JP3737007B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部の下方に配置されていて、記録シートに記録画像を形成する作像部と、前記画像読取部と作像部との間に配置されていて、前記作像部において記録画像が形成された記録シートを積載するシート積載部と、記録シートが前記シート積載部に排出されるシート排出部の側と反対側で、かつ画像形成装置前部の側に配置されていて、前記作像部から空間を隔てて前記画像読取部を支持する支柱とを具備し、画像形成装置前部の側には、前記画像読取部と、前記作像部と、前記支柱と、該支柱と反対側の画像形成装置筐体部分とによって区画された記録シート取り出し用の前部開口が形成されている画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの少なくとも2つの機能を備えた複合機、或いは印刷機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より公知である。この形式の画像形成装置によれば、作像部において記録画像の形成された記録シートを、画像読取部と作像部との間のシート積載部に排出するので、画像形成装置筐体の側部に大きく突出したシート排出トレイ上に記録シートを排出させる画像形成装置に比べ、構造の小型化と、設置スペースの縮小化を達成できる(特開平8−337349号公報参照)。
【0003】
ところで、冒頭に記載した形式の画像形成装置においては、シート積載部のシート載置面上に積載された記録シートを、前部開口を通して取り出すのであるが、このとき、記録シートが前部開口を区画する支柱に引っかかり、当該記録シートをスムーズに取り出させなくなるおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去した冒頭に記載した形式の画像形成装置を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置において、前記シート載置面上の記録シートを前記前部開口を通して取り出すときのシート取り出し方向に対向する前記支柱の面の下部が、上方から下方に向けて末広がり状に傾斜していることを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0006】
その際、前記シート排出部と反対側の画像形成装置側部の側に、前記画像読取部と、前記作像部と、前記支柱とによって区画された記録シート取り出し用の側部開口が形成され、前記シート載置面上の記録シートを前記側部開口を通して取り出すときのシート取り出し方向に対向する前記支柱の面の下部が、上方から下方に向けて末広がり状に傾斜していると有利である(請求項2)。
【0007】
また、上記請求項1又は2に記載の画像形成装置において、末広がり状に傾斜した支柱の傾斜面が、凹状に湾曲形成されていると有利である(請求項3)。
【0008】
さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記シート積載部に排出される記録シートの搬送方向における前記前部開口の幅が、シート積載部のシート載置面上に載置された最大サイズの記録シートのシート搬送方向長さより小さく設定されていると効果的である(請求項4)。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0010】
図1は本例の画像形成装置の各部の配置状態を示す概略垂直断面図であり、図2はその画像形成装置を斜め前方から見た外観斜視図である。ここに示した画像形成装置は複写機と、プリンタと、ファクシミリの機能を備えた複合機として構成され、原稿画像を読み取る画像読取部1と、その画像読取部1の下方に配置された作像部2と、その作像部2に記録シートSを送り出すシート給送部3とを有していて、作像部2は後述するように記録シートSに記録画像を形成する用をなす。画像読取部1は作像部2の上方に空間を隔てて配置され、画像読取部1と作像部2との間の空間部に、作像部2において記録画像が形成された記録シートを積載するシート積載部26が構成されている。
【0011】
本例の画像読取部1は、読取部筐体4Aと、その筐体4Aの上部に固設されたコンタクトガラス5と、読取部筐体4Aの内部に配置された各種要素、すなわち光源6と、第1乃至第3ミラー7,8,9と、結像レンズ10と、光学変換素子の一例であるCCD11とを有している。原稿Pはコンタクトガラス5上に載置され、読取部筐体4Aの上部外面に配置された操作部12(図2)のプリントスタートキーが押下されると、光源6及び第1ミラー7と、第2及び第3ミラー8,9が図1の左方に移動し、光源6からの光によって原稿Pが照明される。これにより原稿Pからの反射光は第1乃至第3ミラー7,8,9で反射し、結像レンズ10を通ってCCD11に至る。このようにして原稿画像がCCD11に結像され、これが光電変換される。このように、画像読取部1は、原稿画像を結像する光学系と、その原稿画像が結像される光電変換装置の一例であるCCD11とを有し、かかる画像読取部1により原稿画像が読み取られるが、他の形式の画像読取部を採用することもできる。
