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JP3748985B2 - コイル位置測定装置、内視鏡挿入形状検出装置及びコイル位置測定方法 - Google Patents

コイル位置測定装置、内視鏡挿入形状検出装置及びコイル位置測定方法 Download PDF

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JP3748985B2 JP14060397A JP14060397A JP3748985B2 JP 3748985 B2 JP3748985 B2 JP 3748985B2 JP 14060397 A JP14060397 A JP 14060397A JP 14060397 A JP14060397 A JP 14060397A JP 3748985 B2 JP3748985 B2 JP 3748985B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコイル位置測定方法、更に詳しくは複数の単軸コイルによるソースコイルの検出部分に特徴のあるコイル位置測定装置、内視鏡挿入形状検出装置及びコイル位置測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡は医療用分野及び工業用分野で広く用いられるようになった。この内視鏡は特に挿入部が軟性のものは、屈曲した体腔内に挿入することにより、切開することなく体腔内深部の臓器を診断したり、必要に応じてチャンネル内に処置具を挿通してポリープ等を切除するなどの治療処置を行うことができる。
【0003】
この場合、例えば肛門側から下部消化管内を検査する場合のように、屈曲した体腔内に挿入部を円滑に挿入するためにはある程度の熟練を必要とする場合がある。
【0004】
つまり、挿入作業を行っている場合、管路の屈曲に応じて挿入部に設けた湾曲部を湾曲させる等の作業が円滑な挿入を行うのに必要になり、そのためには挿入部の先端位置等が、体腔内のどの位置にあるかとか、現在の挿入部の屈曲状態等を知ることができると便利である。
【0005】
このため、例えばPCT出願の公開番号WO94/04938号公報の従来技術では予め決められた位置に固定された3個の直交する3軸をもつコイルを用いて、空間内に直交するベクトルを持つ交流磁界を順次発生させ、前記空間内にある座標上に存在する1軸コイルで、3軸の各軸のコイルが発生した磁界により誘導されて生じた前記1軸コイル両端間の電圧を計測する。この計測したデータを基に、前記1軸コイルの空間座標を検出していた。
【0006】
ところが、上記PCT出願の公開番号WO94/04938号公報の従来技術においては、周囲温度の変化や経時的な変化によって、磁界を発生させるための高周波信号の周波数と周波数抽出手段の抽出する周波数成分の周波数が一致していないと、周波数成分の値が本来抽出されるべき値からはずれてしまい、この値から求めた内視鏡の位置が実際の位置と一致しなくなってしまうため、挿入状態を正確に検出できなくなる可能性があった。
【0007】
そこで、特開平9−28661号公報には、高周波信号の周波数と参照信号の周波数とを一致させるための周波数の調整手段を設けることにより、周囲温度の変化や経時的な変化により高周波信号の周波数と参照信号の周波数とがずれるような環境等においても、一致させることができ、設定への影響を受けにくくし、内視鏡の挿入状態を検出することのできる内視鏡形状検出装置が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記PCT出願の公開番号WO94/04938号公報の従来技術では、複数の検出素子の出力値から磁気発生素子の位置を推定するためには、直交させた単心コイルを3つ組み合わせた3軸コイルが複数必要であり、複雑な構成となるといった問題がある。
【0009】
また、特開平9−28661号公報においても、内視鏡システムに応用する場合、複数の検出素子の出力値から磁気発生素子の位置を推定するためには、直交させた単心コイルを3つ組み合わせた3軸コイルが複数必要であり、やはり、複雑な構成となるといった問題がある。
【0010】
さらに、特開平9−28661号公報では、ベクトルの解析において、信号列を構成する周波数のフーリエ変換等により観測される周波数とを厳密に同値とすることが困難であり、周波数領域上でのモレが発生するため、窓関数法などを適用することにより、モレによる影響を軽減する必要があるといった問題もある。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、同一直線上に同一方向に異なる位置に置かれた少なくとも4つの単心コイルで構成される検出素子(または磁気発生素子)により、磁気発生素子(または検出素子)の存在する空間を推定する場合、推定すべき変数の数を減らすことのできるコイル位置測定方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、磁界を発生する磁気発生素子の存在空間を検出するコイル位置測定装置において、特定の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第1〜第4の単軸コイルと、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第1〜第4の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第4の磁界測定手段と、前記第1〜第4の磁界測定手段によって測定された第1〜第4の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求める磁気発生素子存在空間演算手段と、を具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、磁界を発生する磁気発生素子の存在空間を検出するコイル位置測定装置において、特定の第1の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第1〜第4の単軸コイルと、前記第1の軸線とは異なる特定の第2の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第5〜第8の単軸コイルと、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第1〜第4の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第4の磁界測定手段と、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第5〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第5〜第8の磁界測定手段と、前記第1〜第4の磁界測定手段によって測定された第1〜第4の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求めると共に、前記第5〜第8の磁界測定手段によって測定された第5〜第8の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求め、求めた前記2つの空間の交点または接近点に基づき前記磁気発生素子の存在する位置を推定する磁気発生素子存在空間演算手段と、を具備したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、磁界を発生する磁気発生素子の存在空間を検出するコイル位置測定装置において、特定の第1の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第1〜第4の単軸コイルと、前記第1の軸線とは異なる特定の第2の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第5〜第8の単軸コイルと、前記第1及び第2の軸線とは異なる特定の第3の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第9〜第12の単軸コイルと、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第1〜第4の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第4の磁界測定手段と 、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第5〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第5〜第8の磁界測定手段と、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第9〜第12の単軸コイルでそれぞれ測定する第9〜第12の磁界測定手段と、前記第1〜第4の磁界測定手段によって測定された第1〜第4の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求めると共に、前記第5〜第8の磁界測定手段によって測定された第5〜第8の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求め、さらに前記第9〜第12の磁界測定手段によって測定された第9〜第12の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求め、求めた前記3つの空間の交点または接近点に基づき前記磁気発生素子の存在する位置を推定する磁気発生素子存在空間演算手段と、を具備したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、内視鏡の挿入部に設けられ、磁界を発生する少なくとも1つの磁気発生素子と、特定の第1の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第1〜第4の単軸コイルと、前記第1の軸線とは異なる特定の第2の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第5〜第8の単軸コイルと、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第1〜第4の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第4の磁界測定手段と、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第5〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第5〜第8の磁界測定手段と、前記第1〜第4の磁界測定手段によって測定された第1〜第4の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求めると共に、前記第5〜第8の磁界測定手段によって測定された第5〜第8の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求め、求めた前記2つの空間の交点または接近点に基づき前記磁気発生素子の存在する位置を推定する磁気発生素子存在空間演算手段と、前記磁気発生素子存在空間演算手段が推定する前記磁気発生素子の存在する位置の情報に基づき前記内視鏡の挿入部の挿入形状を検出する挿入形状検出手段と、を具備したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、磁界を発生する磁気発生素子の存在空間を検出するコイル位置測定方法において、特定の軸線を中心として位置された第1の単軸コイルによって、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定 工程と、前記特定の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記磁気発生素子で発生された磁気強度を測定する第2の磁界測定工程と、前記特定の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、前記特定の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記磁気発生素子の存在空間を演算する工程と、を具備したことを特徴とする。
【0013】
本発明のコイル位置測定方法では、前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算することで、同一直線上に同一方向に異なる位置に置かれた少なくとも4つの単心コイルで構成される検出素子(または磁気発生素子)により、磁気発生素子(または検出素子)の存在する空間を推定する場合に、推定すべき変数の数を減らすことを可能とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
【0015】
第1の実施の形態:
図1ないし図39は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は内視鏡システムの構成を示す構成図、図2は図1の内視鏡装置形状検出装置の機能構成を示すブロック図、図3は図2の内視鏡装置形状検出装置の構成を示す構成図、図4は図3の内視鏡装置形状検出装置の要部である2ポートメモリ等の構成を示す構成図、図5は図4の2ポートメモリの動作を示すタイミング図、図6は図1の内視鏡システムの作用を示すフローチャート、図7は図6のFFT処理の流れを示すフローチャート、図8は図6の内視鏡システムの作用における並行処理タイミングを示すタイミング図、図9は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第1の説明図、図10は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第2の説明図、図11は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第3の説明図、図12は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第4の説明図、図13は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第5の説明図、図14は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第6の説明図、図15は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第7の説明図、図16は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第8の説明図、図17は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第9の説明図、図18は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第10の説明図、図19は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第11の説明図、図20は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の流れを示す第1のフローチャート、図21は図6のソースコイル推定位置座標算出処理の流れを示す第2のフローチャート、図22は図20及び図21により算出されたソースコイル推定位置に対する位置更新制御処理の流れを示すフローチャート、図23は図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理の流れを示すフローチャート、図24は図23の通常モード処理による表示例を示す図、図25は図23の拡大モード処理のの流れを示すフローチャート、図26は図25の拡大モード処理による表示例を示す図、図27は図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理における3Dモデル1および3Dモデル2のイメージモデルを説明する第1の説明図、図28は図27の3Dモデル1および3Dモデル2のイメージモデルの表示処理を示すフローチャート、図29は図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理における3Dモデル1および3Dモデル2のイメージモデルを説明する第2の説明図、図30は図29の色調補正処理の流れを示す第1のフローチャート、図31は図30の色調補正処理の作用を説明する第1の説明図、図32は図29の色調補正処理の流れを示す第2のフローチャート、図33は図30の色調補正処理の作用を説明する第2の説明図、図34は図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理における2Dモデルのイメージモデルの表示処理を示すフローチャート、図35は図34による処理で表示される内視鏡形状検出イメージ画像の表示例を示す図、図36は図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理における12点モデルのイメージモデルの表示処理を示すフローチャート、図37は図36による処理で表示される内視鏡形状検出イメージ画像の表示例を示す図、図38は図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理における直線モデルのイメージモデルの表示処理を示すフローチャート、図39は図38による処理で表示される内視鏡形状検出イメージ画像の表示例を示す図である。
【0016】
(構成)
図1に示すように、本実施の形態の内視鏡システム1は、内視鏡検査を行う内視鏡装置2と、内視鏡検査の補助に用いられる内視鏡装置形状検出装置3とを備え、この内視鏡形状検出装置3は、ベット4に横たわる患者5の体腔内に電子内視鏡6の挿入部7を挿入し、内視鏡検査を行う際の挿入補助手段として使用される。
【0017】
電子内視鏡6は、可撓性を有する細長の挿入部7の後端に湾曲操作ノブを設けた操作部8が形成され、この操作部8からユニバーサルコード9が延出され、ビデオイメージングシステム(またはビデオプロセッサ)10に接続されている。
【0018】
この電子内視鏡6は、ライトガイドが挿通されビデオプロセッサ10内の光源部からの照明光を伝送し、挿入部7の先端に設けた照明窓から伝送した照明光を出射し、患者等を照明する。照明された患部等の被写体は照明窓に隣接して設けられた観察窓に取り付けた対物レンズにより、その結像位置に配置された撮像素子に像を結び、この撮像素子は光電変換する。
【0019】
光電変換された信号はビデオプロッセサ10内の映像信号処理部により信号処理されて標準的な映像信号が生成され、ビデオプロセッサ10に接続された画像観察用モニタ11に表示される。
【0020】
この電子内視鏡6には鉗子チャンネル12が設けてあり、この鉗子チャンネル12の挿入口12aから例えば16個の磁気発生素子(またはソースコイル)14a、14b、…、14p(以下、符号14iで代表する)を有するプローブ15が挿通されることにより、挿入部7内にソースコイル14iが設置される。
【0021】
このプローブ15の後端から延出されたソースケーブル16は、その後端のコネクタが内視鏡形状検出装置3の装置本体21に着脱自在に接続される。そして、装置本体21側から高周波信号伝達手段としてソースケーブル16を介して磁気発生手段となるソースコイル14iに高周波信号(駆動信号)を印加することにより、ソースコイル14iは磁界を伴う電磁波を周囲に放射する。
【0022】
また、患者5が横たわるベット4には、共通の中心を持ち、同一直線上に同一方向に磁界を検出する少なくとも4つの単心コイル22kを並べた磁気検出素子(またはセンスコイル)、例えば2つのセンスコイル22a、22b(以下、22jで代表する)を直交した状態で、所定の位置に設置されている。この場合、単心コイル22kは全部で8個となる。
【0023】
センスコイル22jは、ベット4のコネクタから検出信号伝達手段としてのセンスケーブル23を介して装置本体21に接続されている。この装置本体21には使用者が装置を操作するための操作パネル24またはキーボード等が設けられている。また、この装置本体21には検出した内視鏡形状を表示する表示手段としてモニタ25が接続されている。
【0024】
