JP3755169B2

JP3755169B2 - Panty stocking

Info

Publication number: JP3755169B2
Application number: JP24063495A
Authority: JP
Inventors: 憲治清水; 明森谷; さつき北畠; 貴美子河合
Original assignee: Toyobo Co Ltd
Current assignee: Toyobo Co Ltd
Priority date: 1995-08-25
Filing date: 1995-08-25
Publication date: 2006-03-15
Anticipated expiration: 2015-08-25
Also published as: JPH0967702A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明はパンティストッキング、特にポリウレタン弾性糸にナイロンフィラメントを二重に捲き付けた糸条を、少なくともレッグ部の全コースに使用したパンティストッキングに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ポリウレタン弾性糸の登場により芯糸はポリウレタン弾性糸、捲付糸はナイロンフィラメントを一重または二重に捲き付けた糸条（以下カバリング糸という）を使用したパンティストッキングが隆盛を極めている。このパンティストッキングとしては、カバリング糸とナイロンフィラメントを交互に編立てしてなるサポートパンティストッキングがあるが、さらに最近では女性の脚へのしめつけ感を訴求したカバリング糸のみで編立てしてなるゾッキパンティストッキングが盛んに市販されている。
また、溶融紡糸法で得られた熱セット率を規定したポリウレタン弾性糸を芯糸としたカバリング糸のみで編立てられたゾッキパンティストッキングは、足型セット後の置寸法が小さすぎず、着用容易であり、またコースムラ等の欠点がなく、外観が均一できれいに見えることが知られている（特開平５−３３９８０２号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のゾッキパンティストッキングでは、なめらかな表面の肌触り、はき心地という点では充分満足できるものではなかった。
【０００４】
本発明は上記従来のゾッキパンティストッキングの有する問題点を解決し、ポリウレタン弾性糸にナイロンフィラメントを二重に捲き付けた糸条を、少なくともレッグ部の全コースに使用したパンティストッキングにおいて、なめらかな表面の肌触り、はき心地に優れたゾッキパンティストッキングを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のパンティストッキングは、ポリウレタン弾性糸にナイロンフィラメントを二重に捲き付けた糸条（以下ダブルカバリング糸という）を、少なくともレッグ部の全コースに使用したパンティストッキングにおいて、前記糸条を構成するナイロンフィラメントが、トータルデニールが１２デニール以下、かつ単糸デニール／フィラメントが１．３以下のナイロンフィラメントからなり、前記糸条が、ポリウレタン弾性糸にナイロンフィラメントを下記式１、式２を満足する撚数（回／ｍ）の範囲で捲き付けて得たものであり、レッグ部編地の表面粗さ（ＳＭＤ値）が、１．５μ以下であることを特徴とする。
【数３】

【０００６】
ただし、ここでいうレッグ部編地の表面粗さ（ＳＭＤ値：μ）は、次の方法により測定する。
ＫＥＳ−ＦＢ４表面試験機（カトーテック社製ＦＢ−４型摩擦試験機）（接触子：０．５ｍｍ径のピアノ線製Ｕ字型接触子：編地との接触部分５ｍｍ）を用い、編地（長さ２５ｃｍ、５ｃｍ）の表面（肌側）を上にして試料支持台上に経方向（ウェール方向）に設置して、その一方を回転ローラに捲き付けて固定し他方に荷重（２０ｇｆ）をかけて緊張状態にし、１０ｇｆの接触子荷重をかけて編地上に載置し、該編地を回転ローラを回転させることにより１ｍｍ／秒の速度で２ｃｍの距離を移動させ、生地移送に伴う摩擦子の上下振動を力計で感知し、その振動振幅を移動方向に積分して求める。
【０００７】
【数２】

【０００８】
測定出力値（行き、戻りの値）のそれぞれの値の３回の平均値を求め、さらにこの行きと戻りの値を平均して得た値を編地表面粗さ（ＳＭＤ値：μ）とした。図１は測定試験の説明図であり、１は編地、２は接触子、３は試料支持台、４は回転ローラ、５はガイドローラ、６は荷重、７は力計を示す。
【０００９】
上記の構成から成る本発明のパンティストッキングにおいて、ダブルカバリング糸を構成するポリウレタン弾性糸は、乾式、湿式、溶融の紡糸方式を問わず、ポリマーの中にＲ−ＯＨとＲ’−ＮＣＯが重付加反応した−ＮＨＣＯＯ−の結合を持ったもので、その中にエーテル結合を持つエーテルタイプとエステル結合を持つエステルタイプのものを指す。デニールは通常３０ｄ（デニール）以下であるのが望ましい。これは３０ｄを越えるとパワーが強くなりすぎるからである。フィラメント数はモノフィラメントでもマルチフィラメントでもかまわない。
