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JP3749596B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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JP3749596B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやDVDなどの光記録ディスクの記録、再生に用いられる光ピックアップ装置に関するものである。さらに詳しくは、光ピックアップ装置に搭載された対物レンズの光軸位置を調整するための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVDなどの光記録ディスクの記録、再生に用いられる光ピックアップ装置としては、対物レンズを保持するレンズホルダをホルダ支持部材上で対物レンズのフォーカシングエラー補正方向およびトラッキングエラー補正方向に駆動する対物レンズ駆動装置が、レーザ光源などとともにフレーム上に搭載されたものがある。この種の光ピックアップ装置では、対物レンズの光軸の傾角を調整するために、ホルダ支持部材とフレームとの間に光軸調整機構を構成しておくことが多い。
【0003】
この光軸調整機構として、実願平5−36788号公報に開示されているものでは、ホルダ支持部材がフレームに接する裏面に球曲面状の座(以下、球座という。)を取り付け、この球座をフレームの凹部内で滑らせるようにして、対物レンズ駆動装置をフレームに対して揺動可能にしてある。また、球座からずれた位置には、ホルダ支持部材をフレームに押し付けるばねと、このばねに対して球座を挟んだ反対側の位置でホルダ支持部材とフレームとを止める2つの傾角調整用ビスとが構成され、これらの傾角調整用ビスを回せばフレーム上におけるホルダ支持部材の傾角、すなわち、対物レンズの傾角を変えることができる。一般に、一方の傾角調整用ビスは球座の中心から光記録ディスクのラジアル方向にずれた位置に取り付けられ、他方の傾角調整用ビスは球座の中心から光記録ディスクのトラック接線方向(タンジェンシャル方向)にずれた位置に取り付けられているので、対物レンズの光軸は、一方の傾角調整用ビスを回すことによりラジアル方向に角度変化し、他方の傾角調整用ビスを回すことによりトラック接線方向に角度変化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この構成の光ピックアップ装置には、次のような問題点がある。まず、ホルダ支持部材の底面に球座が取り付けられているため、ホルダ支持部材を薄型化できず、光ピックアップ装置が厚くなってしまう。また、球座とフレームとが面接触しているため、これらの間にごみなどが入ると、引っ掛かりや浮きが発生し、微妙な傾角調整が困難である。さらに、球座を利用すると、その支点となるべき位置が特定されないため、ラジアル方向の傾角調整をする際に同時にタンジェンシャル方向にも傾きが変わってしまうなど、ラジアル方向の傾角調整とタンジェンシャル方向の傾角調整の独立性が低い。このため、ラジアル方向の傾角調整とタンジェンシャル方向の傾角調整とを繰り返し行って、双方の傾角を調整する必要があるので、傾角の調整作業に手間がかかる。さらにまた、球座を利用すると、対物レンズの光軸の傾きを調整できても光軸をそれに直交する方向に移動させることができないため、高精度な光軸調整を行えない。
【0005】