さらに、内視鏡形状検出装置3の詳細な構成について説明する。内視鏡形状検出装置3は、図2に示すように、ソースコイル14iを起動する駆動ブロック26と、センスコイル22jが受信した信号を検出する検出ブロック27と、検出ブロック27で検出した信号を信号処理するホストプロセッサ28とから構成される。
【0025】
図3に示すように、電子内視鏡6の挿入部7に設置されるプローブ15には、上述したように、磁界を生成するための16個のソースコイル14iが所定の間隔で配置されており、これらソースコイル14iは、駆動ブロック26を構成する16個の互いに異なる高周波の駆動信号を生成するソースコイル駆動回路31に接続されている。
【0026】
ソースコイル駆動回路部31は、各ソースコイル14iをそれぞれ異なる周波数の正弦波の駆動信号電流で駆動し、それぞれの駆動周波数はソースコイル駆動回路部31内部の図示しない駆動周波数設定データ格納手段或いは駆動周波数設定データ記憶手段に格納された駆動周波数設定データ(駆動周波数データとも記す)により設定される。この駆動周波数データは、ホストプロセッサ28において内視鏡形状の算出処理等を行うCPU(中央処理ユニット)32によりPIO(パラレル入出力回路)33を介してソースコイル駆動回路部31内の駆動周波数データ格納手段(図示せず)に格納される。
【0027】
一方、2つのセンスコイル22jを構成する8個の単心コイル22kは、検出ブロック27を構成するセンスコイル信号増幅回路部34に接続されている。
【0028】
図4に示すように、センスコイル信号増幅回路部34では、単心コイル22kが1個につき1系統設けられた増幅回路35kに接続されており、各単心コイル22kで検出された微小な信号が増幅回路35kにより増幅されフィルタ回路36kでソースコイル群が発生する複数周波数が通過する帯域をもち不要成分を除去して出力バッファ37kに出力された後、ADC(アナログ・デジタル・コンバータ)38kでホストプロセッサ28が読み込み可能なデジタル信号に変換される。
【0029】
なお、検出ブロック27は、センスコイル信号増幅回路部34及びADC38kより構成され、センスコイル信号増幅回路部34は増幅回路35k、フィルタ回路36k及び出力バッファ37kより構成される。
【0030】
図3に戻り、このセンスコイル信号増幅回路部34の8系統の出力は、8個の前記ADC38kに伝送され、制御信号発生回路部40から供給されるクロックにより所定のサンプリング周期のデジタルデータに変換される。このデジタルデータは、制御信号発生回路部27からの制御信号によりローカルデータバス41を介して2ポートメモリ42に書き込まれる。
【0031】
なお、2ポートメモリ42は、図4に示すように、機能的には、ローカルコントローラ42a、第1のRAM42b、第2のRAM42c及びバススイッチ42dよりなり、図5に示すようなタイミングにより、ローカルコントローラ42aからのA/D変換開始信号によりADC38kがA/D変換を開始し、ローカルコントローラ42aからの切り換え信号によりバススイッチ42dがRAM42b、42cを切り換えながら第1RAM42b、42cを交互に読み出しメモリ及び書き込みメモリとして用い、書き込み信号により、電源投入後は、常時データの取り込みを行っている。
【0032】
再び、図3に戻り、CPU32は、制御信号発生回路部27からの制御信号により2ポートメモリ42に書き込まれたデジタルデータをローカルデータバス43、PCIコントローラ44及びPCIバス45(図4参照)からなる内部バス46を介して読みだし、メインメモリ47を用い、後述するように、デジタルデータに対して周波数抽出処理(フーリエ変換:FFT)を行い、各ソースコイル14iの駆動周波数に対応する周波数成分の磁界検出情報に分離抽出し、分離した磁界検出情報の各デジタルデータから電子内視鏡6の挿入部7内に設けられた各ソースコイル14iの空間位置座標を算出する。
【0033】
また、算出された位置座標データから電子内視鏡6の挿入部7の挿入状態を推定し、内視鏡形状画像を形成する表示データを生成し、ビデオRAM48に出力する。このビデオRAM48に書き込まれているデータをビデオ信号発生回路49が読みだし、アナログのビデオ信号に変換してモニタ25へと出力する。モニタ25は、このアナログのビデオ信号を入力すると、表示画面上に電子内視鏡6の挿入部7の挿入形状を表示する。
【0034】
CPU32において、各ソースコイル14iに対応した磁界検出情報、すなわち、各センスコイル22jの4つの単心コイル22kに発生する起電力(正弦波信号の振幅値)と位相情報が算出される。なお、位相情報は、起電力の極性±を示す。
【0035】
(作用)
本実施の形態の内視鏡システム1では、電源が投入されると、図6に示すように、ステップS1でパラメータファイルに基づき各システムパラメータを初期化し、ステップS2でハードウエアの初期化を行う。
【0036】
電源投入後は、2ポートメモリ42にはFFT処理を行うためのFFTポイント数分のデータが常時更新されており(図5参照)、ステップS3で、CPU32は、このFFTポイント数分のデータを取り込む。そして、ステップS4で窓関数法による処理によりデータの補正を行い、ステップS5で後述するFFT処理を行う。FFT処理後は、ステップS6で駆動周波数分の周波数成分を抽出し、ステップS7で振幅値及び位相差を算出し、ステップS8で算出した振幅値及び位相差の補正を行う。
【0037】
そして、ステップS9で8個の前記ADC38kからの信号(以下、チャンネル:CHとも記す)の検出が全て終了したか判断し、終了していなければステップS3に戻り、終了していればステップS10でセンスコイル特性に応じて全CH分の振幅値を補正し、ステップS11で全CH分の振幅値及び位相差により後述する方法によりソースコイル14iの推定位置座標を算出する。
【0038】
その後、ステップS12で内視鏡システム1のシステム終了SWがオンかどうか判断し、オンでないならば、ステップS13で後述する内視鏡形状検出イメージ画像表示処理を行い、ステップS3に戻り処理を繰り返す。また、ステップS12で内視鏡システム1のシステム終了SWがオンされると、ステップS14で各システムパラメータをパラメータファイルに保存した後、システムを終了する。
【0039】
ステップS5でのFFT処理では、図7に示すように、CPU32は、ステップS21で全CHがシグナル状態(FFTポイント数分のデータが揃った状態)かどうか判断し、シグナル状態ならばステップS22に進み、シグナル状態でないならばステップS23でシグナル状態になるまで待機しステップS22に進む。
【0040】
ステップS22では、FFT処理を行うCHのビットの状態(ビットが0ならば今回処理のためのデータ、ビットが1ならば処理済みのデータ)を判断し、ビットが0ならばステップS24でFFTを行い、FFT後ステップS25でビットの状態を1とする。ステップS22でビットが1ならばステップS21に戻り、次の第2以降のCH全てに対して処理を繰り返し全てのCHのFFT処理を行う。
【0041】
ステップS25後のステップS26では、全てのCHのビット状態が1かどうか判断し、全てのCHのビット状態が1でない場合は、ビット状態が1でないCHに対してFFT処理を行うためにステップS21に戻る。ステップS26で全てのCHのビット状態が1と判断すると、ステップS27で全CHをノンシグナル状態とし待機し、FFTポイント数分のデータが揃うとステップS28でシグナル状態にセットし、ステップS21に戻る。
【0042】
なお、図6の処理では、高速処理を行うために、図8に示すように、各処理単位を並列処理化するようにしている。特に、処理時間が長く繰り返し演算であるFFTについては、同じ処理単位をほぼ同時に処理する構成にしている。この並列処理化の対応によりCPU32の空き時間を有効に使用し高速化を図っている。
【0043】
上述したように、CPU32において、フーリエ変換に基づく周波数抽出処理を実現する。ここでは、各ソースコイル14iを駆動する正弦波の周波数fi とデジタルデータの打ち切り幅との関係により生ずる漏れ(leakage)と呼ばれる現象が問題となる。
【0044】
もし、サンプリングするデジタルデータの打ち切り幅(すなわち、信号列の長さに相当する)がすべての駆動周波数fiの周期に対して整数倍であれば、各周波数の正弦波の振幅及び位相情報(いわゆる振幅スペクトル及び位相スペクトル)を正確に求めることが可能である。しかし、打ち切り幅が少なくともいずれか1つの駆動周波数fiの周期に対して整数倍でなければ漏れが発生し、算出する振幅及び位相情報に誤差として反映される。これを防ぐため、一般的にはHamming窓等による窓関数法が用いられる(参考文献:THE FAST FOURIER TRANSFORM E.ORAN BRIGHAM Sec.6)。
【0045】
しかしながら、前記窓関数法はあくまで漏れによる誤差を軽減しているものであるにすぎない。また、駆動周波数として漏れの影響がなるべく小である値を使用する必要があり、これが制約となる場合もある。
【0046】
以下に図6のステップS6おける、漏れによる影響を簡便な行列演算により積極的に補正し、より高精度な振幅及び位相情報を得ることを可能とする周波数抽出処理について説明する。
【0047】
なお、簡単のため、フーリエ変換結果に対する正規化及び窓関数(矩形窓等)に対する係数倍での補償はすでになされているものとする。
【0048】
ある周波数fk の正弦波からなる信号列のフーリエ変換(ここでは複素離散的フーリエ変換とする)Fk
【数1】
Figure 0003748985
で表される。ここで、Nはサンプリングした離散信号列の長さ、jは虚数単位である。Fk は実数倍Re{Fk }及び虚数倍Im{Fk }からなっている。
【0049】
一方、前述したデジタルデータの打ち切り幅が駆動周波数fiの周期の整数倍であるという条件は、離散的フーリエ変換により観測される周波数fsi と駆動周波数fiとが等しいということに相当する。この条件が満たされない場合には、観測周波数fsi と駆動周波数fiとの間に誤差が生ずる(すなわち、周波数fiは観測できない)こととなる。もしすべての観測周波数fsi と駆動周波数fiとが等しい関係にあれば、打ち切り幅はすべての駆動周波数fi の周期に対して整数倍となっているため漏れは発生しない。
【0050】
ここでは、観測周波数fsi において得られたフーリエ変換Fsi から本来求めるべき駆動周波数fiのフーリエ変換Fiを導出する方法について示す。
【0051】
サンプリングしたデジタルデータによる信号列が、それぞれ駆動周波数fi(i=1,2,…,M)であるM個の正弦波により構成されている場合、観測周波数fsi 及び駆動周波数fiの各フーリエ変換の関係は、
【数2】
Figure 0003748985
と表すことができる。式(2)において、Aは、Re{F1 }、Im{F1 }ないしRe{FM }、Im{FM }の間における漏れの量を規定する係数列から構成される大きさ2M×2Mの行列である。
【0052】
ここで、式(2)をあらためて
【数3】
Y=A・X …(3)
とする。式(3)において、行列X及びYは、それぞれ駆動周波数fi 及び観測周波数fsi(i=1,2,…,M)のフーリエ変換の実数倍及び虚数部からなる大きさ2M×1の行列である。行列Xにおいて、
【数4】
X=X1 =[1,0,0,0,…,0,0,0]t …(4)
(tは転置を表す)となるのは、信号列が駆動周波数f1 、位相がπ/2ずれた振幅1の正弦波(すなわち余弦波)のみにより構成されている場合である。また、
【数5】
X=X2 =[0,1,0,0,…,0,0,0]t …(5)
となるのは、信号列が駆動周波数f1 、位相が0である正弦波のみにより構成されている場合である。
【0053】
同様に
【数6】
X=X3 =[0,0,1,0,…,0,0,0]t
X=X4 =[0,0,0,1,…,0,0,0]t


X=X2M-1=[0,0,0,0,…,0,1,0]t
X=X2M =[0,0,0,0,…,0,0,1]t …(6)
は信号列としてそれぞれ駆動周波数fi (ここではi=2,3,…,M)、位相のずれがπ/2または0である振幅1の正弦波を与えることにより発生するものである。
【0054】
一方、行列X1 ,X2 ,…,X2Mをそれぞれ式(3)に与えたときに得られる行列YをそれぞれY1 ,Y2 ,…,Y2Mとする。行列Y1 ないしY2Mは、それぞれ本来行列X1 ないしX2Mとして得られるはずの信号列によるデジタルデータを与えたときの、漏れ(この場合、行列Xにおいて0となる項に0以外の値が生ずる、1であるべき値が他の値となる等)をともなう観測値である。これらの行列Y=Y1 ,Y2 ,…,Y2Mは行列Aの各列を構成する項に他ならないため、
【数7】
A=[Y1 ,Y2 ,Y3 ,…,Y2M] …(7)
であることがわかる。
【0055】
以上をまとめると、駆動周波数fi のフーリエ変換Fi (本来、振幅及び位相情報の算出に用いられるべき周波数抽出情報)からなる行列Xは、
【数8】
X=A-1・Y …(8)
として示される、観測周波数fsiのフーリエ変換Fsiからなる行列Yに対する行列Aの逆行列A-1の乗算により求められ、行列Aは前述のように行列X=X1 ,X2 ,X3 ,…,X2Mとなるべき信号列を与えたときそれぞれ得られる行列Y=Y1 ,Y2 ,Y3 ,…,Y2Mから構成することが可能である。
【0056】
したがって、あらかじめ求めた行列Aの逆行列A-1を、信号列のフーリエ変換から得られる行列Yに乗ずることで、より正確な周波数情報の抽出が可能となり、ひいてはソースコイル14iに対する高精度な位置推定が達成できる。
【0057】
また、フーリエ変換及び行列A-1の乗算を同時に実行する大きさ2M×Nの行列Qを作成しておき、長さN×1のデジタルデータに直接乗ずることにより行列Xを求めることも可能である。
【0058】
これにより、内視鏡形状検出装置におけるソースコイル位置推定の高精度化が達成されるとともに、駆動周波数の選択における自由度が向上する。
【0059】
次に、図6のステップS11でのソースコイル推定位置座標算出処理について説明する。まず、ソースコイル推定位置座標の算出方法を説明し、その後に具体的な処理内容を説明する。
【0060】
図9に示すように、半径が極めて小さく薄い円形コイルでは、特開平9−84745号公報に記載されているように、円形コイルに電流を流すと磁気双極子と同様に、3次元空間上の点Pの磁位は次のように表される。
【0061】
【数9】
Figure 0003748985
μ :透磁率
1 :円形コイルの巻数
a :円形コイルの半径
I :円形コイルに流れる電流
従って、点PにおけるX,Y,Z軸と同一方向の磁界(HPx、HPy、HPz)は、
【数10】
Figure 0003748985
のように求められる。
図10に示すように、3次元空間(以下ワールド座標系XW −YW −ZW)上に磁界を発生する単心コイルCg (以下ソースコイル)を位置(XgW、YgW、ZgW)に置いた場合、点P(XPW、YPW、ZPW)の位置に発生する磁界を求める。
【0062】
ソースコイルを基準とした座標系をローカル座標系XL −YL −ZL とすると、ローカル座標系における点Pの座標(XPl、YPl、ZPl)は
【数11】
Figure 0003748985
l :ローカル座標系における原点Oから点Pへのベクトル
W :ワールド座標系における原点Oから点Pへのベクトル
W :ワールド座標系におけるソースコイルの位置へのベクトル
R:回転マトリックス
と表すことができる。
【0063】
但し、Rは回転マトリックスで、図11に示すように、極座標系における回転マトリックスRは
【数12】
Figure 0003748985
となる。αはZW 軸を中心とした回転量を、βはXW 軸を中心とした回転量を表す。
【0064】
ソースコイルを基準としたローカル座標系において、点Pに発生する磁界Hl (HPxl 、HPyl 、HPzl )は式(9)より
【数13】
Figure 0003748985
となる。
【0065】
従って、ワールド座標系の点PにおけるXW 、YW 、ZW 軸と同一方向の磁界HW (HPxW 、HPyW 、HPzW )は、
【数14】
Figure 0003748985
のように求められる。
【0066】
磁界HWは、空間上の点Pの位置とソースコイルの位置によって得られる項と、ソースコイルの向きによって得られる項で表すことができる。
【0067】
図12に示すように、電流を流すことによって磁界を発生するソースコイルを3次元空間上の適当な位置(Xg 、Yg 、Zg )に、ソースコイルによって発生する磁界を起電力として検出するY軸上にY軸と同一な方向に向いた単心コイル(以下センスコイル)を位置(Xd 、Yd 、Zd )におくとセンスコイルの位置の磁界Hy は式(14)より
【数15】
Figure 0003748985
となる。
【0068】
従って、センスコイルに発生する起電力Vy は、磁界Hy を時間tで偏微分することにより
【数16】
Figure 0003748985
2 :センスコイルの巻数
ωImax cos(ωt+φ):ソースコイルに流す電流Imax sin(ωt+φ)を時間tで微分した値
となり、5つの未知数(α、β、Xg 、Yg 、Zg )により表すことができる。
【0069】
また、図13に示すように、Y軸を中心に円を描き、ソースコイルを円周に沿って移動させたとき、センスコイルには常に一定の起電力が発生する。ただし、Y軸より見たセンスコイルの向きは常に同一とする。
【0070】
このとき、センスコイルをY軸上に複数並べることにより、ソースコイルが存在する空間、すなわち、Y軸を中心とした円を推定することができる。
【0071】
図14において、Y軸上に4つのセンスコイルを置き、Y軸はソースコイルの位置によって構成される平面γを基準とした座標系X’−Yを設定する。
【0072】
座標系X’−Yにおいて、各センスコイルに発生する起電力Vyiは
【数17】
Figure 0003748985
となる。ただし、gx 、gy は平面γとソースコイルの向きによって表される項である。
【0073】
従って、4つの未知数(gx 、gy 、Xg ’、Yg ’)を推定することによりソースコイルが存在する空間を求めることができる。
【0074】
つまり、同一直線上に同一な向きに少なくとも4つセンスコイル並べることにより、4つの方程式が得られ4つの未知数を求めることで、ソースコイルの存在する空間を円として推定することができる。
【0075】
詳細には、図15に示すように、3次元空間上に磁界を発生するソースコイルを適当な位置に、Y軸上に4つのセンスコイルを置く。ソースコイルと4つのセンスコイルによって構成される平面γをX’−Y平面とし、そのときのソースコイルの位置を(xg 、yg )、各センスコイルの位置を(xd0 、yd0)、 (xd1、yd1)、(xd2、yd2)、(xd3、yd3)とする。
【0076】
各センスコイルCs0、Cs1、Cs2、Cs3に発生する起電力Vy0、Vy1、Vy2、Vy3は、式(17)より次のようになる。
【0077】
【数18】
Figure 0003748985
【数19】
Figure 0003748985
【数20】
Figure 0003748985
【数21】
Figure 0003748985
つまり、ソースコイルの電流量と、各センスコイルの巻数等のパラメータからks1(i=0,1,2,3)が求められ、各センスコイルを既知の位置に置き、各センスコイルの起電力が測定されると、式(18)〜(21)は4つの未数gx 、gy 、xg 、yg で表すことができる。
【0078】
この4つの方程式を解くことによって、Y軸とソースコイルにより構成される平面上のソースコイルの位置(xg 、yg )が求められ、ソースコイルが存在する空間(円)を推定することができる。
【0079】
式(19)、(20)を行列の形式で表すと
【数22】
Figure 0003748985
となり、センスコイルとソースコイルの位置で表される項を行列Aで表す。
【0080】
【数23】
Figure 0003748985
クラーメルの方程式から行列Aの逆行列A-1を求めると
【数24】
Figure 0003748985
となり、gx 、gy は次のように計算できる。
【0081】
【数25】
Figure 0003748985
逆行列A-1を計算し、gx 、gy を式(18)、(21)に代入すると
【数26】
Figure 0003748985
【数27】
Figure 0003748985
となる。ただし、
【数28】
Figure 0003748985
である。
【0082】
式(26)、(27)は、xg 、yg を未知数とする非線形方程式となる。この2つの非線形方程式に対し、ニュートン法を適当し解xg 、yg を求める。
