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JP3746905B2 - 画像プロジェクタ - Google Patents

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JP3746905B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像プロジェクタに関する。特に、本発明は出射光の光軸を平行に揃えるためのレンズアレイ素子を用いた画像プロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図1及び図2は画像プロジェクタの2つの投射方式を示す。図1はフロント投射方式の画像プロジェクタ1を示しており、これは、スライドプロジェクタのように、スクリーン2の前方から画像プロジェクタ1によって画像を投影し、同じく前方から画像を観賞する方式である。また、図2はリア投射方式の画像プロジェクタ1を用いたCRTプロジェクションテレビ3を示しており、これは、画像プロジェクタ1から投射された画像をミラー4,5で反射させて裏面側からスクリーン6に投射し、表側から画像を観賞する方式である。しかし、フロント投射方式に用いられる画像プロジェクタ1とリア投射方式に用いられる画像プロジェクタ1には、基本的な差異はない。
【0003】
図3に示すものは、画像プロジェクタ1の構造を示す図であって、ランプ7と反射凹面鏡8からなる発光部9の前方に、2枚の偏光板10,11に挟まれた液晶表示パネル12が配置され、その前方にコンデンサレンズ13が配置されている。しかして、発光部9から出射された平行光が液晶表示パネル12に照射されると、液晶表示パネル12の各画素に入射した光線は、各画素のオン、オフに応じて各画素を透過し、あるいは遮断される。液晶表示パネル12の画素を通過した光線は、コンデンサレンズ13によってスクリーン2上に結像されるので、スクリーン2上には液晶表示パネル12によって制御された画像が生成する。また、液晶表示パネル12の各画素に赤、緑、青からなるカラーフィルタを設けることにより、カラー表示にすることもできる。
【0004】
しかし、液晶表示パネル12は、図4に示すように、TFT14を駆動するための配線等が設けられているブラックマトリクス領域15や透明電極16等を形成されたガラス基板17と共通全面電極を形成されたガラス基板18の間に液晶材料19を封止したものであって、ブラックマトリクス領域15によって囲まれた透明電極16の部分が画素(画素開口)20となっている。そのため、液晶表示パネル12に平行光を照射すると、図5に示すように、液晶表示パネル12に入射した光線の一部はブラックマトリクス領域15によって遮られ、光の利用効率が低下し、スクリーン2に投影された画像が暗くなる。
【0005】
そこで、明るくコントラストの高い画像を得るため、液晶表示パネル12の前面にマイクロレンズアレイ21を配置し、マイクロレンズアレイ21の各レンズ21aを液晶表示パネル12の各画素20に対向させたものが提案されている。マイクロレンズアレイ21を用いると、図6に示すように、マイクロレンズアレイ21の各レンズ21aに入射した光線は、液晶表示パネル12の画素20に集光され、液晶表示パネル12に入射した光がすべて画素20を透過でき、光の利用効率が向上することになる。
【0006】
一方、カラーフィルタを用いることなく画像プロジェクタをカラー表示にすることも試みられている。図7に示すものは、このような画像プロジェクタ22の構造を示す概略図である。この画像プロジェクタ22にあっては、光路上における発光部23と液晶表示パネル12の間に赤色光を反射するダイクロイックミラー24、緑色光を反射するダイクロイックミラー25、青色光を反射するダイクロイックミラー26を互いに異なる角度に傾けて配置している。しかして、発光部23から出射された光はコリメートレンズ27でコリメートされた後、ダイクロイックミラー24,25,26に斜め入射する。ダイクロイックミラー24,25,26で反射された赤色平行光、緑色平行光、青色平行光(赤色光の領域には破線によるハッチングを施し、緑色光は太線で示している)は、それぞれ光軸方向(1点鎖線で光軸を示す)が異なっているから、レンズアレイ21で集光されると、図8に示すように隣接した異なる画素20に集光される。赤色光(R)が集光される画素と緑色光(G)が集光される画素と青色光(B)が集光される画素は3画素で一描点となっており、組をなす3画素を通過した光は光軸変換用のレンズ28で屈折された後、結像レンズ29によってスクリーン2上の1点に結像される。