【0012】
一方、作像部2は、作像部筐体4Bと、その内部に配置された像担持体の一例であるドラム状の感光体13と、次に説明する各種装置ないしは要素を有している。前述のプリントスタートキーの押下に伴って、感光体13は図1における反時計方向に回転駆動され、このとき帯電装置14によって感光体表面が所定の極性に帯電され、露光装置の一例であるレーザ書き込みユニット15からは、前述のように画像読取部1により読み取られた画像情報に応じて光変調されたレーザ光Lが出射し、そのレーザ光Lが帯電された感光体表面を露光し、これによって感光体表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置16を通るとき、現像剤によってトナー像として可視像化され、そのトナー像は、感光体13に対向して位置する転写装置17により、後述するように感光体13と転写装置17との間の転写部に送り込まれた記録シートSの表面に転写される。トナー像転写後に感光体表面に残留するトナーはクリーニング装置18によって除去され、感光体表面の電位は、図示していない除電装置によって初期化される。このようにして作像部2は、画像読取部1により読み取られた画像情報に対応する記録画像を記録シートに形成する。
【0013】
図示した形式以外の作像を適宜採用することもでき、例えば感光体表面のトナー像を中間転写体に一次転写し、そのトナー像を記録シートに二次転写するように構成することもできる。この場合には、その中間転写体も作像部の一構成要素をなす。
【0014】
一方、本例のシート給送部3は、給送部筐体4Cと、その内部に配置された2つの給紙トレイ19,19Aと、そのその各給紙トレイ19,19Aに上下に積み重ねられて収容された記録シートS,Sを1枚ずつ送り出すシート送り出し手段とを有している。記録シートSとしては、例えば紙、樹脂シート、樹脂フィルム又は布などが使用される。各給紙トレイ19,19Aには、互いに異なるサイズの記録シートS,S或いは載置向きの異なる記録シートS,Sがそれぞれ収容されている。
【0015】
本例のシート送り出し手段は、各給紙トレイ19,19Aに収容された記録シートS,Sの上面に当接して最上位の記録シートを送り出す呼び出しローラ20,20Aと、送り出された記録シートSを作像部2に向けて搬送する送り出しローラ21,21Aとを有している。いずれかの給紙トレイ19,19Aから矢印A,A1方向に搬出された記録シートSは、その搬送経路を通ってレジストローラ対22に至り、そのレジストローラ対22の回転によって所定のタイミングで感光体13と転写装置17との間の転写部に送り込まれ、その記録シートSの表面に前述の如くトナー像が転写される。図示していない手差しトレイから記録シートを転写部に給送できるように構成することもできる。
【0016】
感光体表面からトナー像を転写された記録シートSは、さらに上方に搬送され、作像部2を構成する感光体13などの要素よりも上方に配置された定着装置25を通り、このとき熱と圧力の作用によってトナー像が記録シートSの表面に定着される。定着装置25を通過した記録シートSは、シート積載部26に排出されてここに積載される。本例のシート積載部26は、第1及び第2の2つのシート排出トレイ27,28を有し、定着装置25を出た記録シートSは、分岐爪29の切換位置に応じて、第1又は第2のシート排出トレイ27又は28上に矢印B,B1で示すように排出される。すなわち、定着装置25を通過した記録シートSは、搬送ローラ30を通り、分岐爪29が図1に示す位置にあるときは、この分岐爪29によりガイドされ、第1の排紙ローラ32によって、下側の第1のシート排出トレイ27のシート載置面35上に排出される。分岐爪29が切換えられると、記録シートSはさらに上方に搬送され、搬送ローラ31を通った後、第2の排紙ローラ33によって、上側の第2のシート排出トレイ28のシート載置面36上に排出される。この例では、第1及び第2の排紙ローラ32,33が、シート積載部26に排出される記録シートSの排出部を構成している。このような第1及び第2の排紙ローラ32,33と搬送ローラ30,31と分岐爪29は、画像形成装置を正面から見たとき、その一方の側部、図の例では右側の側部に位置する画像形成装置筐体部分4Dに収容されている。1又は3以上のシート排出トレイによってシート積載部を構成することもできる。
