JP3751721B2 - 可変容量型ターボチャージャの異常判定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は可変容量型ターボチャージャの異常判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に内燃機関の出力向上を図るには、燃焼室に充填される空気の量を増やすことが望ましい。そこでピストンの移動に伴い燃焼室内に発生する負圧により燃焼室内に空気を充填するだけでなく、空気を外部より強制的に燃焼室内に送り込み、同室内の空気の充填効率を高める過給システムが実用されている。こうした過給システムとして、ターボチャージャが広く知られている。
【0003】
ターボチャージャには、燃焼室から送り出された排気ガスによって回転するタービンホイールと、空気を強制的に燃焼室に送り込むためのコンプレッサホイールとが備えられている。これらタービンホイール及びコンプレッサホイールは、ロータシャフトにより一体回転可能に連結されている。タービンホイールに排気ガスが吹き付けられることで同ホイールが回転すると、その回転はロータシャフトによりコンプレッサホイールに伝達される。こうしてコンプレッサホイールが回転することにより、燃焼室内に強制的に空気が送り込むことができる。
【0004】
こうしたターボチャージャにあって、燃焼室内に送り込む空気の圧力、すなわち過給圧は、内燃機関の運転条件に則して適宜調整することが望ましい。そこで、タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流量・流速等を調整し、過給圧を可変とする可変容量型のターボチャージャが提案され、実用されるに至っている。
【0005】
こうした可変容量型ターボチャージャには、タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流路の面積を変化させ、該排気ガスの流速を可変とするものがある。このようなターボチャージャでは、例えばタービン入口部に可変ノズル(可変容量機構)を設け、同入口部の面積を可変としている。そして、排気ガスが少なく、ガス容積による過給効果が顕著でない低速または低負荷運転時には、タービン入口部の面積を減少せしめるようノズルの開度を小さくし、タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流速を高める。排気ガスの流速を高めることで、ガス動圧による過給効果を向上せしめる。一方、排気ガス量が多く、ガス容積による過給効果が十分に期待できる高速または高負荷運転時には、タービン入口部の面積を増加せしめるようノズルの開度を大きくし、排気ガスの流動抵抗を減少させる。排気ガスの流動抵抗を減少させることで、内燃機関の排気効率を高める。こうして内燃機関の運転条件に応じた高い過給効果が維持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
こうした可変容量型ターボチャージャにあっては、上記可変ノズルのスティック(固着)等により可変容量機構としての操作が不能となると、内燃機関の運転条件に応じた過給圧の調整ができなくなる。例えば、低速または低負荷運転時にノズルの開度が大きく設定されたままであると、タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流速が増加せず、過給効果があまり期待できなくなる。一方、高速または高負荷運転時にノズルの開度が小さく設定されたままであると、排気ガスの流動抵抗により排気効率が低下して内燃機関の出力をも減少させるようになる。
【0007】
こうした不具合を回避するためには、上記可変容量機構である可変ノズルが正常に動作しているか否かを監視する必要がある。こうした可変容量機構の異常判定方法としては、ノズルの動作を直接的に監視する方法が最も効果的である。しかし、そのためには専用の検出装置を設ける必要があるため、内燃機関の構造の複雑化や製造コストの増加を招いてしまう。
【0008】
なお従来、例えば特開昭61−190124号公報に見られるように、過給圧から上記可変容量機構の異常を判定する方法も知られてはいるが、ノズルが閉弁異常となっている場合には排気圧上昇に伴うターボ効果の低下により過給圧上昇が起こらないこともあり、このような状態下では上記可変容量機構の異常を適正に判定することはできない。
【0009】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、何ら特別な検出装置を不要として、可変容量機構の異常を常に適正に判定することのできる可変容量型ターボチャージャの異常判定方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、内燃機関からの排気ガス流に基づき作動することにより同機関の燃焼室に吸入される空気の過給を行うとともに、前記排気ガスの受入量を可変とする可変容量機構の操作を通じてその作動量が制御される可変容量型ターボチャージャの異常判定方法であって、前記内燃機関のアイドル運転状態において、当該機関の回転数を所定回転数に維持するように制御し、機関制御量として当該機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期及び点火時期のいずれか一つの出力制御量を用いて、ターボチャージャの正常動作が確認されたときの基準となる機関制御量と実際の機関制御量とを比較し、それら制御量に所定量以上の偏差が生じるとき前記可変容量機構の閉弁異常を判定することを特徴とするものである。
【0011】
上記可変容量機構に異常が発生すると、それに伴い内燃機関の機関制御量も通常とは異なった値を示す。可変容量機構に異常が発生していない場合の上記機関制御量を予め把握しておき、アイドル運転状態において当該機関の回転数を所定回転数に維持するように制御したときの現在の機関制御量と比較する。これらの偏差が所定量以上である場合には、可変容量機構に閉弁異常が発生したものと判定する。ここで、閉弁異常とは、可変容量機構の排気ガス受入量が十分となっていない状態をいうものとする。
