JP3723029B2 - 光コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタに係り、特に、少ない部品点数によって構成できる光コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、JIS C 5982に制定されるMPO形光コネクタ(MPO:Multifiber Push On)等のように、光コネクタアダプタに対向する両側から挿入した光コネクタプラグ同士が、前記光コネクタアダプタ内で位置決めして接続される構造の光コネクタでは、図10に示すように、光コネクタアダプタ1に両側から挿入した各光コネクタプラグ2、3のハウジング2a、3aの先端部が、光コネクタアダプタ1のスリーブ状のアダプタハウジング1a内に若干の浮動を許容して収納した内部ハウジング4に挿入され、この内部ハウジング4によって位置決めされることで、前記ハウジング2a、3a先端に保持された光コネクタフェルール5同士が突き合わせ接続される構成が多用されている。光コネクタアダプタ1のアダプタハウジング1aでは、光コネクタプラグ2、3が若干の位置ずれ(浮動)を許容して収納され、その一方、各光コネクタプラグ2、3のハウジング2a、3a先端間は前記内部ハウジング4によって位置決め状態が維持されるため、アダプタハウジング1aに対する光コネクタプラグ2、3の浮動は、光コネクタフェルール5同士の接続状態に影響しないようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような構成の光コネクタでは、光コネクタアダプタ1に内部ハウジング4を必要とするため部品点数が多く、また、前記アダプタハウジング1aは前記内部ハウジング4を浮動可能に収納する複雑な形状に形成する必要があり、形成に手間が掛かるため、低コスト化が困難であるといった問題あった。また、前記光コネクタアダプタ1は、前記内部ハウジング4を収納するために、二つのアダプタハウジング1aから組み立てられる構造になっており、この点でも部品点数が多くなるとともに、光コネクタアダプタ1の組み立てに手間が掛かるといった問題もある。
【0004】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、部品点数が少なく、低コスト化できる光コネクタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、光コネクタアダプタ(40)に一側から挿入されてラッチ(23)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雄形光コネクタプラグ(20)と、前記光コネクタアダプタに他側から挿入されてラッチ(33)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雌形光コネクタプラグ(30)とを備え、前記雄形光コネクタプラグと前記雌形光コネクタとが前記光コネクタアダプタの中心軸線方向中央部で接続されるようになっている光コネクタであって、前記雌形光コネクタプラグは、スリーブ状のハウジング(31)と、このハウジングの内部に該ハウジングの中心軸線方向に沿ってスライド移動自在に収納され、該ハウジングの前記光コネクタアダプタに挿入される先端のハウジング先端部(31a)から引き出し可能のスリーブ状の係合用ハウジング(32)とを備え、係合用ハウジングの光コネクタアダプタに対する挿入方向先端には、弾性爪である一対の係合部(37)が突設され、前記雄形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに挿入される先端である挿入先端部(22)の対向する両側には、該挿入先端部が前記雌形光コネクタプラグの一対の前記係合部の間に挿入されたときに前記雌形光コネクタプラグの一対の係合部が両側から係脱可能に係合される係合部(28)が形成されており、前記雌形光コネクタプラグと前記雄形光コネクタプラグとに設けられた前記係合部同士が係脱可能に係合されることで、前記係合用ハウジングの内部に収納されて前記雌形光コネクタプラグ先端に設けられた光コネクタフェルール(11)と、前記雄形光コネクタプラグ先端に保持された光コネクタフェルール(11)との突き合わせ状態が維持されるようになっており、前記光コネクタアダプタの軸方向中央部には、前記係合部同士の係合で雌形光コネクタプラグと接続されている雄形光コネクタプラグの光コネクタアダプタからの引き抜きによって、前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部から引き出された前記係合用ハウジングの前記係合部が当接されることで、前記係合用ハウジングの一対の係合部を両係合部間が拡張されるように弾性変形させて前記雄形光コネクタプラグの前記挿入先端部(22)の両側の係合部から離間させる突起状の係合解除部(44)が設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の光コネクタにおいて、前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部には、該ハウジング先端部からの前記係合用ハウジングの引き出しによって、前記係合用ハウジングの係合部の側部から突出されている受圧片(37c)が乗り上げることで、該係合部を前記ハウジング先端部の外側に押し出すようにして弾性変形させて、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合位置から離間させる傾斜面(31e)を有する係合解除片(31b)が設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、光コネクタアダプタ(40)に一側から挿入されてラッチ(23)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雄形光コネクタプラグ(20)と、前記光コネクタアダプタに他側から挿入されてラッチ(33)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雌形光コネクタプラグ(30)とを備え、前記雄形光コネクタプラグと前記雌形光コネクタとが前記光コネクタアダプタ内で接続されるようになっている光コネクタであって、前記雌形光コネクタプラグは、スリーブ状のハウジング(31)と、このハウジングの内部に該ハウジングの中心軸線方向に沿ってスライド移動自在に収納され、該ハウジングの前記光コネクタアダプタに挿入される先端のハウジング先端部(31a)から引き出し可能のスリーブ状の係合用ハウジング(32)とを備え、係合用ハウジングの光コネクタアダプタに対する挿入方向先端には、弾性爪である一対の係合部(37)が突設され、前記雄形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに挿入される先端である挿入先端部(22)の対向する両側には、該挿入先端部が前記雌形光コネクタプラグの一対の前記係合部の間に挿入されたときに前記雌形光コネクタプラグの一対の係合部が両側から係脱可能に係合される係合部(28)が形成されており、前記雌形光コネクタプラグと前記雄形光コネクタプラグとに設けられた前記係合部同士が係脱可能に係合されることで、前記係合用ハウジングの内部に収納されて前記雌形光コネクタプラグ先端に設けられた光コネクタフェルール(11)と、前記雄形光コネクタプラグ先端に 