JP3723452B2 - 通信ネットワーク、特に高レートネットワークにおける動的レート割り振りの方法 - Google Patents
通信ネットワーク、特に高レートネットワークにおける動的レート割り振りの方法 Download PDFInfo
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Description
【0001】
本発明は、通信ネットワーク、特にATM(非同期転送モード)ネットワークなどの高レートネットワークにおける動的レート割り振りのための方法に関する。
【0002】
ATMネットワークは、データ、音声、画像、ビデオなどのマルチメディア情報のフローをサポートするために考案されたものである。ATM技術により、種々のレートかつ種々のパフォーマンス要件で入力されるデータフローを同一のインフラストラクチャで伝送することができる。ATMネットワークは、こうした特徴を提供するため、リソースを管理しサービスの品質を保証することができるように設計されている。
【0003】
接続が確立される前に、所望の特徴、特に接続によって確立されるレートおよび必要なサービス品質を規定するネットワーク接続要求を行わなければならない。必要な場合には、接続はその要求内において、ネットワークが保証すべき最低のレートを明示する。ネットワークは、要求を満たすのに十分なリソースを持つと判断したとき接続を確立し、同時に、要求されたサービスについてのレートおよび接続品質を保証する。
【0004】
データソースの種類、ならびに対応する接続から要求されるパフォーマンスおよび品質により、接続のトラフィック制御プロトコルを画定する種々のレベルのサービスが画定された。一般に想定されるクラスには、CBR(固定ビットレート)として知られるクラス、VBR(可変ビットレート)として知られるクラス、ABR(有効ビットレート)として知られるクラス、さらにはABRクラスに関連するABT(ATMブロック転送)といわれるクラスがある。
【0005】
簡単に言えば、CBRクラスにおいては高品質なサービスが規定されているのに対し、ABRクラスにおいては、転送時間あるいはジッタについてのサービス品質に関して明確な要件が何ら存在しないと言うことができよう。VBRクラスにおいては、一定数の制御パラメータが接続時に画定され、これら限度は、いったん画定されると、ネットワークのサービス品質を保証するのに使用される。
【0006】
サービスクラスABRおよびABT用として一般的に実施される機構であって、ここで検討する唯一の機構は以下の通りである。まず各アクティブな接続について、特定のビット(以下、リソース管理ビットと呼ぶ)が、接続を使用してビットがたどった経路全体をたどる。ネットワークノードがこのビットを受信すると、今までノードと接続の間で割り振られていたレートが、現在の他の接続によって定められた値を超えていないことを確認するため、プロトコルが実行される。超えていない場合には、このノードは接続に新規レートを割り振り、新規レートの値はリソースの管理ビット中に配置されることになる。リソース管理ビットは、ユーザービットがたどった経路の端に到達した後、経路において認められたレートの最低値で当該接続のソースに戻される。したがってソースはこの新しい値に自らのレートを適合させなければならなくなる。
【0007】
割り振りの方法は、ネットワークのノードに沿って実行するためのものである。この方法により、ネットワークのノードで接続が集中する各ソースとそのソースによって作成されたレートの要求に対し、前記ノードの出力リンクによってもたらされた最大帯域を共有するようにビットのレートを割り振ることが可能である。
【0008】
ABRクラスにおいて通信量のコントロールのために活用されるメカニズムの例としての記述は、F.BONOMIおよびK.W.FENDICKの「The rate−based flow control framework for the Available bit Rate Atm service」、IEEE Network、1995年3、4月号から得られる。
【0009】
知られているレート割り振り方法は、データをサポートし、ノードにおいてFIFOタイプの待ち行列を使用する接続用として一般に使用されるが、ビデオレート仕様が必然的に高くなり、伝送遅延時間を過度に長くすることができないなどの理由から、ビデオの伝送として検討される可能性はない。
【0010】
したがって本発明の目的は、種々のリアルタイムソース、特にビデオソースが利用する帯域の公平な分配を可能にする、レート割り振り方法を提供することである。
【0011】
この目的のため、本発明による方法は、連続サイクルにおいて、
a)各サイクルの最初に、各接続に1つのレートを割り振る
b)サイクル中に、一方で、必要なレートが割り当てられたレートよりも高い各接続に対しては、割り当てられたレートを割り振り、したがってその接続は計上され、クリップされた接続としてマークされる。他方で、必要なレートが割り当てられたレートよりも低い各接続に対しては、前のサイクルで前記接続がクリップされた接続としてマークされていなかった場合は、前のサイクルですでに割り当てられたレート、あるいは前のサイクルで前記接続がクリップされた接続としてマークされていた場合は、必要なレートを割り振る。したがって割り当てられたレートと割り振られたレートの差は、割り振られないレートとして計上される。
c)サイクルの最後で、割り振られていない計上されたレートとクリップされた接続の数に基づいて次のサイクルで当該の各接続に割り当てるべき新しいレートを算出する。
【0012】
本発明の別の特徴は、最初のサイクル中に、各ソースに対し、ノードの出力リンクによって提供される各最大帯域ソースに対する平等な取り分に対応するレートを割り当てることである。
【0013】
本発明の別の特徴は、割り振られていないレートをクリップされた接続間で平等に分配することによって、次のサイクルでクリップされた各接続に割り当てるべき新しいレート値を算出することである。
【0014】
本発明の別の特徴は、割り振られていないレートから余分に割り当てられたレートを差し引いた値をクリップされた前記接続間で平等に分配して、次のサイクルで各接続に割り当てるべき新しいレートを算出することである。
【0015】