本発明の課題は、以上の問題を解消することにあり、ホルダ支持部材を薄型化でき、かつ、対物レンズの光軸の高精度な調整を容易に行うことのできる光ピックアップ装置を提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、対物レンズを保持するレンズホルダおよび該レンズホルダを支持するホルダ支持部材を備え、該ホルダ支持部材上で前記レンズホルダを前記対物レンズのフォーカシングエラー補正方向およびトラッキングエラー補正方向に磁気駆動する対物レンズ駆動装置と、前記ホルダ支持部材を支持するフレームと、該フレーム上で前記対物レンズの光軸位置を調整するための光軸調整機構とを有する光ピックアップ装置において、前記光軸調整機構は、前記フレームと前記ホルダ支持部材とを点接触させて該ホルダ支持部材を前記フレーム上で揺動可能とする支点と、該支点を中心に異なる2方向に前記ホルダ支持部材をそれぞれ揺動させて前記対物レンズの傾角を前記2方向の各々について調整するための2つの調整部材と、交点を構成するように前記ホルダ支持部材と前記フレームとを点接触させたまま該フレーム上で前記ホルダ支持部材をスライドさせるスライド機構とを有していることを特徴とする。
【0007】
本発明を適用した光軸調整機構では、フレーム側とホルダ支持部材側とを概ね点接触状態とし、それを支点にしてホルダ支持部材をフレーム上で揺動させるため、球座を用いる構成と違って、支点をホルダ支持部材の側面等に構成することができる。従って、ホルダ支持部材の薄型化、すなわち光ピックアップ装置の薄型化を図ることができる。また、支点をホルダ支持部材の底面に構成する場合でも、球座を用いた構成と比較すれば、支点をホルダ支持部材の底面に構成したとしてもホルダ支持部材をかなり薄型化できる。さらに、ホルダ支持部材とフレームとは点接触であるため、その間にごみなどが入ることがなく、たとえホルダ支持部材とフレームと間にごみなどが入っても、ホルダ支持部材の傾角を調整する際に引っ掛かるなどの不具合が発生しない。それ故、微妙な傾角調整が可能である。さらにまた、ホルダ支持部材とフレームとは点接触であるため、ホルダ支持部材の揺動中心(揺動支点)が1ヵ所に特定されているため、揺動する方向を直交する方向に定めておけば、2方向の傾角調整をそれぞれ独立して行える。それ故、微妙な傾角調整を手間をかけずに行える。しかも、本発明を適用した光軸調整機構では、交点を構成するようにホルダ支持部材とフレームとを点接触させたままフレーム上でホルダ支持部材をスライドさせるスライド機構を有しているため、対物レンズの光軸をそれに直交する方向に移動させることもでき、高精度な光軸位置の調整を行うことができる。
【0008】
また、本発明において、前記支点は、前記フレームの側から前記ホルダ支軸の軸線と平行な方向で前記ホルダ支持部材に向く板状部分の先端縁に形成された第1の凹部と、前記ホルダ支持部材の側から前記ホルダ支軸の軸線と平行な方向で前記フレームに向く板状部分の先端縁に対し、前記第1の凹部に嵌まるように形成された第2の凹部とから構成され、前記スライド機構は、前記第2の凹部および前記第1の凹部のうちの少なくとも一方の凹部が平坦な底部を備えていることにより前記フレーム上で前記ホルダ支持部材が前記底部に沿って前記光軸と直交する方向にスライド可能に構成されている。
【0009】
また、前記スライド機構は、前記第2の凹部および前記第1の凹部の双方の凹部が平坦な底部を備えていることにより前記フレーム上で前記ホルダ支持部材が前記光軸に直交する2方向にスライド可能に構成されることが好ましい。
【0010】
本発明において、前記傾角調整部材としては、たとえば、前記支点から異なる方向に位置する2箇所の各々に配置されて各配置位置における前記フレームと前記ホルダ支持部材との間隔を調整する第1の傾角調整用ビスおよび第2の傾角調整用ビスを利用することができる。
【0011】
本発明において、前記第1の傾角調整用ビスおよび第2の傾角調整用ビスは、前記支点を中心に90°の角度を成す方向に配置されていることが好ましい。このように構成した場合には、前記第1の傾角調整用ビスおよび第2の傾角調整用ビスのうちの一方のビスは、たとえば、前記対物レンズを介して情報の再生または記録が行われる円盤状の記録ディスクのラジアル方向において前記ホルダ支持部材を揺動させ、他方のビスは前記記録ディスクのトラック接線方向において前記ホルダ支持部材を揺動させるように配置される。
