力される映像データはスクリーン内の各画素における発光ダイオード各色の発光強度と発光時間を時系列で指定する一群のデータである。この映像データが、シリアルデータインDsiとしてシフトクロックclkに同期してシフトレジスタSR内に読み込まれる。シフトレジスタSRにおいては、シリアルデータインDsiはシフトクロックclkに同期してシフトレジスタSR内をシフトし、信号q0,q1,・・・・,q15として各列ごとのパラレルデータに変換されて出力される。そして、信号q0,q1,・・・・,q15は、ラッチ部LTに入力される。
【0074】
なお、シフトレジスタSRはカスケード接続されており、シリアルデータインDsiは、シフトレジスタSR内にあるレジスタの数だけシフトした後、シリアルデータアウトDsoとして出力される。そして、次段のシフトレジスタのシリアルデータインDsiとして入力される。
【0075】
ラッチ部LTにおいては、ラッチ命令lthのロジックレベルに応じて、シフトレジスタSRからの出力を保持するか、または、スルーして定電流発生回路CIbに出力する。
【0076】
電流発生部CG0には、ANDゲートGa0のロジック出力の有効パルス幅に応じた期間だけ第0行目の発光ダイオードL01〜L0nのカソードからそれぞれ順次、電流が引き込まれる。残りの電流発生部CG1〜CG15においても同様である。
【0077】
また、発光ダイオードの各列のアノードには走査信号に同期した駆動電圧がスキャン駆動回路DVより供給される。電流発生部CG0〜CG15の出力が電流を引き込む期間に同期して、駆動電圧が供給される。
【0078】
実施の形態1に係る定電流発生回路CIaと同様、定電流発生回路CIbについても、図5中の電流発生部CG0〜CG15の出力電流の波形を自在に設定することが可能である。すなわち、パルス幅、立上がり時間および立下がり時間、ピーク電流値等を独立に変化させることが可能である。
【0079】
図13に示した従来の定電流発生回路において出力電流パルスの波形の有効面積が理想状態のそれよりも小さくなる場合、即ち、定数項kの値が負で図20に示した階調特性となる場合は、本実施の形態に係る表示装置において、外部より論理制御信号Slcを与えて、以下の▲1▼〜▲3▼のいずれかの方法の1種を行うもしくは複数種を組み合わせて行うことにより、その階調特性を理想的な出力に補正することができる。▲1▼セレクター回路SLa,SLbを制御して、従来の定電流発生回路で発生していた電流出力のパルス幅より大きい幅のパルスを生成する。▲2▼出力イネーブル信号Se1〜Semを制御して、定電流発生部IGaからの電流出力Iaのピーク値の和を従来の電流出力のピーク値に比べ大きくする。▲3▼セレクター回路SLa,SLbの制御および出力イネーブル信号Se1〜Semの制御を行って、波形の立上がり時間、立ち下がり時間を調節して有効面積を増やす。
【0080】
逆に、図13に示した従来の定電流発生回路において出力電流パルスの波形の有効面積が理想状態のそれよりも大きくなる場合、即ち、定数項kの値が正で図21に示した階調特性となる場合は、本実施の形態に係る表示装置において、外部より論理制御信号Slcを与えて、以下の▲1▼’〜▲3▼’のいずれかの方法の1種を行うもしくは複数種を組み合わせて行うことにより、その階調特性を理想的な出力に補正することができる。▲1▼’セレクター回路SLa,SLbを制御して、従来の定電流発生回路で発生していた電流出力のパルス幅より小さい幅のパルスを生成する。▲2▼’出力イネーブル信号Se1〜Semを制御して、定電流発生部IGaからの電流出力Iaのピーク値の和を従来の電流出力のピーク値に比べ小さくする。▲3▼’セレクター回路SLa,SLbの制御および出力イネーブル信号Se1〜Semの制御を行って、波形の立上がり時間、立ち下がり時間を調節して有効面積を減らす。
【0081】
本実施の形態に係る表示装置を用いれば、定電流発生回路CIbにおいて発生した電流が発光ダイオードに供給されるので、発光ダイオードにおける階調特性のリニアリティを改善することができ、階調数と輝度との関係を理想特性に近づけることが可能である。
【0082】
<実施の形態3>
実施の形態1および2においては、複数の定電流発生回路からの各電流出力を重ね合わせることによって、理想とする電流出力波形または階調特性を得る方法について説明した。
【0083】
一方、図13に示した定電流発生回路CIdを用いつつ出力電流波形のパルス幅を調整することによって理想とする電流出力波形に近づけることも可能である。本実施の形態に係る定電流発生回路CIcはそのような回路を実現するものである。以下に本実施の形態について説明する。
【0084】
図6は、定数項kの発生に対しこれを打ち消すように、定電流発生部への出力時間設定入力Smを補正して入力するようにした定電流発生回路CIcのブロック図である。定電流発生回路CIcは、図13に示した定電流発生回路CIbを構成する定電流発生部IGb、ANDゲートGaおよび抵抗Rref2を備える。これらの構成要素の接続関係は図13に示した通りである。
【0085】
