JP3729154B2 - パターン欠陥検査方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体デバイス製造やフラットパネルディスプレィの製造に代表される微細パターン欠陥及び異物等の検査や観察に用いられるレーザ光を照明光として用いる欠陥検査装置およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体の高集積化に伴い、回路パターンは益々微細化の傾向にある。この中で、半導体素子をホトリソ工程で製造する際に用いられるマスクやレチクル、これらに形成された回路パターンが露光によって転写されるウェハ上のパターン欠陥は、益々高解像度での検出が要求されている。解像度を高める手法として、検出する照明光の波長を可視光から紫外光へ短波長化することが掲げられる。従来は、光源として例えば水銀ランプや、キセノンランプ等が用いられ、ランプの持つ種々の輝線の中から必要とする波長のみを光学的に選択して使っていた。
【0003】
しかしながら、パターン検査装置では高解像に加えて高速化も要求されるため、高輝度照明が必要である。ランプによる照明では、紫外領域での輝線はわずかであり、高速化のための十分な光量を得るためには光源が大形化し、照明効率が低下する。また、広帯域化により高輝度照明を得たとしても、今度はパターン検出に用いる光学系の色収差補正が困難であるなどの課題がある。
【0004】
そこで、半導体製造においてパターン検査装置と同様な高解像度が要求される露光装置においては、波長248nmのKrFエキシマレーザ光源を搭載した露光装置が主流となってきている。さらに、より波長の短い波長193nmのArFレーザ光源を用いた露光装置も開発されている。
【0005】
しかしながら、これらのレーザ光源は、装置が大形であるばかりでなく、有害であるフッ素ガス等を使用しているため、所定の安全対策が必要である等の課題がある。
【0006】
最近、他の紫外レーザ光源として、固体レーザであるYAGレーザ光を非線形光学結晶により波長変換し、YAGレーザ光の第3高調波(波長355nm)、あるいは第4高調波(波長266nm)を得ることができる、取り扱いの簡単な小型化を実現したレーザ光源も開発されてきた。検査装置においては、このような小型で取り扱いの容易な紫外光を発生するレーザ装置を用いることが有利である。
【0007】
レーザ光は、可干渉性の良さから、試料に照明を行う際、光束に強弱を生じさせ、試料上で干渉縞を生じさせることになる。レーザを用いたパターン検査装置としては、特開平11−271213に記載しているように、光源であるレーザ光をフライアイレンズに照射して、複数の光源を作成しこれを検査試料に照明して照明光を均一化する。この試料上からの光の強度を蓄積型のCCDラインセンサで検出するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したレーザを用いた従来のパターン検査装置では、以下のような問題があった。
【0009】
レーザ光源からの照射光をフライアイレンズによって多点光源とし、コンデンサレンズによって検査試料全面に照明しているが、このフライアイレンズとコンデンサレンズの焦点位置によって、おのずと検査する試料に対する照明光の照射角度は一定となる。試料表面には、半導体プロセスによって何層もの回路パターンが形成されている。パターン形成は、下層パターンの上に随時、上層のパターンが形成され、パターンの間には薄膜が形成されている。パターン検査は主に上層のパターンについて検査されるが、照明光で試料表面を照明すると、薄膜表面からの反射光と、薄膜内部からの反射光が混在する。薄膜内部からの反射光は薄膜の厚さによって反射光の強度が変化する。
【0010】
試料1の表面に絶縁膜などの薄膜が形成されている状態での反射強度について説明する。図11に干渉のモデルを示す。入射する照明光37の波長をλ、垂線との角度をθ、空気層34の屈折率をn0とし、薄膜35の厚さをt1、屈折率をn1、基板36の屈折率をn2とする。薄膜35表面での反射光38の反射強度をr01、薄膜35を透過し、基板36で反射した反射光39の反射強度をr12とし、この合成された反射光をRと定義する。これらは、フレネルの式として理論的にモデル化が可能であり、数式1から数式4に示すように表される。
【0011】
【数1】
【0012】
【数2】
【0013】
【数3】
【0014】
【数4】
【0015】
その結果の一例を図12に示す。横軸に薄膜35の膜厚t1を、縦軸に合成された反射強度Rを示すと薄膜の膜厚変化による反射強度の変化は波形40のような軌跡を辿る。
