JP3736455B2 - 固体撮像素子及びこれを備えた撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2次元に光電変換素子が配列された固体撮像素子に関するもので、特に、静止画及び動画それぞれの撮影が可能であるとともに高画素となる固体撮像素子及びこれを備えた撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、フォトダイオードなどの光電変換素子を2次元に配列した固体撮像素子を利用したデジタルスチルカメラやビデオカメラなどの撮像装置において、動画と静止画のそれぞれを撮影できるものが普及されている。このような撮像装置に用いられる固体撮像素子には、光電変換素子で撮像されて得られた電荷を電位障壁を用いて画素毎に転送するCCD(Charge Coupled Device)センサと、光電変換素子で撮像されて得られた電荷をMOSトランジスタを利用して画素毎に出力するC−MOSセンサとがある。
【0003】
このように、動画及び静止画の撮影ができる撮像装置においては、静止画像の撮影を行う際、高画質な画像の撮影が求められるため、固体撮像素子が高解像度のものとなるように多画素化される。それに対して、動画の撮影を行う際には、NTSC(National Television System Committee)方式やPAL(Phase Alternation Line)方式などのアナログTV信号規格に準じた方式での撮影が求められるため、固体撮像素子からの読み出しを行うための周波数を高くしたり、複数の画素からの出力を加算処理して読み出したり、複数の画素からの出力を間引いて読み出す方法が提案されている。
【0004】
固体撮像素子としてCCDセンサを用いたものとして、特開2000−308075号公報の撮像素子、特開2001−197371号公報の撮像装置などが提案されている。特開2000−308075号公報では、縦ストライプ状の色フィルタを用いるとともに、垂直方向に隣接した複数の画素からの出力を混合するか、又は、垂直方向に隣接した複数の画素のうちの1画素からの出力のみを読み出して複数の画素の出力を間引くことで、高解像度の固体撮像素子で動画撮影が可能なようにしている。又、特開2001−19731号公報では、動画撮影を行う際に不要となる画素からの出力を垂直帰線期間に行うとともに、水平帰線期間に垂直に隣接した複数画素からの出力を混合して1ライン分の出力として次ラインに移動させることで、高解像度の固体撮像素子で動画撮影が可能なようにしている。
【0005】
このようなCCDセンサを用いた固体撮像素子に対して、C−MOSセンサを用いた固体撮像装置の方が他の電子回路部品と同じ半導体チップ上に構成することができ、安価な構成とすることができる。この固体撮像素子としてC−MOSセンサを用いたものとして、特開2001−36920号公報の撮像装置が提案されている。特開2001−36920号公報では、隣接する複数の画素からの出力を加算して読み出すことによって、高解像度の固体撮像素子で動画撮影が可能なようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようにして、高解像度の静止画像の撮影を可能とするとともに、高画質な動画の撮影を可能とすることができるが、特開2000−308075号公報の撮像素子及び特開2001−197371号公報の撮像装置においては、垂直方向に電荷の転送を行うために、CCDセンサを高速に動作させる必要がある。よって、その消費電力が増加することとなる。特に、特開2001−197371号公報においては、動画撮影時に余分となる領域の画素の出力をも行うため、結局、固体撮像素子に設けられた全画素からの出力を行う必要があるため、CCDセンサの高速駆動が要求される。
【0007】
これに対して、特開2001−36920号公報の撮像装置においては、画素からの出力を読み出すために与える信号の周波数を高周波数とする必要がないので、その消費電力を抑制することができる。しかしながら、隣接する複数の画素からの出力を加算して読み出すために、この複数の画素からの出力の加算処理動作を行う必要があり、この加算処理動作に対する時間を設ける必要がある。
【0008】
又、少ない画素数で高解像度の静止画像を撮影可能とした固体撮像素子において、ハニカム配列によるCCDセンサが提供されている。このハニカム配列とは、奇数行に水平方向に並んだ画素の間に、垂直方向に隣接した偶数行に水平方向に並んだ画素が配置されるように、ジグザグ状に複数の画素が配置される。即ち、奇数列に垂直方向に並んだ画素の間に、水平方向に隣接した偶数列に垂直方向に並んだ画素が配置される。動画撮像時は、読み出し用の水平CCD上にRGBの画素が並ぶため、固体撮像素子の後段に接続された処理回路における信号処理が容易になる。しかしながら、このようなハニカム配列によるCCDセンサにおいても、CCDセンサであるために、更なる高解像度が求められた場合、動画撮影が行われるとき、高速読み出しを行う必要があるので消費電力が大きくなってしまう。
【0009】
このような問題を鑑みて、本発明は、高解像度の静止画像の撮影を行うとともに動画撮影時の高画質化と消費電力の低減を図ることができる、映像信号のランダムな出力が可能なX−Y走査型の固体撮像素子及びこれが備えられた撮像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、入射光量に応じた電気信号を映像信号として出力するm種類の色フィルタを備えた画素を複数有するとともに、m種類の色信号を出力し、隣接するn個(nはmより大きい自然数)の前記画素毎にブロックを構成し、前記各ブロック内のn個の前記画素から並列的に出力することによって、m種類の色信号を含むn個の映像信号を並列的に出力するX−Y走査型の固体撮像素子と、露光制御又は自動焦点調節を行う制御部と、を有し、動画撮影時において、前記固体撮像素子から各ブロック毎に出力されるn個の映像信号のうち、2個以上となる同一種類の色信号のいずれか一つが前記制御部に与えられて、露光制御又は自動焦点調節に用いるための制御信号として利用されることを特徴とする。
【0011】
このような固体撮像素子において、3種類の色フィルタを備えるとともに4画素又は6画素毎に1ブロックを構成すると、各ブロック毎に3種類の色信号より成る4個又は6個の映像信号が出力され、動画撮影時に、3種類の色信号となる3個の映像信号のみを画像用の信号として出力するようにしても構わない。
【0013】
このような固体撮像素子において、3種類の色フィルタを備えるとともに4画素毎に1ブロックを構成すると、各ブロック毎に3種類の色信号より成る4個の映像信号が出力され、動画撮影時に、3種類の色信号となる3個の映像信号のみを画像用の信号として出力し、残りの1個の映像信号を露光制御や自動焦点調節に用いるための制御信号として出力するようにしても構わない。又、3種類の色フィルタを備えるとともに6画素毎に1ブロックを構成すると、各ブロック毎に3種類の色信号より成る6個の映像信号が出力され、動画撮影時に、3種類の色信号となる3個の映像信号のみを画像用の信号として出力し、残りの3個の映像信号の内の少なくとも1つを露光制御や自動焦点調節に用いるための制御信号として出力するようにしても構わない。
【0014】
このような撮像装置の固体撮像素子において、前記画素が水平方向及び垂直方向にジグザグに配置されたハニカム配列によって構成されるようにしても構わない。このとき、2行4列にある4画素で1ブロックを構成しても構わないし、2行6列にある6画素で1ブロックを構成しても構わない。又、前記画素がマトリクス状に配置されたベイヤ配列によって構成されるようにしても構わない。このとき、2行2列にある4画素で1ブロックを構成しても構わない。
【0015】
又、本発明の撮像装置は、上述のいずれかの固体撮像素子と、前記固体撮像素子からの映像信号を演算処理する画像処理部と、を有し、静止画撮影時には、前記画像処理部において、前記固体撮像素子の各ブロックに対してn個毎に出力される映像信号を用いて補間処理することでm種類の色信号を得て出力するとともに、動画撮影時には、前記各ブロック毎に前記固体撮像素子から出力されるm個の映像信号を補間処理することなくm種類の色信号として出力することを特徴とする。
【0016】
又、前記固体撮像素子がRGBの3原色に対する3種類の色フィルタを備えるとともに、前記m種類の色信号がRGBそれぞれに対する3種類の色信号であって、前記動画撮像時において、1フィールド分の映像信号を出力するとき、前記各ブロック毎に前記固体撮像素子から出力される3個の映像信号それぞれを、RGB3面に対する面信号として出力するようにしても構わない。このようにすることで、動画撮像時のRGB3種類の色信号を、RGB3板式の撮像装置のRGB3面に対する面信号に擬似化することができ、このような映像信号を再生したとき、高画質の映像を得ることができる。
【0017】
又、このような撮像装置において、動画撮影時には、フィールド毎に前記固体撮像素子の偶数行に配置された前記ブロックと奇数行に配置された前記ブロックとを交互に撮像動作させるようにしても構わない。更に、このとき、垂直方向及び水平方向の両方向に対して所定ブロックずつ飛ばして、撮像動作を行うようにしても構わない。このようにすることで、前記固体撮像素子において、各画素がハニカム配列によって配置されていた場合、動画撮影時において、各ブロックからの色信号を切り換えることなく、色信号毎に時系列的にシリアルに出力することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態における固体撮像素子の内部構成を示すブロック図である。
【0019】
図1に示すように、固体撮像素子は、列毎に信号を与える水平走査回路1と、行毎に信号を与える垂直走査回路2と、複数の画素が配されて成るセンサ部3と、センサ部3から出力される映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換部4a〜4dと、を備える。
【0020】
この固体撮像素子において、センサ部3内の各画素が図2のように配置される。即ち、奇数行に配置された画素の間に偶数行に配置された画素が、又は、偶数行に配置された画素の間に奇数行に配置された画素が、それぞれ位置するようにして、各画素の配列がハニカム配列とされる。よって、奇数列に配置された画素の間に偶数列に配置された画素が、又は、偶数列に配置された画素の間に奇数列に配置された画素が、それぞれ位置するようにして、各画素が配置されることとなる。
【0021】
