JP3744657B2 - 床暖房制御用リモコン - Google Patents
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- Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床暖房システムにおける床暖房制御用リモコンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、図8に示すように、温水床マット100によって暖房制御される被調和室の壁面103にワイヤードのリモコン装置101を固定し、このリモコン装置101に付設された温度センサ(図示せず)からの室温・温度情報に基づいて例えば室外に設置された熱源機(図示せず)の運転を制御する床暖房システムは知られている。102は温水床マット100の温水配管である。この種の床暖房システムでは温水床マット100の敷設時に試運転が行われる。この試運転は温水配管102に温水が正しく供給されるかどうか、すなわち熱源機及び配管系統に異常がないかをチェックするために行われる。
【0003】
従来、試運転時には温水配管102上に床温度検出素子105を設置し、この床温度検出素子105の接続コード106をリモコン101に接続して、温水配管102の温度を検知することにより、当該温水配管102に温水が正しく供給されるかどうかをチェックすることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では、試運転時に床温度検出素子105を準備しなければならず、試運転作業が繁雑になるという問題がある。
【0005】
また、従来の構成では、床温度検出素子105を使用するために、接続コード106の届く範囲でしか床温度を検出することができず、結果的には、リモコン101の設置場所が限定されるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、試運転時に別途床温度検出素子を準備する必要がなく、しかもリモコンの設置場所が限定されることのない床暖房制御用リモコンを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、熱源機に温水床マットを接続し、この温水床マットにより暖房制御される被調和室にはリモコン装置を固定し、このリモコン装置に付設された温度センサからの温度情報に基づいて前記熱源機の運転を制御する床暖房システムにおける床暖房制御用リモコンにおいて、前記リモコン装置を前記被調和室に固定されたワイヤードのリモコンベースと、このリモコンベースに着脱自在に取り付けられたワイヤレスのリモコン本体とで構成し、このリモコン本体には前記温度センサを設けると共に、この温度センサからの温度情報を送信する送信部を設け、前記リモコンベースには前記送信部からの温度情報を受信する受信部を設けたものである。
【0008】
請求項1に記載の発明では、温水床マットの敷設時に、温水床マットに温水が正しく供給されるかどうかの試運転を行う場合に、被調和室に固定されたワイヤードのリモコンベースからリモコン本体を取り外して、このリモコン本体を温水床マットの上に配置する。温水床マットに正しく温水が供給されれば、その温度をリモコン本体の温度センサが検出し、この温度センサからの温度情報がリモコン本体の送信部を介してリモコンベースに送信され、リモコンベースの受信部に受信され、この受信された温度情報に従って、熱源機の運転が制御される。
【0009】
これによれば、試運転時に別途床温度検出素子を準備する必要がなく、しかもワイヤレスで床の温度情報が送受信されるので、床の任意の場所の床温度を検出することができ、リモコン装置の設置場所に制約を受けることがない。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記床暖房システムが通常運転される時、前記リモコン本体は前記リモコンベースに取り付けられ、前記温度センサは室温を検知することを特徴とするものである。
【0011】
請求項2に記載の発明では、試運転が終わって通常運転を行う場合には、リモコン本体をリモコンベースに固定することによって、このリモコン本体の温度検出センサが室温を検知することになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明に係る温水式暖房装置を示す。30は熱源機を示し、この熱源機30には、低温暖房用の温水床マット11と高温暖房用の温水エアコン4とが接続されている。上記熱源機30には温水タンク5が収容されている。この温水タンク5には管路6aを介して温水循環用ポンプ7が接続され、この温水循環用ポンプ7には管路6bを介して熱交換器1が接続されている。
