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JP3735967B2 - 記録装置、記録方法 - Google Patents

記録装置、記録方法 Download PDF

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JP3735967B2
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の記録媒体に対して音楽などの音声信号の録音を行うことができる記録装置及び記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種記録媒体及びそれらに対応する記録再生装置が開発されているが、特にミニディスクシステムとして知られているように、ユーザーが自由に音楽データ等を記録できるものも普及している。
【0003】
例えばこのミニディスクシステムの場合は、ディスク上でユーザーが録音を行なった領域や、まだ何も記録されていない領域を管理するために、音楽等の主データとは別に、ユーザーTOC(以下U−TOCという)という管理情報が記録されている。
そして記録装置は、このU−TOCを参照しながら記録を行なってもよい領域、即ちフリーエリアのアドレスを確認し、そこに音声データ等を記録していく。
【0004】
また再生装置は、U−TOCから再生すべき楽曲等の音声が記録されたトラックのアドレスを把握し、所要の再生動作を行なう。
つまり、U−TOCには録音された各楽曲等がトラックという単位で管理され、そのスタートアドレス、エンドアドレス等が記される。また何も録音されていない未記録領域(フリーエリア)についても、そのスタートアドレス、エンドアドレス等が記される。
【0005】
なおこのような録音可能ディスクの場合(光磁気ディスク)、ディスクの最内周にリ−ドインエリアが形成されP−TOC情報が記録され、その外周に位置するU−TOCエリア、プログラムエリアがディスク内のレコ−ダブルエリアを形成し、またその外周にリ−ドアウトエリアが形成されている。
【0006】
このミニディスクシステムではCD(コンパクトディスク)プレーヤ等の外部装置からのダビング録音が可能である。このダビング録音としてはアナログライン接続を行ってCDプレーヤ等からの音声信号を入力して記録を行う方式(以下アナログダビングという)と、光ケーブル等のデジタルライン接続を行って、CDプレーヤ等からのデジタル段階での音声データを入力し、記録を行う方式(以下デジタルダビングという)がある。
【0007】
ミニディスクシステムにおけるアナログダビング又はデジタルダビングによる記録手順について図7を用いて説明する。なお各動作手順をST1〜ST5で示す。
ミニディスクにおいてCDプレーヤ等の外部装置から、例えば音声信号をアナログダビング又はデジタルダビングを実行させると(ST1)、まずミニディスクへその音声データが録音されていく(ST2)。その時このミニディスク記録装置のコントローラは記録した楽曲等のトラックナンバ、ミニディスク上での録音位置のアドレスなどの情報を保持しておく(ST3)。その後ダビングすべき音声データのミニディスクへの録音が終了したら、記録装置内でミニディスクのU−TOCを読み込んでいるD−RAMなどにおいて、今回のダビング録音動作に伴ったU−TOC更新を行う(ST4)。つまり、録音した音声データのトラックナンバやアドレスをU−TOCに反映させる。さらにその後、D−RAM上で更新されたU−TOCを記録データとして転送し、ディスク上でU−TOCの書き換えを行う(ST5)。この時点でそのミニディスクにはダビング音声データを管理するためのU−TOCが記録されたことになり、つまりディスクへのダビング録音が完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ミニディスクシステムでは、デジタルダビングについては一世代のみ可能とされている。例えばCDからミニディスクにデジタルダビングした場合は、そのミニディスクからさらに他のミニディスクやDAT(デジタルオーディオテープ)などの記録操作に対して、デジタルダビングは出来ない(なおアナログダビングについては制限はない)。このようなデジタルダビング制限は、例えばミニディスクに対して、デジタルダビングが行われた際に、その録音されたトラックはデジタルダビングによるものであることを示す情報がU−TOCに書き込まれることで実現される。
【0009】
つまりミニディスク再生装置がU−TOCを確認し、デジタルダビングで形成されたトラックについては、デジタルデータ出力を行わないようにするものである。このようにして例えばCDなどを第1世代とした場合、第2世代となるミニディスクまではデジタルダビングが可能となるが、第3世代のミニディスクにデジタルダビングを行うことはできないようにしている。このようなダビング制限方式は、ユーザーの私的複製の権利を維持するとともに、著作権保護の観点から、いわゆる海賊版の横行を防止するためのものである。
【0010】
ところが、このミニディスクシステムではディスクへの録音過程においてある特定の方法を用いることで、元となるディスクから第三世代のディスクへのデジタルコピーが可能となってしまい、音楽等を不正にコピーされる可能性があり、著作権保護の観点から問題があった。
その不正デジタルコピーの手順について図8と図9を用いて説明する。
【0011】
この不正コピー手段としてはまず、アナログダビングを行う。
まずミニディスクに対してCDプレーヤ等の外部装置から、あるCDからの音声信号をアナログダビングを実行させる(ST11)。するとミニディスクへその音声データが録音されていく(ST12)。その時このミニディスク記録装置のコントローラは記録した楽曲等のトラックナンバ、ミニディスク上での録音位置のアドレスなどの情報を保持しておく(ST13)。その後ダビングすべき音声データのミニディスクへの録音が終了したら、記録装置内でミニディスクのU−TOCを読み込んでいる、D−RAMなどでU−TOC更新を行う(ST14)。そしてその後ディスク上にてU−TOCが更新されアナログ録音が完了となる(ST15)。