本発明の別の特徴は、各サイクルの継続時間がネットワーク施設によって実施される再ネゴシエーション周期を上回るようにすることである。
【0016】
本発明の別の特徴は、各サイクルの継続時間が、ネットワーク施設の再ネゴシエーション周期に、前記接続のリソースの管理ビットが当該のソースからネットワークの他端で行って、前記ソースに戻るのに要する時間の最高量を加えた値を上回るようにすることである。
【0017】
本発明の別の特徴は、同じ順序番号を持つ要求だけを検討して、各ソースからの要求をカウントしたことである。
【0018】
本発明の別の特徴は、対応するソースから要求を受け取った後に接続をマークし、前記マークを各サイクルの最初に消去し、その接続がすでにマークされたソースからの要求のみを検討することである。
【0019】
本発明の別の特徴は、各ソースに割り当てられるレートに重み付けすることである。各重み付け係数は、対応するソースから要求される最低保証レートに依存する。たとえば、重み付け係数は、前記ソースによって要求される最低保証レートを、すべてのソースによって要求される最低保証レートの合計で割った値と等しい。したがって、ひとつのソースに割り当てられるレートは、すべてのソースに共通のレート値に、重み付け係数を掛けた値と等しくなり得る。
【0020】
本発明の別の特徴は、前のサイクルでその接続がクリップされた接続としてマークされていないソースから要求を受け取ったとき、および現在要求されているレートが前のサイクルで割り振られたレートよりも高いとき、進行中のサイクルを中断し、この要求から新しいサイクルを開始することであり、各ソースに割り当てられたレートは、当該接続の現在のレートと、すべてのソース間で平等に分配されたレートのうちの大きい方である。
【0021】
本発明の別の特徴は、各接続に、サイクル識別番号を割り当てることである。
【0022】
本発明の上述その他の特徴は、任意の例に例示される本発明の方法を開示した添付の図面と共に、本発明の実施例についての以下の説明を読めば、より明らかになるであろう。
【0023】
本発明によれば、本方法はネットワークの各ノードに基づく。ノードは、当該ノードに入る各アクティブな通信について、各通信に割り振られたレートを格納するレジスタRegを有する。時間間隔T毎に、各通信のソースは通信パスにリソース管理ビットRMを送信する。最初はこのビットRMはソースによって要求されたレートを搬送する。各ノードでは、管理ビットRMのレートとノードのレジスタReg中に格納されているレートが比較される。レジスタReg中に格納されているレートが管理ビットRMのレートを下回っている場合、管理ビットRMのレートはレジスタReg中に格納されているレートに変更される。反対に、管理ビットRMのレートが格納レートと等しいか上回っている場合、管理ビットRMのレートは変更されない。
【0024】
管理ビットRMは、ネットワーク端に到達するとソースに戻る。管理ビットRMは、通信パスの全長にわたり許可されたネットワークによって通信に割り振られた最小の通信レートを有する。したがってソースは、この新しいレートに自身のユーザビットレートを適合させる。
【0025】
なお、ソースから対話者に送信されるたとえば画像および音声データなどのデータを搬送するビットを「ユーザービット」と呼ぶことに注意されたい。
【0026】
したがって本発明の方法は通信レートの割り振りに関する。この割り振りは、リソースのRM管理ビットの間隔Tでレートの再ネゴシエーションが行われるという意味で動的である。したがってノードは、ネットワークのノードに到達する各通信に関し、周期Tで、ただ1つの再ネゴシエーション要求を受信し、本発明の方法を用いて1つのユーザービットレートをユーザビットに割り振ることにより、これに応答する。
【0027】
したがって本発明の方法は周期Tの連続するサイクルで使用される。以下、サイクル中に出現する方法の諸段階を記述する。
【0028】
当該ノードの出力リンクがサポートする最大帯域を「C」と呼ぶと、このノードに集まるN個の接続ソースの間でレートを平等に分配されることによって、各ソースにレートC/Nが割り振られる。したがって最初のサイクルで、この値R1=C/Nはアクティブな通信にリンクされた各レジスタReg内に置かれる。
【0029】
各サイクル中、その接続がノード上に収束するソースから送られたリソース管理ビットRMをノードが受け取ったとき、2つの場合が生じる。
【0030】
第1の場合では、ソースによって要求され、ビットRMが搬送するレートRqは値R1よりも小さい。そのため、現在のサイクル中に割り振られなかった帯域の量Δを計上するレジスタRΔは、R1−Rqに等しい量だけ増分される。また、通信は、そのレートが値Rq以上に増加できないものとしてマークされる。
【0031】
第2の場合では、要求された値Rqは値R1よりも大きい。ソースの要求はレートR1でクリップされたといわれ、その結果そのようにマークされる。また、(クリップされた要求の数をカウントする)カウンタmが増分される。
【0032】
サイクルの最後に、すべてのソースがそのリソース管理ビットRMの伝送を終えると、すなわちソースがビットRMを送信するのにかかる時間に対応する間隔Tの後には、状況は次のようになる。
【0033】
レートRqの要求が値R1を下回る通信は、レートを値Rq以上に増加させることができないものとしてマークされる。他の通信には、さしあたりレートR1と等しいレートが割り振られる。サイクル中に割り振られない帯域は全てレジスタΔに格納され、クリップされた通信の数はカウンタmに格納される。
【0034】
このようにして、レートの増加を必要とする接続の数と、この増加に対して自由に利用できる帯域とがわかる。本発明によれば、クリップされた接続についてのレート増は、次サイクルにおいて許可することができる。レートは、ノードの出力リンクの割り振られていない帯域をクリップ接続数mで割ったものに相当する値分だけ増加される。
【0035】
したがって、次のサイクルでは、新規値R1で本発明の方法を再度使用し、前回制限されていたとマークした接続についてのみレート増を許可することができる。
【0036】
ここでまず任意の例を取り上げて本発明による方法を説明する。この例では、3つの通信C1、C2、C3がある(図1を参照のこと)。第1のC1は2つのユニットのレートを要求し、C2は6つのユニットのレートを要求し、C3は9つのユニットのレートを要求する。ノード出力リンクの最大能力Cは15ユニットである(C=15)。