【0016】
しかし、照明にレーザ光を用いる場合、レーザ光は点光源であるため、照明シグマ(σ)を確保するため、例えば対物レンズに走査して入射させる必要がある。走査して入射させることは、基板に対する入射角度が変化して基板に照射されるレーザ光の照度が変化するため、入射角度が大きい場合と小さい場合では、薄膜35の膜厚の応じて図8に示すような反射強度分布になり、この状態で試料1の検査を行うと、薄膜35の膜厚の分布による反射強度変化が明るさ変化となってしまい、検出感度が低下することになる。
【0017】
本発明の目的は、上記問題を解消し、紫外レーザ光を光源として用いるパターン欠陥検査方法及びその装置において、微細パターンを高解像度でしかも安定して検査することを実現するとともに、高信頼性のパターン欠陥検査装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、以下のようなパターン欠陥検出方法およびその装置が提供される。
【0019】
すなわち、紫外光で半導体回路パターンを照明し、該回路パターンの欠陥を検出するパターン欠陥検査装置であって、レーザ光源と、該レーザ光源から射出されたレーザ光の光路中にあって、該レーザの可干渉性を低減するコヒーレンス低減手段と、該コヒーレンス低減手段を通過したレーザ光を対物レンズの瞳位置に集光させる集光手段とを備え、該集光手段により前記対物レンズの瞳上に集光されたレーザ光を、瞳内で任意の走査幅でもって前記コヒーレンス低減手段で走査し、前記基板に対する照明角度に応じて前記レーザ光の走査速度を可変することにより前記基板上からの反射光強度を均一にする手段、あるいは、前記基板表面からの反射光強度が均一になるように前記基板に対する照明角度に応じて異なる透過率を有する濃度調節手段を備えて、パターンからの反射光を、基板の上方位置より検出する手段により、前記基板を一定速度で移動しつつ、前記検出手段で回路パターンからの反射光を連続的に検出する構成にした。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係わるパターン欠陥検査装置の実施形態について図1〜図13を用いて説明する。
【0021】
図1は、本発明によるパターン欠陥検査装置の第1の実施形態の構成図を示す。ステージ2の上に、試料1である被検査パターンが形成された半導体ウェハ(被検査対象物)が載置される。ステージ2は、Z方向および回転方向に移動可能なZステージ52、Yステージ51及びXステージ50および各ステージの位置を測定する図示していない位置測定器を備え、中央処理装置19に接続されているステージ制御回路100により制御されて、それぞれ任意の位置に移動可能である。
【0022】
3は、遠紫外領域で高輝度の照明を行うために、遠紫外レーザ光を出射する紫外レーザ光源(紫外レーザ発生装置)で、この紫外レーザ光源3から発せられたレーザ照明光L1は、ミラー4で反射されて濃度調整装置210、ビームエキスパンダ5、マルチスポット成形器65、レンズ66、コヒーレンス低減光学系6、レンズ7、偏光ビームスプリッタ9、及び偏光素子群10を介して対物レンズ11に入射し、被検査パターンが形成された試料1上に照射される。ビームエキスパンダ5は、紫外レーザ光をある大きさに拡大するものであり、拡大されたレーザ照明光L1は、レンズ7によって対物レンズ11の瞳11a付近に集光された後、試料1上に照射される。
【0023】
濃度調整装置210は、イメージセンサ13に到達する試料1からの反射光がイメージセンサ13の飽和感度以上にならないように、レーザ照明光L1の照度を調節するものであり、モータ200で回転させて透過濃度を連続的に又は段階的に変化させるものである。また、図1で、光路中に配したミラー214は、レーザ照明光L1の一部を検査に支障のない範囲で分岐して、光電素子215でレーザ光源3の状態を監視するものであり、図示していない検出信号は、中央処理装置19に送られモニタされる。200はレーザ光源3の位置決め手段であって、レーザ光源3に異常が検知された場合、レーザ光源3は正常なものと交換されるが、交換時に、位置決め手段200を用いることにより、正常なレーザ光原3を取り付け時の位置出しを容易に行うことができる。
【0024】