【0012】
このようにミニディスクへのアナログダビングが終了した時の状態を図9(a)に示す。図示するように例えばトラックがTK1aからTK3aまでの3トラック(3曲)が順次レコーダブルユーザーエリアにアナログダビングされたとする。そしてこの状態がリードインエリア内のU−TOCにおいてトラックナンバ、ミニディスク上での録音位置のアドレスなどの情報として管理されている。なお、図示するようにディスクは内周よりリードイン、レコーダブルユーザーエリア、リードアウトの順に位置する。
【0013】
次にこのようにアナログダビング終了後のディスクに対しデジタルダビングによる録音を開始させる(ST16)。その状態は図9(b)に示すようにアナログダビング終了後のミニディスクに対し、デジタルダビングにて同じ音声データを各トラックごとに重ね書きしていく(ST17)。つまり、例えば同一のコンパクトディスクなどから、同じダビング動作を、今度はデジタルダビングにより行って、アナログダビングされた音声データを書き換えていく。その時このミニディスク記録装置のコントローラは記録した楽曲等のトラックナンバや、ミニディスク上での録音位置のアドレスなどの情報を保持しておく(ST18)。
【0014】
例えば図9(c)に示すように、トラックTK1d、TK2dを順次デジタルダビングを行っていきつまりアナログダビングによるトラックTK1a,TK2aのデータに対してデジタルダビングによるトラックTK1d、TK2dをオーバーライトする。そして例えば第2トラックであるTK2dのデジタルダビング終了後において記録一時停止とし、その状態で電源を遮断する。具体的には電源コンセントの引き抜きを実行する(ST19)。その結果、ミニディスクにはデジタルダビングによるトラックTK1d、TK2dの音声データが記録されていることとなるが、U−TOCではアナログダビング時の情報がそのまま残されている状態となる。
【0015】
つまりデジタル録音を行えばディスク上のトラック単位の情報を管理しているU−TOCは通常書き換えられるはずであるが、このように録音途中でU−TOCの書換が行われる前に電源が遮断されると音声データは記録されてもU−TOCは更新記録されない。そして同一の例えばコンパクトディスクからのアナログダビングとデジタルダビングを行ったとするとアナログダビング時、デジタルダビング時においてもU−TOCの管理情報としてのアドレス等もほぼ同じである。そして、U−TOCデータとしては単にデジタルダビングであることを示すフラグが立てられいないのみとなり、その他は実質上動作に支障はない。したがって再生動作についていえばアナログダビング時のU−TOCの管理情報によってデジタルダビングされた音声データを再生可能となる。つまり、図9(d)の状態のディスクはデジタルダビングによる音声データをアナログダビングによる音声データとして扱えるディスクとなる。このようにしてデジタルダビングされたディスクから再度別のディスクへのデジタルコピーが可能となり、第三世代への不正コピーが行われる。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点にかんがみてなされたもので、例えばデジタルダビングを行ったディスクに対して、電源オンなどの際の段階でデジタルダビングが行われたにもかかわらず、管理情報が更新されていないことをが認識できるようにし、それに応じて不正防止処理を行うことができるようにする。
【0017】
このためまず、電源オフ時にも記憶データを保持することができるようなメモリ手段を設ける。そして記録動作時に、記録手段において記録対象としている入力信号が、アナログ信号として供給されたか、デジタル信号として供給されたかを判別し、デジタル信号として供給された場合は、メモリ手段上で未更新識別フラグをオンとする制御手段を設ける。また、この制御手段は記録に伴う管理情報更新動作が完了した後に、メモリ手段上で未更新識別フラグをオフとする。さらに、電源オンとされた際に、前記メモリ手段上での未更新識別フラグを確認し、未更新識別フラグがオンとされていた場合は、記録媒体上の管理情報を、当該記録媒体に記録されているトラックのデータのすべてがデジタルダビングにより記録されたトラックであることを示すように更新させ、上記供給されるデータがアナログデータである場合には上記未更新識別フラグを常にオフ制御する。
【0018】
すなわち上記のような記録装置ではデータがデジタルダビングされているにもかかわらず、その状態が管理情報上に反映されていないこと、すなわち不正デジタルダビングを実行しようとしていることが検出できる。そしてこの場合、記録されたトラックがデジタルダビングによるものであることを示すように強制的に管理情報を更新することで、デジタルダビングによるトラックがアナログダビングによるトラックとして管理されることがないようにすることができる。従ってそのディスクから別のディスクへのデジタル録音は不可能となり、第三世代への不正デジタルコピーを防ぐことができる。
【0019】
【本発明の実施の形態】
以下、図1〜図7により本発明の実施の形態を説明する。この例は、本発明の記録装置を光磁気ディスク(ミニディスク)を用いるミニディスク(MD)記録再生装置として実現する例として説明する。説明は次の順序で行う。
1.記録再生装置の構成
2.U−TOCセクター0
3.電源投入時の処理
4.不正ダビング防止手順
【0020】
1.記録再生装置の構成
図1は本例の記録再生装置の要部のブロック図を示している。
音声データが記録されている光磁気ディスク1は、スピンドルモータ2により回転駆動される。そして光磁気ディスク1に対しては記録/再生時に光学ヘッド3によってレーザ光が照射される。
