JP3750228B2 - 冷水装置 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は,流水を連続的に冷却する冷水装置に関する。
【0002】
【従来技術】
例えば飲食業等の調理場においては,調理物の冷却のために冷水が用いられる。そのため,冷水を適宜供給しうる冷水装置の利用が有効である。
従来の冷水装置としては,例えば図2に示すごとく,冷媒回路の蒸発器95を接続した冷水タンク96を備え,これに備蓄した水を冷却するよう構成したものがある。上記冷媒回路は,図2に示すごとく,一般的な冷媒回路であって,圧縮機92,室外側熱交換器93,膨張弁94,蒸発器95,アキュームレータ99を順次連結したものである。
【0003】
また,別の冷水装置としては,図3に示すごとく,上記備蓄タンク95に代えて,螺旋状に巻回した二重管よりなる冷却器97を用いたチラー式のものがある。このチラー式冷水装置は,冷却器97の内管971に冷却すべき水Wを,外管972に冷媒Rを,それぞれ逆方向に流すことにより水を冷却するよう構成さている。
【0004】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の冷水装置においては次の問題がある。
即ち,上記の冷水タンクを備えた冷水装置の場合には,備蓄した水を低温に冷却するために比較的長時間を要する。そのため,連続して使用できる冷水の量は,冷水タンク96の容量に制限される。また,備蓄した水の冷却能力を向上させると,冷水タンク96内の水が凍結するという問題もあった。
【0005】
また,上記チラー式の冷水装置は,流水を連続的に冷却することができるが,導入する水の流量や温度が変化した場合には,冷却能力が過剰となって水が凍結してしまうトラブルが発生しやすい。即ち,従来のチラー式の場合には,負荷変動に対する追従性に問題があった。
したがって,上記従来の冷水装置は,冷水を連続的に安定して供給することが困難であった。
【0006】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,急激な負荷変動に対する追従性に優れ,冷水を連続的に安定して供給することができる冷水装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】
請求項1の発明は,流水を連続的に冷却するための冷水装置であって,
該冷水装置は,低温低圧ガス状態の冷媒を圧縮して高温高圧ガスを生成するための,ガスエンジンにより駆動される圧縮機と,
該圧縮機により生成された高温高圧ガス状態の冷媒を凝縮して高温高圧液を生成する凝縮器と,
該凝縮器により生成された高温高圧液を膨張させて所定圧力の低温低圧液を生成する第1電子膨張弁と,
該第1電子膨張弁により生成された低温低圧液と上記流水との熱交換を行って該流水を冷却すると共に低温低圧ガスを生成する水冷用熱交換器と,
該水冷用熱交換器と上記圧縮機との間に介設され,上記低温低圧ガスとその中の液体とを分離するためのアキュームレータとを有し,
かつ,上記凝縮器の下流側と上記アキュームレータの上流側との間にはこれらを結ぶバイパス回路を設けてあり,該バイパス回路には,上記凝縮器により生成した高温高圧液を膨張させて低温低圧液を生成するための第2電子膨張弁と,該第2電子膨張弁により生成された低温低圧液を蒸発させて低温低圧ガスを生成するためのバイパス熱交換器とを設けてあり,上記第2電子膨張弁は,上記アキュームレータに向かう冷媒中の液体分が増加した時点において開いて上記バイパス回路を開通させるよう構成されており,
該バイパス熱交換器は,上記ガスエンジンのエンジン冷却水を導入して上記低温低圧液を蒸発させるよう構成されていることを特徴とする流水式冷水装置にある。
【0008】
本発明において最も注目すべきことは,圧縮機をガスエンジンにより駆動させるシステム(GHP)を採用すると共に,所定圧力の低温低圧ガスを発生させる上記第1電子膨張弁を有することである。更には,上記第2電子膨張弁及びバイパス熱交換器を備えた上記バイパス回路を有することである。
【0009】
上記圧縮機を駆動するガスエンジンとしては,例えば都市ガス,LPガス等を燃料として用いるエンジンがある。