このとき、2行4列に存在する4個の画素を1ブロックとして設定し、各列を4列毎に1a〜1d、2a〜2d、3a〜3d、…、ma〜mdとして列番号を振るとともに、各行を2行毎に1x,1y、2x,2y、3x,3y、…、nx,nyとして行番号を振る。又、各ブロックの画素には、R(Red)G(Green)B(Blue)の3種類の色フィルタが設けられ、各ブロック毎に、R、Bの色フィルタが設けられた画素それぞれ1画素ずつと、Gの色フィルタが設けられた2画素とが備えられる。又、図2において、Bl11〜Blmnが各ブロックを表す。
【0022】
又、図2のように、センサ部3に配された各画素の色フィルタは、ia列(1≦i≦m)においては、上側よりR、B、R、B、…の順に、ic列においては、上側よりB、R、B、R、…の順に、それぞれ配置され、又、ib列及びid列においては、Gのみが配置される。よって、jx行(jは1≦j≦nの奇数)においては、左側よりR、B、R、B、…の順に、kx行(kは1≦k≦nの偶数)においては、左側よりB、R、B、R、…の順に、それぞれ配置され、又、jy行及びky行においては、Gのみが配置される。更に、ブロックBlil(1≦l≦n)は、Rの色フィルタが設けられたRil、Bの色フィルタが設けられたBil、Gの色フィルタが設けられたGail、Gbilの4画素で構成される。
【0023】
図2のように配置される各画素に対する配線関係を、ブロックBlij,Bli(j+1),Bl(i+1)j,Bl(i+1)(j+1)の4ブロックを代表して説明する。図3のように、垂直走査回路2より垂直選択線31j,31(j+1)のそれぞれに信号φVj,φV(j+1)が与えられ、垂直リセット線32j,32(j+1)のそれぞれに信号φRj,φR(j+1)が与えられる。又、水平走査回路1より、MOSトランジスタTia〜Tidのゲートに信号φHiが、MOSトランジスタT(i+1)a〜T(i+1)dのゲートに信号φH(i+1)が、それぞれ与えられる。尚、MOSトランジスタTia〜Tid,T(i+1)a〜T(i+1)dはそれぞれ、NチャネルのMOSトランジスタである。
【0024】
そして、垂直選択線31jと垂直リセット線32jに画素Rij,Gaij,Bij,Gbij,R(i+1)j,Ga(i+1)j,B(i+1)j,Gb(i+1)jが、垂直選択線31(j+1)と垂直リセット線32(j+1)に画素Bi(j+1),Gai(j+1),Ri(j+1),Gbi(j+1),B(i+1)(j+1),Ga(i+1)(j+1),R(i+1)(j+1),Gb(i+1)(j+1)が、それぞれ接続される。
【0025】
又、MOSトランジスタTiaのドレインに接続された水平信号線33iaに画素Rij,Bi(j+1)が、MOSトランジスタTibのドレインに接続された水平信号線33ibに画素Gaij,Gai(j+1)が、MOSトランジスタTicのドレインに接続された水平信号線33icに画素Bij,Ri(j+1)が、MOSトランジスタTidのドレインに接続された水平信号線33idに画素Gbij,Gbi(j+1)が、それぞれ接続される。
【0026】
又、MOSトランジスタT(i+1)aのドレインに接続された水平信号線33(i+1)aに画素R(i+1)j,B(i+1)(j+1)が、MOSトランジスタT(i+1)bのドレインに接続された水平信号線33(i+1)bに画素Ga(i+1)j,Ga(i+1)(j+1)が、MOSトランジスタT(i+1)cのドレインに接続された水平信号線33(i+1)cに画素B(i+1)j,R(i+1)(j+1)が、MOSトランジスタT(i+1)dのドレインに接続された水平信号線33(i+1)dに画素Gb(i+1)j,Gb(i+1)(j+1)が、それぞれ接続される。
【0027】
更に、MOSトランジスタTia,T(i+1)aのソースが出力信号線34aに、MOSトランジスタTib,T(i+1)bのソースが出力信号線34bに、MOSトランジスタTic,T(i+1)cのソースが出力信号線34cに、MOSトランジスタTid,T(i+1)dのソースが出力信号線34dに、それぞれ接続される。そして、出力信号線34a〜34dがそれぞれ、A/D変換部4a〜4dと接続する。
【0028】
又、このセンサ部3に構成された各画素は、例えば、図4のようにしてMOSトランジスタとフォトダイオードとで構成される。図4の画素は、アノードが接地されたフォトダイオードPDと、フォトダイオードPDのカソードにゲートが接続されたMOSトランジスタT1と、MOSトランジスタT1のソースにドレインが接続されたMOSトランジスタT2と、フォトダイオードPDのカソードとMOSトランジスタT1のゲートとの接続ノードにソースが接続されたMOSトランジスタT3とを有する。尚、MOSトランジスタT1〜T3は、NチャネルのMOSトランジスタである。
【0029】
そして、MOSトランジスタT1のドレインが直流電圧VDDが印加される。又、MOSトランジスタT2のソースに水平信号線33(図3の33ia〜33id,33(i+1)a〜33(i+1)dに相当する)に接続され、MOSトランジスタT2のゲートに垂直選択線31(図3の31j,31(j+1)に相当する)が接続される。又、MOSトランジスタT3のドレインに直流電圧VDDが印加され、MOSトランジスタT3のゲートに垂直リセット線32(図3の32j,32(j+1)に相当する)が接続される。更に、水平信号線33にMOSトランジスタT(図3のTia〜Tid,T(i+1)a〜T(i+1)dに相当する)のドレインが接続されるとともに、そのソースに出力信号線34(図3の34a〜34dに相当する)が接続される。
【0030】
よって、MOSトランジスタT2のゲートに信号φV(図3のφVj,φ(j+1)に相当する)が、MOSトランジスタT3のゲートに信号φR(図3のφRj,φR(j+1)に相当する)が、それぞれ垂直走査回路2より与えられる。又、MOSトランジスタTのゲートに信号φH(図3のφHi,φH(i+1)に相当する)が、水平走査回路1より与えられる。
【0031】
このように各画素が構成されるとき、まず、信号φRを垂直リセット線32に与えてMOSトランジスタT3をONとすることで、MOSトランジスタT1のゲートとフォトダイオードPDのカソードとの接続ノードをリセットする。その後、MOSトランジスタT3がOFFとされると、フォトダイオードPDへの入射光量に応じた光電荷がMOSトランジスタT1のゲートに蓄積される。
【0032】
そして、信号φVを垂直選択線31に与えてMOSトランジスタT2をONとするとともに、信号φHをMOSトランジスタTのゲートに与えてMOSトランジスタTをONとすることで、MOSトランジスタT1のゲートに蓄積された光電荷量が電流増幅されて得られた出力電流が映像信号としてMOSトランジスタT2及び水平信号線33を介して出力信号線34に出力される。
【0033】
このように構成される固体撮像素子の動画撮影時及び静止画撮影時における動作例を以下に説明する。尚、動画撮影時において、インターレース走査に応じた動作を行う。
【0034】
1.動画撮影時の第1の動作例
動画撮影時の第1の動作例を図面を参照して説明する。尚、図5は、信号φV1〜φVn,φR1〜φRn(nは偶数であるものとする)のタイミングを示す。又、図6においては、代表として、信号φVlが与えられる際の、信号φH1〜φHmのタイミングを示す。
【0035】
まず、第1フィールドの撮像動作が行われるために、信号φR1が与えられて、ブロックBl11〜Blm1の各画素R11〜Rm1,Ga11〜Gam1,B11〜Bm1,Gb11〜Gbm1がリセットされる。次に、信号φR3が与えられて、ブロックBl13〜Blm3の各画素R13〜Rm3,Ga13〜Gam3,B13〜Bm3,Gb13〜Gbm3がリセットされる。同様にして、信号φR5,φR7,…,φR(n-1)が順に与えられて、ブロックBl15〜Blm5,Bl17〜Blm7,…,Bl1(n-1)〜Blm(n-1)の各画素が2行毎に順にリセットされる。
【0036】
このようにして、ブロックBl11〜Blm1,Bl13〜Blm3,…,Bl1(n-1)〜Blm(n-1)の各画素がリセットされると、信号φV1が与えられる。即ち、信号φR1が与えられて、所定の露光期間tが経過すると、ブロックBl11〜Blm1の各画素R11〜Rm1,Ga11〜Gam1,B11〜Bm1,Gb11〜Gbm1に、信号φV1が与えられる。このとき、図6に示すように、まず、信号φH1が与えられて、ブロックBl11の各画素R11,Ga11,B11,Gb11の映像信号がそれぞれ、出力信号線34a,34b,34c,34dを介してA/D変換部4a,4b,4c,4dに出力される。
【0037】
その後、図6のように、信号φH2,φH3,…φHmが順に与えられて、ブロックBl21,Bl31,…,Blm1の各画素の映像信号が順に出力される。即ち、画素R21,R31,…,Rm1の映像信号が順に出力信号線34aを介してA/D変換部4aに出力され、画素Ga21,Ga31,…,Gam1の映像信号が順に出力信号線34bを介してA/D変換部4bに出力され、画素B21,B31,…,Bm1の映像信号が順に出力信号線34cを介してA/D変換部4cに出力され、画素Gb21,Gb31,…,Gbm1の映像信号が順に出力信号線34dを介してA/D変換部4dに出力される。
【0038】
このように、1x、1y行目に配されたブロックBl11〜Blm1の各画素からの映像信号が出力されると、次に、信号φV3が与えられるとともに、信号φH1,φH2,…φHmが順に与えられて、ブロックBl13,Bl23,…,Blm3の各画素の映像信号が順に出力される。即ち、上述と同様、信号φR3が与えられて、所定の露光期間tが経過すると、3x、3y行目に配されたブロックBl13〜Blm3の各画素R13〜Rm3,Ga13〜Gam3,B13〜Bm3,Gb13〜Gbm3に、信号φV3が与えられる。
【0039】
よって、画素R13,R23,…,Rm3の映像信号が順に出力信号線34aを介してA/D変換部4aに出力され、画素Ga13,Ga23,…,Gam3の映像信号が順に出力信号線34bを介してA/D変換部4bに出力され、画素B13,B23,…,Bm3の映像信号が順に出力信号線34cを介してA/D変換部4cに出力され、画素Gb13,Gb23,…,Gbm3の映像信号が順に出力信号線34dを介してA/D変換部4dに出力される。
【0040】
その後、同様に、信号φV5,φV7,…,φV(n-1)が順に与えられるとともに、信号φV5〜φV(n-1)それぞれが与えられている間に、信号φH1〜φHmが順に与えられることによって、5x、5y行目、7x、7y行目、…、(n−1)x、(n−1)y行目に配された各ブロックBl15〜Blm5,Bl17〜Blm7,…,Bl1(n-1)〜Blm(n-1)の各画素から映像信号が出力される。