【0037】
最初のサイクルCY1においては、Nを当該ノードの上に集中するアクティブ通信の数であるとすると、値がR1=C/NであるレートR1の公平な分配が各通信に割り当てられる。ここでN=3である。したがってR1=5となる。総充当レートはN−R1、すなわち15ユニットである。
【0038】
ここで採用されている用語を使用すれば、通信へのレートの充当は割り振りではない。充当レートとは、前にクリップされた接続については、ノードがこの接続に割り振ることができるレートの最大値である。反対に、前にクリップされていなかった接続については、充当レートは割り振りレートと何ら関係がない。充当レートと割り振りレートの差は、割り振られていない帯域とみなされる。
【0039】
この通信C1には2ユニットが割り振られるため、3ユニットが割り振られず、レジスタRΔ(Δ=3)で計上されることになる。通信C2およびC3は5ユニットの値に制限されていたため、5ユニットしか割り振られない。通信C2およびC3のみについては、割り振りレートが充当レートに等しい。
【0040】
したがってこのサイクルの終了時には、Δ=3、m=2(クリップされた通信の数=2)となる。
【0041】
次のサイクルCY2においては、前のサイクルCY1に割り振られなかった3ユニットは、クリップされた通信C2およびC3に公平に分配される、すなわち1つの通信につきΔ/m=3/2=1.5ユニットが分配される。そうするために、当該ノードの上の各アクティブ通信に、公平に分配されたレートR1(5+1.5)ユニットすなわち6.5ユニットが割り当てられる。したがって、割り当てられた総レートはN・R1=6.5×3=19.5ユニットである。
【0042】
通信C1に対して2ユニットが割り当てられ、残っているのは割り当てられたユニットに対して、割り振られない4.5ユニットである。通信C2に対しては要求に対応する6ユニットのが割り振られ、割り振られない0.5ユニットが残るが、通信C1のまだ割り振られない4.5ユニットを加えると合わせて5ユニットである。
【0043】
通信C3に対しては6.5ユニットが割り振られる。通信C3はこのサイクル中にクリップされた唯一の通信である。したがってサイクルの最後ではΔ=5、m=1となる。
【0044】
次のサイクルで分配すべき帯域の計算について、割り振られない5ユニットから、ノードの出力リンクの最大能力Cに対して余分の割り当てられたレート、すなわち(N・R1−C)=(19.5−15)=4.5ユニットを減算しなければならない。次のサイクルで分配すべき帯域はしたがって6.5+0.5=7ユニットと等しい新しい値R1を計算することが可能な5−4.5=0.5ユニットと等しくなる。
【0045】
サイクルCY3では、各アクティブ通信に、新しいR1に対応する7ユニットが割り当てられる。したがって割り当てられる総レートは3×7ユニット、すなわち21ユニットである。サイクルCY3の最後には、Δが6と等しくなるのが認められる。したがって、次のサイクルで分配すべき帯域はΔ−(N・R1−C)=0となる。
【0046】
このようにしてプロセスがサイクルからサイクルへと続く。
【0047】
ここで本発明による方法を公式で表すことにする。
【0048】
通信全体が利用できる帯域は、ノードの出力リンクの上で利用できる帯域、すなわちCである。
【0049】
各サイクルのレートに公平に割り当てられた総レートはDaで表され、その値はN・R1に等しい。したがって、
Da=N・R1
となる。
【0050】
しかしながら、割り当てられた総レートDaはノード出力リンクの最大能力Cを上回ることがあり得る。その結果、ノード出力リンクの最大能力を超える充当レートが生じる。この超過レートDeは、
De=Da−C=N・R1−C
の値を有する。
【0051】
したがって関係式は次のように表すことができる。
C=Da−De=Da−(N・R1−C)=Da+(C−N・R1)
【0052】
各サイクルの最後において、割り当てられた総レートDaは第1の部分では割り振られていたが、第2の部分では割り振られていない。割り振られた部分中には、一方で、クリップされた接続に実際に割り振られたレート、すなわちm.R1があり、mはここではクリップされた接続の数を、R1は各接続に割り当てられたレートを表しているが、他方では、無制限の接続に割り振られる総レート、すなわち[Σ/unclipped rate]がある。割り振られない第2の部分は、レジスタRΔ中ですでに計上されている。これは次のように表される。
【数4】
【0053】
これは次式に置き換えられる。
【数5】
【0054】
これは以下のように書くことも可能である。
【数6】
【0055】
この関係式により、次のサイクルにおいて、前にクリップされていた接続に括弧中の値をあてる場合には、帯域は公平に分配され、完全に利用されるということがわかる。
【0056】
本発明は次の方法で実施される。次のサイクルで、再度レートを増加することをクリップされた接続だけが許可されることにより、本発明の方法が再度実施される。これを行うために、値R1が変更され、
【数7】
に等しくなる。
【0057】
したがって、各サイクルの最初に、他の接続に対して、レジスタR1中に格納される値に対応する値までレートを増加することを許可されていないいくつかの接続がある。さらに接続は、サイクルの最後において、まだ割り振られていないが利用可能なレートΔとクリップされた接続の数mを決定することができるように、上記の方法によって1つずつ検討される。したがって、次のサイクルを検討するために使われるR1の新しい値が計算し直される。このプロセスはサイクルからサイクルへと継続して動作する。
【0058】
本発明によれば、前のサイクル時にクリップされていなかった接続が、現在のサイクルでレートの増加を要求したとき、現在のサイクルは中断される。さらにレジスタR1中に格納されているレートは修正され、この接続から新しいサイクルが開始される。R1の新しい値は、関係する接続に以前割り振られたレート値と、平等に分配されたレート値C/Nの大きい方の値に等しく、Cは当該ノードの出力リンク上で利用可能なレートであり、Nは新しいR1レートが計算される時間にアクティブな接続の数である。
【0059】
