JP3735718B2 - 動揺計測装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、台風や低気圧に伴う強風やビル風の影響を受ける樹木等の揺れを測定するための動揺計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、動揺角や傾斜角を計測する手段としては、機械式ジャイロによる動揺計(例えば、引用文献1参照)や固定反射鏡と可動反射鏡とレーザ光線を使った光学式傾斜計などが使用されている(例えば、引用文献2参照)。
【0003】
また、振動を電圧に変換する圧電素子と、振動による圧電素子の電圧変化を計数するカウンター回路とによって歩数の計数を行う圧電式の万歩計(登録商標)が記載されている(例えば、引用文献3参照)。
【0004】
また、引用文献3(第6図)には万歩計(登録商標)の従来方式として、一端が回動自在に支持され、その中央部に伸縮ばねが付着され他端に磁石が固定された支持軸と、振動によって磁石の部分が上下動すると、対応するリードスイッチがON・OFFし、電気回路部が導通する回数で歩数を計数する機械式の万歩計(登録商標)が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−185570号公報
【特許文献2】
特開平10−019566号公報
【特許文献3】
特開平5−5628号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の機械式ジャイロによる動揺計やレーザ光を使った光学式傾斜計では、構造が複雑となり高価なものとなる。
【0007】
また、上記万歩計(登録商標)の作動原理は簡単であるが、万歩計(登録商標)は上下方向の加速度の変化を検知することによって歩数を計数するものであるから、左右方向あるいは前後方向の傾斜として検知される樹木の動揺角を計測することはできない。また樹木の揺れは、加速度の変化としては微小であり、動揺角として計測されるものであり、さらに樹木の揺れはその揺れの方向が不特定であるという特殊性がある。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり従来の傾斜計、万歩計(登録商標)に種々の検討を加えて、構造が簡単で安価かつ使い勝手のよい動揺計測装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、動揺計測のためのリードスイッチを実装した回路基板、該回路等の電源となる電池、動揺計測回数を表示する液晶表示板、該液晶表示板のリセットスイッチ、上端部に回転軸を有し下端部にマグネットを装着した振り子および前記各構成部品を格納する平行な6面壁を有するケースからなる所定の動揺角を超える動揺回数を計数する動揺計測装置であり、前記回路基板は前記ケースの正面手前側の縦壁内面に固定され、前記振り子の回転軸は該回路基板と平行に配設され、かつ該振り子の回転軸を前記回路基板に対して離接方向に移動させる移動手段によって計測動揺角を可変調整できる動揺計測装置であって、前記移動手段が、前記振り子の回転軸を、前記側壁とその対面する側壁に設けられた対をなす複数のボルト穴とネジ孔によって複数段に移動可能とするものであり、前記計測動揺角を複数段に可変調整できることを特徴とする動揺計測装置である。
【0010】
第2の発明は、動揺計測のためのリードスイッチをそれぞれ実装した回路基板と補助基板、該回路等の電源となる電池、動揺計測回数を表示する液晶表示板、該液晶表示板のリセットスイッチ、それぞれ上端部に回転軸を有し下端部にマグネットを装着した第1と第2の振り子および前記各構成部品を格納する平行な6面壁を有するケースからなる所定の動揺角を超える動揺回数を計数する動揺計測装置であり、前記回路基板は前記ケース正面手前側の縦壁内面に、前記補助基板は前記ケースの側壁内面にそれぞれ固定され、前記第1振り子の回転軸は前記回路基板と平行に配設され、かつ該第1振り子の回転軸を該回