【0041】
よって、画素R15〜Rm5,R17〜Rm7,…,R1(n-1)〜Rm(n-1)の映像信号が順に出力信号線34aを介してA/D変換部4aに出力され、画素Ga15〜Gam5,Ga17〜Gam7,…,Ga1(n-1)〜Gam(n-1)の映像信号が順に出力信号線34bを介してA/D変換部4bに出力され、画素B15〜Bm5,B17〜Bm7,…,B1(n-1)〜Bm(n-1)の映像信号が順に出力信号線34cを介してA/D変換部4cに出力され、画素Gb15〜Gbm5,Gb17〜Gbm7,…,Gb1(n-1)〜Gbm(n-1)の映像信号が順に出力信号線34dを介してA/D変換部4dに出力される。
【0042】
このように、第1フィールドの撮像動作がなされるとき、第2フィールドの撮像動作が次のように行われる。信号φV1が与えられてブロックBl11〜Blm1の各画素から映像信号が出力されると、信号φR2が与えられて、ブロックBl12〜Blm2の各画素B12〜Bm2,Ga12〜Gam2,R12〜Rm2,Gb12〜Gbm2がリセットされる。その後、信号φR4,φR6,…,φRnが順に与えられて、ブロックBl14〜Blm4,Bl16〜Blm6,…,Bl1n〜Blmnの各画素が2行毎に順にリセットされる。即ち、信号φR4,φR6,…,φRnはそれぞれ、信号φV3,φV5,…,φV(n-1)が与えられた後に与えられる。
【0043】
このようにして、ブロックBl12〜Blm2,Bl14〜Blm4,…,Bl1n〜Blmnの各画素がリセットされると、信号φV2が与えられる。即ち、信号φR2が与えられて、所定の露光期間tが経過すると、ブロックBl12〜Blm2の各画素に、信号φV2が与えられる。そして、図6に示すように、信号φH1,φH2,…φHmが順に与えられて、2x、2y行目に配されたブロックBl12,Bl22,…,Blm2の各画素の映像信号が順に出力される。
【0044】
よって、画素B12,B22,…,Bm2の映像信号が順に出力信号線34aを介してA/D変換部4aに出力され、画素Ga12,Ga22,…,Gam2の映像信号が順に出力信号線34bを介してA/D変換部4bに出力され、画素R12,R22,…,Rm2の映像信号が順に出力信号線34cを介してA/D変換部4cに出力され、画素Gb12,Gb22,…,Gbm2の映像信号が順に出力信号線34dを介してA/D変換部4dに出力される。
【0045】
その後、同様に、信号φV4,φV6,…,φVnが順に与えられるとともに、信号φV4〜φVnそれぞれが与えられている間に、信号φH1〜φHmが順に与えられることによって、4x、4y行目、6x、6y行目、…、nx、ny行目に配された各ブロックBl14〜Blm4,Bl16〜Blm6,…,Bl1n〜Blmnの各画素から映像信号が出力される。
【0046】
よって、画素B14〜Bm4,B16〜Bm6,…,B1n〜Bmnの映像信号が順に出力信号線34aを介してA/D変換部4aに出力され、画素Ga14〜Gam4,Ga16〜Gam6,…,Ga1n〜Gamnの映像信号が順に出力信号線34bを介してA/D変換部4bに出力され、画素R14〜Rm4,R16〜Rm6,…,R1n〜Rmnの映像信号が順に出力信号線34cを介してA/D変換部4cに出力され、画素Gb14〜Gbm4,Gb16〜Gbm6,…,Gb1n〜Gbmnの映像信号が順に出力信号線34dを介してA/D変換部4dに出力される。
【0047】
このように、第2フィールドの撮像動作がなされるとき、信号φR1,φR3,…,φR(n-1)がそれぞれ、信号φV2,φV4,…,φVnが与えられた後に与えられる。そして、上述のようにして、各信号が繰り返し与えられることによって第1及び第2フィールドの撮像動作が繰り返し行われて、動画撮影が行われる。
【0048】
よって、第1フィールドの映像信号が出力されるときは、ブロックBl11〜Blm1,Bl13〜Blm3,…,Bl1(n-1)〜Blm(n-1)において、Rフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4aに、Gフィルタ(Ga)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4bに、Bフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4cに、Gフィルタ(Gb)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4dに、それぞれ並列的に出力される。
【0049】
又、第2フィールドの映像信号が出力されるときは、ブロックBl12〜Blm2,Bl14〜Blm4,…,Bl1n〜Blmnにおいて、Bフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4aに、Gフィルタ(Ga)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4bに、Rフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4cに、Gフィルタ(Gb)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4dに、それぞれ並列的に出力される。
【0050】
2.動画撮影時の第2の動作例
動画撮影時の第2の動作例を図面を参照して説明する。尚、図7は、信号φV1〜φVn,φR1〜φRn(nは偶数であるものとする)のタイミングを示す。又、第1の動作例と同様、信号φH1〜φHmのタイミングは、図6のようになる。
【0051】
まず、第1の動作例と同様に、第1フィールドの撮像動作が行われるために、信号φR1,φR3,…,φR(n-1)が順に与えられて、ブロックBl11〜Blm1,Bl13〜Blm3,…,Bl1(n-1)〜Blm(n-1)の各画素が順にリセットされる。そして、信号φR1,φR3,…,φR(n-1)それぞれが与えられて、所定の露光期間tが経過すると、信号φV1,φV3,…,φV(n-1)それぞれが与えられる。
【0052】
このように信号φV1,φV3,…,φV(n-1)それぞれが与えられる度に、信号φH1,φH2,…φHmが順に与えられて、ブロックBl11〜Blm1,Bl13〜Blm3,…,Bl1(n-1)〜Blm(n-1)の各画素から順に映像信号が出力される。よって、画素R11〜Rm1,R13〜Rm3,…,R1(n-1)〜Rm(n-1)の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga11〜Gam1,Ga13〜Gam3,…,Ga1(n-1)〜Gam(n-1)の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素B11〜Bm1,B13〜Bm3,…,B1(n-1)〜Bm(n-1)の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb11〜Gbm1,Gb13〜Gbm3,…,Gb1(n-1)〜Gbm(n-1)の映像信号が順にA/D変換部4dに出力される。
【0053】
このように、第1フィールドの撮像動作がなされるとき、信号φR1,φR3,…,φR(n-1)それぞれが与えられて、所定の期間ta(ta<t)が経過すると、信号φR2,φR4,…,φRnが順に与えられる。そして、信号φR2,φR4,…,φRnそれぞれが与えられて、所定の露光期間tが経過すると、信号φV2,φV4,…,φVnそれぞれが与えられる。このように信号φV2,φV4,…,φVnそれぞれが与えられる度に、信号φH1,φH2,…φHmが順に与えられて、ブロックBl12〜Blm2,Bl14〜Blm4,…,Bl1n〜Blmnの各画素から順に映像信号が出力される。
【0054】
よって、画素B12〜Bm2,B14〜Bm4,…,B1n〜Bmnの映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga12〜Gam2,Ga14〜Gam4,…,Ga1n〜Gamnの映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素R12〜Rm2,R14〜Rm4,…,R1n〜Rmnの映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb12〜Gbm2,Gb14〜Gbm4,…,Gb1n〜Gbmnの映像信号が順にA/D変換部4dに出力される。
【0055】
よって、図7のように、信号φR1,φR3,…,φR(n-1)が順に与えられた後、信号φR2,φR4,…,φRnが順に与えられる。又、信号φV1,φV3,…,φV(n-1)が順に与えられた後、信号φV2,φV4,…,φVnが順に与えられる。尚、本例では、第1及び第2フィールドの撮像動作が行われる際、信号φV(n-1)が与えられた直後に信号φV2が与えられるとともに、信号φVnが与えられた直後に、信号φV1が与えられる。
【0056】
本動作例のようなタイミングで信号を与えることによって、第1の動作例と異なり、各画素に対してリセットしてから映像信号を読み出すまでの露光時間tを変化させることができる。よって、被写体の輝度に応じて露光時間を変化させることができ、低輝度時においても十分な出力の映像信号を得られる。
【0057】
3.動画撮影時の第3の動作例
動画撮影時の第3の動作例を図面を参照して説明する。尚、図8は、信号φV1〜φVn,φR1〜φRnのタイミングを示す。又、図9においては、代表として、信号φVjが与えられる際の、信号φH1〜φHmのタイミングを示す。更に、本動作例では、第1及び第2の動作例と異なり、4ブロックのうちの1ブロックのみを動画撮影時に動作させる。即ち、ブロックBlij,Bli(j+1),Bl(i+1)j,Bl(i+1)(j+1)の4ブロックの内、ブロックBlij内の各画素から映像信号が出力される。尚、nを4の倍数とするとともに、mを偶数とする。
【0058】
まず、第1フィールドの撮像動作が行われるために、信号φR1が与えられて、ブロックBl11〜Blm1の各画素がリセットされる。次に、信号φR5が与えられて、ブロックBl15〜Blm5の各画素がリセットされる。同様にして、信号φR9,φR13,…,φR(n-3)が順に与えられて、ブロックBl19〜Blm9,Bl113〜Blm13,…,Bl1(n-3)〜Blm(n-3)の各画素が2行毎に順にリセットされる。
【0059】