【0012】
さらに、前記比較する機関制御量が当該機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期及び点火時期のいずれか一つの出力制御量であることを特徴とするものである。
【0013】
内燃機関をアイドル運転状態において当該機関の回転数を所定回転数に維持するように制御するため、上記出力制御量を調整する制御が行われている。可変容量手段に異常が発生すると、それに伴い内燃機関の出力が変化する。この出力の変化に対応し、出力制御量が調整される。アイドル運転状態において当該機関の回転数を所定回転数に維持するように制御したときの出力制御量と可変容量機構の作動量との関係を予め把握しておき、アイドル運転状態において当該機関の回転数を所定回転数に維持するように制御したときの現在の出力制御量と本来あるべき制御量とを比較する。これらの偏差が所定値以上である場合には、可変容量手段に異常が発生したものと判定する。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の可変容量型ターボチャージャの異常判定方法において、前記比較する機関制御量が該アイドル運転状態における同機関の燃料噴射量であることを特徴とするものである。
【0017】
アイドル運転状態時において、予め把握しておいた可変容量機構が正常な場合の燃料噴射量と現在の燃料噴射量と比較する。これら偏差が所定値以上の場合には、可変容量手段に異常が発生したものと判定する。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、内燃機関からの排気ガス流に基づき作動することにより同機関の燃焼室に吸入される空気の過給を行うとともに、前記排気ガスの受入量を可変とする可変容量機構の操作を通じてその作動量が制御される可変容量型ターボチャージャの異常判定方法であって、前記内燃機関の所定の運転状態において、当該機関の回転数を所定回転数に維持するように制御したときの基準の機関制御量と実際の機関制御量とを比較し、前記基準の機関制御量と実際の機関制御量とに所定量以上の偏差が生じるとき前記可変容量機構を最大駆動する指令を与え、それでもなお同制御量に所定量以上の偏差が生じるとき前記可変容量機構の異常を判定することを特徴とするものである。
【0019】
可変容量型ターボチャージャに異常が認められた場合には、一度可変容量機構を最大限に駆動させるよう指令を与える。この指令によっても、なお異常が解消されなかった場合にだけ、異常判定がなされる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる可変容量型ターボチャージャの異常判定方法の一実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
なお図1は、可変容量型ターボチャージャが搭載されたディーゼルエンジン及びその吸気・排気系の構成を示している。ディーゼルエンジン11のシリンダブロック11aには、ピストン12が往復移動可能に設けられている。このピストン12は、コンロッド13を介してディーゼルエンジン11の下部に設けられたクランクシャフト(出力軸)14に連結されている。そして、ピストン12の往復運動は、そのコンロッド13によりクランクシャフト14の回転運動へと変換されるようになる。
【0022】
クランクシャフト14にはシグナルロータ15が取り付けられている。このシグナルロータ15の外周面には、クランクシャフト14の軸線を中心として等角度ごとに複数の突起が設けられている。また、シグナルロータ15の側方には、この突起を検出して検出信号を出力するクランクポジションセンサ16が設けられている。クランクシャフト14が回転すると、シグナルロータ15の各突起が順次クランクポジションセンサ16の側方を通過する。このとき同センサ16からは、各突起に対応したパルス状の検出信号が出力される。
【0023】
上記シリンダブロック11aの上端にはシリンダヘッド17が設けられている。このシリンダヘッド17の内周側面とピストン12の上端面とによって囲まれた空間により燃焼室18が形成されている。シリンダヘッド17には、この燃焼室18内に燃料を噴射するための燃料噴射ノズル18aが設けられている。さらに、このシリンダヘッド17には、吸気ポート19及び排気ポート20が燃焼室18と連通するよう形成されている。そして、これら吸気ポート19及び排気ポート20には、それぞれ吸気バルブ21及び排気バルブ22が設けられている。
【0024】
また、シリンダヘッド17上部には、吸気バルブ21及び排気バルブ22を開閉駆動させるための吸気カムシャフト23及び排気カムシャフト24が設けられている。これら吸気・排気カムシャフト23,24は、図示しないタイミングベルトによってクランクシャフト14に駆動連結されている。クランクシャフト14の回転に基づく吸気カムシャフト23の回転により、吸気バルブ21が開閉駆動されることで、吸気ポート19と燃焼室18とが連通・遮断されるようになる。同様に、排気カムシャフト24の回転により排気バルブ22が開閉駆動されることで、排気ポート20と燃焼室18とが連通・遮断されるようになる。
【0025】
上記吸気ポート19及び排気ポート20には、それぞれ吸気管30及び排気管31が接続されている。この吸気ポート19及び吸気管30内は吸気通路32となっている。同様に排気ポート20及び排気管31は排気通路33となっている。そして、吸気通路32の上流部及び排気通路33の下流部は、それぞれターボチャージャ35に接続されている。このターボチャージャ35は、吸気通路32の下流側へと空気を加圧吐出するためのコンプレッサホイール36と、排気通路33を通過する排気ガスの吹き付けにより回転するタービンホイール37が備えられている。これらコンプレッサホイール36及びタービンホイール37は、ロータシャフト38により連結されており、これら両ホイール36,37が一体回転するよう構成されている。