【0014】
この熱交換器1にはガスバーナ2が付設され、このガスバーナ2による燃焼熱は燃焼ファン22により熱交換器1に供給されて、当該熱交換器1内の温水が加熱される。この熱交換器1には管路6cを介して高温側負荷の温水エアコン4が接続されている。この管路6cには熱交換器1で加熱された温水の一部を温水タンク5に戻すためのバイパス管路21が接続され、このバイパス管路21は管路6dに接続され、この管路6dは温水タンク5に接続されている。以上は、高温暖房用温水回路を構成している。温水循環用ポンプ7の出側の管路6bには管路6eを介して温水制御弁10が接続され、この温水制御弁10の各熱動弁10A、10Bには、低温側負荷としての複数の温水床マット11がそれぞれ接続されている。これらは低温暖房用温水回路を構成している。
【0015】
熱源機30には、低温暖房時の温水の温度を検知する低温暖房制御用のサーミスタ(温度センサ)8と、高温暖房時の温水の温度を検知する高温暖房制御用のサーミスタ(温度センサ)25とが設けられている。低温暖房制御用のサーミスタ8は、温水循環用ポンプ7の出口側の管路6bに設けられ、例えば60°Cの低温の温水の温度を検知する。この低温の温水は、温水タンク5から温水循環ポンプ7を介して送られ、熱交換器1を通らずに、管路6eおよび温水床マット11を通って温水タンク5に戻される。高温暖房制御用のサーミスタ25は、熱交換器1の出口側の管路6cに設けられ、例えば80°Cの高温の温水温度を検知する。この高温の温水は、熱交換器1で加熱された後、管路6cおよび温水エアコン4を通って温水タンク5に戻される。前記ガスバーナ2には燃料管路17を介して燃料が供給される。この燃料管路17には、ガス比例弁16、ガス電磁弁18および元ガス電磁弁19等が接続される。符号13は温水タンク5内に配置した水位電極、符号14は温水タンク5に水を導く給水管路で、自動給水装置となる注水電磁弁15を備えている。
【0016】
20はリモコン装置であり、接続コード44を介して、熱源機30の制御基板CBに電気的に接続されている。
【0017】
このリモコン装置20は、図2に示すように、被調和室の壁面43に固定されたワイヤードのリモコンベース41と、このリモコンベース41に着脱自在に取り付けられるワイヤレスのリモコン本体42とで構成される。これらはリモコンベース41のカップラ48とリモコン本体42のカップラ49(図3)とを介して電気的に接続される。リモコン本体42には、図4に示すように、取付板50とスリット51とが形成され、取付板50にはサーミスタからなる感温素子(温度センサ)46が取り付けられる。また、リモコン本体42には、図5に示すように、前記カップラ49、感温素子46、処理部61、バックアップ用の電池62のほか、赤外線発光部(送信部)45が設けられる。感温素子46からの温度情報は赤外線発光部45を介してリモコンベース41に送信される。このリモコンベース41には、前記カップラ48、処理部41Aのほか、赤外線発光部45からの温度情報を受信する赤外線受光部(受信部)47が設けられる。尚、60は温水床マット11における温水配管である。
【0018】
次に、図6を参照して床暖房システムの試運転について説明する。
【0019】
この実施形態による試運転は、温水床マット11の敷設時に、温水床マット11に温水が正しく供給されるかどうかをチェックする運転である。
【0020】
試運転を行う場合には(S1)、被調和室に固定されたワイヤードのリモコンベース41からリモコン本体42を取り外すと、図示しないリモコン着脱スイッチがオンする(S2)。工事作業者は、熱源機30に配置された試運転スイッチをオンにし、リモコン本体42を、図2に示すように、温水床マット11の温水配管60上に設置する。次に、所定時間(例えば20秒)経過後(S3)、感温素子46を介して床温度を検知し、この温度情報を処理部61に入力し(S4)、この入力した温度情報を、赤外線発光部45からリモコンベース41の赤外線受光部47にワイヤレス送信する(S5)。赤外線受光部47からの温度情報は接続コード44を介して制御基板CBに送られ、この制御基板CBは熱源機30の運転を制御する。温水配管60に温水が正しく供給されていれば、すなわち熱源機30及び配管系統に異常がなければ、例えば20秒経過後毎の検知の何度目かに、床温度は所定温度にまで上昇するはずであり、所定温度にまで上昇すれば、試運転終了と判断されて(S6)、その後に、試運転は終了する。