【００１０】
また、ポリウレタン弾性糸に捲き付けるナイロンフィラメントは特に限定するものではないが、ナイロン６またはナイロン６６からなるのが通常であり、そのトータルデニールが２０デニール以下であるのが通常である。２０デニールを超えると生地厚が厚くなりすぎ、なめらかな着用感を得ることができなくなる。
【００１１】
この場合において、ダブルカバリング糸を構成する芯糸ポリウレタン弾性糸は、トータルデニールが２０デニール以下、好ましくは２０〜１０デニールであり、巻糸ナイロンフィラメントはトータルデニールが１２デニール以下、好ましくは１２〜３デニール、かつ単糸デニール／フィラメントが１．３以下、さらには１〜１．３であるパンティストッキングであるのが望ましい。
【００１２】
ここで、ポリウレタン弾性糸のトータルデニールが２０デニールを超えると、パンティストッキングのなめらかな着用感からはずれた方向になり、また１０デニール未満では逆に最適なパワーが得難くフィット性に優れたパンティストッキング素材としては好ましい範囲からはずれてしまうのである。またナイロンフィラメントのトータルデニールが１２デニールを超えると、生地厚が厚くなりすぎ、充分なめらかな着用感を得難く、また単糸デニール／フィラメントが１．３を超えると風合いが粗硬で、表面粗さも大きくなり着用時の肌触り感が低下するのである。
【００１３】
上記の構成のダブルカバリング糸を用いた本発明のパンティストッキングは、特にフィット性に優れ、風合いも柔らかで、着用時の肌触り感が良好であり、レッグ部の編地の表面粗さ（ＳＭＤ値）も充分低く、はき心地が特に優れている。
【００１６】
上記の方法で得たダブルカバリング糸により製造した本発明のパンティストッキングは、レッグ部編地の表面粗さ（ＳＭＤ値）が低くなめらかである。一方、上記式１の範囲未満の撚数としたダブルカバリング糸では、ゾッキパンティストッキング編地の表面粗さ（ＳＭＤ値：μ）が高くなり、着用モニターがなめらかと感じる１．５を超えてはき心地感も悪い。上記式１の範囲を超えるカバリング時の撚数では、二重撚り部の発生により網地外観が損なわれ、しかも風合いが粗硬となる要因となり、またダブルカバリング糸の生産性が悪く勧めることができない。また、上撚数が下撚数の０．７〜０．９倍の範囲をはずれたときは、ダブルカバリング糸に捻れ（トルク）が発生し、編地外観が損なわれるので避けなければならない。
【発明の実施の形態】
【００１７】
本発明においては、パンティストッキングの製造に当たって、通常の編機、例えば通常の２口編機あるいは４口編機を用いて編立てる。また編立てに際しては、編目ループが均一になるように編立て張力あるいは編針のループ形成機能を調整することが好ましい。また縫製前のパンティ部に相当するウェルト部と、レッグ部、トゥ部は、それぞれの要求性能に応じた原糸を使い分けるのが通常である。レッグ部の製造には通常、前述のダブルカバリング糸を全コースに使用する。パンティ部の製造には、ポリウレタン弾性糸にナイロンフィラメントをシングルカバリングあるいはダブルカバリングして得たカバリング糸を用いる。なお、ポリウレタン弾性糸の繊度は、通常レッグ部と同じ繊度あるいはそれより太い繊度のものを用いる。またカバリング用ナイロンフィラメントは、通常は１０〜５０ｄのナイロンフラット糸あるいはナイロン仮撚糸などのナイロンフィラメントを１重又は２重に捲き付ける。次いで、通常の２口あるいは４口などの多口丸編機にて編地に斜向性が出ないように、Ｓ撚糸とＺ撚糸を交互に編立てる。なお、パンティ部は前記パンティ部用カバリング糸と他のナイロンフィラメント、あるいはカバリング糸などを交互に配して編立ててもよい。
【００１８】
編立てられたストッキングは、蒸気で収縮処理した後、爪先部を縫製した後２本の編地のウェルト部を縫製してパンティ部に仕上げ、染色加工あるいは柔軟加工等の加工を施し、板状足型に挿入して蒸気セットを施すか、あるいは縫製前にセットを施し、次いでウェルト部をパンティ状に縫製する方法等によりパンティストッキングを得る。
【００１９】
【実施例】
次に以下の実施例により本発明の効果を説明する。
（実施例１）
芯糸としては、乾式紡糸により得たポリウレタン弾性糸１０ｄを用い、巻糸としてはナイロン６の７ｄ／１０ｆを用いた。
またカバリング条件としては、ドラフト率を３．３、下撚数を３２００ｔ／ｍ、上撚数を２５００ｔ／ｍでダブルカバリング糸を作り、該糸をレッグ部の素材とし針本数４００本のパンスト編機でゾッキパンティストッキングを作成した。なお、ウェルト部は１５ｄのポリウレタン／弾性糸に、７ｄ／１０ｆのナイロンフィラメントをダブルカバリングして得たダブルカバリング糸を用いた。
【００２０】
