JP3728968B2 - フローズン飲料ディスペンサおよびその飲料タンクの洗浄方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シロップ飲料を原料として半凍結状のフローズン飲料を製造,販売するフローズン飲料ディスペンサ、およびディスペンサに搭載した飲料タンクの洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
頭記したフローズン飲料ディスペンサは、ディスペンサに搭載の飲料タンクに収容したシロップ飲料を冷却,攪拌してシャーベット状に半凍結したフローズン飲料を製造し、かつそのフローズン飲料を飲料タンク内に貯蔵して小出しにカップに供給して販売するようにしたものである。
【0003】
次に、従来におけるフローズン飲料ディスペンサの構成を図4に示す。
図において、1はディスペンサ本体に搭載したフローズン飲料の製造部となる飲料タンク(透明容器)、1aはタンク1の上蓋、2は飲料タンク1から前方に引出してベンドステージ3の上方に配置した手動で開閉する販売バルブ(コック付きノズル)である。また、飲料タンク1にはディスペンサ本体に搭載した冷凍機ユニット(冷凍機のコンデンシングユニット)4と組合せたオーガ式製氷機を兼ねた攪拌羽根付きの冷却器5が内蔵されている。
【0004】
ここで、冷却器5は前後の向きに配置したシリンダ状のエバポレータ(内外二重壁の間に冷媒を流し、その内周面,外周面上に製氷する)5aと、エバポレータ5aの内外周面上に配置したスクリュー式のオーガ(エバポレータの表面に結氷した氷を削り取る刃)を兼ねた攪拌羽根(アジテータ)5bとを組合せた構造になり、攪拌羽根5bを攪拌モータ6のギアボックス6aに連結して定方向に回転駆動するようにしている。なお、飲料タンク1には冷却器5の他に、タンク内に貯留した飲料の量を検知してシロップ,希釈水の供給を制御する液面レベルスイッチ、フローズン飲料の硬さを検知して冷却ユニットを運転制御する硬さ検知センサなどを装備している。
【0005】
かかる構成で、飲料タンク1の上蓋1aを開いて定量のシロップを供給(シロップ容器から直接タンク内に投入する)し、この状態で冷凍機ユニット4,攪拌モータ6を運転して冷却器5を冷却すると、エバポレータ5aの表面にシロップが結氷する。ここで、この結氷した氷をオーガ兼用の攪拌羽根5b,5cで削り取りつつ、そのフレーク状の削氷と液状のシロップとを攪拌することにより、シャーベット状に半凍結したフローズン飲料が製造される。そして、販売に際してベンドステージ3にカップを置いて販売バルブ2を開くと、冷却シリンダ5に組付けたスクリュー式攪拌羽根5bの送り作用により飲料タンク1からフローズン飲料がカップに吐出し供給される。
【0006】
一方、前記したフローズン飲料ディスペンサは衛生管理の面から飲料タンク1を例えば1日に1回の割合で殺菌,洗浄するようにしており、そのために従来では営業時間の終了した閉店後にディスペンサの運転を停止した上で、オペレータが販売バルブ2を開いて飲料タンク1に残留している飲料を全て排出して空にした後、飲料タンク1にバケツに汲んで来た水と薬剤(塩素系の消毒剤)を投入し、所定時間溜め置きしてタンク内部の殺菌,洗浄を行うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のフローズン飲料ディスペンサでは、飲料タンクの洗浄に際して、洗浄に必要なバルブの開け閉め,および洗浄水,薬剤の投入を全て手作業で行うようにしているために、その作業には手間と時間が掛かって面倒である。また、常温の水と薬剤を投入しただけではタンク内の壁面,スクリュー式攪拌羽根などに付着しているシロップ滓などの汚れを完全に除去できず、さらに洗浄時に薬剤を使用するとディスペンサの運転再開後に製造したフローズン飲料には薬剤の異臭が移って風味が低下するなど、飲料の品質にも悪影響をおよぼす問題点がある。