【0021】
これによれば、リモコン本体42に内蔵された感温素子46を、試運転時には床温度の検出に用いることができるので、従来必要であった専用の床温度検出素子やそれを接続するリード線等が不要になり、コストダウンおよび試運転時の温度検知の利便性を改善することができる。また、ワイヤレスで床の温度情報が送受信されるので、任意の場所の床温度を検出することができ、リモコン装置20の設置場所に制約を受けることがない。
【0022】
通常の運転を行う場合には、図7に示す処理フローに従う。
【0023】
床暖房を開始した後(S11)、リモコンベース41からリモコン本体42が取り外されると(S12)、リモコン本体42の置かれた場所での温度が感温素子46により検知される(S13)。そして、この検知した温度情報が処理部61に入力され(S14)、赤外線受発光部45からリモコンベース41の赤外線受発光部47に送信され(S15)、このルーチンは床暖房が終了するまで繰り返される(S16、S17)。一方、S12にてリモコンベース41からリモコン本体42が取り外されていない場合には、リモコンベース41の固定された場所での温度が感温素子46により検知される(S18)。そして、この検知した温度情報が処理部61に入力され(S19)、赤外線受発光部45からリモコンベース41の赤外線受発光部47に送信され(S20)、このルーチンは床暖房が終了するまで繰り返される(S16、S17)。尚、S20では、送信される温度情報は、図5に示すように、処理部61から電気的接続用カップラ48,49を介して直接リモコンベース41の処理部41A側に送信され、接続コード44を介して制御基板CBに送られる。
【0024】
これによれば、リモコンベース41に対してリモコン本体42が固定されたままでも、取り外された状態でも、感温素子46により室温が検出され、この温度情報により、床暖房制御が行われる。
【0025】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、床温度情報の受送信部として赤外線受発光部を用いているが、赤外線に限らず超音波による床温度情報の受送信を行っても構わない。また、温水床マットの数は1つ、2つあるいは4つ以上であっても、床温度をワイヤレス通信で簡単に検知することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1の発明では、試運転時に別途床温度検出素子を準備する必要がなく、しかもワイヤレスで床の温度情報が送受信されるので、床の任意の場所の床温度を検出することができ、リモコン装置の設置場所に制約を受けることがない。
【0027】
請求項2に記載の発明では、試運転が終わって通常運転を行う場合には、リモコン本体をリモコンベースに固定することによって、このリモコン本体の温度検出センサにより室温を検知でき、この室温を床暖房に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による床暖房制御用リモコンの一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】リモコンベースおよびリモコン本体を示す説明図である。
【図3】リモコン本体を示す斜視図である。
【図4】リモコン本体の感温素子近辺を示す要部斜視図である。
【図5】リモコン装置を用いた床暖房システムのブロック図である。
【図6】試運転時の処理を示すフローチャートである。
【図7】通常運転時の処理を示すフローチャートである。
【図8】従来の床暖房制御用リモコンを示す説明図である。
【符号の説明】
11 温水床マット
20 リモコン装置
30 熱源機
41 リモコンベース
42 リモコン本体
45 赤外線発光部(床温度情報送信部)
46 感温素子(温度センサ)
