JP3747620B2 - 往復式電気かみそり - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、往復式電気かみそりに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、多ヘッド化による剃りスピードの向上と、仕上げ後の髭の短さとの両立を目的として、粗剃り刃とネット刃とを組み合わせたものが提案されており、その代表例としては、中央にスリット状の刃、その両外側にネット状の刃を配置したものが挙げられる。
【0003】
その場合には、スリット刃が長い髭やくせ髭を導入して短くカットし、ネット刃でその短くなった髭をさらに短く仕上げるというものである。
【0004】
しかしながら、スリット刃は元々、髭の導入は優れているが、あご下等の寝た髭では髭がスリット刃の桟に当たり、その上を通過してしまい、導入できないという問題がある。また寝た髭をより導入するためには、スリット外刃の刃先のRを小さくする必要があるが、刃先を鋭利にすると肌に対する刺激が大きくなってしまい、肌当たりの悪いものとなってしまう。
【0005】
また、従来より、例えば実公昭40−16113号公報では、スリット刃を隣合う位置に同じ高さに並べたものにおいて、各スリット刃の上面をハ字状に傾斜させて、それぞれの刃先を下げた構造を持たせた例が提案されている。また、実公昭45−595号公報では、刃先を突出させる構造のスリット刃において、上面の刃先付近から、刃先が下がる方向に傾斜面を持たせた例が提案されている。さらに、US2,325,606では、スリット刃の上面全体を緩やかな凸曲面で形成し、内刃の摺動を外刃の上面と刃先部とで行うように構成した例が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記実公昭40−16113号公報のように、同じ高さで隣合うスリット刃の上面をハ字状に傾斜させて、それぞれ刃先を下げたものにあっては、このスリット刃を2つのネット刃間に配置した場合に、スリット刃の上面が水平でないため、肌との接触状態が安定せず、しかもスリット刃の上面中央に凹設された溝部の両側面の凸部が肌に強く接するために肌当たりが悪く、しかも内刃が摺動している刃先部はほとんど肌と接触せず、一方、肌を接触する中央の溝部付近の上面では内刃が摺動しないので、髭の導入、カットの効果が少なく、スリット刃としての機能が充分に発揮されるとはいえない。
【0007】
また、前記実公昭45−595号公報のように、スリット刃の上面に刃先が下がる方向に傾斜面を持たせたものにあっては、スリット刃を2つのネット刃間に配置した場合に、スリット刃の上面が水平でないためにスリット刃と肌との接触状態が悪く、刃先部が肌に強く接触するため肌当たりが悪い。また、内刃の摺動が傾斜面のみであるため、髭を短く剃り上げることができないという問題がある。
【0008】
また、前記US2,325,606のように、スリット刃の上面と刃先部との内側に内刃を摺動させたものにあっては、スリット刃上面の刃先付近の板厚が薄く、内刃が刃先部でも摺動するため、肌を内刃で削って刺激が発生するという問題がある。
【0009】
本発明は、上記従来例に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、髭の導入性能に優れ、しかも肌への刺激が少ない往復式電気かみそりを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、スリット外刃2とこのスリット外刃2の内面に摺接して往復移動するスリット内刃3とを備えたスリット刃1と、スリット刃1の両外側に配置され、ネット状の外刃12とこの外刃12の内面に摺接して往復移動する内刃13とを備えたネット刃11とを備え、スリット刃1及びネット刃11をそれぞれ上下にフロート可能とした往復式電気かみそりにおいて、スリット外刃2の上面を両側のネット刃11の頂上を結んだラインと略平行な平面部15とし、平面部15の内側でスリット内刃3を摺動させると共に、スリット外刃2の刃先5をスリット外刃2の側壁4よりも外側方Cに突出させ、刃先5の上面に平面部15と連なり刃先5の突出頂部5aに近づく程平面部15よりも低くなる方向に下り傾斜したテーパー面16を形成し、上記ネット刃11が上下にフロートする際にネット刃11のフロートに連動してスリット刃1をフロートさせる連動機構を備えると共に、上記ネット刃11がスリット刃1上面のテーパー延長線近傍に位置するまではネット刃11は独立して上下にフロート可能となっていることを特徴としており、このように構成することで、スリット外刃2の上面の平面部15と肌との接触状態が安定し、刃先5での導入機能が効果的に働き、しかも、テーパー面16によって両側の2つのネット刃11間の肌とスリット外刃2の平面部15とが安定した状態で接触するようになり、また、テーパー面16によって刃先5と肌との接触を回避でき且つ刃先5での髭の導入が確実になされるように肌が的確に密着することによって、肌当たりを悪くすることなく、髭の導入性能をより向上させることができる。