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JP3731835B2 - 油圧操作用レバー装置 - Google Patents

油圧操作用レバー装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動2輪車の油圧ブレーキ用マスターシリンダ等に使用して好適な油圧操作用レバー装置に関する。
【従来の技術】
【0002】
特開平5−39078号には、自動2輪車の油圧ブレーキ用マスターシリンダが示され、マスターシリンダのピストンロッドの軸端部にレバーを設けた調節部材の先端を押圧部とし、これをピストンロッドの一端部へ押し当ててピストンロッドを直線的に移動させることにより油圧操作するものが示されている。
【0003】
実開昭64−19593号には、上記調節部材の先端にローラ又はボールを設けた押圧部とし、ここでピストンロッドの端部と転がり接触するものが示されている。
【0004】
なお、これらの従来例ではいずれも、調節部材とピストンロッドの接触部は特別な部材で覆われず、露出さている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記実開昭のようにレバーの調節部材の一端に形成された押圧部をピストンロッドへ転がり接触させると摩擦力が減少するため、レバーの回動によって発生するピストンロッドを移動させるための力をピストンロッド側へ効率的に伝達できる。
【0006】
一方、レバーの操作は、その円弧運動を押圧部における接触によってピストンロッドの直線運動に変換するものであるから、押圧部がピストンロッドの軸直交方向へ比較的大きく移動することによりピストンロッドをこじる方向に力が加わり、その結果、ピストンの摺動面における摩擦が大きくなり、それだけピストンを押す効率が悪くなるため、係る効率の向上が望まれている。
【0007】
さらに、調節部材とピストンロッドの球面接触部に水や埃等が侵入すると、これにより球面接触部の摩擦が大きくなり、これによっても上記効率が悪くなる。したがって、この点でも上記効率の改善が望まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1の発明に係る油圧操作用レバー装置は、油圧シリンダへ回動自在に支持されたレバーを回動することにより、このレバーに設けられた押圧部で油圧シリンダのピストンが取付けられているピストンロッドを直線的に移動させるようにした油圧操作用レバー装置において、
前記押圧部とピストンロッドの端部との間にそれぞれと球面接触するプッシュロッドを介在させ、このプッシュロッドの一端と前記押圧部とを回動自在に連結さるとともに、プッシュロッドの他端を、前記ピストンロッドの端部へ当接し、かつこのピストンロッドの軸直交方向への移動を規制するように連結したことを特徴とする。
【0009】
ここで、プッシュロッドを押圧部及びピストンロッドの端部とに連結するとは、プッシュロッドと押圧部及びピストンロッドの端部とが一種のリンク機構をなすように関連つけられることであり、連結構造は、リンクの連結節として機能できれば足り、その具体的な態様は、ボールジョイントのような相互に分離不能となる連結や、単に一方の凹部へ他方の球面部を挿入しただけであり、その挿入方向で相互に分離自在となるような連結構造のものを含む。
【0011】
また、プッシュロッド両端の球面接触部を被覆部材で覆うことができ、この場合、被覆部材を、押圧部側の球面接触部を覆うダストシールと、ピストンロッド側の球面接触部を伸縮自在に覆うブーツとに分離するとともに、このダストシールを、球面接触部の一部表面へ直接接触した状態で押圧部へ取付けるようにすることも特徴とする。
【0013】
請求項2の発明は、押圧部及びピストンロッド端部のそれぞれに球面接触する転動部材を押圧部へ転動自在に支持させるとともに、少なくとも押圧部側の球面接触部を被覆部材で覆うことを特徴とする。
【0015】
このとき、被覆部材を転動部材の一部転動面へ直接接触した状態で押圧部側へ取付けたダストシールとすることも特徴とする
【0016】
請求項3の発明は上記請求項2において、転動部材をボール状とし、押圧部に設けた球面状凹部内へ転動自在かつ分離不能に支持させることを特徴とする