47 赤外線受光部(床温度情報受信部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、床暖房システムにおける床暖房制御用リモコンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、図8に示すように、温水床マット100によって暖房制御される被調和室の壁面103にワイヤードのリモコン装置101を固定し、このリモコン装置101に付設された温度センサ(図示せず)からの室温・温度情報に基づいて例えば室外に設置された熱源機(図示せず)の運転を制御する床暖房システムは知られている。102は温水床マット100の温水配管である。この種の床暖房システムでは温水床マット100の敷設時に試運転が行われる。この試運転は温水配管102に温水が正しく供給されるかどうか、すなわち熱源機及び配管系統に異常がないかをチェックするために行われる。
【0003】
従来、試運転時には温水配管102上に床温度検出素子105を設置し、この床温度検出素子105の接続コード106をリモコン101に接続して、温水配管102の温度を検知することにより、当該温水配管102に温水が正しく供給されるかどうかをチェックすることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では、試運転時に床温度検出素子105を準備しなければならず、試運転作業が繁雑になるという問題がある。
【0005】
また、従来の構成では、床温度検出素子105を使用するために、接続コード106の届く範囲でしか床温度を検出することができず、結果的には、リモコン101の設置場所が限定されるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、試運転時に別途床温度検出素子を準備する必要がなく、しかもリモコンの設置場所が限定されることのない床暖房制御用リモコンを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、熱源機に温水床マットを接続し、この温水床マットにより暖房制御される被調和室にはリモコン装置を固定し、このリモコン装置に付設された温度センサからの温度情報に基づいて前記熱源機の運転を制御する床暖房システムにおける床暖房制御用リモコンにおいて、前記リモコン装置を前記被調和室に固定されたワイヤードのリモコンベースと、このリモコンベースに着脱自在に取り付けられたワイヤレスのリモコン本体とで構成し、このリモコン本体には前記温度センサを設けると共に、この温度センサからの温度情報を送信する送信部を設け、前記リモコンベースには前記送信部からの温度情報を受信する受信部を設けたものである。
【0008】
請求項1に記載の発明では、温水床マットの敷設時に、温水床マットに温水が正しく供給されるかどうかの試運転を行う場合に、被調和室に固定されたワイヤードのリモコンベースからリモコン本体を取り外して、このリモコン本体を温水床マットの上に配置する。温水床マットに正しく温水が供給されれば、その温度をリモコン本体の温度センサが検出し、この温度センサからの温度情報がリモコン本体の送信部を介してリモコンベースに送信され、リモコンベースの受信部に受信され、この受信された温度情報に従って、熱源機の運転が制御される。
【0009】
これによれば、試運転時に別途床温度検出素子を準備する必要がなく、しかもワイヤレスで床の温度情報が送受信されるので、床の任意の場所の床温度を検出することができ、リモコン装置の設置場所に制約を受けることがない。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記床暖房システムが通常運転される時、前記リモコン本体は前記リモコンベースに取り付けられ、前記温度センサは室温を検知することを特徴とするものである。
【0011】
請求項2に記載の発明では、試運転が終わって通常運転を行う場合には、リモコン本体をリモコンベースに固定することによって、このリモコン本体の温度検出センサが室温を検知することになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明に係る温水式暖房装置を示す。30は熱源機を示し、この熱源機30には、低温暖房用の温水床マット11と高温暖房用の温水エアコン4とが接続されている。上記熱源機30には温水タンク5が収容されている。この温水タンク5には管路6aを介して温水循環用ポンプ7が接続され、この温水循環用ポンプ7には管路6bを介して熱交換器1が接続されている。
【0014】