路基板に対して離接方向に移動させる第1の移動手段と、前記第2振り子の回転軸は前記補助基板に平行に配設され、かつ該第2振り子の回転軸を該補助基板に対して離接方向に移動させる第2の移動手段とによって直交する2方向の計測動揺角を可変調整できる動揺計測装置であって、前記第1の移動手段が、前記第1振り子の回転軸を、前記側壁とその対面する側壁に設けられた対をなす複数のボルト穴とネジ孔によって複数段に移動可能とするものであり、前記第2の移動手段が前記第2振り子の回転軸を、前記正面奥側の縦壁と該奥側の縦壁の手前側に位置する中壁に設けられた対をなす複数のボルト穴とネジ孔によって複数段に移動可能とするものであり、前記直交する2方向の計測動揺角を複数段に可変調整できることを特徴とする動揺計測装置である。
【0011】
第3の発明は、第1または第2の発明に係る動揺計測装置において、前記ケースを形成する6面壁が透明板または前記正面手前側の縦壁が透明板でその他が白色板であることを特徴とする動揺計測装置である。
【0012】
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1の発明に係る動揺計測装置において、前記回路基板に前記回路等の電源となる電池、動揺計測回数を表示する液晶表示板、該液晶表示板のリセットスイッチが実装されていることを特徴とする動揺計測装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係る動揺計測装置の正面図であり表示部側を示している。図2は図1のA―A断面図であり、第1振り子が最大に動揺した状態を示めしている(第2振り子およびその関連部品は省略)。図3は本発明の実施の形態に係る動揺計測装置の上面図であり、上蓋を取外した状態を示している。図4は図3のB−B断面図であり、第2振り子が、最大に動揺した状態を示している。図5(A)は本発明の実施の形態に係る動揺計測装置を樹木(片枝木)へ取付けた状態図である。図5(B)は図5(A)の断面図であり、1方向の動揺計測装置を2個取付けた状態を示している。図5(C)は図5(A)の断面図であり、2方向の動揺計測装置を円周方向に45度の間隔をおいて2個取付けた状態を示している。
【0016】
図1乃至図4おいて、100は2方向の動揺角を計測することが可能な動揺計測装置である。10は樹脂製の透明板を接合して製作された外形が直方体の収納ケースであり、手前側の縦壁10−1、奥側の縦壁10−2、左右の側壁10−3、10−4、底壁10−6、ケースの内部を前後に仕切る中壁10−7と着脱可能な上蓋10−5で形成され、その内部に回路基板、板状の2個の振り子、液晶表示板、リードスイッチ、電池等の動揺計測装置の構成部品が収納されている。
【0017】
70は前後方向と左右方向の2方向の動揺回数を表示する液晶表示板であり、上段が前後方向、下段が左右方向の動揺回数を表示し、それぞれ6桁の表示が可能であり、動揺回数が999999を超えると元に戻って0を表示する。
【0018】
そして、この液晶表示板70は樹脂製の第1スペーサ40の略中央部に設けられた長方形の切欠きの内部に嵌込まれ、その外側から回路基板30を重ねてビス30−1でケースの手前側の縦壁10−1に締付け、固定されている。
【0019】
この回路基板30には動揺計測装置の回路が形成され第1リードスイッチ80と動揺計測装置の電源となる電池90が取付けられ、また液晶表示板70がその回路に接続されている。
【0020】
また、回路基板30にはリセットスイッチ20が取付けられており、20−1はそのリセットノブであり、リセットノブ20−1を押すと液晶表示板70に表示された動揺回数は0表示となる。
【0021】
また、液晶表示板70の嵌め込まれた第1スペーサ40には、その液晶表示板70の上段表示の左側に、前後方向の動揺回数を表示する「前・後」の文字が、下段表示の左側に左右方向の動揺回数を表示する「左・右」の文字がそれぞれ表示されている。
【0022】