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は高温に加熱した温水を使って飲料タンクの殺菌,洗浄が効果的に行え、併せて洗浄開始の指令を与えるだけで洗浄工程が自動的に行えるように改良したフローズン飲料ディスペンサ,およびその飲料タンクの洗浄方法を提供することをにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、シロップ飲料を原料として半凍結状のフローズン飲料を製造、供給するフローズン飲料ディスペンサであって、攪拌羽根と組合せた冷却器を内蔵した販売バルブ付き飲料タンク、および前記冷却器の冷凍機ユニットをディスペンサ本体に搭載し、前記飲料タンクに収容したシロップ飲料を冷却、攪拌して製造したフローズン飲料を前記販売バルブを通じてカップに供給するようにしたものにおいて、
(1)本発明の第1の発明では、前記飲料タンクの上蓋内部に、給水弁を介して水道に接続したヒータ付きの洗浄水リザーバを組み込み、飲料タンクの洗浄時に前記洗浄水リザーバに接続した出口バルブを通じてヒータ加熱した温水をタンク内に直接注入して温水による殺菌洗浄を行うようにする(請求項1)。
【0010】
(2)また、前項(1)の構成による本発明の飲料タンクの洗浄方法は、飲料タンクから残留飲料を排出した後に、前記飲料タンクの上蓋内部に組み込んだ洗浄水リザーバに接続した出口バルブを通じて直接供給した水で飲料タンクの内部を洗い流す水洗浄工程と、水洗浄工程に続いて前記洗浄水リザーバでヒータ加熱した温水を直接飲料タンクに供給して所定時間溜め置きする温水洗浄工程とに分け、かつ温水洗浄工程では、飲料タンクに内蔵した冷却器に冷凍機ユニットからホットガスを流するとともに、冷却器の攪拌羽根を回転して飲料タンク内に溜め置きした温水を保温,攪拌する(請求項2)ものとし、ここで、前記の水洗浄工程、温水洗浄工程、および温水洗浄工程と並行して行う冷却器へのホットガス供給、および攪拌羽根の回転駆動を、制御部に洗浄指令を与えて自動的に行うようにする(請求項3)。
【0011】
(3)また、先記の目的を達成するために、本発明の第2の発明では、飲料タンクの頂部に、給水弁を介して水道に接続したシャワーノズル、および待機位置からタンク内方へ引出し可能に設置したヒータを格納し、飲料タンクの洗浄時に前記ヒータをタンクの内方に引出し、シャワーノズルを通じてタンク内に洗浄水を散水洗浄した上で、タンク内に溜まった洗浄水をヒータ通電により加熱して温水による殺菌洗浄を行うようにする(請求項4)ものとし、具体的にはシャワーノズル、およびヒータを飲料タンクの上蓋内部に組み込むとともに、上蓋にヒータを待機位置から洗浄水加熱位置に引出し操作するヒータ移動レバー、ヒータの引出しに応動するヒータスイッチ、給水スイッチを配備し、タンク内には溢水防止用の水位センサ、および洗浄水温を検出する温度センサを備えて構成する(請求項5)。
【0012】
(4)そして、前項(3)の構成に対応する本発明の飲料タンクの洗浄方法は、飲料タンクから残留飲料を排出した後に、攪拌羽根を回転しながらシャワーノズルを通じて洗浄水をタンク内に散水する水洗浄工程と、前記水洗浄工程でタンク内に溜まった洗浄水を攪拌羽根で攪拌しながらヒータ加熱により加熱する温水洗浄工程とに分けて洗浄する(請求項6)ものとし、その実施の態様として、ヒータスイッチ、給水スイッチの動作信号を制御部に与えて洗浄工程を開始し、水位センサ、温度センサの信号を基に水洗浄工程、および温水洗浄工程を自動的に行うようにする(請求項7)。
【0013】
上記のようにディスペンサの飲料タンクにヒータ付きの洗浄水リザーバ、もしくはシャワーノズルと引出し移動式のヒータを装備し、飲料タンクの洗浄時にその前半の水洗浄工程で洗浄水をタンク内に注入して水洗いした後、続く温水洗浄工程でリザーバでヒータ加熱した高温水を飲料タンク内に注入する、あるはヒータを待機位置から引出してタンク内に溜まっている洗浄水を高温に加熱することにより、フローズン飲料の風味を損なう殺菌用薬剤を使用せずに、温水を使って飲料タンクの内部を効果的に殺菌,洗浄できる。