また,上記圧縮機としては,スクロール型,レシプロ型,ベーン型等の種々のコンプレッサを用いることができる。
上記凝縮器は,例えば室外空気等と冷媒との熱交換を行い,高温高圧ガス状態の冷媒を高温高圧液に変換するよう構成されている。
【0010】
上記第1電子膨張弁は,ステッピングモータ等によりその開度を電気的に任意に調整することができる膨張弁である。そして,第1電子膨張弁はその開度を適宜調整することにより,供給された高温高圧液状態の冷媒を所望する所定圧力の低温低圧液に変換するよう構成されている。
上記水冷用熱交換器としては,例えばプレート熱交換器を用いる。このプレート熱交換器は,冷媒と上記流水の通路を上下左右においてそれぞれ交互に多数有する熱交換器である。
また,水冷用熱交換器は,1組のみを用いてもよいし,複数組用いてもよい。
【0011】
上記バイパス回路における第2電子膨張弁は,上記第1電子膨張弁と同様の圧力調整機能を有すると共に,バイパス回路の開閉機能をも有するものである。即ち,第2電子膨張弁は,弁を閉じることにより,バイパス回路への冷媒の流入を中止し,弁を開くことによりバイパス回路を機能させるよう構成されている。
また,バイパス回路におけるバイパス熱交換器は,上記ガスエンジンのエンジン冷却水を取り入れて冷媒との熱交換を行うよう構成してある。
【0012】
次に,本発明における作用につき説明する。
本発明の冷水装置は,上記第1電子膨張弁を有している。そしてこの第1電子膨張弁は,上記のごとく,高温高圧液状態の冷媒を低温低圧液状態に変換し,かつ,その低温低圧液を所定圧力に制御する機能を有する。そのため,常に最適な状態の冷媒を水冷用熱交換器に供給することができる。
【0013】
即ち,上記水冷用熱交換器においては,上記低温低圧液が低温低圧ガスに変化して流水から熱を奪う。このときの冷媒の温度は,冷媒固有の飽和温度となるが,その飽和温度は上記低温低圧液状態の冷媒の圧力によって決定される。換言すれば,上記低温低圧液の圧力を所定圧力に制御することにより,冷媒温度を制御することができる。
【0014】
そのため,例えば,流水量が少ない冷水装置の場合には,第1電子膨張弁によって,冷媒の飽和温度が常に0℃以上になるような一定の所定圧力に上記低温低圧液の圧力を制御する。これにより,例え冷却能力が過剰であっても流水の凍結を確実に防止することできる。
また,例えば,流水量が多い冷水装置の場合には,上記第1電子膨張弁によって,冷媒の飽和温度が0℃以下になるような所定圧力に上記低温低圧液の圧力を制御することもできる。これにより,流水の冷却能力を容易に向上させることができる。
【0015】
さらに,流水の出口側温度をフィードバック等して第1電子膨張弁の開度を随時変更する制御系を設けた場合には,流水の入り口側温度や流水量の変化に応じて低温低圧液の所定圧力を随時変化させることができる。それ故,この場合には,流水量が変化しても流水の温度を精度よく制御することができる。
【0016】
また,本発明においては,上記バイパス回路を有している。そのため,低温低圧ガス状態の冷媒を適宜上記アキュームレータの上流側に供給することができる。これにより,冷水装置の冷却能力が過剰である場合の不具合を解消することができる。
【0017】
即ち,冷水装置の冷却能力が過剰である場合には,水冷用熱交換器において冷媒が完全にガス化せずに気液混合状態でアキュームレータに戻る。そして,アキュームレータ内の液体分が増加した場合には,上記圧縮機に液体状態の冷媒が供給され,圧縮機が故障するおそれがある。
【0018】
これに対し,本発明においては,アキュームレータの上流側に連結された上記バイパス回路を有している。このバイパス回路は,冷却能力過剰時において,水冷用熱交換器から帰還する冷媒に対し,これよりもエンタルピーが高い低温低圧ガス状態の冷媒を供給し混合させることができる。そのため,水冷用熱交換器から帰還した冷媒は,低温低圧の気液混合状態から低温低圧ガス状態に容易に変換される。それ故,冷却能力過剰時における上記不具合を容易に解消することができる。
【0019】
また,上記バイパス回路には第2電子膨張弁を有する。そのため,冷却能力の変化に応じてバイパス回路の開閉を容易に行うことができる。また,バイパス回路に設けたバイパス熱交換器は,上記のごとくガスエンジンのエンジン冷却水を導入している。そのため,ガスエンジンの廃熱を有効に利用することができ,冷水装置全体の省エネルギー化を図ることができる。