このようにして、ブロックBl19〜Blm9,Bl113〜Blm13,…,Bl1(n-3)〜Blm(n-3)の各画素がリセットされると、信号φV1が与えられる。このとき、第1の動作例と同様に、信号φR1が与えられて、所定の露光期間tが経過したときに、信号φV1が与えられる。このとき、図9に示すように、まず、信号φH1が与えられて、ブロックBl11の各画素R11,Ga11,B11,Gb11の映像信号がそれぞれ、A/D変換部4a,4b,4c,4dに出力される。
【0060】
その後、図9のように、信号φH3,φH5,…φH(m-1)が順に与えられて、ブロックBl31,Bl51,…,Bl(m-1)1の各画素の映像信号が順に出力される。即ち、画素R31,R51,…,R(m-1)1の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga31,Ga51,…,Ga(m-1)1の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素B31,B51,…,B(m-1)1の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb31,Gb51,…,Gb(m-1)1の映像信号が順にA/D変換部4dに出力される。
【0061】
このように、1x、1y行目に配されたブロックBl11,Bl31,…,Bl(m-1)1の各画素からの映像信号が出力されると、次に、信号φV5が与えられるとともに、信号φH1,φH3,…φH(m-1)が順に与えられて、ブロックBl15,Bl35,…,Bl(m-1)5の各画素の映像信号が順に出力される。即ち、上述と同様、信号φR5が与えられて、所定の露光期間tが経過すると、5x、5y行目に配されたブロックBl15,Bl35,…,Bl(m-1)5の各画素に、信号φV5が与えられる。
【0062】
よって、画素R15,R25,…,R(m-1)5の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga15,Ga25,…,Ga(m-1)5の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素B15,B25,…,B(m-1)5の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb15,Gb25,…,Gb(m-1)5の映像信号が順に出力信号線34dを介してA/D変換部4dに出力される。
【0063】
その後、同様に、信号φV9,φV13,…,φV(n-3)が順に与えられるとともに、信号φV9〜φV(n-3)それぞれが与えられている間に、信号φH1,φH3,…φH(m-1)が順に与えられることによって、9x、9y行目、13x、13y行目、…、(n−3)x、(n−3)y行目に配された各ブロックBl19,Bl39,…,Bl(m-1)9,Bl113,Bl313,…,Bl(m-1)13,…,Bl1(n-3),Bl3(n-3),…,Bl(m-1)(n-3)の各画素から映像信号が出力される。
【0064】
よって、画素R19〜R(m-1)9,R113〜R(m-1)13,…,R1(n-3)〜R(m-1)(n-3)の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga19〜Ga(m-1)9,Ga113〜Ga(m-1)13,…,Ga1(n-3)〜Ga(m-1)(n-3)の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素B19〜B(m-1)9,B113〜B(m-1)13,…,B1(n-3)〜B(m-1)(n-3)の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb19〜Gb(m-1)9,Gb113〜Gb(m-1)13,…,Gb1(n-3)〜Gb(m-1)(n-3)の映像信号が順にA/D変換部4dに出力される。
【0065】
このように、第1フィールドの撮像動作がなされるとき、第2フィールドの撮像動作が次のように行われる。信号φV1が与えられてブロックBl11〜Bl(m-1)1の各画素から映像信号が出力されると、信号φR3が与えられて、ブロックBl13〜Bl(m-1)3の各画素がリセットされる。その後、信号φR7,φR11,…,φR(n-1)が順に与えられて、ブロックBl17〜Blm7,Bl111〜Blm11,…,Bl1(n-1)〜Blm(n-1)の各画素が2行毎に順にリセットされる。即ち、信号φR7,φR11,…,φR(n-1)はそれぞれ、信号φV5,φV9,…,φV(n-3)が与えられた後に与えられる。
【0066】
このようにして、ブロックBl13〜Blm3,Bl17〜Blm7,…,Bl1(n-1)〜Blm(n-1)の各画素がリセットされると、信号φV3が与えられる。即ち、信号φR3が与えられて、所定の露光期間tが経過すると、信号φV3が与えられる。そして、図9に示すように、信号φH1,φH3,…φH(m-1)が順に与えられて、3x、3y行目に配されたブロックBl13,Bl33,…,Bl(m-1)3の各画素の映像信号が順に出力される。
【0067】
よって、画素R13,R33,…,R(m-1)3の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga13,Ga33,…,Ga(m-1)3の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素B13,B33,…,B(m-1)3の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb13,Gb33,…,Gb(m-1)3の映像信号が順にA/D変換部4dに出力される。
【0068】
その後、同様に、信号φV7,φV11,…,φV(n-1)が順に与えられるとともに、信号φV7〜φV(n-1)それぞれが与えられている間に、信号φH1,φH3,…φH(m-1)が順に与えられる。このようにすることで、7x、7y行目、11x、11y行目、…、(n−1)x、(n−1)y行目に配された各ブロックBl17,Bl37,…,Bl(m-1)7,Bl111,Bl311,…,Bl(m-1)11,…,Bl1(n-1),Bl3(n-1),…,Bl(m-1)(n-1)の各画素から映像信号が出力される。
【0069】
よって、画素R17〜R(m-1)7,R111〜R(m-1)11,…,R1(n-1)〜R(m-1)(n-1)の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga17〜Ga(m-1)7,Ga111〜Ga(m-1)11,…,Ga1(n-1)〜Ga(m-1)(n-1)の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素B17〜B(m-1)7,B111〜B(m-1)11,…,B1(n-1)〜B(m-1)(n-1)の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb17〜Gb(m-1)7,Gb111〜Gb(m-1)11,…,Gb1(n-1)〜Gb(m-1)(n-1)の映像信号が順にA/D変換部4dに出力される。
【0070】
このように、第2フィールドの撮像動作がなされるとき、信号φR1,φR5,…,φR(n-3)がそれぞれ、信号φV3,φV7,…,φV(n-1)が与えられた後に与えられる。そして、上述のようにして、各信号が繰り返し与えられることによって第1及び第2フィールドの撮像動作が繰り返し行われて、動画撮影が行われる。
【0071】
よって、第1フィールドの映像信号が出力されるとき、ブロックBl11〜Bl(m-1)1,Bl15〜Bl(m-1)5,…,Bl1(n-3)〜Bl(m-1)(n-3)において、Rフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4aに、Gフィルタ(Ga)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4bに、Bフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4cに、Gフィルタ(Gb)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4dに、それぞれ並列的に出力される。
【0072】
又、第2フィールドの映像信号が出力されるときも同様に、ブロックBl13〜Bl(m-1)3,Bl17〜Bl(m-1)7,…,Bl1(n-1)〜Bl(m-1)(n-1)において、Rフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4aに、Gフィルタ(Ga)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4bに、Bフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4cに、Gフィルタ(Gb)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4dに、それぞれ並列的に出力される。
【0073】
尚、本動作例において、第1の動作例と同様のタイミングで各信号が与えられるようにしたが、第2の動作例と同様のタイミングで各信号が与えられるようにしても構わない。このとき、信号φR1,φR5,…,φR(n-3)それぞれが順に与えられた後、所定時間taが経過すると、信号φR3,φR7,…,φR(n-1)それぞれが順に与えられる。又、信号φV1,φV5,…,φV(n-3)それぞれが順に与えられた後、所定時間taが経過すると、信号φV3,φV7,…,φV(n-1)それぞれが順に与えられる。
【0074】
4.静止画撮影時の動作例
静止画撮影時の動作例を図面を参照して説明する。尚、図10は、信号φV1〜φVn,φR1〜φRn(nは偶数であるものとする)のタイミングを示す。又、信号φH1〜φHmのタイミングは、図6のようになる。
【0075】
まず、信号φR1が与えられて、ブロックBl11〜Blm1の各画素がリセットされる。次に、信号φR2が与えられて、ブロックBl12〜Blm2の各画素がリセットされる。同様にして、信号φR3,φR4,…,φRnが順に与えられて、ブロックBl13〜Blm3,Bl14〜Blm4,…,Bl1n〜Blmnの各画素が2行毎に順にリセットされる。
【0076】