（比較例１）
芯糸としては、乾式紡糸により得たポリウレタン弾性糸１０ｄを用い、巻糸としてはナイロン６の７ｄ／１０ｆを用いた。
またカバリング条件としては、ドラフト率を３．３、下撚数を２４００ｔ／ｍ、上撚数を１９２０ｔ／ｍでダブルカバリング糸を作り、該糸をレッグ部の素材として針本数４００本のパンスト編機でゾッキパンティストッキングを作成した。ウェルト部は、実施例１で用いたと同じダブルカバリング糸を用いた。
【００２１】
（比較例２）
芯糸としては、乾式紡糸により得たポリウレタン弾性糸１０ｄを用い、巻糸としてはナイロン６の７ｄ／５ｆを用いた。
またカバリング条件としては、ドラフト率を３．３、下撚数を３２００ｔ／ｍ、上撚数を２５００ｔ／ｍでダブルカバリング糸を作り、該糸をレッグ部の素材として針本数４００本のパンスト編機でゾッキパンティストッキングを作成した。なお、ウェルト部は実施例１で用いたと同じダブルカバリング糸を用いた。
【００２２】
（比較例３）
芯糸としては、乾式紡糸により得たポリウレタン弾性糸１０ｄを用い、巻糸としてはナイロン６の７ｄ／５ｆを用いた。
またカバリング条件としては、ドラフト率を３．３、下撚数を２４００ｔ／ｍ、上撚数を１９２０ｔ／ｍでダブルカバリング糸を作り、該糸をレッグ部の素材として針本数４００本のパンスト編機でゾッキパンティストッキングを作成した。なおウェルト部は、実施例１で用いたと同じダブルカバリング糸を用いた。
【００２３】
（実施例２）
芯糸としては、乾式紡糸により得たポリウレタン弾性糸１５ｄを用い、巻糸としてはナイロン６の１０ｄ／１０ｆを用いた。
またカバリング条件としては、ドラフト率を３．３、下撚数を３０００ｔ／ｍ、上撚数を２４００ｔ／ｍでダブルカバリング糸を作り、該糸をレッグ部の素材とし、針本数４００本のパンスト編機でゾッキパンティストッキングを作成した。なお、ウェルト部は２０ｄのポリウレタン／弾性糸に１０ｄ／１０ｆのナイロンフィラメントをダブルカバリングして得たダブルカバリング糸を用いた。
【００２４】
（比較例４）
芯糸としては乾式紡糸により得たポリウレタン弾性糸１５ｄを用い、巻糸としてはナイロン６の１０ｄ／１０ｆを用いた。
またカバリング条件としては、ドラフト率を３．３、下撚数を２０００ｔ／ｍ、上撚数を１５００ｔ／ｍでダブルカバリング糸を作り、この糸をレッグ部の素材として針本数４００本のパンスト編機でゾッキパンティストッキングを作成した。なおウェルト部は、実施例２で用いたと同じダブルカバリング糸を用いた。
【００２５】
（比較例５）
芯糸としては、乾式紡糸により得たポリウレタン弾性糸１５ｄを用い、巻糸としてはナイロン６の１０ｄ／７ｆを用いた。
またカバリング条件としては、ドラフト率を３．３、下撚数を３０００ｔ／ｍ、上撚数を２４００ｔ／ｍでダブルカバリング糸を作り、該糸をレッグ部の素材として針本数４００本のパンスト編機でゾッキパンティストッキングを作成した。なお、ウェルト部は実施例２で用いたと同じダブルカバリング糸を用いた。
【００２６】
（比較例６）
特開平５−３３９８０２号公報の実施例５に示す方法に準じ、芯糸としては溶融紡糸により得たポリウレタン弾性糸１５ｄを用い、巻糸としてはナイロン６の７ｄ／５ｆを用いた。
またカバリング条件としては、同実施例５に示すドラフト率を２．５、下撚数を２４００ｔ／ｍ、上撚数を１９２０ｔ／ｍでダブルカバリング糸を作り、この糸をレッグ部の素材として針本数４００本のパンスト編機でゾッキパンティストッキングを作成した。ウェルト部は、実施例２で用いたと同じダブルカバリング糸を用いた。
【００２７】
（比較例７）
芯糸としては、乾式紡糸により得たポリウレタン弾性糸１５ｄを用い、巻糸としてはナイロン６の７ｄ／５ｆを用いた。
またカバリング条件としては、ドラフト率を３．３、下撚数を３０００ｔ／ｍ、上撚数を２４００ｔ／ｍでダブルカバリング糸を作り、該糸をレッグ部の素材として針本数４００本のパンスト編機でゾッキパンティストッキングを作成した。ウェルト部は、実施例２で用いたと同じダブルカバリング糸を用いた。
【００２８】
（比較例８）
芯糸としては、乾式紡糸により得たポリウレタン弾性糸１５ｄを用い、巻糸としてはナイロン６の７ｄ／７ｆを用いた。
またカバリング条件としては、ドラフト率を３．３、下撚数を２４００ｔ／ｍ、上撚数を１９２０ｔ／ｍでダブルカバリング糸を作り、該糸をレッグ部の素材として針本数４００本のパンスト編機でゾッキパンティストッキングを作成した。なお、ウェルト部は実施例２で用いたと同じダブルカバリング糸を用いた。
【００２９】
以上の実施例１，２及び比較例１〜８のゾッキパンティストッキング製品の編地表面粗さをＫＥＳ−ＦＢ４表面試験機を用いて、たて（ウェール）方向のＳＭＤ値（μ）を測定した。さらに、１０名の社内女性モニターによるハンドリングによる編地のなめらかさ及び着用時の肌触り感の官能評価を実施した。この結果を表１に示す。
【００３０】
