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JP3748812B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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JP3748812B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パワーショベルなどの建設車両に用いる油圧制御装置に係わり、一台の可変ポンプで複数のアクチュエータを作動させる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パワーショベルなどの建設車両に用いる装置として、図8に示すものが従来から知られている。
この従来の装置は、図示するように、可変ポンプPに供給通路aを接続するとともに、この供給通路aには、その上流側から右走行用モータMRを制御する第1切換弁1と、左走行用モータMLを制御する第2切換弁2と、ドーザー用シリンダDを制御する第3切換弁3とを順番に接続している。
これら第1〜第3切換弁1〜3は、その構成が全て同じなので、各切換弁1〜3に同じ符号を付して説明する。
【0003】
上記第1〜第3切換弁1〜3は、図示の中立位置にあるときに、そのアクチュエータポートを閉じる。そのため、ポンプPの吐出油は、右走行用モータMR、左走行用モータML、ドーザー用シリンダDのいずれにも供給されない。
上記中立の状態から、第1〜第3切換弁1〜3を左右いずれかに切り換えると、その切換量に応じて絞り9の開度が決まり、この絞り9を介して供給通路aを介して導いた可変ポンプPからの圧力流体が、それぞれ第1〜3切換弁1〜3に流入する。そして、これら第1〜第3切換弁1〜3に流入した圧力流体は、絞り9を経由した後、各切換弁1〜3から流出する。
【0004】
上記絞り9の下流側には、圧力補償弁4〜6をそれぞれ接続している。そのため、上記絞り9を経由して各切換弁1〜3の下流側から流出した圧力流体は、これら圧力補償弁4〜6を経由して再び各切換弁1〜3に流入し、そこから各切換弁1〜3に接続した右走行用モータMR、左走行用モータML、ドーザー用シリンダDにそれぞれ供給される。また、このとき、右走行用モータMR、左走行用モータML、ドーザー用シリンダDからの戻り流体は、アクチュエータポートから戻り通路を経由してタンクTに戻される。
【0005】
上記左走行用モータMLとドーザー用シリンダDに接続した圧力補償弁5,6の下流側の圧力すなわち負荷圧は、第1シャトル弁11で選択されて第2シャトル弁12に導かれる。この第2シャトル弁12には、右走行用モータMRに接続した圧力補償弁4の下流側の圧力すなわち負荷圧も導かれるので、結局は、この第2シャトル弁12でこの回路の最高圧が選択されることになる。
このようにして選択された最高負荷圧は、パイロット通路10を介して可変ポンプPの吐出量を制御するレギュレータ13に導かれ、可変ポンプPの吐出量を、その最高負荷圧よりも所定の圧力だけ高く維持するように制御する。
【0006】
上記圧力補償弁4〜6は、その一方のパイロット室4a〜6aに上記絞り9の下流側の圧力を導き、他方のパイロット室4b〜6bに上記パイロット通路10を介してアクチュエータの最高負荷圧を導くようにしている。
このようにした圧力補償弁4〜6は、その上流側の圧力、すなわち各切換弁1〜3の下流側の圧力を、最高負荷圧よりもスプリング4c〜6cのバネ力に相当する分だけ高く維持するように機能する。なお、上記スプリング4c〜6cのバネ力は、等しく設定しているので、各切換弁1〜3の下流側の圧力は、等しくなっている。一方、各切換弁1〜3の上流側の圧力は、レギュレータ13によって可変ポンプPの吐出量を制御することによって均一に保たれている。そのため、各切換弁1〜3の前後の差圧は、等しく保たれている。したがって、各切換弁1〜3の切り換えたときの絞り9の開度が等しければ、各切換弁1〜3を介して等しい流量がそれぞれのアクチュエータに供給される。
【0007】
