JP3754680B2 - 車両用アンテナ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に取り付けられるアンテナ装置に関し、特にその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在の車両には、最も普及しているラジオ等の放送を受信するアンテナ、電話の送受信を行うアンテナ、さらに地上局との情報の授受を行うためのアンテナなど、多くのアンテナ装置が設けられることがある。図5は、車両のルーフ後端付近に取り付けられるアンテナ装置100の例を示す分解斜視図である。電波の送受信を行うアンテナエレメントや、このエレメントに受信された信号の増幅などを行う処理回路を実装した基板は、ケース102の中に納められ、保護されている。アンテナエレメント、基板およびケース102は、ベースに104に固定される。ベース104は、ケース102の開口を覆う形状を有し、心材となる剛体のベース本体106と、ベース本体106の周辺で、ケース102の開口の縁となる部分に対応して設けられたシール材108とを含む。ベース本体106の底面は、平面に車体に固定するためのねじが設けられたボス110が突設されている。底面の平面部分と車体のパネルとの間には、前記シール材108が介在し、車体内部への水などの浸入を防止している。
【0003】
ベース本体106は、当該アンテナ装置100を車体に固定するためのボス100の他、基板やアンテナエレメントを固定または支持するためのボスなどが設けられて、複雑な形状となっている。また、シール材108は柔軟であるので、これの心材として機能するため、剛体とする必要がある。これらの理由から、ベース本体106は、金属の鋳造品、例えばアルミのダイキャスト品としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ベースの心材は、ケース内部を確実に封止するためにケースの開口をほぼ覆う大きさとなっている。したがって、比較的大きな鋳造品となるが、大きければ、その分、鋳造型のコストが高くなる。また、心材は、ケースの開口部に合わせた形状とするために、ケースの意匠ごとに別形状のものを作成する必要があった。
【0005】
本発明は、鋳造品を小形にし、安価にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用アンテナ装置は、当該アンテナ装置を車体に固定するための締結部材の一方を構成し、回路基板を支持する基板取付ボスを有し、一体に形成された台座と、ケースの開口をほぼ覆うシールの心材を別体に構成する。心材は単純な略板状とし、各種のボスは台座に設ける。シールの心材が単純な形状となり、例えば打ち抜きなどのプレス成形で作成することができ、加工費等製造コストを抑制することができる。また、ボスを含む複雑な形状の台座は小形となり、鋳造とする場合には、型にかかるコストを低減することができる。
【0007】
さらに、ケースの蓋となるシールと台座を別個のものとすることにより、ケースの意匠に関係なく台座の形状を決定することができ、台座を、ケースの意匠が異なるアンテナ装置にも共通に使用することを可能とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。図1および図2は、本実施形態のアンテナ装置10の概略構成を示す図であり、図1は分解斜視図、図2はA−A線断面図である。アンテナ装置10は、車両のルーフ後端付近に設置されるルーフアンテナである。また、アンテナ装置10は、電波の送受信を行うアンテナエレメント、このエレメントからの信号の増幅などの処理を行う回路が実装された基板を収納するケース12と、ケース12の下方の開口をふさぐシール14と、アンテナエレメントや基板を支持し、また当該アンテナ装置10を固定するための締結部材の一つとなる台座16を含む。
【0009】
シール14は、略板状で略中央に開口18を有する剛体の心材20と、心材の周縁および底面側に設けられたシール材22を含む。心材20は、ケース12の開口とほぼ同じ形状を有し、開口18を含め、プレス成形により作成することができる。また、開口18は、台座16の底面の形状と関連して、心材20と台座16の相対回転を防止する形状となっている。このような形状は、軸対称性を有さない形状により達成されるが、本実施形態においては、略四角形となっている。シール材22は、心材20の周縁部を縁取る部分22aを有し、この部分がケース12の開口の縁に当接して、ケースとシール14の接合部分の封止を行う。また、シール材22は、心材20の底面、すなわち車体に対向する面の側に、心材20と層をなすように配置される部分22bを有し、ここには心材の開口18と同じ位置に開口が設けられている。この心材20の底面側の位置するシール材22の部分は、アンテナ装置10と車体のパネル24の間の封止を行い、車体に設けられたアンテナ装置10を取り付けるための取付穴からの水などの浸入を防止する。