【0026】
また、排気通路33には、タービンホイール37の上流側と下流側とを連通するウェストゲート51が設けられている。このウェストゲート51の上流側ポートには、バルブアクチュエータ53によって開閉駆動されるウェストゲートバルブ52が設けられている。このウェストゲートバルブ52の開閉駆動によって、排気通路33におけるタービンホイール37の上流側と下流側とが連通・遮断される。ウェストゲートバルブ52が開かれると、排気通路33内を流れる排気ガスの一部がウェストゲート51を通りバイパスされるため、タービンホイール37に吹き付けられる排気ガス量が減少する。
【0027】
吸気通路32には、圧力センサ30aが設けられている。この圧力センサ30aは、吸気通路32内の空気の圧力、すなわち過給圧を検出し、その検出した圧力に対応する検出信号をECU90に対して出力する。
【0028】
一方、ディーゼルエンジン11のクランクシャフト14は、燃料噴射ポンプ41のドライブシャフト41aと駆動連結されている。この燃料噴射ポンプ41は、燃料ライン42を介して前述の燃料噴射ノズル18aに接続されている。また、燃料噴射ポンプ41は、クランクシャフト14の回転がドライブシャフト41aに伝達されることで駆動される。燃料ポンプ41は、図示しない燃料タンクより燃料を吸引し、この燃料を燃料噴射ノズル18aに向けて加圧吐出する。燃料噴射ノズル18aは、燃料噴射ポンプ41から送り込まれた燃料の圧力により作動し、その燃料を燃焼室18内に噴射する。
【0029】
さらに、燃料噴射ポンプ41は、噴射ノズル18aに向けて吐出される燃料の量を調整する電磁スピル弁43とその燃料の吐出開始時期を調整するタイマ装置44とを備えている。これら電磁スピル弁43とタイマ装置44とを調整することによって、燃焼室18に噴射される燃料の量とその噴射時期とを調整することができる。
【0030】
ところで、アクセルペダル34には、その踏み込み量を検出するアクセルセンサ34aが設けられている。アクセルセンサ34aは、検出したアクセルペダル34の踏み込み量に対応する検出信号をECU90に出力する。
【0031】
燃焼室18から排出された排気ガスは、排気通路33を通じてターボチャージャ35のタービンホイール37に吹き付けられる。この排気ガスの吹き付けによりタービンホイール37は回転させられる。このタービンホイール37の回転は、ロータシャフト38を介してコンプレッサホイール36に伝達され、同コンプレッサホイール36も回転させられる。こうしてコンプレッサホイール36が回転すると、空気が加圧され、吸気通路32の下流に向かって強制的に送り出される。このことで、燃焼室18内に吸入される空気の量が増加する。燃焼室18内の空気の量が増加すると、同燃焼室18内で燃焼可能な燃料の量も増加する。そのため、燃焼噴射ノズル18aから噴射される燃料の量を多くするよう調整することができるようになる。こうして燃焼室18内の燃料の充填効率が上昇し、その結果エンジン11の出力を向上せしめることができる。
【0032】
次に、上記ターボチャージャ35の具体的構成について詳細に説明する。
図2は、ターボチャージャ35の側面断面構造を示している。このターボチャージャ35は、センタハウジング61、コンプレッサハウジング62及びタービンハウジング63を備えている。センタハウジング61には、上記ロータシャフト38がその軸心を中心に回転可能に支持されている。このロータシャフト38の一端(図中右側端)には、複数の羽36aを備えた上記コンプレッサホイール36が取り付けられている。一方、もう一方の端(図中左側端)には、同様に複数の羽37aを備えた上記タービンホイール37が取り付けられている。
【0033】
センタハウジング61の一端側には、コンプレッサホイール36を外周を囲うようにコンプレッサハウジング62が取り付けられている。このコンプレッサハウジング62において、センタハウジング61の反対側には、ロータシャフト38の軸線を中心とした断面円形状の吸気入口62aが開口している。空気は、この吸気入口62aを通じてコンプレッサハウジング62内に導入される。また、同ハウジング62内部には、コンプレッサホイール36の外周を渦巻き状に延びるコンプレッサ通路64が形成されている。このコンプレッサ通路64は前述の吸気通路32と連通している。吸気入口62aより導入された空気は、コンプレッサホイール36が回転することで、同通路32を介して燃焼室18側へと強制的に送り出される。
【0034】
一方、センタハウジング61のもう一方の端には、タービンホイール37の外周を囲むように上記のタービンハウジング63が取り付けられている。このタービンハウジング63内には、タービンホイール37の外周を渦巻き状に延びるスクロール通路66が形成されている。このスクロール通路66は、排気通路11と連通している。燃焼室18から送り出された排気ガスは、排気通路11を介してスクロール通路66に導入される。
【0035】
また、スクロール通路66内周には、同通路66内の排気ガスをタービンホイール37に送るための排気ガス流路67が設けられている。この排気ガス流路67から送られた排気ガスがタービンホイール37の羽37aに吹き付けられることにより、同ホイール37はロータシャフト38の軸線を中心として回転するようになる。なお、タービンホイール37に吹き付けられた排気ガスは、タービンハウジング63においてセンタハウジング61の反対側に設けられた排気出口62aから触媒コンバータへ送り出される。
【0036】
次に、上記排気ガス流路67を介してタービンホイール37に吹き付けられる排気ガスの流速を可変とする可変ノズル機構71について説明する。