【表１】

【００３１】
社内女性モニター１０名のゾッキパンティストッキング製品の官能評価は５段階評価で行い、１０名の評価値の平均値が４点以上が◎、３〜４点が○、２〜３点が△、２点未満を×とした。
評価値は、５点・・非常になめらか、４点・・ややなめらか、３点・・どちらともいえない、２点・・ややざらざらした触感、１点・・ざらざらした触感。
【００３２】
【発明の効果】
以上のような構成からなるダブルカバリング糸をレッグ部に１００％使用したゾッキパンティストッキングは、従来のゾッキパンティストッキングのように粗な感じはなく、優れたなめらかさを有するパンストであり、着用時のはき心地も優れている。
また編地の表面粗さＳＭＤ値（μ）は、着用モニターの官能評価とも極めて相関が高いことが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明で規定する、編地の表面粗さの測定試験の説明図である。
【符号の説明】
１編地
２接触子
３試料支持台
４回転ローラ
５ガイドローラ
６荷重
７力計[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a pantyhose, and more particularly to a pantyhose in which a yarn obtained by doublely tying nylon filaments on polyurethane elastic yarn is used for at least the entire course of the leg portion.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, with the advent of polyurethane elastic yarns, pantyhose using a polyurethane elastic yarn as a core yarn and a single yarn or double yarn of a braided yarn (hereinafter referred to as a covering yarn) has become prominent. As this pantyhose, there is a support pantyhose made by alternately knitting covering yarns and nylon filaments, but more recently, it is a zokkypanty made only by covering yarns that appeal to women's legs. Stockings are actively marketed.
Zocchi pantyhose knitted only with a covering yarn with a polyurethane elastic yarn that defines the heat set rate obtained by the melt spinning method as the core yarn is not too small after foot setting and is easy to wear Moreover, it is known that there is no defect such as course unevenness and the appearance is uniform and looks beautiful (see Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-339802).
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-mentioned conventional Zocchi pantyhose has not been fully satisfactory in terms of the smooth surface feel and wear comfort.
[0004]