【0083】
実際にセンスコイルに観測される起電力をVy0’、Vy3’、式(26)、(27)のVy0、Vy3を推定値とすると、それぞれの差分値は
【数29】
1 (Xg 、Yg )=Vy0−Vy0’ …(29)
【数30】
2 (Xg 、Yg )=Vy3−Vy3’ …(30)
となる。式(29)、(30)において、センスコイルに観測される起電力Vy3’、Vy3が正確に求まり、推定値Vy0、Vy3のxg 、yg がソースコイルの位置と同一の値となったとき、値が0になる。
【0084】
そこで、ソースコイルの位置を推定するために、f1 =0、f2 =0を満たすxg 、yg を求める。
【0085】
1 、f2 をxg、yg で偏微分すると、ヤコビ行列Jは
【数31】
Figure 0003748985
となる。
【0086】
ヤコビ行列Jの逆行列J-1をクラーメルの方程式から求め、行列Cとおく。
【0087】
【数32】
Figure 0003748985
ニュートン法は
Χ(k+1) =Χ(k) −ΔΧ(k)
で定義される非線形方程式f(Χ)=0の反復解法であり、修正量ΔΧ(k) をf(Χ)のΧ=Χ(k) 付近での線形近似に基づいて定める。
【0088】
ΔΧ(k) =J-1(Χ(k) )f(Χ(k)
いま、xg 、yg の適当な初期値をxg0、yg0とするとxg 、yg の近似値xg1、yg1
【数33】
g1=xg0−{c001(xg0、yg0)+c012 (xg0、yg0)} …(33)
【数34】
g1=yg0−{c101(xg0、yg0)+c112 (xg0、yg0)} …(34)
のように求めることができる。
【0089】
g1、yg1式(29)、(30)に代入し、f1 、f2 の値が0にならなければ式(33)、(34)のxg0、yg0にxg1、yg1を代入しxg2、yg2を求め、再びf1 、f2 を計算する。この操作を繰り返すことにより、f1 、f2 が0に近づき、Xg 、yg が求められる。
【0090】
なお、ニュートン法によって非線形方程式を解いたが、最小2乗法等の手法を用いてもよい。
【0091】
単心コイルを少なくとも4つ同一直線上に同一な向きに並べたセンスコイルの出力値から、センスコイルとソースコイルにより構成される平面上のソースコイルの位置を推定することができる。すなわち、3次元空間においてソースコイルが存在する空間(円)を推定できる。
【0092】
また、単心コイルを4つ並べたことにより、2つの未知数による非線形方程式を求めることができ、ソースコイルの位置を容易に算出できる。
【0093】
上述したように、単心コイルを同一直線上に同一な向きに少なくとも4つ並べたセンスコイルの出力値から、磁界を発生する単心コイル(ソースコイル)の存在する空間(円)を求めることができる。従って、空間上にセンスコイルを少なくとも2つ配置するとにより、ソースコイルの位置を推定することができる(空間上の2つの円の交点として求められる)。
【0094】
本実施の形態では、空間上の2つの円の交点または2つの円周上の点を結ぶ距離が最も短くなる各円周上の点を求める(ノイズ等により2つの円が交点をもたない場合がある)。
【0095】
図16に示すように、ソースコイルを適当な位置に、センスコイルをX軸、Y軸上にそれぞれおくと、各センスコイルの出力値からソースコイルが存在する円C1 、C2 が求められる。
【0096】
1 が平面x=a1 上に存在し中心(a1 、0、0)、半径r1 の円、C2 が平面y=b2 上に存在し中心(0、b2 、0)、半径r2 の円とすると、
【数35】
1 :(x−a12 +y2 +z2 =r1 2 …(35)
【数36】
2 :x2 +(y−b22 +z2 =r2 2 …(36)
となる。
【0097】
一方、図17に示すように、任意の点P(x1 、y1 、z1 )から平面y=b2 に垂直に下ろしたときの点Qの座標は
(x1 、b2 、z1
である。
【0098】
点Qと円C2 の中心(0、b2 、0)を通過する平面y=b2 上に存在する直線mは実変数tを用いて
【数37】
x=x1 +tx1
y=b2
z=z1 +tz1 …(37)
と表される。式(35)を円C2 の方程式(36)に代入すると
【数38】
(x1 +tx12 +(z1 +tz12 =r2 2 …(38)
となり、tは次のようになる。
【0099】
【数39】
Figure 0003748985
直線mと円C2 の交点は2点存在するが、ここでは、t>0の場合を考える。式(39)を式(37)に代入すると
【数40】
Figure 0003748985
となる。式(40)は、図17に示すように点Pに最も近い円C2 上の点P’を表す。
【0100】
このとき、図18に示すように、点P(x1 、y1 、z1 )が円C1 上にあるならば
【数41】
1 =a1
1 =r1 cosθ
1 =r1 sinθ …(41)
であり、これを式(40)に代入して
【数42】
Figure 0003748985
となる。
【0101】
円C1 上の点と円C2 の上の点の距離の2乗Dは
【数43】
Figure 0003748985
であり、(43)式をθについて微分すると
【数44】
Figure 0003748985
となる。
【0102】
式(44)を0にする条件は
sinθ=0
(2円が交点を持たず、r1 <a1 かつr1 <b2 または、r1 <b2 または、r2 <a1 の場合)
または
【数45】
Figure 0003748985
である。
【0103】
したがって、式(45)を満たすθは、
【数46】
Figure 0003748985
となり、式(46)および式(40)、(41)から各円C1 、C2 の円周上の点の座標を求めることができる。
【0104】
円C1 上の点を(xc1、yc1、zc1)、円C2 の点を(xc2、yc2、zc2)とすると、ソースコイルの位置(xg、yg、zg)を例えば、各座標値の平均値として求める。
【0105】
【数47】
Figure 0003748985
したがって、単心コイルを同一直線上に同一な向きに4つ並べたセンスコイルを2つ用いることにより、空間上のソースコイルの位置を推定できる。
【0106】
上述したように、各センスコイルの出力値からソースコイルの存在する空間(円)を定義でき、それぞれの空間の交わりからソースコイルの位置を推定することができるが、このとき、センスコイルとソースコイルで構成される平面γとソースコイルの向きが直交した場合、センスコイルの出力は全て0となり、ソースコイルが存在する空間(円)を推定できなくなる。
【0107】
そこで、このようなときは、センスコイルとソースコイルで構成される平面γとソースコイルの向きの直交性を利用して、ソースコイルの位置を推定する。
【0108】
すなわち、図19に示すように、X軸のセンスコイルをSx 、Y軸上のセンスコイルをSy とし、センスコイルSx によって推定されるソースコイルが存在する円をC1 、Sy により推定されるソースコイルが存在する円をC2 とする。
【0109】
このとき、C1 はx=a1 上にあり中心(a1 、0、0)で半径r1 の円、C2 はy=b2 上にあり中心(0、b2 、0)で半径r2 の円となる。
【0110】
いま、X軸上のセンスコイルとソースコイルで構成される平面γとソースコイルの向きが直交していることから、Z軸に関する回転αは0となり、その向きはZ軸上の単位ベクトル(0、0、1)をX軸についてβ回転することで与えられる。
【0111】
従って、ソースコイルの向きを表すベクトルは
【数48】
Figure 0003748985
となる。
【0112】
このベクトルを法線ベクトルとし、X軸を通過する平面γの方程式は
【数49】
ysinβ+zcosβ=0 …(49)
と表される。
【0113】
また、円C2 の方程式は
【数50】
y=b2
2 +z2 =r2 2 …(50)
で与えられる。
【0114】
式(49)、(50)から円C2 と平面γの交点(xg 、yg 、zg )は
【数51】
g =±(r2 2−zg 21/2
yg =b2
g =−b2 tanβ …(51)
となり、この位置がソースコイルの位置である。
【0115】
この場合、平面γに垂直なソースコイルはZ軸の回転が0(α=0)であり、式(8)よりY軸上(0、yd、0)に軸方向に配置したセンスコイルに発生する電圧は
【数52】
Figure 0003748985
となる。
【0116】
式(51)のxg の式を
2 2 =xg 2+zg 2
に変形し、式(52)に代入する。
【0117】
【数53】
Figure 0003748985
式(53)からβを求めると
【数54】
Figure 0003748985
となる。
【0118】
したがって、ソースコイルの向きは式(54)、位置は式(51)から求められる。
【0119】
また、Y軸上のセンスコイルSy とソースコイルによって構成される平面とソースコイルの向きが直交する場合は前記と同様に
【数55】
Figure 0003748985
から、ソースコイルの3次元位置を求めることが可能である。
【0120】
つまり、センスコイルとソースコイルで構成されるとソースコイルの向きが直交した場合、すなわちセンスコイルの出力が0のときでも、ソースコイルの位置を推定することができる。
【0121】
また、センスコイルの出力が小さいとノイズとコイルの出力値との区別が困難になるため、適当なしきい値より小さいときは0とみなし、上記の方法でソースコイルの位置を求めることもできる。
【0122】
次に、上述した方法に基づく、CPU32における具体的なソースコイル推定位置座標算出処理について説明する。
【0123】
図1に示したように、4つの単心コイルを同一直線上に同一な向きに並べたセンスコイル22jをベット4に2つ直交した状態で配置する。また、単心コイルを16個つなげたソースコイル14iのプローブ15を電子内視鏡6の鉗子チャンネル12から挿入する。
【0124】
内視鏡形状検出装置3において、各ソースコイル14iに対応するセンスコイル22jに発生する電圧と位相を求められ、位相値から電圧の最大振幅値の±の極性を決定し、極性をもつ電圧値をセンスコイル22jの電圧値とする。
【0125】
すなわち、CPU32は、図20に示すように、ステップS31とステップS32で初めに処理されるソースコイル14iとセンスコイル22jの順番の初期化を行う。つまり、ステップS31ではiに0をセットし、ステップS32ではjに0をセットする。
【0126】
まず、第0番目のソースコイルと第0番目のセンスコイルが選ばれ、ステップS33において、第0番目のセンスコイルの4つの単心コイルに発生する電圧値V00、V01、V02、V03が取り込まれる。そして、ステップS33で取り込まれた電圧値が、ステップS34で大きさが0[V]であるかが判別される。
【0127】
ステップS34において第0番目のセンスコイルの4つの単心コイルの電圧値V00、V01、V02、V03が全て0[V]の場合、第0番目のソースコイルと第0番目のセンスコイルで構成される平面と第0番目のソースコイルの向きが直交していることを示す。このとき処理は、ステップS35へ進み、第0番目のセンスコイルに対応するフラグを0にし、ステップS36によりjをインクリメントし、ステップS33に戻り第1番目のセンスコイルの処理に移行する。
【0128】
ステップS34において、センスコイルの4つの単心コイルの電圧値00、V01、V02、V03が全て0[V]でない場合、ステップS37により第0番目のセンスコイルに対応するフラグを1にする。
【0129】
そして、ステップS38で第0番目のセンスコイルと第0番目のソースコイルによって構成される平面上の第0番目のソースコイルの2次元位置(x'g00、y'g00)を求める。
【0130】
ステップS39では、第0番目と第1番目のセンスコイルの第0番目のソースコイルの2次元位置を求める処理が終了したことを判別し、この場合、j=0だから第1番目のセンスコイルの第0番目のソースコイルの2次元位置を求める処理が終了していないので、ステップS36に進み、jをインクリメントし、ステップS33に戻り第1番目のセンスコイルの処理に移行する。
【0131】
そして、上記ステップS33からステップS38の処理を行う。このときはj=1なので、ステップS39では、第0番目と第1番目のセンスコイルの第0番目のソースコイルの2次元位置((x'g00、y'g00)及び(x'g10、y'g10))を求める処理が終了したことを判別する。
【0132】
すなわち、ステップS32からステップS39までは、上述した図9から図15により説明した方法の具体的な処理であり、センスコイルとソースコイルによって構成される平面上のソースコイルの位置(2次元位置)を算出する。
【0133】
そして、ステップS39の処理の後は、図21のステップS40に進み、ステップS40では、ステップS38により求められた各センスコイル毎のソースコイルの2次元位置から各センスコイル毎のソースコイルが存在する空間(円)を求める。
【0134】
次に、ステップS41においてフラグの値が全て1かどうか判断し、フラグの値が全て1の場合、センスコイルとソースコイルにより構成される平面とソースコイルの向きは直交していないことから、ステップS42に進み、ステップS42で各センスコイルによって得られる2つの円の2つの円周上の点が最も接近する2つの点の位置を算出する。そして、ステップS43で、算出された2つの点の位置を平均化することにより1つの点の位置、すなわち、第0番目のソースコイルの空間上の位置(3次元位置)を算出し、ステップS44に進む。
【0135】
また、ステップS41においてフラグの値が全て1ではない場合、すなわち、どちらかのセンスコイルに対してソースコイルが直交している場合、ステップS45で直交しているセンスコイルの並びを軸とするソースコイルの向きを算出し、その向きからステップS46によりソースコイルの空間上の位置(3次元位置)を算出し、ステップS44に進む。
【0136】
ステップS44では、全てのソースコイルの空間上の位置(3次元位置)が算出されたかどうか判断するが、この場合、i=0だから、図20のステップS47でiをインクリメントし、ステップS32に戻り、ステップS32からステップS47の処理を繰り返し、ステップS44において、最後のソースコイルの3次元位置が求められると処理を終了する。
【0137】
ステップS40からステップS43までは上述した図6から図18により説明した方法の具体的な処理であり、また、ステップS45からステップS46までは図19により説明した方法の具体的な処理である。
【0138】
従って、単心コイルを同一直線上に同一な向きに4つ並べたセンスコイルを2つ用いることにより、空間上のソースコイルの位置を推定できる。
【0139】
このように推定された空間上のソースコイルの位置は常時更新されるが、ソースコイルの位置に対して、図22に示す位置更新制御処理が行われる。すなわち、図22に示すように、例えば第0番目のソースコイルの空間上の位置(3次元位置)の座標を(x0,y0,z0)としたとき、ステップS51でこの3次元推定座標(x0,y0,z0)を入力し、ステップS52でこの3次元推定座標(x0,y0,z0)が1回目のソースコイル推定位置座標算出処理により得られた最初の3次元推定座標かどうか判断し、最初の3次元推定座標でないならば、ステップS53に進み、最初の3次元推定座標ならば、ステップS54に進む。
【0140】
最初の3次元推定座標の場合、ステップS54で3次元推定座標(x0,y0,z0)を前回3次元推定座標(xB,yB,zB)として格納し、ステップS55で3次元推定座標(x0,y0,z0)をソースコイル推定位置座標算出処理の出力とし処理を終了する。
【0141】
次に、最初の3次元推定座標ではなく、2回目の処理により得られた3次元推定座標(x0,y0,z0)について説明する。この場合も、ステップS51でこの3次元推定座標(x0,y0,z0)を入力し、ステップS52でこの3次元推定座標(x0,y0,z0)が1回目のソースコイル推定位置座標算出処理により得られた最初の3次元推定座標かどうか判断するが、最初の3次元推定座標でないので、ステップS53に進み、今回の3次元推定座標(x0,y0,z0)と前回3次元推定座標(xB,yB,zB)との差の絶対値が、所定のx,y,z座標の変動制限値xs,ys,zsを越えていないかどうか判断し、越えていない場合には、最初の3次元推定座標と同様に、ステップS54で3次元推定座標(x0,y0,z0)を前回3次元推定座標(xB,yB,zB)として格納し、ステップS55で3次元推定座標(x0,y0,z0)をソースコイル推定位置座標算出処理の出力とし処理を終了する。
【0142】
また、ステップS53で今回の3次元推定座標(x0,y0,z0)と前回3次元推定座標(xB,yB,zB)との差の絶対値が、所定のx,y,z座標の変動制限値xs,ys,zsを越えていると判断すると、ステップS56に進み、前回3次元推定座標(xB,yB,zB)をソースコイル推定位置座標算出処理の出力とし処理を終了する。
【0143】
このようにソースコイルの位置に対して、所定のx,y,z座標の変動制限値xs,ys,zsにより位置更新制御処理が行われる。
【0144】
なお、図22においては、第0番目のソースコイルを例に説明したが、この処理は全てのソースコイルに対して行われる。
【0145】
次に、図6のステップS13での内視鏡形状検出イメージ画像表示処理について説明する。
【0146】
内視鏡形状検出イメージ画像表示処理は、図23に示すように、ステップS61でソースコイル推定位置座標算出処理より出力されたソースコイルの空間上の位置(3次元位置)の座標に基づき内視鏡形状モデルデータを構築する。そして、ステップS62で内視鏡装置形状検出装置3に設けられている入力部からの入力により、内視鏡形状モデルデータによる内視鏡形状モデルの描画モードを判別し、通常モードならばステップS63の通常モード処理を行い、拡大モードならばステップS64の拡大モード処理を行って処理を終了する。
【0147】
そして、通常モード処理では、内視鏡装置形状検出装置3のモニタ25に、図24に示すような内視鏡形状モデルが表示される。
【0148】
拡大モード処理は、図25に示すように、ステップS71で内視鏡形状モデルが表示されているモニタ25上(図24参照)において拡大する範囲を選択するため、操作パネル24を操作し、その範囲の例えば左上と右下の座標を取得する。そして、ステップS72で選択した左上と右下の座標が同じかどうか判断し、同じならば拡大範囲が決定できないため、ステップS71に戻り、選択した左上と右下の座標が同じでない場合には、ステップS73に進む。
【0149】
ステップS73では、選択された範囲の中心に現在の内視鏡形状モデルの中心を移動させる。そして、ステップS74で選択された範囲がモニタ25の表示ウインドと同じになるように拡大し処理を終了する。
【0150】
これにより、モニタ25に図24のように表示されていた内視鏡形状モデルは、図26に示すように、拡大されてモニタ25に表示される。
【0151】
また、内視鏡形状のイメージ画像を次のモデルから選択して表示することができる。すなわち、
(1)3Dモデル1および3Dモデル2
(2)2Dモデル
(3)12点モデル
(4)直線モデル
である。
【0152】
3Dモデル1および3Dモデル2においては、3次関数曲線近似とナチュラルラインによる補間法、3次B−スプライン補間法あるいは2次B−スプライン補間法により、図27に示すように、ソースコイルの点座標からから内視鏡形状の立体像を補間し、ソースコイルの任意の座標の2つのモデルの法線ベクトルを得る。
【0153】
そして、図28に示すように、ステップS81で内視鏡形状モデルデータから、図29に示す面abcd、面cdefの順で面を描画し、ステップS82で各点に対してそれぞれの法線ベクトルを用いて面のシェーディング(スムーズシェーディング)を行い、内視鏡形状の立体イメージ画像を表示する。
【0154】
次に、ステップS83で、モニタ25平面をXY平面としたときの奥行き方向Z軸座標を、立体感を向上させるためにグレースケールによる色調補正を行うかどうか判断し、行う場合にはステップS84により色調補正処理を行い処理を終了する。
【0155】
ステップS84の色調補正処理は、内視鏡装置形状検出装置3の計測範囲フルスケールで色調補正を行う第1の色調補正処理と、内視鏡形状モデルの存在領域フルスケールで色調補正を行う第2の色調補正処理とがある。
【0156】
第1の色調補正処理は、図30に示すように、ステップS91で計測範囲の最大値及び最小値を取得し、ステップS92で内視鏡形状モデルデータから色調を算出し、ステップS93で算出された色調から表示できる色を求めて色調補正を行う。これにより図31に示すように、Z軸方向の計測範囲をフルスケールとして色調補正がなされる。