50は前後方向の動揺角を計測するための第1振り子であり、長方形の板状をなし、上部には振り子の軸50−4を挿通する孔50−3が設けられ、下部には第1磁石60を嵌合する長方形の孔50−7が設けられている。
【0023】
振り子の軸50−4は先端のみにネジが切られ、他端には+溝の切られた頭部の設けられた小径長寸のボルト50−2で形成され、この軸50−4は回路基板30に平行に側壁10−3の孔10−3−1から挿入され、第1振り子50を中央に、第1スペーサ50−5と第2スペーサ50−6を両側にして挿通し、側壁10−4のネジ孔10−4−1にネジ止めされ、第1振り子50は軸50−4に回動自在に軸支されている。
【0024】
中壁10−7はその左右端下部に切欠き10−7−2が設けられたT字状をなし、その左右および下部端末は左右の側壁10−3、10−4および底壁10−7に設けられ溝10−3−2、10−4−2、10−6−1に嵌入して固定されている。切欠き10−7−2が設けられていることにより後述の第1振り子50が動揺する時の干渉が防止されている。
【0025】
中壁10−7で仕切られた奥側の部屋には、第2リードスイッチ85を実装した補助基板35が、第2スペーサ45を介して左側の側壁10−3にビス35−1でネジ止めされ、第2リードスイッチ85は不図示のリード線で回路基板30上の回路と接続されている。
55は左右方向の動揺角を計測するための第2振り子であり、長方形の板状をなし、上部には振り子の軸55−4を挿通する孔55−3が設けられ、下部には第2磁石65を嵌合する長方形の孔55−7が設けられている。
【0026】
そして、第1振り子と同様に、軸55−4は先端のみにネジが切られ、他端に+溝の切られた頭部の設けられた小径長寸のボルト55−2で形成され、この軸55−4は補助基板35に平行に縦壁10−2のボルト孔10−2−2から挿入され、第2振り子55を中央に、第1スペーサ55−5と第2スペーサ55−6を両側にして挿通し、中壁10−7のネジ孔10−7−1にネジ止めされ、第2振り子55は軸55−4に回動自在に軸支されている。
【0027】
角度αは前後方向の計測可能な動揺角度であり、第1振り子50の動揺角がαに達したときに、第1磁石60の磁力によって、第1リードスイッチ80の接点が閉となるように設定されており、この動揺角を超えるときは、腕50−1の下部が回路基板30の端部に当接する。
【0028】
また、角度βは左右方向の計測可能な動揺角度であり、第2振り子55の動揺角がβに達したときに、第2磁石65の磁力によって、第2リードスイッチ85の接点が閉となるように設定されており、この動揺角を超えるときは、第2振り子の腕55−1の下部が補助基板35の下部に当接する。
【0029】
10−5は樹脂製の上蓋であり、ケース10の上方開口部に軽嵌合乃至側壁10−3、10−4の上端部にビスでネジ止めされる(不図示)。
【0030】
また、底板10−6には、内部に浸入した水滴を排除するための小孔が複数個設けられている(不図示)。
【0031】
このように構成された動揺計測装置は図5(A)に示す通り、樹木の所定の高さに、測定しようとする方向を動揺計測装置の前後または左右方向に合せて、孔10−1−1、10−2−1を使用して針金等で樹木に固定する。
【0032】
また、針金に換えて、ワンタッチ着脱自在のテープの一方を樹木に巻付け、他方をケースの側壁10−3に接着して使用してもよい。
【0033】
所定の高さは計測目的に合せて、1箇所または複数箇所とし、この2方向の動揺計測装置を樹木の外周方向に45度ずらしてさらに1個取付けると、45度づれた4方向の動揺角を計測することができる。
【0034】
次に、本動揺計測装置の作動について説明する。
【0035】
樹木が台風や低気圧に伴う強風やビル風を受けて動揺し、それにつれて動揺計測装置が前後方向に動揺して(図2参照)、第1振り子の腕50−1の先端が回路基板30の下端に近接し、第1振り子50が角度αだけ動揺したところで、第1磁石60の磁力によって第1リードスイッチ80の接点が閉じて、カウンター回路が動揺回数を計数する。動揺角がさらに増加しても、動揺回数は1回と計測され、動揺角が減少して、再び動揺角が増加して角度αに達すると、次の動揺回数が計数される。