本実施の形態に係る定電流発生回路CIcはさらに、遅延回路部DL、論理回路部LCbおよびデコード部DCを備える。
【0086】
遅延回路部DLは、図2に示した遅延回路部と同じものであり、複数の遅延回路DL1〜DLnを備える。各遅延回路DL1〜DLnでは、DL1から順にその遅延定数がt0ずつ大きくなるよう設定されている。ただし、各遅延回路には出力時間設定入力Smが入力される。そして、各遅延回路DL1〜DLnにおいて異なる遅延量で遅延された各出力Sd1〜Sdnは、論理回路部LCbに入力される。
【0087】
また、デコード部DCには論理制御信号Slcが入力され、その内容がデコードされて出力Sldとして論理回路部LCbに入力される。この論理制御信号Slcも複数の信号からなり各々が二値を採るパラレルな信号である。
【0088】
論理回路部LCbでは、デコード部DCからの出力Sldに基づいて、遅延された各出力Sdのうちどの信号をどのように組み合わせて出力するかを決定する。そして、論理回路部LCbからの出力SibはANDゲートGaに、有効無効データ入力Dvとともに入力される。
【0089】
論理回路部LCbの構成を図7に示す。論理回路部LCbは、遅延回路DLからの出力Sdおよびデコード部DCからの出力Sldを受けるセレクター回路と、ANDゲートやORゲート等のゲート回路とを備えている。なお、図7では、例として2つのセレクター回路SLc,SLdと、ORゲートGlaおよびANDゲートGlbとを図示している。
【0090】
遅延回路部DCからの各出力Sd1〜Sdnのうち出力Sd2〜Sdnは論理回路部LCa内にてセレクター回路SLcに入力される。セレクター回路SLcにおいては、デコード部DCからの出力Sldの情報に基づいて、遅延回路DLからの出力Sd2〜Sdnのうちいずれの信号をORゲートGlaおよびANDゲートGlbのそれそれの一端に出力するかが決定される。
【0091】
そして、ORゲートGlaおよびANDゲートGlbのそれぞれの他端には、遅延回路部DCからの出力Sd1が与えられる。そして、ORゲートGlaおよびANDゲートGlbの出力はセレクター回路SLdに入力される。セレクター回路SLdにおいては、ORゲートGlaおよびANDゲートGlbの出力のいずれの信号を出力Sibとして出力するかが決定される。
【0092】
すなわち、論理制御信号Slcにより指定された出力の組み合わせ方でORゲートGlaおよびANDゲートGlbにおいて論理演算が行われ、その結果、希望のパルス幅を持つロジックパルスが出力Sibとして出力される。生成されるロジックパルスのパルス幅は論理制御信号Slcを通じて外部からの制御が可能であり、定数項kで表される面積を打ち消すようその幅が指定される。
【0093】
図8は、本実施の形態に係る定電流発生回路CIcからの電流出力Ibと、従来の定電流発生回路CIdからの電流出力Icとを比較して示したタイミングチャートである。図8に示すように、外部からの制御により論理回路部LCbからの出力Sibを任意のパルス幅に調整する。この例では定数項kの値が負の場合を示しており、この定数項kをゼロに近づけるように、論理回路部LCbにおいてセレクター回路SLdがORゲートGlaの出力を選択して出力遅延時間設定入力Smのパルス幅を広げ、定電流発生部IGbへの出力を行う。
【0094】
逆に、定数項kの値が正の場合は、論理回路部LCbにおいてセレクター回路SLdがANDゲートGlbの出力を選択して出力遅延時間設定入力Smのパルスの幅を縮めることで、理想出力波形の有効面積に近づけることが可能である。
【0095】
本実施の形態に係る定電流発生回路を用いれば、定電流発生部IGbが論理回路部LCbからの出力Sibを用いて電流出力Ibを発生させるので、出力電流の波形の時間積分量を理想出力波形の時間積分量に近づけることが可能である。
【0096】
そして、この実施例では、従来の定電流発生回路を利用することで、開発費用と開発時間を抑えることができる。また、新機能を別回路にて付加する形なので、既存の回路資産に対しては、回路見直しが必要になる等の影響を殆ど与えない。
【0097】
なお、本実施の形態に係る定電流発生回路では、外部からの制御により調節が行えるのはパルス幅の調節のみであり、波形の立上がり時間、立下がり時間およびピーク値の調節は行えないので、図15中のトランジスタQ1およびQ2のサイズや抵抗Rref2の値を調節するなどしてそれらの調節を行えばよい。
【0098】
また、もちろん、実施の形態2のように本実施の形態に係る定電流発生回路を表示装置に適用すれば、階調数と輝度との関係を理想特性に近づけることが可能な表示装置を実現することができる。
【0099】
<実施の形態4>
本実施の形態は実施の形態3の変形例である。実施の形態3においては、出力時間設定入力Smとして、図17および図18に示したような波形D0〜D2のようなパルス群が時系列的にシリアルに入力される場合を想定していた。一方、本実施の形態においては、出力時間設定入力Smとして、パラレルに入力される波形D0〜D2のようなロジックパルス入力と、階調数を示す選択信号入力Smsとが入力される場合を考える。なお、本実施の形態においては、表1に示された階調とパルス波形の組み合わせの場合を例に採って説明する。