【0017】
前述の読取部筐体4Aと、作像部筐体4Bと、給送部筐体4Cと、上記画像形成装置筐体部分4Dは、それぞれ別々の部材により構成されてそのそれぞれが組み付けられていてもよいし、これらの筐体と筐体部分の2以上又はその全体が一体に結合された部材によって構成されていてもよい。これらの筐体4A,4B,4Cと筐体部分4Dは、画像形成装置全体の筐体4を構成している。
【0018】
シート積載部26は、画像読取部1と作像部2との間に配置され、図示した例では、その第1のシート排出トレイ27は、作像部筐体4Bの上壁によって構成されている。また第2のシート排出トレイ28は前述の筐体部分4Dと画像形成装置筐体4の一部を構成する奥側の壁部4Eに固定されている。かかるシート積載部26は、画像形成装置を図1に示すように正面側から見たとき、その右側と奥側が、前述の筐体部分4Dと、奥側の壁部4Eとによって取り囲まれているが、図2から明らかなように、シート積載部26の画像形成装置前部側と、左側の部分はそれぞれ開放されている。しかも記録シートSがシート積載部26に排出されるシート排出部(図の例では排紙ローラ32,33)の側と反対側であって、画像形成装置前部の側には、支柱34が配置されおり、この支柱34は、作像部2から空間を隔てて画像読取部1を支持する用をなす。画像形成装置を正面から見たとき、その一方の側部に位置する筐体部分4Dとは反対側の側部であって、画像形成装置の手前側の部位に支柱34が設けられているのである。
【0019】
支柱34の上部は、ねじなどの固定具によって読取部筐体4Aに固定され、支柱34の下部と中間部は、第1及び第2のシート排出トレイ27,28にそれぞれ組み付けられて固定されている。支柱34の下部を第1のシート排出トレイ27上に載置してこれらを組み付けることもできる。このようにして支柱34は、シート積載部26のシート載置面35,36にそれぞれ接合され、読取部筐体4Aと作像部筐体4Bとにそれぞれ接続されて画像読取部1を下から支え、その荷重は作像部筐体4Bによって受け止められる。これにより、画像読取部1は安定した状態でほぼ水平に保持され、画像読み取り精度が高められる。
【0020】
支柱34を設けないと、読取部筐体4Aが画像読取部1の自重によって下方に変形し、正しい画像読み取り精度が低下するおそれがある。シート積載部26を区画する奥側の壁部4Eの板厚を大きく設定してその剛性を高めることにより、画像読取部1の下方への変形を防止することもできるが、このように構成すると、筐体4の重量とコストが上昇する。支柱34を設けることにより、画像形成装置のコストアップと重量増大を抑え、しかも画像の読み取り精度を高めることができるのである。
【0021】
上述のように支柱34を設けることにより、画像形成装置前部の側には、画像読取部1と、作像部2と、支柱34と、その支柱34と反対側の画像形成装置筐体部分4Dとによって区画された記録シート取り出し用の前部開口37(図2)が形成される。同様に、シート排出部と反対側の画像形成装置側部の側に、画像読取部1と、作像部2と、支柱34とによって区画された記録シート取り出し用の側部開口38(図2)が形成される。
【0022】
従って、ユーザは、第1及び第2のシート排出トレイ27,28上に排出された記録シートを、前部開口37又は側部開口38に手を入れ、その記録シートを掴んでから各開口37,38を通して当該記録シートを図2に矢印C又はDで示す方向に取り出すことができる。
【0023】
図2に示すように、第1のシート排出トレイ27のシート載置面35上に排出された記録シートを画像形成装置前面から取り出しやすくするため、第1のシート排出トレイ27の中央手前側が凹み、その周囲と段差が形成されている。同じ目的で、第2のシート排出トレイ28の中央手前側が大きく切り欠かれている。この切欠きにより、ユーザによって第1のシート排出トレイ27に排出された記録シートを確認しやすくなる。また、第2のシート排出トレイ28をアクリル樹脂などのクリア材により構成することによって、より一層、第1のシート排出トレイ27上の記録シートの視認性を高めることができる。また、図1及び図2から判るように、第1及び第2のシート排出トレイ27,28の右側の部位は、排出された記録シートの後端揃えのために、下方に傾斜している。
【0024】