【0157】
一方、第2の色調補正処理は、図32に示すように、ステップS95で内視鏡形状モデルの存在範囲の最大値及び最小値を取得し、ステップS96で内視鏡形状モデルデータから色調を算出し、ステップS97で算出された色調から表示できる色を求めて色調補正を行う。これにより図33に示すように、内視鏡形状モデルの存在範囲をフルスケールとして色調補正がなされる。つまり、第2の色調補正処理は、第1の色調補正処理に比べ内視鏡形状モデルに対して細かく色調補正を行うことになる。
【0158】
内視鏡形状のイメージ画像の2Dモデルでは、図34に示すように、ステップS101でソースコイルの各座標を中心に円を描く(円は常に視点方向を向いている)。そして、ステップS102で色調補正を行うかどうか判断し、行う場合にはステップS103により色調補正処理を行い処理を終了することで、モニタ25に図35に示すような内視鏡形状のイメージ画像を表示する。
【0159】
また、内視鏡形状のイメージ画像の12点モデルでは、図36に示すように、ステップS105でソースコイルの全ての位置座標を線で結び、ステップS106で全ての点に×印を描き処理を終了することで、モニタ25に図37に示すような内視鏡形状のイメージ画像を表示する。
【0160】
さらに、内視鏡形状のイメージ画像の直線モデルでは、図38に示すように、ステップS108でソースコイルの全ての位置座標を線で結び、ステップS109で全ての点に「黒塗り□印」を描き処理を終了することで、モニタ25に図39に示すような内視鏡形状のイメージ画像を表示する。
【0161】
(効果)
以上説明したように、本実施の形態では、単心コイルを同一直線上に同一な向きに4つ並べたセンスコイルを2つ用いることにより、空間上のソースコイルの位置を推定できる。
【0162】
また、センスコイルとソースコイルの向きが直交した場合、すなわちセンスコイルの出力が0のときでも、ソースコイルの位置を推定することができる。
【0163】
なお、センスコイルの出力が小さいと、ノイズとセンスコイルの出力値との区別が困難になるが、適当なしきい値より小さいときは0とみなすことで、本実施の形態による方法でソースコイルの位置を求めることもできる。
【0164】
第2の実施の形態:
図40ないし図42は本発明の第2の実施の形態に係わり、図40は内視鏡システムの構成を示す構成図、図41は図40の内視鏡システムにおけるソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する説明図、図42は図40の内視鏡システムにおけるソースコイル推定位置座標算出処理の流れを示すフローチャートである。
【0165】
第2の実施の形態は、第1の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0166】
(構成)
本実施の形態では、図40に示すように、患者5が横たわるベット4には、共通の中心を持ち、同一直線上に同一方向に磁界を検出する少なくとも4つの単心コイル22kを並べた磁気検出素子(またはセンスコイル)、例えば2つのセンスコイル22a、22b、(以下、22jで代表する)を平行に並べ、所定の位置に設置されている。
【0167】
その他の構成は第1の実施の形態と同じである。
【0168】
(作用)
本実施の形態では、ソースコイル推定位置座標算出処理が第1の実施の形態と異なる。
【0169】
すなわち、図41に示すように、各センスコイルを平行に並べることによりソースコイルの位置を推定する。いま、センスコイルにより得られる円C1
【数56】
x=a1
y=b1 +r1 cosθ
z=r1 sinθ …(56)
また、円C2
【数57】
x=a2
y=b2 +r2 cosφ
z=r2 sinφ …(57)
と表す。C1 上の点をP1 (x1 、y1 、z1 )、C2 上の点をP2 (x2 、y2 、z2 )とすると、円C1 、C2 上の点が交わる又は最も接近するときの条件は
【数58】
y1 =y2 かつz1 =z2 …(58)
となる。
【0170】
条件式(58)に式(56)、(57)を代入し
【数59】
1 +r1 cosθ=b2 +r2 cosθ …(59)
【数60】
1 sinθ=r2 sinφ …(60)
式(60)の両辺を2乗すると
1 2(1−cos2θ)=r2 2(1−cos2 φ)
となり、式(59)を代入し整理する。
【0171】
【数61】
Figure 0003748985
式(56)と式(61)、式(57)と式(60)、(61)からに、円C1 、C2 の交点(a1 =a2 )または最も接近する2点を求めることができる。
【0172】
円C1 、C2 上の最も接近した2点が求められた場合、第1実施の形態で示したようにX軸方向の成分は平均をとることで1つの座標値を推定する(Y、Z軸方向の成分は、式(61)により1つ決定されている)。
【0173】
次に、上述した方法に基づく、本実施の形態のCPU32における具体的なソースコイル推定位置座標算出処理について説明する。
【0174】
図40に示したように、4つの単心コイルを同一直線上に同一な向きに並べた2つのセンスコイル22jをベット4に2つ平行に並べて配置する。また、単心コイルを16個つなげたソースコイル14iのプローブ15を電子内視鏡6の鉗子チャンネル13から挿入する。
【0175】
内視鏡形状検出装置3において、各ソースコイル14iに対応するセンスコイル22jに発生する電圧と位相を求められ、位相値から電圧の最大振幅値の±の極性を決定し、極性をもつ電圧値をセンスコイル22jの電圧値とする。
【0176】
そして、CPU32は、第1の実施の形態と同様に、図20に示したステップS32からステップS39処理を行い、図9から図15により説明した方法の具体的な処理により、センスコイルとソースコイルによって構成される平面上のソースコイルの位置(2次元位置)を算出する。
【0177】
本実施の形態のCPU32は、ステップS39の後、図42に示すように、ステップS111でステップS38により求められた各センスコイル毎のソースコイルの2次元位置から各センスコイル毎のソースコイルが存在する空間(円)を求める。
【0178】
そして、ステップS112で各センスコイルによって得られる2つの円の2つの円周上の点が最も接近する2つの点の位置を算出し、ステップS113で算出された2つの点の位置を平均化することにより1つの点の位置、すなわち、第0番目のソースコイルの位置を算出する。
【0179】
ステップS114では、全てのソースコイルの空間上の位置(3次元位置)が算出されたかどうか判断するが、この場合、i=0だから、図20のステップS47でiをインクリメントし、ステップS32に戻り、図20のステップS32から図42のステップS113の処理を繰り返し、ステップS114において、最後のソースコイルの3次元位置が求められると処理を終了する。
【0180】
このステップS111からステップS112までが、上述した図41により説明した方法の具体的な処理である。
【0181】
その他の作用は第1の実施の形態と同じである。
【0182】
(効果)
このように本実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加え、単心コイルを同一直線上に同一な向きに4つ並べた2つのセンスコイルを平行に並べた場合においても、空間上のソースコイルの位置を推定できる。
【0183】
第3の実施の形態:
図43ないし図47は本発明の第3の実施の形態に係わり、図43は内視鏡システムの構成を示す構成図、図44は図43の内視鏡システムにおけるソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する説明図、図45は図43の内視鏡システムにおけるソースコイル推定位置座標算出処理の流れを示す第1のフローチャート、図46は図43の内視鏡システムにおけるソースコイル推定位置座標算出処理の流れを示す第2のフローチャート、図47は図43の内視鏡システムの変形例の構成を示す構成図である。
【0184】
第3の実施の形態は、第1の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0185】
(構成)
第1実施の形態において、センスコイルとソースコイルで構成される平面とソースコイルの向きが直交した場合、センスコイルの出力値により直交性を検出し、直交性を利用してソースコイルの位置を推定した。
【0186】
しかし、実際にはセンスコイルの出力値にはノイズが含まれるため、センスコイルの出力値が完全に0になったことを検出することは難しく、直交性により正確にソースコイルの位置を推定することは困難と考えられる。
【0187】
そこで、本実施の形態では、図43に示すように、患者5が横たわるベット4には、共通の中心を持ち、同一直線上に同一方向に磁界を検出する少なくとも4つの単心コイル22kを並べた磁気検出素子(またはセンスコイル)、例えば3つのセンスコイル22a、22b、22c(以下、22jで代表する)を平行に並べ、所定の位置に設置されている。
【0188】
その他の構成は第1の実施の形態と同じである。
【0189】
(作用)
本実施の形態では、ソースコイル推定位置座標算出処理が第1の実施の形態と異なる。
【0190】
本実施の形態では、図44に示すように、単心コイルを同一直線上に同一な方向に4つ並べたセンスコイルを3つ並べ、センスコイルの組み合わせ毎にソースコイルの位置を推定し、推定された各位置に適当な重み付けを行ってソースコイルの位置を推定する。
【0191】
各センスコイルをCs1、Cs2、Cs3とし、Cs1、Cs2で求められるソースコイルの位置を(xg1、yg1、zg1)、Cs2、Cs3で求められるソースコイルの位置を(xg2、yg2、zg2)、Cs3、Cs1で求められるソースコイルの位置を(xg3、yg3、zg3)とする。
【0192】
また、各センサコイルの重みをw1 (i=1,2,3)とおくと、ソースコイルの位置(xg 、yg 、zg )を
【数62】
Figure 0003748985
として表すことができる。
【0193】
このとき、重み付けの方法として例えば、センスコイルの4つの単心コイルの出力値の最大値を各センスコイル毎に求め、各センスコイル毎に求めた出力値の最大値の大きさに応じて重み付けを行う。
【0194】
各センスコイルの出力値の最大値をVmaxi(i=1,2,3)とおくと、重みを
【数63】
Figure 0003748985
として計算できる。
【0195】
また、式(17)より、gx 、gy はセンスコイルとソースコイルによって構成される平面とソースコイルの向きによって求められる値であるため、例えば、各センスコイル毎に
xyi =g2 xi +g2 yi (i=1,2,3)
を求め、この値を式(63)のVmaxiに代入して重みに算出してもよい。
【0196】
次に、上述した方法に基づく、本実施の形態のCPU32における具体的なソースコイル推定位置座標算出処理について説明する。
【0197】
図43に示したように、4つの単心コイルを同一直線上に同一な向きに並べた3つのセンスコイル22jをベット4に3つ平行に並べて配置する。また、単心コイルを16個つなげたソースコイル14iのプローブ15を電子内視鏡6の鉗子チャンネル12から挿入する。
【0198】
内視鏡形状検出装置3において、各ソースコイル14iに対応するセンスコイル22jに発生する電圧と位相を求められ、位相値から電圧の最大振幅値の±の極性を決定し、極性をもつ電圧値をセンスコイル22jの電圧値とする。
【0199】
すなわち、CPU32は、図45に示すように、ステップS131とステップS132で初めに処理されるソースコイル14iとセンスコイル22jの順番の初期化を行う。つまり、ステップS131ではiに0をセットし、ステップS132ではjに0をセットする。
【0200】
まず、第0番目のソースコイルと第0番目のセンスコイルが選ばれ、ステップS133において、第0番目のセンスコイルの4つの単心コイルに発生する電圧値V00、V01、V02、V03が取り込まれる。そして、ステップS133で取り込まれた電圧値が、ステップS134で大きさが0[V]であるかが判別される。
【0201】
ステップS134において第0番目のセンスコイルの4つの単心コイルの電圧値V00、V01、V02、V03が全て0[V]の場合、第0番目のソースコイルと第0番目のセンスコイルで構成される平面と第0番目のソースコイルの向きが直交していることを示す。このとき処理は、ステップS135へ進み、第0番目のセンスコイルに対応するフラグを0にし、ステップS136によりjをインクリメントし、ステップS133に戻り第1番目のセンスコイルの処理に移行する。
【0202】
ステップS134において、センスコイルの4つの単心コイルの電圧値V00、V01、V02、V03が全て0[V]でない場合、ステップS137により第0番目のセンスコイルに対応するフラグを1にする。
【0203】
そして、ステップS138で第0番目のセンスコイルと第0番目のソースコイルによって構成される平面上の第0番目のソースコイルの2次元位置(x'g00、y'g00)を求める。
【0204】
ステップS139では、第0番目、第1番目及び第2番目のセンスコイルの第0番目のソースコイルの2次元位置を求める処理が終了したことを判別し、この場合、j=0だから第1番目のセンスコイルの第0番目のソースコイルの2次元位置を求める処理が終了していないので、ステップS136に進み、jをインクリメントし、ステップS133に戻り第1番目のセンスコイルの処理に移行する。
【0205】
そして、上記ステップS133からステップS138の処理を行う。このときはj=1なので、再びステップS136に進み、jをインクリメントし、ステップS133に戻り第1番目のセンスコイルの処理に移行し上記ステップS133からステップS138の処理を行う。
【0206】
そして、このときはj=2なので、ステップS139では、第0番目、第1番目及び第2番目のセンスコイルの第0番目のソースコイルの2次元位置((x'g00、y'g00)、(x'g10、y'g10)及び(x'g20、y'g20))を求める処理が終了したことを判別する。
【0207】
ステップS139で第0番目、第1番目及び第2番目のセンスコイルの第0番目のソースコイルの2次元位置((xg0i、yg0i)、(xg1i、yg1i)及び(xg2i、yg2i))を求める処理が終了したことを判別すると、図46に示すステップS140に進み、ステップS140では、ステップS138により求められた各センスコイル毎のソースコイルの2次元位置から各センスコイル毎のソースコイルが存在する空間(円)を求める。
【0208】
ステップS141では、ソースコイルとセンスコイルで構成される平面とソースコイルの向きが直交している場合の判別を行い、3つのセンスコイルの全てが直交していないときはステップS142、S143へ進み、それ以外はステップS144へ進む(但し、ソースコイルの向きに直交するセンスコイルは、2つ以上は存在しない)。
【0209】
ステップS141においてフラグの値の1つが0の場合、センスコイルとソースコイルにより構成される平面とソースコイルの向きが直交しているセンスコイルが存在することから、ステップS144で直交していない2つのセンスコイルを選び出し、各センスコイルによって得られる2つの円の2つの円周上の点が最も接近する2つの点の位置を算出する。
【0210】
そして、ステップS145では、算出された2つの点の位置を平均化することにより1つの点の位置、すなわち、第0番目のソースコイルの位置を算出する。
【0211】
また、ステップS141においてフラグが全て1の場合、ステップS142で各センスコイルの4つの単心コイルの電圧値の絶対値の最大値を求め、ステップS146において、各センスコイルの最大値に応じた重みを算出する(式(63))。また、ステップS143では、各センスコイル毎に求められた第0番目のソースコイルの2次元位置から、センスコイルの組み合わせ毎にソースコイルの3次元位置を求める。
【0212】
ステップS146で求めた重みとステップS143で求めた3次元位置からソースコイルの存在する空間位置をステップS147で求める(式(62))。
【0213】
そして、ステップS148において全てのソースコイルに対して処理が行われたかどうか判断し、図45のステップS149に戻りiをインクリメントし処理を繰り返すことで全てのソースコイルに対して処理を行い、ステップS148で最後のソースコイルの3次元位置が求められると処理を終了する。
【0214】
その他の作用は第1の実施の形態と同じである。
【0215】
(効果)
このように本実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加え、センスコイルとソースコイルによって構成され平面とソースコイルの向きが直交の状態に近づき、センスコイルの出力値が小さくなると、ノイズとコイルの出力値とを区別できなくなり、推定されるソースコイルの位置に誤差が含まれるが、直交した状態に近づいたセンスコイルにより求められたソースコイルの位置に対しては、重み付けを小さくし、そうでないセンスコイルにより求められたソースコイルの位置に対しては、重み付けを大きくしてソースコイルの位置推定するため、直交によるノイズの影響を受けにくく、正確なソースコイルの位置を推定することができる。
【0216】
なお、図43に示したように、3つのセンスコイル22jを患者5が横たわるベット4に平行に並べ所定の位置に設置するとしたが、図47に示すように、図43のセンスコイルとは直交する向きに、3つのセンスコイル22jを患者5が横たわるベット4に平行に並べ所定の位置に設置してもよい。
【0217】
上記各実施の形態では、ソースコイルから発生する磁界の強度を、順次、4つの単軸コイルからなる2つまたは3つのセンスコイルで検出することで、ソースコイルの位置を推定するとしたが、4つの単軸コイルからなる2つまたは3つのセンスコイルから順次磁界を発生させ、その磁界強度をソースコイルにより検出することで、ソースコイルの位置を推定するようにしても、同様な作用・効果を得ることができる。
【0218】
[付記]
(付記項1) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記特定の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記特定の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記特定の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0219】
(付記項2) 前記ソースコイルの位置の存在空間を演算する工程は、
前記ソースコイルの存在する空間を前記特定軸線から前記ソースコイルまでの距離として演算する工程を含む
ことを特徴とする付記項1に記載のコイル位置測定方法。
【0220】
(付記項3) 前記ソースコイルの位置の存在空間を演算する工程は、
前記ソースコイルの存在する空間を前記特定軸線を中心とする円領域として特定する円領域特定工程を含む
ことを特徴とする付記項1に記載のコイル位置測定方法。
【0221】
(付記項4) 前記円領域特定工程は、
前記特定軸線及び前記ソースコイルを通る平面の条件を用いて演算する工程を含む
ことを特徴とする付記項3に記載のコイル位置測定方法。
【0222】
(付記項5) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第1の軸線と異なる特定の第2の軸線を中心として配置された第5の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第5の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5の単軸コイルとは異なる位置に配置された第6の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第6の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5及び第6の単軸コイルとは異なる位置に配置された第7の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第7の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5、第6及び第7の単軸コイルとは異なる位置に配置された第8の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第8の磁界測定工程と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0223】
