JP3733156B2 - 強化したユニット積荷積載装置、およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【技術分野】
この発明は、積荷積載装置、およびその製造方法に関する。更に詳しくは、この発明は、コンテナ内部の爆発の爆風作用に抗する積荷積載コンテナ、およびその製造方法に関する。この発明は、非限定的であるか特に、航空機輸送する手荷物およびその他の貨物を積載するためのコンテナとして有用である。
【0002】
【発明の背景】
テロリストが、不幸にもしばしば暴力行為により政治的行事の進行を妨げる。これらの暴力行為を実行するための一つの忌まわしい手段は、最大の惨事を惹起し、最大の政治的影響を与えそうな場所に、戦略的に爆弾を置くことである。爆弾は、テロリストが一番多く選択する武器となる。よく知られるように、テロリストの目標は、そのような攻撃に無防備であることを基準に選ばれ、しばしば、意図的ではないにしても、人間の生命を考慮することなく選ばれる。従って、人込みは、大量殺人が大衆に激しい反応を誘発するので、テロリストの魅力的目標で有り得る。更に、車両は、コンパクトであり、運行中は、大抵人が乗っているので、魅力的目標である。航空機は、これらの魅力を効果的に結合する。
【0003】
極めて厳しいセキュリティチェックをし、精巧な爆発物検出電子装置を使うにも拘わらず、爆弾がまだ海外行き航空機に持ち込まれることを完全に防止できない。典型的には、爆弾が旅客の手荷物の中に、または保管され、航空機の貨物室に運び込まれた小荷物の中に隠されているのが発見される場合がある。勿論、比較的容易に検出できる爆弾の大きさには、限界がある。従って、一つの戦略は、小さな爆弾は、必ずしも検出されないかも知れないことを認識して、そこで、小さな爆弾によって生ずる損害を軽減する方法をあてにすることである。
【0004】
定期航空産業内では、大きな航空機の機内に積み込むべき貨物を区画することが標準実務である。これは、この貨物を別々のユニットに分け、これらの貨物のユニットを、通常ユニット積荷装置(ULD)と呼ばれる個々のコンテナの中に入れることによって行われる。実務上の考慮は勿論、法規制の要件のために、各種航空機に対するULDの形状、大きさ、および重さが、殆ど標準化されている。従って、この産業の標準要件を満たし、なおこのULD内にある貨物の中の爆発からのかなり強い爆風に効果的に耐えるULDを設計するために、これらの制限を考慮する必要がある。
【0005】
典型的には、ULDは、箱のように形成され、その箱は、このULDを航空機の貨物室に入れたときに、このULDを航空機の胴体に適合させる、適当に傾斜した面を含むことができる。本質的には、このコンテナは、数枚のパネルで造られ、それらを互いに接合してこのULDを作る。その上、各ULDは、このULDに貨物を出し入れするために開かれるドアまたはアクセスハッチがある。
【0006】
標準ULDがどのように内部爆発に反応するかを調べるために行った研究から、ULDのコンテナを形成するパネルが爆風で外方に膨らもうとすることが判っている。更に、パネルは、このパネルの平面に向けられた引張り応力に構造的に抗する際は、比較的強いことが知られている。別の言い方をすれば、パネルは、破断に抗するには、比較的有効である。他方、応力解析は、このULD内の爆発から生ずる最大応力集中が、接合部、およびこのULDの開口部を覆うドアまたはハッチの周りに起きることを示す。強化したULDを得る一つの明白な手段は、単純に、この最大応力集中が起きる点に、より多くの材料を加えることである。しかし、この重量の付加は、避けるのが好ましい。そうではなくて、ある強化材料を選択的に使ってもよいが、この発明は、このULDの適正な設計、およびこれらの部品の相互作用に対する適正な設計が、現在する問題の解決を支援するのに有効であることを認識する。
【0007】
【発明の目的】
以上に鑑みて、この発明の目的は、航空機で貨物を輸送する際に使用するための、破断せずに内部爆風に抗することができる、強化した、積荷積載装置、およびその製造方法を提供することである。この発明の他の目的は、内部爆発がこの装置で最大の応力集中を発生する点に、補強材料を選択的に組み入れた、強化した、積荷積載装置、およびその製造方法を提供することである。この発明の更に他の目的は、そのような装置を航空輸送事業で使うための規制基準を満たす、強化した、積荷積載装置、およびその製造方法を提供することである。この発明の更に他の目的は、この装置の効力と妥協することなく、効果的に蓋することができる、開口部から、この装置の中へ比較的容易に出入りできる、強化した、積荷積載装置、およびその製造方法を提供することである。この発明の他の目的は、容易に使用でき、比較的容易に製造でき、かつ比較的コスト効果の高い、強化した、積荷積載装置、およびその製造方法を提供することである。
【0008】
【発明の概要】
本発明によれば、積荷を収容する区画室を有する強化したユニット積荷積載装置であって、第1パネル、第2パネル、及び第3パネルを含む複数のパネルにして、1つの該パネルには開口部が形成されており、前記第1パネルと前記第2パネルとは接合され、前記第3パネルは前記第1パネル及び前記第2パネルに接合されて、該第1パネルと該第2パネルとの間の接合部、該第3パネルと該第1パネルとの間の接合部、及び該第3パネルと該第2パネルとの間の接合部を具備する前記ユニット積荷積載装置のための角隅を形成している、前記複数のパネルと、第1の、複数のほぼ平行な繊維にして、前記第1パネル及び前記第2パネルと一体化されて、これら平行な繊維が前記第1パネルと前記第2パネルとの間の前記接合部を越えてほぼ垂直に配向されている、前記第1の、複数のほぼ平行な繊維と、第2の、複数のほぼ平行な繊維にして、前記第2パネル及び前記第3パネルと一体化されて、前記第2の、複数のほぼ平行な繊維が前記第2パネルと前記第3パネルとの間の前記接合部を越えてほぼ垂直に、且つ前記第2パネルの前記第1の、複数のほぼ平行な繊維とほぼ垂直に配向されている、前記第2の、複数のほぼ平行な繊維と、第3の、複数のほぼ平行な繊維にして、前記第3パネル及び前記第1パネルと一体化されて、前記第3の、複数のほぼ平行な繊維が前記第3パネルと前記第1パネルとの間の前記接合部を越えてほぼ垂直に、且つ前記第3パネルの前記第2の、複数のほぼ平行な繊維とほぼ垂直に、且つ前記第1パネルの前記第1の、複数のほぼ平行な繊維とほぼ垂直に配向されている、前記第3の、複数のほぼ平行な繊維と、縁を有するドアと、前記縁の一部分に沿って前記ドアに形成されたレールと、前記開口部を縁取る受け台と、前記ドアを滑動可能に受け入れるために前記受け台に形成されたスリットにして、前記区画室内に前記積荷を収容するために前記ドアが前記開口部を蓋する時に、前記レールの少なくとも一部を前記受け台内に位置決めし、且つ前記区画室内で爆発が起こった時にはそれに応動して前記レールを前記受け台と係合するように位置決めして前記ユニット積荷積載装置の破断に抵抗するようになっている、前記スリットと、を含むことを特徴とする装置が提供される。
また、本発明によれば、前開口部を有する箱型コンテナとして形成された、強化したユニット積荷積載装置の製造方法であって、前記コンテナは上パネル及び下パネルによって形成され、該上パネルは後パネルと1対の対向する側パネルによって前記下パネルからある距離に保持されており、前記上パネルは前記後パネル及び前記側パネルとそれぞれの接合部を形成しており、前記下パネルは前記後パネル及び前記側パネルとそれぞれの接合部を形成しており、前記後パネルは前記側パネルの各々とそれぞれの接合部を形成しており、前記製造方法は、前記側パネル及び前記後パネルに一体に、第1の、複数のほぼ平行な繊維を含めて、この第1の、複数のほぼ平行な繊維が該側パネルと該後パネルとの間の前記接合部にほぼ垂直に且つこれら接合部上に延びるように配置する工程と、前記上パネル、前記後パネル、及び前記下パネルに一体に、第2の、複数のほぼ平行な繊維を含めて、この第2の、複数のほぼ平行な繊維が該上パネル、該後パネル、及び該下パネル間の前記接合部にほぼ垂直に且つこれら接合部上に延びるように配置し、且つ、前記後パネルの前記第1の、複数のほぼ平行な繊維にほぼ垂直に配置する工程と、前記側パネル、前記上パネル、及び前記下パネルに一体に、第3の、複数のほぼ平行な繊維を含めて、この第3の、複数のほぼ平行な繊維が該側パネル、該上パネル、及び該下パネル間の前記接合部にほぼ垂直に且つこれら接合部上に延びるように配置し、且つ前記側パネルの前記第1の、複数のほぼ平行な繊維にほぼ垂直に配置し、且つ前記上パネル及び前記下パネルの前記第2の、複数のほぼ平行な繊維にほぼ垂直に配置して、前記区画室内で爆発が生じたことに応動して、前記上パネル、前記下パネル、前記後パネル、及び前記側パネル間の前記接合部の破断に抵抗するようにする工程と、縁を有するドアを備え、該縁の一部分に沿って前記ドアにレールを具備するようにする工程と、前記開口部を縁取る受け台を前記上パネルに形成し、前記受け台は、前記ドアを滑動可能に受け入れるスリットを有していて、前記区画室内に前記積荷を収容するために前記開口部を蓋する時に、前記レールの少なくとも一部を前記受け台内に位置決めし、且つ前記区画室内で爆発が起った時にはそれに応動して前記レールを前記受け台と係合するように位置決めして前記ユニット積荷積載装置の破断に抵抗するようにする工程と、を含む製造方法が提供される。