【0036】
樹木が左右方向に傾斜した時は、それにつれて動揺計測装置が左右方向に動揺して(図4参照)、第2振り子の腕55−1の先端が補助基板35の下端に近接し、第2振り子55が角度βだけ動揺したところで、第2磁石65の磁力によって第2リードスイッチ85の接点が閉じて、カウンター回路が動揺回数を計数する。前後方向の動揺の場合と同様に、動揺角がさらに増加しても、動揺回数は1回と計測され、動揺角が減少して、再び動揺角が増加して角度βに達すると、次の動揺回数が計数される。
【0037】
計測された動揺回数は液晶表示板70に表示される。この表示された動揺回数を読み取り、その表示をリセットノブ20―1を押して消去することにより次の計測に備えることができる。
【0038】
本発明の実施の形態に係る動揺計測装置を樹木等の円周方向と高さ方向の所定の位置に所定の個数装着することにより、所定方向の所定の大きさの動揺回数を、極めて簡単に計測することができ、台風や低気圧に伴う強風やビル風の影響を受ける樹木等の揺れを測定することができ、樹木等の環境条件を考慮した最適の枝打ち等の検討に資することができる。
【0039】
本実施の形態に係る動揺計測装置は、樹木等の動揺角のうち、所定の動揺角を超える動揺角を規制して、動揺する振り子に装着された磁石の磁力で、リードスイッチの接点をON、OFして、所定の動揺角を超える動揺角のみの回数を計数するものであり、回路基板に形成された回路は極めて簡単で安価である。
【0040】
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。リセットスイッチを1個として前後と左右の表示を同時にリセットすることにしたが、リセットスイッチを2個として、前後方向と左右方向の表示を別個にリセットするようにしてもよい。
【0041】
また、縦壁10−2の右端にも突起を設け孔10−2−1相当の孔を設けて、樹木等への取付け面を側壁10−3から縦壁10−2に換えて、液晶表示板70の表示を樹木等の正面から読取れるようにすることができる。
【0042】
また、必要な場合には、「前・後」方向の表示を「東・西」に、「左・右」方向の表示を「南・北」と書き換えてもよい。
【0043】
また、「前・後」「左・右」の文字を第1スペーサ40に記載したが、これをケースの縦壁10−1に記載してもよいし、縦壁の液晶表示板の上下2段の表示部と、「前・後」「左・右」の文字を除き、内面または外面から塗装してもよい。
【0044】
なお、上記実施の形態においては、動揺角が計測角度(α、β)を超えた時に、振り子の先端部が回路基板または補助基板の下端に当接するようにしたが、専用の減衰性能を有する当接部材を設けてもよい。
【0045】
さらに、上記の実施の形態においては、2方向の動揺角を計測可能な動揺計測装置としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、前後方向のみまたは左右方向のみの動揺角を計測できる1方向の動揺計測装置とすることができる。
【0046】
この場合、上記の実施の形態から不要な構成部品を除去したものとしてもよいし、ケースを含め、専用部品として小型にすることもできる。
【0047】
また、左側壁10−3に設けられたボルト孔10−3−1と右側壁10−4に設けられたネジ孔10−4−1を前後方向に複数設けて、第1振り子50の軸50−4を前後方向に移動可能とし、また奥側の縦壁10−2に設けられたボルト孔10−2−2と手前側の中壁10−7に設けられたネジ孔10−7−1を左右方向に複数設けて左右方向に移動可能として計測動揺角を複数に変えることができる調整式にすることができる。
【0048】
【発明の効果】