本発明の第一の実施形態によれば、ある周期に、当該ノード上に収束するアクティブな各接続に対してレートの再ネゴシエーションが行われるようにするために、各ソースから発信される要求をカウントするためにカウンタが使用される。この方法は同じ順序番号を持つ接続だけを検討するために使用される。
【0060】
本発明の他の実施形態によれば、レジスタR1を変更するのにかかる時間は、このために用意されたネットワーク施設の再ネゴシエーション周期よりも長いことが予想される。
【0061】
アクティブな接続のリソース管理ビットRMがソースからネットワークの他端まで行ってソースへ戻るのに要する最高時間だけの周期が増加される。したがって、すべてのソースが、ネットワークの異なったノードによって許可されたレートに適合する時間を持つようになるが、その適合は、ソースに割り振られたレートで情報を運ぶリソース管理ビットRMが、ソースまで戻る時間を持った後に初めて実施できる。このやり方によって、本方法はいくつかのトランクの切断に対する、ある種の頑丈さを持つことが可能となる。
【0062】
接続が同じ周期で2つの要求をした場合には、2つめの要求がソースの間を通る帯域の分配を妨害しないために無視される。そうするために各接続は、ひとたび要求を実行するとマークされる。このマークは各サイクルの最初に消去される。したがって、所与のサイクルにおいては、すでにマークされた接続からの要求はもはや受け入れられない。
【0063】
本発明の他の実施形態によれば、同じ接続が同じサイクル中に二度分析されるのをさけるために、各サイクルに対して、それぞれの新しいサイクルで1ユニット分増分される指令番号が割り当てられる。この指令番号はサイクルにおける分析の後、各接続ごとに記憶される。たとえば今サイクルCyにいるとする。このサイクルにおいて、分析前には特定の接続に番号Cy−1が記憶される。分析の後は、番号Cyが記憶される。
【0064】
ソースにレートを割り振る前は、考慮された接続について記憶された指令番号が、現在のサイクルの指令番号より1ユニット分小さいことが検証される。そうである場合は、割り振りが実行されている。そうでない場合は、割り振りは行われていない。なぜならそれは当該接続が現在のサイクルですでに分析されたことを意味するからである。
【0065】
その時までに要求されたレートよりも高いレート要求に応じてサイクルCyが中断され、新しいサイクルが開始される場合、この新しいサイクルには中断されたサイクルCyの番号に2つのユニットを加えたものに等しい番号が割り当てられる。したがって、各検証方法としてから新しい割り振りが得られる。
【0066】
先ほど説明した方法において、要求される最高レートに対応するビデオソースによって要求されるレートは、少なくともいくつかのサイクルレベルにいる時は一定である。ユーザーはもし自分が望むならばこのパラメータを修正する事ができるが、実際にはこれはほとんど行われない。ただしネットワークの大きさなどの理由で、ソースの要求が多くの場合修正されなければならなかったため、本発明の方法がレートを値C/Nに割り振ることを目的としていることが示されたが、その結果、要求が最も高いソースの間で自由に分配することのできる帯域を利用することができるという利点が失われている。
【0067】
先ほど説明した方法において、各ソースは最高のレートの要求を出す。ところで、方法はソースの保証された最低レートに応じた公平さが考慮される場合に、等しく適用される。そのため次の処理が行われる。
【0068】
最低保証レートの合計Dmgi(i=1〜N)によって考慮されるノードの出力リンクで利用可能なレートの値Cが分けられる。その時、ここではRiと記される、平等に割り当てられた各レートのバランスを可能にする係数が得られる。したがって、計算式は次のようになる。
【数8】
DMGiはソースCiに適用された重み付け係数である。
【0069】
各接続Ciはそれゆえレート値Riに制限される。あらゆる接続に割り当てられる総レートが格納されているレジスタRを検討すると、1つの接続に割り当てられるレート値Riは次のようになる。
Ri=DMGi・R
【0070】
各サイクルの最後において、このレジスタの計算し直された値は、上記のものに類似する、次の関連式によって与えられる。
【数9】
上式で
【数10】
は重み付け係数の合計を表し、Δは割り振られていないレートを表し、
【数11】
は、クリップされていた接続だけの重み付け係数の合計を表す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を説明するための図である。
本発明は、通信ネットワーク、特にATM(非同期転送モード)ネットワークなどの高レートネットワークにおける動的レート割り振りのための方法に関する。
【0002】
ATMネットワークは、データ、音声、画像、ビデオなどのマルチメディア情報のフローをサポートするために考案されたものである。ATM技術により、種々のレートかつ種々のパフォーマンス要件で入力されるデータフローを同一のインフラストラクチャで伝送することができる。ATMネットワークは、こうした特徴を提供するため、リソースを管理しサービスの品質を保証することができるように設計されている。
【0003】
接続が確立される前に、所望の特徴、特に接続によって確立されるレートおよび必要なサービス品質を規定するネットワーク接続要求を行わなければならない。必要な場合には、接続はその要求内において、ネットワークが保証すべき最低のレートを明示する。ネットワークは、要求を満たすのに十分なリソースを持つと判断したとき接続を確立し、同時に、要求されたサービスについてのレートおよび接続品質を保証する。
【0004】
データソースの種類、ならびに対応する接続から要求されるパフォーマンスおよび品質により、接続のトラフィック制御プロトコルを画定する種々のレベルのサービスが画定された。一般に想定されるクラスには、CBR(固定ビットレート)として知られるクラス、VBR(可変ビットレート)として知られるクラス、ABR(有効ビットレート)として知られるクラス、さらにはABRクラスに関連するABT(ATMブロック転送)といわれるクラスがある。
【0005】
簡単に言えば、CBRクラスにおいては高品質なサービスが規定されているのに対し、ABRクラスにおいては、転送時間あるいはジッタについてのサービス品質に関して明確な要件が何ら存在しないと言うことができよう。VBRクラスにおいては、一定数の制御パラメータが接続時に画定され、これら限度は、いったん画定されると、ネットワークのサービス品質を保証するのに使用される。
