JP3745921B2 - 架空布設用光ファイバケーブル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、架空布設用光ファイバケーブルに関し、特に光ファイバ心線の高密度収容と中間後分岐を可能にした光ファイバケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ心線を高密度に収容した光ファイバケーブルとしては、特開平8−211262号公報に記載されているようなケーブルが公知である。この光ファイバケーブルは、中心に抗張力体を有し、外周に多数本のSZらせん溝を有する内層溝付きスペーサの前記SZらせん溝にテープ状多心光ファイバ心線の積層体を収容し、その外側に、多数本のセグメント型溝部材を溝を外側に向けてSZ撚りすることにより外層溝付きスペーサを形成し、前記セグメント型溝部材の溝の中にテープ状多心光ファイバ心線を収容し、その外側にシースを設けたものである。
【0003】
このように光ファイバ心線を高密度に収容するには、内層溝付きスペーサと外層溝付きスペーサを設けて、各スペーサの溝に光ファイバ心線を収容する構成にすることが効果的である。しかし架空布設される光ファイバケーブルの場合は、内層溝付きスペーサの中心に配置した抗張力体のみでは、布設張力に耐えられない場合がある。このため従来から、外層溝付きスペーサの外側に抗張力体の層を設けることや、ケーブル本体と平行に吊り線を設け、それらを共通シースで一体化して自己支持型にすることが提案されている。
【0004】
一方、架空布設用光ファイバケーブルの場合は、必要に応じ任意の位置で中間後分岐(架空布設後に光ファイバケーブルの任意の位置から光ファイバ心線を取り出して分岐すること)ができる構造であることが要求される。そのためには外層溝付きスペーサの溝をSZらせん溝にして、中間でシースを剥げば、外層溝付きスペーサから光ファイバ心線を取り出せる構造にすることが好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前述のように、外層溝付きスペーサの外側に抗張力体の層を設けた構造では、中間でシースを剥いでも抗張力体があるために光ファイバ心線を取り出すことができず、また自己支持型の場合も、吊り線が邪魔で光ファイバ心線が取り出しにくいという問題がある。
【0006】
したがって本発明の目的は、内層溝付きスペーサと外層溝付きスペーサを有する高密度型のケーブル構造で、架空布設張力に耐えうる引張強度を持たせ、中間後分岐を容易に行えるようにした架空布設用光ファイバケーブルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の架空布設用光ファイバケーブルは、外周に一方向らせん溝またはSZらせん溝を有する内層溝付きスペーサの前記溝内に光ファイバ心線を収容し、その外側に架空布設時の張力を受け持つ抗張力体の中間層を設け、その外側に、外周にSZらせん溝を有する外層溝付きスペーサを設けて、そのSZらせん溝内に光ファイバ心線を収容し、その外側に抗張力体の層を設けることなくシースを設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す。図において、1は内層溝付きスペーサ、2は外層溝付きスペーサである。内層溝付きスペーサ1は中心に抗張力体3を有し、外周に所要本数の一方向らせん溝4(SZらせん溝でも可)を有しており、各一方向らせん溝4内にはテープ状光ファイバ心線5が複数枚積層された状態で収容されている。内層溝付きスペーサ1の外側にはテープによる押さえ巻き6が施され、その外側に抗張力体7の中間層が設けられている。
【0009】
中間層の抗張力体7としては光ケーブルの軽量化が望まれている場合にはポリアラミド繊維(商品名ケブラー等)、ガラスFRP、PBO繊維のような高抗張力繊維を用いることが好ましいが、鋼線を用いることも可能である。高抗張力繊維又は鋼線を撚り合わせる場合は、張力がかかったときにトルクが発生しないように撚り方向を変えて2層に撚り合わせることが好ましい。抗張力体7の中間層の厚さは高抗張力繊維を用いた場合で、0.1 〜2.0 mm程度、通常は1.0 〜2.0 mm程度である。抗張力体7に鋼線を用いるときは、その内側にプラスチックの内部シースを設けることが、内層溝付きスペーサ1内のテープ状光ファイバ心線5の損傷を防止する上で好ましい。抗張力体7の中間層の外側には引き裂き紐8が縦添えされている。
【0010】
外層溝付きスペーサ2は、抗張力体7の中間層の外側に設けられる。外層溝付きスペーサ2は、外周に所要本数のSZらせん溝9を有しており、各SZらせん溝9にはテープ状光ファイバ心線10が複数枚積層された状態で収容されている。外層溝付きスペーサ2は樹脂の押出成形により形成することもできるし、セグメント型溝部材をSZ撚りすることにより形成することもできる。外層溝付きスペーサ2の外側にはテープによる押さえ巻き11が施され、その外側にプラスチックシース12が被覆されている。
このケーブルの内層溝付きスペーサ1の外径は250 mm程度、外層溝付きスペーサ2の外径は300 mm程度、SZらせん溝9のピッチは50〜1000mm(通常は250 〜300 mm)程度である。
【0011】
この実施形態の光ファイバケーブルは以上のように、内層溝付きスペーサ1の外側に外層溝付きスペーサ2を設けた構造であるので、光ファイバ心線を高密度で収容することができる。また内層溝付きスペーサ1と外層溝付きスペーサ2の間に抗張力体7の中間層を設けたので、架空布設張力に十分耐えうる引張強度を持たせることができると共に、外層溝付きスペーサ2の外側に抗張力体の層がないため、中間でシース12を剥げば、外層溝付きスペーサ2のSZらせん溝9からテープ状光ファイバ心線10を容易に取り出すことができ、中間後分岐作業を効率よく行うことができる。なお内層溝付きスペーサ1の溝4には中間後分岐を行う必要のないテープ状光ファイバ心線5が収容される。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る架空布設用光ファイバケーブルは、光ファイバ心線を高密度で収容できると共に、抗張力体の中間層を設けたことにより架空布設張力に耐えうる引張強度を持たせることができ、しかも外層溝付きスペーサの外側に抗張力体の層や吊り線がないため中間後分岐を容易に行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る架空布設用光ファイバケーブルの一実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1:内層溝付きスペーサ
2:外層溝付きスペーサ
3:中心抗張力体
4:一方向らせん溝
5:テープ状光ファイバ心線
7:抗張力体
9:SZらせん溝
10:テープ状光ファイバ心線
12:シース
Claims (1)
- 外周に一方向らせん溝またはSZらせん溝を有する内層溝付きスペーサの前記溝内に光ファイバ心線を収容し、その外側に架空布設時の張力を受け持つ抗張力体の中間層を設け、その外側に、外周にSZらせん溝を有する外層溝付きスペーサを設けて、そのSZらせん溝内に光ファイバ心線を収容し、その外側に抗張力体の層を設けることなくシースを設けたことを特徴とする架空布設用光ファイバケーブル。
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