試料1上に照射されたレーザ照明光L1による試料1からの反射光は、試料1の垂直上方より対物レンズ11、偏光素子群10、偏光ビームスプリッタ9、結像レンズ12を介してイメージセンサ13で検出される。偏光ビームスプリッタ9は、レーザ光の偏光方向が反射面と平行な場合は反射し、垂直な場合は透過する作用を有し、ここではレーザ照明光L1が全反射するように配置されている。また、偏光素子群10は、レーザ照明光L1及び試料1からの反射光の条件を変える機能を有し、1/2波長板10a、1/4波長板10bから構成され、上方に配したミラー28、レンズ29、TVカメラ30によって、パターン反射光の対物レンズ11の瞳位置での瞳像の明るさを基に、図示していない駆動機構により回転制御される。イメージセンサ13は、例えば紫外光を検出できる蓄積形のセンサ(時間遅延積分型イメージセンサ:以下、TDIセンサという)で形成され、被検査対象物である試料1上に形成された被検査パターンからの反射光の明るさ(濃淡)に応じた濃淡画像信号13aを出力する。
【0025】
ここで、TDIセンサ13は、図2に示すように、1次元型のイメージセンサが多段に接続された構成をしており、中央処理装置19からの制御信号により、連続的に移動するYステージの移動と同期して試料1を最初の段の1次元イメージセンサ131で撮像する。この撮像して得た信号を第2段目の1次元イメージセンサ132に転送する。次に、Yステージが移動することにより、先ほど最初の段の1次元イメージセンサ131で撮像された試料1上の領域の像が次の段の1次元イメージセンサ132の位置に移動したときに、この領域の像をこの次の段の1次元イメージセンサ132で撮像して、その検出信号を最初の段の1次元イメージセンサ131で撮像して転送されてきた信号に加算する。これを多数の段の1次元イメージセンサ13nに渡って順次繰り返すことにより、各段の1次元イメージセンサからの検出信号が蓄積されて出力される。
【0026】
上記した構成により、中央処理装置19からステージ制御回路100に指令を出し、Yステージ51を走査して試料1を等速度で移動させつつ、図示していない焦点検出系によって試料1のZ方向の変位を検出し、試料1表面が常に対物レンズ11の合焦点位置となるようにZステージ52を制御して、イメージセンサ(TDIセンサ)13により被検査対象物1上に形成された被検査パターンの明るさ情報(濃淡画像信号)を、図示していないYステージ51の位置検出器からのYステージ51の位置情報に基づいて、連続的に移動するYステージ51の移動に同期して検出する。そして、イメージセンサ13から得られる濃淡画像信号13aは、信号処理回路23に入力されて試料1の欠陥検査が行われる。
【0027】
信号処理回路23はA/D変換器14、階調変換器15、遅延メモリ16、比較器17、及び中央処理装置19等から構成される。なお、A/D変換器14は、イメージセンサ13から得られる濃淡画像信号13aをディジタルに変換する。なお、ステージに設けられた校正板400は、上記焦点検出系の合焦点位置を設定するものであり、オフセット調整により試料1表面の任意のZ位置に,自動焦点位置を決めることができる。ここで、A/D変換器14は、信号処理回路23にではなく、イメージセンサ(TDIセンサ)13の直後に配置して、検出光学系150の中に入れてもよい。この場合、検出光学系150から信号処理回路23へは、ディジタル画像信号が転送される。
【0028】
階調変換器15は、例えば8ビットの階調変換器で構成され、A/D変換器14から出力されるディジタル画像信号に対して特開平8−320294号公報に記載されたような階調変換を施すものである。階調変換器15は対数、指数、多項式変換等を施し、プロセスで半導体ウェハ等の被検査対象物1上に形成された薄膜と、レーザ光が干渉して生じた画像の明るさむらを補正するものである。
遅延メモリ16は、階調変換器15からの出力画像信号をイメージセンサ13の走査幅でもって、半導体ウェハ等の試料1上を構成する1セル又は1チップ又は1ショット分記憶して遅延させるものである。
【0029】
比較器17は、階調変換器15から出力される画像信号と、遅延メモリ16から得られる画像信号とを比較し、不一致部を欠陥として検出するものである。即ち、比較器17は、遅延メモリ16から出力されるセルピッチ等に相当する量だけ遅延した画像と、検出した画像とを比較するものである。中央処理装置19は、キーボード、記録媒体、ネットワーク等から構成された入力手段18を用いて設計情報から得られる半導体ウェハ等の被検査対象物1上における配列データ等の座標を入力しておくことにより、この入力された半導体ウェハ1上における配列データ等の座標に基づいて、比較器17による比較検査結果を基に、欠陥検査データを作成して記憶装置20に格納する。この欠陥検査データは、必要に応じてディスプレイ等の表示手段21に表示することもでき、また出力手段22に出力して、例えば他のレビュー装置等で欠陥箇所の観察も可能である。