【0020】
このように,本発明の冷水装置は,上記第1電子膨張弁の機能によって,流水を凍結させることなく精度良く冷却することができ,かつ上記バイパス回路の機能によって冷却能力過剰時の不具合を確実に防止することができる。
さらに,上記水冷用熱交換器の冷却能力は,冷却能力過剰による不具合を考慮する必要がないため,十分に高いに能力に設定しておくことができる。
それ故,本発明の冷水装置は,急激な負荷変動に対する追従性に優れ,冷水を連続的に安定して供給することができる。
【0021】
次に,請求項2の発明のように,上記第1電子膨張弁は,上記水冷用熱交換器により冷却される水の温度が1〜5℃になるように,低温低圧液の圧力を制御するよう構成されていることが好ましい。水の温度が5℃を超える場合には,冷水装置としてのメリットが小さくなってしまう。また,1℃未満になるよう制御した場合には,制御ばらつき等によって流水が凍結するおそれがある。この場合の具体的な制御方法としては,上記第1電子膨張弁により生成する低温低圧液の所定圧力を一定にする方法と,所定圧力を随時変化させる方法とがある。
【0022】
また,請求項3の発明のように,上記第1電子膨張弁は,生成する低温低圧液の圧力を,その飽和温度が−2〜0℃となる圧力に制御するよう構成されていることが好ましい。この場合には,流水の凍結を確実に防止しつつ,冷却能力を大きくすることができ,さらに安定して冷水を供給することができる。
【0023】
また,請求項4の発明のように,上記圧縮機の下流側と上流側との間にはこれらを結ぶ第2バイパス回路を設けてあり,該第2バイパス回路には,回路を開閉するための開閉弁を設けてあることが好ましい。この場合には,上記バイパス回路だけでは冷却能力過剰による不具合を解消しきれないときに,アキュームレータと圧縮機との間において通常のルートにより供給される冷媒と第2バイパス回路から送られたエンタルピ−の高い冷媒とを混合することができる。それ故,上記不具合を確実に解消することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施形態例1
本発明の実施形態例にかかる冷水装置につき,図1を用いて説明する。
本例の冷水装置1は,図1に示すごとく,流水を連続的に冷却するための冷水装置であり,低温低圧ガス状態の冷媒を圧縮して高温高圧ガスを生成するための,ガスエンジン15により駆動される圧縮機11を有する。即ち,本例の冷水装置1はいわゆるGHPを利用したものである。
【0025】
そして,冷水装置1は,凝縮器としての室外側熱交換器21及び過冷却熱交換器22と,これらにより生成された高温高圧液を膨張させて所定圧力の低温低圧液を生成する第1電子膨張弁3と,上記流水との熱交換を行う水冷用熱交換器としての2つのプレート熱交換器41,42と,アキュームレータ5とを有する。
【0026】
また,上記凝縮器21,22の下流側とアキュームレータ5の上流側との間にはこれらを結ぶバイパス回路70を設けてある。バイパス回路70には,第2膨張弁71とバイパス熱交換器72とを設けてある。バイパス熱交換器72は,ガスエンジン15のエンジン冷却水回路19に連結されており,ポンプ16によってエンジン冷却水が導入されるよう構成されている。
【0027】
さらに,圧縮機11の下流側と上流側との間にはこれらを結ぶ第2バイパス回路75を設けてあり,第2バイパス回路75には,回路を開閉するための開閉弁76を設けてある。
また,上記の第2膨張弁71の上流側とアキュームレータ5の上流側との間には,バイパス回路70を介さない第3バイパス回路77を設けてある。そして,第3バイパス回路77には,回路を開閉するための開閉弁78を設けてある。
【0028】
また,圧縮機11の下流には,圧送した高温高圧ガス中に含有される冷凍機油を分離するためのオイルフィルター12を設けてある。オイルフィルター12により分離された冷凍機油は,オイルリターン79を介して圧縮機11に戻されるよう構成されている。
また,上記凝縮器としての室外側熱交換器21及び過冷却熱交換器22は,ファン215により強制的に導かれた外気と熱交換するよう構成されている。