さらに、スリット内刃3は平面部15の内側のみに摺動しているので、テーパー面16が肌に接触しても、肌が刺激を受けることもない。また、上記ネット刃11が上下にフロートする際に、ネット刃11のフロートに連動してスリット刃1をフロートさせる連動機構を備えているので、ネット刃11とスリット刃1との連動によって、ネット刃11頂上とスリット刃1上面の相対距離が大きくなるのを防止でき、スリット刃1の刃先5が露出して肌を刺激したり、ネット刃11とスリット刃1の刃先5の間に肌を挟んでしまうといった危険をなくすことができる。また、上記ネット刃11がスリット刃1上面のテーパー延長線近傍に位置するまでは、ネット刃11は独立して上下にフロート可能となっているので、ネット刃11の独立フロート量を大きく確保でき、スリット刃1の刃先5が、肌当たりに影響なく効果的に働くようになる。
【0011】
また、上記スリット外刃2の刃幅寸法Lを刃先5に向かう程減少させるのが好ましく、この場合、幅が細くなった刃先5が肌にくい込むのを上面のテーパー面16によって回避でき、肌当たりを悪くすることなく、刃先5の高開口化を実現できる。
【0012】
また、上記スリット外刃2の上面中央に平面部15よりも下方に凹んだ凹部81を設けるのが好ましく、この場合、凹部81内で寝た髭を起こすことが可能となり、髭の導入のチャンスを2倍にすることができる。
【0013】
また、上記スリット刃1とネット刃11の連結を、スリット外刃2の側壁4よりも内側Fの位置で行うのが好ましく、この場合、例えばスリット刃1の係止部38の位置に対してネット刃11とスリット刃1との連結位置をスリット刃1の厚み方向でほぼ同じにすることが可能となり、連動の際によりスムーズにスリット刃1をフロートさせることができる。
【0014】
また、上記ネット刃11の外刃枠21の突起62と、スリット刃1の支持体32の突起受け面40とを、スリット内刃3の摺動方向の両端の2箇所に設けるのが好ましく、この場合、摺動方向のどの位置においてもネット刃11とスリット刃1との相対段差が一定になり、スリット刃1の刃先5が露出するのを防止できる。
【0015】
また、上記一方のネット刃11のみにスリット刃1が連動するように構成すると共に、他方のネット刃11側に対向するスリット外刃2の刃先5の弧面形状を一方のネット刃11側に対向するスリット外刃2の刃先5の弧面形状よりも大きく形成するのが好ましく、この場合、片側のネット刃11を独立して大きくフロートさせることが可能となり、しかも、片側のネット刃11と対向する側のスリット刃1の刃先5を大きな弧面形状としたから、片側のネット刃11のみが独立してフロートした場合でも、肌当たりを良くし且つ髭の導入性能をより向上させることができる。
【0016】
また、上記スリット刃1のフロートバネ49のバネ受け片90を少なくとも片方のネット刃11の外刃枠21に設けるのが好ましく、この場合、スリット刃1のフロートバネ49が上下にフロート可能となったネット刃11にて受けられるようになるので、スリット刃1とネット刃11とが連動している状態でのスリット刃1のフロートが柔らかくなり、また、上記スリット刃1のバネ力はそれを受けているネット刃11を押し下げる方向に働くため、ネット刃11のフロートも柔らかくなり、ネット刃11とスリット刃1の両方のフロートがスムーズ且つ柔らかいものとなる。
【0017】
また、上記スリット刃1のフロートバネ49のバネ受け片90,93を両側のネット刃11の外刃枠21にそれぞれ設けるのが好ましく、この場合、スリット刃1のフロートバネ49を両方の外刃枠21のバネ受け片90,93でそれぞれ支持できるので、スリット刃1のバネ力の1/2がそれぞれ両方のネット刃11を押し下げる方向に働くため、両方のネット刃11のフロートが一層柔らかくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の一例を説明する。
【0019】
この往復式電気かみそりは、図2に示すように、本体9の上端に3個の刃ヘッド10が配設されたもので、これら3個の刃ヘッド10は、リニアモータ14によって同時駆動されるものである。
【0020】
刃ヘッド10について図1〜図7に基づいて詳述する。刃ヘッド10は、図1に示すように、スリット外刃2とこのスリット外刃2の内面に摺接して往復移動する櫛刃状のスリット内刃3とを備えた1個の粗剃り用のスリット刃1と、スリット刃1の両外側に配置され、ネット状の外刃12とこの外刃12の内面に摺接して往復移動する内刃13とを備えた2個のネット刃11とで構成されている。これらスリット刃1及びネット刃11はそれぞれ上下にフロート可能となっており、また、摺動動作を行うリニアモータ14によって、各刃の外刃2,12に対応する内刃3,13が各々往復駆動されるようになっている。