【0030】
なお、比較器17の詳細は、例えば、特開昭61−212708号公報に開示されているようなものでよく、例えば、図3に示すように、階調変換機15から出力された比較画像Iiと遅延メモリ16から出力された参照画像Irとの位置を合わせる位置合せ回路171や、位置合せされた比較画像Iiと参照画像Irとの差画像Idを検出する差画像検出回路172、この差画像検出回路172で検出された差画像Idをあるしきい値を用いて2値化する不一致検出回路173、この不一致検出回路173で2値化された出力より面積や長さ、座標等を抽出する特徴抽出回路174から構成されている。
【0031】
パターン欠陥検査において、高解像を得るためには波長の短波長化が必要であり、かつ検査速度の向上には高輝度な照明が必要である。従来の照明光源として、水銀キセノン等の放電ランプが多く用いられ、ランプの持つ発光スペクトル(輝線)のうち、可視域を広範囲に使うことにより、照明の高輝度化を図っていた。これに対し、ランプからの紫外、深紫外領域での輝線は、可視光に比べて、数パーセント程度であり、必要輝度を確保するためには大形の光源が必要であると共に、光源からの発熱の影響が光学系に及ばないようにするために光学系を遠ざける必要があるが、スペース的にも限界が生じてしまう。このような観点から、本発明では、短波長を容易に確保できる紫外レーザ光または遠紫外(深紫外)レーザ光(Deep Ultraviolet Rays:以下、DUV光と記す)を光源として用いる。本発明で言う紫外レーザ光とは、波長が100nm〜400nm程度のレーザ光を示し、DUVレーザ光とは、波長が100nm〜314nm程度のレーザ光を示す。
【0032】
一般的にレーザには、可干渉性(コヒーレンスを有する)があり、被検査対象物1上の回路パターンをレーザ照明した場合、スペックルノイズ(干渉縞)が発生してパターンの欠陥検出の障害となってしまう。このため、本発明では、空間的にレーザ照明光のコヒーレンスを低減するようにしたコヒーレンス低減光学系6を用いて、スペックルノイズを低減するようにしている。
【0033】
図4はコヒーレンス低減光学系6についての一実施例を示す斜視図である。本発明では、光路中に設けた2枚の走査ミラー41,44により、レーザ照明光L1を対物レンズ11の瞳上で二次元走査することによりコヒーレンスの低減を図っている。このコヒーレンス低減光学系6に入射するレーザ照明光L1は、ビームエキスパンダ5である大きさに拡大された後、マルチスポット成形器65に入射して、このマルチスポット成形器65の焦点位置に複数のレーザスポット(マルチスポット像)を形成するように構成されている。
【0034】
マルチスポット成形器65の一例としては、図5(a)に示すように、シリンドリカルレンズアレイ71を直交させて配置させるか、あるいは同図(b)に示すように、ロッドレンズ72を2次元的に配置したものを用いることが考えられる。
【0035】
マルチスポット成形器65から出射したレーザ照明光L1は、レンズ66及びコヒーレンス低減光学系6内の62、63、およびレンズ7、偏光ビームスプリッタ9を介して対物レンズ11の瞳11a(図7参照)に集光する。マルチスポット成形器65の焦点位置は、対物レンズ11の瞳11aと共役であり、また、走査ミラー41、44の反射面と試料1の表面が共役となっている。走査ミラー41、44は、それぞれ往復回転するモータ61、64に取り付けられ、図示しない駆動信号(例えば正弦波、三角波信号等)を中央処理装置19で発生させてモータ61、64に入力することにより、回転振動し、結果的に対物レンズ瞳11a上でレーザスポットを二次元的に走査する。モータ61、64の駆動信号は、ステージの位置制御を行うための位置検出器(図示せず)のエンコーダパルス等を用いて、例えば正弦波、三角波などの信号波形を作成し、イメージセンサ13の蓄積時間に同期して信号波形を1周期づつ変化させる。また、レーザスポットの走査幅は、信号波形の振幅を変えることにより変化させる。
【0036】
本発明では、対物レンズ瞳11a上でのレーザ走査の軌道を、照明光路中に配したミラー24で光路を分岐し、対物レンズの瞳11aと共役位置に配したスクリーン25上に投影して観察できるようにしている。スクリーン25は、例えば紫外光照射によって蛍光を発する性質を持ち、不可視の紫外レーザ光を可視化するものである。図6はスクリーン25上に形成されたレーザの走査軌道をレンズ26とTVカメラ27により検出した場合の一例である。