【0007】
しかしながら、このようなカラー表示用の画像プロジェクタ22にあっては、液晶表示パネル12の画素20を通過後、レンズ28に入射する赤色光、緑色光および青色光の光軸方向が大きく異なっているので(図7,図8)、結像レンズ29として高級な組みレンズを用いる必要がある。そのため、結像レンズ29のF値を小さくしづらくなり、収差コントロールなども困難になり、フロントプロジェクタ用としてはズームレンズの使用が難しくなる。また、組みレンズを用いると結像レンズ29が大きくなって重量が大きくなり、コストも高くつくという問題があった。さらには、結像レンズ29のF値が大きめになるので、マイクロレンズの焦点距離を故意に長いめに設定し、TFT基板内に集光させたりしている。この場合、隣接画素(pixel)からの光の漏れが多くなる傾向にあり、結果的に混色率が大きくなり、色純度が悪化する一要因となっていた。因みに、ポリSiTFTの場合には、画素サイズ20〜30μm□程度の液晶表示パネルで、投影レンズのF値は1.5程度が必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像プロジェクタにおいて液晶表示パネル通過後の光線を合理的にすることにより、スクリーンに画像を結像させるための結像レンズの簡略化を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像プロジェクタは、波長や偏光方向等の光特性と光軸方向が異なる光束を発生させる光源と、一対の基板間に液晶が挟持され、かつ、開口を有する画素を2次元的に配列された液晶表示パネルと、レンズを2次元的に配列させた2枚のレンズアレイと、前記2枚のレンズアレイの間に配置される透明樹脂層とを備え、前記2枚のレンズアレイと前記透明樹脂層は、それぞれ互いに異なる屈折率を有し、前記2枚のレンズアレイを、光出射側のレンズアレイの焦点距離だけ離間させ、かつ、それぞれのレンズを1対1に対応させて、液晶表示パネルの両側に配置して2枚のレンズアレイと前記透明樹脂と液晶表示パネルとを一体に形成し、光入射側のレンズアレイの各レンズによって、入射光を、前記液晶表示パネルの基板のうち光入射側に位置する基板上に配列された画素部分においてほぼ1点に集光させ、入射光の光軸方向にかかわらず出射光の光軸方向が平行となるよう、光出射側のレンズアレイの各レンズによって光軸を変換するようにしたことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の画像プロジェクタは、波長や偏光方向等の光特性と光軸方向が異なる光束を発生させる光源と、一対の基板の間に液晶を挟持し、かつ、開口を有する画素を2次元的に配列された液晶表示パネルと、レンズを2次元的に配列させた2枚のレンズアレイと、前記2枚のレンズアレイの間に配置される透明樹脂層とを備え、前記2枚のレンズアレイと前記透明樹脂層は、それぞれ互いに異なる屈折率を有し、前記2枚のレンズアレイを、光出射側のレンズアレイの焦点距離だけ離間させ、かつ、それぞれのレンズを1対1に対応させて、液晶表示パネルよりも光入射側に配置して2枚のレンズアレイと前記透明樹脂とを一体に形成し、両レンズアレイの各レンズによって、入射光を、前記液晶表示パネルの基板のうち光入射側に位置する基板上に配列された画素部分においてほぼ1点に集光させ、入射光の光軸方向にかかわらず出射光の光軸方向が平行となるよう、光出射側のレンズアレイの各レンズによって光軸を変換するようにしたことを特徴としている。
【0011】
【発明の作用及び効果】
本発明の画像プロジェクタに用いられているレンズアレイ素子によれば、光軸の傾きの異なる入射光束を所定面内の異なる位置で集光させるとともに、その後光軸方向の揃った光として出射させることができる。
【0012】