このようにして、ブロックBl11〜Blmnの各画素がリセットされると、信号φV1が与えられる。即ち、信号φR1が与えられて、所定の露光期間tが経過すると、ブロックBl11〜Blm1の各画素に、信号φV1が与えられる。このとき、図6に示すように、まず、信号φH1が与えられて、ブロックBl11の各画素R11,Ga11,B11,Gb11の映像信号がそれぞれ、A/D変換部4a,4b,4c,4dに出力される。
【0077】
その後、図6のように、信号φH2,φH3,…φHmが順に与えられて、ブロックBl21,Bl31,…,Blm1の各画素の映像信号が順に出力される。即ち、画素R21,R31,…,Rm1の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga21,Ga31,…,Gam1の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素B21,B31,…,Bm1の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb21,Gb31,…,Gbm1の映像信号が順にA/D変換部4dに出力される。
【0078】
このように、1x、1y行目に配されたブロックBl11〜Blm1の各画素からの映像信号が出力されると、次に、信号φV2が与えられるとともに、信号φH1,φH2,…φHmが順に与えられて、ブロックBl12,Bl22,…,Blm2の各画素の映像信号が順に出力される。即ち、上述と同様、信号φR2が与えられて、所定の露光期間tが経過すると、信号φV2が与えられる。
【0079】
よって、画素B12,B22,…,Bm2の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga12,Ga22,…,Gam2の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素R12,R22,…,Rm2の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb12,Gb22,…,Gbm2の映像信号が順にA/D変換部4dに出力される。
【0080】
その後、同様に、信号φV3,φV4,…,φVnが順に与えられるとともに、信号φV3〜φVnそれぞれが与えられている間に、信号φH1〜φHmが順に与えられることによって、3x、3y行目、4x、4y行目、…、nx、ny行目に配された各ブロックBl13〜Blm3,Bl14〜Blm4,…,Bl1n〜Blmnの各画素から映像信号が出力される。
【0081】
よって、画素R13〜Rm3,B14〜Bm4,R15〜Rm5,…,B1n〜Bmnの映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga13〜Gam3,Ga14〜Gam4,Ga15〜Gam5,…,Ga1n〜Gamnの映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素B13〜Bm3,R14〜Rm4,B15〜Bm5,…,R1n〜Rmnの映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb13〜Gbm3,Gb14〜Gbm4,Gb15〜Gbm5,…,Gb1n〜Gbmnの映像信号が順にA/D変換部4dに出力される。
【0082】
このような固体撮像素子において、動画撮影を行う際、A/D変換部4a〜4cより出力される映像信号が各色信号として用いられる。即ち、第1又は第2の動作例においては、第1フィールドでは、A/D変換部4a〜4cからの映像信号がそれぞれRGB信号とされ、又、第2フィールドでは、A/D変換部4a〜4cからの映像信号がそれぞれBGR信号とされる。更に、A/D変換部4dより出力される映像信号が、露光制御などを行うための被写体の輝度測定又は焦点検出を行うための信号として用いられる。このように、第1又は第2の動作例で動画撮影を行う際、4画素のうち3画素を映像信号として用いる。
【0083】
よって、例えば、VGA(Video Graphics Array)規格に応じて動画撮影が行われるとき、3板方式の撮像装置と同等の映像を得るには、各色に対して33万画素程度が必要であるため、上述のようにRGB信号を取り出し、補間することなく、RGB3面の面信号として使用するときは、その約4倍の130万画素程度とすればよい。更に、本実施形態における固体撮像素子を130万画素程度とすることによって、静止画像撮影時において、各色信号に対して、その色信号の出力が無い画素に対する補間処理を行った後に、4画素に囲まれた位置に対する補間処理を行うハニカム処理を行うことで、260万画素程度相当の静止画像を得ることができる。
【0084】
又、第3の動作例では、常に、A/D変換部4a〜4cからの映像信号がそれぞれRGB信号とされる。又、A/D変換部4dより出力される映像信号が、被写体の輝度測定又は焦点検出を行うための信号として用いられる。このように、第3の動作例で動画撮影を行う際、16画素のうち3画素を映像信号として用いる。
【0085】
よって、例えば、VGA規格に応じて動画撮影が行われるとき、3板方式の撮像装置と同等の映像を得るには、第1又は第2の動作例の約4倍となる、530万画素程度とすればよい。更に、本実施形態における固体撮像素子を530万画素程度とすることによって、静止画像撮影時において、ハニカム処理を行うことで、1000万画素程度相当の静止画像を得ることができる。
【0086】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、第1の実施形態と同様、図1のような内部構成となる。又、本実施形態では、図1のような構成の固体撮像素子において、センサ部が、図11に示すような構成となる。
【0087】
本実施形態において、センサ部3内の各画素が、図11のように、マトリクス状に配置される。即ち、各画素の配列がベイヤ配列とされる。このとき、2行2列に存在する4個の画素を1ブロックとして設定し、各列を2列毎に1a,1b、2a,2b、3a,3b、…、ma,mbとして列番号を振るとともに、各行を2行毎に1x,1y、2x,2y、3x,3y、…、nx,nyとして行番号を振る。各ブロック毎に、R、Bの色フィルタが設けられた画素それぞれ1画素ずつと、Gの色フィルタが設けられた2画素とが備えられる。又、図11において、Bx11〜Bxmnが各ブロックを表す。
【0088】
又、図11のように、センサ部3に配された各画素の色フィルタは、ia列(1≦i≦m)においては、上側よりG、B、G、B、…の順に、ib列においては、上側よりR、G、R、G、…の順に、それぞれ配置される。よって、lx行においては、左側よりG、R、G、R、…の順に、ly行においては、左側よりB、G、B、G、…の順に、それぞれ配置される。更に、ブロックBxil(1≦l≦n)は、Rの色フィルタが設けられたRil、Bの色フィルタが設けられたBil、Gの色フィルタが設けられたGail、Gbilの4画素で構成される。
【0089】
図11のように配置される各画素に対する配線関係を、ブロックBxil,Bxi(l+1),Bx(i+1)l,Bx(i+1)(l+1)の4ブロックを代表して説明する。図12のように、垂直走査回路2より垂直選択線31l,31(l+1)のそれぞれに信号φVl,φV(l+1)が与えられ、垂直リセット線32l,32(l+1)のそれぞれに信号φRl,φR(l+1)が与えられる。尚、MOSトランジスタTia〜Tid,T(i+1)a〜T(i+1)dについては、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0090】
そして、垂直選択線31lと垂直リセット線32lに画素Gail,Ril,Bil,Gbil,Ga(i+1)l,R(i+1)l,B(i+1)l,Gb(i+1)lが、垂直選択線31(l+1)と垂直リセット線32(l+1)に画素Gai(l+1),Ri(l+1),Bi(l+1),Gbi(l+1),Ga(i+1)(l+1),R(i+1)(l+1),B(i+1)(l+1),Gb(i+1)(l+1)が、それぞれ接続される。
【0091】
又、MOSトランジスタTiaのドレインに接続された水平信号線33iaに画素Gail,Gai(l+1)が、MOSトランジスタTibのドレインに接続された水平信号線33ibに画素Bil,Bi(l+1)が、MOSトランジスタTicのドレインに接続された水平信号線33icに画素Ril,Ri(l+1)が、MOSトランジスタTidのドレインに接続された水平信号線33idに画素Gbil,Gbi(l+1)が、それぞれ接続される。
【0092】
又、MOSトランジスタT(i+1)aのドレインに接続された水平信号線33(i+1)aに画素Ga(i+1)l,Ga(i+1)(l+1)が、MOSトランジスタT(i+1)bのドレインに接続された水平信号線33(i+1)bに画素B(i+1)l,B(i+1)(l+1)が、MOSトランジスタT(i+1)cのドレインに接続された水平信号線33(i+1)cに画素R(i+1)l,R(i+1)(l+1)が、MOSトランジスタT(i+1)dのドレインに接続された水平信号線33(i+1)dに画素Gb(i+1)l,Gb(i+1)(l+1)が、それぞれ接続される。
【0093】
このように、センサ部3において、各画素が配置されるとき、第1の実施形態と同様のタイミングで各信号が与えられることによって、第1の実施形態と同様の各種撮像動作を行う。
【0094】
即ち、動画撮影時において、図5及び図6のタイミングチャート、又は、図7及び図6のタイミングチャートに従って動作することによって、ブロックBx11〜Bxm1,Bx13〜Bxm3,…,Bx1(n-1)〜Bxm(n-1)の各画素の映像信号が第1フィールドの映像信号として出力されるとともに、ブロックBx12〜Bxm2,Bx14〜Bxm4,…,Bx1n〜Bxmnの各画素の映像信号が第2フィールドの映像信号として出力される。
【0095】
又、動画撮影時において、図8及び図9のタイミングチャートに従って動作することによって、ブロックBx11〜Bxm1,Bx15〜Bxm5,…,Bx1(n-3)〜Bxm(n-3)の各画素の映像信号が第1フィールドの映像信号として出力されるとともに、ブロックBx13〜Bxm3,Bx17〜Bxm7,…,Bx1(n-1)〜Bxm(n-1)の各画素の映像信号が第2フィールドの映像信号として出力される。
【0096】
更に、静止画撮影時において、図10及び図6のタイミングチャートに従って動作することによって、ブロックBx11〜Bxm1,Bx12〜Bxm2,…,Bx1n〜Bxmnの各画素の映像信号が静止画像の映像信号として出力される。
【0097】