【0021】
図4は刃ヘッド10の構成を示している。ネット刃カセット20は、外刃枠21にフォイル状の外刃12を取付けると共に、外刃枠21はフロート支持枠22に下側から取付けられ、係合穴92と係合片91との係合により組立てられる。さらにフロート支持枠22と外刃枠21との間には、肌を伸ばして髭を起こすための薄肉弾性リブ23を備えた肌伸ばし部材24が配置され、この肌伸ばし部材24はフロート支持枠22の内面に設けた突起25に取付けられて組立てられる。フロート支持枠22の両端の外壁26と内壁27とは、図6に示すように、係合片28によってつながっており、また外壁26と内壁27の対向面には突部29がそれぞれ突設されている。係合片28の上方には後述する保持部材50のフック51が係合する縦長孔30が設けられている。
【0022】
図5はスリット刃カセット31の構成を示している。スリット外刃2の両端に支持体32がそれぞれ配置され、支持体32に設けたヒートシールボス33にスリット外刃2の係合部34を取付けた状態で、スリット外刃2に対して支持体32がそれぞれヒートシール固定されている。両支持体32の内面側にはバネ受け35をそれぞれ備えており、外面側にはカバー片36をそれぞれ備えており、カバー片36の内面にはそれぞれ縦リブ37が形成されている。さらに支持体32の下端には下方に突出する係止部38、バネ止め39、突起受け面40がそれぞれ設けられている。スリット内刃3は、その両側部をスリット継手41の突壁42に挟まれた状態で、スリット継手41の溝部中央の取付穴43とスリット継手41上面の突起部44、ヒートシールボス45とを嵌合させて、ヒートシールボス45をヒートシールすることにより、スリット内刃3がスリット継手41にヒートシール固定されている。スリット継手41の下端にはバネ受け部46が設けられ、押上げバネ47の上端をバネ受け部46に係合させ、押上げバネ47の下端を前記スリット外刃2の支持体32のバネ受け35に係合させることにより、スリット内刃3がスリット外刃2の内面に摺接して、両刃の摺動面において良好な切れ味が確保されるようになっている。
【0023】
上記ネット刃カセット20とスリット刃カセット31とは、図4に示す矩形状の保持部材50と図6に示す矩形状の外刃フレーム60とを介して、リニアモータ14を内蔵する本体9に装着される。
【0024】
保持部材50は、図4に示すように、両側片の上縁からそれぞれ複数のフロートバネ片52を上方に向けて一体に突出させてある。また、保持部材50の長手方向の両端壁53の幅方向中央の外面上部には縦溝54が形成され、外面下部にはフック55を備えた押釦部56が設けられている。さらに、両端壁53の幅方向中央の内面には縦溝57を備えたフック片59が設けられていると共に、フック片59の下方にバネ受け片58が設けられている。そして、スリット刃カセット31の支持体32の係止部38を保持部材50のフック59に係合させることで、スリット刃カセット31は保持部材50に対して抜け止めされると共に、支持体32のバネ止め39と保持部材50のバネ受け片58との間に配置されたフロートバネ49によって、スリット刃カセット31は上方にバネ付勢されて上下にフロート可能となっている。このとき、支持体32の係止部38が保持部材50内面の縦溝57内をスライドし、且つ、支持体32の外側に位置するカバー片36の内面に設けられた縦リブ37が保持部材50外面の縦溝54内をスライドすることで、スリット刃カセット31は保持部材50に対して上下にそれぞれガイドされる。これにより、保持部材50の幅方向中央部にスリット刃カセット31を上下動自在に保持できるようになっている。
【0025】
さらに、保持部材50の両端壁53の幅方向両端側には、図6に示すように、上方に開口したスリット孔48がそれぞれ形成されており、各スリット孔48内の両側壁のうちの一方の側壁上部にフック51が突設されている。そして、ネット刃カセット20のフロート支持枠22と外刃枠21とを一体化したものを、保持部材50の幅方向両端側にそれぞれ被せる。このとき、フロート支持枠22に設けた係合片28を保持部材50のスリット孔48内に係合させると、保持部材50のフック51が係合片28の上方の縦長孔30内に嵌まり込み、フロート支持枠22の突部29が保持部材50のスリット孔48周辺のガイド片61の両面に接することによって、保持部材50のフック51にてフロート支持枠22が抜け止めされ、保持部材50の幅方向両端部において、一対のネット刃カセット20を上下動自在に保持できるようになっている。このとき、保持部材50のフロートバネ片52が外刃枠21の突出部21aの下面に接することから、ネット刃カセット20は上方にバネ付勢されて、上下にフロート可能となり、さらに、ネット刃カセット20の上下動は、保持部材50のスリット孔48とフロート支持枠22の係合片28との摺動、及び、フロート支持枠22の突部29と保持部材50のガイド片61との摺動によってガイドされるようになる。