【0014】
特に、(2) 項の洗浄方法のように、後半の温水洗浄工程で冷却器に冷凍機ユニットからホットガスを流して加熱することにより、飲料タンク内に溜め置きした温水を高温状態に保持して加熱殺菌が効果的行える。この場合に、68℃以上の温水を40分以上タンク内に溜め置きすることで、雑菌などは全て死滅することが確認されている。また、この温水洗浄工程で攪拌羽根を回転してタンク内に溜め置きした温水を攪拌することにより隅々まで効果的に洗浄される。しかも、前記の各洗浄工程を自動化することで、オペレータは洗浄開始の指令を与えるだけでよく、手間をかけずに洗浄作業が自動的に行える。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図示の実施例に基づいて説明する。なお、各実施例の図中で図4に対応する同一部材には同じ符号を付してその説明は省略する。
〔実施例1〕
図1〜図3は本発明の請求項1〜3に対応する実施例を示すものである。この実施例においては、図1の構成図で表すように、ディスペンサ本体に搭載した飲料タンク1の上蓋1aの内部に洗浄水リザーバ7が組み込まれている。この洗浄水リザーバ7は密閉容器で、ヒータ8,溢水防止用の水位センサ9,湯温検出用の温度センサ10,リザーバ7から飲料タンク1に向けて引出した注水用の出口弁11,および蒸気逃がし弁12を装備し、給水弁としての水入口弁13,逆止弁14を介して水道口15との間がホースで接続されている。
【0016】
また、冷凍機ユニット(冷凍機のコンデンシングユニット)4は圧縮機4aと凝縮器4bからなり、かつ圧縮機4aから引き出した吐出側の冷媒管路には凝縮器4bとの間,および凝縮器4bをバイパスして冷却シリンダ5に通じる管路にそれぞれ弁16,ホットガス弁17が接続されており、弁16を閉,ホットガス弁17を開いた状態で冷却ユニット4を運転することにより、圧縮機4aから吐き出したホットガスを冷却器5に直接流して加熱するようにしている。
【0017】
さらに、ディスペンサ本体の前面には洗浄指令を与える洗浄ボタン18を備え、その指令信号を基に制御部19(制御部には飲料タンクに対する洗浄工程の制御プログラムが格納されている)が後記のように飲料タンク1に対する水洗浄工程,および温水洗浄工程を自動的に行うようにしている。なお、20は飲料タンク1の内部に備えた湯温検出用の温度センサ、21は溢水防止用の水位センサである。
【0018】
次に、前記構成による飲料タンク1の洗浄動作を図2のフローチャート、および図3に示すタイムチャートにより説明する。すなわち、ディスペンサの飲料タンク1を洗浄を行う際には、オペレータが販売バルブ2を開いて飲料タンク1に残っているフローズン飲料を排出し、タンク1を空の状態にする。
【0019】
ここで、洗浄ボタン18を押すと、第1の水洗浄工程が自動的に行われる。この水洗浄工程では、制御部19からの指令で洗浄水リザーバ7に接続した水入口弁13,および出口弁11が開き、水道口15からリザーバ7に給水した水が出口弁11を通じて飲料タンク1の内部に注水されてタンク内を水洗浄する。そして、この状態でオペレータが販売バルブ2を開くと洗浄水が飲料タンク1から流出し、タンク1の内壁面,攪拌羽根5bなどに付着しているシロップ滓などの汚れが大まかに洗い流される。なお、この状態ではリザーバ7の蒸気逃がし弁12は閉じている。なお、この水洗浄工程は数分程度行うものとして制御部19によりタイマ制御される。
【0020】