この熱交換器1にはガスバーナ2が付設され、このガスバーナ2による燃焼熱は燃焼ファン22により熱交換器1に供給されて、当該熱交換器1内の温水が加熱される。この熱交換器1には管路6cを介して高温側負荷の温水エアコン4が接続されている。この管路6cには熱交換器1で加熱された温水の一部を温水タンク5に戻すためのバイパス管路21が接続され、このバイパス管路21は管路6dに接続され、この管路6dは温水タンク5に接続されている。以上は、高温暖房用温水回路を構成している。温水循環用ポンプ7の出側の管路6bには管路6eを介して温水制御弁10が接続され、この温水制御弁10の各熱動弁10A、10Bには、低温側負荷としての複数の温水床マット11がそれぞれ接続されている。これらは低温暖房用温水回路を構成している。
【0015】
熱源機30には、低温暖房時の温水の温度を検知する低温暖房制御用のサーミスタ(温度センサ)8と、高温暖房時の温水の温度を検知する高温暖房制御用のサーミスタ(温度センサ)25とが設けられている。低温暖房制御用のサーミスタ8は、温水循環用ポンプ7の出口側の管路6bに設けられ、例えば60°Cの低温の温水の温度を検知する。この低温の温水は、温水タンク5から温水循環ポンプ7を介して送られ、熱交換器1を通らずに、管路6eおよび温水床マット11を通って温水タンク5に戻される。高温暖房制御用のサーミスタ25は、熱交換器1の出口側の管路6cに設けられ、例えば80°Cの高温の温水温度を検知する。この高温の温水は、熱交換器1で加熱された後、管路6cおよび温水エアコン4を通って温水タンク5に戻される。前記ガスバーナ2には燃料管路17を介して燃料が供給される。この燃料管路17には、ガス比例弁16、ガス電磁弁18および元ガス電磁弁19等が接続される。符号13は温水タンク5内に配置した水位電極、符号14は温水タンク5に水を導く給水管路で、自動給水装置となる注水電磁弁15を備えている。
【0016】
20はリモコン装置であり、接続コード44を介して、熱源機30の制御基板CBに電気的に接続されている。
【0017】
このリモコン装置20は、図2に示すように、被調和室の壁面43に固定されたワイヤードのリモコンベース41と、このリモコンベース41に着脱自在に取り付けられるワイヤレスのリモコン本体42とで構成される。これらはリモコンベース41のカップラ48とリモコン本体42のカップラ49(図3)とを介して電気的に接続される。リモコン本体42には、図4に示すように、取付板50とスリット51とが形成され、取付板50にはサーミスタからなる感温素子(温度センサ)46が取り付けられる。また、リモコン本体42には、図5に示すように、前記カップラ49、感温素子46、処理部61、バックアップ用の電池62のほか、赤外線発光部(送信部)45が設けられる。感温素子46からの温度情報は赤外線発光部45を介してリモコンベース41に送信される。このリモコンベース41には、前記カップラ48、処理部41Aのほか、赤外線発光部45からの温度情報を受信する赤外線受光部(受信部)47が設けられる。尚、60は温水床マット11における温水配管である。
【0018】
次に、図6を参照して床暖房システムの試運転について説明する。
【0019】
この実施形態による試運転は、温水床マット11の敷設時に、温水床マット11に温水が正しく供給されるかどうかをチェックする運転である。
【0020】
試運転を行う場合には(S1)、被調和室に固定されたワイヤードのリモコンベース41からリモコン本体42を取り外すと、図示しないリモコン着脱スイッチがオンする(S2)。工事作業者は、熱源機30に配置された試運転スイッチをオンにし、リモコン本体42を、図2に示すように、温水床マット11の温水配管60上に設置する。次に、所定時間(例えば20秒)経過後(S3)、感温素子46を介して床温度を検知し、この温度情報を処理部61に入力し(S4)、この入力した温度情報を、赤外線発光部45からリモコンベース41の赤外線受光部47にワイヤレス送信する(S5)。赤外線受光部47からの温度情報は接続コード44を介して制御基板CBに送られ、この制御基板CBは熱源機30の運転を制御する。温水配管60に温水が正しく供給されていれば、すなわち熱源機30及び配管系統に異常がなければ、例えば20秒経過後毎の検知の何度目かに、床温度は所定温度にまで上昇するはずであり、所定温度にまで上昇すれば、試運転終了と判断されて(S6)、その後に、試運転は終了する。
【0021】
これによれば、リモコン本体42に内蔵された感温素子46を、試運転時には床温度の検出に用いることができるので、従来必要であった専用の床温度検出素子やそれを接続するリード線等が不要になり、コストダウンおよび試運転時の温度検知の利便性を改善することができる。また、ワイヤレスで床の温度情報が送受信されるので、任意の場所の床温度を検出することができ、リモコン装置20の設置場所に制約を受けることがない。