(付記項6) 前記ソースコイルの存在空間を演算する工程は、
前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記第1の軸線に対する前記ソースコイルの存在空間を演算する第1の存在空間演算工程と、
前記第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記第2の軸線に対する前記ソースコイルの存在空間を演算する第2の存在空間演算工程と
を含む
ことを特徴とする付記項5に記載のコイル位置測定方法。
【0224】
(付記項7) 前記ソースコイルの位置の存在空間を演算する工程は、
前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記第1の軸線から前記ソースコイルまでの距離を演算する第1の距離演算工程と、
前記第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記第2の軸線から前記ソースコイルまでの距離を演算する第2の距離演算工程と
を含む
ことを特徴とする付記項5に記載のコイル位置測定方法。
【0225】
(付記項8) 前記ソースコイルの位置の存在空間を演算する工程は、
前記第1の距離演算工程で得られた第1の距離情報と、前記第2の距離演算工程で得られた第2の距離情報とに基づき、前記ソースコイルの存在する位置を推定するソースコイル位置推定工程をさらに含む
ことを特徴とする付記項7に記載のコイル位置測定方法。
【0226】
(付記項9) 前記ソースコイルの位置の存在空間を演算する工程は、
前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在する空間を前記第1の軸線を中心とする第1の円領域として特定する第1の円領域特定工程と、
前記第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在する空間を前記第2の軸線を中心とする第2の円領域として特定する第2の円領域特定工程と
を含む
ことを特徴とする付記項5に記載のコイル位置測定方法。
【0227】
(付記項10) 前記ソースコイルの位置の存在空間を演算する工程は、
前記第1の円領域特定工程で得られた第1の円領域の情報と、前記第2の円領域特定工程で得られた第2の円領域の情報とに基づき、前記ソースコイルの存在する位置を推定するソースコイル位置推定工程をさらに含む
ことを特徴とする付記項9に記載のコイル位置測定方法。
【0228】
(付記項11) 前記ソースコイル位置推定工程は、
前記第1の円領域特定工程で得られた第1の円領域と、前記第2の円領域特定工程で得られた第2の円領域のと交点を演算する交点情報演算工程と、
前記交点情報演算工程で得られた交点情報に基づき、前記ソースコイルの存在位置を決定するコイル位置決定工程と
を含む
ことを特徴とする付記項10に記載のコイル位置測定方法。
【0229】
(付記項12) 前記ソースコイル位置推定工程は、
前記第1の円領域特定工程で得られた第1の円領域と、前記第2の円領域特定工程で得られた第2の円領域との最も近い最近点を検出する最近点検出工程と、
前記最近点検出工程で検出された最近点の位置情報に基づき、前記ソースコイルの存在位置を決定するコイル位置決定工程と
を含む
ことを特徴とする付記項10に記載のコイル位置測定方法。
【0230】
(付記項13) 前記円領域特定工程は、
前記第1の軸線および前記ソースコイルを通る平面の条件を用いて演算する工程と、
前記第2の軸線および前記ソースコイルを通る平面の条件を用いて演算する工程と
を含む
ことを特徴とする付記項9に記載のコイル位置測定方法。
【0231】
(付記項14) 前記ソースコイルの存在空間を演算する工程は、
前記第1の軸線および前記ソースコイルを通る平面の条件を用いて演算する工程と、
前記第2の軸線および前記ソースコイルを通る平面の条件を用いて演算する工程と
を含む
ことを特徴とする付記項5に記載のコイル位置測定方法。
【0232】
(付記項15) 前記ソースコイル位置推定工程は、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の単軸コイルの組み合わせにより推定される前記ソースコイルの位置を重み付けにより合成し、前記ソースコイルの位置を推定する重み付け工程
を含む
ことを特徴とする付記項10に記載のコイル位置測定方法。
【0233】
(付記項16) 前記ソースコイル位置推定工程は、
前記重み付け工程における重みを、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の単軸コイルの出力値の大きさに応じて算出する重み算出工程
をさらに含む
ことを特徴とする付記項15に記載のコイル位置測定方法。
【0234】
(付記項17) 重み算出工程は、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の単軸コイルの出力値の最大値を各々求め、その最大出力値の大きさに応じて前記重みを算出する
ことを特徴とする付記項16に記載のコイル位置測定方法。
【0235】
(付記項18) 重み算出工程は、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の単軸コイルの出力値の平均値を各々求め、その平均値の大きさに応じて前記重みを算出する
ことを特徴とする付記項16に記載のコイル位置測定方法。
【0236】
(付記項19) 前記ソースコイル位置推定工程は、
前記重み付け工程における重みを、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の単軸コイル及び前記ソースコイルにより構成される平面と、前記ソースコイルの向きにより求められる値に応じて算出する重み算出工程
をさらに含む
ことを特徴とする付記項15に記載のコイル位置測定方法。
【0237】
(付記項20) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第1の軸線と異なる特定の第2の軸線を中心として配置された第5の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第5の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5の単軸コイルとは異なる位置に配置された第6の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第6の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5及び第6の単軸コイルとは異なる位置に配置された第7の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第7の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5、第6及び第7の単軸コイルとは異なる位置に配置された第8の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第8の磁界測定工程と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度を所定条件と比較する測定強度比較工程と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度情報および前記測定強度比較工程の比較結果情報に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0238】
(付記項21) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記第1の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第1の比較工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記第2の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第2の比較工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記第3の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第3の比較工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第4の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第4の比較工程と、
前記第1の軸線と異なる特定の第2の軸線を中心として配置された第5の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第5の磁界測定工程と、
前記第5の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第5の比較工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5の単軸コイルとは異なる位置に配置された第6の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第6の磁界測定工程と、
前記第6の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第6の比較工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5及び第6の単軸コイルとは異なる位置に配置された第7の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第7の磁界測定工程と、
前記第7の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第7の比較工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5、第6及び第7の単軸コイルとは異なる位置に配置された第8の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第8の磁界測定工程と、
前記第8の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第8の比較工程と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度情報及び前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8比較結果に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0239】
(付記項22) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記第1の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第1の比較工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記第2の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第2の比較工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記第3の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第3の比較工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第4の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第4の比較工程と、
前記第1の軸線と異なる特定の第2の軸線を中心として配置された第5の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第5の磁界測定工程と、
前記第5の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第5の比較工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5の単軸コイルとは異なる位置に配置された第6の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第6の磁界測定工程と、
前記第6の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第6の比較工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5及び第6の単軸コイルとは異なる位置に配置された第7の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第7の磁界測定工程と、
前記第7の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第7の比較工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5、第6及び第7の単軸コイルとは異なる位置に配置された第8の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第8の磁界測定工程と、
前記第8の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第8の比較工程と、
前記第1、第2、第3及び第4の比較工程の比較結果の全てが所定条件を満足しないか、または前記第5、第6、第7及び第8の比較工程の比較結果の全てが所定条件を満足しないことを検出する比較結果検出工程と、
前記比較結果検出工程で所定条件を満足しないことが検出されないときに、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と、
前記比較結果検出工程で所定条件を満足しないことが検出されたときに、所定条件を満足する前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程または前記第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0240】
(付記項23) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第1の軸線と直交する第2の軸線を中心として配置された第5の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第5の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5の単軸コイルとは異なる位置に配置された第6の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第6の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前言己第5及び第6の単軸コイルとは異なる位置に配置された第7の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第7の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5、第6及び第7の単軸コイルとは異なる位置に配置された第8の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第8の磁界測定工程と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0241】
(付記項24) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第1の軸線と平行な第2の軸線を中心として配置された第5の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第5の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5の単軸コイルとは異なる位置に配置された第6の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第6の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5および第6の単軸コイルとは異なる位置に配置された第7の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第7の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5、第6及び第7の単軸コイルとは異なる位置に配置された第8の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第8の磁界測定工程と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0242】
(付記項25) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第1の軸線と平行な第2の軸線を中心として配置された第5の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第5の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5の単軸コイルとは異なる位置に配置された第6の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第6の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5及び第6の単軸コイルとは異なる位置に配置された第7の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第7の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5、第6及び第7の単軸コイルとは異なる位置に配置された第8の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第8の磁界測定工程と、
前記第1の軸線及び前記第2の軸線と平行な第3の軸線を中心として配置された第9の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第9の磁界測定工程と、
前記第3の軸線を中心とし、前記第9の単軸コイルとは異なる位置に配置された第10の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第10の磁界測定工程と、
前記第3の軸線を中心とし、前記第9及び第10の単軸コイルとは異なる位置に配置された第11の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第11の磁界測定工程と、
前記第3の軸線を中心とし、前記第9、第10及び第11の単軸コイルとは異なる位置に配置された第12の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第12の磁界測定工程と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11及び第12の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0243】
(付記項26) 前記第1の軸線と、前記第2の軸線と、前記第3の軸線は、同一平面上でそれぞれが平行である
ことを特徴とする付記項25に記載のコイル位置測定方法。
【0244】
(付記項27) 前記ソースコイルの存在空間を演算する工程は、
前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記第1の軸線に対する前記ソースコイルの存在空間を演算する第1の存在空間演算工程と、