前記の水洗浄工程の終了後に、オペレータが洗浄ボタン18を再度押すと、次に温水洗浄工程が開始される。この温水洗浄工程では、制御部19からの指令で洗浄水リザーバ7の出口弁11が閉,蒸気逃がし弁12が開に切り換わり、水入口弁13を通じて水道水がリザーバに給水される。また、リザーバ7の水位センサ9で高水位を検出すると、水入口弁13を閉じるとともに、ヒータ8が通電してリザーバ7に貯留した水を加熱する。そして、リザーバ7の水温が所定の温度(80℃程度)に上昇すると、温度センサ10の信号を基に出口弁11が開き、リザーバ7で加熱昇温した高温の湯を飲料タンク1に注入する。
【0021】
また、前記した洗浄水リザーバ7への給水,湯沸かし、並びに飲料タンク1への温水注入動作を数回繰り返し行って飲料タンク1に供給した温水が所定の水位に達して満水状態になると、続いて冷却ユニット4の冷媒管路に接続したホットガス弁17を開,弁16を閉じた上で圧縮機4aを始動してホットガスを冷却シリンダ5のエバポレータに直接流し、冷却シリンダを加熱して飲料タンク内に溜めた温水が所定温度(70℃以上)を維持するように保温するとともに、冷却シリンダ5の攪拌羽根5aを回転して温水をタンク内で攪拌する。そして、この状態で温水を飲料タンク1に所定の時間(1時間程度)溜め置きしてタンクを温水で殺菌,洗浄する。なお、この温水溜め置き中は、温度センサ20の信号を基に冷却ユニット4の圧縮機4aを運転,停止制御して温水を所定温度に保つようにする。
【0022】
なお、温水洗浄工程の開始は、オペレータが洗浄ボタン18を押すほか、制御部のプログラム制御により自動的に水洗浄工程から温水洗浄工程に移行する運転モードに切り換えることも可能である。
【0023】
この温水洗浄により、飲料タンク1,冷却器5の壁面,攪拌羽根5aなどにこびり付いていたシロップ滓などの頑固な汚れ取り除かれるとともに、高温の温水により雑菌もほぼ完全に滅菌される。そして、所定の温水溜め置き時間が経過すると制御部19のタイマ制御により、圧縮機4a,攪拌羽根5bの駆動モータを停止する。そしてオペレータが販売バルブ2を開くと、温水の洗浄廃液がタンク外に排出され、これで飲料タンク1の洗浄が終了する。
【0024】
〔実施例2〕
次に、本発明の請求項4〜7に対応する第2の発明の実施例を図5,図6で説明する。なお、図5の図中で図1に対応する部材には同じ符号が付してある。
この実施例においては、先記実施例1におけるヒータ付き洗浄水リザーバ7の代わりに、飲料タンク1の上に被せた上蓋1aの内部にはシャワーノズル22,および移動式のヒータ(シーズヒータ)23が組み込まれている。ここで、シャワーノズル22は分散配備した複数のノズルからなり、各ノズルが実施例1と同様に給水弁としての水入口弁13,逆止弁14を介して水道口15に接続されている。
【0025】
一方、ヒータ23はその一端が上蓋1aに取付けたヒータ移動レバー24に連結されており、そのレバー操作により実腺で表す待機位置から飲料タンク1内方に突き出す加熱位置(鎖線)へ引出される。また、ヒータ23の引出し位置に対応してON動作するヒータスイッチ(マイクロスイッチ)25を備えている。さらに上蓋1aには給水指令を与える給水スイッチ26を備えている。また、飲料タンク1の内方には図1と同様に温度センサ20,水位センサ(例えばフロートスイッチ)21が装備されている。
【0026】
なお、27はヒータモニター(LED)であり、ヒータ23の使用中は後記のように点灯,ないし点滅して外部にヒータの状態を知らせる。また、28は上蓋1aの開閉検知スイッチである。
次に前記構成により飲料タンク1の洗浄動作を図6のタイムチャートを参照して説明する。まず、洗浄に先立ってはオペレータが販売バルブ2を開いて飲料タンク1に残っているフローズン飲料を排出し、タンク1を空の状態にする。
【0027】
続いて、ヒータ移動レバー24を操作してヒータ23を図5の待機位置(実腺)から飲料タンク1の内方に向けて鎖線位置に引き出す(これによりヒータスイッチ25がONとなり、ヒータモニター27が点灯する)とともに、給水スイッチ26をONに切換えてヒータスイッチ25,給水スイッチ26の動作信号を制御部19に入力する。
【0028】