従って、画像プロジェクタに用いる場合には、入射光束の集光点に液晶表示パネルを配置することによってカラーフィルタを用いないカラー表示方式の画像フロジェクタを製作することができ、しかも、液晶表示パネルを通過した後の出射光線は光軸が揃っているので、出射光線をレンズで結像レンズに光を集めて結像レンズでスクリーンに結像させる場合、結像レンズの構成を簡略にしながら、結像レンズの収差を低減すると共にレンズのF値を小さくすることができる。よって、従来のように組みレンズのような高級なレンズを使用する必要がなく、結像レンズを軽量化できると共に結像レンズのコストを安価にできる。さらに、結像面をTFT面とすることができるので、光の集光によって画素面の実効開口率を大きくして光利用効率を向上させることができ、また漏れ光による混色率の低下を図ることができ、画像プロジェクタの色純度を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図9は本発明の一実施形態による画像プロジェクタ41の構成を示す概略図である。全体の構成は、図7の従来例と類似しているが、液晶表示パネル12とマイクロレンズアレイ素子43を一体的に構成した部分が異なっている。
【0014】
光源44は、発光部23とコリメートレンズ27と3枚のダイクロイックミラー24,25,26によって構成されている。発光部23は、ハロゲンランプのような白色ランプ45の背後に反射ミラー46を配置し、前方にコリメートレンズ27を配置したものであって、白色ランプ45から出射された白色光は、コリメートレンズ27により平行光となり、ダイクロイックミラー24,25,26に照射される。
【0015】
赤色光を選択的に反射するダイクロイックミラー24、緑色光を選択的に反射するダイクロイックミラー25、および青色光を選択的に反射するダイクロイックミラー26は、互いに少しずつ角度を変えて配置されている。しかして、ダイクロイックミラー24,25,26に入射した白色平行光は、ダイクロイックミラー24で反射された赤色(R)平行光(赤色平行光の領域を破線によるハッチングで示す)と、ダイクロイックミラー25で反射された緑色(G)平行光(緑色光は太線で示す)と、ダイクロイックミラー26に反射された青色(B)平行光に分離されて液晶表示パネル12側へ向けて出射される。ここで、3枚のダイクロイックミラー24,25,26の傾きが異なっているので、赤色平行光と緑色平行光と青色平行光の光軸方向(光軸は1点鎖線で示す)も平行でなく、互いに異なっている。
【0016】
なお、光源44は、赤色光と緑色光と青色光を光軸方向の異なる光として出射するものであればよく、図9に示すような構成のものには限らない。例えば、回折格子あるいはホログラフィック素子でも可能である。
【0017】
液晶表示パネル12とマイクロレンズアレイ素子43の構造を図10に示す。液晶表示パネル12は、2枚のガラス基板17,18間に液晶材料19を封止した一般的な構造のものであって(図4参照)、画素(画素開口)20を囲むようにしてブラックマトリクス領域15が形成されている。マイクロレンズアレイ素子43は、液晶表示パネル12のガラス基板17の外面に、あるいはその付近等に一体に形成されている。マイクロレンズアレイ素子43は、ガラス板47の上にマイクロレンズアレイ48を成形し、その上に透明樹脂層49を介してマイクロレンズアレイ50を積層したものであって、マイクロレンズアレイ50が液晶表示パネル12のガラス基板17上に成形されている。
【0018】
ここで、マイクロレンズアレイ48及び50の主平面間の距離Lは、マイクロレンズアレイ50の焦点距離に等しくなっており、マイクロレンズアレイ48の屈折率をn1、透明樹脂層49の屈折率をn2、マイクロレンズアレイ50の屈折率をn3とすると、n1>n2>n3となっている。
【0019】
なお、図12に示すように、マイクロレンズアレイ48及び50は、その凸面が対向するように配置してもよい。この場合には、マイクロレンズアレイ48の屈折率n1、透明樹脂層49の屈折率n2、マイクロレンズアレイ50の屈折率n3の関係は、n1>n2、n2<n3となる。
【0020】