【0026】
ここで、保持部材50内ではスリット刃1とネット刃11は各々単独で上下にフロートするが、ネット刃11がフロートする際に、図4に示す外刃枠21の側面に設けられた突起62の下面がスリット刃カセット31の支持体32に設けた前記突起受け面40(図5)に連結されるように組立てることによって、ネット刃11の上下のフロートに連動してスリット刃1も上下にフロートできるようになっている。
【0027】
また、保持部材50は、図6に示す押釦部56の内側に設けたフック55を外刃フレーム60の長手方向両端部の溝65内に設けられた凸部66に着脱自在に係止させることで、押釦部56を外刃フレーム60の両端外面側に位置させた状態で外刃フレーム60に装着できるようになっている。
【0028】
一方、ネット刃カセット20における内刃13は、図7に示すように、本体9の上端から突出する一対の駆動子70の上端に内刃押上げバネ72により上方へバネ付勢された状態で取付けられる。ネット刃カセット20を保持部材50及び外刃フレーム60を介して本体9に取付けた時、内刃13は外刃12の内面に接するものであり、また本体9が内蔵するリニアモータ14の往復振動が駆動子70を介して内刃13に伝えられる。一方、スリット刃カセット31が内蔵するスリット内刃3は、駆動子70に付設されたスリット駆動子71とスリット継手41(図5)とが連結されることで、スリット内刃3にもリニアモータ14の動きが伝達されるようになっている。図7中の73はバネ止めである。
【0029】
次に、スリット外刃2について詳述する。
【0030】
図3に示すように、スリット外刃2は1枚の板を曲げて構成されており、多数の桟80が両側壁4,4間に架設されている。各桟80は上面中央に2つの90°曲げにより構成される凹部81をそれぞれ有している。また各桟80の上面は、両側のネット刃11の頂上を結んだラインと略平行な平面部15となっており、この平面部15の内側にスリット内刃3(図1)を摺動させてある。また各桟80の両端部にそれぞれ形成される刃先5は、平面部15よりも低い位置で両側壁4よりも外側方に向かってそれぞれ略三角形状に突出している。各刃先5は桟80を約120°でR曲げして構成されている。このように120°曲げされた刃先5の上面には、それぞれ、テーパー面16が形成されている。このテーパー面16は平面部15に連なり、刃先5の突出頂部5aに近づく程平面部15よりも低くなる方向に下り傾斜している。このテーパー面16は突出頂部5aよりも約0.5mmの内側の位置から刃先5に向かって形成されており、その傾斜角度は、約12°に設定されている。もちろん12°に限定されるものではない。このテーパー面16は、両側の2つのネット刃11間の肌とスリット外刃の平面部とを安定した状態で接触させる機能と、刃先5と肌との接触を回避し且つ刃先5での髭の導入が確実になされるように肌に的確に密着して、肌当たりを悪くすることなく髭の導入性能を向上させる機能とを兼ね備えている。つまり、刃先5は、髭を導入するためのものであり、髭のカットはスリット内刃3が摺動する平面部15において行われるものである。
【0031】
さらに、図3に示す実施形態では、桟80の幅寸法を刃先5に向かってテーパー状に減少させてある。例えば突出頂部5aよりも約0.5mmの内側の位置から刃先5に向かって桟幅Lをテーパー状に減少させてあり、テーパー面16の先端における桟幅L1 を元の桟幅Lの約2/3としている。これにより、例えば刃先5での開口率が約15%上がり、髭がより導入され易くなっている。
【0032】
また、刃先5は、図9に示すように、外側方Cに向かって緩やかに湾曲した凸曲面6で形成されていると共に、この刃先5の突出頂部5aよりも下面側には、刃先5の突出方向とは略逆方向Dに凹んだ髭起こし用の下向き凹部7が形成されている。本実施形態では、下向き凹部7は桟80の板厚Gが小さくなった薄肉部8により形成されている。この薄肉部8の上端は刃先5の突出頂部5a近傍に位置し、薄肉部8の下端は突出頂部5aよりも下に位置しており、さらに薄肉部8はどの位置においても下向きの面となっている。
【0033】
しかして、2つのネット刃11の間にスリット刃1を配置し、スリット外刃2の上面を両側のネット刃11の頂上を結んだラインと略平行な平面部15としたことにより、スリット外刃2上面と肌との接触状態が安定し、刃先での導入機能が効果的に働くようになる。ここで、刃先5の上面にはテーパー面16を形成してあるので、図8に示すように、テーパー面16によって両側の2つのネット刃11間の肌Eとスリット外刃2の平面部15とが安定した状態で接触するようになり、しかも、テーパー面16によって刃先5と肌Eとの接触を回避でき且つ刃先5での髭の導入が確実になされるように肌が的確に密着することによって、肌当たりを悪くすることなく、髭の導入性能をより向上させることができる。