一方、制御部19は前記信号を基に次のようなプログラム制御を実行する。まず、前半の水洗浄工程では水入口弁13を開き、水道水をシャワーノズル22を通じて飲料タンク1の内方の隅々に散水しタンク壁面に付着している飲料滓などを洗い流す。なお、洗浄工程中は冷凍機ユニット4を強制停止状態に保持するとともに、攪拌モータ6を強制運転してタンク内に装備した冷却器5の攪拌羽根5a(図4参照)を回し、タンク内に注水された洗浄水を攪拌する。
【0029】
そして、飲料タンク1に注入した洗浄水の水位が次第に上昇して所定の高水位に達する(この高水位ではヒータ23が洗浄水中に浸漬した状態となる)と、水位センサ21の信号で水入口弁13が閉じる。これで、前半の水洗浄工程が終了し、続いて温水洗浄工程に移行する。この温水洗浄工程では、ヒータ23に通電してタンク内に溜まっている洗浄水を加熱するとともに、その水温を温度センサ20が監視して湯温が70℃程度に保たれるようにヒータ23をON/OFF制御し、この状態を約1時間継続して行う。なお、この温水洗浄工程中は攪拌モータ6を強制運転して冷却器5の攪拌羽根5aを回し続けてタンク内に溜まっている温水を攪拌する。また、ヒータモニター27は点滅状態に変わる。
【0030】
この温水洗浄により、飲料タンク1,冷却器5の壁面,攪拌羽根5aなどにこびり付いていたシロップ滓などの頑固な汚れ取り除かれるとともに、高温の温水により雑菌もほぼ完全に滅菌される。そして、所定の洗浄時間が経過すると、制御部19のタイマ制御により攪拌モータ6を停止するとともに、ヒータモニター27が点滅から点灯状態に変わり、温水洗浄工程の終了を外部に知らせる。そして、オペレータが販売バルブ2を開いて飲料タンク1に溜め置きしておいた温水の洗浄廃液をタンク外に排出し、これで洗浄が終了する。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、フローズン飲料ディスペンサに搭載した飲料タンクにヒータ付き洗浄水リザーバ,もしくは移動式のヒータとシャワーノズルを装備し、飲料タンクの洗浄時には水洗浄に続いて高温に加熱した温水でタンク内を洗浄することにより、フローズン飲料の風味を損なう殺菌用薬剤を使用することなしに、温水を使って飲料タンクの内部を効果的に殺菌,洗浄することができる。
【0032】
また、その飲料タンクの洗浄方法として、飲料タンク内の残留飲料は排出した後にタンク内に注入,散水した水で飲料タンクの内部を洗い流す前半の水洗浄工程と、これに続く後半の温水洗浄工程とに分けて洗浄を行うことで、飲料タンクの殺菌,洗浄が効果的に行える。しかも、各洗浄工程を自動化することで、従来のように飲料タンクの洗浄作業を全てマニュアル操作で行う方式と比べて、オペレータは洗浄開始指令を与えるだけでサニテーション作業を手間をかけずに簡単に行えるてサービス性の改善が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に対応したフローズン飲料ディスペンサの略示構成図
【図2】図1の構成による飲料タンクの洗浄方法を表す洗浄工程のフローチャート図
【図3】図2にフローチャートに対応した制御動作を表すタイムチャート図
【図4】本発明の実施対象となるフローズン飲料ディスペンサの従来例の構成斜視図
【図5】本発明の実施例2に対応したフローズン飲料ディスペンサの略示構成図
【図6】図5の構成による飲料タンクの洗浄方法を表す洗浄工程のタイムチャート図
【符号の説明】
1 飲料タンク
1a 上蓋
2 販売バルブ
3 ベンドステージ
4 冷凍機ユニット
4a 圧縮機
5 冷却器
5a エバポレータ
5b 攪拌羽根
6 攪拌モータ
7 洗浄水リザーバ
8 ヒータ
13 水入口弁
15 水道口
17 ホットガス弁
18 洗浄ボタン
19 制御部
20 温度センサ
21 水位センサ
23 ヒータ
24 ヒータ移動レバー
25 ヒータスイッチ
26 給水スイッチ
27 ヒータモニター
Claims (7)