【0012】
本発明において、前記支点は、前記フレームの側からみて前記対物レンズの主点と同じ高さ位置に構成されていることが好ましい。このように構成すると、ホルダ支持部材の傾角を調整しても、対物レンズの光学的な中心位置が変わらず、対物レンズの位置ずれを防止できる。
【0013】
本発明において、前記支点は、前記対物レンズの近傍に構成されていることが好ましい。このように構成すると、ホルダ支持部材の傾角を調整した際に対物レンズの高さ位置が殆ど変化しないので、対物レンズの位置ずれを防止できる。しかも、ホルダ支持部材の傾角を調整した際に対物レンズの傾きが変化する度合いが小さいので、小刻みに傾角を調整できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明の光ピックアップ装置を説明する。
【0015】
(全体構成)
図1は本発明の光ピックアップ装置の外観を示す平面図である。この図に示すように、光ピックアップ装置1は光記録ディスク5の記録、再生を行うものであり、CDやDVDなどの光記録ディスク5の記録面に対峙した状態に配置されるフレーム2と、フレーム2に取り付けられた光源ユニット3と、光源ユニット3が出射したレーザ光を光記録ディスク5に集光する対物レンズ41と、この対物レンズ41をそのフォーカシングエラー補正方向およびトラッキングエラー補正方向に駆動する対物レンズ駆動装置4とを有している。フレーム2には、光源ユニットおよび対物レンズ駆動装置4に給電するためのFPC基板6と、光源ユニット3および対物レンズ駆動装置4を保護するためにその上側を覆う薄い板状のカバー7、8が取り付けられている。また、フレーム2の外周部には2つのガイド孔21と、コの字型に突き出したガイド部22とが形成され、これらには光記録ディスク5の記録または再生に伴って光ピックアップ装置1を光記録ディスク5のラジアル方向(矢印Aで示す方向)に移動させるためのガイド軸9、10が通されている。
【0016】
(対物レンズ駆動装置の構成)
図2は、光ピックアップ装置1の内部構造および対物レンズ駆動装置4の構造を説明するための分解斜視図である。図3は、図1におけるIII −III 線で切断した部分の概略断面図である。これらの図ではFPC基板6およびカバー7、8を省略してある。
【0017】
これらの図に示すように、対物レンズ駆動装置4は、対物レンズ41を保持したレンズホルダ42と、このレンズホルダ42を、後述するフォーカシングエラー補正方向およびトラッキングエラー補正方向に移動可能に支持したホルダ支持部材57を有している。
【0018】
レンズホルダ42は、円筒状の胴部43と、この胴部43の内側中央部分に形成された円筒状の軸受け部44を備えている。胴部43の外周面における軸受け部44を挟んで対峙する位置にはトラッキング駆動用コイル45、46が取り付けられている。軸受け部44の外周面にはフォーカシング駆動用コイル47が2箇所に構成されている。胴部43の上端は天板48(図3では省略してある。)で覆われ、そこに対物レンズ41が取り付けられている。
【0019】
ホルダ支持部材57は長方形の底壁49を備えており、底壁49の中央には支軸50が直立している。支軸50はレンズホルダ42の軸受け部44の内側に差し込まれ、レンズホルダ44をその軸線方向に摺動可能、およびその軸線周りに回転可能な状態に支持している。
【0020】
底壁49の外周縁ではレンズホルダ44の外周面を覆う板状部分からなる4つの側壁51〜54が直立している。底壁49の内側では、軸受け部44を挟んで対峙するように2つの内壁55、56が側壁51、53と平行に切り起こされ、これらの内壁55、56はレンズホルダ42の天板48に形成された開口58から突き出している。側壁51、53にはトラッキング用駆動コイル45、46と対峙するようにトラッキング用駆動マグネット59、60が取り付けられ、内壁55、56にはフォーカシング用駆動コイル47に対峙するようにフォーカシング用駆動マグネット61、62が取り付けられている。