【0037】
イメージセンサ13に検出される画像の良否は照明条件に左右される。本発明では、走査ミラー41、44の走査幅を制御することにより、対物レンズ11の瞳11a上での照明σを可変にし、対物レンズ11の瞳11a上でのレーザ走査周期がイメージセンサ13の蓄積時間と同期して行われるように、モータ61、64に入力される駆動信号を制御している。ここで照明σとは、対物レンズ瞳に対するマルチスポット照明の占める割合を指しており、σ=1は対物レンズの瞳全体をある一定時間内にマルチスポットが走査して塗りつぶすことである。対物レンズの瞳上に形成されるマルチスポット像の倍率は、レンズ66とレンズ7の焦点距離の関係より決定することができる。すなわち、同じ照明σを得る場合、同じ数のスポットを用いるならば、小さいマルチスポット像よりも、大きいマルチスポット像を用いて走査した方が、少ない走査回数にすることが可能である。
【0038】
ところで、パターン検査の速度を向上するためには、試料1上でイメージセンサ13が走査する幅を大きくすることが必要であるが、同時に照明幅も大きくする必要がある。本光学系では、図7(a)に示すように、対物レンズ11の瞳11aに入射するレーザ光のNA(開口数)を大きくし、集光するレーザスポット径を小さくする程、試料上で大きな照明幅を得ることができるが、このようにすると図6(a)に示すようなレーザスポットの間隔113a、113bが広くなってしまう。このような構成で対物レンズ11の瞳をマルチスポット走査により塗りつぶすためには、例えば、瞳上でのレーザ走査を円形走査とするならば、図6(b)の如く、1走査(1回転走査)毎に走査幅をマルチスポット像の形状(レーザスポット径)に合わせて小さく(円の半径を小さく)して螺旋軌道90を辿らせるようにする。この場合、レーザ照明光L1は、試料1上で試料表面に立てた法線とレーザ照明光L1の入射方向との為す角度、即ち、入射角θを変化させながら、試料1表面の同位置に照射されることになるから、照明の入射角θが大きい程、瞳上での円形走査距離が長く、また、入射角θが小さい程、円形走査距離が短くなるため、試料1の表面の単位面積当りに照射される照明光の照射時間がレーザ照明光L1の入射角θにより異なる。このため、試料1の表面の薄膜35の膜厚の変化に対する入射角θの違いによる反射強度分布は、結果的に、図8に示すようになる。このため、試料表面のパターン上に形成された薄膜の膜厚変化が、画像の明るさむらとなり、遅延メモリ16から出力される参照画像と比較画像とを比較検査した際に、回路パターンの正常部を欠陥として誤検出する恐れがある。
【0039】
このため本発明では、第1の実施例として、図9に示すように、レーザの入射角θによって透過率が変化する濃度フィルタ8を光路中に配して反射強度を均一にして検出するようにした。濃度フィルタ8は、例えば図10に示すようにコヒーレンス低減光学系6のレンズ81とレンズ82との間で、例えば回転走査する走査ミラー41、44の後でもって対物レンズ11の瞳11aと共役な位置に配置する。なお、濃度フィルタ8透過率の割合は、実験的に求めることができる。
【0040】
また、このほかの第2の実施例として、対物レンズ11の瞳11a上でのレーザ照明光L1の走査軌道に合わせて、レーザ照明光L1の照度を可変して対物レンズに入射させることも考えられる。すなわち、レーザ照明光L1の走査軌道をスクリーン25、レンズ26、TVカメラ27で検出し、レーザ照明光L1を走査するモータ61、64に入力される駆動信号との位置関係を予め測定しておき、駆動信号を一定間隔でサンプリングしながら、レーザ照明光L1の照度を図1に示す濃度可変手段88にて高速に制御するものである。濃度可変手段88としては、例えばA/O変調器などの光学素子を用いればよい。
【0041】
このように、本発明では、レーザ照明光L1の2次元走査の周期とイメージセンサ(TDIセンサ)13の撮像の周期を同期させ、かつ、照明の入射角θを各周期ごとに順次変化させるので、試料1の表面の光学的に透明な膜の膜厚分布の影響が低減された画像を検出することが可能になる。
【0042】