【0006】
サービスクラスABRおよびABT用として一般的に実施される機構であって、ここで検討する唯一の機構は以下の通りである。まず各アクティブな接続について、特定のビット(以下、リソース管理ビットと呼ぶ)が、接続を使用してビットがたどった経路全体をたどる。ネットワークノードがこのビットを受信すると、今までノードと接続の間で割り振られていたレートが、現在の他の接続によって定められた値を超えていないことを確認するため、プロトコルが実行される。超えていない場合には、このノードは接続に新規レートを割り振り、新規レートの値はリソースの管理ビット中に配置されることになる。リソース管理ビットは、ユーザービットがたどった経路の端に到達した後、経路において認められたレートの最低値で当該接続のソースに戻される。したがってソースはこの新しい値に自らのレートを適合させなければならなくなる。
【0007】
割り振りの方法は、ネットワークのノードに沿って実行するためのものである。この方法により、ネットワークのノードで接続が集中する各ソースとそのソースによって作成されたレートの要求に対し、前記ノードの出力リンクによってもたらされた最大帯域を共有するようにビットのレートを割り振ることが可能である。
【0008】
ABRクラスにおいて通信量のコントロールのために活用されるメカニズムの例としての記述は、F.BONOMIおよびK.W.FENDICKの「The rate−based flow control framework for the Available bit Rate Atm service」、IEEE Network、1995年3、4月号から得られる。
【0009】
知られているレート割り振り方法は、データをサポートし、ノードにおいてFIFOタイプの待ち行列を使用する接続用として一般に使用されるが、ビデオレート仕様が必然的に高くなり、伝送遅延時間を過度に長くすることができないなどの理由から、ビデオの伝送として検討される可能性はない。
【0010】
したがって本発明の目的は、種々のリアルタイムソース、特にビデオソースが利用する帯域の公平な分配を可能にする、レート割り振り方法を提供することである。
【0011】
この目的のため、本発明による方法は、連続サイクルにおいて、
a)各サイクルの最初に、各接続に1つのレートを割り振る
b)サイクル中に、一方で、必要なレートが割り当てられたレートよりも高い各接続に対しては、割り当てられたレートを割り振り、したがってその接続は計上され、クリップされた接続としてマークされる。他方で、必要なレートが割り当てられたレートよりも低い各接続に対しては、前のサイクルで前記接続がクリップされた接続としてマークされていなかった場合は、前のサイクルですでに割り当てられたレート、あるいは前のサイクルで前記接続がクリップされた接続としてマークされていた場合は、必要なレートを割り振る。したがって割り当てられたレートと割り振られたレートの差は、割り振られないレートとして計上される。
c)サイクルの最後で、割り振られていない計上されたレートとクリップされた接続の数に基づいて次のサイクルで当該の各接続に割り当てるべき新しいレートを算出する。
【0012】
本発明の別の特徴は、最初のサイクル中に、各ソースに対し、ノードの出力リンクによって提供される各最大帯域ソースに対する平等な取り分に対応するレートを割り当てることである。
【0013】
本発明の別の特徴は、割り振られていないレートをクリップされた接続間で平等に分配することによって、次のサイクルでクリップされた各接続に割り当てるべき新しいレート値を算出することである。
【0014】
本発明の別の特徴は、割り振られていないレートから余分に割り当てられたレートを差し引いた値をクリップされた前記接続間で平等に分配して、次のサイクルで各接続に割り当てるべき新しいレートを算出することである。
【0015】
本発明の別の特徴は、各サイクルの継続時間がネットワーク施設によって実施される再ネゴシエーション周期を上回るようにすることである。
【0016】
本発明の別の特徴は、各サイクルの継続時間が、ネットワーク施設の再ネゴシエーション周期に、前記接続のリソースの管理ビットが当該のソースからネットワークの他端で行って、前記ソースに戻るのに要する時間の最高量を加えた値を上回るようにすることである。
【0017】
本発明の別の特徴は、同じ順序番号を持つ要求だけを検討して、各ソースからの要求をカウントしたことである。
【0018】
本発明の別の特徴は、対応するソースから要求を受け取った後に接続をマークし、前記マークを各サイクルの最初に消去し、その接続がすでにマークされたソースからの要求のみを検討することである。
【0019】
本発明の別の特徴は、各ソースに割り当てられるレートに重み付けすることである。各重み付け係数は、対応するソースから要求される最低保証レートに依存する。たとえば、重み付け係数は、前記ソースによって要求される最低保証レートを、すべてのソースによって要求される最低保証レートの合計で割った値と等しい。したがって、ひとつのソースに割り当てられるレートは、すべてのソースに共通のレート値に、重み付け係数を掛けた値と等しくなり得る。
【0020】
本発明の別の特徴は、前のサイクルでその接続がクリップされた接続としてマークされていないソースから要求を受け取ったとき、および現在要求されているレートが前のサイクルで割り振られたレートよりも高いとき、進行中のサイクルを中断し、この要求から新しいサイクルを開始することであり、各ソースに割り当てられたレートは、当該接続の現在のレートと、すべてのソース間で平等に分配されたレートのうちの大きい方である。
【0021】
本発明の別の特徴は、各接続に、サイクル識別番号を割り当てることである。
【0022】
本発明の上述その他の特徴は、任意の例に例示される本発明の方法を開示した添付の図面と共に、本発明の実施例についての以下の説明を読めば、より明らかになるであろう。
【0023】