【0034】
ちなみに、刃先5の上面にテーパー面16が設けられていない場合は、図9のイ部に示すように、突起した刃先5が肌を刺激してしまい、肌当たりが悪くなるが、図8に示すように、テーパー面16を設けることで、刃先5が肌Eに当たらなくなり、肌当たりの良さが得られる。
【0035】
しかも、刃先5は髭を導入するためのものであり、テーパー面16及び刃先5の内側にはスリット内刃3は摺動しておらず、スリット内刃3は平面部15の内側のみに摺動しているので、髭のカットは平面部15において行われる。従って、テーパー面16が肌に接触しても、スリット内刃3が肌に当たることがないので、肌当たりを良くしながら、同時に剃り性能の向上を図ることができる。
【0036】
また、図3のように桟80の刃幅寸法Lを刃先5に向かってテーパー状に減少させてあるので、刃先5,5間の開口率を上げることができ、導入性能をより向上させることができる。ところで、刃先5の桟幅を細くすると、桟80が肌にくい込んで肌当たりが悪くなることが予想されるが、この刃先5の上面にはテーパー面16が形成されており、刃先5が肌に当たるのを回避できる構造となっているので、細い桟80が肌にくい込むことがなく、これにより、肌当たりを悪くすることなく、刃先5の高開口化を実現できる。そのうえ、桟80の上面中央に凹部81が形成されているので、凹部81内で寝た髭を起こすことが可能となり、コンパクトな構成で、髭の導入のチャンスを2倍にすることができるものである。
【0037】
また本実施形態では、刃先5の突出頂部5a付近に、どの位置においても下向きの面となった下向き凹部7を形成してあるので、刃先5に当たった髭は下向き凹部7に取り込まれて起こされるようになり、従って、下向き凹部7に取り込んだ髭を確実に整毛、導入することができるようになり、この結果、肌当たりを良くしながら、髭の導入性能を飛躍的に向上させることができ、髭をより効率良く剃り上げることができるものである。
【0038】
なお、スリット外刃2の中央上面に凹部(図1)を設けず、図10に示すように、スリット刃の上面全体を平面部15としてもよいものである。この場合、両端の刃先5において髭の整毛、導入効果を得ることができると同時に、桟80の構成及びスリット内刃3の構成をそれぞれ簡略化することができる。
【0039】
次に、スリット刃とネット刃との連動機構について説明する。
【0040】
図11〜図13は、ネット刃1の外刃枠21に設けられた突起62の下面をスリット刃カセット31の支持体32に設けられた突起受け面40に連結させて、連動機構を構成し、ネット刃11の上下のフロートに連動してスリット刃1も上下にフロートできるようにした場合を示している。図12に示す実施形態では、突起受け面40はスリット刃カセット31の各支持体32の両側面にそれぞれ設けられており、スリット刃1が単独でフロートするような状況ではスリット刃1は単独でフロートし、両側の2つのネット刃11の両方又は一方がフロートする際には突起62と突起受け面40との接触によってスリット刃1も連動してフロートできるようにしてある。
【0041】
ところで、ネット刃11とスリット刃1とが全て独立してフロートするようにした場合にあっては、図13の矢印T方向にネット刃11が押されると、ネット刃11頂上とスリット刃1上面の相対距離が大きくなり、スリット刃1の刃先5が露出して肌を刺激したり、ネット刃11とスリット刃1の刃先5の間に肌を挟んでしまうといった危険がある。そこで、本実施形態では、図14に示すように、ネット刃11がスリット刃1上面のテーパー延長線近傍に位置するまでは、ネット刃11は独立してフロートできるようにし、それよりも下面ではネット刃11の上下のフロートに連動してスリット刃1もフロートするように、突起62と突起受け面40との位置関係が設定されている。これにより、ネット刃11の独立フロート量(図13の状態から図14の状態になるまでの距離)を大きくとることができるので、スリット刃1の刃先5が、肌当たりに影響なく効果的に働き、より導入性能を確保できるようになり、特に、のどからあご下、あご下からあご等の凹凸部での肌の追随性が良くなる。また、図14の状態からはネット刃11の上下のフロートに連動してスリット刃1も上下にフロートできるようにしたから、肌の凹凸部をネット刃11が通過する際には、ネット刃11のフロートでスリット刃1の刃先5が露出する前に、スリット刃1もネット刃11に連動してフロートし、また、2つのネット刃11の間にあご等の凸部が接触するような状況では、スリット刃1は単独でフロートすることとなり、スリット刃1の刃先5で肌を刺激することがなく、肌への追随性を向上させることができるものである。
【0042】