The present invention solves the problems of the above conventional Zokki pantyhose and has a smooth surface in a pantyhose in which a yarn in which nylon filaments are double-strung on polyurethane elastic yarn is used for at least the entire course of the leg portion. An object of the present invention is to provide a zock pantyhose with excellent touch and feel.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the pantyhose of the present invention is a pantyhose in which a yarn (hereinafter referred to as a double covering yarn) in which nylon filaments are double-strung on a polyurethane elastic yarn is used for at least the entire course of the leg part. The nylon filament constituting the yarn is composed of a nylon filament having a total denier of 12 denier or less and a single yarn denier / filament of 1.3 or less. are those obtained by attaching plated at a range of twist number satisfying formula 2 (times / m), the leg portion knitting fabric of the surface roughness (SMD value), and equal to or less than 1.5 microns.
[Equation 3]

[0006]
However, the surface roughness (SMD value: μ) of the leg part knitted fabric here is measured by the following method.
Using a KES-FB4 surface tester (FB-4 type friction tester manufactured by Kato Tech Co., Ltd.) (contact: U-shaped contact made of piano wire with a diameter of 0.5 mm: contact portion 5 mm with knitted fabric) Place the surface (skin side) (length 25cm, 5cm) on the sample support base in the warp direction (Wale direction), squeeze one of them on a rotating roller and fix it, and load the other (20gf) Is placed in tension by applying a contact load of 10 gf, and the knitted fabric is moved by a distance of 2 cm at a speed of 1 mm / second by rotating a rotating roller, and accompanying the fabric transfer The vertical vibration of the friction element is detected by a force meter, and the vibration amplitude is obtained by integrating in the moving direction.
[0007]
[Expression 2]

[0008]
The average value of each of the measured output values (going and returning values) is calculated three times, and the value obtained by averaging the going and returning values is the knitted fabric surface roughness (SMD value: μ). did. FIG. 1 is an explanatory diagram of a measurement test, in which 1 is a knitted fabric, 2 is a contact, 3 is a sample support, 4 is a rotating roller, 5 is a guide roller, 6 is a load, and 7 is a force meter.