図3(a)は同機構71の側断面構造を、図3(b)は同機構71の正面構造を示している。この可変ノズル機構71は、センタハウジング61とタービンハウジング63との間に挟み込まれるように設けられている。図3(a)に示されるように、可変ノズル機構71はリング形状をしたノズルバックプレート72を備えている。このノズルバックプレート72には、複数の軸73が同プレート72の円心を中心とした等角度ごとに設けられている。これらの軸73は、ノズルバックプレート72をその厚さ方向に貫通して回動可能に支持されている。また、これら軸73の一端(図3(a)中の左側端)には、ノズルベーン74が固定されている。また、軸73の他端には、同軸と直交してノズルバックプレート72外縁方向に延びる開閉レバー75が設けられている。この開閉レバー75の先端は、二股に分岐した一対の狭持部75aが形成されている。
【0037】
各開閉レバー75とノズルバックプレート72との間に狭持されるように、環状のリングプレート76が設けられている。このリングプレート76は、円心を中心として回転可能となっている。また、リングプレート76にはその円心を中心として等角度ごとに複数のピン77が設けられている。これらピン77は、上記開閉レバー75の狭持部75aの間に挟み込まれており、同開閉レバー75を回動可能に支持している。
【0038】
このリングプレート76が円心を中心として回動されると、各ピン77は狭持部75aをその回動方向へ押す。その結果、開閉レバー75は軸73を回動させることとなる。この軸73の回動に伴い各ノズルベーン74も同軸73の軸線を中心として回動する。こうした機構により、各ノズルベーン74をそれぞれ同期した状態で回動させることができる。また、こうしたノズルベーン74の回動によって、隣り合うノズルベーン74間の隙間の大きさが調整される。
【0039】
以上説明した可変ノズル機構71は、図示しないボルトによりノズルバックプレート72とタービンハウジング63とを締結することにより、図2に示される態様で固定される。こうして固定することで、前記排気ガス流路67内にノズルベーン74が配置される。
【0040】
一方、前記リングプレート76の外縁には、同プレート76の回動中心軸と平行に延びる駆動ピン86が設けられている。この駆動ピン86には、可変ノズル機構71を駆動するための駆動機構82が連結されている。
【0041】
この駆動機構82は、センタハウジング61に回動可能に支持された支軸83を備えている。この支軸83の一端(図中左側端)には、駆動レバー84が固定されている。この駆動レバー84の先端は、前記駆動ピン86が回動可能に連結されている。
【0042】
さらに、支軸83の他端(図中右側端)には、アクチュエータ87に連結された操作片85が固定されている。アクチュエータ87の駆動により操作片85が操作されると、支軸83が回動する。この支軸83の回動に伴い、駆動レバー84も支軸83を中心として回動する。その結果、駆動レバー84によってピン86が押され、リングプレート76がその回動軸心を中心として回動することとなる。こうしてリングプレート76が回動することで、前記ノズルベーン74が開閉駆動される。
【0043】
ノズルベーン74の開閉駆動によりタービンホイール37に吹き付けられる排気ガスの流速が変化し、タービンホイール37、ロータシャフト38及びコンプレッサホイール36の回転速度が変化する。この回転速度の変化により、コンプレッサホイール36が送り出す空気の量が変化する。したがって、ノズルベーン74の開閉を制御することにより燃焼室18内に送り込まれる空気の過給量を調整することができる。
【0044】
次に、上記駆動機構82を駆動するアクチュエータ87及びその駆動装置について説明する。
図4には、上記アクチュエータ87及びその駆動装置の構成が示されている。このアクチュエータ87の内部は、ダイヤフラム88によって負圧室87aと大気室87bとに区画されている。負圧室87a内には、ダイヤフラム88と直交する方向に伸縮するコイルスプリング88aが設けられている。また、同負圧室87aは負圧通路89が接続されている。一方、大気室87bの内部は、アクチュエータ87の外部と連通して大気圧となっている。
【0045】
ダイヤフラム88には、コイルスプリング88aの伸縮方向へ延びてアクチュエータ87の外部に突出するロッド88bが設けられている。このロッド88bは、上記ノズルベーン74を開閉動作させるための駆動機構82に設けられた操作片85(図2)に連結されている。
【0046】
また、上記負圧通路89は、バキュームポンプ91に接続されている。このバキュームポンプ91は、エンジン11のクランクシャフト14に駆動連結されており、負圧通路89内の負圧が一定値となるよう同通路89内の空気を吸引する。
【0047】
その負圧通路89の途中にはエレクトリック・バキューム・レギュレーティング・バルブ(EVRV)90が設けられている。このEVRV90は、図示しない電磁ソレノイドを備えている。この電磁ソレノイドに供給される電流はECU92によってデューティ制御されており、これによってEVRV90の開度が調整されている。
【0048】
EVRV90の開度が調整されると、負圧室87aからバキュームポンプ91へ向けて吸引される空気の量が調節される。このことで負圧室87a内の圧力と大気室87b内の圧力との間に差が生じる。ダイヤフラム88は、両室87a,87b間の圧力差とコイルスプリング88aとがつり合う位置に変位する。この変位により、ダイヤフラム88に設けられたロッド88bの突出位置が適宜に変更される。そして、ターボチャージャ35におけるノズルベーン74の開度が適宜に調整される。さらに、このようにノズルベーン74の開度が調節されることで、ターボチャージャ35により燃焼室18(図1)へ強制的に送り込まれる空気の量、すなわち燃焼室18への空気の過給圧が調節されるようになる。
【0049】
次に、本実施の形態におけるディーゼルエンジンの電気的構成について、図5に基づいて説明する。