また図11、図12に示すように、ネット刃11の外刃枠21の突起62と、スリット刃1の支持体32の突起受け面40とを、それぞれ、長手方向(刃の摺動方向)の両端の2箇所に設けたことにより、ネット刃11とスリット刃1の連結が長手方向の両端の2点で行われることとなり、従って、長手方向のどの位置においてもネット刃11とスリット刃1との相対段差が一定になり、スリット刃1の刃先5が露出することがなく、より肌への追随性を向上させることができるという利点がある。
【0043】
さらに、図13に示すように、ネット刃11の外刃枠21の突起62と、スリット刃カセット31の支持体32の突起受け面40との連結を、スリット外刃2の側壁4よりも内側Fの位置で行うようにしている。これにより、図5に示すスリット刃カセット31の支持体32に設けた係止部38の位置と、上記突起62と突起受け面40との連結位置とが、スリット刃ブロックの厚み方向Xにおいてほぼ同じとなるため、ねじれモーメントが発生せず、従って、図5に示すスリット刃カセット31の支持体32の縦リブ37と図6に示す保持部材50の縦溝54との間での摩擦や引っ掛かりを低減させることができ、連動の際によりスムーズにスリット刃1をフロートさせることができるものである。
【0044】
図15は、一方のネット刃11の外刃枠21のみに突起62を設け、他方のネット刃11の外刃枠21には突起62を設けないようにして、一方のネット刃11のみにスリット刃1が連動するように構成し、さらに突起62が設けられないネット刃11側に対向するスリット刃1の刃先5の円弧面の弧面形状Rを突起62が設けられたネット刃11側に対向するスリット刃1の刃先5の円弧面の弧面形状R1 (>R)よりも大きく形成した場合を示している。この場合、片側のネット刃11をネット刃11とは独立して大きくフロートさせることが可能となり、しかも、このネット刃11と対向する側のスリット刃1の刃先5を大きな弧面形状としたから、片側のネット刃11が単独で大きく押し下げられた場合に、スリット刃1の刃先5が肌に当たっても、肌当たりの良さを確保できると共に、髭の導入性能をより向上させることができる。
【0045】
また、図16に示す実施形態では、スリット刃1のフロートバネ49を保持部材50の両端壁の内面に設けたバネ受け片58で受けているが、他の実施形態として、保持部材50のバネ受け片58を省略して、図17、図18に示すように、片側のネット刃11の外刃枠21にバネ受け片90を設け、フロートバネ49をネット刃11側で受けるようにしてもよい。この場合、スリット刃1のフロートバネ49が上下にフロート可能となったネット刃11にて受けられるようになるので、固定されている保持部材50で受ける図16の場合と比較して、スリット刃1とネット刃11とが連動している状態でのスリット刃1のフロートが柔らかくなり、また、スリット刃1のバネ力はそれを受けているネット刃11を押し下げる方向に働くため、ネット刃11のフロートも柔らかくなり、刃ヘッド10のフロート性を柔らかく且つスムーズなものにすることができる。
【0046】
図19及び図20は、スリット刃1のフロートバネ49のバネ受け片90,93を両側のネット刃11の外刃枠21にそれぞれ設けた場合を示している。この実施形態では、一方のネット刃11の外刃枠21の両端2箇所にバネ受け片90を設け、他方のネット刃11の外刃枠21の両端2箇所にもバネ受け片93(図20)を設け、これらバネ受け片90,93を外刃枠21の長手方向(図の左右方向)にずらして配設している。これにより、図20に示すように、内側に位置するフロートバネ49を一方の外刃枠21のバネ受け片90で支持でき、外側に位置するフロートバネ49を他方の外刃枠21のバネ受け片93で支持できるようになる。この結果、図17及び図17の実施形態の作用効果がスリット刃1と両方のネット刃11との間で得られるうえに、スリット刃1のバネ力の1/2がそれぞれ両方のネット刃11を押し下げる方向に働くため、両方のネット刃11のフロートがそれぞれ柔らかくなり、髭を剃る際に、短手方向(ネット刃11とスリット刃1の配列方向)のどちらから剃っても、刃ヘッド10のフロート性を柔らかく且つスムーズなものにすることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、スリット外刃とこのスリット外刃の内面に摺接して往復移動するスリット内刃とを備えたスリット刃と、スリット刃の両外側に配置され、ネット状の外刃とこの外刃の内面に摺接して往復移動する内刃とを備えたネット刃とを備え、スリット刃及びネット刃をそれぞれ上下にフロート可能とした往復式電気かみそりにおいて、スリット外刃の上面を両側のネット刃の頂上を結んだラインと略平行な平面部とし、平面部の内側でスリット内刃を摺動させると共に、スリット外刃の刃先をスリット外刃の側壁よりも外側方に突出させ、刃先の上面に平面部と連なり刃先に近づく程平面部よりも低くなる方向に傾斜したテーパー面を形成したから、スリット外刃の上面の平面部と肌との接触状態が安定し、刃先での導入機能が効果的に働くようになる。しかも、テーパー面によって両側の2つのネット刃間の肌とスリット外刃の平面部とが安定した状態で接触するようになり、また、テーパー面によって刃先と肌との接触を回避でき且つ刃先での髭の導入が確実になされるように肌が的確に密着することによって、肌当たりを悪くすることなく、髭の導入性能をより向上させることができる。さらに、スリット内刃は平面部の内側のみに摺動しているので、テーパー面が肌に接触しても、スリット内刃が肌に当たることがないので、肌当たりを良くしながら、同時に剃り性能の向上を図ることができるものである。