【0010】
図3は、台座16およびこれに付随する部品の構成を示す分解斜視図である。台座16は、板状の板部26とこれに立設されたいくつかのボス、またねじ穴を含む。板部26の図中上側の面には、回路基板を固定するための基板取付ボス28が立設されている。下側の面には、アンテナ装置10を車体に固定するためのねじが切られた車体結合ボス30が立設されている。また、略中央部には開口32が設けられている。車体結合ボス30は、軸直交断面が図4に示すような略C字形または略U字形となっており、内部に溝34が形成されている。台座に設けられた開口32は、この車体結合ボスの溝34に連通しており、アンテナエレメントと車室内に設置された送受信装置を接続する導線36が、これらの開口32、溝34を通って車室内に導かれる。
【0011】
導線36は、保持板38に、固定具39を介してビス止め固定される。保持板38にも、台座16の開口32に対向する位置に開口40が設けられ、導線36はこの開口40を通る。導線36の二つの先端は、先端保持部42に保持され、図中上方に突出する部分は被覆が剥がされている。この先端部分が台座16の図中上方に固定される基板の処理回路に接続される。保持板38は係合爪44およびビス46により、台座16に固定される。台座16の図中下面、車体結合ボスの周囲には、シール14の心材の開口18および車体のパネルに開けられた開口と係合する係合肩部48が設けられ、アンテナ装置10の位置決め、回り止めが行われる。図2に示すように車体結合ボス30を車体のパネル24に貫通させ、不図示のボルトをねじ結合させて、アンテナ装置10の固定が行われる。
【0012】
台座16は、基板取付ボス28、車体結合ボス30、開口32、車体のパネル等と係合するための係合肩部48などを有し、複雑な形状となっている。また、アンテナ装置10を車体に対し確実に固定するために、十分な剛性も必要であり、これらの理由から、金属製の鋳造品、例えばアルミダイキャスト品を用いている。シールの心材20は、柔軟なシール材22の形状を保持するために剛性が必要であり、金属の板、例えばプレス鋼板を用いている。鋳造品は、その型にかかるコストにより高価となるが、本実施形態の台座は、小形であり、鋳造型も小さく、型によるコストを低減することができる。また、本実施形態においては、シール14の剛性は心材20が担うため、台座16の形状は、シール14の形状とほぼ関連なく決定することができる。すなわち、アンテナ装置10の意匠に関わらず、台座16の形状を決定することができ、多種のアンテナ装置間で共用することが可能となる。
【0013】
以上の実施形態においては、アンテナエレメントをケース内に納めたアンテナ装置について説明したが、20〜40cm程度のアンテナエレメントをケースより突出させた、いわゆる短ポールアンテナなどのアンテナ装置についても、本実施形態と同様、シールの心材と台座を分けることが可能である。また、ルーフ以外の車体部分、例えばトランクリッドの後端などに設けるアンテナ装置に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のアンテナ装置の概略を示す分解斜視図である。
【図2】 図1のアンテナ装置の要部のA−A線断面図である。
【図3】 台座16およびその周辺の部品を拡大した分解斜視図である。
【図4】 車体結合ボス30の軸直交断面図である。
【図5】 従来のアンテナ装置の例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 アンテナ装置、12 ケース、14 シール、16 台座、18 開口、20 心材、22 シール材、24 車体のパネル、28 基板取付ボス、30 車体結合ボス。
Claims (1)
- 車体に設けられた取付穴に取り付けられる車両用アンテナ装置であって、
前記取付穴周囲の車体を構成する材料を狭持して当該車両用アンテナ装置を車体に固定する締結部材の一方であり、回路基板を支持する基板取付ボスを有し、車体外側にその一部が位置する、一体に形成された台座と、
前記台座の車体外側に位置する部分を覆うように設けられたケースと、
前記台座と別体であり略板状の剛体からなる心材と、前記心材と前記車体および前記ケースの隙間を封止するシール材とを含み、前記ケース内部および車体内部への水等の浸入を阻止するシールと、
を有し、
前記台座は鋳造品であり、前記心材はプレス品である、
車両用アンテナ装置。
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