第1の発明は、動揺計測のためのリードスイッチを実装した回路基板、該回路等の電源となる電池、動揺計測回数を表示する液晶表示板、該液晶表示板のリセットスイッチ、上端部に回転軸を有し下端部にマグネットを装着した振り子および前記各構成部品を格納する平行な6面壁を有するケースからなる所定の動揺角を超える動揺回数を計数する動揺計測装置であり、前記回路基板は前記ケースの正面手前側の縦壁内面に固定され、前記振り子の回転軸は該回路基板と平行に配設され、かつ該振り子の回転軸を前記回路基板に対して離接方向に移動させる移動手段によって計測動揺角を可変調整できる動揺計測装置であって、前記移動手段が、前記振り子の回転軸を、前記側壁とその対面する側壁に設けられた対をなす複数のボルト穴とネジ孔によって複数段に移動可能とするものであり、前記計測動揺角を複数段に可変調整できることを特徴とする動揺計測装置であるから、該計測動揺角を可変調整しながら、1方向の段階的な複数段の動揺角を超えるそれぞれの動揺角の動揺回数を確実かつ容易に計数することができるという効果がある。
【0049】
第2の発明は、動揺計測のためのリードスイッチをそれぞれ実装した回路基板と補助基板、該回路等の電源となる電池、動揺計測回数を表示する液晶表示板、該液晶表示板のリセットスイッチ、それぞれ上端部に回転軸を有し下端部にマグネットを装着した第1と第2の振り子および前記各構成部品を格納する平行な6面壁を有するケースからなる所定の動揺角を超える動揺回数を計数する動揺計測装置であり、前記回路基板は前記ケース正面手前側の縦壁内面に、前記補助基板は前記ケースの側壁内面にそれぞれ固定され、前記第1振り子の回転軸は前記回路基板と平行に配設され、かつ該第1振り子の回転軸を該回路基板に対して離接方向に移動させる第1の移動手段と、前記第2振り子の回転軸は前記補助基板に平行に配設され、かつ該第2振り子の回転軸を該補助基板に対して離接方向に移動させる第2の移動手段とによって直交する2方向の計測動揺角を可変調整できる動揺計測装置であって、前記第1の移動手段が、前記第1振り子の回転軸を、前記側壁とその対面する側壁に設けられた対をなす複数のボルト穴とネジ孔によって複数段に移動可能とするものであり、前記第2の移動手段が前記第2振り子の回転軸を、前記正面奥側の縦壁と該奥側の縦壁の手前側に位置する中壁に設けられた対をなす複数のボルト穴とネジ孔によって複数段に移動可能とするものであり、前記直交する2方向の計測動揺角を複数段に可変調整できることを特徴とする動揺計測装置であるから、該計測動揺角を可変調整しながら、1個の動揺計測装置で直交する2方向の段階的な複数段の動揺角を超えるそれぞれの動揺角の動揺回数を確実かつ容易に計数することができるという効果がある。
【0050】
第3の発明は、第1または第2の発明に係る動揺計測装置において、前記ケースを形成する6面壁が透明板または前記正面手前側の縦壁が透明板でその他が白色板であることを特徴とする動揺計測装置であるから、第1または第2の発明の効果に加えて、内部を容易に確認することができ、保守・点検を容易に行うことができるという効果が得られる。
【0051】
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1の発明に係る動揺計測装置において、前記回路基板に前記回路等の電源となる電池、動揺計測回数を表示する液晶表示板、該液晶表示板のリセットスイッチが実装されていることを特徴とする動揺計測装置であるから、第1乃至第3のいずれか1の発明の効果に加えて、構造が簡単にして小型安価な動揺計測装置にすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る動揺計測装置の正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る動揺計測装置の上面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】(A)は本発明の実施の形態に係る動揺計測装置を樹木(片枝木)へ取付けた状態図であり、(B)は1方向の動揺計測装置を2個取付けた断面図、(C)は2方向の動揺計測装置を円周方向に45度の間隔をおいて2個取付けた断面図である。