[0009]
In the pantyhose of the present invention configured as described above, the polyurethane elastic yarn constituting the double covering yarn is a polyaddition of R-OH and R'-NCO in the polymer regardless of the dry, wet, and melt spinning methods. It has a reacted —NHCOO— bond, and refers to an ether type having an ether bond and an ester type having an ester bond. It is generally desirable that the denier is 30 d (denier) or less. This is because if it exceeds 30d, the power becomes too strong. The number of filaments may be monofilament or multifilament.
[0010]
Further, the nylon filament to be wound on the polyurethane elastic yarn is not particularly limited, but is usually made of nylon 6 or nylon 66, and the total denier is usually 20 denier or less. If it exceeds 20 denier, the fabric thickness becomes too thick, and a smooth wearing feeling cannot be obtained.
[0011]
In this case, the core yarn polyurethane elastic yarn constituting the double covering yarn has a total denier of 20 denier or less, preferably 20 to 10 denier, and the wound nylon filament has a total denier of 12 denier or less, preferably 12 to 3 Desirably, it is a pantyhose having a denier and a single yarn denier / filament of 1.3 or less, more preferably 1 to 1.3.
[0012]
Here, when the total denier of the polyurethane elastic yarn exceeds 20 denier, the pantyhose deviates from the smooth wearing feeling of the pantyhose, and when it is less than 10 denier, on the contrary, it is difficult to obtain optimum power and pantyhose with excellent fit. As a material, it deviates from a preferable range. If the total denier of the nylon filament exceeds 12 denier, the fabric thickness will be too thick, and it will be difficult to obtain a sufficiently smooth wearing feeling. If the single denier / filament exceeds 1.3, the texture will be rough and rough. This also increases the feeling of touch when worn.
[0013]
The pantyhose of the present invention using the double covering yarn having the above structure is particularly excellent in fit, soft in texture, has a good feel when worn, and has a surface roughness (SMD value) of the knitted fabric of the leg portion. ) Is sufficiently low and the comfort is particularly excellent.
[0016]
The pantyhose of the present invention manufactured by the double covering yarn obtained by the above method has a smooth surface roughness (SMD value) of the leg knitted fabric. On the other hand, in the double covering yarn having the number of twists less than the range of the above formula 1, the surface roughness (SMD value: μ) of the zokky pantyhose knitted fabric is high, and the wear monitor should not exceed 1.5 which feels smooth. The feeling of comfort is also bad. When the number of twists is greater than the range of the above formula 1, it is recommended that the double-twisted part damage the appearance of the netting and cause the texture to become coarse, and that the double covering yarn has poor productivity. Can not. Further, when the number of upper twists deviates from the range of 0.7 to 0.9 times the number of lower twists, twisting (torque) occurs in the double covering yarn, and the appearance of the knitted fabric is impaired, so this must be avoided.
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0017]
In the present invention, the pantyhose is knitted using a normal knitting machine, for example, a normal two-neck knitting machine or a four-neck knitting machine. In knitting, it is preferable to adjust the knitting tension or the loop forming function of the knitting needle so that the stitch loop is uniform. In addition, the welt part corresponding to the panty part before sewing, the leg part, and the toe part usually use different raw yarns according to their required performance. For manufacturing the leg portion, the above-mentioned double covering yarn is usually used for all courses. For the production of the panty part, a covering yarn obtained by single-covering or double-covering a nylon filament with a polyurethane elastic yarn is used. The fineness of the polyurethane elastic yarn is usually the same fineness as that of the leg portion or a fineness greater than that. Further, the nylon filament for covering is usually a single or double nylon filament such as 10-50d nylon flat yarn or nylon false twist yarn. Next, S twist yarns and Z twist yarns are alternately knitted so that the knitted fabric is not inclined in a normal multi-neck circular knitting machine such as two or four necks. The panty portion may be knitted by alternately arranging the covering yarn for the panty portion and other nylon filaments or covering yarn.