なお、供給通路aには、アンロード弁8を接続している。このアンロード弁8は、その一方のパイロット室8aにポンプ吐出圧を導き、スプリング8cを設けた他方のパイロット室8bに、パイロット通路10を介して最高負荷圧を導くようにしている。
このようにしたアンロード弁8は、切換弁1〜3に接続したいずれかのアクチュエータを作動させている場合には、その負荷圧が他方のパイロット室8bに導かれるため、図示する閉ポジションを保つ。そのため、ポンプ吐出油の全量が、供給通路a側に供給される。
これに対して全ての切換弁1〜3を中立位置に保っていれば、負荷圧が生じないので、ポンプ吐出圧によってアンロード弁8が開ポジションに切り換わる。そのため、ポンプ吐出油は、アンロード弁8を介してタンクTに排出される。
【0008】
上記のようにした従来の装置は、例えば直進走行する場合に、第1切換弁1と第2切換弁2とを同じ量だけ切り換えて、各切換弁1,2の絞り9の開度を等しくする。このようにすると、絞り9の開度に応じた等しい流量が両走行用モータMR,MLに供給される。そのため、両走行用モータMR、MLが同じ回転数で作動して、車両が直進走行することになる。
【0009】
図9は、上記第1〜第3切換弁1〜3の具体的な構造を示した断面図である。図示するように、ボディ14には、スプール孔15を形成するとともに、このスプール孔15にスプール16を摺動自在に組み込んでいる。
また、上記スプール孔15には、導入ポート17と、連絡ポート18と、ブリッジ通路19と、アクチュエータポート20、21と、タンクポート22とを連通させている。そして、上記連絡ポート18とブリッジ通路19とを、圧力補償弁23を介して連通させている。
【0010】
上記ボディ14には、供給通路aを貫通させている。そして、この供給通路aを、上記導入ポート17に連通させている。
上記導入ポート17は、図示する中立位置にスプール16があるとき、他のポートとの連通が遮断されている。ただし、図示する状態からスプール16が右方向に移動すると、ノッチ24を介して導入ポート17と連絡ポート18とが連通する。また、左方向に移動すると、ノッチ25を介して導入ポート17と連絡ポート18とが連通する。
【0011】
上記のようにして導入ポート17と連絡ポート18とが連通すると、供給通路aを介して導いた可変ポンプPの吐出油が、供給通路aから導入ポート17→ノッチ24(25)→連絡ポート18→圧力補償弁23→ブリッジ通路19→スプール16に形成した環状溝26(27)→アクチュエータポート20(21)を介してアクチュエータに供給される。また、このときアクチュエータからの戻り油は、他方のアクチュエータポート21(20)→環状溝27(26)→タンクポート22を介してタンクに排出される。つまり、スプール16の移動方向に応じて、アクチュエータの作動方向が決まることになる。
【0012】
なお、上記のようにした各切換弁1〜3は、その合わせ面を互いに当接して連結することによって一つのブロックを構成する。そして、これら3つの切換弁1〜3を1つのブロックとした状態で、最上流の切換弁の供給通路aに、上記可変ポンプPを接続するようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
パワーショベルなどの建設車両は、右走行用モータMRと左走行用モータMLとに等しい流量を供給し、これら両走行用モータMR、MLを等しい回転数にすることによって、車両を直進走行させるようにしている。
ところが、上記従来の装置では、第1切換弁1と第2切換弁2とを同じ量だけ切り換えて、両切換弁1,2の絞り9の開度を等しくしたとしても、実際には、右走行用モータMRと左走行用モータMRとの回転速度に差が生じて、車両が直進走行しないという問題があった。
【0014】
すなわち、理論上は、第1切換弁1の絞り9の開度と、第2切換弁2の絞り9の開度とを等しくすれば、圧力補償弁4,5の機能によって等しい流量が供給されて、両走行用モータMR、MLが同じ回転数に保たれるはずである。しかし、右走行用モータMRを制御する第1切換弁1が、左走行用モータMLを制御する第2切換弁2よりも下流側に接続されているために、右走行用モータMRと左走行用モータMLとを同時に作動させたときに、第1切換弁1から右走行用モータMRに供給される流量が、第2切換弁2から左走行用モータMLに供給される流量よりも少なくなる。