【0009】
このコンテナには、開口部が作られていて、それを通して手荷物および貨物をこのコンテナに出し入れでき、スロットが、少なくともこの開口部の一部を縁取る。このスロットそれ自身は、1対の対向した、ほぼ平行なリムをもつチャンネルが作られている。各リムは、このチャンネルの上に延びるリップをもち、各リップは、このチャンネル中へ途中まで突出する突起をもつ。これらのリップとそれらが関連する突起が、一緒になって、このスロットのための、1対の、対向する曲がった親指を形成する。このチャンネルの中に、そのように配置されているので、親指の間にスリットができる。
【0010】
このコンテナの開口部を覆うため、およびこのコンテナの中に手荷物および貨物を保管するためのドアは、このドアの縁の一部に沿って作られた、掴みを含む。この掴みは、このドアパネルの縁にほぼ垂直に取り付けられ、かつそれから対向する方向に突出するフランジを含む。更に、このフランジは、1対の延長部を含み、その各は、このドアパネルの両側にあり、このドアパネルとほぼ平行に向いている。それで、これらの延長部は、このドアパネルに重なって、1対の対向する曲がった指を形成する。
【0011】
この発明が意図するように、このコンテナの開口部を縁取るスロットは、このドアの掴みを滑動可能に受けるような寸法になっている。それで、このドアは、コンテナと係合して、開口部を蓋して、このコンテナの中に積荷を収容することができる。重要なことに、このスロットの曲がった親指と掴みの曲がった指が組み合う関係にあるために、このスロットが、前記コンテナ内の爆風に際し、この掴みが保持されるので、この装置の破断に抗する。
【0012】
この強化した、積荷積載装置は、エポキシまたは樹脂スペクトラ(SPECTRA (登録商標) )複合材料のような、爆風抵抗性材料で作るのが好ましい。更に、この装置のコンテナは、一体構造で、必要な付加的強化材料は、選択的に、比較的高い応力集中が予期される点にだけ使うのが好ましい。
【0013】
この発明の代替実施例においては、コンテナのスロットの曲がった親指と、ドアの掴みの曲がった指が、他の連結構造で置き換えられている。特に、曲がった親指を形成する、リップからスロット中への突起が除去されている。すなわち代替実施例では、スロットがほぼT形のチャンネルである。更に、ドアの縁のフランジはそのままであるが、曲がった指を形成するこれらのフランジからの延長部は、除去されている。この構成で、これらのフランジが、協同するT形スロットで滑動するように受けられて、このドアをコンテナと連結する。
【0014】
更に詳しくは、この発明の強化した、ユニット積荷装置の代替実施例に対しては、これらのフランジが丸められ、ドアの片側に沿ったフランジが、レールとして作用する。その上、この装置の一つのパネルに受け台が作られていて、このレールを受けかつ保持する。また、この受け台は、ドアパネルを受けるためのスリットを有する。それで、このドアパネルが、この開口部を蓋するためにこのスリットを通るとき、この積荷がこのコンテナの区画室内に収容され、このレールの少なくとも一部は、この受け台と係合するために、この受け台の中に配置されて、この区画室内で爆風が生じたときにこの装置の破断に抵抗する。
【0015】
この発明の好ましい実施例と代替実施例の両方に対し、複数の、ほぼ平行な繊維を含む、この装置用パネルを使うことによって、このコンテナを更に補強することができる。これらの繊維は、パネルの交差部にできる接合部を垂直に横切るように向けて、並べられる。
【0016】
全ての重要な点で、この好ましい実施例と代替実施例は、実質的に均等である。この発明のどちらの実施例に対しても、ドアは、コンテナの上または頭上パネルを介して(即ち、垂直に滑動)ではなく、中パネルを介して(即ち、水平に滑動)このコンテナと係合するように作ることができることにも注意すべきである。
【0017】
この発明それ自身は勿論、その構造およびその作用の両方に関する、この発明の新規な特徴は、添付の図面を参照して、以下の説明を読めば、最もよく理解されるだろう。これらの図面で、類似の参照文字は、類似の部品を指す。
【0018】
【実施例】
最初に図1を参照すると、この発明による強化したユニット積荷装置(HULD)が図示され、全体を10で指示されている。図1で分かるように、HULD10は、開口部14が作られているコンテナ12を含む。このHULD10の実際の大きさおよび形状は、指定された空間要件に合わせて変えることができるが、図1に示す特定の形状は、大抵の航空機に使うために容易に適合できる。このHULD10は、複数のほぼ平坦なパネルを使って作った箱型のコンテナ12を有する。HULD10に対しては、上パネル18、中パネル20、前パネル22、および傾斜パネル24が例である。これら、およびコンテナ12を作るために必要なその他のパネルは、これらのパネルが互いに交差するそれぞれの外周に沿って、接合部26a、b、c等で互いに結合されている。更に、前パネル22は、二つのドア、即ちドア16と第2ドア28を備えるように図示されている。
【0019】
重要なことに、コンテナ12およびドア16、28を構成するために使う材料は、比強度が非常に高く、衝撃強さ、熱安定性および耐薬品性が高く、並びに比較的難燃性でありガス発生が比較的低くなければならない。そのような材料は、商業的に入手可能で、ケブラー(登録商標) (KEVLAR( 登録商標 ))またはスペクトラ(SPECTRA (登録商標) )の製品名で市販されている。HULD10用に使用するスペクトラ(SPECTRA (登録商標) )材料は、ユニット本体構造をもつコンテナ12を作るために成形できるエポキシまたは樹脂積層品として用意するのが好ましい。試験によれば、容易に検出はできないが、爆弾に耐えるためにはスペクトラ(SPECTRA (登録商標) )織物の多くの層(特定の組織によって、多分12ないし25もの)が必要かも知れないことが示されている。これらの試験はまた、そのような爆風に耐えられるHULD10は、自重が標準未強化ULDの範囲の上限にあるだろうことも示す。自重の小さいコンテナ12は、勿論、爆風にそれほど耐えられないだろう。
【0020】
図2は、ドア28の縁30には、このドア28の縁30の周りに伸びる掴み32がある。しかし、ドア28の下縁34には、掴み32が作られていない。更に、ドア28の上部の掴み32に沿って重なり36が作られていて、このドア28には、ドア28を操作できるようにする、ハンドル38のような、装置が設けられている。再び図1を参照すると、この開口部14は、一部スロット40および移動止め42によって縁取られているのが分かるだろう。ドア16またはドア28の縁30と掴み32、および開口部14を縁取るスロット40と移動止め42の相互作用は、図3の(a)および図4の(a)を参照すると最もよく分かるだろう。
【0021】
図3の(a)に示すドア28、とそのコンテナ12との相互作用は、この発明のHULD10用に開示する他の類似の構造の代表である。特に、図3の(a)は、掴み32が、ドア28の縁30と一体に取り付けられたフランジ44を含むことを示す。フランジ44は、ドアパネル28の面に対してほぼ垂直に向き、縁30から対向する方向に伸びている。図示のように、延長部46および48がフランジ44に一体に取り付けられ、各延長部46、48は、ドアパネル28にほぼ平行に向いている。この構造で、掴み32が、1対の対向して配置された曲がった指50aおよび50bを含むことが分かる。明快にするために、曲がった指50aと50bを、図3の(a)では、ドアパネル16の一部として形成されているとして示す。この互換性が示唆するように、ドア16の掴み32とドア28の掴み32がほぼ類似であることを理解すべきである。
【0022】