[0018]
The knitted stockings are shrunk with steam, then the toe part is sewn, the two knitted fabric welt parts are sewn, the panty part is finished, and processing such as dyeing or softening is applied to form a plate A pantyhose is obtained by inserting into the foot mold and performing steam setting, or by setting before sewing and then sewing the welt part into a panty shape.
[0019]
【Example】
Next, the effects of the present invention will be described with reference to the following examples.
Example 1
Polyurethane elastic yarn 10d obtained by dry spinning was used as the core yarn, and nylon 6 7d / 10f was used as the wound yarn.
As covering conditions, a double covering yarn was prepared with a draft rate of 3.3, a lower twist number of 3200 t / m, and an upper twist number of 2500 t / m, and the yarn is used as a material for the leg part, and a pantyhose knitting with 400 needles is used. Zocchi pantyhose was created on the machine. The welt part used was a double covering yarn obtained by double covering a 15d polyurethane / elastic yarn with a 7d / 10f nylon filament.
[0020]
(Comparative Example 1)
Polyurethane elastic yarn 10d obtained by dry spinning was used as the core yarn, and nylon 6 7d / 10f was used as the wound yarn.
As covering conditions, a double covering yarn was made with a draft rate of 3.3, a lower twist number of 2400 t / m, and an upper twist number of 1920 t / m, and the pantyhose knitting with 400 needles as the material of the leg portion. Zocchi pantyhose was created on the machine. For the welt part, the same double covering yarn as that used in Example 1 was used.
[0021]
(Comparative Example 2)
Polyurethane elastic yarn 10d obtained by dry spinning was used as the core yarn, and 7d / 5f of nylon 6 was used as the wound yarn.
As covering conditions, a double covering yarn was made with a draft rate of 3.3, a lower twist number of 3200 t / m, and an upper twist number of 2500 t / m, and the pantyhose knitting with 400 needles as the material of the leg portion. Zocchi pantyhose was created on the machine. For the welt part, the same double covering yarn as that used in Example 1 was used.
[0022]
(Comparative Example 3)
Polyurethane elastic yarn 10d obtained by dry spinning was used as the core yarn, and 7d / 5f of nylon 6 was used as the wound yarn.
As covering conditions, a double covering yarn was made with a draft rate of 3.3, a lower twist number of 2400 t / m, and an upper twist number of 1920 t / m, and the pantyhose knitting with 400 needles as the material of the leg portion. Zocchi pantyhose was created on the machine. For the welt part, the same double covering yarn as that used in Example 1 was used.
[0023]
(Example 2)
Polyurethane elastic yarn 15d obtained by dry spinning was used as the core yarn, and nylon 6 10d / 10f was used as the wound yarn.
As covering conditions, a double covering yarn was prepared with a draft rate of 3.3, a lower twist number of 3000 t / m, and an upper twist number of 2400 t / m. The yarn was used as a material for the leg portion, and a pantyhose with 400 needles was used. Zocchi pantyhose was created with a knitting machine. For the welt part, a double covering yarn obtained by double covering a 10d / 10f nylon filament to a 20d polyurethane / elastic yarn was used.
[0024]
(Comparative Example 4)
Polyurethane elastic yarn 15d obtained by dry spinning was used as the core yarn, and nylon 6 10d / 10f was used as the wound yarn.
As covering conditions, a double covering yarn was made with a draft rate of 3.3, a lower twist number of 2000 t / m, and an upper twist number of 1500 t / m, and the pantyhose knitting with 400 needles using this yarn as the material of the leg part. Zocchi pantyhose was created on the machine. For the welt part, the same double covering yarn as used in Example 2 was used.
[0025]
(Comparative Example 5)
Polyurethane elastic yarn 15d obtained by dry spinning was used as the core yarn, and nylon 6 10d / 7f was used as the wound yarn.
As covering conditions, a double covering yarn was prepared with a draft rate of 3.3, a lower twist number of 3000 t / m, and an upper twist number of 2400 t / m, and the pantyhose knitting with 400 needles using the yarn as a material of the leg portion. Zocchi pantyhose was created on the machine. For the welt part, the same double covering yarn as that used in Example 2 was used.