尚、いずれのタイミングで信号を与えても、本実施形態においては、常に、Gフィルタ(Ga)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4aに、Bフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4bに、Rフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4cに、Gフィルタ(Gb)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4dに、それぞれ並列的に出力される。
【0098】
このような固体撮像素子において、動画撮影を行う際、A/D変換部4a〜4cからの映像信号がそれぞれRGB信号とされる。又、A/D変換部4dより出力される映像信号が、被写体の輝度測定又は焦点検出を行うための信号として用いられる。このとき、第1又は第2の動作例では、動画撮影を行う際、4画素のうち3画素を映像信号として用いる。
【0099】
よって、例えば、VGA規格に応じて動画撮影が行われるとき、3板方式の撮像装置と同等の映像を得るには、第1の実施形態と同様、130万画素程度とすればよい。尚、本実施形態では、各色信号に対して、その色信号の出力が無い画素に対する補間処理を行うのみであるので、130万画素程度相当の静止画像を得ることができる。
【0100】
又、第3の動作例では、16画素のうち3画素を映像信号として用いる。よって、例えば、VGA規格に応じて動画撮影が行われるとき、3板方式の撮像装置と同等の映像を得るには、第1の実施形態と同様、530万画素程度とすればよい。又、本実施形態では、各色信号に対して、その色信号の出力が無い画素に対する補間処理を行うのみであるので、530万画素程度相当の静止画像を得ることができる。
【0101】
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図13は、本実施形態における固体撮像素子の内部構成を示すブロック図である。尚、図1と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0102】
図13に示す固体撮像素子は、水平走査回路1と、垂直走査回路2と、センサ部3と、センサ部3から出力される映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換部4a〜4fと、を備える。このような固体撮像素子において、センサ部3内の各画素が図14のように配置される。即ち、図2の場合と同様、各画素の配列がハニカム配列とされる。
【0103】
このとき、2行6列に存在する6個の画素を1ブロックとして設定し、各列を4列毎に1a〜1f、2a〜2f、3a〜3f、…、ma〜mfとして列番号を振るとともに、各行を2行毎に1x,1y、2x,2y、3x,3y、…、nx,nyとして行番号を振る。又、各ブロックには、Rの色フィルタが設けられた2画素とBの色フィルタが設けられた1画素とGの色フィルタが設けられた3画素とで構成されるものと、Rの色フィルタが設けられた1画素とBの色フィルタが設けられた2画素とGの色フィルタが設けられた3画素とで構成されるものとがある。又、図14において、By11〜Bymnが各ブロックを表す。
【0104】
又、各画素に設けられた色フィルタの位置関係は、図2と同様となるため、pa列及びpe列(pは、1≦p≦mの奇数)及びqc列(qは、1≦q≦mの偶数)においては、上側よりR、B、R、B、…の順に、pc列及びqa列及びqe列においては、上側よりB、R、B、R、…の順に、それぞれ配置され、又、ib列及びid列及びif列においては、Gのみが配置される。更に、ブロックByilは、Rの色フィルタが設けられたRail、Rbil、Bの色フィルタが設けられたBil、Gの色フィルタが設けられたGail、Gbil、Gcilの6画素で構成されたものと、Rの色フィルタが設けられたRil、Bの色フィルタが設けられたBail、Bbil、Gの色フィルタが設けられたGail、Gbil、Gcilの6画素で構成されたものとがある。
【0105】
図14のように各画素が配置されるとき、不図示であるが、第1の実施形態と同様、垂直走査回路2より信号φV1〜φVn,φR1〜φRnが2行毎に与えられる。又、本実施形態では、2行6列に存在する6画素を1ブロックとするため、不図示であるが、水平走査回路1より、奇数行に配列されたブロックBy11〜Bym1,By13〜Bym3,…,By1(n-1)〜Bym(n-1)(nは4の倍数であるものとし、mは偶数であるものとする)に対して信号φHx1〜φHxmが6列毎に与えられるとともに、偶数行に配列されたブロックBy12〜Bym2,By14〜Bym4,…,By1n〜Bymnに対して信号φHy1〜φHymが6列毎に与えられる。このように、各信号がセンサ部3に与えられるときの動画撮影時及び静止画撮影時における動作例について、以下に説明する。
【0106】
1.動画撮影時の動作例
動画撮影時の動作例を図面を参照して説明する。尚、図15は、信号φV1〜φVn,φR1〜φRnのタイミングを示す。図16においては、代表として、信号φVlが与えられる際の、信号φHx1〜φHxm,φHy1〜φHym,のタイミングを示す。
【0107】
まず、第1フィールドの撮像動作が行われるために、信号φR1,φR2が同時に与えられて、ブロックBy11〜Bym1,By12〜Bym2の各画素がリセットされる。次に、信号φR5,φR6が同時に与えられて、ブロックBy15〜Bym5,By16〜Bym6の各画素がリセットされる。同様にして、信号φR9,φR10,φR13,φR14,…,φR(n-3),φR(n-2)が2信号ずつ同時に与えられることによって、ブロックBy19〜Bym9,By110〜Bym10,By113〜Bym13,By114〜Bym14,…,By1(n-3)〜Bym(n-3),By1(n-2)〜Bym(n-2)の各画素が4行毎に順にリセットされる。
【0108】
このようにして各画素がリセットされると、信号φV1,φV2が与えられる。即ち、信号φR1,φR2が与えられて、所定の露光期間tが経過すると、ブロックBy11〜Bym1の各画素に信号φV1が、ブロックBy12〜Bym2の各画素に信号φV2が、それぞれ与えられる。このとき、図16に示すように、まず、信号φHx1が与えられて、ブロックBy11の各画素Ra11,Ga11,B11,Gb11,Rb11,Gc11の映像信号がそれぞれ、A/D変換部4a,4b,4c,4d,4e,4fに出力される。
【0109】
その後、信号φHy2が与えられて、ブロックBy22の各画素Ra22,Ga22,B22,Gb22,Rb22,Gc22の映像信号がそれぞれ、A/D変換部4a,4b,4c,4d,4e,4fに出力される。そして、φHx3,φHy4,…φHx(m-1),Hymが順に与えられて、ブロックBy31,By42,…,By(m-1)1,Bym2の各画素の映像信号が順に出力される。
【0110】
即ち、画素Ra31,Ra42,…,Ra(m-1)1,Ram2の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga31,Ga42,…,Ga(m-1)1,Gam2の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素B31,B42,…,B(m-1)1,Bm2の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb31,Gb42,…,Gb(m-1)1,Gbm2の映像信号が順にA/D変換部4dに出力され、画素Rb31,Rb42,…,Rb(m-1)1,Rbm2の映像信号が順にA/D変換部4eに出力され、画素Gc31,Gc42,…,Gc(m-1)1,Gcm2の映像信号が順にA/D変換部4fに出力される。
【0111】
その後、同様に、信号φV5,φV6,φV9,φV10,…,φV(n-3),φV(n-2)が2信号毎に順に与えられるとともに、2信号が与えられる度に、信号φHx1,φHy2,…,φHx(m-1),φHymが順に与えられることによって、各ブロックBy15,By26,…,By(m-1)5,Bym6,By19,By210,…,By(m-1)9,Bym10,…,By1(n-3),By2(n-2),…,By(m-1)(n-3),Bym(n-2)の各画素から映像信号が出力される。
【0112】
このように、第1フィールドの撮像動作がなされるとき、第2フィールドの撮像動作が次のように行われる。信号φV1,φV2が与えられると、信号φR3,φR4が与えられて、ブロックBy13〜Bym3,By14〜Bym4の各画素がリセットされる。同様にして、信号φR7,φR8,φR11,φR12,…,φR(n-1),φRnが2信号ずつ同時に与えられることによって、ブロックBy17〜Bym7,By18〜Bym8,By111〜Bym11,By112〜Bym12,…,By1(n-1)〜Bym(n-1),By1n〜Bymnの各画素が4行毎に順にリセットされる。即ち、信号φR7,φR8,φR11,φR12,…,φR(n-1),φRnはそれぞれ、信号φV5,φV6,φV9,φV10,…,φV(n-3),φV(n-2)が与えられた後に与えられる。
【0113】
このようにして各画素がリセットされると、信号φV3,φV4が与えられる。即ち、信号φR3,φR4が与えられて、所定の露光期間tが経過すると、ブロックBy13〜Bym3の各画素に信号φV3が、ブロックBy14〜Bym4の各画素に信号φV4が、それぞれ与えられる。このとき、図16に示すように、まず、信号φHx1が与えられて、ブロックBy13の各画素Ra13,Ga13,B13,Gb13,Rb13,Gc13の映像信号がそれぞれ、A/D変換部4a,4b,4c,4d,4e,4fに出力される。
【0114】
その後、信号φHy2が与えられて、ブロックBy24の各画素Ra24,Ga24,B24,Gb24,Rb24,Gc24の映像信号がそれぞれ、A/D変換部4a,4b,4c,4d,4e,4fに出力される。そして、φHx3,φHy4,…φHx(m-1),Hymが順に与えられて、ブロックBy33,By44,…,By(m-1)3,Bym4の各画素の映像信号が順に出力される。
【0115】
即ち、画素Ra33,Ra44,…,Ra(m-1)3,Ram4の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga33,Ga44,…,Ga(m-1)3,Gam4の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素B33,B44,…,B(m-1)3,Bm4の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb33,Gb44,…,Gb(m-1)3,Gbm4の映像信号が順にA/D変換部4dに出力され、画素Rb33,Rb44,…,Rb(m-1)3,Rbm4の映像信号が順にA/D変換部4eに出力され、画素Gc33,Gc44,…,Gc(m-1)3,Gcm4の映像信号が順にA/D変換部4fに出力される。
