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JP3745100B2 - フィルムキャリア - Google Patents

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JP3745100B2
JP3745100B2 JP28673697A JP28673697A JP3745100B2 JP 3745100 B2 JP3745100 B2 JP 3745100B2 JP 28673697 A JP28673697 A JP 28673697A JP 28673697 A JP28673697 A JP 28673697A JP 3745100 B2 JP3745100 B2 JP 3745100B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムキャリアに係り、特に画像が記録された写真フィルムのパーフォレーション穿設部に非接触状態で該写真フィルムを挟持搬送するフィルムキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、写真フィルムに記録された画像を印画紙等の感光材料に焼き付けて画像を形成する画像形成装置には、写真フィルムを搬送するためのフィルムキャリアが設けられている。フィルムキャリアには、図13に示されるように、写真フィルム122のパーフォレーション136が穿設されたパーフォレーション穿設部139のみを挟持して搬送するローラ対120が設けられている(図12では写真フィルム122の乳剤面側のローラのみ図示)。ローラ対120が写真フィルム122に記録された画像と非接触であることにより、写真フィルム122の搬送時に画像に傷が付くことを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、写真フィルムのパーフォレーション穿設部には穿設されたパーフォレーションにより凹凸が生じているので、ローラ対によって写真フィルムを挟持搬送すると、搬送むらが生じて写真フィルムの送り精度が低下する、という問題がある。なお、従来は写真フィルムに記録された各画像を焼付位置に精度良く停止させることのみを考慮して搬送していたため、写真フィルムの送り精度については考慮されていなかった。
【0004】
一方、近時、ラインスキャナによって写真フィルムに記録された画像を読み取ってディジタル変換する場合には、パーフォレーションの凹凸による搬送むらにより読取精度が低下するので、特に問題になる。
【0005】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、写真フィルムの送り精度を向上させることができるフィルムキャリアを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、画像が記録された写真フィルムのパーフォレーション穿設部に非接触でかつ乳剤面側の画像記録部に接触する回転可能な所定硬度の第1のローラと、前記写真フィルムのパーフォレーション穿設部に非接触でかつフィルムベース側に接触して前記第1のローラとの間に該写真フィルムを挟持して搬送する前記第1のローラより硬度が高い回転可能な第2のローラと、前記第1のローラ及び前記第2のローラの少なくとも一方を回転駆動する駆動手段と、を有している。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、フィルムキャリアには第1のローラ及び第2のローラが設けられており、駆動手段によって第1のローラ及び第2のローラの少なくとも一方を回転駆動することにより、これらの第1のローラと第2のローラの間に写真フィルムを挟持して搬送する。なお、第2のローラを駆動ローラとし、第1のローラを従動ローラとするのが好ましい。
【0008】
第1のローラ及び第2のローラは、画像が記録された写真フィルムのパーフォレーション穿設部に非接触とされている。第1のローラは写真フィルムの乳剤面側の画像記録部に接触し、第2のローラは写真フィルムのフィルムベース側に接触して回転可能に設けられている。また、第1のローラの硬度は、第2のローラの硬度より低く構成されている。
【0009】
第1のローラと第2のローラの硬度は、請求項2に記載の発明のように、第1のローラの硬度を20〜40度、好ましくは30度とし、第2のローラの硬度を40〜60度、好ましくは50度とすることができる。なお、第1のローラの硬度が40度、第2のローラの硬度が60度を超えると写真フィルムに傷が付き易くなると共に、第1のローラの硬度が20度、第2のローラの硬度が40度未満であると柔軟すぎて写真フィルムの搬送に適さない。このため、第1のローラと第2のローラの硬度は前述した範囲に設定するのがよい。
【0010】