更に図3の(a)を参照すると、このコンテナ12への開口部(例えば、開口部14)を縁取るスロット40がチャンネル52を含むように作られているのが分かる。このチャンネル52は、1対の対向するリム54aおよび54bを有し、またそれぞれリム54aおよび54bからこのチャンネル52から外および上に延びる1対のリップ56aおよび56bも有する。突起58aおよび58bは、それぞれリップ56aおよび56bからほぼ図3の(a)に示すように、チャンネル52の途中まで突出して、スロット40に対する1対の対向する曲がった親指60aおよび60bを形成する。この構成で、スリット62が親指60aと60bの間に形成される。
【0023】
掴み32とスロット40の協同関係は、多分図3の(a)と図4の(a)を相互参照することによって最もよく理解されよう。この図を共に参照をして、ドア16と28は、それらがそれぞれ蓋する開口部と同様に、ほぼ類似であることを理解すべきである。図3の(a)で、ドア28の掴み32が、このコンテナ12への開口部を縁取るスロット40と滑り係合することが分かる。更に詳しくは、掴み32の指50aおよび50bがスロット40の親指60aおよび60bと組み合う。更に、図4の(a)で、ドア28がコンテナ12と十分に係合して開口部をこのドア28で完全に蓋するとき、類似の構造が指50aおよび50bをこのドア28の上部で親指60aおよび60bと組み合わせることが分かるだろう。
【0024】
さて、図3の(b)および図4の(b)を参照すると、ドア28の別の実施例が示されている。特に、図3の(b)および図4の(b)に示すドアの実施例に対しては、ドアの縁に沿って延びる丸まったフランジ61がある。図3の(b)に、この丸まった縁61は、その断面が球根形の部材として示されている。この代替実施例のドア28と前パネル22の間の構造の協同関係は、図3の(b)と図4の(b)を共に参照することによって最もよく理解できる。図3の(b)で、ドア28の丸い縁61が、このコンテナ12への開口部を縁取るスロット40bと滑り係合することが分かる。しかし、前とは違って、スロット40には曲がった親指60がないことに注意すべきである。更に、図4の(b)で、ドア28が十分に係合したとき、類似の構造が、このドア28の上部のレール63を受け台65の中に置くのが分かるだろう。このようにして、コンテナが閉ざされ、ドア28が、上パネル18、後パネル67、下パネル69および横パネル20(図4の(b)には図示せず)と協同して、積荷を完全に囲う。
【0025】
図2および図4の(a)に示すように、ドア28の下部には掴み32が形成されていない。そうではなくて、ドア28の下部34では、縁30が露出されたままである。更に、ドア28が蓋する開口部の下部にはスロット40が作られていない。そうではなくて、この発明の全ての実施例に対して、この下部64には移動止め42が作られている。従って、図4の(a)に示すように、ドア28がコンテナ12と十分に係合して開口部を完全に蓋するとき、ドア28の下部34の縁30が、この開口部の下部64の移動止め42の中に挿入される。その上、ドア28がコンテナ12と十分に係合するとき、重なり36が上パネル18の外面にもたれる。
【0026】
コンテナ12を形成するパネルの交差部にできる接合部26は、個々の接合部26eに対して図3の(a)に示す構造に類似する方法で全て強化される。この強化は、接合部26eに隣接する領域66aおよび66bに材料を追加することによって達成される。この発明の目的に対しては、接合部26eの周りの領域66aおよび66bの厚さは、これらのパネルの残りの部分の厚さの約2倍である。これは、このコンテナ12の内部での爆発による爆風で接合部26eの周りに高い応力集中を生ずる構造的応力解析結果により行われる。ほぼ図3の(a)および図4の(a)に示すような、交差ブレース68a、68b、68cおよび68dを設けることによって、開口部(例えば、開口部14)の周りに付加的強さを得ることもできる。これらの接合部26の代替実施例、例えば図5に示す接合部26eに於いては、この接合部26は一体ではない。そうではなくて、端板70を使って、突き当てたパネルを接合する。図示のように、これらの領域66aおよび66bは、再び厚さがそれぞれのパネルの残りの厚さの約2倍であり、端板70の厚さは、領域66aおよび66bの厚さとほぼ等しい。この実施例に対して、リベット72aおよび72bのような、この関係技術分野でよく知られたファスナがこの端板70をパネルの領域66に対して保持して、接合部26を形成する。
【0027】
図3の(a)も、コンテナ12の内部を圧潰性発泡体内張り74で覆うことができることを示す。内張り74がコンテナ12の内部の一部だけを覆うように図示しているが、ドア16および28の内側面は勿論、コンテナ12の内部面全体を内張り74で覆うことができることを理解すべきである。HULD10に使うことを意図したように、内張り74は、爆風に反応して圧潰し、それによって、これがなければこのコンテナ12の構造パネルに直接伝えられたであろうエネルギーを吸収する、適当な材料で作ることができる。その上、もしHULD10にガス抜きを設けるなら、この圧潰性内張り74は、コンテナ12の内部が見舞われる爆風負荷を緩和する支援をするだろう。
【0028】
この技術の分野に精通した者によく知られているように、適当なガス抜きをこのコンテナ12の設計に入れて、この爆風の影響を適切に軽減することができる。このコンテナ12用の通気孔の特定の大きさおよび位置は、設計上の選択の問題であり、製造業者の要求によって変えることができる。コンテナ12にガス抜きがあるかどうかに関係なく、もしそれが内部爆発で破裂しないなら、爆風の総計の影響は、コンテナ12の内側と外側の両方で最少にされ、そして大抵の場合、結果として生ずる損傷を効果的に制御することができる。
【0029】
この発明のHULD10について構想するように、このHULD10の内部に何故か爆発性の装置(図示せず)が置かれた場合、この装置の爆発は、このHULD10によって鎮圧されるだろう。これは、いくつかの理由から言える。第1に、このHULD10の製造に使うのが好ましい樹脂またはエポキシスペクトラ(SPECTRA (登録商標) )合成材料は、秀れた強度特性をもつ。その上、スペクトラ(SPECTRA (登録商標) )は、穿刺または破裂に抗するために効果的な材料であると知られている。第2に、上述のように、圧潰性内張り74を使うことは、爆風の衝撃を軽減するためにいくつかの明白な利点をもつ。第3に、そして非常に重要なことは、ドア16と28、およびこのコンテナ12の間の相互作用に対するHULD10の構造設計でこれらの構造が協同して内部爆風に抗するようにすることである。
【0030】
このドア16、28とコンテナ12の相互作用を理解するために、コンテナ12の内部の爆風の影響を考えよう。そのような爆風は、ドア16、28に圧力を生じ、それらを外方に押そうとするだろう。その結果、ドア16、28は膨らみ、ドア16、28の上および下の縁30は、互いの方に引かれるだろう。同様に、ドア16、28の側面に沿う縁30も、互いの方に引かれるだろう。これが起きたとき、ドア16、28の縁30に沿う掴み32は、スロット40の中へ押し込まれるだろう。これは、掴み32にスロット40をしっかり掴ませる。全体の結果は、抵抗力が縁30全体に沿って分布して、ドア16、28が吹き飛ばされ、またはドア16、28とそれらが蓋をするそれぞれの開口部との間の境界面で容認できない破裂をする可能性を減少するということである。
【0031】
この発明による強化したユニット積荷装置の代替実施例が図6に示され、全体を100で指示されている。図示のように、この装置100は、コンテナ102を含み、それには開口部104が作られていて、そこから物品、小包および手荷物(図示せず)をこのコンテナ102の中へ入れることができる。また図6は、コンテナ102の開口部104をドア106で蓋することができることも示す。先にコンテナ12について上に開示した装置とはわずかに違って、ドア106は、上パネル110の方から(即ち、垂直に滑る)ではなくて、中パネル108の方から(即ち、水平に滑る)開口部104の上を滑るようにコンテナ102と係合できる。殆ど全ての他の重要な点で、このコンテナ102の構成は、コンテナ12の構成にほぼ類似している。特に、装置100のパネル構造と接合部構造は、装置10のそれと同じである。しかし、ドア106とコンテナ102の間の連結は、先にコンテナ12とドア16、28の間の係合構造に対して開示したものから変更されている。
【0032】
ドア106とコンテナ102の間の構造的協同を理解するために、最初にドア106を考える。図7に示すように、ドア106は、コンテナ12またはコンテナ102の製造に使ったパネルに類似するパネル112を含む。更に、このパネル112には、縁114があり、この縁114の部分に沿って、ほぼ図示のようにフランジ116が取り付けられている。このフランジ116は、勿論、パネル112と一体でもよい。図7を参照すると分かるように、フランジ116とパネル112の組み合わせは、ほぼT形の構造を形成する。ハンドル118を設けて、作業者がドア106をコンテナ102と係合させるときの援助をさせてもよい。