【0116】
その後、同様に、信号φV7,φV8,φV11,φV12,…,φV(n-1),φVnが2信号毎に順に与えられるとともに、2信号が与えられる度に、信号φHx1,φHy2,…,φHx(m-1),φHymが順に与えられることによって、各ブロックBy17,By28,…,By(m-1)7,Bym8,By111,By212,…,By(m-1)11,Bym12,…,By1(n-1),By2n,…,By(m-1)(n-1),Bymnの各画素から映像信号が出力される。
【0117】
このように、第2フィールドの撮像動作がなされるとき、信号φR1,φR2,φR5,φR6,…,φR(n-3),φR(n-2)はそれぞれ、信号φV3,φV4,φV7,φV8,…,φV(n-1),φVnが与えられた後に与えられる。そして、上述のようにして、各信号が繰り返し与えられることによって第1及び第2フィールドの撮像動作が繰り返し行われて、動画撮影が行われる。
【0118】
よって、第1フィールドの映像信号が出力されるときは、ブロックBy11,By22,…,By(m-1)1,Bym2,By15,By26,…,By(m-1)5,Bym6,…,By1(n-3),By2(n-2),…,By(m-1)(n-3),Bym(n-2)において、Rフィルタ(Ra)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4aに、Gフィルタ(Ga)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4bに、Bフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4cに、Gフィルタ(Gb)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4dに、Rフィルタ(Rb)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4eに、Gフィルタ(Gc)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4fに、それぞれ並列的に出力される。
【0119】
又、第2フィールドの映像信号が出力されるときは、ブロックBy13,By24,…,By(m-1)3,Bym4,By17,By28,…,By(m-1)7,Bym8,…,By1(n-1),By2n,…,By(m-1)(n-1),Bymnにおいて、Rフィルタ(Ra)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4aに、Gフィルタ(Ga)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4bに、Bフィルタが備えられた画素からの出力がA/D変換部4cに、Gフィルタ(Gb)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4dに、Rフィルタ(Rb)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4eに、Gフィルタ(Gc)が備えられた画素からの出力がA/D変換部4fに、それぞれ並列的に出力される。
【0120】
尚、本動作例において、第1の実施形態の第1の動作例と同様のタイミングで各信号が与えられるようにしたが、第2の動作例と同様のタイミングで各信号が与えられるようにしても構わない。
【0121】
2.静止画撮影時の動作例
静止画撮影時の動作例を図面を参照して説明する。尚、第1の実施形態と同様、信号φV1〜φVn,φR1〜φRnのタイミングは、図10のようになる。又、信号φHx1〜φHxm,φHy1〜φHymのタイミングは、図17のようになる。
【0122】
まず、第1の実施形態と同様、信号φR1,φR2,…,φRnが順に与えられて、ブロックBy11〜Bym1,By12〜Bym2,…,By1n〜Bymnの各画素が2行毎に順にリセットされる。このようにして、ブロックBy11〜Bymnの各画素がリセットされると、信号φV1が与えられる。即ち、信号φR1が与えられて、所定の露光期間tが経過すると、ブロックBy11〜Bym1の各画素に、信号φV1が与えられる。このとき、図17に示すように、まず、信号φHx1が与えられて、ブロックBy11の各画素Ra11,Ga11,B11,Gb11,Rb11,Gc11の映像信号がそれぞれ、A/D変換部4a,4b,4c,4d,4e,4fに出力される。
【0123】
その後、図17のように、信号φHx2,φHx3,…φHxmが順に与えられて、ブロックBy21,By31,…,Bym1の各画素の映像信号が順に出力される。即ち、画素Ba21,Ra31,…,Bam1の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga21,Ga31,…,Gam1の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素R21,B31,…,Rm1の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb21,Gb31,…,Gbm1の映像信号が順にA/D変換部4dに出力され、画素Bb21,Rb31,…,Bbm1の映像信号が順にA/D変換部4eに出力され、画素Gc21,Gc31,…,Gcm1の映像信号が順にA/D変換部4fに出力される。
【0124】
そして、次に、信号φV2が与えられるとともに、信号φHy1,φHy2,…φHymが順に与えられて、ブロックBy12,By22,…,Bym2の各画素の映像信号が順に出力される。即ち、上述と同様、信号φR2が与えられて、所定の露光期間tが経過すると、信号φV2が与えられる。
【0125】
よって、画素Ba12,Ra22,…,Ram2の映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga12,Ga22,…,Gam2の映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素R12,B22,…,Bm2の映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb12,Gb22,…,Gbm2の映像信号が順にA/D変換部4dに出力され、画素Bb12,Rb22,…,Rbm2の映像信号が順にA/D変換部4eに出力され、画素Gc12,Gc22,…,Gcm2の映像信号が順にA/D変換部4fに出力される。
【0126】
その後、同様に、信号φV3,φV4,…,φVnが順に与えられるとともに、信号φV3,φV5,…,φV(n-1)それぞれが与えられている間に信号φHx1〜φHxmが順に与えられるとともに、信号φV4,φV6,…,φVnそれぞれが与えられている間に信号φHy1〜φHymが順に与えられることによって、3x、3y行目、4x、4y行目、…、nx、nyに配された各ブロックBy13〜Bym3,By14〜Bym4,…,By1n〜Bymnの各画素から映像信号が出力される。
【0127】
よって、画素Ra13,Ba23,…,Bam3,Ba14,Ra24,…,Ram4,…,Ba1n,Ra2n,…,Ramnの映像信号が順にA/D変換部4aに出力され、画素Ga13〜Gam3,Ga14〜Gam4,…,Ga1n〜Gamnの映像信号が順にA/D変換部4bに出力され、画素B13,R23,…,Rm3,R14,B24,…,Bm4,…,R1n,B2n,…,Bmnの映像信号が順にA/D変換部4cに出力され、画素Gb13〜Gbm3,Gb14〜Gbm4,…,Gb1n〜Gbmnの映像信号が順にA/D変換部4dに出力され、画素Rb13,Bb23,…,Bbm3,Bb14,Rb24,…,Rbm4,…,Bb1n,Rb2n,…,Rbmnの映像信号が順にA/D変換部4eに出力され、画素Gc13〜Gcm3,Gc14〜Gcm4,…,Gc1n〜Gcmnの映像信号が順にA/D変換部4fに出力される。
【0128】
このような固体撮像素子において、動画撮影を行う際、A/D変換部4a〜4cからの映像信号がそれぞれRGB信号とされる。又、A/D変換部4dより出力される映像信号が、被写体の輝度測定又は焦点検出を行うための信号として用いられる。このように、動画撮影を行う際、12画素のうち3画素を映像信号として用いる。
【0129】
よって、例えば、VGA規格に応じて動画撮影が行われるとき、3板方式の撮像装置と同等の映像を得るには、第1の実施形態における第1動作例の場合の約3倍となる、400万画素程度とすればよい。更に、本実施形態における固体撮像素子を400万画素程度とすることによって、静止画像撮影時において、ハニカム処理を行うことで、800万画素程度相当の静止画像を得ることができる。
【0130】
<撮像装置の構成例>
上述の第1〜第3の実施形態の固体撮像素子が設けられた撮像装置について、図面を参照して説明する。図18は、本例における撮像装置の内部構成を示すブロック図である。
【0131】
図18の撮像装置は、光学系及び映像信号を出力する固体撮像素子とからなる撮像部100と、撮像部100からの映像信号に対して演算処理を施して圧縮符号化された信号を出力する画像処理部101と、画像処理部101より与えられる映像信号より露光制御処理及び自動焦点調節処理を施すAE(Automatic Exposure)/AF(Automatic Focusing)処理部102と、各ブロックの制御を行う制御部103と、画像処理部101より与えられる静止画用の圧縮信号を記録する静止画用記録媒体104と、画像処理部101より与えられる動画用の圧縮信号を記録する動画用記録媒体105と、画像処理部101より与えられる信号より映像を再生する液晶表示画面106とを有する。
【0132】
又、画像処理部101内には、固体撮像素子100からの与えられる映像信号を静止画用に用いる場合と動画用に用いる場合とで切り換える信号切換部111と、信号切換部111で静止画用として選択された映像信号より補間処理を行う補間処理部112と、ガンマ補正を行うためのガンマ変換部113と、ガンマ変換部113からの映像信号より輝度信号及び色差信号を得る色空間変換部114と、色空間変換部114からの輝度信号及び色差信号よりJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式に従って圧縮符号化するJPEG圧縮部115と、色空間変換部114からの輝度信号及び色差信号よりMPEG(Moving Picture Experts Group)方式に従って圧縮符号化するMPEG圧縮部116とが設けられる。