前記第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記第2の軸線に対する前記ソースコイルの存在空間を演算する第2の存在空間演算工程と、
前記第9、第10、第11及び第12の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記第3の軸線に対する前記ソースコイルの存在空間を演算する第3の存在空間演算工程と
を含む
ことを特徴とする付記項25に記載のコイル位置測定方法。
【0245】
(付記項28) 前記ソースコイルの位置の存在空間を演算する工程は、
前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記第1の軸線から前記ソースコイルまでの距離を演算する第1の距離演算工程と、
前記第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記第2の軸線から前記ソースコイルまでの距離を演算する第2の距離演算工程と、
前記第9、第10、第11及び第12の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記第3の軸線から前記ソースコイルまでの距離を演算する第3の距離演算工程と
を含む
ことを特徴とする付記項25に記載のコイル位置測定方法。
【0246】
(付記項29) 前記ソースコイルの位置の存在空間を演算する工程は、前記第1の距離演算工程で得られた第1の距離情報と、前記第2の距離演算工程で得られた第2の距離情報と、前記第3の演算工程で得られた第3の距離情報とに基づき、前記ソースコイルの存在する位置を推定するソースコイル位置推定工程をさらに含む
ことを特徴とする付記項28に記載のコイル位置測定方法。
【0247】
(付記項30) 前記ソースコイル位置推定工程は、
前記各磁界測定工程で測定された磁界強度に応じて、前記第1の距離情報、第2の距離情報および前記第3の距離情報に重み付けをして前記ソースコイルの存在する位置を推定する重み付け工程を含む
ことを特徴とする付記項29に記載のコイル位置測定方法。
【0248】
(付記項31) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第1の軸線と平行な第2の軸線を中心として配置された第5の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第5の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5の単軸コイルとは異なる位置に配置された第6の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第6の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5及び第6の単軸コイルとは異なる位置に配置された第7の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第7の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5、第6及び第7の単軸コイルとは異なる位置に配置された第8の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第8の磁界測定工程と、
前記第1の軸線及び前記第2の軸線と平行な第3の軸線を中心として配置された第9の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第9の磁界測定工程と、
前記第3の軸線を中心とし、前記第9の単軸コイルとは異なる位置に配置された第10の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第10の磁界測定工程と、
前記第3の軸線を中心とし、前記第9及び第10の単軸コイルとは異なる位置に配置された第11の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第11の磁界測定工程と、
前記第3の軸線を中心とし、前記第9、第10及び第11の単軸コイルとは異なる位置に配置された第12の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第12の磁界測定工程と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11及び第12の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度を所定条件と比較する測定強度比較工程と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11及び第12の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度情報及び前記測定強度比較工程の比較結果情報に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0249】
(付記項32) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記第1の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第1の比較工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記第2の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第2の比較工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記第3の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第3の比較工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第4の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第4の比較工程と、
前記第1の軸線と平行な第2の軸線を中心として配置された第5の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第5の磁界測定工程と、
前記第5の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第5の比較工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5の単軸コイルとは異なる位置に配置された第6の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第6の磁界測定工程と、
前記第6の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第6の比較工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5及び第6の単軸コイルとは異なる位置に配置された第7の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第7の磁界測定工程と、
前記第7の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第7の比較工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5、第6及び第7の単軸コイルとは異なる位置に配置された第8の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第8の磁界測定工程と、
前記第8の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第8の比較工程と、
前記第1の軸線及び前記第2の軸線と平行な第3の軸線を中心として配置された第9の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第9の磁界測定工程と、
前記第9の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第9の比較工程と、
前記第3の軸線を中心とし、前記第9の単軸コイルとは異なる位置に配置された第10の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第10の磁界測定工程と、
前記第10の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第10の比較工程と、
前記第3の軸線を中心とし、前記第9及び第10の単軸コイルとは異なる位置に配置された第11の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第11の磁界測定工程と、
前記第11の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第11の比較工程と、
前記第3の軸線を中心とし、前記第9、第10及び第11の単軸コイルとは異なる位置に配置された第12の単軸コイルによって、前記ソースコイルで発生された磁界強度を測定する第12の磁界測定工程と、
前記第12の磁界測定工程で測定された磁界強度を所定条件と比較する第12の比較工程と、
前記第1、第2、第3及び第4の比較工程の比較結果の全てが所定条件を満足しないか、または前記第5、第6、第7及び第8の比較工程の比較結果の全てが所定条件を満足しないか、または前記第9、第10、第11及び第12の比較工程の比較結果の全てが所定条件を満足しないことを検出する比較結果検出工程と、
前記比較結果検出工程で所定条件を満足しないことが検出されないときに、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11及び第12の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と、
前記比較結果検出工程で所定条件を満たさないことが検出されたときに、所定条件を満足する前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程または前記第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程または前記第9、第10、第11及び第12の磁界測定工程で測定されたいずれか2組の磁界強度に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0250】
(付記項33) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定装置において、
特定の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記ソースコイルで発生された磁界強度を前記第1〜第4の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第4の磁界測定部と、
前記第1〜第4の磁界測定部によって測定された第1〜第4の磁界強度に基づき前記ソースコイルの存在する空間を演算するソースコイル存在空間演算部と
を具備することを特徴とするコイル位置測定装置。
【0251】
(付記項34) 前記ソースコイル存在空間演算部は、
前記ソースコイルの存在する空間を前記特定軸線から前記ソースコイルまでの距離として演算する手段を含む
ことを特徴とする付記項33に記載のコイル位置測定装置。
【0252】
(付記項35) 前記ソースコイル存在空間演算部は、
前記ソースコイルの存在する空間を前記特定軸線を中心とする円領域として特定する円領域特定手段を含む
ことを特徴とする付記項33に記載のコイル位置測定装置。
【0253】
(付記項36) 前記円領域特定手段は、
前記特定軸線及び前記ソースコイルを通る平面の条件を用いて演算する手段を含む
ことを特徴とする付記項35に記載のコイル位置測定装置。
【0254】
(付記項37) 前記ソースコイル存在空間演算部は、
前記特定軸線及び前記ソースコイルを通る平面の条件を用いて演算する手段を含む
ことを特徴とする付記項33に記載のコイル位置測定装置。
【0255】
(付記項38) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線とは異なる特定の第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記ソースコイルで発生された磁界強度を前記第1〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第8の磁界測定部と、
前記第1〜第8の磁界測定部によって測定された第1〜第8の磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在する空間を演算するソースコイル存在空間演算部と
を具備することを特徴とするコイル位置測定装置。
【0256】
(付記項39) 前記ソースコイル存在空間演算部は、
前記第1〜第4の磁界測定部で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記第1の軸線に対する前記ソースコイルの存在空間を演算する第1の存在空間演算手段と、
前記第5〜第8の磁界測定部で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記第2の軸線に対する前記ソースコイルの存在空間を演算する第2の存在空間演算手段と
を含む
ことを特徴とする付記項38に記載のコイル位置測定装置。
【0257】
(付記項40) 前記ソースコイル存在空間演算部は、
前記第1〜第4の磁界測定部で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記第1の軸線から前記ソースコイルまでの距離を演算する第1の距離演算手段と、
前記第5〜第8の磁界測定部で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記第2の軸線から前記ソースコイルまでの距離を演算する第2の距離演算手段と
を含む
ことを特徴とする付記項38に記載のコイル位置測定装置。
【0258】
(付記項41) 前記ソースコイル存在空間演算部は、
前記第1の距離演算手段で得られた第1の距離情報と、前記第2の距離演算手段で得られた第2の距離情報とに基づき、前記ソースコイルの存在する位置を推定するソースコイル位置推定手段をさらに含む
ことを特徴とする付記項40に記載のコイル位置測定装置。
【0259】
(付記項42) 前記ソースコイル存在空間演算部は、
前記第1〜第4の磁界測定部で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在する空間を前記第1の軸線を中心とする第1の円領域として特定する第1の円領域特定手段と、
前記第5〜第8の磁界測定部で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在する空間を前記第2の軸線を中心とする第2の円領域として特定する第2の円領域特定手段と
を含む
ことを特徴とする付記項38に記載のコイル位置測定装置。
【0260】
(付記項43) 前記ソースコイル存在空間演算部は、
前記第1の円領域特定手段で得られた第1の円領域の情報と、前記第2の円領域特定手段で得られた第2の円領域の情報とに基づき、前記ソースコイルの存在する位置を推定するソースコイル位置推定手段をさらに含む
ことを特徴とする付記項42に記載のコイル位置測定装置。
【0261】
(付記項44) 前記ソースコイル位置推定手段は、
前記第1の円領域特定手段で得られた第1の円領域と、前記第2の円領域特定手段で得られた第2の円領域のと交点を演算する交点情報演算手段と、
前記交点情報演算手段で得られた交点情報に基づき、前記ソースコイルの存在位置を決定するコイル位置決定手段と
を含む
ことを特徴とする付記項43に記載のコイル位置測定装置。
【0262】
(付記項45) 前記ソースコイル位置推定手段は、
前記第1の円領域特定手段で得られた第1の円領域と、前記第2の円領域特定手段で得られた第2の円領域との最も近い最近点を検出する最近点検出手段と、
前記最近点検出手段で検出された最近点の位置情報に基づき、前記ソースコイルの存在位置を決定するコイル位置決定手段と
を含む
ことを特徴とする付記項43に記載のコイル位置測定装置。
【0263】
(付記項46) 前記第2の円領域特定手段は、
前記第1の軸線および前記ソースコイルを通る平面の条件を用いて演算する手段と、
前記第2の軸線および前記ソースコイルを通る平面の条件を用いて演算する手段と
を含む
ことを特徴とする付記項43に記載のコイル位置測定装置。
【0264】
(付記項47) 前記ソースコイル存在空間演算部は、
前記第1の軸線および前記ソースコイルを通る平面の条件を用いて演算する手段と、
前記第2の軸線および前記ソースコイルを通る平面の条件を用いて演算する手段と
を含む
ことを特徴とする付記項38に記載のコイル位置測定装置。
【0265】
(付記項48) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線とは異なる特定の第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記ソースコイルで発生された磁界強度を前記第1〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第8の磁界測定部と、
前記第1〜第8の磁界測定部で測定された磁界強度を所定条件と比較する第1〜第8の比較部と、
前記第1〜第4の比較部の比較結果の全てが所定条件を満足しないか、または前記第5〜第8の比較部の比較結果の全てが所定条件を満足しないことを検出する比較結果検出部と、
前記比較結果検出部で所定条件を満足しないことが検出されないときに、前記第1〜第8の磁界測定部で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在空間を演算する手段と、
前記比較結果検出工程で所定条件を満足しないことが検出されたときに、所定条件を満足する前記第1〜第4の磁界測定部または前記第5〜第8の磁界測定部で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在空間を演算する手段と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定装置。
【0266】
(付記項49) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線と直交する第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記ソースコイルで発生された磁界強度を前記第1〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第8の磁界測定部と、
前記第1〜第8の磁界測定部によって測定された第1〜第8の磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在する空間を演算するソースコイル存在空間演算部と
を具備することを特徴とするコイル位置測定装置。
【0267】
(付記項50) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線に平行な第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記ソースコイルで発生された磁界強度を前記第1〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第8の磁界測定部と、
前記第1〜第8の磁界測定部によって測定された第1〜第8の磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在する空間を演算するソースコイル存在空間演算部と
を具備することを特徴とするコイル位置測定装置。
【0268】
(付記項51) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線に平行な第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記第1及び第2の軸線に平行な第3の軸線を中心として配置された第9〜第12の単軸コイルと、