このノズル開度制御装置には、燃料噴射時期、燃料噴射量及びアイドル回転数など、エンジン11の運転状態を制御するための電子制御ユニット(以下「ECU」という)92を備えている。このECU92は、ROM93、CPU94、RAM95及びバックアップRAM96等を備える論理演算回路として構成されている。
【0050】
ここで、ROM62は各種制御プログラムや、その各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されるメモリである。CPU94はROM93に記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。また、RAM95はCPU94での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM96はエンジン11の停止時に保存すべきデータを記憶する不揮発性のメモリである。そして、ROM93、CPU94、RAM95及びバックアップRAM96は、バス97を介して互いに接続されるとともに、外部入力回路98及び外部出力回路99と接続されている。
【0051】
外部入力回路98には、クランクポジションセンサ16、アクセルセンサ34a、圧力センサ30a等のエンジンの運転状態を検出する検出装置が接続されている。一方、外部出力回路99には、バルブアクチュエータ53、電磁スピル弁43、タイマ装置44、EVRV90及び警告灯100が接続されている。なお、この警告灯100は、運転席に設けられており、上記ノズルベーン74の閉弁異常が発生した場合に点灯して運転者に閉弁異常の発生を通知するためのものである。
【0052】
このように構成されたECU92は、クランクポジションセンサ16及び図示しないカムポジションセンサからの検出信号に基づきエンジン回転数NEやクランク角度を求め、そのエンジン回転数NEやクランク角度から噴射時期目標値を算出する。また、ECU92はアクセルセンサ34aからの検出信号に基づきアクセルペダル34の踏み込み量を把握し、この踏み込み量とエンジン回転数NEより燃料噴射量指令値を算出する。そして、ECU92は、上記求めた噴射量指令値及び噴射時期目標値に基づき電磁スピル弁43及びタイマ装置44を駆動制御する。このことで、上記噴射量指令値に対応した燃料量を噴射させるとともに、燃料の噴射時期を上記噴射時期目標値に近づける。このように燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御することで、ディーゼルエンジン11の運転状態を良好に保つことができるようになる。
【0053】
次に、ECU92が行うターボチャージャ35の可変容量制御について説明する。
ECU92は、エンジン回転数NEや燃料噴射量等に基づいてターボチャージャ35による過給圧の目標値を算出する。そして、ECU92は、この過給圧目標値と圧力センサ30aにより検出される実際の過給圧とを比較し、EVRV90に出力するノズルデューティ比指令値VNdutyを調整する。このノズルデューティ比指令値VNdutyに基づきEVRV90の開度が変更される。このEVRV90の開度の変化に伴ってアクチュエータ87が駆動し、ノズルベーン74が開閉駆動される。
【0054】
なお、本実施の形態では、ノズルデューティ比指令値VNdutyが増加するほど、ノズルベーン開度も大きくなる構成となっている。また、ノズルデューティ比指令値VNduty0%でノズルベーン74が全閉となり、100%でノズルベーンが全開となる構成であり、いわゆるノーマル・クローズド・システムとなっている。ただし、本実施の形態では、通常運転時にはノズルデューティ比指令値VNduty30〜70%の範囲でノズルベーン開度を制御している。
【0055】
次に本実施の形態における可変容量型ターボチャージャの異常判定方法並びにエンジン制御方法について説明する。
このエンジン制御はアイドリング時、すなわちアクセルペダル34の踏込量がゼロでエンジン11が空転している時に行われる。以下に、このアイドリング時に行われるエンジン制御について、図6に示すフローチャートに基づき説明する。同処理ルーチンは、アイドリング時にECU92を通じて実行される。
【0056】
同処理ルーチンにおいて、ECU92はステップS100の処理として、EVRV90に70%のノズルデューティ比指令値VNdutyを出力する。このデューティ比指令値VNdutyに基づき、ターボチャージャ35のノズルベーン74の開度は、上述したように通常運転時における最大開度(70%)となるよう設定される。
【0057】
その後、ECU92は、次のステップS101の処理として、クランクポジションセンサ16からの検出信号に基づき求められるエンジン回転数NEを取得する。
【0058】
次のステップS102の処理として、ECU92はステップS101において取得したエンジン回転数NEと予め定められたアイドリング時の所定エンジン回転数αとを比較する。この所定回転数αは、エンジン11が安定して運転でき、かつアクセルペダル34が踏み込まれた際に円滑に発進可能な回転数に設定されている。
【0059】
より厳密に言えば、この所定回転数αは運転条件に応じて異なった値となる。例えば、エア・コンディショナ作動時には所定回転数αの値を大きくする、いわゆるアイドルアップ制御がなされている場合がある。また、オートマティック・トランスミッション装備車の場合、ニュートラル・レンジ時とドライブ・レンジ時とでは、異なった所定回転数αが設定される。さらに、大気圧やエンジン温度等の諸条件によってアイドリング時のエンジン回転数を変化させる場合があるが、ここでは所定回転数αは常に一定の値であるとして話を進める。
【0060】
上記ステップS102の処理としてエンジン回転数NEと所定回転数αとの比較を行った結果、これらの値が一致していない場合には、ECU92はステップS103の処理を実行する。ECU92は、このステップS103の処理として、エンジン回転数NEが所定回転数αに近づくよう燃料噴射量QFINを調整する。燃料噴射量QFINを調整した後、ECU92は再びステップS101の処理に戻り、エンジン回転数NEを取得する。