【0033】
このドア106とコンテナ102の実際の係合は、図8に明瞭に図示されている。そこで、コンテナ102の下パネル120にT形スロット122が形成されている。詳しくは、このスロット122は、開口チャンネル124とスリット126を含む空間である。更に詳しくは、この下パネル120は、パネル108の面からほぼ垂直に伸びる、1対の対向するリム128と130を含む。また、リップ132およびリップ134が、それぞれリム128および130から互いの方向に伸びてT形のスロット122を形成する。重要なことに、T形スロット122の寸法は、フランジ116がスロット122のチャンネル124に滑動するように受けられ、ドア106のパネル112がスロット122のスリット126を通過できるようになっている。図8はまた、コンテナ100の上パネル110に、スロット122と類似の構造のスロット136があることを示す。
【0034】
図7に戻って参照すると、ドア106のパネル112にフラップ138が作られているのが分かるだろう。この発明では、このフラップ138は、ドア106をコンテナ102に閉めたとき、前パネル部140(図6に示す)の後ろに延びるようにしている。また、ドア106を閉めたとき、フラップ138と対向するフランジ116の部分の面142が中パネル108に当接する。それで、パネル112は、フランジ116と上パネル110のスロット136との相互作用、フランジ116と下パネル120のスロット122との相互作用、フランジ116の中パネル108に対する当接およびフラップ138の前パネル140に対する当接によって、コンテナ102内の爆風に抗するだろう。
【0035】
このコンテナ100の運用のために、ドア106は、容易に水平に(即ち、中パネル108に垂直に)滑動できて、作業者がこのコンテナ100の中へ入ることができる。一旦ドア106を閉じると、この装置100は、上述した構造の種々の協同によって、コンテナ102内の爆風の影響に抗するだろう。
【0036】
この発明の強化したユニット積荷積載装置の更なる補強は、この装置のパネルの中に強化用繊維を適当に配置することによって可能である。図9に、典型的なユニット積荷積載装置の箱状構造を示し、全体を150で指す。図9に示す装置150の特定の形状は箱であるが、ここに議論した構造は、装置の種々の形状に適合するために容易に変えられることを理解すべきである。概念は同じままである。
【0037】
図9に於いて、装置150は、パネル152、154および156を含む。接合部158がパネル152と154の間にでき、接合部160がパネル154と156の間にでき、そして接合部162がパネル156と152の間にできる。これらの接合部158、160および162の交差点が角隅164を作る。
【0038】
この装置150を補強するために、スペクトラ(SPECTRA (登録商標) )のような包装材料を使用する。典型的には、この種の材料は、平行に並べられ、この材料の全長にわたって中断されずに延びる連続繊維を含む。その結果、これらの繊維によってこの材料に追加される強度がこの材料にこの材料の長さ方向の秀れた引張強さを与える。
【0039】
図9に示すように、第1の複数の繊維166は、パネル152に並べられ、接合部158を横切って延びてパネル154に続いて並べられるように向けられる。そのように取り付けられているので、この第1の複数の繊維166は、接合部158にほぼ垂直に配向されている。また、第2の複数の繊維168は、パネル152上でこの第1の複数の繊維166にほぼ垂直に配向され、接合部162を横切って延びてパネル156に続いて並べられるように向けられる。接合部158に対する第1の複数の繊維166の整列と類似の方法で、この第2の複数の繊維168は、接合部162にほぼ垂直に向いている。第3の複数の繊維170も設けられる。このとき、この第3の複数の繊維170は、パネル156上で繊維168とほぼ垂直に配向されて、接合部160を横切って延びる。繊維166および168と同様に、繊維170は、それらが通過する接合部160にほぼ垂直に向けられる。このようにして、繊維166、168および170は、編み合わされて接合部158、160および162を横切って配置されて、この装置150の内部で爆発があった場合に、この装置150に更なる補強を与える。
【0040】
ここに図示し、詳細に説明した特定の強化したユニット積荷積載装置は、目的を達成し、前述の利点を与えることが完全にできるが、それはこの発明の現在好ましい実施例の例示に過ぎないこと、および前記の請求項に定める以外は、ここに示した構成または設計の詳細に何ら制限を与えることを意図しないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の強化した積荷積載装置の透視図である。
【図2】図1に示す強化した積荷積載装置用ドアの透視図である。
【図3】(a)は図1の線3−3に沿って見た、この装置の好ましい実施例の断面図で、図面を簡潔かつ明快にするために装置の一部を除去してある。(b)は図1の線3−3に沿って見た、この装置の代替実施例の断面図で、図面を簡潔かつ明快にするために装置の一部を除去してある。
【図4】(a)は図1の線4−4に沿って見た、この装置の好ましい実施例の断面図で、図面を簡潔かつ明快にするために装置の一部を除去してある。(b)は図1の線4−4に沿って見た、この装置の代替実施例の断面図で、図面を簡潔かつ明快にするために装置の一部を除去してある。
【図5】図1の線5−5に沿って見た、この装置の接合部のための代替実施例の断面図で、図面を明快にするために一部を除去してある。
【図6】この発明の強化した積荷積載装置の代替実施例の透視図である。
【図7】この発明の強化した積荷積載装置の代替実施例のドアの透視図である。
【図8】図6の線8−8に沿って見た、この発明の代替実施例の断面図で、図面を明快にするために一部を除去してある。
【図9】コンテナのパネル内の補強繊維の配置を示すために一部を破断した、この発明の装置の透視図である。
【符号の説明】
100 ユニット積荷積載装置
102 区画室
104 開口部
106 ドア
114 縁
116 レール
122 受け台
126 スリット
150 ユニット積荷積載装置
152 第1パネル
154 第2パネル
156 第3パネル
158 接合部
160 接合部
162 接合部
164 角隅
166 第1繊維
168 第3繊維
170 第2繊維
【技術分野】
この発明は、積荷積載装置、およびその製造方法に関する。更に詳しくは、この発明は、コンテナ内部の爆発の爆風作用に抗する積荷積載コンテナ、およびその製造方法に関する。この発明は、非限定的であるか特に、航空機輸送する手荷物およびその他の貨物を積載するためのコンテナとして有用である。
【0002】
【発明の背景】
テロリストが、不幸にもしばしば暴力行為により政治的行事の進行を妨げる。これらの暴力行為を実行するための一つの忌まわしい手段は、最大の惨事を惹起し、最大の政治的影響を与えそうな場所に、戦略的に爆弾を置くことである。爆弾は、テロリストが一番多く選択する武器となる。よく知られるように、テロリストの目標は、そのような攻撃に無防備であることを基準に選ばれ、しばしば、意図的ではないにしても、人間の生命を考慮することなく選ばれる。従って、人込みは、大量殺人が大衆に激しい反応を誘発するので、テロリストの魅力的目標で有り得る。更に、車両は、コンパクトであり、運行中は、大抵人が乗っているので、魅力的目標である。航空機は、これらの魅力を効果的に結合する。
【0003】
極めて厳しいセキュリティチェックをし、精巧な爆発物検出電子装置を使うにも拘わらず、爆弾がまだ海外行き航空機に持ち込まれることを完全に防止できない。典型的には、爆弾が旅客の手荷物の中に、または保管され、航空機の貨物室に運び込まれた小荷物の中に隠されているのが発見される場合がある。勿論、比較的容易に検出できる爆弾の大きさには、限界がある。従って、一つの戦略は、小さな爆弾は、必ずしも検出されないかも知れないことを認識して、そこで、小さな爆弾によって生ずる損害を軽減する方法をあてにすることである。
【0004】
定期航空産業内では、大きな航空機の機内に積み込むべき貨物を区画することが標準実務である。これは、この貨物を別々のユニットに分け、これらの貨物のユニットを、通常ユニット積荷装置(ULD)と呼ばれる個々のコンテナの中に入れることによって行われる。実務上の考慮は勿論、法規制の要件のために、各種航空機に対するULDの形状、大きさ、および重さが、殆ど標準化されている。従って、この産業の標準要件を満たし、なおこのULD内にある貨物の中の爆発からのかなり強い爆風に効果的に耐えるULDを設計するために、これらの制限を考慮する必要がある。