【0021】
光学ヘッド3は、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力を行ない、また再生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力を行なう。
このため、光学ヘッド3にはレーザ出力手段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能に保持されている。
【0022】
また、ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向する位置に磁気ヘッド6aが配置されている。磁気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁界を光磁気ディスク1に印加する動作を行なう。
光学ヘッド3全体及び磁気ヘッド6aは、スレッド機構5によりディスク半径方向に移動可能とされている。
【0023】
再生動作によって、光学ヘッド3によりディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理により、再生RF信号、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、グルーブ情報(光磁気ディスク1にプリグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されている絶対位置情報)GFM等を抽出する。
抽出された再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給される。また、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはサーボ回路9に供給され、グルーブ情報GFMはアドレスデコーダ10に供給される。
【0024】
サーボ回路9は供給されたトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEや、マイクロコンピュータにより構成されるシステムコントローラ11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカス及びトラッキング制御を行ない、またスピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御する。
【0025】
アドレスデコーダ10は供給されたグルーブ情報GFMをデコードしてアドレス情報を抽出する。このアドレス情報はシステムコントローラ11に供給され、各種の制御動作に用いられる。
また再生RF信号についてはエンコーダ/デコーダ部8においてEFM復調、CIRC等のデコード処理が行なわれるが、このときデータとして再生RF信号に含まれているアドレス、サブコードなども抽出され、システムコントローラ11に供給される。
【0026】
エンコーダ/デコーダ部8でEFM復調、CIRC等のデコード処理された音声データは、メモリコントローラ12によって一旦バッファメモリ13に書き込まれる。なお、光学ヘッド3によるディスク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッファメモリ13までの系における再生データの転送は1.41Mbit/secで、しかも通常は間欠的に行なわれる。
【0027】
バッファメモリ13に書き込まれたデータは、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミングで読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給される。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再生信号処理を施され、D/A変換器15によってアナログ信号とされ、出力端子16から所定の増幅回路部へ供給されて再生出力される。例えばL,Rアナログオーディオ信号として出力される。
【0028】
光磁気ディスク1に対してアナログダビングによる記録動作が実行される際には、入力端子17に供給された記録信号(アナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によってデジタルデータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。
エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮された記録データはメモリコントローラ12によって一旦バッファメモリ13に書き込まれる。そしてバッファメモリ13内に所定量以上のデータが蓄積された時点で所定のデータ単位でデータが読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
【0029】
そして磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理された記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対して磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させる。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を供給する。
バッファメモリ13を介することで、連続的に入力される音声データについての記録動作は間欠的に行なわれることになる。
【0030】
端子23は外部機器とのデジタルオーディオインターフェースとしての端子である。端子23から入力されたデータはデジタルオーディオインターフェース部21に供給される。デジタルダビングの際には、端子23が例えばCDプレーヤなどの機器と接続されることになる。