【0017】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、押圧部とピストンロッドの端部との間にそれぞれと球面接触するプッシュロッドを介在させ、このプッシュロッドの一端と前記押圧部とを回動自在に連結するとともに、プッシュロッドの他端を前記ピストンロッドの端部へ連結させ、かつこのピストンロッドの軸直交方向への移動を規制してある。
【0018】
そこで、レバーを回動させると、プッシュロッドの一端部は、押圧部と回動自在に接続されているため、押圧部の円弧状をなす回動軌跡上を移動してピストンロッドの軸直交方向へ移動するが、プッシュロッドの他端部はピストンロッドの軸直交方向への移動を規制されている。
【0019】
このため、プッシュロッドは、ピストンロッドの端部における当接部を支点とし、押圧部側の端部がピストンロッドの軸線に対して傾き、レバーの回転はこの傾いたプッシュロッドを介してプッシュロッドとピストンロッドの当接部へ伝達され、このとき、押圧部の回動運動がプッシュロッドを介してほぼ直線運動へ変換されてピストンロッドへ伝達される。
【0020】
したがって、レバーの回転は常時ピストンロッドの端部に対してほぼその軸線方向へ伝達され、かつピストンロッドの端部におけるプッシュロッドの当接部がピストンロッドの軸直交方向へ移動せず、しかも、プッシュロッドの両端部が押圧とピストンロッドの端部とに球面接触しているから、ピストンロッドのこじりが少なくなり、ピストンの摺動面における摩擦を減少させるので、レバーによりピストンを効率的に押すことができる。
【0022】
さらに、プッシュロッド両端の球面接触部を覆う被覆部材を設けたので、球面接触部に対する水や埃の侵入を防ぎ、球面接触部における摩擦の増大を防止できるため、レバーの回動をピストンを押すための力としてピストンロッドへ効率的に伝達できる。
【0026】
そのうえ、被覆部材をダストシールとブーツに分離すれば、伸縮の必要がない押圧部側の球面接触部にダストシールを設け、伸縮の必要があるピストンロッド側にブーツを設けることにより、被覆対象に応じて機能分化でき、それぞれを最適な材料や形状にでき、かつ耐久時間の相違に応じて別々に交換できる。
【0027】
請求項2の発明によれば、押圧部及びピストンロッド端部のそれぞれに球面接触する転動部材を押圧部へ転動自在に支持させた形式のレバー装置においても、球面接触部の清掃が困難な押圧部側の球面接触部を少なくとも被覆部材で覆うことにより、レバーの回動によりピストンを効率よく押すことができる。
【0029】
また、被覆部材を転動部材の一部転動面へ直接接触した状態で押圧部側へ取付けられているダストシールとすることにより、被覆部材を必要最小限の大きさにできる。
【0030】
請求項3の発明によれば、上記転動部材をボール状とし、これを押圧部に設けた球面状凹部内へ転動自在かつ分離不能に支持させれば、球面接触部を簡単に形成できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1に基づいて自動2輪車の油圧ブレーキ用マスターシリンダに適用されたレバー装置に係る第1の参考例を説明する。
【0032】
ハンドルバー1にステー2を介して支持された油圧ブレーキ用のマスターシリンダ3に、枢軸4を介してブレーキレバー5の基部6が回動自在に軸着されている。
【0033】
基部6の一部には突部7が設けられ、ここにアジャストボルト8が進退自在に支持され、その一端はロックナット9で固定され、かつサークリップ11で抜け止めされている。
【0034】
アジャストボルト8の他端は、押圧部をなすジョイント部12が設けられ、ここに球面状凹部13が形成され、ジョイント部12の周囲に環状溝14が形成されている。
【0035】
球面状凹部13にはプッシュロッド15の一端に形成された球状部16が嵌合され、ジョイント部12とプッシュロッド15は、ジョイント部12をカシメることにより球面状凹部13と球状部16の球面接触部において屈曲自在かつ分離不能となるボールジョイント状に連結されている。
【0036】
プッシュロッド15の他端17も球面に形成され、マスターシリンダ3内から延出するピストンロッド18の一端に形成された断面略U字状の凹部19内へ嵌合している。
【0037】
プッシュロッド15の他端17は、凹部19の内面と点接触してプッシュロッド15を傾動自在かつ分離自在にピストンロッド18側へ連結するとともに、ピストンロッド18の軸直交方向への移動を規制されている。