【0015】
詳しく説明すると、図10に示す模式図のように、供給通路aには、右走行用モータMRに圧油を導く分岐通路30(導入ポート17に相当する)と、左走行用モータMLに圧油を導く分岐通路31(導入ポート17に相当する)とを接続しているが、上流側の分岐部分32では、可変ポンプPから吐出された圧油の全量が通過するため、下流側の分岐部分33よりも通過流量が多くなっている。通過流量が多いということは、分岐部分33を通過する流速が速くなる。流速が速いと、分岐部分32から分岐通路30側に圧油が流れ込み難くなる。また、流速が速いと、流体によるバキューム作用が強くなり、それによって分岐通路30側に圧油が流れ込み難くなる。
これに対して下流側の分岐部分33には、分流後の圧油が導かれるので、この分岐部分33の通過流量が少なくなり、流速も遅くなる。流速が遅いと、分岐通路31側に圧油が流れ込み易くなる。また、流速が遅いとバキューム作用も弱くなるので、分岐通路31側に圧油が流れ込み易くなる。
【0016】
つまり、上流側の分岐通路30を接続した分岐部分32と、下流側の分岐通路31を接続した分岐部分33とでは、流速に差があるため、下流側の分岐通路31に比べて、上流側の分岐通路30に圧油が流れ込み難くなっている。そのため、第1切換弁1の絞り9の開度と、第2切換弁2の絞り9の開度とを同じにしても、第1切換弁1を介して右走行用モータMRに供給される流量の方が、第2切換弁2を介して左走行用モータMLに供給される流量よりも少なくなる。そして、右走行用モータMRの回転数が、左走行用モータMLの回転数よりも低くなり、回転数の低い方に車両が曲がってしまう。
以上のように、この従来例では、切換弁の開度が同じでも、切換弁の接続位置が原因で供給流量に差が生じ、それによって車両の直進走行性が損なわれるという問題があった。
この発明の目的は、切換弁の接続位置に係わらず、切換弁の開度を等しくすれば、等しい流量を供給することのできる油圧制御装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、アクチュエータの最高負荷圧に基づいて供給圧を制御する圧力流体供給機構と、この圧力流体供給機構に接続した供給通路と、この供給通路に接続した複数の切換弁と、これら切換弁にそれぞれ接続したアクチュエータと、各切換弁とアクチュエータとの間にそれぞれ接続した圧力補償弁とを備え、上記圧力補償弁によって、各切換弁の下流側の圧力を、アクチュエータの最高負荷圧よりも一定の圧力だけ高く保つ油圧制御装置において、上記各切換弁は、ボディに形成したスプール孔に、スプールを摺動自在に組み込むとともに、上記スプール孔には、導入ポートと、連絡ポートと、ブリッジ通路と、アクチュエータポートとを連通させる一方、上記ボディには、上記圧力流体供給機構に接続したメイン供給通路とサブ供給通路と形成するとともに、上記メイン供給通路を導入ポートに連通させてなり、各切換弁の合わせ面を互いに合わせて連結した状態で、各切換弁のメイン供給通路同士およびサブ供給通路同士をそれぞれ連通させるとともに、メイン供給通路とサブ供給通路とを、導入ポートの下流側において連通させたことを特徴とする。
【0018】
第2の発明は、上記第1の発明において、メイン供給通路とサブ供給通路とをボディの合わせ面に形成した凹部を介して連通させたことを特徴とする。
第3の発明は、上記第1の発明において、メイン供給通路とサブ供給通路とをボディ内で連通させたことを特徴とする。
第4の発明は、上記第1の発明において、最下流に接続した切換弁の下流側で、メイン供給通路とサブ供給通路とを連通させたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1〜図3に示す第1実施形態は、サブ供給通路bを設けた点に特徴を有し、その他の構成、すなわち可変ポンプP、レギュレータ13、圧力補償弁4〜6、シャトル弁11、12などの構成については、前記従来例と同じである。したがって、以下では、上記サブ供給通路bを中心に説明し、従来と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