デジタルオーディオインターフェース接続された場合は、外部のCDプレーヤやミニディスクプレーヤにおいて再生された音声情報がデジタルデータのまま供給され、また同時に、所定のフォーマットで再生側のサブコード情報などを含む制御データSSが伝送されてくる。
【0031】
デジタルオーディオインターフェース部21では、供給されたデータからオーディオデータ(44.1KHz サンプリング、16ビット量子化)を抽出して、それを記録データとしてエンコーダ/デコーダ部14に供給する。
また、サブコード情報等の制御データSSも抽出し、これをシステムコントローラ11に供給する。例えばCDプレーヤ等から伝送されてくる制御データSSとしては、Uビットデータ、Cビットデータ、Vビットデータ、Pビットデータが存在する。
【0032】
UビットデータとしてはいわゆるQ,R,S,T,U,V,Wの各データとして知られているサブコードデータが含まれ、また、Cビットデータは記録媒体の判別を行なうカテゴリーデータ、サンプリング周波数データ、クロックデータ、光学系データ等が含まれている。また、Vビットデータにはエラーフラグ等が含まれている。さらにPビットデータはパリティビットとされている。
システムコントローラ11はこれらの制御データSSのうちの所要のデータを用いて各種記録動作の制御を行なう。
システムコントローラ11内にはワーク領域等に用いるRAM11aが配されている。例えば記録動作時のトラックナンバやアドレスの記録等のために用いられる。またシステムコントローラ11には不揮発性RAM24が接続されており、データは電源遮断後も消失しないことが求められるデータの記録を行う。
【0033】
操作部19には、ユーザー操作に供される各種キーが設けられている。例えば録音キー、再生キー、停止キー、AMSキー、早送りキー、早戻しキー等が設けられ、その操作情報はシステムコントローラ11に供給される。また、この例の記録再生装置では録音モードとしてフリーエリア録音モードと上書き録音モードを選択できるが、その録音モード選択のための操作も可能とされている。
表示部20は例えば液晶ディスプレイによって構成され、動作状態、トラックナンバ、時間情報等をシステムコントローラ11の制御に基づいて表示する動作を行なう。
【0034】
また、ディスク1に対して記録/再生動作を行なう際には、ディスク1に記録されている管理情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。システムコントローラ11はこれらの管理情報に応じてディスク1上の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべきエリアのアドレスを判別することとなる。この管理情報はバッファメモリ13に保持される。このためバッファメモリ13は、上記した記録データ/再生データのバッファエリアと、これら管理情報を保持するエリアが分割設定されている。
そして、システムコントローラ11はこれらの管理情報を、ディスク1が装填された際に管理情報の記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させることによって読み出し、バッファメモリ13に記憶しておき、以後そのディスク1に対する記録/再生動作の際に参照できるようにしている。
【0035】
また、U−TOCはデータの記録や消去に応じて編集されて書き換えられるものであるが、システムコントローラ11は記録/消去動作のたびにこの編集処理をバッファメモリ13に記憶されたU−TOC情報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミングでディスク1のU−TOCエリアについても書き換えるようにしている。
【0036】
2.U−TOCセクター0
ここで、ディスク1において音声データ等の記録/再生動作の管理を行なうU−TOCセクターについて説明していく。
なおディスク1におけるTOC情報としてはU−TOCとP−TOCが設けられているが、このP−TOCはディスク1の最内周側のピットエリアに形成されるもので、読出専用の情報である。そして、P−TOCによってディスクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)や、リードアウトエリア、U−TOCエリアなどの位置の管理等が行なわれる。
P−TOCについては詳細な説明を省略する。
【0037】
U−TOCは1つのセクターで1つの管理情報ユニットが形成されており、U−TOCセクターとしてはセクター0,セクター1,セクター2,セクター4が定義されている。そしてセクター0はディスク1の記録/再生動作に必ず必要となるエリアである。またセクター1,セクター4は文字情報、セクター2は録音日時を記録するエリアとされる。
文字情報を記録するセクター1,セクター4、及び録音日時を記録するセクター2については説明を省略し、ここでは、まずディスク1の記録/再生動作に必ず必要となるU−TOCセクター0について説明する。
【0038】
図3はU−TOCセクター0のフォーマットを示すものである。
U−TOCセクター0は、主にユーザーが録音を行なったトラック(楽曲)や新たにトラックが録音可能なフリーエリアについての管理情報が記録されているデータ領域とされる。
例えばディスク1に或る楽曲の録音を行なおうとする際には、システムコントローラ11は、U−TOCセクター0からディスク上のフリーエリアを探し出し、ここに音声データを記録していくことになる。また、再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをU−TOCセクター0から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0039】