【0038】
ピストンロッド18が進退するために形成されたマスターシリンダ3の開口部周囲には略筒状をなすブーツ20の一端21が密着固定され、他端22はジョイント部12の環状溝14へ嵌合して密着取付されている。
【0039】
ブーツ20は被覆部材の一具体例であり、ゴム等の弾性に富む適宜材料で形成され、レバー5の回動に伴うジョイント部12、プッシュロッド15及びピストンロッド18の各動きに応じて伸縮自在になっている。
【0040】
ブーツ20の中間部内側には仕切壁23が設けられ、この仕切壁23の中央部に形成された穴をプッシュロッド15が貫通することにより、ブーツ20内を球状部16側と他端17側との小室に区分している。
【0041】
なお、マスターシリンダ3は公知の構造を用いており、リターンスプリング25によりピストンロッド18を図の右方向へ移動するように付勢し、同時にブレーキレバー5も戻り方向へ付勢している。
【0042】
リターンスプリング25の弾力に抗してピストンロッド18を押し込めば、ピストン26の左方移動によりマスターシリンダ3内の作動油が加圧されて吐出口27より吐出される。
【0043】
その後レバー5を戻すと、リターンスプリング25によりピストン26が図の右方へ移動し、連通口28を通してリザーブタンク29よりマスターシリンダ3内へ給油される。
【0044】
次に、第1の参考例の作用を説明する。図2は作用図であり、この図において、枢軸4を中心にブレーキレバー5を矢示A方向へ引くと、ジョイント部12は枢軸4を中心とする軌跡円弧B上を移動してプッシュロッド15を押す。
【0045】
このとき、ジョイント部12は回動によりピストンロッド18の軸線Cに対して傾きが変化するが、球面状凹部13が球状部16と球面接触しているため、摩擦の少ない状態で球状部16に対する接触角度を変化しながらプッシュロッド15を押す。
【0046】
このとき、プッシュロッド15の他端17は、凹部19の内面とほぼピストンロッド18の軸線C上で球面接触し、傾動自由であるがピストンロッド18の軸直交方向へ移動を規制されている。
【0047】
したがって、プッシュロッド15はジョイント部12が回動するにもかかわらず、あまり傾くことなく、ピストンロッド18の軸線Cとほぼ平行に沿った状態を維持できる。
【0048】
その結果、プッシュロッド15は、ピストンロッド18の軸線Cに対してできるだけ平行に近い状態でピストンロッド18を押すことができるようになるので、ピストンロッド18に対するこじりが少なくなる。
【0049】
このため、ピストン26のマスターシリンダ3に対する摺動面の摩擦を増大させることがなくなり、しかも、プッシュロッド15とジョイント部12及びピストンロッド18の各接触部が球面接触であるから、レバー5の回動で効率よくピストン26を移動させることができる。
【0050】
しかも、ジョイント部12とプッシュロッド15の端部である球状部16とをボールジョイント状に連結したので、摩擦が少なくかつ確実な連結が可能になる。そのうえジョイント部12を交換可能部品であるアジャストボルト8を利用して形成できるので従来構造に対する変更を少なくできる。
【0051】
また、プッシュロッド15の他端17を略U字状断面の凹部19内へ嵌合したので、ピストンロッド18側との分離が容易であり、その結果、レバー5の交換作業も容易になる。
【0052】
そのうえ、球面状凹部13と球状部16及び他端17と凹部19の各球面接触部をブーツ20で覆ったので、これからの球面接触部へ水や埃が侵入しにくくなり、これらの侵入による摩擦力の増大を防止し、効率の低下を防止できる。
【0053】
しかも、一つのブーツ20の両端21、22をマスターシリンダ3の開口部周囲及びジョイント部12側へ取付けることにより、少ない部品点数で複数の球面接触部を簡単に覆うことができる。
【0054】
さらにブーツ20の中間部内側に仕切壁23を設けることにより、球面状凹部13と球状部16の球面接触部と他端17と凹部19の球面接触部を分離するので、ブーツ20が長くなっても各球面接触部に対する水や埃の侵入を有効に防止できる。
【0055】
図3はプッシュロッド15とアジャストボルト8側の球面接触部の構造のみを変更した第2の参考例に係り、以下、前参考例と共通する部材には共通符合を用いて示し、重複説明を省略するものとする(以下の参考例及び実施例も同じ)。