【0061】
このようにしてステップS101,ステップS102,ステップS103の処理を繰り返すことにより、ECU92はエンジン回転数NEを所定回転数αに一致させる。ステップS102においてエンジン回転数NEと所定回転数αとが一致すると判断された場合、ECU92の処理はターボチャージャの異常判定処理ルーチンへと移行する。
【0062】
次にこのターボチャージャの異常判定処理ルーチンについて、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
エンジン停止時には、ノズルベーン74は全閉となっている。このノズルベーン74自身、あるいはノズルベーン74の開度を調整する機構の可動部材がスティック(固着)し、ノズルベーン74の開度を調整できなくなることがある。本処理ルーチンでは、ノズルベーン74がこの開度調整不能状態にあるか否かの判定を行っている。
【0063】
同処理ルーチンにおいて、ECU92はステップS200の処理として、燃料噴射量指令値等によって求められる現在の燃料噴射量QFINを取得する。また、ステップS201の処理として、ECU92はRAM95またはバックアップRAM96内に記憶された基準燃料噴射量QPREを取得する。なお、この基準燃料噴射量QPREは、以前に本処理ルーチンが実行された際に、ターボチャージャの正常動作が確認された時の燃料噴射量QFINを記憶したものである。なお、この処理は後述する正常時処理ルーチンのステップS400にて実行される。
【0064】
続くステップS202の処理として、ECU92は、現在の燃料噴射量QFINと基準燃料噴射量QPREとの差が予め定められた判定値β以上であるか否かを判断している。
【0065】
ここで、アイドリング時におけるノズルベーン開度と燃料噴射量QFINとの関係について説明する。アイドリング時のようにエンジン11が低回転・低負荷で運転されている場合、ターボチャージャ35の過給効果はほとんど望めない。このとき、ノズルベーン開度を小さくすると、ノズルベーン74を通過する排気ガスの流動抵抗が増加し、排気通路33内の圧力、すなわち背圧が増加する。こうして背圧が増加すると、エンジン11の排気行程におけるポンピングロスが増加するため、エンジン回転数NEが低下する。したがって、ノズルベーン開度が小さい状態でエンジン回転数NEを所定回転数αとするためには、前述のアイドリング時のエンジン制御処理ルーチンにおいて、ECU92は燃料噴射量QFINを通常よりも増量するよう調整する必要がある。
【0066】
エンジン回転数NEを所定回転数αとするために必要な燃料噴射量QFINとノズルベーン開度との関係を図8のグラフに示す。同図に示されるように、アイドリング時の燃料噴射量QFINは、ノズルベーン開度が小さくなるほど単調増加している。したがって、このときの燃料噴射量QFINよりノズルベーン開度を推定することが可能である。ただし、エンジン温度や大気圧といった運転条件に応じて、このときの燃料噴射量QFINも多少変動する。そこで、この運転条件による変動分も加味した上で、ノズルベーン74が所定の開度となっていないことが判断できるように、前記の判定値βの値が設定されている。
【0067】
したがって、図7に示す異常判定処理ルーチンにおいては、現在の燃料噴射量QFINと基準燃料噴射量QPREとの差がこの判定値β以上であれば、ノズルベーン74が所定開度まで開弁していないものと判定し、ECU92の処理はステップS203に移行する。一方、上記差が判定値β未満であれば、ノズルベーン74は正常に動作しているものと判定し、ECU92の処理は正常時処理ルーチンへ移行する。
【0068】
ステップS202の処理において閉弁異常と判定された場合、ECU92はステップS203の処理として、EVRV90にノズルデューティ比指令値VNduty=100%を出力する。この指令により、EVRV90は全開となり、上記アクチュエータ82の負圧室82aの負圧を増加させる。
【0069】
ここで、ノズルデューティ比指令値VNdutyと上記アクチュエータ87の負圧室87a内の負圧との関係を、図9のグラフに示されている。このグラフに示されるように、負圧室87a内の負圧は、ノズルデューティ比指令値VNdutyが大きくなるほど増加し、同指令値VNduty=100%で最大となる。アクチュエータ87は、負圧室87a内の負圧に基づいてノズルベーン74を操作している。したがって、この指令により、ノズルベーン74は最大の力でもって操作されることとなる。
【0070】
なお、このステップS203でこうした処理を実行するのは、上記のような大きな力でノズルベーン74を操作することで、同ベーン74あるいはその周辺の可動部材のスティック状態が解除されることがあるからである。
【0071】
続くステップS204〜S206の処理でECU92は、上記アイドリング時のエンジン制御処理ルーチンにおけるステップS101〜S103の処理と同様に、燃料噴射量QFINを調整しながらエンジン回転数NEを所定回転数αとする制御を行う。
【0072】
そして、ECU92は、続くステップS207の処理として、ステップS201の処理と同様に現在の燃料噴射量QFINを取得する。その後ECU92は、次のステップS208の処理として、ここで取得した燃料噴射量QFINをもとに上記ステップS202と同様のノズルベーン74の開度調整の異常判定を実行する。ここで正常動作と判定されれば、ECU92の処理は、ノズルベーン74の開度調整の異常は解消されたものと判断し、正常時処理ルーチンへ移行する。一方、ここでも異常と判断された場合、ECU92の処理はノズルベーン開度調整機構の異常に対処する処理を行うため、フェイルモードルーチンに移行する。
【0073】
次に、このフェイルモードルーチンについて、図10に示すフローチャートに基づき説明する。