U−TOCセクター0のデータ領域(4バイト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0又はオール1の1バイトデータが並んで形成される同期パターンが記録される。
続いてクラスタアドレス(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Sector)となるアドレスや、モード情報(MODE)が4バイト付加され、以上でヘッダとされる。
【0040】
セクターとは、2352バイトのデータ単位であり、36セクターが1クラスタとなる。同期パターンやアドレスについては、このU−TOCセクター0に限らず、P−TOCセクターや、実際に音声データが記録されるデータセクターでも、そのセクター単位に記録されている。
クラスタアドレスは、上位アドレス(Cluster H) と下位アドレス(Cluster L) の2バイトで記され、セクターアドレス(Sector)は1バイトで記される。
続いて所定バイト位置に、メーカーコード、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(First TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last TNO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリアルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0041】
さらに、ユーザーが録音を行なって記録されているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を後述する管理テーブル部に対応させることによって識別するため、対応テーブル指示データ部として各種のテーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0042】
そしてテーブルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させることになる管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツのモード情報(トラックモード)が記録されている。さらに各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ続いて連結される場合があるため、その連結されるパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるようにされている。
なお本明細書において『h』を付した数値はいわゆる16進表記のものである。また、パーツとは1つのトラック内で時間的に連続したデータが物理的に連続して記録されているトラック部分のことをいう。
【0043】
この種の記録再生装置では、1つの楽曲のデータを物理的に不連続に、即ち複数のパーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセスしながら再生していくことにより再生動作に支障はないため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて記録する場合もある。
【0044】
そのため、リンク情報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) によって、連結すべきパーツテーブルを指定することによってパーツテーブルが連結できるようになされている。
つまりU−TOCセクター0における管理テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現しており、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によって連結される3つのパーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理はなされる。
なお、実際にはリンク情報は所定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で示される。即ち、304+(リンク情報)×8(バイト目)としてパーツテーブルを指定する。
【0045】
U−TOCセクター0の管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容が示される。
【0046】
テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥領域となるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクなしとされる。
【0047】
テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル部上で連結される。
【0048】
テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)について示しており、フリーエリアとなるトラック部分(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、フリーエリアであるパーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、このようなパーツが複数個有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで順次指定されている。
【0049】