このように、第1のローラ及び第2のローラが、写真フィルムのパーフォレーション穿設部に非接触で写真フィルムを挟持して搬送するので、送り精度を向上させることができる。また、第1のローラの硬度を第2のローラの硬度より低く構成するので、写真フィルムの乳剤面側の画像記録部に記録された画像に傷を付けることなく、写真フィルムを搬送することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下では、まず本実施の形態に係るディジタルラボシステム10について説明する。
【0012】
図1には本実施の形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成が示されており、図2にはディジタルラボシステム10の外観が示されている。このディジタルラボシステム10は、ラインCCDスキャナ12、画像処理部16、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20を含んで構成されている。また、図2に示されるように、ラインCCDスキャナ12と画像処理部16は入力部96に設けられており、レーザプリンタ部18とプロセッサ部20は出力部98に設けられている。
【0013】
ラインCCDスキャナ12は、ネガフィルムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されているフィルム画像を読み取るためのものである。例えば、110サイズの写真フィルム、240サイズの写真フィルム(所謂APSフィルム)、135サイズの写真フィルム、及び120サイズの写真フィルムに記録されたフィルム画像を読取対象とすることができる。ラインCCDスキャナ12には、R、G、B測光用のセンサが3列配列されて構成されたラインCCD74(図3参照)が備えられ、このラインCCD74によってフィルム画像を読み取り、R、G、B3色の画像データを出力する。
【0014】
なお、本実施の形態に係るディジタルラボシステム10では、フィルムキャリア14(詳細後述)によって写真フィルム22をこの写真フィルム22の長さ方向に沿って往復搬送させ、ラインCCDスキャナ12によって往路でプレスキャンを行い、復路でファインスキャンを行う。
【0015】
画像処理部16は、入力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像ファイルとして外部へ出力する(例えば、メモリカード等の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処理機器へ送信する等)ことも可能である。
【0016】
レーザプリンタ部18はR、G、Bのレーザ光を照射するレーザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0017】
図3に示されるように、ラインCCDスキャナ12の光学系は、ハロゲンランプやメタルハライドランプ等からなり、写真フィルム22に光を照射する光源64と、フィルムキャリア14によって搬送される写真フィルム22に照射する光を拡散光とする光拡散ボックス66が光源64の光射出側における光軸Lに沿って順に配設されている。また、光源64と光拡散ボックス66との間には、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の調光フィルタ70C、70M、70Yが射出光の光軸Lに沿って順に配置されている。調光フィルタ70C、70M、70Yは、それぞれ独立に移動可能に構成されており、光源64から射出される各成分色光の光量のバランスやラインCCD74の各成分色光に対する感度等を考慮して光路中への挿入量を調整することができる。これにより、ラインCCD74におけるR、G、Bの3色の受光量を調整する。
【0018】
写真フィルム22を挟んで光源64と反対側には、光軸Lに沿って、フィルム画像を透過した光を結像させるレンズユニット72、及びラインCCD74が順に配設されている。図3では、レンズユニット72として単一のレンズのみを示しているが、このレンズユニット72は複数枚のレンズから構成されたズームレンズであってもよい。ラインCCD74は、CCDセルが写真フィルム22の搬送方向(図3に示される矢印A方向)と直交するようにライン状に配列されて構成されるCCDセル列が3ライン設けられ、各ラインの光入射側にR、G、Bの色分解フィルタのいずれかが各々取り付けられた3ラインカラーCCDであり、受光面がレンズユニット72の結像点位置に一致するように配設されている。従って、CCDセルの配列方向にフィルム読み取りの主走査がなされ、写真フィルム22が搬送されることによりフィルム画像読み取りの副走査がなされる。なお、ラインCCD74は、3本のライン(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿って所定の間隔を隔てて順に配置されているので、同一の画素におけるR、G、Bの各成分色の検出タイミングには時間差がある。この時間差は、ラインメモリに画素データを蓄積し、時間差を考慮してラインメモリ出力を遅延させることにより補正する。
【0019】