【0133】
このような撮像装置において、第1の実施形態の固体撮像素子が用いられるものとする。まず、静止画が撮影されるとき、信号切換部111によって、撮像部100からの映像信号が補間処理部112に与えられる。このとき、jx、jy(jは、1≦j≦nの奇数とする)行目の各画素より映像信号が出力されるとき、A/D変換部4aからR信号、A/D変換部4cからB信号、A/D変換部4b,4dからG信号が出力される。又、kx、ky(kは、1≦k≦nの偶数とする)行目の各画素より映像信号が出力されるとき、A/D変換部4aからB信号、A/D変換部4cからR信号、A/D変換部4b,4dからG信号が出力される。
【0134】
更に、信号切換部111において、jx、jy行の画素から出力される場合と、kx、ky行の画素から出力される場合とで、A/D変換部4a,4cからの信号を切り換えることによって、R信号、B信号、G信号をシリアルな信号として補間処理部112に与える。補間処理部112では、R信号、B信号、G信号のそれぞれについて、補間処理を行う。
【0135】
この補間処理について、R信号の補間処理を代表して説明する。まず、図19(a)のように、4画素に対して1画素分毎にR信号が与えられる。このR信号を用いて、図19(b)のように、残りの3画素に位置する部分に対してR信号の補間処理を行う。更に、図19(c)のように、4画素に囲まれた領域に対して、更に補間処理を行う。このようなハニカム処理による補間処理を行うことで、実際に配置された画素数の略2倍の画素数に対するR信号を得ることができる。
【0136】
B信号についても、同様に、上述の補間処理であるハニカム処理を行うことで、実際に配置された画素数の略2倍の画素数に対するB信号が得られる。G信号については、初期値が図19(b)の状態であるので、図19(b)から図19(c)への補間処理となる。このようにして補間処理されたRGB信号がガンマ変換部113に与えられてガンマ補正処理が行われた後、色空間変換部114において輝度信号及び色差信号が生成される。この色空間変換部114で生成された輝度信号及び色差信号がJPEG圧縮部115に与えられて、JPEG方式に従って圧縮変換された後、静止画用記録媒体104に記録される。
【0137】
次に、第1の実施形態の第1又は第2の動作例に従って、動画が撮影されるとき、信号切換部111によって、撮像部100からの映像信号がガンマ変換部113及びAE/AF処理部102に与えられる。このとき、第1フィールドが撮像される場合は、A/D変換部4a〜4cからのRGB信号がガンマ変換部113に送出されるとともに、A/D変換部4dからのG信号がAE/AF処理部102に送出される。又、第2フィールドが撮像される場合は、A/D変換部4a〜4cからのBGR信号がガンマ変換部113に送出されるとともに、A/D変換部4dからのG信号がAE/AF処理部102に送出される。
【0138】
更に、信号切換部111において、第1フィールドが撮像される場合と、第2フィールドが撮像される場合とで、A/D変換部4a,4cからの信号を切り換えることによって、R信号、B信号、G信号をシリアルな信号としてガンマ変換部113に与えることができる。よって、3板方式の撮像装置と同様の色信号がガンマ変換部113に与えられることになる。
【0139】
そして、RGB信号がガンマ変換部113においてガンマ補正処理が行われた後、色空間変換部114において輝度信号及び色差信号が生成される。この色空間変換部114で生成された輝度信号及び色差信号がMPEG圧縮部116に与えられて、MPEG方式に従って圧縮変換される。この圧縮変換された信号は、動画用記録媒体105に与えられて記録される。又、色空間変換部114で生成された輝度信号及び色差信号が液晶表示画面106に与えられて、映像が再生される。
【0140】
このような撮像装置において、固体撮像素子として第2の実施形態又は第3の実施形態における固体撮像素子を用いても構わない。又、動画撮影時において、固体撮像素子を第1又は第2の動作例に従って動作するものとしたが、第3の動作例に従って動作するものとしても構わない。又、静止画及び動画を記録する際に用いる圧縮方式はそれぞれ、JPEG及びMPEGに限るものではない。
【0141】
又、動画撮影時において、固体撮像素子を各実施形態における各動作例で動作させることにより、固体撮像素子の駆動クロックを早くする必要がなく、一般的なビデオカメラに搭載された固体撮像素子に対する駆動クロックと同等の13.5MHz程度とすることができる。そのため、消費電力が少なくて済む。更に、第1又は第3の実施形態のように、ハニカム配列の固体撮像素子を用いることにより、動画撮影時に、RGB信号を出力する画素の配列が、デルタ配列に近くなるので、RGB3板方式の撮像装置と同等の画像を得ることができる。
【0142】
又、補間処理が不要となるので、高速に処理を行うことができ、液晶表示などにおいて発生するタイムラグを小さくすることができる。更に、動画記録を行っていないときは、1フィールドのみの読み出し(1/30秒)とすることで、更に消費電力を低下することができる。又、上述の撮像装置において、固体撮像素子の全画素をリセットすることができる機械的なシャッターを設けるようにしても構わない。この機械的なシャッターを設けることによって、動いている被写体を撮像する際、電子フォーカルプレーンシャッターの場合において発生する撮影した被写体のブレを防ぐことができる。
【0143】
尚、本実施形態において、固体撮像素子に設けられた色フィルタをR,G,Bとしたが、Mg(Magenta),Cy(Cyan),Ye(Yellow),G(Green)の色フィルタなどの他のフィルタを用いても構わない。又、本実施形態において、センサ部の各画素を、図4のような回路構成のものとしたが、これに限定されるものでなく、例えば、サブスレッショルド領域で動作するMOSトランジスタが備えられて入射光量に対して対数変換した映像信号を出力するような構成の画素などといった、他の構成のものでも構わない。更に、動画撮影時において、垂直方向及び水平方向の両方向に対して、1ブロックずつ飛ばして撮像動作を行う例も挙げているが、1ブロックに限定するものでなく、所定のブロックずつ飛ばして撮像動作を行うようにしても構わない。
【0144】
【発明の効果】
本発明によると、動画撮影時において、補間処理なく映像信号を各種色信号として並列的に出力することができる。よって、補間処理にかかる時間を短縮することができる。又、出力される映像信号をRGBの3原色の色信号とすると、補間処理を行うことなく、RGB3面の面信号として扱うことができるため、この映像信号から映像を再生したとき、高画質な映像を再生することができる。
【0145】
又、各画素をハニカム配列で配置することによって、更に高画素の静止画を撮影することができるとともに、色フィルタを3原色としたとき、その配置関係がデルタ配列に近いため、動画撮影時において、3板方式の撮像装置において得られる映像信号と同等の映像信号を得ることができる。又、動画撮影時に、動画撮影時に垂直方向及び水平方向に対してそれぞれ1ブロック毎飛ばして駆動させるため、更に高画素の撮像素子が使用できるため、より高精細な静止画を撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2の実施形態の固体撮像素子の内部構成を示すブロック図。
【図2】図1の固体撮像素子内の各画素の配置の一例を示すための図。
【図3】図2の配置関係にある各画素の配線関係を示すためのブロック回路図。
【図4】図2の固体撮像素子内の各画素の構成を示すための回路図。
【図5】動画撮影時の第1の動作例を示すタイミングチャート。
【図6】動画撮影時及び静止撮影時の水平方向の動作を示すタイミングチャート。
【図7】動画撮影時の第2の動作例を示すタイミングチャート。
【図8】動画撮影時の第3の動作例を示すタイミングチャート。
【図9】動画撮影時の第3の動作例を示すタイミングチャート。
【図10】静止画撮影時の動作例を示すタイミングチャート。
【図11】図1の固体撮像素子内の各画素の配置の一例を示すための図。
【図12】図11の配置関係にある各画素の配線関係を示すためのブロック回路図。
【図13】第3の実施形態の固体撮像素子の内部構成を示すブロック図。
【図14】図13の固体撮像素子内の各画素の配置の一例を示すための図。
【図15】動画撮影時の動作例を示すタイミングチャート。
【図16】動画撮影時の動作例を示すタイミングチャート。
【図17】静止画撮影時の動作例を示すタイミングチャート。
【図18】本発明の撮像装置の内部構成を示すブロック図。
【図19】ハニカム処理を説明するための図。
【符号の説明】
1 水平走査回路
2 垂直走査回路
3 センサ部
4a〜4f A/D変換部
100 撮像部
101 画像処理部
102 AE/AF処理部
103 制御部
104 静止画用記録媒体
105 動画用記録媒体
106 液晶表示画面
Claims (3)
- 入射光量に応じた電気信号を映像信号として出力するm種類の色フィルタを備えた画素を複数有するとともに、m種類の色信号を出力し、隣接するn個(nはmより大きい自然数)の前記画素毎にブロックを構成し、前記各ブロック内のn個の前記画素から並列的に出力することによって、m種類の色信号を含むn個の映像信号を並列的に出力するX−Y走査型の固体撮像素子と、
露光制御又は自動焦点調節を行う制御部と、
を有し、
動画撮影時において、前記固体撮像素子から各ブロック毎に出力されるn個の映像信号のうち、2個以上となる同一種類の色信号のいずれか一つが前記制御部に与えられて、露光制御又は自動焦点調節に用いるための制御信号として利用されることを特徴とする撮像装置。 - 前記固体撮像装置において、前記画素が水平方向及び垂直方向にジグザグに配置されたハニカム配列によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記m種類の色フィルタが、赤、緑、青の3原色に対する3種類の色フィルタであって、
2個以上となる前記同一種類の色信号が、緑の色信号であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
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