図4にパーツテーブルにより、フリーエリアとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパーツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされている時に、この状態が対応テーブル指示データP-FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって表現されている状態を示している。なお上記した欠陥領域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様となる。
【0050】
ところで、全く楽曲等の音声データの記録がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h) が指定され、これによってディスクのレコーダブルユーザーエリアの全体がフリーエリアであることが示される。そして、この場合残る(02h) 〜(FFh) のパーツテーブルは使用されていないことになるため、上記したテーブルポインタP-EMPTY によってパーツテーブル(02h) が指定され、また、パーツテーブル(02h) のリンク情報としてパーツテーブル(03h) が指定され・・・・・・、というようにパーツテーブル(FFh) まで連結される。この場合パーツテーブル(FFh) のリンク情報は以降連結なしを示す『(00h) 』とされる。
なお、このときパーツテーブル(01h) については、スタートアドレスとしてはレコーダブルユーザーエリアのスタートアドレスが記録され、またエンドアドレスとしてはリードアウトスタートアドレスの直前のアドレスが記録されることになる。
【0051】
テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲などのトラックについて示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1ではトラック#1のデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指定している。
例えばトラック#1とされた楽曲がディスク上でトラックが分断されずに、つまり1つのパーツで記録されている場合は、そのトラック#1の記録領域はテーブルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0052】
また、例えばトラック#2とされた楽曲がディスク上で複数のパーツに離散的に記録されている場合は、そのトラック#2の記録位置を示すため各パーツが時間的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで連結される(上記、図4と同様の形態)。
このように例えばトラック#2(2曲目)を構成するデータが記録された全パーツが順次指定されて記録されていることにより、このU−TOCセクター0のデータを用いて、トラック#2の再生時や、そのトラック#2が記録された領域への上書き記録を行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
【0053】
各パーツテーブルに設けられるトラックモードの情報としてはその1バイトの各ビットによって所定の状態が示されている。トラックモードのデータとなるbit0〜bit7の8ビットにつて、図2を参照しながら説明する。例えばbit0については『0』又は『1』であることでエンファシスのオン/オフ状態が示される。また、bit1につてはモノラル/ステレオの識別、bit2、bit3については組み合わせて判別され、『01』の場合はノーマルオーディオであると識別される。またbit4が『1』である場合はそのパーツはオーディオデータであると識別される。
【0054】
そしてトラックモードのbit5はディスクのデジタルコピーに関する情報をのせ、bit5が『0』の場合はそのデータはオリジナルであり、『1』である場合はデジタルコピーのデータであることを示す。本発明は、このトラックモードbit5を用いて、デジタルダビングなされたデータであるかどうかを再生時に判別できるようにしたものである。
また、bit6は著作権に関する情報、bit7は『0』の場合は書込禁止、『1』の場合は書込許可であることを表している。
【0055】
3.電源投入時の処理
本例の記録再生装置は不正デジタルダビングを防止するために、まずディスクが不正デジタルコピーされているかどうかを判別する手段を備える。すなわちU−TOC未更新識別フラグ(f1)をコントローラ内に、また同様に不揮発性RAM上でのU−TOC未更新識別フラグを記憶する領域が確保されている。コントローラは所定のタイミングでU−TOC未更新識別フラグf1をその領域に記憶させる動作を行うが、このように不揮発性RAM24に記憶されたフラグデータをU−TOC未更新識別フラグ(f2)とする。(なお以下U−TOC未更新識別フラグは単に「フラグ」とよぶ。)また不揮発性RAMに記憶するため、フラグf2は電源を切った後もその情報を得られるような設定としている。そしてフラグf1=1、フラグf2=1とされている期間はデータがデジタルダビングされているが、まだU−TOCが更新されていないということを示し、フラグf1=0、フラグf2=0の場合はデータはU−TOCがすでに適正に更新されているということが示される。
【0056】
つまり、フラグf1(及びf2)はデジタルダビングが開始されてから、そのデジタルダビングに応じたU−TOC更新処理が完了するまでの期間においてフラグf1=f2=「1」とされ、他の時点ではフラグf1=f2=「0」とされるものである。本来、正常な操作がされているのであれば、電源投入時において、フラグf2は必ず「0」であるはずである。ところが、電源投入時にフラグf2=「1」である場合は、その時不正デジタルダビングが行われたことを意味する。つまり、前述した図8において手順(ST20)での電源投入時にフラグf2=「1」となっている。本例で、電源投入時にこのようなフラグf2を利用した処理を行うことで、不正デジタルダビングを防止するものである。図5のフローチャートを用いてディスクに電源を投入時の動作を説明する。図5は電源投入時以降のシステムコントローラ11の処理である。