【0021】
これらのマグネットのうち、フォーカシング用駆動マグネット61、62はフォーカシング用駆動コイル47に対して単極に着磁された面を向けている。ホルダ支持部材57の側壁54とレンズホルダ42の間に取り付けられたFPC基板64を通してフォーカシング用駆動コイル47に電流を流すとフォーカシング磁気回路が構成され、レンズホルダ42を支軸50の軸線方向に移動させることができる。従って、対物レンズ41はその光軸方向に移動して、フォーカシングエラー補正を行うことができる。また、トラッキング用駆動マグネット59、60は、トラッキング用駆動コイル45、46に対して周方向に分極された面を向けており、FPC基板64を通してトラッキング用駆動コイル45、46に電流を流すとトラッキング磁気回路が構成され、レンズホルダ42を支軸50の回りに若干回転させることができる。従って、対物レンズ42はその光軸と直交する方向に移動して、トラッキングエラー補正を行うことができる。
【0022】
ホルダ支持部材57としては、磁性体の板材をプレス加工した一体形成品が用いられ、底壁49、側壁51〜54、および内壁55、56は、フォーカシング磁気回路およびトラッキング磁気回路のヨークとして作用している。
【0023】
(フレームの構成)
一方、フレーム2は対物レンズ駆動装置4とほぼ同じ厚さで水平方向に延びる一体成形品であり、その内側は概ね、光源ユニット取付部23と、対物レンズ駆動装置4の側壁51〜54の周りとわずかな隙間をあけて直立する枠部分で囲まれた駆動装置取付部24とに分けられ、この駆動装置取付部24の内側に対物レンズ駆動装置4が配置される。
【0024】
光源ユニット3は、レーザ光源、回折格子、および受光素子を一体化した構成になっており、レーザ光Lを対物レンズ駆動装置4の取付部24の側に向けて出射できる向きに配置されている。
【0025】
駆動装置取付部24の光源ユニット3と対峙した部分には、光源ユニット3に対して45°の傾きをもつ斜面を向ける台座25が構成され、この台座25には全反射ミラー11が取り付けられている。従って、光源ユニット3のレーザ光源から出射したレーザ光Lは全反射ミラー11によって立ち上げられ、駆動装置取付部24に取り付けられた対物レンズ駆動装置4の対物レンズ41に入射し、光記録ディスク5の記録面に集光する。光記録ディスク5からの戻り光は再び同じ経路をたどり、光源ユニット3の受光素子に照射され、その戻り光に基づいて光記録ディスク5の再生を行う。また、受光素子では戻り光に含まれたトラッキングエラー信号およびフォーカシングエラー信号も検出し、対物レンズ駆動装置4はその信号に基づいて、対物レンズ41をトラッキングエラー補正方向およびフォーカシングエラー補正方向に駆動する。
【0026】
(光軸調整機構の構成)
このように構成した光ピックアップ装置1には、図2に示すように、組み立て時に対物レンズ41の傾角や位置を調整するための光軸調整機構100が構成され、この光軸調整機構100の構成を以下に説明する。
【0027】
まず、フレーム2の側では、台座25の付近において光軸Lを挟む両側位置に、ホルダ支持部材57に向かってホルダ支軸50の軸線と平行な方向(対物レンズ41の光軸と平行な方向)に起立する2つの薄い板状部分26が構成され、これらの板状部分26は光記録ディスク5のトラック接線方向(タンジェンシャル方向/矢印Bで示す方向)に延びている。これらの板状部26のうち、一方の板状部26では段差261を構成するように1段高い板状部分27(後述する支点を構成するための板状部分)が構成されている。この板状部27の上縁には第1の凹部28が形成されている。ここで、凹部28は平坦な下底33(スライド機構)を備える略台形状を呈している。
【0028】