[0026]
(Comparative Example 6)
According to the method shown in Example 5 of JP-A-5-339802, polyurethane elastic yarn 15d obtained by melt spinning was used as the core yarn, and 7d / 5f of nylon 6 was used as the wound yarn.
As covering conditions, a double covering yarn was prepared with a draft rate of 2.5, a lower twist number of 2400 t / m, and an upper twist number of 1920 t / m shown in Example 5, and this yarn was used as a material for the leg portion. Zocchi pantyhose was created with 400 pantyhose knitting machines. For the welt part, the same double covering yarn as that used in Example 2 was used.
[0027]
(Comparative Example 7)
Polyurethane elastic yarn 15d obtained by dry spinning was used as the core yarn, and 7d / 5f of nylon 6 was used as the wound yarn.
As covering conditions, a double covering yarn was prepared with a draft rate of 3.3, a lower twist number of 3000 t / m, and an upper twist number of 2400 t / m, and the pantyhose knitting with 400 needles using the yarn as the material of the leg part. Zocchi pantyhose was created on the machine. For the welt part, the same double covering yarn as that used in Example 2 was used.
[0028]
(Comparative Example 8)
Polyurethane elastic yarn 15d obtained by dry spinning was used as the core yarn, and nylon 6 7d / 7f was used as the wound yarn.
As covering conditions, a double covering yarn was prepared with a draft rate of 3.3, a lower twist number of 2400 t / m, and an upper twist number of 1920 t / m, and the pantyhose knitting with 400 needles as the material of the leg portion. Zocchi pantyhose was created on the machine. For the welt part, the same double covering yarn as that used in Example 2 was used.
[0029]
Using the KES-FB4 surface tester, the SMD value (μ) in the vertical direction was measured for the knitted fabric surface roughness of the Zokki pantyhose products of Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 to 8 described above. . Furthermore, a sensory evaluation of the smoothness of the knitted fabric and the feel when worn by handling by 10 in-house female monitors was performed. The results are shown in Table 1.
[0030]
[Table 1]

[0031]
The sensory evaluation of the 10 female female monitors of Zocchi pantyhose products is a five-step evaluation. The average evaluation value of 10 people is ◎, more than 4 points are ◎, 3-4 points are ○, 2-3 points are △, 2 Less than a point was set as x.
The evaluation value is 5 points, very smooth, 4 points, somewhat smooth, 3 points, 2 points that cannot be said to be either, 2 points, slightly rough texture, 1 point, rough texture.
[0032]
【The invention's effect】
Zocchi pantyhose that uses 100% double covering yarn with the above structure in the leg part is a pantyhose with no smooth feeling like conventional zocchi pantyhose, and has excellent smoothness. The comfort is also excellent.
Further, it was found that the surface roughness SMD value (μ) of the knitted fabric has an extremely high correlation with the sensory evaluation of the wearing monitor.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view of a measurement test of the surface roughness of a knitted fabric defined in the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Knitted fabric 2 Contact 3 Sample support stand 4 Rotating roller 5 Guide roller 6 Load 7 Force meter

Claims

In a pantyhose that uses a yarn in which nylon filaments are double-strung on polyurethane elastic yarn and used for at least the entire course of the leg part, the nylon filament constituting the yarn has a total denier of 12 denier or less and a single yarn Denier / filament was made of nylon filament of 1.3 or less, and the yarn was obtained by scouring a polyurethane elastic yarn with nylon filament in the range of the number of twists (times / m) satisfying the following formulas 1 and 2. ones, and the leg portion knitting fabric of the surface roughness (SMD value), pantyhose, characterized in that at most 1.5 microns.

The yarn polyurethane elastic yarn strip constituting the panty stocking according to claim 1, wherein the total denier is made of the following polyurethane elastic yarn 20 denier.