なお、可変ポンプPとレギュレータ13とによって、この発明の圧力流体供給機構を構成している。
【0020】
図1に示すように、可変ポンプPにメイン供給通路aを接続するとともに、このメイン供給通路aの最上流側にサブ供給通路bを接続している。そして、これら両供給通路a,bに、その上流側から順番に第1切換弁1、第2切換弁2、第3切換弁3を接続している。
これら第1〜3切換弁1〜3は、図2(a)に示すように、そのボディ14を貫通するメイン供給通路aとサブ供給通路bとを備えている。また、この図2(a)のII−II線断面図である図2(b)に示すように、ボディ14の下流側合わせ面14aには、凹部40を形成している。
【0021】
上記第1〜3切換弁1〜3を、図3に示すように重ね合わせて連結し、各切換弁1〜3のメイン供給通路aおよびサブ供給通路bをそれぞれ連通させている。また、ボディ14に形成した凹部40を介して上記メイン供給通路aとサブ供給通路bとを連通させている。
上記凹部40は、ボディ14の下流側の合わせ面に形成しているので、メイン供給通路aとサブ供給通路bとは、図2(a)に示す導入ポート17よりも下流側でそれぞれ連通している。
なお、図中符号44は、最下流を塞ぐための閉塞部材である。
【0022】
次に、この第1実施形態の作用を説明する。
可変ポンプPから圧油を吐出すると、この圧油は両供給通路a,bに分流して各切換弁1〜3に導かれる。この状態から第1切換弁1と第2切換弁2とを切り換えると、上流側の第1切換弁1の導入ポート17には、メイン供給通路aを介して導いた圧油が主に供給される。一方、第2切換弁2の導入ポート17には、第1切換弁1を通過したメイン供給通路aからの圧油と、サブ供給通路bから凹部40を介して導いた圧油とが合流して供給される。
【0023】
このようにすれば、第1切換弁1の導入ポート17を通過する流量と、第2切換弁2の導入ポート17を通過する流量との差が小さくなる。例えば、可変ポンプPから吐出される流量のうち、60%をメイン供給通路aに供給し、残りの40%をサブ供給通路bに供給するように流路面積などを設定すると、第1切換弁1の導入ポート17部分には60%の流量が通過し、第2切換弁2の導入ポート17部分には40%の流量が通過することになる。このように各切換弁1,2を通過する流量の割合を6対4の関係にすると、流速の差も小さくなる。このように流速の差が小さくなると、流速の差による影響も小さくなる。
【0024】
また、第1切換弁1の導入ポート17部分には、その下流側からも圧力が作用する。すなわち、サブ供給通路bおよび凹部40を介して導いた圧力が、導入ポート17の下流側から作用するので、第1切換弁1の導入ポート17(図2参照)の圧力と、第2切換弁2の導入ポート17(図2参照)の圧力との差もほとんど生じない。そのため、第1切換弁の絞り9の開度と第2切換弁2の絞り9の開度とを等しくすれば、各切換弁1,2に接続した走行用モータに等しい流量が供給される。
したがって、第1切換弁1と第2切換弁2とを同じ量だけストロークすると、右走行用モータMRと左走行用モータMLとの回転数が等しくなり、それによって車両を直進走行させることができる。
【0025】
図4に示した第2実施形態は、各切換弁1〜3のボディ14以内に連通路41を形成し、この連通路41によってメイン供給通路aとサブ供給通路bとを連通させたものである。具体的には、図5に示すように、ボディ14に連通路41を形成し、この連通路41を介してメイン供給通路aとサブ供給通路bとを連通させている。その他の構成については、上記第1実施形態と同じである。
この第2実施形態においても、可変ポンプPから吐出される流量をメイン供給流路aとサブ供給流路bとに分流させているので、第1切換弁1の導入ポート17部分の流速と、第2切換弁2の導入ポート17部分の流速との差を小さくできる。このように流速の差を小さくできるので、この流速の差による影響も小さくできる。
【0026】