【0057】
電源がオンとされると、システムコントローラ11はステップF100で不揮発性RAM24よりフラグf2を読み込み、U−TOCが適正に更新されたものであるかどうかをを確認する。その時フラグf2=1であればダビングに伴うU−TOC更新が行われていないことが示されるが(F101)、通常は不揮発性RAM24に記憶されているフラグf2=0である(フラグ2のオン/オフ処理は後述するステップF106、F112 で行われる)。通常はフラグf2=0であるため、処理はステップF103に進む。そして装填されているディスク1からTOCデータを読み込み、バッファメモリ13に保存する。なお、電源オン時点でディスク1が装填されていなければ、ステップF103以降の処理はディスク装填時からの処理となる。
【0058】
TOCデータの読み込みにより、以降ディスク1に対する記録/再生動作が可能となる。ステップF104としては、ディスク1に対してデジタルダビングによる記録動作が行われているか否かを判断している。デジタルダビングによる記録動作が行われていない期間は、処理はステップF104からF106に進み、またステップF106を介してステップF104に戻る。
【0059】
すなわち、例えば再生中やアナログダビング中は、このループ処理を繰り返すことになる。そしてシステムコントローラ11内では電源投入時以降フラグf1はオンとされておらず(もしくはリセットされ)、フラグf1=0の状態である。そして一定時間ごとにステップF106で、不揮発性RAM24におけるフラグf2としてフラグf1がコピーされることで、不揮発性RAM24ではフラグf2=0とされた状態が継続する。
【0060】
一方、デジタルダビングによる記録動作が行なわれている期間では、ステップF105でフラグf1=1とされる処理を介してステップF104、F105、F106、F108 のループ処理が行われるため、この期間においては、不揮発性RAM24ではフラグf2=1とされた状態が継続することになる。
再生動作、アナログダビング動作、デジタルダビング動作などの各種動作状態が停止されると、処理はステップF108からF109に進む。
【0061】
ステップF109ではU−TOC更新の必要があるか否かを判断する。つまり、停止された動作が、アナログダビング動作もしくはデジタルダビング動作としての記録動作や、消去、編集などの操作に伴う動作であった場合は、U−TOC更新の必要があると判断され、ステップF110に進む。U−TOC更新の必要がなければ、ステップF104からのループに戻る。
【0062】
ステップF110に進んだ場合は、U−TOC更新処理として、バッファメモリ13上で記録動作や編集動作に応じた必要な更新処理を行い、その更新されたU−TOCデータをディスク1のU−TOC領域に書き込む。
例えばアナログダビング動作、デジタルダビング動作などの記録動作や、編集動作はこのステップF110のU−TOC更新により、動作が完了することになる。そしてシステムコントローラ11はステップF111としてフラグf1=0にリセットとするとともに、これを不揮発性RAM24にコピーする。すなわちステップF112においてフラグf2=0とされる。
【0063】
以上の処理から、前述したように正常な使用が成されているのであれば、電源投入の際には常にフラグf2=0となっていることが理解される。ところが、デジタルダビング動作の後、処理がステップF110に進む前のタイミングで電源遮断があると、次の電源投入時にはステップF101でフラグf2=1であると判別されることになる。つまり、図8に示した手順ST19としての電源投入時には、ステップF101でフラグf2=1とされ、ステップF102に進む。
【0064】
この場合も、ステップF102で最初にまずディスク1からTOCデータを読み込むが、この時点で不正デジタルダビングを実行しようとしたことが明らかであるので、ステップF107において、U−TOC上で管理されている全トラックがデジタルダビングであることを示すようにU−TOCデータを更新する。
つまりトラックモードをbit4=0,bit5=1,bit6=0と書き換える。ただし少なくともbit5=0と書き換えるのみでもよい。
【0065】
そしてステップF110においてそのように更新したU−TOCデータをディスク1に書き込み、ステップF111、F112 でフラグf1,f2をそれぞれ『0』とする。つまりデジタルダビングによるデータを、デジタルダビングされたものであると、適正に管理されるようにU−TOCが強制的に書換えられたものとなる。もちろん、このディスク1から他のディスクに対してデジタルダビングすることはできなくなり、不正デジタルダビングが防止される。
なお本例の記録再生装置では、電源オフ時においてはディスク1をイジェクトすることが出来ないものとされていることが必要である。つまり、電源オフ時にディスクが入れ換えられることができる場合は、不正デジタルダビングを行おうとしたディスクが次の電源オン時点で装填されていない可能性があるためである。
【0066】
4.不正ダビング防止手順
次に図6を用いて不正ダビング防止手順を時間軸に従って説明する。
上述したように不正ダビングを行う場合は、ディスク1に対してCDプレーヤ等の外部装置から、まず音声信号のアナログダビングによる録音を開始する(ST30)。記録再生装置ではディスクへその音声データを録音していく(ST31)。その時この記録再生装置のシステムコントローラ11は記録した楽曲等のトラックナンバ、ミニディスク上での録音位置のアドレスなどの情報を保持しておく(ST33)。その後ダビングすべき音声データのディスク1への録音が終了したら、バッファメモリ13でU−TOCデータを更新し(ST34)、その後ディスク上でU−TOCが更新されてアナログダビングは完了となる(ST35)。
このようなアナログダビングを行っている期間はフラグf2は『0』の状態である。