【0005】
典型的には、ULDは、箱のように形成され、その箱は、このULDを航空機の貨物室に入れたときに、このULDを航空機の胴体に適合させる、適当に傾斜した面を含むことができる。本質的には、このコンテナは、数枚のパネルで造られ、それらを互いに接合してこのULDを作る。その上、各ULDは、このULDに貨物を出し入れするために開かれるドアまたはアクセスハッチがある。
【0006】
標準ULDがどのように内部爆発に反応するかを調べるために行った研究から、ULDのコンテナを形成するパネルが爆風で外方に膨らもうとすることが判っている。更に、パネルは、このパネルの平面に向けられた引張り応力に構造的に抗する際は、比較的強いことが知られている。別の言い方をすれば、パネルは、破断に抗するには、比較的有効である。他方、応力解析は、このULD内の爆発から生ずる最大応力集中が、接合部、およびこのULDの開口部を覆うドアまたはハッチの周りに起きることを示す。強化したULDを得る一つの明白な手段は、単純に、この最大応力集中が起きる点に、より多くの材料を加えることである。しかし、この重量の付加は、避けるのが好ましい。そうではなくて、ある強化材料を選択的に使ってもよいが、この発明は、このULDの適正な設計、およびこれらの部品の相互作用に対する適正な設計が、現在する問題の解決を支援するのに有効であることを認識する。
【0007】
【発明の目的】
以上に鑑みて、この発明の目的は、航空機で貨物を輸送する際に使用するための、破断せずに内部爆風に抗することができる、強化した、積荷積載装置、およびその製造方法を提供することである。この発明の他の目的は、内部爆発がこの装置で最大の応力集中を発生する点に、補強材料を選択的に組み入れた、強化した、積荷積載装置、およびその製造方法を提供することである。この発明の更に他の目的は、そのような装置を航空輸送事業で使うための規制基準を満たす、強化した、積荷積載装置、およびその製造方法を提供することである。この発明の更に他の目的は、この装置の効力と妥協することなく、効果的に蓋することができる、開口部から、この装置の中へ比較的容易に出入りできる、強化した、積荷積載装置、およびその製造方法を提供することである。この発明の他の目的は、容易に使用でき、比較的容易に製造でき、かつ比較的コスト効果の高い、強化した、積荷積載装置、およびその製造方法を提供することである。
【0008】
【発明の概要】
本発明によれば、積荷を収容する区画室を有する強化したユニット積荷積載装置であって、第1パネル、第2パネル、及び第3パネルを含む複数のパネルにして、1つの該パネルには開口部が形成されており、前記第1パネルと前記第2パネルとは接合され、前記第3パネルは前記第1パネル及び前記第2パネルに接合されて、該第1パネルと該第2パネルとの間の接合部、該第3パネルと該第1パネルとの間の接合部、及び該第3パネルと該第2パネルとの間の接合部を具備する前記ユニット積荷積載装置のための角隅を形成している、前記複数のパネルと、第1の、複数のほぼ平行な繊維にして、前記第1パネル及び前記第2パネルと一体化されて、これら平行な繊維が前記第1パネルと前記第2パネルとの間の前記接合部を越えてほぼ垂直に配向されている、前記第1の、複数のほぼ平行な繊維と、第2の、複数のほぼ平行な繊維にして、前記第2パネル及び前記第3パネルと一体化されて、前記第2の、複数のほぼ平行な繊維が前記第2パネルと前記第3パネルとの間の前記接合部を越えてほぼ垂直に、且つ前記第2パネルの前記第1の、複数のほぼ平行な繊維とほぼ垂直に配向されている、前記第2の、複数のほぼ平行な繊維と、第3の、複数のほぼ平行な繊維にして、前記第3パネル及び前記第1パネルと一体化されて、前記第3の、複数のほぼ平行な繊維が前記第3パネルと前記第1パネルとの間の前記接合部を越えてほぼ垂直に、且つ前記第3パネルの前記第2の、複数のほぼ平行な繊維とほぼ垂直に、且つ前記第1パネルの前記第1の、複数のほぼ平行な繊維とほぼ垂直に配向されている、前記第3の、複数のほぼ平行な繊維と、縁を有するドアと、前記縁の一部分に沿って前記ドアに形成されたレールと、前記開口部を縁取る受け台と、前記ドアを滑動可能に受け入れるために前記受け台に形成されたスリットにして、前記区画室内に前記積荷を収容するために前記ドアが前記開口部を蓋する時に、前記レールの少なくとも一部を前記受け台内に位置決めし、且つ前記区画室内で爆発が起こった時にはそれに応動して前記レールを前記受け台と係合するように位置決めして前記ユニット積荷積載装置の破断に抵抗するようになっている、前記スリットと、を含むことを特徴とする装置が提供される。
また、本発明によれば、前開口部を有する箱型コンテナとして形成された、強化したユニット積荷積載装置の製造方法であって、前記コンテナは上パネル及び下パネルによって形成され、該上パネルは後パネルと1対の対向する側パネルによって前記下パネルからある距離に保持されており、前記上パネルは前記後パネル及び前記側パネルとそれぞれの接合部を形成しており、前記下パネルは前記後パネル及び前記側パネルとそれぞれの接合部を形成しており、前記後パネルは前記側パネルの各々とそれぞれの接合部を形成しており、前記製造方法は、前記側パネル及び前記後パネルに一体に、第1の、複数のほぼ平行な繊維を含めて、この第1の、複数のほぼ平行な繊維が該側パネルと該後パネルとの間の前記接合部にほぼ垂直に且つこれら接合部上に延びるように配置する工程と、前記上パネル、前記後パネル、及び前記下パネルに一体に、第2の、複数のほぼ平行な繊維を含めて、この第2の、複数のほぼ平行な繊維が該上パネル、該後パネル、及び該下パネル間の前記接合部にほぼ垂直に且つこれら接合部上に延びるように配置し、且つ、前記後パネルの前記第1の、複数のほぼ平行な繊維にほぼ垂直に配置する工程と、前記側パネル、前記上パネル、及び前記下パネルに一体に、第3の、複数のほぼ平行な繊維を含めて、この第3の、複数のほぼ平行な繊維が該側パネル、該上パネル、及び該下パネル間の前記接合部にほぼ垂直に且つこれら接合部上に延びるように配置し、且つ前記側パネルの前記第1の、複数のほぼ平行な繊維にほぼ垂直に配置し、且つ前記上パネル及び前記下パネルの前記第2の、複数のほぼ平行な繊維にほぼ垂直に配置して、前記区画室内で爆発が生じたことに応動して、前記上パネル、前記下パネル、前記後パネル、及び前記側パネル間の前記接合部の破断に抵抗するようにする工程と、縁を有するドアを備え、該縁の一部分に沿って前記ドアにレールを具備するようにする工程と、前記開口部を縁取る受け台を前記上パネルに形成し、前記受け台は、前記ドアを滑動可能に受け入れるスリットを有していて、前記区画室内に前記積荷を収容するために前記開口部を蓋する時に、前記レールの少なくとも一部を前記受け台内に位置決めし、且つ前記区画室内で爆発が起った時にはそれに応動して前記レールを前記受け台と係合するように位置決めして前記ユニット積荷積載装置の破断に抵抗するようにする工程と、を含む製造方法が提供される。
【0009】
このコンテナには、開口部が作られていて、それを通して手荷物および貨物をこのコンテナに出し入れでき、スロットが、少なくともこの開口部の一部を縁取る。このスロットそれ自身は、1対の対向した、ほぼ平行なリムをもつチャンネルが作られている。各リムは、このチャンネルの上に延びるリップをもち、各リップは、このチャンネル中へ途中まで突出する突起をもつ。これらのリップとそれらが関連する突起が、一緒になって、このスロットのための、1対の、対向する曲がった親指を形成する。このチャンネルの中に、そのように配置されているので、親指の間にスリットができる。
【0010】
このコンテナの開口部を覆うため、およびこのコンテナの中に手荷物および貨物を保管するためのドアは、このドアの縁の一部に沿って作られた、掴みを含む。この掴みは、このドアパネルの縁にほぼ垂直に取り付けられ、かつそれから対向する方向に突出するフランジを含む。更に、このフランジは、1対の延長部を含み、その各は、このドアパネルの両側にあり、このドアパネルとほぼ平行に向いている。それで、これらの延長部は、このドアパネルに重なって、1対の対向する曲がった指を形成する。
【0011】
この発明が意図するように、このコンテナの開口部を縁取るスロットは、このドアの掴みを滑動可能に受けるような寸法になっている。それで、このドアは、コンテナと係合して、開口部を蓋して、このコンテナの中に積荷を収容することができる。重要なことに、このスロットの曲がった親指と掴みの曲がった指が組み合う関係にあるために、このスロットが、前記コンテナ内の爆風に際し、この掴みが保持されるので、この装置の破断に抗する。