ダイクロイックミラー24,25,26で分離して反射された赤色平行光、緑色平行光、青色平行光はマイクロレンズアレイ48を透過することによって集光されるが、ダイクロイックミラー24,25,26の傾きによって、これらの平行光は互いに光軸方向が異なっているから、異なった位置に集光される。そこで、マイクロレンズアレイ48,50は、赤色平行光、緑色平行光、青色平行光をそれぞれ隣接する画素20内に集光させるように設計されており、これによってブラックマトリックス領域15による光量ロスをなくしている。しかも、赤色光が集光される画素20と緑色光が集光される画素20と青色光が集光される画素20を隣接させて3画素1組で1描点を構成させることにより、液晶表示パネル12のカラー表示化を可能にしている。
【0021】
マイクロレンズアレイ50は、3画素1組となった画素20に対して1つのレンズ50aが対応するように構成されており、マイクロレンズアレイ48の各レンズ48aは、マイクロレンズアレイ50の各レンズ50aと1対1に対応するように構成されている。
【0022】
さらに、マイクロレンズアレイ素子43は、マイクロレンズアレイ48,50間の距離(主平面間の距離)Lが光出射側のマイクロレンズアレイ50のレンズ焦点距離と等しくなるように設定されているので、マイクロレンズアレイ素子43を透過した赤色光、緑色光及び青色光の各光軸はマイクロレンズアレイ素子43通過後は互いに平行となる。
【0023】
液晶表示パネル12を透過した赤色光、緑色光及び青色光は、光軸変換用のレンズ28によって各光軸が結像レンズ42の中心を通るように屈折され、結像レンズによってスクリーン2上に結像され、スクリーン2上にカラー画像が表示される。
【0024】
しかして、液晶表示パネル12の画素20を通過した赤色光、緑色光及び青色光の光軸方向が平行となっているので、簡単な結像レンズ42によって赤色光、緑色光及び青色光をスクリーン2上に結像させることができる。従って、結像レンズ42として高価な組みレンズを用いる必要がなくなり、結像レンズ42を軽量化でき、コストも安価にすることができる。
【0025】
(マイクロレンズアレイ素子の製造方法)
マイクロレンズアレイ素子43は、図11(a)〜(h)に示すように、液晶表示パネル12のガラス基板17と一体に形成される。まず、マイクロレンズアレイ50の反転パターンを形成されたスタンパ51上に紫外線硬化樹脂52を供給し[図11(a)]、その上からガラス基板17を押し付けて紫外線硬化樹脂52をスタンパ51とガラス基板17間に広げ、ガラス基板17を通して紫外線を照射することにより紫外線硬化樹脂52を硬化させ[図11(b)]、紫外線硬化樹脂52によってマイクロレンズアレイ50を成形し、樹脂硬化後にマイクロレンズアレイ50をスタンパ51から剥離する[図11(c)]。同様に、マイクロレンズアレイ48の反転パターンを形成されたスタンパ53上に紫外線硬化樹脂54を供給し[図11(d)]、その上からガラス板47を押し付けて紫外線硬化樹脂54をスタンパ53とガラス板47間に広げ、ガラス板47を通して紫外線を照射することによって紫外線硬化樹脂54を硬化させ[図11(e)]、紫外線硬化樹脂54によってマイクロレンズアレイ48を成形し、樹脂硬化後にマイクロレンズアレイ48をスタンパ53から剥離する[図11(f)]。ついで、ガラス板47の上に形成されたマイクロレンズアレイ48の上に紫外線硬化樹脂55を供給し[図11(g)]、マイクロレンズアレイ50を下に向けたガラス基板17を紫外線硬化樹脂55の上に重ねて加圧し、マイクロレンズ48,50間の距離Lを調整した後、ガラス基板17及びマイクロレンズアレイ50を通して紫外線を照射することによって紫外線硬化樹脂55を硬化させて透明樹脂層49を成形し[図11(h)]、マイクロレンズアレイ素子43が一体に製作される。
【0026】
このマイクロレンズアレイ素子43には、ガラス基板17が一体化されているので、液晶表示パネル12は、マイクロレンズアレイ素子43を製作した後、マイクロレンズアレイ素子43と一体化されているガラス基板17の上に、TFT等のスイッチン素子を形成したり、配線を施したりして、液晶表示パネル12が一体に製作される。
【0027】
(第2の実施形態)
図13は本発明の別な実施形態による画像プロジェクタの液晶表示パネル12及びマイクロレンズアレイ素子61を示す一部破断した断面図である。この実施形態にあっては、液晶表示パネル12のガラス基板18上にマイクロレンズアレイ50を成形し、その上に透明樹脂層62を介してガラス板63で覆っている。また、ガラス板47上に成形されたマイクロレンズ48を透明樹脂層64を介して液晶表示パネル12と一体化してある。