【0067】
次にディスク1に対して、アナログダビング時と同じ音声信号をデジタルダビングにより録音を行う(ST35)。まずディスク1へその音声データが録音されていく(ST36)。その時システムコントローラ11は記録した楽曲等のトラックナンバや、ディスク上での録音位置のアドレスなどの情報を保持しておく(ST37)。さらに上述した処理により、この間フラグf2=「1」とされる状態が維持される。
【0068】
通常、ダビングすべき音声データのディスク1への録音が終了後ディスク上でU−TOCが更新されてダビングは完了となるが、不正手順としてU−TOC更新前にここで電源遮断が実行される(ST38)。するとデジタルダビングに対応したU−TOCデータは記憶されることなく消失し、アナログダビング時のU−TOCデータが残され、すなわち不正デジタルコピーが可能となっていた。
【0069】
しかし、上述したようにデジタルダビングによる録音を開始した時点から(ST35)、フラグf2は『1』の状態を維持し、電源遮断後再び電源を投入すると(ST39)、フラグf2は『1』の状態が不揮発性RAMからよみだされることで上記のようにディスクのU−TOCは強制的に書き換えられる(ST40)。従ってそのディスクはデジタルダビングされたディスクとして通常処理されることとなる。つまり、不正デジタルダビングは不可能となる。
なお、本発明のような記録装置はミニディスクに限らず、ユーザーが音楽等を記録可能とされる各種の記録媒体に対しても適用できる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、例えばデジタルダビングされた記録媒体が、それに応じて適正に管理情報が更新されているか否かを認識できるようにしている。すなわち電源オフ時にも記憶データを保持することができるようなメモリ手段を設け、また記録動作時に、記録対象としている入力信号が、アナログ信号として供給されたか、デジタル信号として供給されたかを判別し、デジタル信号として供給された場合は、メモリ手段上で未更新識別フラグをオンとする。そしてこの未更新フラグは録音に伴う管理情報更新動作が完了した後に、前記メモリ手段上でオフとされるようにする。そして電源オンとされた際に、メモリ手段上での未更新識別フラグがオンとされていた場合は、その記録媒体は不正ダビングを行ったものと判別できるため、記録媒体上の管理情報を当該記録媒体に記録されているトラックのデータのすべてがデジタルダビングにより録音されたトラックであることを示すように更新させる。
【0071】
従って、デジタルダビングされたデータは必ずデジタルダビングされたデータとして管理されることになり、このような記録装置を用いることでユーザーの私的複製を行う権利を保証するとともに、不正デジタルコピーの横行を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置のブロック図である。
【図2】実施の形態のトラックモードの説明図である。
【図3】実施の形態のディスクのU−TOCセクター0の説明図である。
【図4】実施の形態のディスクのU−TOCセクター0のリンク形態の説明図である。
【図5】実施の形態の電源投入時の処理のフローチャートである。
【図6】実施の形態の不正ダビング防止手順の説明図である。
【図7】従来の記録装置における記録手順の説明図である。
【図8】不正ダビングの手順の説明図である。
【図9】不正ダビング動作の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク、3 光学ヘッド、6a 磁気ヘッド、8 エンコーダ/デコーダ部、11 システムコントローラ、11a RAM、13 バッファメモリ、14 エンコーダ/デコーダ部、19 操作部、20 表示部、21 デジタルオーディオインターフェース部、24 不揮発性RAM

Claims (2)

  1. データと上記データを管理する管理情報とが記録可能な記録媒体に対して記録動作を実行する記録手段と、
    電源オフとされた際にも記憶データを保持することができるメモリ手段と、
    供給されるデータを上記記録媒体に記録する際、上記記録手段において記録対象としている入力信号がアナログ信号として供給された入力信号か、デジタル信号として供給された入力信号かを判別し、上記供給されるデータがデジタルデータである場合には上記メモリ手段にて未更新識別フラグをオンに制御し、上記供給されるデジタル信号の管理情報の上記記録媒体への記録が完了すると上記未更新識別フラグをオフに制御するとともに、電源投入時に、上記未更新識別フラグがオンとされている場合には、上記記録媒体に記録されたデータがデジタルデータとして供給されたデータであることを示すように上記記録媒体に記録された管理情報を上記記録手段により更新させ、上記供給されるデータがアナログデータである場合には上記未更新識別フラグを常にオフ制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 供給されるデータを記録媒体に記録する際、記録対象としている入力信号がアナログ信号として供給された入力信号か、デジタル信号として供給された入力信号かを判別し、上記供給されるデータがデジタルデータである場合には未更新識別フラグをオンに制御し、
    上記供給されるデジタル信号の管理情報の上記記録媒体への記録が完了すると上記未更新識別フラグをオフに制御し、
    電源投入時に、上記未更新識別フラグがオンとされている場合には、上記記録媒体に記録されたデータがデジタルデータとして供給されたデータであることを示すように上記記録媒体に記録された管理情報を更新させ、上記供給されるデータがアナログデータである場合には上記未更新識別フラグを常にオフ制御することを特徴とする記録方法。
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