次に、写真フィルム22を搬送するフィルムキャリア14の構成について図4を参照して説明する。
【0020】
図4に示されるように、フィルムキャリア14は、上蓋302Aとベース302Bとで構成される略箱型の筐体302を備えており、この筐体302の中に後述するフィルム搬送に係る各種部材が収容されている。筐体302の一方の端部には写真フィルム22を挿入するためのフィルム挿入口304が設けられており、他方の端部には写真フィルム22を収容するためのフィルム収容部306が設けられている。フィルム収容部306には、写真フィルム22をフィルム収容部306の内周面に沿って案内する略円筒状のガイド板307が設けられている。従って、フィルム挿入口304から挿入されてフィルム搬送路に沿って搬送された写真フィルム22はガイド板307に案内されることにより、フィルム収容部306に巻き回された状態で収容される。
【0021】
また、筐体302は開放スイッチ308を操作することにより、上蓋302Aとベース302Bとの結合が解除される構成であり、前記係合が解除された状態で開放スイッチ308と反対側に設けられた図示しないヒンジを中心として上蓋302Aを略上方へ回動させることも可能とされている。
【0022】
筐体302の内部には、前述したフィルム挿入口304からフィルム収容部306に至るフィルム搬送路に沿って、写真フィルム22の先端を検出する先端検出センサ310、搬送ローラ対312、写真フィルム22の表面からゴミを除去するゴミ取り用ローラ314、写真フィルム22の幅方向両端部に記録されたバーコード37を読み取るバーコードセンサ316、搬送ローラ対318、写真フィルム22に照射されるスリット光のうちフィルム画像のサイズに応じた範囲を遮光する遮光装置320、及び搬送ローラ対322が順に配置されている。
【0023】
先端検出センサ310は、一端に写真フィルム22に接触する接触輪310Aが回転可能に取り付けられ、屈曲部を回転軸として回転するクランク310Bと、クランク310Bの他端の通過を検出する発光素子と受光素子が組み合わせて構成されたフォトインタラプタ310Cと、を含んで構成されている。写真フィルム22がフィルム搬送路に沿って搬送され、写真フィルム22の先端エッジが先端検出センサ310の接触輪310Aに接触するとクランク310Bが回転する。クランク310Bが回転することによって、クランク310Bの他端がフォトインタラプタ310Cの発光素子と受光素子の間を通過する。これにより、写真フィルム22の先端がフィルム搬送路を通過したことを検出する。なお、フォトインタラプタ310Cによるクランク310Bの他端の検出後、クランク310Bの他端が検出されなくなった場合に写真フィルム22の後端がフィルム搬送路を通過したことを検出する。すなわち、先端検出センサ310によって写真フィルム22の後端を検出することもできる。
【0024】
搬送ローラ対312、318、322のそれぞれは、写真フィルム22のフィルムベース側に位置しているローラが駆動ローラ312A、318A、322Aとされており、写真フィルム22の乳剤面側に位置しているローラが従動ローラ312B、318B、322Bとされている。また、駆動ローラ312A、318A、322A及び従動ローラ312B、318B、322Bの直径はおよそ12mmとされており、回転軸方向の長さは写真フィルム22に記録されたフィルム画像の幅寸法に等しい長さとされている(図5参照)。すなわち、パーフォレーション36が穿設された写真フィルム22のパーフォレーション穿設部39に接触しない長さとされている。さらに、写真フィルム22の乳剤面側に位置している従動ローラ312B、318B、322Bは、硬度が30度のゴムローラであり、写真フィルム22のフィルムベース側に位置している駆動ローラ312A、318A、322Aは、硬度が50度のゴムローラである。
【0025】
また、筐体302の内部には、駆動ローラ312A、318A、322Aの駆動力源であるパルスモータ324が設置されており、このパルスモータ324の駆動軸にはプーリー326が取り付けられている。プーリー326には無端ベルト328が巻き掛けられており、この無端ベルト328は駆動ローラ322Aの回転軸に取り付けられたプーリー330にも巻き掛けられている。従って、パルスモータ324の駆動力はプーリー326、無端ベルト328、プーリー330を介して駆動ローラ322Aに伝達される。
【0026】
駆動ローラ322Aの回転軸にはプーリー332が取り付けられており、このプーリー332には無端ベルト334が巻き掛けられている。無端ベルト334は、駆動ローラ318Aの回転軸に取り付けられたプーリー336にも巻き掛けられており、パルスモータ324の駆動力はプーリー332、無端ベルト334、プーリー336を介して駆動ローラ318Aにも伝達される。また、駆動ローラ318Aの回転軸にはプーリー338が取り付けられており、このプーリーには無端ベルト340が巻き掛けられている。無端ベルト340は駆動ローラ312Aの回転軸に取り付けられたプーリー342にも巻き掛けられており、パルスモータ324の駆動力は、プーリー338、無端ベルト340、プーリー342を介して駆動ローラ312Aにも伝達される。