ECU92は、ステップS300の処理としてフェイルフラグFFに1を代入し、RAM95またはバックアップRAM96内に記録する。そしてECU92は、続くステップS301の処理として、運転席に設けられて運転者にノズルベーン74の異常を通知する前記警告灯100を点灯する。
【0074】
そしてECU92は、ステップS302の処理として、過給圧係数WQFPを0.8に固定し、燃料噴射量を低減する。
仮に燃焼室18に燃料が過剰な割合で噴射されたとすると、エンジンの爆発工程において不完全燃焼が発生する。この不完全燃焼が発生すると、燃焼室18から排出される排気ガスには煤や不燃燃料等の微粒子物質が多量に含まれることとなり、排気通路33から外気へと排出される排気ガスにスモークが発生する。そこで過給係数WQFPを0.8とやや低い値とすることで、以降、運転中の燃料噴射量が低く抑えられる。こうして、燃料噴射量を低く抑えることで、上記のスモークの発生が抑えられる。
【0075】
その後、ECU92は、ステップS303の処理として、ウェストゲートバルブ52を全開させ、以降その状態を維持するようバルブアクチュエータ53に指令信号を出力する。すなわち、異常時には上記ノズルベーン74は十分な開度となっていないため、タービンホイール37を通過する排気ガスの流動抵抗が増加している。このとき、ウェストゲートバルブ52を全開とすると、排気通路33内の排気ガスの大部分はウェストゲート51を通過するようになる。こうして排気ガスの流れを円滑にすることで、背圧の上昇が抑制される。
【0076】
以上の処理により、ノズルベーン74の開閉動作不良により発生する不具合を抑制し、過給効果による性能向上は期待できないものの、自然吸気(NA)車並の性能で走行可能となる。以降、ECU92は、ステップS302及びステップS303の処理を持続したままエンジン制御を行うフェイル時エンジン制御に移行する。
【0077】
次に、上記異常判定処理ルーチンのステップS202及びステップS208において異常判定されなかった場合に実行されるセイフ時処理ルーチンについて、図11の同処理ルーチンのフローチャートに基づき説明する。
【0078】
まずECU92は、ステップS400の処理として、基準燃料噴射量QPREに現在の燃料噴射量QFINを代入する。こうして、基準燃料噴射量QPREを随時更新することによって、エンジンの個体差、経時変化あるいは使用環境条件の変化に適応している。
【0079】
次のステップS401の処理としてECU92は、フェイルフラグFFが1であるか否かを判断している。フェイルフラグFFがゼロであれば、ECU92は直ちに通常のエンジン制御処理に移行する。
【0080】
一方、フェイルフラグFFが1であるならば、前回のエンジン運転時に異常が発見され、フェイルモードでエンジン制御がなされていたことになる。この場合ECU92は、異常が回避されたものと判断し、次のステップS402及びステップS403の処理を実行する。ECU92は、ステップS402の処理として上記警告灯100を消灯し、続くステップS405の処理としてフェイルフラグFFにゼロを代入している。その後、ECU92の処理は通常のエンジン制御に移行する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下に記すような効果を得ることができる。
【0081】
・ノズルベーン74の開度を直接検出する検出装置を設けずとも、同ベーン74の閉弁異常を判別することができようになり、コストの低減や構造の簡略化を図ることができる。
【0082】
・アイドル運転時のように、吸気量自体が小さく、ノズルベーン74の開度の違いから生じる過給圧の差がそれ程大きくない状態にあっても、同ベーン74の閉弁異常を判別することができる。
【0083】
・一旦、閉弁異常と判定されても、ノズルベーン74を強制的に全開とする指令を出力し、その後、再び異常判定を実行している。この強制全開指令により異常が解消される場合もあり、単純なスティック等で開度調節が不能となった時に自動的に正常状態に復帰させることができる。また、フェイルモードへの移行や警告灯100の点灯などが実行される回数を減らすことができる。
【0084】
・燃料噴射量を減らし、ウェストゲートを全開とするフェイルモードを設けたことで、閉弁異常時にも自然吸気車並の走行を保証することができる。
・ノズルベーン74はアクチュエータ87により、エンジン停止時には全閉となるべく、またエンジン始動時には全開(70%)となるべく操作される。この操作により自動的に上記閉弁異常が解消されることがある。本実施の形態では、たとえ前回の運転時に異常判定がなされ、フェイルモードで運転が行われていたとしても、エンジン再始動時には異常判定処理が行われる。そして異常が解消されていれば、直ちに通常のエンジン制御に復帰させることができる。
【0085】
なお、本実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・本実施の形態では、アイドル運転時に燃料噴射量を調節することでエンジン回転数を所定回転数とするよう制御を行い、その後この調節された燃料噴射量を異常判定のパラメータとして使用していた。これをエンジン回転数の低下の度合いでもって異常判定のパラメータとするよう変更しても良い。
【0086】
・ノズルベーン74の閉弁異常に係るエンジン出力の変化に応じて、その制御量が変化する運転制御状態量であれば、これを異常判定のパラメータとすることができる。このような運転制御状態量としては、例えば燃料噴射時期やガソリンエンジンにあっては燃料点火時期等が挙げられる。所定運転条件におけるこれらの状態量とノズルベーン74の開度との関係を予め実験や学習等により把握しておけば、こうした状態量からノズルベーン74の開度を間接的に算出することが可能となり、異常判定を行うことができる。
【0088】
・本実施の形態に係る異常判定方法と過給圧の変化を検出することによる異常判定方法とを組み合わせて行うよう変更しても良い。