前記ソースコイルで発生された磁界強度を前記第1〜第12の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第12の磁界測定部と、
前記第1〜第12の磁界測定部によって測定された第1〜第12の磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在する空間を演算するソースコイル存在空間演算部と
を具備することを特徴とするコイル位置測定装置。
【0269】
(付記項52) 磁界を発生するソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線とは異なる特定の第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記第1及び第2の軸線とは異なる第3の軸線を中心として配置された第9〜第12の単軸コイルと、
前記第1〜第12の単軸コイルを表面より内側に内蔵してなる位置測定面と、
前記ソースコイルで発生された磁界強度を前記第1〜第12の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第12の磁界測定部と、
前記第1〜第12の磁界測定部によって測定された第1〜第12の磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在する空間を演算するソースコイル存在空間演算部と
を具備することを特徴とするコイル位置測定装置。
【0270】
(付記項53) 内視鏡の挿入形状を検出するために、高周波信号を受けて磁界を伴う電磁波を放射する磁界発生手段と、
前記電磁波を受信し、受信した電磁波の磁界情報を検出する磁界検出手段と、
前記磁界検出手段が検出した検出信号から参照信号を参照して所定の周波数成分を抽出する周波数抽出手段と、
前記周波数抽出手段が抽出した周波数成分信号を基に、前記内視鏡の挿入状態を検出する挿入状態検出手段と、
前記挿入状態検出手段が検出した挿入状態を表示する表示手段と、
前記磁界検出手段により検出された検出信号を前記挿入状態検出手段側へ伝達する検出信号伝達手段と、
前記磁界発生手段へ供給する高周波信号を伝達する高周波信号伝達手段と
を備え、
前記磁界検出手段および検出信号伝達手段、または磁界発生手段および高周波信号伝達手段のいずれか一組が前記内視鏡の挿入部に設けられた内視鏡形状検出装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線と異なる特定の第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記磁界発生手段で発生された磁界強度を前記第1〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第8の磁界測定部と、
前記第1〜第8の磁界測定部によって測定された第1〜第8の磁界強度に基づき、前記磁界発生手段の存在する空間を演算する磁界発生手段存在空間演算部と
を具備することを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0271】
(付記項54) 内視鏡の挿入形状を検出するために、高周波信号を受けて磁界を伴う電磁波を放射する磁界発生手段と、
前記電磁波を受信し、受信した電磁波の磁界情報を検出する磁界検出手段と、
前記磁界検出手段が検出した検出信号から参照信号を参照して所定の周波数成分を抽出する周波数抽出手段と、
前記周波数抽出手段が抽出した周波数成分信号を基に、前記内視鏡の挿入状態を検出する挿入状態検出手段と、
前記挿入状態検出手段が検出した挿入状態を表示する表示手段と、
前記磁界検出手段により検出された検出信号を前記挿入状態検出手段側へ伝達する検出信号伝達手段と、
前記磁界発生手段へ供給する高周波信号を伝達する高周波信号伝達手段と
を備え、
前記磁界検出手段および検出信号伝達手段、または磁界発生手段および高周波信号伝達手段のいずれか一組が前記内視鏡の挿入部に設けられた内視鏡形状検出装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線と直交する第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記磁界発生手段で発生された磁界強度を前記第1〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第8の磁界測定部と、
前記第1〜第8の磁界測定部によって測定された第1〜第8の磁界強度に基づき、前記磁界発生手段の存在する空間を演算する磁界発生手段存在空間演算部と
を具備することを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0272】
(付記項55) 内視鏡の挿入形状を検出するために、高周波信号を受けて磁界を伴う電磁波を放射する磁界発生手段と、
前記電磁波を受信し、受信した電磁波の磁界情報を検出する磁界検出手段と、
前記磁界検出手段が検出した検出信号から参照信号を参照して所定の周波数成分を抽出する周波数抽出手段と、
前記周波数抽出手段が抽出した周波数成分信号を基に、前記内視鏡の挿入状態を検出する挿入状態検出手段と、
前記挿入状態検出手段が検出した挿入状態を表示する表示手段と、
前記磁界検出手段により検出された検出信号を前記挿入状態検出手段側へ伝達する検出信号伝達手段と、
前記磁界発生手段へ供給する高周波信号を伝達する高周波信号伝達手段と
を備え、
前記磁界検出手段および検出信号伝達手段、または磁界発生手段および高周波信号伝達手段のいずれか一組が前記内視鏡の挿入部に設けられた内視鏡形状検出装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線に平行な第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記磁界発生手段で発生された磁界強度を前記第1〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第8の磁界測定部と、
前記第1〜第8の磁界測定部によって測定された第1〜第8の磁界強度に基づき、前記磁界発生手段の存在する空間を演算する磁界発生手段存在空間演算部と
を具備することを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0273】
(付記項56) 内視鏡の挿入形状を検出するために、高周波信号を受けて磁界を伴う電磁波を放射する磁界発生手段と、
前記電磁波を受信し、受信した電磁波の磁界情報を検出する磁界検出手段と、
前記磁界検出手段が検出した検出信号から参照信号を参照して所定の周波数成分を抽出する周波数抽出手段と、
前記周波数抽出手段が抽出した周波数成分信号を基に、前記内視鏡の挿入状態を検出する挿入状態検出手段と、
前記挿入状態検出手段が検出した挿入状態を表示する表示手段と、
前記磁界検出手段により検出された検出信号を前記挿入状態検出手段側へ伝達する検出信号伝達手段と、
前記磁界発生手段へ供給する高周波信号を伝達する高周波信号伝達手段と
を備え、
前記磁界検出手段および検出信号伝達手段、または磁界発生手段および高周波信号伝達手段のいずれか一組が前記内視鏡の挿入部に設けられた内視鏡形状検出装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線に平行な第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記第1及び第2の軸線に平行な第3の軸線を中心として配置された第9〜第12の単軸コイルと、
前記磁界発生手段で発生された磁界強度を前記第1〜第12の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第12の磁界測定部と、
前記第1〜第12の磁界測定部によって測定された第1〜第12の磁界強度に基づき、前記磁界発生手段の存在する空間を演算する磁界発生手段存在空間演算部と
を具備することを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0274】
(付記項57) 内視鏡の挿入形状を検出するために、高周波信号を受けて磁界を伴う電磁波を放射する磁界発生手段と、
前記電磁波を受信し、受信した電磁波の磁界情報を検出する磁界検出手段と、
前記磁界検出手段が検出した検出信号から参照信号を参照して所定の周波数成分を抽出する周波数抽出手段と、
前記周波数抽出手段が抽出した周波数成分信号を基に、前記内視鏡の挿入状態を検出する挿入状態検出手段と、
前記挿入状態検出手段が検出した挿入状態を表示する表示手段と、
前記磁界検出手段により検出された検出信号を前記挿入状態検出手段側へ伝達する検出信号伝達手段と、
前記磁界発生手段へ供給する高周波信号を伝達する高周波信号伝達手段と
を備え、
前記磁界検出手段および検出信号伝達手段、または磁界発生手段および高周波信号伝達手段のいずれか一組が前記内視鏡の挿入部に設けられた内視鏡形状検出装置において、
前記表示手段は、前記前記内視鏡の挿入状態を立体像により表示する
ことを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0275】
(付記項58) 内視鏡の挿入形状を検出するために、高周波信号を受けて磁界を伴う電磁波を放射する磁界発生手段と、
前記電磁波を受信し、受信した電磁波の磁界情報を検出する磁界検出手段と、
前記磁界検出手段が検出した検出信号から所定の周波数成分を抽出する周波数抽出手段と、
前記周波数抽出手段が抽出した周波数成分信号を基に、前記内視鏡の挿入状態を検出する挿入状態検出手段と、
前記挿入状態検出手段が検出した挿入状態を表示する表示手段と、
前記磁界検出手段により検出された検出信号を前記挿入状態検出手段側へ伝達する検出信号伝達手段と、
前記磁界発生手段へ供給する高周波信号を伝達する高周波信号伝達手段と
を備え、
前記磁界検出手段および検出信号伝達手段、または磁界発生手段および高周波信号伝達手段のいずれか一組が前記内視鏡の挿入部に設けられた内視鏡形状検出装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線と異なる特定の第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記磁界発生手段で発生された磁界強度を前記第1〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第8の磁界測定部と、
前記第1〜第8の磁界測定部によって測定された第1〜第8の磁界強度に基づき、前記磁界発生手段の存在する空間を演算する磁界発生手段存在空間演算部と
を具備することを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0276】
(付記項59) 内視鏡の挿入形状を検出するために、高周波信号を受けて磁界を伴う電磁波を放射する磁界発生手段と、
前記電磁波を受信し、受信した電磁波の磁界情報を検出する磁界検出手段と、
前記磁界検出手段が検出した検出信号から所定の周波数成分を抽出する周波数抽出手段と、
前記周波数抽出手段が抽出した周波数成分信号を基に、前記内視鏡の挿入状態を検出する挿入状態検出手段と、
前記挿入状態検出手段が検出した挿入状態を表示する表示手段と、
前記磁界検出手段により検出された検出信号を前記挿入状態検出手段側へ伝達する検出信号伝達手段と、
前記磁界発生手段へ供給する高周波信号を伝達する高周波信号伝達手段と
を備え、
前記磁界検出手段および検出信号伝達手段、または磁界発生手段および高周波信号伝達手段のいずれか一組が前記内視鏡の挿入部に設けられた内視鏡形状検出装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線と直交する第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記磁界発生手段で発生された磁界強度を前記第1〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第8の磁界測定部と、
前記第1〜第8の磁界測定部によって測定された第1〜第8の磁界強度に基づき、前記磁界発生手段の存在する空間を演算する磁界発生手段存在空間演算部と
を具備することを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0277】
(付記項60) 内視鏡の挿入形状を検出するために、高周波信号を受けて磁界を伴う電磁波を放射する磁界発生手段と、
前記電磁波を受信し、受信した電磁波の磁界情報を検出する磁界検出手段と、
前記磁界検出手段が検出した検出信号から所定の周波数成分を抽出する周波数抽出手段と、
前記周波数抽出手段が抽出した周波数成分信号を基に、前記内視鏡の挿入状態を検出する挿入状態検出手段と、
前記挿入状態検出手段が検出した挿入状態を表示する表示手段と、
前記磁界検出手段により検出された検出信号を前記挿入状態検出手段側へ伝達する検出信号伝達手段と、
前記磁界発生手段へ供給する高周波信号を伝達する高周波信号伝達手段と
を備え、
前記磁界検出手段および検出信号伝達手段、または磁界発生手段および高周波信号伝達手段のいずれか一組が前記内視鏡の挿入部に設けられた内視鏡形状検出装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線に平行な第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記磁界発生手段で発生された磁界強度を前記第1〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第8の磁界測定部と、
前記第1〜第8の磁界測定部によって測定された第1〜第8の磁界強度に基づき、前記磁界発生手段の存在する空間を演算する磁界発生手段存在空間演算部と
を具備することを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0278】
(付記項61) 内視鏡の挿入形状を検出するために、高周波信号を受けて磁界を伴う電磁波を放射する磁界発生手段と、
前記電磁波を受信し、受信した電磁波の磁界情報を検出する磁界検出手段と、
前記磁界検出手段が検出した検出信号から所定の周波数成分を抽出する周波数抽出手段と、
前記周波数抽出手段が抽出した周波数成分信号を基に、前記内視鏡の挿入状態を検出する挿入状態検出手段と、
前記挿入状態検出手段が検出した挿入状態を表示する表示手段と、
前記磁界検出手段により検出された検出信号を前記挿入状態検出手段側へ伝達する検出信号伝達手段と、
前記磁界発生手段へ供給する高周波信号を伝達する高周波信号伝達手段と
を備え、
前記磁界検出手段および検出信号伝達手段、または磁界発生手段および高周波信号伝達手段のいずれか一組が前記内視鏡の挿入部に設けられた内視鏡形状検出装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線に平行な第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記第1及び第2の軸線に平行な第3の軸線を中心として配置された第9〜第12の単軸コイルと、
前記磁界発生手段で発生された磁界強度を前記第1〜第12の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第12の磁界測定部と、
前記第1〜第12の磁界測定部によって測定された第1〜第12の磁界強度に基づき、前記磁界発生手段の存在する空間を演算する磁界発生手段存在空間演算部と
を具備することを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0279】
(付記項62) 内視鏡の挿入形状を検出するために、高周波信号を受けて磁界を伴う電磁波を放射する磁界発生手段と、
前記電磁波を受信し、受信した電磁波の磁界情報を検出する磁界検出手段と、
前記磁界検出手段が検出した検出信号から所定の周波数成分を抽出する周波数抽出手段と、
前記周波数抽出手段が抽出した周波数成分信号を基に、前記内視鏡の挿入状態を検出する挿入状態検出手段と、
前記挿入状態検出手段が検出した挿入状態を表示する表示手段と、
前記磁界検出手段により検出された検出信号を前記挿入状態検出手段側へ伝達する検出信号伝達手段と、
前記磁界発生手段へ供給する高周波信号を伝達する高周波信号伝達手段と
を備え、
前記磁界検出手段および検出信号伝達手段、または磁界発生手段および高周波信号伝達手段のいずれか一組が前記内視鏡の挿入部に設けられた内視鏡形状検出装置において、
前記表示手段は、前記前記内視鏡の挿入状態を立体像により表示する
ことを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0280】
(付記項63) ソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって第1の磁界を発生させる第1の磁界発生工程と、
前記ソースコイルによって、前記第1の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記特定の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって第2の磁界を発生させる第2の磁界発生工程と、前記ソースコイルによって、前記第2の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記特定の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって第3の磁界を発生させる第3の磁界発生工程と、
前記ソースコイルによって、前記第3の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記特定の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって第4の磁界を発生させる第4の磁界発生工程と、
前記ソースコイルによって、前記第4の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0281】
(付記項64) ソースコイルの存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1の単軸コイルによって第1の磁界を発生させる第1の磁界発生工程と、
前記ソースコイルによって、前記第1の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって第2の磁界を発生させる第2の磁界発生工程と、
前記ソースコイルによって、前記第2の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第2の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって第3の磁界を発生させる第3の磁界発生工程と、
前記ソースコイルによって、前記第3の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
前記第1の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって第4の磁界を発生させる第4の磁界発生工程と、
前記ソースコイルによって、前記第4の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
前記第1の軸線と異なる特定の第2の軸線を中心として配置された第5の単軸コイルによって第5の磁界を発生させる第5の磁界発生工程と、
前記ソースコイルによって、前記第5の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第5の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5の単軸コイルとは異なる位置に配置された第6の単軸コイルによって第6の磁界を発生させる第6の磁界発生工程と、
前記ソースコイルによって、前記第6の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第6の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5及び第6の単軸コイルとは異なる位置に配置された第7の単軸コイルによって第7の磁界を発生させる第7の磁界発生工程と、