本発明によれば、本方法はネットワークの各ノードに基づく。ノードは、当該ノードに入る各アクティブな通信について、各通信に割り振られたレートを格納するレジスタRegを有する。時間間隔T毎に、各通信のソースは通信パスにリソース管理ビットRMを送信する。最初はこのビットRMはソースによって要求されたレートを搬送する。各ノードでは、管理ビットRMのレートとノードのレジスタReg中に格納されているレートが比較される。レジスタReg中に格納されているレートが管理ビットRMのレートを下回っている場合、管理ビットRMのレートはレジスタReg中に格納されているレートに変更される。反対に、管理ビットRMのレートが格納レートと等しいか上回っている場合、管理ビットRMのレートは変更されない。
【0024】
管理ビットRMは、ネットワーク端に到達するとソースに戻る。管理ビットRMは、通信パスの全長にわたり許可されたネットワークによって通信に割り振られた最小の通信レートを有する。したがってソースは、この新しいレートに自身のユーザビットレートを適合させる。
【0025】
なお、ソースから対話者に送信されるたとえば画像および音声データなどのデータを搬送するビットを「ユーザービット」と呼ぶことに注意されたい。
【0026】
したがって本発明の方法は通信レートの割り振りに関する。この割り振りは、リソースのRM管理ビットの間隔Tでレートの再ネゴシエーションが行われるという意味で動的である。したがってノードは、ネットワークのノードに到達する各通信に関し、周期Tで、ただ1つの再ネゴシエーション要求を受信し、本発明の方法を用いて1つのユーザービットレートをユーザビットに割り振ることにより、これに応答する。
【0027】
したがって本発明の方法は周期Tの連続するサイクルで使用される。以下、サイクル中に出現する方法の諸段階を記述する。
【0028】
当該ノードの出力リンクがサポートする最大帯域を「C」と呼ぶと、このノードに集まるN個の接続ソースの間でレートを平等に分配されることによって、各ソースにレートC/Nが割り振られる。したがって最初のサイクルで、この値R1=C/Nはアクティブな通信にリンクされた各レジスタReg内に置かれる。
【0029】
各サイクル中、その接続がノード上に収束するソースから送られたリソース管理ビットRMをノードが受け取ったとき、2つの場合が生じる。
【0030】
第1の場合では、ソースによって要求され、ビットRMが搬送するレートRqは値R1よりも小さい。そのため、現在のサイクル中に割り振られなかった帯域の量Δを計上するレジスタRΔは、R1−Rqに等しい量だけ増分される。また、通信は、そのレートが値Rq以上に増加できないものとしてマークされる。
【0031】
第2の場合では、要求された値Rqは値R1よりも大きい。ソースの要求はレートR1でクリップされたといわれ、その結果そのようにマークされる。また、(クリップされた要求の数をカウントする)カウンタmが増分される。
【0032】
サイクルの最後に、すべてのソースがそのリソース管理ビットRMの伝送を終えると、すなわちソースがビットRMを送信するのにかかる時間に対応する間隔Tの後には、状況は次のようになる。
【0033】
レートRqの要求が値R1を下回る通信は、レートを値Rq以上に増加させることができないものとしてマークされる。他の通信には、さしあたりレートR1と等しいレートが割り振られる。サイクル中に割り振られない帯域は全てレジスタΔに格納され、クリップされた通信の数はカウンタmに格納される。
【0034】
このようにして、レートの増加を必要とする接続の数と、この増加に対して自由に利用できる帯域とがわかる。本発明によれば、クリップされた接続についてのレート増は、次サイクルにおいて許可することができる。レートは、ノードの出力リンクの割り振られていない帯域をクリップ接続数mで割ったものに相当する値分だけ増加される。
【0035】
したがって、次のサイクルでは、新規値R1で本発明の方法を再度使用し、前回制限されていたとマークした接続についてのみレート増を許可することができる。
【0036】
ここでまず任意の例を取り上げて本発明による方法を説明する。この例では、3つの通信C1、C2、C3がある(図1を参照のこと)。第1のC1は2つのユニットのレートを要求し、C2は6つのユニットのレートを要求し、C3は9つのユニットのレートを要求する。ノード出力リンクの最大能力Cは15ユニットである(C=15)。
【0037】
最初のサイクルCY1においては、Nを当該ノードの上に集中するアクティブ通信の数であるとすると、値がR1=C/NであるレートR1の公平な分配が各通信に割り当てられる。ここでN=3である。したがってR1=5となる。総充当レートはN−R1、すなわち15ユニットである。
【0038】
ここで採用されている用語を使用すれば、通信へのレートの充当は割り振りではない。充当レートとは、前にクリップされた接続については、ノードがこの接続に割り振ることができるレートの最大値である。反対に、前にクリップされていなかった接続については、充当レートは割り振りレートと何ら関係がない。充当レートと割り振りレートの差は、割り振られていない帯域とみなされる。
【0039】
この通信C1には2ユニットが割り振られるため、3ユニットが割り振られず、レジスタRΔ(Δ=3)で計上されることになる。通信C2およびC3は5ユニットの値に制限されていたため、5ユニットしか割り振られない。通信C2およびC3のみについては、割り振りレートが充当レートに等しい。
【0040】
したがってこのサイクルの終了時には、Δ=3、m=2(クリップされた通信の数=2)となる。
【0041】
次のサイクルCY2においては、前のサイクルCY1に割り振られなかった3ユニットは、クリップされた通信C2およびC3に公平に分配される、すなわち1つの通信につきΔ/m=3/2=1.5ユニットが分配される。そうするために、当該ノードの上の各アクティブ通信に、公平に分配されたレートR1(5+1.5)ユニットすなわち6.5ユニットが割り当てられる。したがって、割り当てられた総レートはN・R1=6.5×3=19.5ユニットである。
【0042】
通信C1に対して2ユニットが割り当てられ、残っているのは割り当てられたユニットに対して、割り振られない4.5ユニットである。通信C2に対しては要求に対応する6ユニットのが割り振られ、割り振られない0.5ユニットが残るが、通信C1のまだ割り振られない4.5ユニットを加えると合わせて5ユニットである。
【0043】
通信C3に対しては6.5ユニットが割り振られる。通信C3はこのサイクル中にクリップされた唯一の通信である。したがってサイクルの最後ではΔ=5、m=1となる。