【0027】
さらに、筐体302の内部にはモータ344、346、348が設置されている。モータ344の駆動軸には円板350が偏心された状態で取り付けられており、円板350の外縁付近の所定位置には、従動ローラ322Bを上下動させるための連結部材352の一端が回動可能に軸支されている。連結部材352は支軸354を中心に回転可能に支持されており、該連結部材352の他端側には従動ローラ322Bが回転可能に軸支されている。このため、モータ344の駆動力により円板350が矢印C方向に若干回転すると、連結部材352の上部(従動ローラ322Bの軸支部)は支軸354を中心に矢印D方向に若干回転し、従動ローラ322Bが駆動ローラ322Aから若干離間する。
【0028】
同様に、モータ348の駆動軸には円板356が偏心された状態で取付けられており、円板356の外縁付近の所定位置には、従動ローラ318Bを上下動させるための連結部材358の一端が固定されている。この連結部材358は支軸360を中心に回転可能に軸支されており、該連結部材358の他端側には従動ローラ318Bが回転可能に軸支されている。このため、モータ348の駆動力により円板356が矢印E方向に若干回転すると、連結部材358の上部(従動ローラ318Bの軸支部)は支軸360を中心に矢印F方向に若干回転し、従動ローラ318Bが駆動ローラ318Aから若干離間する。
【0029】
ところで、搬送ローラ対318、322間の略中央部は写真フィルム22の読取位置とされており、上蓋302Aには読取位置の直上にスリット孔302Cが形成されている。スリット孔302Cは、写真フィルム22の搬送方向(図4に示される矢印A方向)と直交する方向に延びている。なお、図示は省略したが、ベース302B及びフィルム搬送路にも読取位置の直下に、光源64から射出された光が通過するための同様のスリット孔が設けられており、図3に示すようにフィルムキャリア14によって搬送される写真フィルム22に対し、読取位置において下方から光が照射され、写真フィルム22を透過した光が、フィルムキャリア14の上方に位置しているレンズユニット72を介してラインCCD74に入射される。
【0030】
また、前述した遮光装置320は、図6に示されるように、読取位置を通過する写真フィルム22に照射される光のうち各フィルム画像のサイズに応じた範囲を遮光するものであり、写真フィルム22のフィルム搬送路を挟んで一対設けられている(図4では手前側の遮光装置320のみを図示)。この遮光装置320は、図4に示されるように、モータ346、歯車362、364、及び歯車364の回転軸に取り付けられたカム状の遮光板366を含んで構成されており、例えば、パノラマサイズのフィルム画像を読み取る場合は、図6に示されるように、モータ346の駆動力により遮光板366を実線の位置まで回転させる。また、標準サイズ(所謂Lサイズ)のフィルム画像を読み取る場合は、遮光板366を図6の点線の位置まで回転させる。このように読取対象外の領域を遮光することにより、ラインCCD74(図3参照)で蓄積電荷の飽和が生ずることを防止している。
【0031】
上述したように、フィルムキャリア14は搬送ローラ対312、318、322によって写真フィルム22を挟持して搬送する構成であるので、オペレータがフィルム挿入口304に写真フィルム22の先端を挿入すれば、先端検出センサ310によって写真フィルム22の先端が検出され、このタイミングで搬送ローラ対312、318、322を回転駆動することで写真フィルム22を挟持搬送することができ、写真フィルム22に記録された各フィルム画像を読取位置に順に位置させることができる。
【0032】
次に、本発明の実施の形態の作用を説明する。
ディジタルラボシステム10のラインCCDスキャナ12で写真フィルム22を読み取るにあたり、オペレータは写真フィルム22をフィルムキャリア14に形成されたフィルム挿入口304に挿入する。このとき、写真フィルム22の乳剤面側が予め定められた向きとなるように挿入する。本実施の形態では、写真フィルム22の乳剤面を搬送ローラ対312、318、322の従動ローラ312B、318B、322B側に向けて挿入する。
【0033】
写真フィルム22が挿入され、先端検出センサ310によって写真フィルム22の先端が検出されるとパルスモータ324が駆動する。パルスモータ324の駆動力は、プーリー326、無端ベルト328、プーリー330を介して駆動ローラ322Aに伝達される。さらに、プーリー332、無端ベルト334、プーリー336を介して駆動ローラ318Aに伝達され、かつプーリー338、無端ベルト340、プーリー342を介して駆動ローラ312Aに伝達される。プレスキャンでは、駆動ローラ312A、318A、322Aのそれぞれが図4に示される矢印G方向に回転する。これにより、写真フィルム22が図4に示される矢印A方向に挟持搬送される。
【0034】