また、フレーム2の駆動装置取付部24を構成している枠状部分のうち、凹部28から光記録ディスク5のラジアル方向(矢印Aで示す方向)に水平に延ばした線29と交差する一方の部分、および凹部28から光記録ディスク5のタンジェンシャル方向(矢印Bで示す方向)に水平に延ばした線30と交差する一方の部分には、フレーム2を厚さ方向に貫通する大きめの孔31、32が形成されている。この孔31、32が開口する枠部分の上面は水平面であり、凹部28とほぼ同じ高さ位置に設定されている。
【0029】
一方、ホルダ支持部材57の側において、対物レンズ41近傍で光記録ディスク5のラジアル方向(矢印Aで示す方向)に延び、かつ、ホルダ支軸50の軸線と平行な方向(対物レンズ41の光軸と平行な方向)に延びる鉛直な側壁52(板状部分)には、その下半部分から底壁49にかけて、フレーム2に形成された台座25が位置する窓開け部分63となっている。ここで、側壁52の下縁部分は対物レンズ41の主点とほぼ同じ高さ位置にある。また、側壁52の下縁部分には、ホルダ支持部材57をフレーム2の駆動装置取付部24の内側に配置したときにフレーム2の板状部分27の上端縁に形成した凹部28に嵌まる第2の凹部65が形成されている。この凹部65は、平坦な上底71(スライド機構)を備える略台形状を呈している。
【0030】
また、側壁52に隣り合う側壁53の方には、その上縁から外側に向けて水平に折れ曲がった鍔部67が形成され、そこには、ホルダ支持部材57をフレーム2の駆動装置取付部24の内側に配置したときにフレーム2の孔31と重なるビス孔68が形成されている。また、側壁52と対向する側壁54にも、上縁から外側に向けて水平に折れ曲がった鍔部69が形成され、そこには、ホルダ支持部材57をフレーム2の駆動装置取付部24に配置したときにフレーム2の孔32と重なるビス孔70が形成されている。
【0031】
このように構成した対物レンズ駆動装置4とフレーム2とを用いて光ピックアップ装置1を組み立てるときには、対物レンズ駆動装置4をフレーム2の駆動装置取付部24に嵌め込む。その結果、フレーム2の板状部分27と対物レンズ駆動装置4の側壁52とが直角に交差し、板状部分27の凹部28に側壁52の凹部65が嵌まる。また、フレーム2の孔31、32に対しては、ホルダ支持部材57に形成されたビス孔68、70が重なる。
【0032】
ここで、フレーム2に形成された孔31、32には上面側および下面側に座ぐりが形成されているため、上面側の座ぐり部分の内側にコイルばね13、14をそれぞれ収納し、かつ、フレーム2の下面側から孔31、32のそれぞれに対して第1および第2の傾角調整用ビス15、16を差し込んで、これらのビスをビス孔68、70に止める。その結果、コイルばね13、14が圧縮された状態で、対物レンズ駆動装置4とフレーム2は、各ねじ止め部分(2つの傾角調整点)において所定の隙間を隔てた状態で固定される。さらに、ホルダ支持部材57とフレーム2とを挟むように断面コの字状の板ばね12が装着され、ホルダ支持部材57はフレーム2の方に押し付けられるように固定される。
【0033】
この状態で板ばね12は弾性変形可能であるため、第1および第2の傾角調整用ビス15、16を廻せば、それに相当する分だけ、ホルダ支持部材57は、板状部分27の凹部28と側壁52の凹部65との重なり部分を支点17にして揺動可能である。ここで、第1および第2の傾角調整用ビス15、16のねじ止め位置は、支点17から90°を成す角度位置にあるため、光記録ディスク5のラジアル方向およびトラック接線方向の各々についてホルダ支持部材57を揺動させることが可能である。
【0034】
(光軸調整機構の動作)
本形態では、このような機構を利用して光ピックアップ装置1の製造工程でホルダ支持部材57の傾角(対物レンズ41の傾角)が調整され、併せて、ホルダ支持部材57の横方向における位置(対物レンズ41の光軸位置)が調整される。この様子を図4ないし図6を参照して詳述する。
【0035】
図4は、ホルダ支持部材57の傾角を調整する際にその揺動支点17となるフレーム2の凹部28と対物レンズ駆動装置4の凹部65との重なり部分を拡大した斜視図、図5は、図1に示すV−V線で切断した部分の断面図、図6は、図1に示すVI−VI線で切断した部分の断面図である。