また、第1切換弁1の導入ポート17部分には、サブ供給通路bから第2切換弁2の連通路41を介して下流側の圧力が作用する。そのため、第1切換弁1の導入ポート17(図2参照)の圧力と、第2切換弁2の導入ポート17の圧力との差もほとんど生じない。そのため、第1切換弁の絞り9の開度と第2切換弁2の絞り9の開度とを等しくすれば、各切換弁1,2に接続した走行用モータに等しい流量が供給される。
したがって、この第2実施形態によっても、第1切換弁1と第2切換弁2とを同じ量だけストロークすると、右走行用モータMRと左走行用モータMLの回転数が等しくなり、それによって車両を直進走行させることができる。
【0027】
図6に示した第3実施形態は、最も下流側に接続した第3切換弁3の下流側においてのみ、メイン供給通路aとサブ供給通路bとを連通させたものである。具体的には、図7に示すように、第3切換弁3の下流側に接続した閉塞部材44に連通路42を形成し、この連通路42を介してメイン供給通路aとサブ供給通路bとを連通させている。
この第3実施形態によっても、上記第1,2実施形態と同様に、可変ポンプPの吐出油を、メイン供給通路aとサブ供給通路bとに分流させて第1〜第3切換弁1〜3に供給しているので、各切換弁1〜3の導入ポート17(図2参照)における流速の差を小さくすることができる。したがって、流速の差による影響を小さくできる。
【0028】
また、第1切換弁1の導入ポート17部分には、サブ供給通路bおよび連通路42を介して下流側の圧力が作用するため、第1切換弁1の導入ポート17(図2参照)の圧力と、第2切換弁2の導入ポート17の圧力との差もほとんど生じない。そのため、第1切換弁の絞り9の開度と第2切換弁2の絞り9の開度とを等しくすれば、各切換弁1,2に接続した走行用モータに等しい流量を供給することができる。
したがって、この第3実施形態によっても、第1切換弁1と第2切換弁2とを同じ量だけストロークすると、右走行用モータMRと左走行用モータMLの回転数が等しくなり、それによって車両を直進走行させることができる。
【0029】
なお、メイン供給通路aとサブ供給通路bとの連通位置は、導入ポート17の下流側であればどこでもよい。ただ、上記第1実施形態のように、ボディ14の合わせ面の凹部40によって両供給通路a、bを連通させれば、凹部40の加工が簡単な分、加工コストを安くできる。
また、上記第2実施形態のように、ボディ14内に設けた連通路41によって両通路a、bを連通させれば、連通路から圧油が漏れることがない。
さらに、上記第3実施形態のように、閉塞部材44にのみ連通路42を形成すれば、連通路42が一箇所で足りる分、加工コストを安くできる。
【0030】
ところで、供給通路をボディに2本形成した切換弁として、図11、図12に示すものが従来からある。
この切換弁は、そのボディ14に供給通路c、dを2本形成するとともに、これら供給通路c,dを、スプール孔15にそのまま連通させている。その他の構成については、図2(a)に示したものと同じなので、同じ構成については同じ符号を付している。
このようにした切換弁は、スプール16の切り換え方向に応じて一方の供給通路cが連絡ポート18に連通したり、他方の供給通路dが連絡ポート18に連通したりする。そして、連通したいずれか一方の供給通路cまたはdを介して圧油が連絡ポートに供給される。
【0031】
上記の切換弁は、ボディ14に供給通路c、dを2本形成したという点で、上記第1〜3実施形態と一致している。ただし、この切換弁は、スプール孔に2つの供給通路c、dを直接連通させているため、ボディ14の大きさが、スプールの軸線方向に大きくなっている。つまり、スプール孔15に連通するポートの数が多い分、ボディ14が大型化するという欠点がある。
【0032】
これに対して上記第1〜第3実施形態は、スプール孔15に供給通路a、bを直接連通させずに、メイン供給通路aのみを、導入ポート17を介して連絡ポート18に連通する構成にしている。そのため、第1〜第3実施形態では、ボディをスプールの軸線方向に小さくすることができる。つまり、第1〜第3実施形態は、切換弁のボディ14の大型化を防止しつつ、車両の直進走行性を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】