写真フィルム22が図4に示される矢印A方向に搬送され、読取位置を通過するとき、プレスキャンが行われる。すなわち、光源64から射出されて写真フィルム22を透過した光がスリット孔302Cを通過し、レンズユニット72を介してラインCCD74に入射される。
【0035】
一方、先端検出センサ52によって写真フィルム22の後端が検出されてから所定時間が経過すると、写真フィルム22に記録された全フィルム画像に対するプレスキャンが終了したと判断する。この場合には、一旦パルスモータ324の駆動を停止させて写真フィルム22の搬送を停止させる。その後、再度パルスモータ324を駆動させることにより、パルスモータ324の駆動力は前述したように駆動ローラ312A、318A、322Aに伝達される。ファインスキャンでは、駆動ローラ312A、318A、322Aのそれぞれが図4に示される矢印H方向に回転する。これにより、写真フィルム22が図4に示される矢印B方向に挟持搬送される。こうして写真フィルム22が図4に示される矢印B方向に搬送され、読取位置を通過するとき、ファインスキャンが行われる。
【0036】
このように、パーフォレーション36が穿設された写真フィルム22のパーフォレーション穿設部39に非接触で写真フィルム22を搬送するので、パーフォレーション36が穿設されていることによる凹凸の影響を受けることなく写真フィルム22を搬送することができ、かつ送り精度を向上させることができる。また、写真フィルム22の乳剤面側に配置される従動ローラ312B、318B、322Bの硬度を写真フィルム22のフィルムベース側に配置される駆動ローラ312A、318A、322Aの硬度より低く構成するので、写真フィルム22に傷を付けることなく搬送することができる。
【0037】
なお、本実施の形態では、搬送ローラ対312、318、322を構成する駆動ローラ312A、318A、322A及び従動ローラ312B、318B、322Bがゴムローラである場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、シリコンゴム、エチレンプロピレンゴムや合成樹脂によって形成されたローラを用いてもよい。また、本実施の形態における搬送ローラ対60を構成する駆動ローラ60A及び従動ローラ60Bは、直径がおよそ12mmである場合を例として説明したが、これに限るものではない。さらに、駆動ローラ312A、318A、322Aの硬度が50度である場合を例として説明したが、駆動ローラ312A、318A、322Aの硬度は40〜60度の間で設定可能である。これは、硬度が40度未満であると柔軟すぎて写真フィルム22の搬送に適さないと共に、60度を超えた硬度であると写真フィルム22に傷を付けることになるため、上述した範囲の硬度に設定することが好ましい。一方、従動ローラ312B、318B、322Bの硬度が30度である場合を例として説明したが、従動ローラ312B、318B、322Bの硬度は20〜40度の間で設定可能である。これも駆動ローラ312A、318A、322Aの場合と同様に、硬度が20度未満であると柔軟すぎて写真フィルム22の搬送に適さないと共に、40度を超えた硬度であると写真フィルム22に傷を付けることになるためである。
【0038】
また、従動ローラ312B、318B、322Bは、図7(A)乃至(D)に示される従動ローラ100〜106のいずれかを適用することができる。図7(A)に示される従動ローラ100は、回転軸方向に直交する断面が三角形状であり、回転軸方向に延びた突部100Aが従動ローラ100の表面に所定間隔毎に複数形成されており、図7(B)に示される従動ローラ102は、この従動ローラ102の表面に複数の凸部102Aが形成されている。図7(C)の従動ローラ104は、回転軸方向の所定間隔毎に周状の溝102Aが切り欠かれている。図7(D)に示される従動ローラ106は、この従動ローラ106の表面に細い溝106Aが傾斜して形成されており、写真フィルム22を幅方向に広げた状態で搬送する。従動ローラをこのような構成とすることにより、写真フィルム22との接触面積を少なくすることができる。
【0039】
さらに、本実施の形態では、写真フィルム22を搬送するためにフィルム搬送路に沿って3組の搬送ローラ対312、318、322が配設された例について説明したが、搬送ローラ対の数はこれに限定されるものではなく、例えば1組であってもよい。この場合には、図8に示されるように、写真フィルム22の読取位置よりもファインスキャンにおける写真フィルム22の搬送方向(図8に示される矢印B方向)上流側に搬送ローラ対303を配設することが好ましい。これにより、写真フィルム22が弛むことなく搬送され、写真フィルム22の平面性が確保されるので、写真フィルム22を正確に読み取ることができる。
【0040】