すなわち、本発明では、試料1のある個所の像が、TDIセンサ13の第1段目の1次元型のイメージセンサ131(図3参照)で撮像されるときに、試料1を照明するレーザ照明光L1は、対物レンズ11の入射瞳11a上で2次元的に走査されて試料1へ入射角θ1で入射し、次に試料1が移動することにより試料1上の同じ個所がTDIセンサ13の第2段目の1次元型のイメージセンサ132で撮像されるときには、試料1を照明するレーザ照明光L1は、対物レンズ11の入射瞳11a上で2次元的に走査されて試料1へ入射角θ2で入射する。そして、第2段目の1次元型のイメージセンサ132からは、第1段目の1次元型イメージセンサ131で検出した試料1のある個所の像の検出信号と第2段目の1次元型イメージセンサ132で検出した試料1のある個所の像の検出信号とが加算された信号が第3段目の1次元型イメージセンサ133に転送され、第3段目の1次元型イメージセンサ133からは、この加算された信号に、第3段目の1次元型イメージセンサ133で撮像された入射角θ3で入射したレーザ照明光L1で照明された試料1の同じ個所の像の検出信号が更に加算されて、次の第4段目の1次元型のイメージセンサ134に転送される。
【0043】
このように、TDIセンサ13の各段の1次元型イメージセンサは、それぞれ試料1への入射角θが異なるレーザ照明光L1で照明された試料1の同じ個所の像を検出し、それらの検出信号を足し合わせた信号が出力される。すなわち、TDIセンサ13からは、試料1上の同一の場所におけるレーザ照明光L1の入射角θが異なる複数の画像が足し合わされて平均化された画像信号が出力されることになる。これにより、試料1の表面の光学的に透明な膜の膜厚分布の影響を低減することができ、高い感度を維持しながら欠陥を検出することが可能になる。
【0044】
次に、コヒーレンス低減光学系6の他の実施例を、図13を用いて説明する。この実施例においては、図4に示した走査ミラー41、44の後に円形状の拡散板(回転する光学素子)50を設けてモータ51で高速に回転させるものである。すなわち、レンズ82(およびレンズ7)の焦点位置付近に表面が適度な粗さに加工された拡散板50を配置しモータ51によって対物レンズ11の瞳11a上にある程度広がりをもって集光される紫外レーザスポットを走査するようにして空間的コヒーレンスを低減させ、可干渉性を低減するものである。また、マルチスポット成形器65の焦点位置に図5(c)に示すような、マルチスポット像に対応する位置に設けた透過部112と、マルチスポット像が投影されない部分を遮光する遮光部111からなるマスク110を設ければ、対物レンズ11の瞳11a上でより成形されたスポット光像を得ることができる。これにより、可干渉性の高いレーザ照明光L1を用いても、干渉の影響を低減して高感度に欠陥を検出することができるようになる。
【0045】
以上の構成を備えた本発明による検査装置を用いて、半導体ウェハ上に形成された回路パターンの欠陥を検査する方法の概略について説明する。
【0046】
まず、ステージ2のZステージ52上に試料1であるウェハを設置してウェハの位置を合わせる。次に、ウェハ1を載置したステージ2は、図示しないステージ位置センサからの信号を受けてステージの位置を制御するステージ制御回路100でYステージ51が駆動制御されて、Y軸方向に一定の速度で移動する。
【0047】
一方、紫外レーザ光源3から遠紫外レーザを発射してビームエキスパンダ5でビーム径を拡大した後、マルチスポット成形器65で複数のスポット形状に整形する。
【0048】
この複数のスポット形状に成形されたレーザはコヒーレンス低減光学系6に入射し、走査ミラー41と44とで互いに直交する2軸方向に走査された状態で出射される。コヒーレンス低減光学系6から出射したレーザは、偏向ビームスプリッタ9で光路を変更した後、偏向素子群10を通過して偏光の状態を調整され、対物レンズ11に入射してウェハ1の表面に集光照射される。
【0049】
ここで、コヒーレンス低減光学系6の走査ミラー41と44とで互いに直交する2軸方向に走査されたレーザは、対物レンズ11の瞳面11a上で円形に走査されると共に、円形の1走査ごとに、ウェハ1への入射角がウェハ1の表面の法線方向に対して順次変化しながらY軸方向に一定の速度で移動しているウェハ1を照明する。
【0050】
レーザで照明されたウェハ1からの反射光は、対物レンズ11で集光されて偏光素子群10を通過してイメージセンサ13に達し、イメージセンサ13上にウェハ1の像が結像される。
【0051】
ここで、前記したように、イメージセンサ13は、時間遅延積分型のイメージセンサで、1次元イメージセンサを多段に接続した構造をしており、各段の1次元イメージセンサで検出した信号を順次後段の1次元イメージセンサに転送して信号を加算する構成となっており、この転送のタイミングは、ステージ位置センサで検出したYステージ51の移動に同期させる。
【0052】