第1〜第4の発明によれば、メイン供給通路とサブ供給通路とを、導入ポートの下流側において連通させたので、メイン供給通路の上流側に接続した切換弁の導入ポートを通過する流速と、下流側に接続した切換弁の導入ポートを通過する流速との差を小さくすることができる。このように各切換弁の導入ポートを通過する流速の差を小さくすれば、各切換弁に同じように圧油が流れ込むので、上流側に接続した切換弁と下流側に接続した切換弁とを同じ量だけ切り換えれば、等しい流量を各アクチュエータに供給することができる。
したがって、アクチュエータとして右走行モータと左走行モータとを用いた場合には、車両を直進走行させることができる。
【0034】
また、第2の発明によれば、切換弁の合わせ面の凹部によって、メイン供給通路とサブ供給通路とを連通させているので、凹部の加工が簡単な分、加工コストを安くすることができる。
第3の発明によれば、各切換弁のボディ内でメイン供給通路とサブ供給通路とを連通させているので、圧油の漏れがない。
第4の発明によれば、連通路が一つで足りるので、加工コストを安くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の回路図である。
【図2】(a)が第1実施形態の切換弁の断面図であり、(b)が(a)のII−II線断面図である。
【図3】切換弁を3つ連結した状態を示す断面図である。
【図4】第2実施形態の回路図である。
【図5】第2実施形態の切換弁の断面図である。
【図6】第3実施形態の回路図である。
【図7】第3実施形態の切換弁の断面図である。
【図8】従来例の回路図である。
【図9】従来の切換弁の断面図である。
【図10】模式図である。
【図11】他の切換弁を示す断面図である。
【図12】図11のXI−XI線断面図である。
【符号の説明】
a メイン供給通路
b サブ供給通路
MR この発明のアクチュエータに相当する右走行用モータ
ML この発明のアクチュエータに相当する左走行用モータ
D この発明のアクチュエータに相当するドーザー用シリンダ
P この発明の圧力流体供給機構を構成する可変ポンプ
13 この発明の圧力流体供給機構を構成するレギュレータ
1〜3 切換弁
4〜6 圧力補償弁
14 ボディ
15 スプール孔
16 スプール
17 導入ポート
18 連絡ポート
19 ブリッジ通路
20、21 アクチュエータポート
40 凹部
41 連通路
42 連通路

Claims (4)

  1. アクチュエータの最高負荷圧に基づいて供給圧を制御する圧力流体供給機構と、この圧力流体供給機構に接続した供給通路と、この供給通路に接続した複数の切換弁と、これら切換弁にそれぞれ接続したアクチュエータと、各切換弁とアクチュエータとの間にそれぞれ接続した圧力補償弁とを備え、上記圧力補償弁によって、各切換弁の下流側の圧力を、アクチュエータの最高負荷圧よりも一定の圧力だけ高く保つ油圧制御装置において、上記各切換弁は、ボディに形成したスプール孔に、スプールを摺動自在に組み込むとともに、上記スプール孔には、導入ポートと、連絡ポートと、ブリッジ通路と、アクチュエータポートとを連通させる一方、上記ボディには、上記圧力流体供給機構に接続したメイン供給通路とサブ供給通路と形成するとともに、上記メイン供給通路を導入ポートに連通させてなり、各切換弁の合わせ面を互いに合わせて連結した状態で、各切換弁のメイン供給通路同士およびサブ供給通路同士をそれぞれ連通させるとともに、メイン供給通路とサブ供給通路とを、導入ポートの下流側において連通させたことを特徴とする油圧制御装置。
  2. メイン供給通路とサブ供給通路とをボディの合わせ面に形成した凹部を介して連通させたことを特徴とする請求項1記載の油圧制御装置。
  3. メイン供給通路とサブ供給通路とをボディ内で連通させたことを特徴とする請求項1記載の油圧制御装置。
  4. 最下流に接続した切換弁の下流側で、メイン供給通路とサブ供給通路とを連通させたことを特徴とする請求項1記載の油圧制御装置。
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