前記ソースコイルによって、前記第7の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第7の磁界測定工程と、
前記第2の軸線を中心とし、前記第5、第6及び第7の単軸コイルとは異なる位置に配置された第8の単軸コイルによって第8の磁界を発生させる第8の磁界発生工程と、
前記ソースコイルによって、前記第1の磁界発生工程で発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算する工程と
を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
【0282】
(付記項65) 前記ソースコイルの位置の存在空間を演算する工程は、
前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在する空間を前記第1の軸線を中心とする第1の円領域として特定する第1の円領域特定工程と、
前記第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき、前記ソースコイルの存在する空間を前記第2の軸線を中心とする第2の円領域として特定する第2の円領域特定工程と
を含む
ことを特徴とする付記項64に記載のコイル位置測定方法。
【0283】
(付記項66) 前記ソースコイルの位置の存在空間を演算する工程は、
前記第1の円領域特定工程で得られた第1の円領域の情報と、前記第2の円領域特定工程で得られた第2の円領域の情報とに基づき、前記ソースコイルの存在する位置を推定するソースコイル位置推定工程をさらに含む
ことを特徴とする付記項65に記載のコイル位置測定方法。
【0284】
(付記項67) 前記ソースコイル位置推定工程は、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度の組み合わせにより推定される前記ソースコイルの位置を重み付けにより合成し、前記ソースコイルの位置を推定する重み付け工程
を含む
ことを特徴とする付記項66に記載のコイル位置測定方法。
【0285】
(付記項68) 前記ソースコイル位置推定工程は、
前記重み付け工程における重みを、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度の大きさに応じて算出する重み算出工程
をさらに含む
ことを特徴とする付記項67に記載のコイル位置測定方法。
【0286】
(付記項69) 重み算出工程は、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度の最大値を各々求め、その最大出力値の大きさに応じて前記重みを算出する
ことを特徴とする付記項68に記載のコイル位置測定方法。
【0287】
(付記項70) 重み算出工程は、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度の平均値を各々求め、その平均値の大きさに応じて前記重みを算出する
ことを特徴とする付記項68に記載のコイル位置測定方法。
【0288】
(付記項71) 前記ソースコイル位置推定工程は、
前記重み付け工程における重みを、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の単軸コイル及び前記ソースコイルにより構成される平面と、前記ソースコイルの向きにより求められる値に応じて算出する重み算出工程
をさらに含む
ことを特徴とする付記項67に記載のコイル位置測定方法。
【0289】
(付記項72) 内視鏡の挿入形状を検出するために、複数の高周波信号を受けて磁界を伴う電磁波を放射する複数の磁界発生手段と、
前記電磁波を受信し、受信した電磁波の磁界情報を検出する磁界検出手段と、
前記磁界検出手段が検出した検出信号から参照信号を参照して所定の周波数成分を抽出する周波数抽出手段と、
前記周波数抽出手段が抽出した周波数成分信号を基に、前記内視鏡の挿入状態を検出する挿入状態検出手段と、
前記挿入状態検出手段が検出した挿入状態を表示する表示手段と、
前記磁界検出手段により検出された検出信号を前記挿入状態検出手段側へ伝達する検出信号伝達手段と、
前記磁界発生手段へ供給する高周波信号を伝達する高周波信号伝達手段と
を備え、
前記磁界検出手段および検出信号伝達手段、または磁界発生手段および高周波信号伝達手段のいずれか一組が前記内視鏡の挿入部に設けられた内視鏡形状検出装置において、
特定の第1の軸線を中心として配置された第1〜第4の単軸コイルと、
前記第1の軸線と異なる特定の第2の軸線を中心として配置された第5〜第8の単軸コイルと、
前記磁界発生手段で発生された磁界強度を前記第1〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第8の磁界測定部と、
前記第1〜第8の磁界測定部によって測定された第1〜第8の磁界強度に基づき、前記磁界発生手段の存在する空間を演算する磁界発生手段存在空間演算部と
を具備することを特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0290】
(付記項73) 前記複数の磁界発生手段を前記複数の高周波信号により駆動する駆動手段と、
前記第1〜第8の磁界測定部により測定された測定信号列を各周波数毎の値に変換する変換手段と、
前記変換手段による変換結果に対し前記周波数間の干渉を補正する補正手段と
を備えたことを特徴とする付記項72に記載の内視鏡形状検出装置。
【0291】
(付記項74) 前記変換手段の変換結果に対し積和演算を実行する演算手段
を備えたことを特徴とする付記項73に記載の内視鏡形状検出装置。
【0292】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のコイル位置測定方法によれば、第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記ソースコイルの存在空間を演算するので、同一直線上に同一方向に異なる位置に置かれた少なくとも4つの単心コイルで構成される検出素子(または磁気発生素子)により、磁気発生素子(または検出素子)の存在する空間を推定する場合に、推定すべき変数の数を減らすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡システムの構成を示す構成図
【図2】図1の内視鏡装置形状検出装置の機能構成を示すブロック図
【図3】図2の内視鏡装置形状検出装置の構成を示す構成図
【図4】図3の内視鏡装置形状検出装置の要部である2ポートメモリ等の構成を示す構成図、
【図5】図4の2ポートメモリの動作を示すタイミング図
【図6】図1の内視鏡システムの作用を示すフローチャート
【図7】図6のFFT処理の流れを示すフローチャート
【図8】図6の内視鏡システムの作用における並行処理タイミングを示すタイミング図
【図9】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第1の説明図
【図10】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第2の説明図
【図11】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第3の説明図
【図12】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第4の説明図
【図13】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第5の説明図
【図14】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第6の説明図
【図15】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第7の説明図
【図16】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第8の説明図
【図17】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第9の説明図
【図18】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第10の説明図
【図19】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する第11の説明図、
【図20】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の流れを示す第1のフローチャート
【図21】図6のソースコイル推定位置座標算出処理の流れを示す第2のフローチャート
【図22】図20及び図21により算出されたソースコイル推定位置に対する位置更新制御処理の流れを示すフローチャート
【図23】図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理の流れを示すフローチャート
【図24】図23の通常モード処理による表示例を示す図
【図25】図23の拡大モード処理のの流れを示すフローチャート
【図26】図25の拡大モード処理による表示例を示す図
【図27】図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理における3Dモデル1および3Dモデル2のイメージモデルを説明する第1の説明図
【図28】図27の3Dモデル1および3Dモデル2のイメージモデルの表示処理を示すフローチャート
【図29】図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理における3Dモデル1および3Dモデル2のイメージモデルを説明する第2の説明図
【図30】図29の色調補正処理の流れを示す第1のフローチャート
【図31】図30の色調補正処理の作用を説明する第1の説明図
【図32】図29の色調補正処理の流れを示す第2のフローチャート
【図33】図30の色調補正処理の作用を説明する第2の説明図
【図34】図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理における2Dモデルのイメージモデルの表示処理を示すフローチャート
【図35】図34による処理で表示される内視鏡形状検出イメージ画像の表示例を示す図
【図36】図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理における12点モデルのイメージモデルの表示処理を示すフローチャー
【図37】図36による処理で表示される内視鏡形状検出イメージ画像の表示例を示す図
【図38】図6の内視鏡形状検出イメージ画像表示処理における直線モデルのイメージモデルの表示処理を示すフローチャート
【図39】図38による処理で表示される内視鏡形状検出イメージ画像の表示例を示す図
【図40】本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡システムの構成を示す構成図
【図41】図40の内視鏡システムにおけるソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する説明図
【図42】図40の内視鏡システムにおけるソースコイル推定位置座標算出処理の流れを示すフローチャート
【図43】本発明の第3の実施の形態に係る内視鏡システムの構成を示す構成図
【図44】図43の内視鏡システムにおけるソースコイル推定位置座標算出処理の原理を説明する説明図
【図45】図43の内視鏡システムにおけるソースコイル推定位置座標算出処理の流れを示す第1のフローチャート
【図46】図43の内視鏡システムにおけるソースコイル推定位置座標算出処理の流れを示す第2のフローチャート
【図47】図43の内視鏡システムの変形例の構成を示す構成図
【符号の説明】
1…内視鏡システム
2…内視鏡装置
3…内視鏡形状検出装置
4…ベット
6…電子内視鏡
7…挿入部
8…操作部
9…ユニバーサルコード
10…ビデオプロセッサ
11…画像観察用モニタ
12…鉗子チャンネル
12a…挿入口
14i…ソースコイル
15…プローブ
16…ソースケーブル
21…装置本体
22k…単心コイル
22j…センスコイル
23…センスケーブル
24…操作パネル
25…モニタ
26…駆動ブロック
27…検出ブロック
28…ホストプロセッサ
31…ソースコイル駆動回路
32…CPU
33…PIO
34…センスコイル信号増幅回路部
35k…増幅回路
36k…フィルタ回路
37k…出力バッファ
38k…ADC
40…制御信号発生回路部
41…ローカルデータバス
42…2ポートメモリ
46…内部バス
47…メインメモリ
48…ビデオRAM
49…ビデオ信号発生回路

Claims (5)

  1. 磁界を発生する磁気発生素子の存在空間を検出するコイル位置測定装置において、
    特定の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第1〜第4の単軸コイルと、
    前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第1〜第4の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第4の磁界測定手段と、
    前記第1〜第4の磁界測定手段によって測定された第1〜第4の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求める磁気発生素子存在空間演算手段と、
    を具備したことを特徴とするコイル位置測定装置。
  2. 磁界を発生する磁気発生素子の存在空間を検出するコイル位置測定装置において、
    特定の第1の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第1〜第4の単軸コイルと、
    前記第1の軸線とは異なる特定の第2の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第5〜第8の単軸コイルと、
    前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第1〜第4の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第4の磁界測定手段と、
    前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第5〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第5〜第8の磁界測定手段と、
    前記第1〜第4の磁界測定手段によって測定された第1〜第4の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求めると共に、前記第5〜第8の磁界測定手段によって測定された第5〜第8の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求め、求めた前記2つの空間の交点または接近点に基づき前記磁気発生素子の存在する位置を推定する磁気発生素子存在空間演算手段と、
    を具備したことを特徴とするコイル位置測定装置。
  3. 磁界を発生する磁気発生素子の存在空間を検出するコイル 位置測定装置において、
    特定の第1の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第1〜第4の単軸コイルと、
    前記第1の軸線とは異なる特定の第2の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第5〜第8の単軸コイルと、
    前記第1及び第2の軸線とは異なる特定の第3の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第9〜第12の単軸コイルと、
    前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第1〜第4の単軸コイルでそれぞれ測定する第1〜第4の磁界測定手段と、
    前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第5〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第5〜第8の磁界測定手段と、
    前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第9〜第12の単軸コイルでそれぞれ測定する第9〜第12の磁界測定手段と、
    前記第1〜第4の磁界測定手段によって測定された第1〜第4の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求めると共に、前記第5〜第8の磁界測定手段によって測定された第5〜第8の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求め、さらに前記第9〜第12の磁界測定手段によって測定された第9〜第12の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求め、求めた前記3つの空間の交点または接近点に基づき前記磁気発生素子の存在する位置を推定する磁気発生素子存在空間演算手段と、
    を具備したことを特徴とするコイル位置測定装置。
  4. 内視鏡の挿入部に設けられ、磁界を発生する少なくとも1つの磁気発生素子と、
    特定の第1の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第1〜第4の単軸コイルと、
    前記第1の軸線とは異なる特定の第2の軸線を中心としこの軸線方向に順次配置された第5〜第8の単軸コイルと、
    前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第1〜第4の単軸コイルでそれ ぞれ測定する第1〜第4の磁界測定手段と、
    前記磁気発生素子で発生された磁界強度を前記第5〜第8の単軸コイルでそれぞれ測定する第5〜第8の磁界測定手段と、
    前記第1〜第4の磁界測定手段によって測定された第1〜第4の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求めると共に、前記第5〜第8の磁界測定手段によって測定された第5〜第8の磁界強度に基づき、3次元空間において前記磁気発生素子の存在する空間を求め、求めた前記2つの空間の交点または接近点に基づき前記磁気発生素子の存在する位置を推定する磁気発生素子存在空間演算手段と、
    前記磁気発生素子存在空間演算手段が推定する前記磁気発生素子の存在する位置の情報に基づき前記内視鏡の挿入部の挿入形状を検出する挿入形状検出手段と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡挿入形状検出装置。
  5. 磁界を発生する磁気発生素子の存在空間を検出するコイル位置測定方法において、
    特定の軸線を中心として位置された第1の単軸コイルによって、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を測定する第1の磁界測定工程と、
    前記特定の軸線を中心とし、前記第1の単軸コイルとは異なる位置に配置された第2の単軸コイルによって、前記磁気発生素子で発生された磁気強度を測定する第2の磁界測定工程と、
    前記特定の軸線を中心とし、前記第1及び第2の単軸コイルとは異なる位置に配置された第3の単軸コイルによって、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を測定する第3の磁界測定工程と、
    前記特定の軸線を中心とし、前記第1、第2及び第3の単軸コイルとは異なる位置に配置された第4の単軸コイルによって、前記磁気発生素子で発生された磁界強度を測定する第4の磁界測定工程と、
    前記第1、第2、第3及び第4の磁界測定工程で測定されたそれぞれの磁界強度に基づき前記磁気発生素子の存在空間を演算する工程と、
    を具備したことを特徴とするコイル位置測定方法。
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