【0044】
次のサイクルで分配すべき帯域の計算について、割り振られない5ユニットから、ノードの出力リンクの最大能力Cに対して余分の割り当てられたレート、すなわち(N・R1−C)=(19.5−15)=4.5ユニットを減算しなければならない。次のサイクルで分配すべき帯域はしたがって6.5+0.5=7ユニットと等しい新しい値R1を計算することが可能な5−4.5=0.5ユニットと等しくなる。
【0045】
サイクルCY3では、各アクティブ通信に、新しいR1に対応する7ユニットが割り当てられる。したがって割り当てられる総レートは3×7ユニット、すなわち21ユニットである。サイクルCY3の最後には、Δが6と等しくなるのが認められる。したがって、次のサイクルで分配すべき帯域はΔ−(N・R1−C)=0となる。
【0046】
このようにしてプロセスがサイクルからサイクルへと続く。
【0047】
ここで本発明による方法を公式で表すことにする。
【0048】
通信全体が利用できる帯域は、ノードの出力リンクの上で利用できる帯域、すなわちCである。
【0049】
各サイクルのレートに公平に割り当てられた総レートはDaで表され、その値はN・R1に等しい。したがって、
Da=N・R1
となる。
【0050】
しかしながら、割り当てられた総レートDaはノード出力リンクの最大能力Cを上回ることがあり得る。その結果、ノード出力リンクの最大能力を超える充当レートが生じる。この超過レートDeは、
De=Da−C=N・R1−C
の値を有する。
【0051】
したがって関係式は次のように表すことができる。
C=Da−De=Da−(N・R1−C)=Da+(C−N・R1)
【0052】
各サイクルの最後において、割り当てられた総レートDaは第1の部分では割り振られていたが、第2の部分では割り振られていない。割り振られた部分中には、一方で、クリップされた接続に実際に割り振られたレート、すなわちm.R1があり、mはここではクリップされた接続の数を、R1は各接続に割り当てられたレートを表しているが、他方では、無制限の接続に割り振られる総レート、すなわち[Σ/unclipped rate]がある。割り振られない第2の部分は、レジスタRΔ中ですでに計上されている。これは次のように表される。
【数4】
【0053】
これは次式に置き換えられる。
【数5】
【0054】
これは以下のように書くことも可能である。
【数6】
【0055】
この関係式により、次のサイクルにおいて、前にクリップされていた接続に括弧中の値をあてる場合には、帯域は公平に分配され、完全に利用されるということがわかる。
【0056】
本発明は次の方法で実施される。次のサイクルで、再度レートを増加することをクリップされた接続だけが許可されることにより、本発明の方法が再度実施される。これを行うために、値R1が変更され、
【数7】
に等しくなる。
【0057】
したがって、各サイクルの最初に、他の接続に対して、レジスタR1中に格納される値に対応する値までレートを増加することを許可されていないいくつかの接続がある。さらに接続は、サイクルの最後において、まだ割り振られていないが利用可能なレートΔとクリップされた接続の数mを決定することができるように、上記の方法によって1つずつ検討される。したがって、次のサイクルを検討するために使われるR1の新しい値が計算し直される。このプロセスはサイクルからサイクルへと継続して動作する。
【0058】
本発明によれば、前のサイクル時にクリップされていなかった接続が、現在のサイクルでレートの増加を要求したとき、現在のサイクルは中断される。さらにレジスタR1中に格納されているレートは修正され、この接続から新しいサイクルが開始される。R1の新しい値は、関係する接続に以前割り振られたレート値と、平等に分配されたレート値C/Nの大きい方の値に等しく、Cは当該ノードの出力リンク上で利用可能なレートであり、Nは新しいR1レートが計算される時間にアクティブな接続の数である。
【0059】
本発明の第一の実施形態によれば、ある周期に、当該ノード上に収束するアクティブな各接続に対してレートの再ネゴシエーションが行われるようにするために、各ソースから発信される要求をカウントするためにカウンタが使用される。この方法は同じ順序番号を持つ接続だけを検討するために使用される。
【0060】
本発明の他の実施形態によれば、レジスタR1を変更するのにかかる時間は、このために用意されたネットワーク施設の再ネゴシエーション周期よりも長いことが予想される。
【0061】
アクティブな接続のリソース管理ビットRMがソースからネットワークの他端まで行ってソースへ戻るのに要する最高時間だけの周期が増加される。したがって、すべてのソースが、ネットワークの異なったノードによって許可されたレートに適合する時間を持つようになるが、その適合は、ソースに割り振られたレートで情報を運ぶリソース管理ビットRMが、ソースまで戻る時間を持った後に初めて実施できる。このやり方によって、本方法はいくつかのトランクの切断に対する、ある種の頑丈さを持つことが可能となる。
【0062】
接続が同じ周期で2つの要求をした場合には、2つめの要求がソースの間を通る帯域の分配を妨害しないために無視される。そうするために各接続は、ひとたび要求を実行するとマークされる。このマークは各サイクルの最初に消去される。したがって、所与のサイクルにおいては、すでにマークされた接続からの要求はもはや受け入れられない。
【0063】
本発明の他の実施形態によれば、同じ接続が同じサイクル中に二度分析されるのをさけるために、各サイクルに対して、それぞれの新しいサイクルで1ユニット分増分される指令番号が割り当てられる。この指令番号はサイクルにおける分析の後、各接続ごとに記憶される。たとえば今サイクルCyにいるとする。このサイクルにおいて、分析前には特定の接続に番号Cy−1が記憶される。分析の後は、番号Cyが記憶される。
【0064】
ソースにレートを割り振る前は、考慮された接続について記憶された指令番号が、現在のサイクルの指令番号より1ユニット分小さいことが検証される。そうである場合は、割り振りが実行されている。そうでない場合は、割り振りは行われていない。なぜならそれは当該接続が現在のサイクルですでに分析されたことを意味するからである。
【0065】