【0048】
また請求項1記載の発明は、ネット刃が上下にフロートする際に、ネット刃のフロートに連動してスリット刃をフロートさせる連動機構を備えているから、ネット刃とスリット刃との連動によって、ネット刃頂上とスリット刃上面の相対距離が大きくなるのを防止でき、スリット刃の刃先が露出して肌を刺激したり、ネット刃とスリット刃の刃先の間に肌を挟んでしまうといった危険をなくすことができる。従って、あご等の凹凸部を剃る際に刃先で肌を刺激することがなく、肌への追随性が良くなり、より肌への刺激を抑えて導入性能を確保できる。
【0049】
さらに請求項1記載の発明は、ネット刃がスリット刃上面のテーパー延長線近傍に位置するまでは、ネット刃は独立して上下にフロート可能となっているから、ネット刃の独立フロート量を大きく確保でき、スリット刃の刃先が、肌当たりに影響なく効果的に働き、より導入性能を確保できるようになる。
【0050】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、スリット外刃の刃幅寸法を刃先に向かう程減少させたから、幅が細くなった刃先が肌にくい込むのを上面のテーパー面によって回避でき、肌当たりを悪くすることなく、刃先の高開口化を実現でき、より導入性能を向上させることができる。
【0051】
また請求項3記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、スリット外刃の上面中央に平面部よりも下方に凹んだ凹部を設けたから、凹部内で寝た髭を起こすことが可能となり、コンパクトな構成で、髭の導入のチャンスを2倍にすることができる。
【0052】
また請求項4記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、スリット刃とネット刃の連結を、スリット外刃の側壁よりも内側の位置で行うものであるから、例えばスリット刃の係止部の位置に対してネット刃とスリット刃との連結位置をスリット刃の厚み方向でほぼ同じにすることが可能となるため、ねじれモーメントが発生せず、連動の際によりスムーズにスリット刃をフロートさせることが可能となる。
【0053】
また請求項5記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、ネット刃の外刃枠の突起と、スリット刃の支持体の突起受け面とを、スリット内刃の摺動方向の両端の2箇所に設けたから、スリット刃とネット刃の連結を、スリット内刃の摺動方向の両端の2点で行うことができるから、摺動方向のどの位置においてもネット刃とスリット刃との相対段差が一定になり、スリット刃の刃先が露出することがなく、より肌への追随性を向上させることができる。
【0054】
また請求項6記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、一方のネット刃のみにスリット刃が連動するように構成すると共に、他方のネット刃側に対向するスリット外刃の刃先の弧面形状を一方のネット刃側に対向するスリット外刃の刃先の弧面形状よりも大きく形成したから、片側のネット刃を独立して大きくフロートさせることが可能となり、しかも、片側のネット刃と対向する側のスリット刃の刃先を大きな弧面形状としたから、片側のネット刃のみが独立してフロートした場合でも、肌当たりの良さを得ることができると共に、導入性能をより向上させることができるようになる。
【0055】
また請求項7記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、スリット刃のフロートバネのバネ受け片を少なくとも片方のネット刃の外刃枠に設けたから、スリット刃のフロートバネが上下にフロート可能となったネット刃にて受けられるようになるので、スリット刃とネット刃とが連動している状態でのスリット刃のフロートが柔らかくなり、また、スリット刃のバネ力はそれを受けているネット刃を押し下げる方向に働くため、ネット刃のフロートも柔らかくなり、ネット刃とスリット刃の両方のフロートがスムーズ且つ柔らかいものとなり、肌当たりが一段と向上する。
【0056】