【0056】
この例では、アジャストボルト8の先端に球状部30を設け、プッシュロッド31側の一端に、これを回動自在に嵌合して連結するためのジョイント部32を設け、ここに球面状凹部33を形成してある。ジョイント部32の周囲には環状溝34が形成されている。
【0057】
被覆部材35は略円錐形の袋状をなし、その一端側である開口部周縁部36はマスターシリンダ3のピストンロッド18が進退するための開口部周囲へ密接され、他端側の頭部37は球面状凹部33と球状部30を覆っている。
【0058】
この頭部37には小さな穴が形成され、ここをアジャストボルト8のネジ部が貫通することにより、頭部37の穴の周囲が球状部30の首部分へ密接し、かつ頭部36の内壁に形成された環状突起部38が環状溝34へ密に嵌合されている。
【0059】
したがって、この場合は頭部37側が球面状凹部33と球状部30の球面接触部に対するダストシールとなり、開口部周縁部36側が他端17と凹部19との球面接触部に対するブーツとなり、前参考例同様の効果に加えて、単一の被覆部材35に複数機能を持たせることができる。
【0060】
図4は、被覆部材を参考例と別形態にした第1の実施例であり、この被覆部材40は、伸縮動作の不要な球状部16側のダストシール41と、伸縮動作を必要とする他端17側のブーツ42に分離されている。
【0061】
ダストシール41は、ジョイント部12の表面へ密接するとともに、リップ部43が球状部16の球面に密接され、かつ環状縁部44がジョイント部12の環状溝14と嵌合されている。
【0062】
ブーツ42は、略袋状をなし、その開口部45はこれまでのもの同様にマスターシリンダのピストンロッド用開口部周囲へ密接され、頭部46に形成されたプッシュロッド15の外径よりも小さな穴47にプッシュロッド15が貫通されている。
【0063】
このようにすれば、被覆部材40をダストシール41とブーツ42に分離し、伸縮の必要がないジョイント部12側の球面接触部にダストシール41を設け、伸縮の必要があるピストンロッド18側にブーツ42を設けることにより、被覆対象に応じて機能分化でき、それぞれを最適な材料や形状にでき、かつ耐久時間の相違に応じて別々に交換できる。
【0064】
図5は、転動部材を用いた形式に係る第3の参考例であり、この例では、アジャストボルト8の一端に設けられているジョイント部12の先端に形成された球面状凹部50内へボール51を転動自在に支持している。
【0065】
この球面状凹部50はピストンロッド18の一端に当接し、ブレーキレバー5の回動により、転がり接触しつつピストンロッド18の軸端部52を押す。
【0066】
ブーツ55は単純な筒形であり、その一端56はピストンロッド18の周囲へ密接され、他端57はジョイント部12の環状溝14へ嵌合されている。
【0067】
このようにすると、ブレーキレバー5を回動するとき、ボール51の転動による転がり接触でピストンロッド18を押すので摩擦力を軽減できるとともに、ブーツ55によって、球面状凹部50とボール51の球面接触部及びボール51と軸端部52との球面接触部へ水や埃が侵入し、摩擦が増大しないようにできる。
【0068】
そのうえ、転動部材としてのボール51を用い、これをジョイント部12に設けた球面状凹部50内へ転動自在かつ分離不能に支持させることにより、転がり接触する押圧部を簡単に形成できる。
【0069】
図6は、図5におけるブーツ55の取付構造に関する変形例(第4の参考例)であり、ブーツ55の他端57に溝58が形成され、ここにジョイント部12の周囲へ形成されたフランジ59が嵌合している。
【0070】
図7は、図5におけるブーツ55のさらに別の変形例(第5の参考例)であり、ブーツ55の中間部内側に環状突起部60が形成され、これがピストンロッド18の端部近くに形成された環状溝61へ密に嵌合されている。他の構成は図5と同様である。
【0071】
このようにすると、各球面接触部に対する水や埃の侵入を防ぐことができることはもとより、レバーを交換するとき、ブーツ55をピストンロッド18側へ残してジョイント部12側だけを分離できる。
【0072】
図8は、さらに別の変形例(第2の実施例)であり、この例の被覆部材は、ジョイント部12の表面へ密接するダストシール70として形成され、リップ71がボール51の外周へ密接するとともに、かつ環状縁部72がジョイント部12の環状溝14へ密に嵌合している。