【0036】
図4および図5に示すように、ホルダ支持部材57の側壁52は、凹部28、65を介してフレーム2の板状部分27に対して直角に交差するように跨がった状態にあるため、ホルダ支持部材57は凹部28、65の重なり部分を支点17にして矢印C、Dの双方向に揺動可能である。しかも、ホルダ支持部材57はフレーム2に対して板ばね12で押さえつけられているだけであるため、第1の傾角調整用ビス15を締める方向に廻せば、この部分でホルダ支持部材57はフレーム2の側に引き寄せられ、その分だけ、矢印Dに示すように、タンジェンシャル方向(矢印Bで示す方向)に延びる軸線(支点17と第2の傾角調整用ビス16のねじ止め位置とを結ぶ線)周りに回転するように支点17を中心に傾く。逆に、第1の傾角調整用ビス15を緩める方向に廻せば、この部分でホルダ支持部材57は、コイルばね13に押されてフレーム2の側から離れ、その分だけ、矢印Cに示すように、支点17を中心に傾く。従って、対物レンズ41はラジアル方向(矢印Aで示す方向)の傾角調整がなされる。この間のホルダ支持部材57の揺動は、凹部28、65を利用した概ね点接触状態の支点17を中心に起こるため、タンジェンシャル方向(矢印Bで示す方向)での傾きは変わらない。
【0037】
しかも、ホルダ支持部材57の凹部65は、平坦な上底71を備える略台形状を呈しているため、ホルダ支持部材57とフレーム2とを点接触状態のまま、フレーム2上でホルダ支持部材57を上底71の長さ分だけはラジアル方向(矢印Aで示す方向)にスライドさせることができる。それ故、ホルダ支持部材57のラジアル方向(横方向)の位置を調整することができる。
【0038】
また、図4および図6に示すように、ホルダ支持部材57の側壁52は、凹部28、65を介してフレーム2の板状部分27に対して直角に交差するように跨がった状態にあるため、ホルダ支持部材57は凹部28、65の重なり部分を支点17にして矢印E、Fの双方向にも揺動可能である。しかも、ホルダ支持部材57はフレーム2に対して板ばね12で押さえつけられているだけであるため、第2の傾角調整用ビス16を締める方向に廻せば、この部分でホルダ支持部材57はフレーム2の側に引き寄せられ、その分だけ、矢印Fに示すように、ラジアル方向(矢印Aで示す方向)に延びる軸線(支点17と第1の傾角調整用ビス15のねじ止め位置とを結ぶ線)周りに回転するように支点17を中心に傾く。逆に、第2の傾角調整用ビス16を緩める方向に廻せば、この部分でホルダ支持部材57は、コイルばね14に押されてフレーム2の側から離れ、その分だけ、矢印Eに示すように、支点17を中心に傾く。従って、対物レンズ41はタンジェンシャル方向(矢印Bで示す方向)の傾角調整がなされる。この間のホルダ支持部材57の揺動も、凹部28、65を利用した概ね点接触状態の支点17を中心に起こるため、ラジアル方向(矢印Aで示す方向)での傾きは変わらない。すなわち、ラジアル方向(矢印Aで示す方向)とタンジェンシャル方向(矢印Bで示す方向)の傾角調整を独立してできるので、これらの調整を交互に繰り返す必要がなく、対物レンズ41の傾角調整を簡単にできる。
【0039】
しかも、フレーム2の凹部28は、平坦な下底33を備える略台形状を呈しているため、ホルダ支持部材57とフレーム2とを点接触状態のまま、フレーム2上でホルダ支持部材57を下底33の長さ分だけはタンジェンシャル方向(矢印Bで示す方向)にスライドさせることができる。それ故、ホルダ支持部材57のタンジェンシャル方向(横方向)の位置を調整することができる。
【0040】
このようにして対物レンズ41の傾角調整が終了した後は、図1に示すように、接着剤19で対物レンズ駆動装置4をフレーム2に固定する。
【0041】