【0012】
この強化した、積荷積載装置は、エポキシまたは樹脂スペクトラ(SPECTRA (登録商標) )複合材料のような、爆風抵抗性材料で作るのが好ましい。更に、この装置のコンテナは、一体構造で、必要な付加的強化材料は、選択的に、比較的高い応力集中が予期される点にだけ使うのが好ましい。
【0013】
この発明の代替実施例においては、コンテナのスロットの曲がった親指と、ドアの掴みの曲がった指が、他の連結構造で置き換えられている。特に、曲がった親指を形成する、リップからスロット中への突起が除去されている。すなわち代替実施例では、スロットがほぼT形のチャンネルである。更に、ドアの縁のフランジはそのままであるが、曲がった指を形成するこれらのフランジからの延長部は、除去されている。この構成で、これらのフランジが、協同するT形スロットで滑動するように受けられて、このドアをコンテナと連結する。
【0014】
更に詳しくは、この発明の強化した、ユニット積荷装置の代替実施例に対しては、これらのフランジが丸められ、ドアの片側に沿ったフランジが、レールとして作用する。その上、この装置の一つのパネルに受け台が作られていて、このレールを受けかつ保持する。また、この受け台は、ドアパネルを受けるためのスリットを有する。それで、このドアパネルが、この開口部を蓋するためにこのスリットを通るとき、この積荷がこのコンテナの区画室内に収容され、このレールの少なくとも一部は、この受け台と係合するために、この受け台の中に配置されて、この区画室内で爆風が生じたときにこの装置の破断に抵抗する。
【0015】
この発明の好ましい実施例と代替実施例の両方に対し、複数の、ほぼ平行な繊維を含む、この装置用パネルを使うことによって、このコンテナを更に補強することができる。これらの繊維は、パネルの交差部にできる接合部を垂直に横切るように向けて、並べられる。
【0016】
全ての重要な点で、この好ましい実施例と代替実施例は、実質的に均等である。この発明のどちらの実施例に対しても、ドアは、コンテナの上または頭上パネルを介して(即ち、垂直に滑動)ではなく、中パネルを介して(即ち、水平に滑動)このコンテナと係合するように作ることができることにも注意すべきである。
【0017】
この発明それ自身は勿論、その構造およびその作用の両方に関する、この発明の新規な特徴は、添付の図面を参照して、以下の説明を読めば、最もよく理解されるだろう。これらの図面で、類似の参照文字は、類似の部品を指す。
【0018】
【実施例】
最初に図1を参照すると、この発明による強化したユニット積荷装置(HULD)が図示され、全体を10で指示されている。図1で分かるように、HULD10は、開口部14が作られているコンテナ12を含む。このHULD10の実際の大きさおよび形状は、指定された空間要件に合わせて変えることができるが、図1に示す特定の形状は、大抵の航空機に使うために容易に適合できる。このHULD10は、複数のほぼ平坦なパネルを使って作った箱型のコンテナ12を有する。HULD10に対しては、上パネル18、中パネル20、前パネル22、および傾斜パネル24が例である。これら、およびコンテナ12を作るために必要なその他のパネルは、これらのパネルが互いに交差するそれぞれの外周に沿って、接合部26a、b、c等で互いに結合されている。更に、前パネル22は、二つのドア、即ちドア16と第2ドア28を備えるように図示されている。
【0019】
重要なことに、コンテナ12およびドア16、28を構成するために使う材料は、比強度が非常に高く、衝撃強さ、熱安定性および耐薬品性が高く、並びに比較的難燃性でありガス発生が比較的低くなければならない。そのような材料は、商業的に入手可能で、ケブラー(登録商標) (KEVLAR( 登録商標 ))またはスペクトラ(SPECTRA (登録商標) )の製品名で市販されている。HULD10用に使用するスペクトラ(SPECTRA (登録商標) )材料は、ユニット本体構造をもつコンテナ12を作るために成形できるエポキシまたは樹脂積層品として用意するのが好ましい。試験によれば、容易に検出はできないが、爆弾に耐えるためにはスペクトラ(SPECTRA (登録商標) )織物の多くの層(特定の組織によって、多分12ないし25もの)が必要かも知れないことが示されている。これらの試験はまた、そのような爆風に耐えられるHULD10は、自重が標準未強化ULDの範囲の上限にあるだろうことも示す。自重の小さいコンテナ12は、勿論、爆風にそれほど耐えられないだろう。
【0020】
図2は、ドア28の縁30には、このドア28の縁30の周りに伸びる掴み32がある。しかし、ドア28の下縁34には、掴み32が作られていない。更に、ドア28の上部の掴み32に沿って重なり36が作られていて、このドア28には、ドア28を操作できるようにする、ハンドル38のような、装置が設けられている。再び図1を参照すると、この開口部14は、一部スロット40および移動止め42によって縁取られているのが分かるだろう。ドア16またはドア28の縁30と掴み32、および開口部14を縁取るスロット40と移動止め42の相互作用は、図3の(a)および図4の(a)を参照すると最もよく分かるだろう。
【0021】
図3の(a)に示すドア28、とそのコンテナ12との相互作用は、この発明のHULD10用に開示する他の類似の構造の代表である。特に、図3の(a)は、掴み32が、ドア28の縁30と一体に取り付けられたフランジ44を含むことを示す。フランジ44は、ドアパネル28の面に対してほぼ垂直に向き、縁30から対向する方向に伸びている。図示のように、延長部46および48がフランジ44に一体に取り付けられ、各延長部46、48は、ドアパネル28にほぼ平行に向いている。この構造で、掴み32が、1対の対向して配置された曲がった指50aおよび50bを含むことが分かる。明快にするために、曲がった指50aと50bを、図3の(a)では、ドアパネル16の一部として形成されているとして示す。この互換性が示唆するように、ドア16の掴み32とドア28の掴み32がほぼ類似であることを理解すべきである。
【0022】
更に図3の(a)を参照すると、このコンテナ12への開口部(例えば、開口部14)を縁取るスロット40がチャンネル52を含むように作られているのが分かる。このチャンネル52は、1対の対向するリム54aおよび54bを有し、またそれぞれリム54aおよび54bからこのチャンネル52から外および上に延びる1対のリップ56aおよび56bも有する。突起58aおよび58bは、それぞれリップ56aおよび56bからほぼ図3の(a)に示すように、チャンネル52の途中まで突出して、スロット40に対する1対の対向する曲がった親指60aおよび60bを形成する。この構成で、スリット62が親指60aと60bの間に形成される。
【0023】
掴み32とスロット40の協同関係は、多分図3の(a)と図4の(a)を相互参照することによって最もよく理解されよう。この図を共に参照をして、ドア16と28は、それらがそれぞれ蓋する開口部と同様に、ほぼ類似であることを理解すべきである。図3の(a)で、ドア28の掴み32が、このコンテナ12への開口部を縁取るスロット40と滑り係合することが分かる。更に詳しくは、掴み32の指50aおよび50bがスロット40の親指60aおよび60bと組み合う。更に、図4の(a)で、ドア28がコンテナ12と十分に係合して開口部をこのドア28で完全に蓋するとき、類似の構造が指50aおよび50bをこのドア28の上部で親指60aおよび60bと組み合わせることが分かるだろう。
【0024】
さて、図3の(b)および図4の(b)を参照すると、ドア28の別の実施例が示されている。特に、図3の(b)および図4の(b)に示すドアの実施例に対しては、ドアの縁に沿って延びる丸まったフランジ61がある。図3の(b)に、この丸まった縁61は、その断面が球根形の部材として示されている。この代替実施例のドア28と前パネル22の間の構造の協同関係は、図3の(b)と図4の(b)を共に参照することによって最もよく理解できる。図3の(b)で、ドア28の丸い縁61が、このコンテナ12への開口部を縁取るスロット40bと滑り係合することが分かる。しかし、前とは違って、スロット40には曲がった親指60がないことに注意すべきである。更に、図4の(b)で、ドア28が十分に係合したとき、類似の構造が、このドア28の上部のレール63を受け台65の中に置くのが分かるだろう。このようにして、コンテナが閉ざされ、ドア28が、上パネル18、後パネル67、下パネル69および横パネル20(図4の(b)には図示せず)と協同して、積荷を完全に囲う。
【0025】