その時までに要求されたレートよりも高いレート要求に応じてサイクルCyが中断され、新しいサイクルが開始される場合、この新しいサイクルには中断されたサイクルCyの番号に2つのユニットを加えたものに等しい番号が割り当てられる。したがって、各検証方法としてから新しい割り振りが得られる。
【0066】
先ほど説明した方法において、要求される最高レートに対応するビデオソースによって要求されるレートは、少なくともいくつかのサイクルレベルにいる時は一定である。ユーザーはもし自分が望むならばこのパラメータを修正する事ができるが、実際にはこれはほとんど行われない。ただしネットワークの大きさなどの理由で、ソースの要求が多くの場合修正されなければならなかったため、本発明の方法がレートを値C/Nに割り振ることを目的としていることが示されたが、その結果、要求が最も高いソースの間で自由に分配することのできる帯域を利用することができるという利点が失われている。
【0067】
先ほど説明した方法において、各ソースは最高のレートの要求を出す。ところで、方法はソースの保証された最低レートに応じた公平さが考慮される場合に、等しく適用される。そのため次の処理が行われる。
【0068】
最低保証レートの合計Dmgi(i=1〜N)によって考慮されるノードの出力リンクで利用可能なレートの値Cが分けられる。その時、ここではRiと記される、平等に割り当てられた各レートのバランスを可能にする係数が得られる。したがって、計算式は次のようになる。
【数8】
DMGiはソースCiに適用された重み付け係数である。
【0069】
各接続Ciはそれゆえレート値Riに制限される。あらゆる接続に割り当てられる総レートが格納されているレジスタRを検討すると、1つの接続に割り当てられるレート値Riは次のようになる。
Ri=DMGi・R
【0070】
各サイクルの最後において、このレジスタの計算し直された値は、上記のものに類似する、次の関連式によって与えられる。
【数9】
上式で
【数10】
は重み付け係数の合計を表し、Δは割り振られていないレートを表し、
【数11】
は、クリップされていた接続だけの重み付け係数の合計を表す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を説明するための図である。
Claims (12)
- ネットワークのノードにおいて動的レート割り振りを実施する方法であって、当該接続のソースによって行われる周期的レート要求に続いて、ネットワークのノードに収束する各接続にビットレートが割り振られ、ビットレートが、要求レート、または要求レートが割り振られたソースによってフリーにされたレートに等しく、したがってそのままの(割り振られていない)レートが残りのすべてのソースに分配され、連続するサイクルでこのレートが
a)接続ソースからの要求の各サイクルの最初に、割り当てレートと呼ばれるレート(R1、Ri)が考慮されて、各接続に割り当てられ、
b)サイクル中に、
b1) その要求レート(Rq)が割り当てレート(R1、Ri)よりも高い各接続に割り当てレート(R1、Ri)が割り振られ、次にこの接続が計上され(m)、クリップされた接続としてマークされ、
b2) 前サイクルですでに割り振られたレート(前サイクルで当該接続がクリップされた接続としてマークされていなかった場合)、または要求レート(Rq)(前サイクルで当該接続がクリップされた接続としてマークされていた場合)のいずれかが、その要求レート(Rq)が割り当てレート(R1、Ri)よりも低い各接続に割り振られ、割り当てレートと充当レートの差が割り振られていないレート(Δ)として計数され、
c) さらに、サイクルの最後に、次式
を用いて次サイクルのための新規割り当てレート(R1、Ri)が計算される方法。 - 最初のサイクルで、ノードの出力リンクによって提供される最大帯域をすべてのソース間で平等に分割した取り分であるレートを各ソースに割り当てる請求項1に記載の方法。
R=C/N
(上式でCはリンク出力ノードによって提供される最大帯域レートであり、Nはノード中の動的接続の数である) - 各サイクルの周期がネットワーク施設の再ネゴシエーションの周期を上回るようになっている前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 各サイクルの周期が、ネットワーク施設の再ネゴシエーションの周期に、RMリソース管理ビットが当該ソースからネットワークの端まで行って再度ソースに戻るのにかかる最大時間長さを加えた値を上回るようになっている前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 各ソースから出される要求がカウントされ、このプロセスが、同じ順序番号を持つ要求のみを審査する前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
- ソースからの接続が受信後マークされ、これらのマークが各サイクルの最初において消去され、このプロセスが、すでにマークされているソースからの要求のみを検討する前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 当該接続に割り当てられた各レートに重み付け係数で重みが付けられる前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 各重み付け係数が、対応するソースによって要求される最低保証レートに依存する請求項7に記載の方法。
- ソースの重み付け係数が、前記ソースが必要とする最低保証レートをすべてのソースが必要とする全保証最低レートで割った値に等しい請求項8に記載の方法。
- その接続が前サイクルでクリップされたとマークされなかったソースから要求を受け取ったとき、あるいは現在要求されているレートが前のサイクルで割り振られたレートよりも高いとき、現行のサイクルが中断され、この時点で新しいサイクルが開始され、新規サイクルで各ソースに割り当てられるレートが、当該接続の現在のレートと、すべてのソース間で平等に分配されたレートのうちのいずれか大きい方である前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
- 現在のサイクルを識別する番号が各接続に割り当てられる請求項11に記載の方法。
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