以上説明したように、本例の光ピックアップ装置1に構成した光軸調整機構100では、フレーム2とホルダ支持部材57とを点接触させてホルダ支持部材57をフレーム2上で揺動させるため、球座を用いる構成と違って、支点17をホルダ支持部材57の側面等に構成することができる。従って、ホルダ支持部材57の薄型化、すなわち光ピックアップ装置1の薄型化を図ることができる。また、ホルダ支持部材57とフレーム2とは点接触であるため、これらの間にごみが入ることがなく、たとえ、ホルダ支持部材57とフレーム2との間にごみが入っても引っ掛かりなどが発生しないので、微妙な傾角調整が可能である。さらにまた、ホルダ支持部材57とフレーム2とは点接触であるため、ホルダ支持部材57の揺動中心(揺動支点)が特定されているため、揺動する方向を直交する方向に定めておけば、2方向の傾角調整をそれぞれ独立して行える。それ故、微妙な傾角調整を手間をかけずに行える。しかも、光軸調整機構100では、交点17を構成するようにホルダ支持部材57とフレーム2とを点接触させたままフレーム2上でホルダ支持部材57をスライドさせることができるため、対物レンズ41の光軸をそれに直交する方向に移動させることもでき、高精度な光軸位置の調整を行うことができる。
【0042】
また、支点17は、フレーム2の側からみて対物レンズ41の主点と同じ高さ位置に構成されているため、ホルダ支持部材57の傾角を調整しても、対物レンズ41の光学的な中心位置が変わらないので、対物レンズ41の位置ずれを防止できる。さらに、支点17は、対物レンズ41の近傍に構成されているため、ホルダ支持部材57の傾角を調整した際に対物レンズ41の高さ位置が殆ど変化しないので、対物レンズ41の位置ずれを防止できる。しかも、ホルダ支持部材57の傾角を調整した際に対物レンズ41の傾きが変化する度合いが小さいので、小刻みに傾角を調整でき、微妙な傾角調整も容易に行える。
【0043】
(その他の実施の形態)
なお、上記の形態では、フレーム2上でホルダ支持部材57をラジアル方向およびタンジェンシャル方向のいずれの方向にもスライド可能に構成したが、フレーム2の凹部28およびホルダ支持部材57の凹部65のいずれか一方のみに平坦部分な底(スライド機構)を設け、フレーム2上でホルダ支持部材57をラジアル方向またはタンジェンシャル方向の一方のみにスライド可能に構成してもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の光ピックアップ装置に構成した光軸調整機構では、フレームの側とホルダ支持部材の側とを点接触させてホルダ支持部材をフレーム上で揺動させるため、球座を用いる構成と違って、支点をホルダ支持部材の側面等に構成することができる。従って、ホルダ支持部材の薄型化、すなわち光ピックアップ装置の薄型化を図ることができる。また、ホルダ支持部材とフレームとは点接触であるため、これらの間にごみが入ることがなく、たとえ、ホルダ支持部材とフレームとの間にごみが入っても引っ掛かりなどが発生しないので、微妙な傾角調整が可能である。さらにまた、ホルダ支持部材とフレームとは点接触であるため、ホルダ支持部材の揺動中心が特定されているため、揺動する方向を直交する方向に定めておけば、2方向の傾角調整をそれぞれ独立して行える。それ故、微妙な傾角調整を手間をかけずに行える。しかも、ホルダ支持部材とフレームとを点接触させたままフレーム上でホルダ支持部材をスライドさせるスライド機構を有しているため、対物レンズの光軸をそれに直交する方向に移動させることもでき、高精度な光軸位置の調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップ装置の外観を示す平面図である。
【図2】図1に示す装置の構造を説明するための分解斜視図である。
【図3】図1におけるIII −III 線で切断した部分の断面図である。
【図4】図1に示す装置において傾角調整時の揺動支点となる部分を拡大して示す斜視図である。
【図5】図1におけるV−V線で切断した部分の断面図である。
【図6】図1におけるVI−VI線で切断した部分の断面図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置