図2および図4の(a)に示すように、ドア28の下部には掴み32が形成されていない。そうではなくて、ドア28の下部34では、縁30が露出されたままである。更に、ドア28が蓋する開口部の下部にはスロット40が作られていない。そうではなくて、この発明の全ての実施例に対して、この下部64には移動止め42が作られている。従って、図4の(a)に示すように、ドア28がコンテナ12と十分に係合して開口部を完全に蓋するとき、ドア28の下部34の縁30が、この開口部の下部64の移動止め42の中に挿入される。その上、ドア28がコンテナ12と十分に係合するとき、重なり36が上パネル18の外面にもたれる。
【0026】
コンテナ12を形成するパネルの交差部にできる接合部26は、個々の接合部26eに対して図3の(a)に示す構造に類似する方法で全て強化される。この強化は、接合部26eに隣接する領域66aおよび66bに材料を追加することによって達成される。この発明の目的に対しては、接合部26eの周りの領域66aおよび66bの厚さは、これらのパネルの残りの部分の厚さの約2倍である。これは、このコンテナ12の内部での爆発による爆風で接合部26eの周りに高い応力集中を生ずる構造的応力解析結果により行われる。ほぼ図3の(a)および図4の(a)に示すような、交差ブレース68a、68b、68cおよび68dを設けることによって、開口部(例えば、開口部14)の周りに付加的強さを得ることもできる。これらの接合部26の代替実施例、例えば図5に示す接合部26eに於いては、この接合部26は一体ではない。そうではなくて、端板70を使って、突き当てたパネルを接合する。図示のように、これらの領域66aおよび66bは、再び厚さがそれぞれのパネルの残りの厚さの約2倍であり、端板70の厚さは、領域66aおよび66bの厚さとほぼ等しい。この実施例に対して、リベット72aおよび72bのような、この関係技術分野でよく知られたファスナがこの端板70をパネルの領域66に対して保持して、接合部26を形成する。
【0027】
図3の(a)も、コンテナ12の内部を圧潰性発泡体内張り74で覆うことができることを示す。内張り74がコンテナ12の内部の一部だけを覆うように図示しているが、ドア16および28の内側面は勿論、コンテナ12の内部面全体を内張り74で覆うことができることを理解すべきである。HULD10に使うことを意図したように、内張り74は、爆風に反応して圧潰し、それによって、これがなければこのコンテナ12の構造パネルに直接伝えられたであろうエネルギーを吸収する、適当な材料で作ることができる。その上、もしHULD10にガス抜きを設けるなら、この圧潰性内張り74は、コンテナ12の内部が見舞われる爆風負荷を緩和する支援をするだろう。
【0028】
この技術の分野に精通した者によく知られているように、適当なガス抜きをこのコンテナ12の設計に入れて、この爆風の影響を適切に軽減することができる。このコンテナ12用の通気孔の特定の大きさおよび位置は、設計上の選択の問題であり、製造業者の要求によって変えることができる。コンテナ12にガス抜きがあるかどうかに関係なく、もしそれが内部爆発で破裂しないなら、爆風の総計の影響は、コンテナ12の内側と外側の両方で最少にされ、そして大抵の場合、結果として生ずる損傷を効果的に制御することができる。
【0029】
この発明のHULD10について構想するように、このHULD10の内部に何故か爆発性の装置(図示せず)が置かれた場合、この装置の爆発は、このHULD10によって鎮圧されるだろう。これは、いくつかの理由から言える。第1に、このHULD10の製造に使うのが好ましい樹脂またはエポキシスペクトラ(SPECTRA (登録商標) )合成材料は、秀れた強度特性をもつ。その上、スペクトラ(SPECTRA (登録商標) )は、穿刺または破裂に抗するために効果的な材料であると知られている。第2に、上述のように、圧潰性内張り74を使うことは、爆風の衝撃を軽減するためにいくつかの明白な利点をもつ。第3に、そして非常に重要なことは、ドア16と28、およびこのコンテナ12の間の相互作用に対するHULD10の構造設計でこれらの構造が協同して内部爆風に抗するようにすることである。
【0030】
このドア16、28とコンテナ12の相互作用を理解するために、コンテナ12の内部の爆風の影響を考えよう。そのような爆風は、ドア16、28に圧力を生じ、それらを外方に押そうとするだろう。その結果、ドア16、28は膨らみ、ドア16、28の上および下の縁30は、互いの方に引かれるだろう。同様に、ドア16、28の側面に沿う縁30も、互いの方に引かれるだろう。これが起きたとき、ドア16、28の縁30に沿う掴み32は、スロット40の中へ押し込まれるだろう。これは、掴み32にスロット40をしっかり掴ませる。全体の結果は、抵抗力が縁30全体に沿って分布して、ドア16、28が吹き飛ばされ、またはドア16、28とそれらが蓋をするそれぞれの開口部との間の境界面で容認できない破裂をする可能性を減少するということである。
【0031】
この発明による強化したユニット積荷装置の代替実施例が図6に示され、全体を100で指示されている。図示のように、この装置100は、コンテナ102を含み、それには開口部104が作られていて、そこから物品、小包および手荷物(図示せず)をこのコンテナ102の中へ入れることができる。また図6は、コンテナ102の開口部104をドア106で蓋することができることも示す。先にコンテナ12について上に開示した装置とはわずかに違って、ドア106は、上パネル110の方から(即ち、垂直に滑る)ではなくて、中パネル108の方から(即ち、水平に滑る)開口部104の上を滑るようにコンテナ102と係合できる。殆ど全ての他の重要な点で、このコンテナ102の構成は、コンテナ12の構成にほぼ類似している。特に、装置100のパネル構造と接合部構造は、装置10のそれと同じである。しかし、ドア106とコンテナ102の間の連結は、先にコンテナ12とドア16、28の間の係合構造に対して開示したものから変更されている。
【0032】
ドア106とコンテナ102の間の構造的協同を理解するために、最初にドア106を考える。図7に示すように、ドア106は、コンテナ12またはコンテナ102の製造に使ったパネルに類似するパネル112を含む。更に、このパネル112には、縁114があり、この縁114の部分に沿って、ほぼ図示のようにフランジ116が取り付けられている。このフランジ116は、勿論、パネル112と一体でもよい。図7を参照すると分かるように、フランジ116とパネル112の組み合わせは、ほぼT形の構造を形成する。ハンドル118を設けて、作業者がドア106をコンテナ102と係合させるときの援助をさせてもよい。
【0033】
このドア106とコンテナ102の実際の係合は、図8に明瞭に図示されている。そこで、コンテナ102の下パネル120にT形スロット122が形成されている。詳しくは、このスロット122は、開口チャンネル124とスリット126を含む空間である。更に詳しくは、この下パネル120は、パネル108の面からほぼ垂直に伸びる、1対の対向するリム128と130を含む。また、リップ132およびリップ134が、それぞれリム128および130から互いの方向に伸びてT形のスロット122を形成する。重要なことに、T形スロット122の寸法は、フランジ116がスロット122のチャンネル124に滑動するように受けられ、ドア106のパネル112がスロット122のスリット126を通過できるようになっている。図8はまた、コンテナ100の上パネル110に、スロット122と類似の構造のスロット136があることを示す。
【0034】
図7に戻って参照すると、ドア106のパネル112にフラップ138が作られているのが分かるだろう。この発明では、このフラップ138は、ドア106をコンテナ102に閉めたとき、前パネル部140(図6に示す)の後ろに延びるようにしている。また、ドア106を閉めたとき、フラップ138と対向するフランジ116の部分の面142が中パネル108に当接する。それで、パネル112は、フランジ116と上パネル110のスロット136との相互作用、フランジ116と下パネル120のスロット122との相互作用、フランジ116の中パネル108に対する当接およびフラップ138の前パネル140に対する当接によって、コンテナ102内の爆風に抗するだろう。
【0035】
このコンテナ100の運用のために、ドア106は、容易に水平に(即ち、中パネル108に垂直に)滑動できて、作業者がこのコンテナ100の中へ入ることができる。一旦ドア106を閉じると、この装置100は、上述した構造の種々の協同によって、コンテナ102内の爆風の影響に抗するだろう。
【0036】