【0022】
通常の運転を行う場合には、図7に示す処理フローに従う。
【0023】
床暖房を開始した後(S11)、リモコンベース41からリモコン本体42が取り外されると(S12)、リモコン本体42の置かれた場所での温度が感温素子46により検知される(S13)。そして、この検知した温度情報が処理部61に入力され(S14)、赤外線受発光部45からリモコンベース41の赤外線受発光部47に送信され(S15)、このルーチンは床暖房が終了するまで繰り返される(S16、S17)。一方、S12にてリモコンベース41からリモコン本体42が取り外されていない場合には、リモコンベース41の固定された場所での温度が感温素子46により検知される(S18)。そして、この検知した温度情報が処理部61に入力され(S19)、赤外線受発光部45からリモコンベース41の赤外線受発光部47に送信され(S20)、このルーチンは床暖房が終了するまで繰り返される(S16、S17)。尚、S20では、送信される温度情報は、図5に示すように、処理部61から電気的接続用カップラ48,49を介して直接リモコンベース41の処理部41A側に送信され、接続コード44を介して制御基板CBに送られる。
【0024】
これによれば、リモコンベース41に対してリモコン本体42が固定されたままでも、取り外された状態でも、感温素子46により室温が検出され、この温度情報により、床暖房制御が行われる。
【0025】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、床温度情報の受送信部として赤外線受発光部を用いているが、赤外線に限らず超音波による床温度情報の受送信を行っても構わない。また、温水床マットの数は1つ、2つあるいは4つ以上であっても、床温度をワイヤレス通信で簡単に検知することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1の発明では、試運転時に別途床温度検出素子を準備する必要がなく、しかもワイヤレスで床の温度情報が送受信されるので、床の任意の場所の床温度を検出することができ、リモコン装置の設置場所に制約を受けることがない。
【0027】
請求項2に記載の発明では、試運転が終わって通常運転を行う場合には、リモコン本体をリモコンベースに固定することによって、このリモコン本体の温度検出センサにより室温を検知でき、この室温を床暖房に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による床暖房制御用リモコンの一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】リモコンベースおよびリモコン本体を示す説明図である。
【図3】リモコン本体を示す斜視図である。
【図4】リモコン本体の感温素子近辺を示す要部斜視図である。
【図5】リモコン装置を用いた床暖房システムのブロック図である。
【図6】試運転時の処理を示すフローチャートである。
【図7】通常運転時の処理を示すフローチャートである。
【図8】従来の床暖房制御用リモコンを示す説明図である。
【符号の説明】
11 温水床マット
20 リモコン装置
30 熱源機
41 リモコンベース
42 リモコン本体
45 赤外線発光部(床温度情報送信部)
46 感温素子(温度センサ)
47 赤外線受光部(床温度情報受信部)
Claims (2)
- 熱源機に温水床マットを接続し、この温水床マットにより暖房制御される被調和室にはリモコン装置を固定し、このリモコン装置に付設された温度センサからの温度情報に基づいて前記熱源機の運転を制御する床暖房システムにおける床暖房制御用リモコンにおいて、
前記リモコン装置を被調和室に固定されたワイヤードのリモコンベースと、このリモコンベースに着脱自在に取り付けられたワイヤレスのリモコン本体とで構成し、このリモコン本体には前記温度センサを設けると共に、この温度センサからの温度情報を送信する送信部を設け、前記リモコンベースには前記送信部からの温度情報を受信する受信部を設けたことを特徴とする床暖房制御用リモコン。 - 前記床暖房システムが通常運転される時、前記リモコン本体は前記リモコンベースに取り付けられ、前記温度センサは室温を検知することを特徴とする請求項1に記載の床暖房制御用リモコン。
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