次に、以上の実施の形態から把握することのできる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以下に記載する。
(1)内燃機関からの排気ガス流に基づき作動することにより同機関の燃焼室に吸入される空気の過給を行うとともに、前記排気ガスの受入量を可変とする可変容量機構の操作を通じてその作動量が制御される可変容量型ターボチャージャと、同機関の排気系にあってこの可変容量型ターボチャージャのタービン部を迂回するウェストゲート及び同ウェストゲートを開閉するウェストゲートバルブとを備える内燃機関の制御方法であって、
内燃機関の所定の運転状態における基準の機関制御量と実際の機関制御量とを比較し、それら制御量に所定量以上の偏差が生じるとき前記ウェストゲートバルブを開とする
ことを特徴とする内燃機関の制御方法。
【0089】
上記技術的思想によれば、特別な検出装置を設けずとも、可変容量機構の作動不良による異常を判定できる。さらに、ウェストゲートを全開とすることで、排気ガスを異常が発生したターボチャージャから迂回させることができる。したがって、異常発生時にも安定した走行が可能となる。
(2)上記(1)記載の内燃機関の制御方法において、
前記基準の機関制御量と実際の機関制御量とに所定量以上の偏差が生じるとき前記可変容量機構を最大駆動する指令を与え、それでもなお同制御量に所定量以上の偏差が生じるとき前記ウェストゲートバルブを開とする
ことを特徴とする内燃機関の制御方法。
【0090】
上記技術思想によれば、可変容量機構を最大駆動する指令を与えることで異常が自動的に解消される場合があるため、異常判定がなされる回数を減少させることができる。
【0091】
【発明の効果】
本発明の可変容量型ターボチャージャの異常判定方法によれば、特別な検出装置を設けずとも可変容量手段の作動不良による異常を判定できるようになるという優れた効果を奏すことができる。
【0092】
特に、請求項1記載の発明によれば、ターボチャージャが発生する過給圧にあまり変化が生じないような異常状態にあっても、その異常を判定することができるようになる。
【0093】
また、容易且つより正確な異常判定を実行することができる。
更に、請求項3記載の発明によれば、異常判定がなされる回数を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施形態が適用されるディーゼルエンジンシステムを示す概略図。
【図2】同エンジンの可変容量型ターボチャージャの構造を示す断面図。
【図3】同ターボチャージャの可変ノズル機構を示す断面図及び平面図。
【図4】上記可変ノズル機構の駆動系を示す概略図。
【図5】上記エンジンシステムの電気的構成を示すブロック図。
【図6】アイドリング時のエンジン制御処理ルーチンを示すフローチャート。
【図7】ターボチャージャの異常判定処理ルーチンを示すフローチャート。
【図8】燃料噴射量QFINとノズルベーン開度との関係を示すグラフ。
【図9】ノズルデューティ比指令値VNdutyと負圧室内の負圧との関係を示すグラフ。
【図10】フェイルモードルーチンを示すフローチャート。
【図11】正常時処理ルーチンを示すフローチャート。
【符号の説明】
11…ディーゼルエンジン、16…クランクポジションセンサ、35…ターボチャージャ、43…電磁スピル弁、44…タイマ装置、52…ウェストゲートバルブ、74…ノズルベーン、87…アクチュエータ、90…EVRV、92…ECU。
Claims (5)
- 内燃機関からの排気ガス流に基づき作動することにより同機関の燃焼室に吸入される空気の過給を行うとともに、前記排気ガスの受入量を可変とする可変容量機構の操作を通じてその作動量が制御される可変容量型ターボチャージャの異常判定方法であって、
前記内燃機関のアイドル運転状態において、当該機関の回転数を所定回転数に維持するように制御し、機関制御量として当該機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期及び点火時期のいずれか一つの出力制御量を用いて、ターボチャージャの正常動作が確認されたときの基準となる機関制御量と実際の機関制御量とを比較し、それら制御量に所定量以上の偏差が生じるとき前記可変容量機構の閉弁異常を判定する
ことを特徴とする可変容量型ターボチャージャの異常判定方法。 - 前記比較する機関制御量が前記アイドル運転状態における同機関の燃料噴射量である
請求項1記載の可変容量型ターボチャージャの異常判定方法。 - 内燃機関からの排気ガス流に基づき作動することにより同機関の燃焼室に吸入される空気の過給を行うとともに、前記排気ガスの受入量を可変とする可変容量機構の操作を通じてその作動量が制御される可変容量型ターボチャージャの異常判定方法であって、
前記内燃機関の所定の運転状態において、当該機関の回転数を所定回転数に維持するように制御したときの基準の機関制御量と実際の機関制御量とを比較し、前記基準の機関制御量と実際の機関制御量とに所定量以上の偏差が生じるとき前記可変容量機構を最大駆動する指令を与え、それでもなお同制御量に所定量以上の偏差が生じるとき前記可変容量機構の異常を判定する
ことを特徴とする可変容量型ターボチャージャの異常判定方法。 - 前記比較する機関制御量が当該機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期及び点火時期の少なくとも一つを含む出力制御量である
請求項3記載の可変容量型ターボチャージャの異常判定方法。 - 前記機関制御量を比較する内燃機関の所定の運転状態が同機関のアイドル運転状態であり、前記比較する機関制御量が該アイドル運転状態における同機関の燃料噴射量である
請求項3記載の可変容量型ターボチャージャの異常判定方法。
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