シート積載部26は、画像読取部1と作像部2の間に配置され、かかるシート積載部26に記録シートが胴内排出されて積載されるので、画像形成装置筐体の側方に大きく張り出したシート排出トレイ上に記録シートを排出させる画像形成装置に比べ、画像形成装置の全体構造を小型化でき、小さなスペースに画像形成装置を配置することができる。しかも、記録シートは画像形成装置の胴内に排出されるので、その記録シートに記録された画像の内容が機密文書であっても、その内容を近くの人に盗み見され難くなる。さらに本例の画像形成装置では、記録シートは画像面を下に向けてシート積載部26に排出されるので、特に機密性保持の上で優れている。
【0025】
また、シート積載部26には、複数の、図の例では2段のシート排出トレイ27,28が設けられているので、複写機、ファクシミリ及びプリンタの各機能毎に、記録シートをそれぞれのシート排出トレイに排出できるように制御することができる。記録シートの排出個所を機能毎に分けることによって、複数の機能を連続して行ったときも、排出された記録シートが混在することを防止できる。また分岐爪29の切換えを連続コピー処理中に行うことにより、第1及び第2のシート排出トレイ27,28を用いて、記録シートを丁合い処理することができ、さらにコピー枚数が大量であるときは、例えば最初に第1のシート排出トレイ27に記録シートを排出させ、これが或る枚数に達した段階で分岐爪29を切換えて、記録シートを第2のシート排出トレイ28上に排出させるようにすれば、1回の連続コピー時のコピー回数を増やすことができる。シート排出トレイの数を増やせば、上述した利点をより確実なものとすることができる。
【0026】
図3は、図1及び図2に示した画像形成装置をその左方から見たときの概略図であるが、この図に示すように、画像読取部1は、画像形成装置の後方側に位置をずらして配置されている。すなわち、画像形成装置の前後方向(図3の左右方向)における画像読取部1の中心SCが、作像部2における記録シートの幅方向中心HCよりも画像形成装置後方へずれて配置されている。これにより、画像読取部1の前方(画像形成装置の手前側)のスペースを広げることができ、その広くなったスペースに操作部12が配置されている。これにより、操作部12の前面が画像形成装置筐体4の前方に突出せず、シート積載部26に排出された記録シートの視認性と取り出しやすさが向上する。また、操作部12の下部に位置するシート積載部26の上壁前面4Fが傾斜しており、これにより、操作部12の前面が突出していないことと相俟って記録シートの視認性と取り出し易さがより向上する。
【0027】
ところで、第1又は第2のシート排出トレイ27,28上に積載された記録シートを手前側に取り出すときは、その記録シートを前部開口37を通して引き出すのであるが、このとき、その前部開口37を区画する支柱34が設けられているので、記録シートを取り出す際、記録シートが支柱34に当って引っかかり、当該記録シートをスムーズに取り出せなくなるおそれがある。本例の画像形成装置は次のように構成されているので、記録シートの取り出し時に、その記録シートが特に支柱34に当りやすくなる。
【0028】
図4は、第2のシート排出トレイ28の図示を省略し、第1のシート排出トレイ27上に記録シートSが載置されている様子を示す概略説明図であるが、この図から判るように、シート積載部26に排出される記録シートSの搬送方向における前部開口37の幅Eは、シート積載部26のシート載置面35上に載置された最大サイズ(最大長さ)のシート積載部Sのシート搬送方向長さFよりも小さく設定されている(E<F)。これにより画像形成装置の全幅Gを小さくすることができる。支柱34の幅をHとすると、E+H>Fとすることで、最大サイズの記録シートSも、シート排出トレイ27からはみ出ないようにすることができる。
【0029】
上述のように、E<Fとなるように前部開口37の幅Eが設定されているので、第1のシート排出トレイ27上に最大サイズの記録シートSが排出されると、その記録シートSは、支柱34の後ろ側に載置され、当該記録シートSの先端側コーナ部S1は支柱34の裏側に位置する。このため、この記録シートSを前部開口37から矢印C方向に引き出して取り出すとき、当該記録シートSの先端側コーナ部S1が支柱34に当る。このとき、記録シートSが支柱34に強く当ってしまうと、記録シートSが破損してしまうおそれがある。これは第2のシート排出トレイ28上の最大サイズ記録シートを前部開口37から取り出すときも同様である。
【0030】
そこで、本例の画像形成装置においては、次のようにして上述した不具合の発生を阻止している。
【0031】