【0028】
この実施形態では、液晶表示パネル12の両側にマイクロレンズアレイ48,50が配置されているが、2枚のマイクロレンズアレイ48,50の主平面間の距離Lは、光出射側のマイクロレンズアレイ50の焦点距離に等しくしている。また、マイクロレンズアレイ48の屈折率n1と透明樹脂層64の屈折率n5の間には、n1>n5の関係があり、マイクロレンズアレイ50の屈折率n2と透明樹脂層62の屈折率n6の間には、n2>n6の関係がある。
【0029】
しかして、この実施形態にあっては、マイクロレンズアレイ48で集光された赤色光、緑色光、青色光は互いに光軸方向が異なった状態でそれぞれの画素20に集光されるが、液晶表示パネル12の各画素20を通過した赤色光、緑色光及び青色光はマイクロレンズアレイ50で互いに光軸が平行となるように屈折され、光軸変換用のレンズ28へ出射される。従って、やはり結像レンズ42の構成を簡略にでき、結像レンズ42を軽量化すると共にコストも安価にできる。
【0030】
(第3の実施形態)
図14に示すものは本発明のさらに別な実施形態による画像プロジェクタの液晶表示パネル12とマイクロレンズアレイ素子71の構成を示す一部破断した断面図である。この実施形態は、図10の構成に加え、液晶表示パネル12の光出射側のガラス基板18の表面に、各画素20を通過した光をコリメートさせるためのコリメートレンズアレイ72を一体成形したものである。このコリメートレンズアレイ72の各レンズ72aは、液晶表示パネル12の各画素20と1対1に対応している。
【0031】
この実施形態では、液晶表示パネル12の外面にコリメートレンズアレイ72を備えているので、液晶表示パネル12を通過した赤色光、緑色光及び青色光の光軸が平行となるように揃うだけでなく、画素20を通過した赤色光、緑色光及び青色光が平行光としてコリメートレンズアレイ72からレンズ28へ向けて出射される。従って、液晶表示パネル12の縁から出射された光が、レンズ28外へ広がって画像の周辺部分で光量不足となるのを防止できる。
【0032】
(第4の実施形態)
図15は本発明のさらに別な実施形態による画像プロジェクタの液晶表示パネル12とマイクロレンズアレイ素子81の部分を示す一部破断した断面図である。
【0033】
この実施形態では、液晶表示パネル12を透過した赤色光、緑色光、青色光の光軸を液晶表示パネル12と垂直な方向を向くように揃えるのでなく、各光軸が結像レンズ42のレンズ中心を通るようにマイクロレンズアレイ48,50を構成している。この実施形態では、液晶表示パネル12を通過した赤色光、緑色光、青色光が結像レンズ42のレンズ中心に向けて出射されるので、光軸変換用のレンズ28を不要にすることができる。
【0034】
(第5の実施形態)
図16(a)は本発明のさらに別な実施形態による画像プロジェクタ91の構成を示す概略図である。この画像プロジェクタ91にあっては、光源(図示せず)から出射された平行光を偏光ビームスプリッタ92に入射させ、偏光ビームスプリッタ92によってP偏光とS偏光とに分け、偏光ビームスプリッタ92を透過したS偏光をプリズム94で偏向させて液晶表示パネル12に入射させる。また、偏光ビームスプリッタ92で反射したP偏光をミラー93で反射させた後、プリズム94で偏向させて液晶表示パネル12に入射させる。
【0035】
図16(b)は液晶表示パネル12の周囲の構造を示す概略断面図であって、液晶表示パネル12の入射側と出射側にはそれぞれ、マイクロレンズアレイ素子96を構成するマイクロレンズ48及び50が設けられており、マイクロレンズアレイ50に対向して偏光フィルタ95が設けられている。なお、97,98は透明樹脂層である。
【0036】
しかして、液晶表示パネル12に入射するP偏光とS偏光は光軸が反対側へ傾いているので、それぞれ隣接する所定に画素20に集光される。この対となる画素20を一方をオン、他方をオフとなるように制御し、あるいは、一方をオフ、他方をオンとなるように制御すれば、両画素20を同時に光(P偏光、S偏光)が透過するか、あるいは同時に遮断される。従って、P偏光及びS偏光を同時に利用することができ、画像プロジェクタ91の光量損失を低減して明るい画像を得ることができる。
【0037】