【0029】
また,上記2つのプレート熱交換器41,42は,並列に第1電子膨張弁3に連結されており,それぞれのプレート熱交換器41,42に新鮮な低温低圧状態の冷媒が供給されるよう構成されている。そして,冷却すべき流水を流す流水通路80は,プレート熱交換器42の下流側から流入して上流側から流出し,さらにプレート熱交換器41の下流側から流入して上流側から流出するよう設けられている。
また,冷媒回路の要所には,図示しない制御系に接続された温度センサ61〜66と圧力センサ69とが配設されている。
【0030】
次に,本例の冷水装置1を用いて冷水を得るに当たっては,流水通路80に流水を流し始めた時点においてガスエンジン15により圧縮機11を駆動させる。圧縮機11の駆動により,高温高圧ガス状態の冷媒がオイルフィルター12を介して室外熱交換器21及び過冷却熱交換器22に送られる。
【0031】
室外熱交換器21及び過冷却熱交換器22においては,ファン215により導かれた室外空気と冷媒との熱交換が行われ,冷媒が高温高圧液となる。
次いで,高温高圧液状態の冷媒は,第1電子膨張弁3によって,常に一定の所定圧力になるよう制御されつつ低温低圧液となる。
【0032】
低温低圧液状態の冷媒は,2つのルートに分かれてそれぞれプレート熱交換器41,42に導入され,流水と熱交換を行う。これにより,流水通路80の入口81から流入した流水は,冷媒の温度に近い温度まで冷却されて出口82から流出する。一方,冷媒は,低温低圧ガスとなって,アキュームレータ5を介して再び圧縮器11に供給される。
【0033】
ここで,本例においては,冷媒としてR22(HCFC22)を用いており,第1電子膨張弁3により生成する低温低圧液の圧力が常に4Kg/cm2 G になるように制御している。この4Kg/cm2 G という圧力は,冷媒R22の飽和温度が0℃となる圧力である。そのため,プレート熱交換器41,42内を循環する冷媒温度は,制御ばらつきを考慮しても−2〜2℃の範囲に収まる。それ故,流水を凍結させることなく約1〜5℃に連続して冷却することができる。
【0034】
次に,流水の入り口側温度が比較的低い場合や,流水量が少ない場合の冷却能力過剰時には,次の2段階の動作によってトラブルを回避する。
まず,第1段階は,プレート熱交換器41,42からアキュームレータ5に向かう冷媒が十分にガス化せずに気液混合状態となり,その液体分がが増加した時点において,第2電子膨張弁71を開いてバイパス回路70を開通させる。
【0035】
そして,第2電子膨張弁71により低温低圧液状態になった冷媒をバイパス熱交換器72によってエンタルピーの高い低温低圧ガスとしてアキュームレータ5の上流側に供給する。
これにより,プレート熱交換器41,42から帰還してきた気液混合状態のエンタルピーの低い冷媒と上記のエンタルピーの高い冷媒とがアキュームレータ5の上流において混合され,液体状態の冷媒がガス化される。
【0036】
第2段階は,上記の操作によってもなお多量の低温低圧液状態の冷媒がアキュームレータ5に帰還するようになった時点において,第2バイパス回路75の開閉弁76を開く。これにより,第2バイパス回路75からアキュームレータ5と圧縮機11との間に高温高圧ガス状態の非常にエンタルピーの高い冷媒が投入される。そのため,アキュームレータ5から送られた低温低圧液状態の冷媒は,上記のエンタルピーの高い冷媒と混合され,一気にガス化される。
【0037】
このように,本例においては,冷却能力過剰の場合のトラブルを,上記2段階の強力なトラブル回避手段によって確実に防止することができる。
したがって,本例においては,冷却能力過剰を十分に許容することができ,プレート熱交換器41,42の冷却能力を十分に高く設定することができる。
【0038】
それ故,流水の入り口側温度が高い場合や流水量が多い場合においては高い冷却能力によって流水を十分に冷却することができ,一方,流水の入り口側温度が低い場合や流水量が少ない場合においては,上記の強力なトラブル回避手段によって冷却能力過剰によるトラブルを確実に回避することができる。さらに,本例においては,上記のごとく冷媒温度を目標0℃に制御している。そのため,冷却能力過剰時においても確実に流水の凍結を防止することができる。