図5は第1のシート排出トレイ27の側から支柱34を見た斜視図である。この図に示すように、支柱34は、シート載置面35に対して接合部39のところで接合され、シート載置面35に対してほぼ垂直に立上っている。シート載置面35上の記録シートSは、矢印Cで示す方向に引かれて、前部開口37を通して取り出される。このように、シート載置面35上の記録シートSを前部開口37を通して取り出すときのシート取り出し方向Cに対向する支柱34の面の下部34Aが、上方から下方に向けて末広がり状に傾斜している。図5においては、この下部34Aに斜線を付してあり、必要に応じて、この下部34Aを第1の対向面と称することにする(図6乃至図9に示す例においても同様とする)。
【0032】
上述のように支柱34の第1の対向面34Aが傾斜しているので、記録シートSを矢印C方向に引き出すと、支柱34の裏側に位置していた先端側コーナ部S1は、第1の対向面34Aに案内されながら上方にすくい上げられ、記録シートSの先端側が湾曲した状態で、支柱34に摺接しながら、滑らかにその支柱34を通過する。このため、記録シートSの先端側コーナ部S1が支柱34に引っかかってこれが破損するような不具合は発生しない。
【0033】
また、図5から判るように、本例の画像形成装置では、側部開口38の幅Iは、最大サイズ記録シートS1の幅Jよりも大きく設定されているが、記録シートが例えば図5に鎖線で示す状態で載置された場合、この記録シートを矢印D方向に引いて側部開口38から取り出すとき、やはり、その先端側コーナ部が支柱34に当ってしまう(鎖線で示した記録シートには符号SA1を付してある)。そこで、本例の画像形成装置においては、シート載置面35上の記録シートを側部開口38を通して取り出すときのシート取り出し方向Dに対向する支柱34の面の下部34Bも、上方から下方に向けて末広がり状に傾斜している。図5においては、この支柱面部分34Bに点々を付してあり、必要に応じて、この下部34Bを第2の対向面と称することにする(図6乃至図9に示す例においても同様)。
【0034】
上記構成により、図5に鎖線で示した記録シートSA1を矢印D方向に引いて側部開口38から取り出すとき、その記録シートSAの先端側コーナ部SA1は傾斜した第2の対向面34Bに案内されて上方にすくい上げられるので、当該記録シートSAを損傷させることなく、これをスムーズに取り出すことができる。
【0035】
図6に示した例においては、下部の支柱面部分が3つの面40,41,42に区画され、そのうちの2つの面40,41によって、第1の対向面34Aが構成され、同様に2つの面41,42によって第2の対向面34Bが構成されている。かかる構成によっても、記録シートS,SAを前部開口37又は側部開口38を通してスムーズに取り出すことができる。
【0036】
図7に示した例においても、図6の場合と同様に、2つの面40,41により第1の対向面34Aが構成され、同じく2つの面41,42によって第2の対向面34Bが構成されているが、図6に示した例の場合には、その各面40,41,42が平面となっているのに対し、図7に示した各面40,41,42は、凹状にくぼんでいる。末広がり状に傾斜した支柱の傾斜面が凹状に湾曲形成されているのである。第1及び第2の対向面34A,34Bをこのように湾曲形成すると、記録シートS,SAの縁が各対向面34A,34Bにより一層滑らかに案内され、その取り出し時の円滑性が高められる。
【0037】
図8に示した例では、第1の対向面34Aと第2の対向面34Bが1つの傾斜面によって構成されている。この例の第1及び第2の対向面34A,34Bによっても記録シートS,SAを前部開口37又は側部開口38からスムーズに取り出すことができる。
【0038】
図9は支柱34の他の例を示し、図10は図9におけるI−I線、II−II線、III−III線及びIV−IV線の断面を共に示した断面図であり、図10に符号I、II、III、IVで示した各断面形態が、図9の上記各線における断面を示している。この例では、記録シートS,SAを前部開口37から取り出すときのシート取り出し方向Cに対向する第1の対向面34Aは、図10に示す通りとなり、記録シートS,SAを側部開口38から取り出すときのシート取り出し方向Dに対向する第2の対向面34Bも図10に示す通りである。
【0039】
第2のシート排出トレイ28と支柱34の関係も、図5乃至図10を参照して先に説明したところと全く同じく構成され(図3参照)、第2のシート排出トレイ28のシート載置面36上の記録シートを、前部開口37又は側部開口38からスムーズに取り出すことができる。但し、複数のシート排出トレイを設けた場合、そのうちの少なくとも1つのシート排出トレイにだけ、図5乃至図10に示した構成を採用することもできる。
【0040】