【0100】
実施の形態3にかかる定電流発生回路CIcに入力される出力時間設定入力Smに、様々なパルス幅のパルスが含まれる場合、入力されるパルス幅ごとに定数項kの値が変化することが考えられる。その場合、定数項kを打ち消すためには、出力Sibに上乗せる或いは差し引く時間を、入力されるパルス幅に応じて変化させる必要がある。本実施の形態は、そのような要求に応じるための回路である。
【0101】
図9は、複数のロジックパルス入力D0〜D2から任意の組み合わせを選択して出力し、それを遅延回路部DLへの入力として利用する本実施の形態の回路例である。本実施の形態においては、定電流発生回路CIcにさらにセレクター回路SLeが追加されている。
【0102】
この例で、セレクター回路SLeには、パルス幅の異なる3種類のパルス波形D0〜D2と3ビットの選択信号入力Smsとが入力されている。そして、選択信号入力Smsによって出力Slとして出力される波形D0〜D2の組み合わせが選択され、一群のパルス列が発生する。
【0103】
選択信号入力Smsは、論理制御信号としてデコード部DCにも同時に入力される。セレクター回路SLeからの出力Slに含まれるパルスの幅に応じて、デコード部DCは、セレクター回路SLc,SLdの出力をパルス毎に適切なタイミングで選択する。このセレクター回路SLc,SLdの出力選択により、遅延定数t0を単位とした任意のパルス幅をもつロジックパルスが出力Sibとして論理回路部LCbから出力され、定電流発生部IGbへと出力される。こうして、出力時間設定入力Smに入力されるパルス幅に応じて、定数項kに対する補正値に重み付けをすることが可能となる。
【0104】
図10は、上記の動作を説明するタイミングチャートである。選択信号入力Smsとして階調数1が入力された場合、セレクター回路SLeは、ロジックパルス入力として入力された波形D0〜D2のうち波形D0を出力Slとして出力する。同様に、選択信号入力Smsとして階調数2が入力された場合、セレクター回路SLeは、ロジックパルス入力として入力された波形D0〜D2のうち波形D1を出力Slとして出力する。また、選択信号入力Smsとして階調数3が入力された場合、セレクター回路SLeは、ロジックパルス入力として入力された波形D0〜D2のうち波形D0を出力Slとして出力し、その後、波形D1を出力Slとして出力する。
【0105】
デコード部DCは、選択信号入力Smsの情報を用いて、出力Slに含まれるパルスごとに適切なタイミングでセレクター回路SLc,SLdを動作させ、パルスごとに上乗せる或いは差し引く時間を変化させる。
【0106】
すると、図11に示すように、論理回路部LCbからの出力Sibには、波形に応じた出力時間の重み付けがなされ、定電流発生部IGbから得られる電流出力Ibにはパルスごとの定数項kの補正がなされる。
【0107】
本実施の形態に係る定電流発生回路を用いれば、論理回路部LCbが、ロジックパルス入力のパルス幅に応じて出力Sibのパルス幅を変化させるので、ロジックパルス入力に様々なパルス幅のパルスが含まれる場合であっても、それぞれのパルスごとの出力電流の波形の時間積分量を理想出力波形の時間積分量に近づけることが可能である。
【0108】
なお、デコード部DCにおける、セレクター回路SLc,SLdの出力の選択を行うアルゴリズムは、ハードウエア的に組み込んでもよいし、そのほかにも、マイコンやメモリなどを組み合せてファームウエア的手段を用いて実現することも可能である。後者の場合は外部からアルゴリズムの書き換えも可能となる。
【0109】
また、もちろん、実施の形態2のように本実施の形態に係る定電流発生回路を表示装置に適用すれば、階調数と輝度との関係を理想特性に近づけることが可能な表示装置を実現することができる。
【0110】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、電流発生部が複数の出力パルスの各々を用いて複数のパルス電流を生成し、複数のパルス電流を重ね合わせて所定の波形を有する電流を発生させるので、出力電流の波形の時間積分量を理想出力波形の時間積分量に近づけることが可能である。さらに、出力電流の波形の立上がり時間および立下がり時間をも制御することができ、その結果、誘導起電力を小さくして、ノイズレベルを小さくすることが可能である。
【0111】
請求項2に記載の発明によれば、電流発生部が論理回路からの所定の位相およびパルス幅を有する出力パルスを用いて電流を発生させるので、出力電流の波形の時間積分量を理想出力波形の時間積分量に近づけることが可能である。また、論理回路が、入力パルスのパルス幅に応じて出力パルスのパルス幅を変化させるので、入力パルスに様々なパルス幅のパルスが含まれる場合であっても、それぞれのパルスごとの出力電流の波形の時間積分量を理想出力波形の時間積分量に近づけることが可能である。
【0113】