【0073】
これにより、清掃が困難な、ボール51と球面状凹部50の球面接触部に対して、重点的にに水や埃の侵入を防ぐことができ、被覆部材を必要最小限の大きさにできる。
【0074】
図9は、第1の参考例においてプッシュロッド15の形状並びにジョイント部12との連結構造を変更した第6の参考例に係り、本例では、プッシュロッド15の両端に球状部16、87を設け、一方、ジョイント部12に略V字状断面をなす凹部83を設けてある。
【0075】
プッシュロッド15の球状部16は、この凹部83内へ単に挿入されてその内面に形成されている球面状凹部13と球面接触し、挿入方向へ分離自在になっている。
【0076】
このようにしても、プッシュロッド15はジョイント部12の回動をピストンロッド18側へほぼ直線運動へ変換して伝達するための連結構造であり、しかもジョイント部12側をカシメる必要がないだけ製造が容易になり、かつメンテナンス性も向上する。
【0077】
球状部87は、ピストンロッド18の凹部19内へ挿入されてその内面と球面接触しており、この部分の連結構造は図1に示した第1の参考例と実質的に同じであり、かつ本例の前記ジョイント部12側との連結構造とも類似したものになっている。他の部分は第1の参考例と共通するので説明を省略する。
【0078】
なお、本願発明は前記の各実施例に限定されず種々に変形可能であり、例えば、図5乃至図8のボールに代えてローラー状の転動部材を用いることもできる。また、油圧クラッチ等のマスターシリンダにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の参考例を示す図
【図2】 上記の作用説明図
【図3】 第2の参考例を示す図
【図4】 被覆部材を変更した第3の参考例を示す要部の拡大断面図
【図5】 第4の参考例に係る図1と同様の図
【図6】 第1の実施例に係る要部拡大断面図
【図7】 第5の参考例に係る同様図
【図8】 第2の実施例に係る同様図
【図9】 第6の参考例に係る図1と同様の図
【符号の説明】
3:マスターシリンダ、4:枢軸、5:ブレーキレバー、7:突部、8:アジャストボルト、12:ジョイント部(押圧部)、13:球面状凹部、15:プッシュロッド、16:球状部、17:他端、18:ピストンロッド、19:凹部、20:ブーツ(被覆部材)

Claims (3)

  1. 油圧シリンダへ回動自在に支持されたレバーを回動することにより、このレバーに設けられた押圧部で油圧シリンダのピストンが取付けられているピストンロッドを直線的に移動させるようにした油圧操作用レバー装置において、
    前記押圧部とピストンロッドの端部との間にそれぞれと球面接触するプッシュロッドを介在させ、
    このプッシュロッドの一端と前記押圧部とを回動自在に連結
    プッシュロッドの他端を、前記ピストンロッドの端部へ当接し、かつこのピストンロッドの軸直交方向への移動を規制するように連結し、
    前記プッシュロッド両端の球面接触部を被覆部材で覆うとともに、
    この被覆部材は、前記押圧部側の球面接触部を覆うダストシールと、前記ピストンロッド側の球面接触部を伸縮自在に覆うブーツとに分離され、前記ダストシールは、前記球面接触状部の一部表面へ直接接触した状態で前記押圧部へ取付けられていることを特徴とする油圧操作用レバー装置。
  2. 油圧シリンダへ支持されたレバーを回動することにより、このレバーに設けられた押圧部で油圧シリンダのピストンが取付けられているピストンロッドを直線的に移動させるようにした油圧操作用レバー装置において、
    前記押圧部及び前記ピストンロッド端部のそれぞれに球面接触する転動部材を前記押圧部へ転動自在に支持させ、少なくとも前記押圧部側の前記球面接触部を被覆部材で覆うとともに、
    この被覆部材は前記転動部材の一部転動面へ直接接触した状態で前記押圧部側へ取付けられているダストシールであることを特徴とする請求項1記載の油圧操作用レバー装置。
  3. 前記転動部材がボール状であり、前記押圧部に設けた球面状凹部内へ転動自在かつ分離不能に支持されていることを特徴とする請求項に記載した油圧操作用レバー装置。
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