また、本実施の形態のレンズユニット72は、複数枚のレンズから構成されたズームレンズである場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、固定レンズを用いてもよい。レンズユニット72を固定レンズとした場合には、フィルムキャリア14に挿入された写真フィルム22のサイズに応じて、ラインCCD74をこのラインCCD74の長さ方向に傾斜させることにより写真フィルム22を透過した光の全てがラインCCD74に入射される構成としてもよい(図9参照)。
【0041】
なお、ディジタルラボシステム10の入力部96にラインCCD74によって読み取られたフィルム画像を表示するディスプレイ108が配設された例について説明したが、図10に示されるように、入力部96にディジタルラボシステム10を操作するオペレータ専用のディスプレイ108Aと、来店した顧客専用のディスプレイ108Bをそれぞれ配設することもできる。これにより、例えば顧客が写真入りポストカードを注文する場合等に顧客がフィルム画像を確認する必要があるとき、容易にフィルム画像を確認することができる。また、回転可能な1台のディスプレイを配設することにより確認してもよいし、簡易な感熱プリンタ等によりフィルム画像を用紙等に記録することによってフィルム画像を確認してもよい。また、図10に示されるように、ディジタルラボシステム10の入力部96はショーケース110A等が備えられた接客用のカウンター110と一体化して構成することも可能である。
【0042】
さらに、本実施の形態におけるディジタルラボシステム10の入力部96は、図2に示されるように、オペレータが入力部96に向かって着座したときにオペレータの右方向にフィルムキャリア14が配置され、左方向にキーボード112が配置されている。例えば、右利きのオペレータがディジタルラボシステム10を操作する場合には、図11に示されるように、オペレータの右方向にキーボード112を配置し、左方向にフィルムキャリア14を配置した構成とすることが好ましい。すなわち、ディジタルラボシステム10を操作するオペレータの利き手方向にキーボード112を配置することにより、操作性の向上を図ることができる。
【0043】
さらに、本実施の形態では、写真フィルム22の幅方向両端部にパフォレーション36が穿設された写真フィルム22を対象として説明したが、図12に示されるように、写真フィルム21の幅方向端部の一方のみにパーフォレーション35が穿設されているAPSフィルムにも適用可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、パーフォレーションが穿設された写真フィルムのパーフォレーション穿設部に非接触状態で写真フィルムを搬送するので、送り精度を向上させることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るディジタルラボシステムの概略ブロック図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系を示す概略側面図である。
【図4】フィルムスキャナの内部構成を示す概略斜視図である。
【図5】搬送ローラ対及び写真フィルムを示す正面図である。
【図6】LHP切替レバーの作動状態を示す概略図である。
【図7】その他の実施の形態として、搬送ローラ対の従動ローラに適用可能なローラを示す概略斜視図である。
【図8】搬送ローラ対を1組のみ配設したフィルムキャリアの一部を示す概略図である。
【図9】レンズユニットを固定レンズとした場合のラインCCDの構成を示す概略図である。
【図10】2台のディスプレイを配設した入力部を示す概略構成図である。
【図11】フィルムキャリア及びキーボードの配置を変更した入力部を示す概略構成図である。
【図12】読取対象とされる写真フィルムがAPSフィルムである場合の搬送ローラ対及び写真フィルムを示す正面図である。
【図13】従来のフィルムキャリアにおける写真フィルムの搬送ローラ対を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム
14 フィルムキャリア
22 写真フィルム
312、318、322 搬送ローラ対
312A、318A、322A 駆動ローラ(第2のローラ)
312B、318B、322B 従動ローラ(第1のローラ)
324 ローラ駆動モータ(駆動手段)

Claims (2)

  1. 画像が記録された写真フィルムのパーフォレーション穿設部に非接触でかつ乳剤面側の画像記録部に接触する回転可能な所定硬度の第1のローラと、
    前記写真フィルムのパーフォレーション穿設部に非接触でかつフィルムベース側に接触して前記第1のローラとの間に該写真フィルムを挟持して搬送する前記第1のローラより硬度が高い回転可能な第2のローラと、
    前記第1のローラ及び前記第2のローラの少なくとも一方を回転駆動する駆動手段と、
    を有するフィルムキャリア。
  2. 前記第1のローラの硬度は20〜40度であり、前記第2のローラの硬度は40〜60度であることを特徴とする請求項1記載のフィルムキャリア。
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