【0039】
なお,本例においては,冷媒としてR22を用いたために,第1電子膨張弁3により制御する所定圧力を,冷媒の飽和温度0℃に相当する4Kg/cm2 Gとしたが,冷媒の種類を代えた場合においても,制御すべき所定圧力をその冷媒の飽和温度が0℃となる圧力に変更することによって,上記と同様の作用効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】
上記のごとく,本発明によれば,急激な負荷変動に対する追従性に優れ,冷水を連続的に安定して供給することができる冷水装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の冷水装置の構成を示す説明図。
【図2】従来例の冷水装置の構成を示す説明図。
【図3】従来例おける,チラー式冷水装置における冷却器を示す説明図。
【符号の説明】
1...冷水装置,
11...圧縮機,
15...ガスエンジン,
21...室外側熱交換器,
22...過冷却熱交換器,
3...第1電子膨張弁,
41,42...プレート熱交換器(水冷用熱交換器),
5...アキュームレータ,
61〜66...温度センサ,
69...圧力センサ,
70...バイパス回路,
71...第2電子膨張弁,
72...バイパス熱交換器,
75...第2バイパス回路,
80...流水通路,
Claims (5)
- 流水を連続的に冷却するための冷水装置であって,
該冷水装置は,低温低圧ガス状態の冷媒を圧縮して高温高圧ガスを生成するための,ガスエンジンにより駆動される圧縮機と,
該圧縮機により生成された高温高圧ガス状態の冷媒を凝縮して高温高圧液を生成する凝縮器と,
該凝縮器により生成された高温高圧液を膨張させて所定圧力の低温低圧液を生成する第1電子膨張弁と,
該第1電子膨張弁により生成された低温低圧液と上記流水との熱交換を行って該流水を冷却すると共に低温低圧ガスを生成する水冷用熱交換器と,
該水冷用熱交換器と上記圧縮機との間に介設され,上記低温低圧ガスとその中の液体とを分離するためのアキュームレータとを有し,
かつ,上記凝縮器の下流側と上記アキュームレータの上流側との間にはこれらを結ぶバイパス回路を設けてあり,該バイパス回路には,上記凝縮器により生成した高温高圧液を膨張させて低温低圧液を生成するための第2電子膨張弁と,該第2電子膨張弁により生成された低温低圧液を蒸発させて低温低圧ガスを生成するためのバイパス熱交換器とを設けてあり,上記第2電子膨張弁は,上記アキュームレータに向かう冷媒中の液体分が増加した時点において開いて上記バイパス回路を開通させるよう構成されており,
該バイパス熱交換器は,上記ガスエンジンのエンジン冷却水を導入して上記低温低圧液を蒸発させるよう構成されていることを特徴とする流水式冷水装置。 - 請求項1において,上記第1電子膨張弁は,上記水冷用熱交換器により冷却される水の温度が1〜5℃になるように,低温低圧液の圧力を制御するよう構成されていることを特徴とする流水式冷水装置。
- 請求項1又は2において,上記第1電子膨張弁は,生成する低温低圧液の圧力を,その飽和温度が−2〜0℃となる圧力に制御するよう構成されていることを特徴とする流水式冷水装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項において,上記圧縮機の下流側と上流側との間にはこれらを結ぶ第2バイパス回路を設けてあり,該第2バイパス回路には,回路を開閉するための開閉弁を設けてあり,該開閉弁は,上記バイパス回路が開通した後になおも多量の低温低圧液状態の冷媒が上記アキュームレータに帰還するようになった時点において,上記第2バイパス回路を開通させるよう構成されていることを特徴とする流水式冷水装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項において,上記水冷用熱交換器は,並列に2つ配設されており,上記第1電子膨張弁により生成された低温低圧液は,2つのルートに分かれてそれぞれ上記2つの水冷用熱交換器に導入されるよう構成されていることを特徴とする流水式冷水装置。
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