2 フレーム
3 光源ユニット
4 対物レンズ駆動装置
5 光記録ディスク
12 板ばね
15 第1の傾角調整用ビス
16 第2の傾角調整用ビス
17 支点
27 フレーム側の板状部分
28 フレーム側の凹部
29 支点と第1の傾角調整用ビスのねじ止め位置とを結ぶ線
30 支点と第2の傾角調整用ビスのねじ止め位置とを結ぶ線
33 フレーム側の凹部の下底
41 対物レンズ
42 レンズホルダ
45、46 トラッキング用駆動コイル
47 フォーカシング用駆動コイル
57 ホルダ支持部材
59、60 トラッキング用駆動マグネット
61、62 フォーカシング用駆動マグネット
65 ホルダ支持部材の側の凹部
71 ホルダ支持部材の側の凹部の上底
100 光軸調整機構
L レーザ光

Claims (6)

  1. 対物レンズを保持するレンズホルダおよび該レンズホルダをホルダ支軸で支持するホルダ支持部材を備え、該ホルダ支持部材上で前記レンズホルダを前記対物レンズのフォーカシングエラー補正方向およびトラッキングエラー補正方向に磁気駆動する対物レンズ駆動装置と、前記ホルダ支持部材を支持するフレームと、該フレーム上で前記対物レンズの光軸位置を調整するための光軸調整機構とを有する光ピックアップ装置において、
    前記光軸調整機構は、前記フレームと前記ホルダ支持部材とを点接触させて該ホルダ支持部材を前記フレーム上で揺動可能とする支点と、該支点を中心に異なる2方向に前記ホルダ支持部材をそれぞれ揺動させて前記対物レンズの傾角を前記2方向の各々について調整するための2つの傾角調整部材と、
    交点を構成するように前記ホルダ支持部材と前記フレームとを点接触させたまま該フレーム上で前記ホルダ支持部材をスライドさせるスライド機構を有しており、
    前記支点は、前記フレームの側から前記ホルダ支軸の軸線と平行な方向で前記ホルダ支持部材に向く板状部分の先端縁に形成された第1の凹部と、前記ホルダ支持部材の側から前記ホルダ支軸の軸線と平行な方向で前記フレームに向く板状部分の先端縁に対し、前記第1の凹部に嵌まるように形成された第2の凹部とから構成され、
    前記スライド機構は、前記第2の凹部および前記第1の凹部のうちの少なくとも一方の凹部が平坦な底部を備えていることにより前記フレーム上で前記ホルダ支持部材が前記底部に沿って前記光軸と直交する方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 請求項1において、前記スライド機構は、前記第2の凹部および前記第1の凹部の双方の凹部が平坦な前記底部を備えていることにより前記フレーム上で前記ホルダ支持部材が前記光軸と直交する2方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項1または2において、前記2つの傾角調整部材は、前記支点から異なる方向に位置する2箇所の各々に配置されて各配置位置における前記フレームと前記ホルダ支持部材との間隔をそれぞれ調整する第1の傾角調整用ビスおよび第2の傾角調整用ビスを備えていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項3において、前記第1の傾角調整用ビスおよび第2の傾角調整用ビスは、前記支点を中心に90°の角度を成す方向に配置されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記支点は、前記対物レンズの主点と同じ高さ位置に構成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記支点は、前記対物レンズの近傍に構成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
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