【符号の説明】
100:動揺計測装置
10:ケース
10−1:縦壁(手前側)
10−1−1:孔
10−2:縦壁(奥側)
10−2−1:孔 10−2−2:ボルト孔
10−3:側壁(左側)
10−3−1:ボルト孔 10−3−2:溝
10−4:側壁(右側)
10−4−1:ネジ孔 10−4−2:溝
10−5:上蓋
10−6:底壁
10−6−1:溝
10−7:中壁
10−7−1:ネジ孔 10−7−2:切欠き
20:リセットスイッチ
20−1:リセットノブ
30:回路基板
30−1:ビス
35:補助基板
35−1:ビス
40:第1スペーサ 45:第2スペーサ
50:第1振り子(前後) 55:第2振り子(左右)
50−1、55−1:腕
50−2、55−2:ボルト
50−3、55−3:孔
50−4、55−4:軸
50−5、55−5:第1スペーサ
50−6、55−6:第2スペーサ
50−7、55−7:孔(磁石嵌合用)
60:第1磁石(前後) 65:第2磁石(左右)
70:液晶表示板
80:第1リードスイッチ(前後)
85:第2リードスイッチ(左右)
90:電池
Claims (4)
- 動揺計測のためのリードスイッチを実装した回路基板、該回路等の電源となる電池、動揺計測回数を表示する液晶表示板、該液晶表示板のリセットスイッチ、上端部に回転軸を有し下端部にマグネットを装着した振り子および前記各構成部品を格納する平行な6面壁を有するケースからなる所定の動揺角を超える動揺回数を計数する動揺計測装置であり、
前記回路基板は前記ケースの正面手前側の縦壁内面に固定され、前記振り子の回転軸は該回路基板と平行に配設され、かつ該振り子の回転軸を前記回路基板に対して離接方向に移動させる移動手段によって計測動揺角を可変調整できる動揺計測装置であって、
前記移動手段が、前記振り子の回転軸を、前記側壁とその対面する側壁に設けられた対をなす複数のボルト穴とネジ孔によって複数段に移動可能とするものであり、前記計測動揺角を複数段に可変調整できることを特徴とする動揺計測装置。 - 動揺計測のためのリードスイッチをそれぞれ実装した回路基板と補助基板、該回路等の電源となる電池、動揺計測回数を表示する液晶表示板、該液晶表示板のリセットスイッチ、それぞれ上端部に回転軸を有し下端部にマグネットを装着した第1と第2の振り子および前記各構成部品を格納する平行な6面壁を有するケースからなる所定の動揺角を超える動揺回数を計数する動揺計測装置であり、
前記回路基板は前記ケース正面手前側の縦壁内面に、前記補助基板は前記ケースの側壁内面にそれぞれ固定され、前記第1振り子の回転軸は前記回路基板と平行に配設され、かつ該第1振り子の回転軸を該回路基板に対して離接方向に移動させる第1の移動手段と、前記第2振り子の回転軸は前記補助基板に平行に配設され、かつ該第2振り子の回転軸を該補助基板に対して離接方向に移動させる第2の移動手段とによって直交する2方向の計測動揺角を可変調整できる動揺計測装置であって、
前記第1の移動手段が、前記第1振り子の回転軸を、前記側壁とその対面する側壁に設けられた対をなす複数のボルト穴とネジ孔によって複数段に移動可能とするものであり、前記第2の移動手段が前記第2振り子の回転軸を、前記正面奥側の縦壁と該奥側の縦壁の手前側に位置する中壁に設けられた対をなす複数のボルト穴とネジ孔によって複数段に移動可能とするものであり、前記直交する2方向の計測動揺角を複数段に可変調整できることを特徴とする動揺計測装置。 - 前記ケースを形成する6面壁が透明板または前記正面手前側の縦壁が透明板でその他が白色板であることを特徴とする請求項1または2に記載の動揺計測装置。
- 前記回路基板に前記回路等の電源となる電池、動揺計測回数を表示する液晶表示板、該液晶表示板のリセットスイッチが実装されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の動揺計測装置。
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