本発明は、複合機以外の画像形成装置、例えばディジタル複写機,プリンタ、ファクシミリ或いは印刷機などの画像形成装置にも広く適用できるものである。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、シート載置面上の記録シートを前部開口を通して取り出すときのシート取り出し方向に対向する支柱の面の下部が、上方から下方に向けて末広がり状に傾斜しているので、記録シートを前部開口から取り出すとき、その記録シートをスムーズに取り出すことができ、記録シートが支柱に当って損傷する不具合を阻止できる。
【0042】
請求項2に係る発明によれば、シート載置面上の記録シートを側部開口を通して取り出すときのシート取り出し方向に対向する支柱の面の下部が、上方から下方に向けて末広がり状に傾斜しているので、記録シートを側部開口から取り出すとき、その記録シートをスムーズに取り出すことができ、記録シートが支柱に当って損傷する不具合を阻止できる。
【0043】
請求項3に係る発明によれば、末広がり状に傾斜した支柱の傾斜面が、凹状に湾曲形成されているので、記録シートをより一層円滑に取り出すことができる。
【0044】
請求項4に係る発明によれば、シート積載部に排出される記録シートの搬送方向における前部開口の幅が、シート積載部のシート載置面上に載置された最大サイズの記録シートのシート搬送方向長さより小さく設定されているので、画像形成装置を小型化でき、しかもシートを円滑に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略垂直断面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置の外観斜視図である。
【図3】図1に示した画像形成装置を左方から見たときの概略説明図である。
【図4】画像形成装置の前部開口の幅と記録シートの長さの関係を説明する概略斜視図である。
【図5】支柱の第1の対向面と第2の対向面の形態の一例を示す斜視図である。
【図6】支柱の第1の対向面と第2の対向面の形態の他の例を示す斜視図である。
【図7】支柱の第1の対向面と第2の対向面の形態のさらに他の例を示す斜視図である。
【図8】支柱の第1の対向面と第2の対向面の形態のさらに別の例を示す斜視図である。
【図9】支柱の第1の対向面と第2の対向面の形態のさらに別の例を示す斜視図である。
【図10】図9のI−I線、II−II線、III−III線及びIV−IV線の断面を1つの図にまとめて示した図である。
【符号の説明】
1 画像読取部
2 作像部
4D 画像形成装置筐体部分
26 シート積載部
34 支柱
34A,34B 下部
37 前部開口
38 側部開口
C シート取り出し方向
D シート取り出し方向
E 幅
F 長さ
S 記録シート
SA 記録シート
Claims (4)
- 原稿画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部の下方に配置されていて、記録シートに記録画像を形成する作像部と、前記画像読取部と作像部との間に配置されていて、前記作像部において記録画像が形成された記録シートを積載するシート積載部と、記録シートが前記シート積載部に排出されるシート排出部の側と反対側で、かつ画像形成装置前部の側に配置されていて、前記作像部から空間を隔てて前記画像読取部を支持する支柱とを具備し、画像形成装置前部の側には、前記画像読取部と、前記作像部と、前記支柱と、該支柱と反対側の画像形成装置筐体部分とによって区画された記録シート取り出し用の前部開口が形成されている画像形成装置において、
前記シート載置面上の記録シートを前記前部開口を通して取り出すときのシート取り出し方向に対向する前記支柱の面の下部が、上方から下方に向けて末広がり状に傾斜していることを特徴とする画像形成装置。 - 前記シート排出部と反対側の画像形成装置側部の側に、前記画像読取部と、前記作像部と、前記支柱とによって区画された記録シート取り出し用の側部開口が形成され、前記シート載置面上の記録シートを前記側部開口を通して取り出すときのシート取り出し方向に対向する前記支柱の面の下部が、上方から下方に向けて末広がり状に傾斜している請求項1に記載の画像形成装置。
- 末広がり状に傾斜した支柱の傾斜面が、凹状に湾曲形成されている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記シート積載部に排出される記録シートの搬送方向における前記前部開口の幅が、シート積載部のシート載置面上に載置された最大サイズの記録シートのシート搬送方向長さより小さく設定されている請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
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