イメージセンサ13でウェハ1の像を撮像して得た濃淡画像信号13aは、A/D変換器14でデジタル信号に変換され、階調変換器15で、プロセスで半導体ウェハ等の被検査対象物1上に形成された薄膜と、レーザ光が干渉して生じた画像の明るさむらを補正する。階調変換器15で処理された信号は分岐されて、一方は遅延メモリ16に記憶され、他方は、比較器17に入力される。
【0053】
比較器17では、階調変換器15から出力された信号である比較画像Iiと遅延メモリ16に記憶された一つ前(隣接チップまたは隣接パターン)に検出した信号である参照画像Irとが位置合せ回路171に入力され。位置合せ回路171では、比較画像Iiと参照画像Irとの位置ずれ量が求められ、このずれが補正される。
【0054】
位置合せ回路171からは、互いの位置ずれが補正された比較画像Iiと参照画像Irとが出力され、差画像検出回路172に入力されて、両画像間の差画像Idが求められる。この求められた差画像Idは、不一致検出回路173に送られて予め設定されたしきい値と比較され、このしきい値よりも大きい部分が欠陥として検出され、この欠陥情報は、次の特徴抽出回路174に送られる。
【0055】
特徴抽出回路174では、不一致検出回路173で検出された欠陥の面積や長さ、座標などの情報を抽出し、中央処理装置19へ出力する。欠陥の情報を受けた中央処理装置19は、この欠陥情報を記憶手段20に記憶すると共に、欠陥情報として表示手段21の画面上に表示する。ここで、図1及び図3には記載していないが、階調変換器15から出力されて位置合せ回路171で位置ずれが補正された比較画像Iiも中央処理装置19に入力されて記憶手段20に記憶されると共に、必要に応じて表示手段21の画面上に欠陥を含む画像として表示される。また、記憶手段20に記憶された欠陥に関する情報は、出力手段22から通信回線を介して他の装置、例えば欠陥を詳細に観察するレビュー装置に送信される。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、試料に照射される照明光量を、レーザ光の照射角によって変化させることにより、試料からの反射光強度を照射角に係わらず平均化できる。これにより試料表面の膜厚差による反射光強度の変動を小さくでき、検出画像の明るさむらが押さえられ微小欠陥の検出が可能である。試料の場所によって生じるチップ間での薄膜の膜厚むらによる検査時の光量変動を打ち消すことができるので、高感度な検査を実現することができる効果を奏する。
【0057】
また、本発明によれば、検査によって突発的な強度変化を検出した場合、工程管理にも適用できる効果を奏する。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる欠陥検査装置の第1の実施形態を示す構成図である。
【図2】(a)は、TDIイメージセンサの概略構成を示す正面図、(b)は、その側面図である。
【図3】図1に示す比較器17の概略の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す本発明によるコヒーレンス低減光学系の概略構成を示す斜視図である。
【図5】(a)〜(c)は、それぞれ図1に示すマルチスポット形成手段の概略の構成を示す斜視図である。
【図6】図4に示す本発明によるコヒーレンス低減光学系での瞳上でのレーザ走査状態を説明する図である。
【図7】本発明による対物レンズへのレーザ走査状態を説明する図である。
【図8】照明光の入射角による薄膜干渉を説明する模式図である。
【図9】本発明による照明光の透過率を制御する濃度調節手段の概略構成を示す説明図である。
【図10】本発明による照明光の透過率を制御する光学系の概略構成を説明する斜視図である。
【図11】照明光の入射角による薄膜干渉を説明する模式図である。
【図12】照射角度の違いによる干渉強度を説明する曲線図である。
【図13】本発明によるコヒーレンス低減光学系の他の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…試料、2…ステージ、3…レーザ光源、4…ミラー、5…ビームエキスパンダ、6…コヒーレンス低減光学系、7…レンズ、8…濃度フィルタ、9…偏光ビームスプリッタ、10…偏光素子群、11…対物レンズ、11a…瞳、12…結像レンズ、13…イメージセンサ、14…A/D変換器、15…階調変換器、16…遅延メモリ、17…比較器、19…中央処理装置(CPU)、18…入力手段、20…記憶装置、21…表示手段、22…出力手段、23…画像処理回路、25…スクリーン、26…レンズ、27…TVカメラ、29…レンズ、30…TVカメラ、40…波形、41、44…走査ミラー、50…拡散板、51…モータ、61、64…モータ、65…マルチスポット成形器、71…シリンドリカルレンズアレイ、72…ロッドレンズ、88…濃度調節手段、90…螺旋軌道、100…ステージ制御回路、200…位置決め手段、400…校正板