また、この画像プロジェクタ91にあっても、マイクロレンズアレイ50によって光軸が平行に揃えられるので、レンズ28を通過した光を結像させる結像レンズ42として簡易なものを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフロント投射方式の画像プロジェクタを示す概略図である。
【図2】従来のリア投射方式の画像プロジェクタを用いたCRTプロジェクションテレビの断面図である。
【図3】従来の画像プロジェクタの構成を示す図である。
【図4】液晶表示パネルの一部破断した斜視図である。
【図5】同上の画像プロジェクタの問題点を説明する図である。
【図6】同上の問題点の解決手段を説明する図である。
【図7】カラー表示方式の画像プロジェクタの構成を示す図である。
【図8】同上の画像プロジェクタの問題点を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態による画像プロジェクタの構成を示す図である。
【図10】同上の画像プロジェクタの液晶表示パネル及びマイクロレンズアレイ素子の構造を詳細に示す一部破断した断面図である。
【図11】同上のマイクロレンズアレイ素子の製造方法を示す図である。
【図12】図10とは異なるマイクロレンズアレイ素子の配置を示す一部破断した断面図である。
【図13】本発明の別な実施形態におけるマイクロレンズアレイ素子の構造を示す一部破断した断面図である。
【図14】本発明のさらに別な実施形態におけるマイクロレンズアレイ素子の構造を示す一部破断した断面図である。
【図15】本発明のさらに別な実施形態におけるマイクロレンズアレイ素子の構造を示す一部破断した断面図である。
【図16】(a)は本発明のさらに別な実施形態における画像プロジェクタの構成を示す図、(b)はその液晶表示パネル及びマイクロレンズアレイ素子の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
12 液晶表示パネル
17,18 ガラス基板
47 ガラス板
48,50 マイクロレンズアレイ
48a,50a マイクロレンズアレイのレンズ
49 透明樹脂層

Claims (2)

  1. 波長や偏光方向等の光特性と光軸方向が異なる光束を発生させる光源と、一対の基板間に液晶が挟持され、かつ、開口を有する画素を2次元的に配列された液晶表示パネルと、レンズを2次元的に配列させた2枚のレンズアレイと、前記2枚のレンズアレイの間に配置される透明樹脂層とを備え、
    前記2枚のレンズアレイと前記透明樹脂層は、それぞれ互いに異なる屈折率を有し、
    前記2枚のレンズアレイを、光出射側のレンズアレイの焦点距離だけ離間させ、かつ、それぞれのレンズを1対1に対応させて、液晶表示パネルの両側に配置して2枚のレンズアレイと前記透明樹脂と液晶表示パネルとを一体に形成し
    光入射側のレンズアレイの各レンズによって、入射光を、前記液晶表示パネルの基板のうち光入射側に位置する基板上に配列された画素部分においてほぼ1点に集光させ、入射光の光軸方向にかかわらず出射光の光軸方向が平行となるよう、光出射側のレンズアレイの各レンズによって光軸を変換するようにしたことを特徴とする画像プロジェクタ。
  2. 波長や偏光方向等の光特性と光軸方向が異なる光束を発生させる光源と、一対の基板の間に液晶を挟持し、かつ、開口を有する画素を2次元的に配列された液晶表示パネルと、レンズを2次元的に配列させた2枚のレンズアレイと、前記2枚のレンズアレイの間に配置される透明樹脂層とを備え、
    前記2枚のレンズアレイと前記透明樹脂層は、それぞれ互いに異なる屈折率を有し、
    前記2枚のレンズアレイを、光出射側のレンズアレイの焦点距離だけ離間させ、かつ、それぞれのレンズを1対1に対応させて、液晶表示パネルよりも光入射側に配置して2枚のレンズアレイと前記透明樹脂とを一体に形成し
    両レンズアレイの各レンズによって、入射光を、前記液晶表示パネルの基板のうち光入射側に位置する基板上に配列された画素部分においてほぼ1点に集光させ、入射光の光軸方向にかかわらず出射光の光軸方向が平行となるよう、光出射側のレンズアレイの各レンズによって光軸を変換するようにしたことを特徴とする画像プロジェクタ。
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