また請求項8記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、スリット刃のフロートバネのバネ受け片を両側のネット刃の外刃枠にそれぞれ設けたから、スリット刃のフロートバネを両方の外刃枠のバネ受け片でそれぞれ支持できるので、スリット刃のバネ力の1/2がそれぞれ両方のネット刃を押し下げる方向に働くため、両方のネット刃のフロートが一層柔らかくなり、髭を剃る際に、短手方向(ネット刃とスリット刃の配列方向)のどちらから剃っても、刃ヘッドのフロート性を柔らかく且つスムーズなものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】 同上の往復式電気かみそりの刃ヘッド側の断面図である。
【図3】 同上のスリット外刃を説明する斜視図である。
【図4】 同上の刃ヘッドの分解斜視図である。
【図5】 同上のスリット刃カセットの分解斜視図である。
【図6】 同上のスリット刃カセットと保持部材と本体フレームとを説明する分解斜視図である。
【図7】 同上の本体への刃ヘッドの取付け状態を説明する分解斜視図である。
【図8】 同上のスリット外刃の刃先上面にテーパー面を設けた場合のスリット刃と肌との接触状態を示す断面図である。
【図9】 同上のテーパー面を設けない場合のスリット刃と肌との接触状態を示す断面図である。
【図10】 同上のスリット外刃の中央上面を平面にした場合の断面図である。
【図11】 本発明の連動機構を説明するネット刃カセットの正面図である。
【図12】 同上のスリット刃カセットと保持部材とを組立てた状態の正面図である。
【図13】 同上のスリット刃とネット刃との連動状態を説明する断面図である。
【図14】 同上の片側のネット刃のフロート状態を説明する断面図である。
【図15】 他の実施形態を説明する断面図である。
【図16】 更に他の実施形態を説明する一部破断正面図である。
【図17】 更に他の実施形態を説明する分解斜視図である。
【図18】 同上の一部破断正面図である。
【図19】 更に他の実施形態を説明する分解斜視図である。
【図20】 同上の一部破断正面図である。
【符号の説明】
1 スリット刃
2 スリット外刃
3 スリット内刃
4 側壁
5 刃先
11 ネット刃
12 外刃
13 内刃
15 平面部
16 テーパー面
21 外刃枠
49 フロートバネ
81 凹部
90,93 バネ受け片
C 外側方
Claims (8)
- スリット外刃とこのスリット外刃の内面に摺接して往復移動するスリット内刃とを備えたスリット刃と、スリット刃の両外側に配置され、ネット状の外刃とこの外刃の内面に摺接して往復移動する内刃とを備えたネット刃とを備え、スリット刃及びネット刃をそれぞれ上下にフロート可能とした往復式電気かみそりにおいて、スリット外刃の上面を両側のネット刃の頂上を結んだラインと略平行な平面部とし、平面部の内側でスリット内刃を摺動させると共に、スリット外刃の刃先をスリット外刃の側壁よりも外側方に突出させ、刃先の上面に平面部と連なり刃先の突出頂部に近づく程平面部よりも低くなる方向に下り傾斜したテーパー面を形成し、上記ネット刃が上下にフロートする際にネット刃のフロートに連動してスリット刃をフロートさせる連動機構を備えると共に、上記ネット刃がスリット刃上面のテーパー延長線近傍に位置するまではネット刃は独立して上下にフロート可能となっていることを特徴とする往復式電気かみそり。
- スリット外刃の刃幅寸法を刃先に向かう程減少させたことを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
- スリット外刃の上面中央に平面部よりも下方に凹んだ凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
- スリット刃とネット刃の連結を、スリット外刃の側壁よりも内側の位置で行うことを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
- ネット刃の外刃枠の突起と、スリット刃の支持体の突起受け面とを、スリット内刃の摺動方向の両端の2箇所に設けたことを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
- 一方のネット刃のみにスリット刃が連動するように構成すると共に、他方のネット刃側に対向するスリット外刃の刃先の弧面形状を一方のネット刃側に対向するスリット外刃の刃先の弧面形状よりも大きく形成したことを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
- スリット刃のフロートバネのバネ受け片を少なくとも片方のネット刃の外刃枠に設けたことを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
- スリット刃のフロートバネのバネ受け片を両側のネット刃の外刃枠に
それぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
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