Claims (11)
- レーザ光源から発射したレーザを対物レンズを介して試料の表面に照射し、該レーザを照射された試料表面の欠陥を検出する方法であって、前記レーザを前記対物レンズの瞳面上で2次元的に走査し、該2次元的に走査したレーザを前記試料の表面に該表面の法線方向に対する入射角度を変化させながら前記試料の表面からの反射光の強度が均一化するように前記入射角に応じて前記レーザの透過率が変化するフィルタを透過させて照射し、前記レーザを入射角度を変化させながら照射した前記試料を撮像して得た画像を処理することにより前記試料表面の欠陥を検出することを特徴とするパターン欠陥検査方法。
- 前記試料を少なくとも1方向に移動可能なテーブル上に保持し、前記レーザを入射角度を変化させながら照射した前記試料を、前記テーブルの移動と同期させて時間遅延型積分センサで撮像することを特徴とする請求項1記載のパターン欠陥検査方法。
- レーザ光源から発射したレーザを対物レンズの瞳面上で走査し、該対物レンズの瞳面上で走査したレーザを少なくとも1軸方向に連続的に移動しているテーブルに保持された試料の表面に該表面への入射角度を変化させながら前記試料の表面からの反射光の強度が均一化するように前記入射角度に応じて前記レーザの照度を変化させて照射し、前記1軸方向に連続的に移動しているテーブルに保持されてレーザが照射された前記試料を時間遅延型積分センサで撮像し、該撮像して得た画像を処理することにより前記試料表面の欠陥を検出することを特徴とするパターン欠陥検査方法。
- 連続的に移動しているテーブルに保持された試料の表面にレーザ光源から発射したレーザを対物レンズの瞳上で2次元的に走査して前記試料の表面の法線方向に対する前記レーザの入射角度を変化させながら前記試料の表面からの反射光の強度が均一化するように前記入射角度に応じて前記レーザの照明を変化させて照射し、該レーザを前記表面の法線方向に対する入射角度を変化させながら照射した前記試料を前記レーザの前記瞳上での2次元的な走査に同期して時間遅延積分型センサで撮像し、該撮像して得た画像を処理することにより前記試料表面の欠陥を検出することを特徴とするパターン欠陥検査方法。
- 前記試料の表面に照射されるレーザは、多数の点光源で構成されていることを特徴とする請求項1または3または4の何れかに記載のパターン欠陥検査方法。
- 前記レーザは、紫外レーザ又は遠紫外レーザであることを特徴とする請求項1または3または4の何れかに記載のパターン欠陥検査方法。
- 前記試料の表面に照射されるレーザの照度を、該表面の法線方向に対する入射角度に応じて変化させることを特徴とする請求項1または3または4の何れかに記載のパターン欠陥検査方法。
- レーザ光源と、試料を載置して少なくとも平面内で移動可能なテーブル手段と、前記レーザ光源から発射したレーザを前記テーブル手段に載置した試料に集光して照射する対物レンズ手段と、前記レーザを前記対物レンズの瞳面上で2次元的に走査するとともに該2次元的に走査したレーザを前記試料の表面に該表面の法線方向に対する入射角度を変化させながら照射する走査手段と、該走査手段で前記試料の表面に照射されるレーザの照明を該照射による前記試料表面からの反射光の強度が均一化するように前記試料の表面の法線方向に対する入射角度に応じて変化させる照度調整手段と、前記試料を撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像して得た前記走査手段で前記レーザを入射角度を変化させながら照射した前記試料の画像を処理して前記試料の欠陥を検出する欠陥検出手段とを供えたことを特徴とするパターン欠陥検査装置。
- 前記レーザ光源は、紫外レーザ又は遠紫外レーザを発射することを特徴とする請求項8記載のパターン欠陥検査装置。
- 前記レーザ源から発射したレーザを、多数のスポット状に成形する成形手段を更に備えたことを特徴とする請求項8記載のパターン欠陥検査装置。
- 前記試料の表面に照射されるレーザの照度を、該表面の法線方向に対する入射角度に応じて変化させる照度調整手段を更に備えたことを特徴とする請求項8記載のパターン欠陥検査装置。
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