請求項に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の定電流発生回路において発生した電流が供給される発光素子を備えるので、発光素子における階調数と輝度との関係を理想特性に近づけることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る定電流発生回路を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係る定電流発生回路の遅延回路部をその動作のタイミングチャートとともに示す図である。
【図3】 実施の形態1に係る定電流発生回路の論理回路部をその動作のタイミングチャートとともに示す図である。
【図4】 実施の形態1に係る定電流発生回路の定電流発生部を示す図である。
【図5】 実施の形態2に係る表示装置を示す図である。
【図6】 実施の形態3に係る定電流発生回路を示すブロック図である。
【図7】 実施の形態3に係る定電流発生回路の遅延回路部および論理回路部を示す図である。
【図8】 実施の形態3に係る定電流発生回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】 実施の形態4に係る定電流発生回路を示す図である。
【図10】 実施の形態4に係る定電流発生回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】 実施の形態4に係る定電流発生回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図12】 表示装置の構成を示す図である。
【図13】 従来の定電流発生回路を示す図である。
【図14】 従来の定電流発生回路の理想的な動作を示すタイミングチャートである。
【図15】 従来の定電流発生回路の定電流発生部を示す図である。
【図16】 従来の定電流発生回路の遅延回路部の動作のタイミングチャートである。
【図17】 従来の定電流発生回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図18】 従来の定電流発生回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図19】 従来の定電流発生回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図20】 従来の定電流発生回路を用いた表示装置における輝度特性を示す図である。
【図21】 従来の定電流発生回路を用いた表示装置における輝度特性を示す図である。
【符号の説明】
Ga,Ga0〜Ga15,Glb ANDゲート、Gl1〜Glm,Gla ORゲート、SLa〜SLe セレクター回路、DL 遅延回路部、DC デコード部、LCa,LCb 論理回路部、IGa,IGb 定電流発生部、5 表示ユニット、5a 画像メモリ、5b 制御回路、5d 駆動回路、5e 表示素子。

Claims (3)

  1. 入力パルスから互いに異なる遅延量を有する複数の遅延パルスを生成する遅延回路と、
    記遅延パルス同士の論理演算を行うことで所定の位相およびパルス幅を有する複数の出力パルスを生成する論理回路と、
    前記複数の出力パルス各々に対応した複数のパルス電流を発生させるパルス電流発生回路を含み、前記パルス電流発生回路の出力する前記複数のパルス電流を重ね合わせて所定の波形を有する電流を発生させる電流発生部と
    を備え、
    前記論理回路は、前記論理演算に用いる遅延パルスを、外部より入力される論理制御信号に基づいて前記複数の遅延パルスの中から設定可能であり、
    前記電流発生部は、外部より入力される各前記パルス電流発生回路に対応したイネーブル信号により、重ね合わせるパルス電流を選択可能であり、
    前記論理制御信号及び前記イネーブル信号により、入力パルスのパルス幅に応じ、入力パルスに対する前記電流の位相、パルス幅、電流立上がり特性、電流立下がり特性およびピーク電流値を、外部から制御可能なことを特徴とする
    定電流発生回路。
  2. 入力パルスから互いに異なる遅延量を有する複数の遅延パルスを生成する遅延回路と、
    記遅延パルス同士の論理演算を行うことで所定の位相およびパルス幅を有する出力パルスを生成する論理回路と、
    前記出力パルスにより能動化されて電流を発生させる電流発生部と
    を備え、
    前記論理回路は、前記論理演算に用いる遅延パルスを、外部より入力される論理制御信号に基づいて前記複数の遅延パルスの中から設定可能であり、
    前記論理制御信号により、入力パルスのパルス幅に応じ、入力パルスに対する前記電流のパルス幅を、外部から制御可能なことを特徴とする
    定電流発生回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載の定電流発生回路と、
    前記定電流発生回路において発生した前記電流が供給される発光素子と
    を備える表示装置。
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