この発明の強化したユニット積荷積載装置の更なる補強は、この装置のパネルの中に強化用繊維を適当に配置することによって可能である。図9に、典型的なユニット積荷積載装置の箱状構造を示し、全体を150で指す。図9に示す装置150の特定の形状は箱であるが、ここに議論した構造は、装置の種々の形状に適合するために容易に変えられることを理解すべきである。概念は同じままである。
【0037】
図9に於いて、装置150は、パネル152、154および156を含む。接合部158がパネル152と154の間にでき、接合部160がパネル154と156の間にでき、そして接合部162がパネル156と152の間にできる。これらの接合部158、160および162の交差点が角隅164を作る。
【0038】
この装置150を補強するために、スペクトラ(SPECTRA (登録商標) )のような包装材料を使用する。典型的には、この種の材料は、平行に並べられ、この材料の全長にわたって中断されずに延びる連続繊維を含む。その結果、これらの繊維によってこの材料に追加される強度がこの材料にこの材料の長さ方向の秀れた引張強さを与える。
【0039】
図9に示すように、第1の複数の繊維166は、パネル152に並べられ、接合部158を横切って延びてパネル154に続いて並べられるように向けられる。そのように取り付けられているので、この第1の複数の繊維166は、接合部158にほぼ垂直に配向されている。また、第2の複数の繊維168は、パネル152上でこの第1の複数の繊維166にほぼ垂直に配向され、接合部162を横切って延びてパネル156に続いて並べられるように向けられる。接合部158に対する第1の複数の繊維166の整列と類似の方法で、この第2の複数の繊維168は、接合部162にほぼ垂直に向いている。第3の複数の繊維170も設けられる。このとき、この第3の複数の繊維170は、パネル156上で繊維168とほぼ垂直に配向されて、接合部160を横切って延びる。繊維166および168と同様に、繊維170は、それらが通過する接合部160にほぼ垂直に向けられる。このようにして、繊維166、168および170は、編み合わされて接合部158、160および162を横切って配置されて、この装置150の内部で爆発があった場合に、この装置150に更なる補強を与える。
【0040】
ここに図示し、詳細に説明した特定の強化したユニット積荷積載装置は、目的を達成し、前述の利点を与えることが完全にできるが、それはこの発明の現在好ましい実施例の例示に過ぎないこと、および前記の請求項に定める以外は、ここに示した構成または設計の詳細に何ら制限を与えることを意図しないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の強化した積荷積載装置の透視図である。
【図2】図1に示す強化した積荷積載装置用ドアの透視図である。
【図3】(a)は図1の線3−3に沿って見た、この装置の好ましい実施例の断面図で、図面を簡潔かつ明快にするために装置の一部を除去してある。(b)は図1の線3−3に沿って見た、この装置の代替実施例の断面図で、図面を簡潔かつ明快にするために装置の一部を除去してある。
【図4】(a)は図1の線4−4に沿って見た、この装置の好ましい実施例の断面図で、図面を簡潔かつ明快にするために装置の一部を除去してある。(b)は図1の線4−4に沿って見た、この装置の代替実施例の断面図で、図面を簡潔かつ明快にするために装置の一部を除去してある。
【図5】図1の線5−5に沿って見た、この装置の接合部のための代替実施例の断面図で、図面を明快にするために一部を除去してある。
【図6】この発明の強化した積荷積載装置の代替実施例の透視図である。
【図7】この発明の強化した積荷積載装置の代替実施例のドアの透視図である。
【図8】図6の線8−8に沿って見た、この発明の代替実施例の断面図で、図面を明快にするために一部を除去してある。
【図9】コンテナのパネル内の補強繊維の配置を示すために一部を破断した、この発明の装置の透視図である。
【符号の説明】
100 ユニット積荷積載装置
102 区画室
104 開口部
106 ドア
114 縁
116 レール
122 受け台
126 スリット
150 ユニット積荷積載装置
152 第1パネル
154 第2パネル
156 第3パネル
158 接合部
160 接合部
162 接合部
164 角隅
166 第1繊維
168 第3繊維
170 第2繊維
Claims (2)
- 積荷を収容するための区画室を有する強化したユニット積荷積載装置において、
前開口部を有する箱型コンテナであって、上パネルおよび下パネルを備え、前記上パネルが後パネルと1対の対向する側パネルとによって前記下パネルからある距離に保持され、前記上パネルがそれぞれ前記後パネルおよび各前記側パネルと複数の接合部を形成し、前記下パネルがそれぞれ前記後パネルおよび各前記側パネルと複数の接合部を形成し、かつ前記後パネルが各前記側パネルと接合部を形成する箱型コンテナと、
各前記側パネルおよび前記後パネル中にそれらパネルと一体に配置され、それらパネルの間の前記接合部上をほぼ垂直に横切って互いにほぼ平行に延びる第1の複数の繊維と、
前記上パネル、前記後パネルおよび前記下パネル中にそれらパネルと一体に配置され、それらパネルの間の前記接合部上をほぼ垂直に横切り、前記第1の複数の繊維にほぼ直交して互いにほぼ平行に延びる第2の複数の繊維と、
各前記側パネル、前記上パネルおよび前記下パネル中にそれらパネルと一体に配置され、それらパネルの間の前記接合部上をほぼ垂直に横切り、前記第1及び第2の複数の繊維にほぼ直交して互いにほぼ平行に延びる第3の複数の繊維と、を含み、
前記第1、第2および第3の複数の繊維が、それぞれがそれらの長手方向へ中断せずに連続的に延びるスペクトラ繊維であって、それら繊維が、前記区画室内での爆発の爆風作用に抗するように各前記パネルを強化する強化用繊維になっており、また、
縁を有するドアと、
前記縁の一部分に沿って前記ドアに形成されたレールと、
前記前開口部を縁取る受け台と、
前記ドアを滑動可能に受け入れるために前記受け台に形成されたスリットにして、前記区画室内に前記積荷を収容するために前記ドアが前記前開口部を蓋する時に、前記レールの少なくとも一部を前記受け台内に位置決めし、且つ前記区画室内で爆発が起った時にはそれに応動して前記レールを前記受け台と係合するように位置決めして前記ユニット積荷積載装置の破断に抵抗するようになっている、前記スリットと、
を含むことを特徴とする装置。 - 前開口部を有する箱型コンテナであって、上パネルおよび下パネルを備え、前記上パネルが後パネルと1対の対向する側パネルとによって前記下パネルからある距離に保持され、前記上パネルがそれぞれ前記後パネルおよび各前記側パネルと複数の接合部を形成し、前記下パネルがそれぞれ前記後パネルおよび各前記側パネルと複数の接合部を形成し、かつ前記後パネルが各前記側パネルと接合部を形成する箱型コンテナとして形成された、強化したユニット積荷積載装置の製造方法であって、
各前記側パネルおよび前記後パネルに一体に第1の複数の繊維を含め、これら第1の複数の繊維を、各該側パネルと該後パネルとの間の前記接合部上をほぼ垂直に横切って互いにほぼ平行に延在させる工程と、
前記上パネル、前記後パネルおよび前記下パネルに一体に第2の複数の繊維を含め、これら第2の複数の繊維を、該上パネル、該後パネルおよび該下パネルの間の前記接合部上をほぼ垂直に横切り、前記第1の複数の繊維にほぼ直交して互いにほぼ平行に延在させる工程と、
各前記側パネル、前記上パネルおよび前記下パネルに一体に第3の複数の繊維を含め、これら第3の複数の繊維を、各該側パネル、該上パネルおよび該下パネルの間の前記接合部上をほぼ垂直に横切り、前記第1および第2の複数の繊維にほぼ直交して互いにほぼ平行に延在させる工程と、を含み、
前記第1、第2および第3の複数の繊維として、それぞれがそれらの長手方向へ中断せずに連続的に延びるスペクトラ繊維を使用し、それら繊維を、前記コンテナ内での爆発の爆風作用に抗するように各前記パネルを強化する強化用繊維とし、また、
縁を有するドアを備え、該縁の一部分に沿って前記ドアにレールを設けるようにする工程と、
前記前開口部を縁取る受け台を前記上パネルに形成し、前記受け台は、前記ドアを滑動可能に受け入れるスリットを有していて、前記コンテナ内に前記積荷を収容するために前記前開口部を蓋する時に、前記レールの少なくとも一部を前記受け台内に位置決めし、且つ前記コンテナ内で爆発が起った時にはそれに応動して前記レールを前記受け台と係合するように位置決めして前記ユニット積荷積載装置の破断に抵抗するようにする工程と、
を含む製造方法。
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