- シロップ飲料を原料として半凍結状のフローズン飲料を製造,供給するフローズン飲料ディスペンサであって、攪拌羽根と組合せた冷却器を内蔵した販売バルブ付き飲料タンク、および前記冷却器の冷凍機ユニットをディスペンサ本体に搭載し、前記飲料タンクに収容したシロップ飲料を冷却,攪拌して製造したフローズン飲料を前記販売バルブを通じてカップに供給するようにしたものにおいて、前記飲料タンクの上蓋内部に、給水弁を介して水道に接続したヒータ付きの洗浄水リザーバを組み込み、飲料タンクの洗浄時に前記洗浄水リザーバに接続した出口バルブを通じてヒータ加熱した温水をタンク内に直接注入して温水による殺菌洗浄を行うようにしたことを特徴とするフローズン飲料ディスペンサ。
- 請求項1に記載のフローズン飲料ディスペンサに搭載した飲料タンクの洗浄方法であって、飲料タンクから残留飲料を排出した後に、前記飲料タンクの上蓋内部に組み込んだ洗浄水リザーバに接続した出口バルブを通じて直接供給した水で飲料タンクの内部を洗い流す水洗浄工程と、水洗浄工程に続いて前記洗浄水リザーバでヒータ加熱した温水を直接飲料タンクに供給して所定時間溜め置きする温水洗浄工程とに分け、かつ温水洗浄工程では、飲料タンクに内蔵した冷却器に冷凍機ユニットからホットガスを流するとともに、冷却器の攪拌羽根を回転して飲料タンク内に溜め置きした温水を保温,攪拌するようにしたことを特徴とするフローズン飲料ディスペンサの飲料タンクの洗浄方法。
- 請求項2記載の飲料タンクの洗浄方法において、水洗浄工程,温水洗浄工程,および温水洗浄工程と並行して行う冷却器へのホットガス供給,および攪拌羽根の回転駆動を、制御部に洗浄指令を与えて自動的に行うようにしたことを特徴とするフローズン飲料ディスペンサの飲料タンクの洗浄方法。
- シロップ飲料を原料として半凍結状のフローズン飲料を製造、供給するフローズン飲料ディスペンサであって、攪拌羽根と組合せた冷却器を内蔵した販売バルブ付き飲料タンク、および前記冷却器の冷凍機ユニットをディスペンサ本体に搭載し、前記飲料タンクに収容したシロップ飲料を冷却、攪拌して製造したフローズン飲料を前記販売バルブを通じてカップに供給するようにしたものにおいて、前記飲料タンクの頂部に、給水弁を介して水道に接続したシャワーノズル、および待機位置からタンク内方へ引出し可能に設置したヒータを格納し、飲料タンクの洗浄時に前記ヒータをタンクの内方に引出し、シャワーノズルを通じてタンク内に洗浄水を散水洗浄した上で、タンク内に溜まった洗浄水をヒータ通電により加熱して温水による殺菌洗浄を行うようにしたことを特徴とするフローズン飲料ディスペンサ。
- 請求項4記載の飲料ディスペンサにおいて、シャワーノズル、およびヒータを飲料タンクの上蓋内部に組み込むとともに、上蓋にヒータを待機位置から洗浄水加熱位置に引出し操作するヒータ移動レバー、ヒータの引出しに応動するヒータスイッチ、給水スイッチを配備し、タンク内には溢水防止用の水位センサ、および洗浄水温を検出する温度センサを備えたことを特徴とするフローズン飲料ディスペンサ。
- 請求項4に記載のフローズン飲料ディスペンサに搭載した飲料タンクの洗浄方法であって、飲料タンクから残留飲料を排出した後に、攪拌羽根を回転しながらシャワーノズルを通じて洗浄水をタンク内に散水する水洗浄工程と、前記水洗浄工程でタンク内に溜まった洗浄水を攪拌羽根で攪拌しながらヒータ加熱により加熱する温水洗浄工程とに分けて洗浄するようにしたことを特徴とするフローズン飲料ディスペンサの飲料タンクの洗浄方法。
- 請求項6記載の飲料タンクの洗浄方法において、ヒータスイッチ、給水スイッチの動作信号を制御部に与えて洗浄工程を開始し、水位センサ、温度センサの信号を基に水洗浄工程、および温水洗浄工程を自動的に行うようにしたことを特徴とするフローズン飲料ディスペンサの飲料タンクの洗浄方法。
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