保持された光コネクタフェルール(11)との突き合わせ状態が維持されるようになっており、前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部には、該ハウジング先端部からの前記係合用ハウジングの引き出しによって、前記係合用ハウジングの係合部の側部から突出されている受圧片(37c)が乗り上げることで、該係合部を前記ハウジング先端部の外側に押し出すようにして弾性変形させて、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合位置から離間させる傾斜面(31e)を有する係合解除片(31b)が設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の光コネクタにおいて、光コネクタアダプタ内にて、雄形光コネクタプラグと雌形光コネクタプラグとの間を次第に接近させると、雌形光コネクタプラグの係合用ハウジング先端の対向する両側から突設された一対の係合部先端の傾斜面である当接面(37a)に当接された雄形光コネクタプラグの挿入先端部が前記当接面に誘導されるようにして係合用ハウジング内に挿入されて行くようになっていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、光コネクタアダプタ(40)に一側から挿入されてラッチ(23)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雄形光コネクタプラグ(20)と、前記光コネクタアダプタに他側から挿入されてラッチ(33)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雌形光コネクタプラグ(30)とを備え、前記雄形光コネクタプラグと前記雌形光コネクタとが前記光コネクタアダプタ内で接続されるようになっている光コネクタであって、前記雌形光コネクタプラグのハウジング(31)の前記光コネクタアダプタに挿入される先端のハウジング先端部(31a)の両側に該ハウジング先端部自体をガイド部としてスライド移動自在に設けられた弾性爪である一対の係合部(37)と、前記雄形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに挿入される先端である挿入先端部(22)の両側に形成され、該挿入先端部が前記雌形光コネクタプラグの一対の前記係合部の間に挿入されたときに前記雌形光コネクタプラグの一対の係合部が両側から係脱可能に係合される係合部(28)とが係脱可能に係合されることで、前記ハウジング先端部および前記挿入先端部にそれぞれ保持された光コネクタフェルール(11)同士の突き合わせ状態が維持されるようになっており、前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部に設けられた前記係合部は、雌形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに対する挿入方向前方へ引き出し可能であり、前記光コネクタアダプタの軸方向中央部には、前記係合部同士の係合で雌形光コネクタプラグと接続されている雄形光コネクタプラグの光コネクタアダプタからの引き抜きによって、前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部から引き出された前記係合部が当接されることで、一対の係合部を両係合部間が拡張されるように弾性変形させて前記雄形光コネクタプラグの前記挿入先端部(22)の両側の係合部から離間させる突起状の係合解除部(44)が設けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、前記ハウジング先端部には、前記雌形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに対する挿入方向前側から、前記ハウジング先端部に設けられた前記係合部の側部から突出されている受圧片(37c)に当接することで該係合部を前記ハウジング先端部の外側に押し出すようにして弾性変形させて、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合位置から離間させる傾斜面(31e)を有する係合解除片(31b)が設けられていることを特徴とする請求項5記載の光コネクタ。
請求項7に係る発明は、光コネクタアダプタ(40)に一側から挿入されてラッチ(23)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雄形光コネクタプラグ(20)と、前記光コネクタアダプタに他側から挿入されてラッチ(33)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雌形光コネクタプラグ(30)とを備え、前記雄形光コネクタプラグと前記雌形光コネクタとが前記光コネクタアダプタ内で接続されるようになっている光コネクタであって、前記雌形光コネクタプラグのハウジング(31)の前記光コネクタアダプタに挿入される先端のハウジング先端部(31a)の両側に該ハウジング先端部自体をガイド部としてスライド移動自在に設けられた弾性爪である一対の係合部(37)と、前記雄形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに挿入される先端であ る挿入先端部(22)の両側に形成され、該挿入先端部が前記雌形光コネクタプラグの一対の前記係合部の間に挿入されたときに前記雌形光コネクタプラグの一対の係合部が両側から係脱可能に係合される係合部(28)とが係脱可能に係合されることで、前記ハウジング先端部および前記挿入先端部にそれぞれ保持された光コネクタフェルール(11)同士の突き合わせ状態が維持されるようになっており、前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部に設けられた前記係合部は、雌形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに対する挿入方向前方へ引き出し可能であり、前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部には、前記雌形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに対する挿入方向前方へ引き出された前記係合部の側部に突出されている受圧片(37c)が乗り上げることで、該係合部を前記ハウジング先端部の外側に押し出すようにして弾性変形させて、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合位置から離間させる傾斜面(31e)を有する係合解除片(31b)が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、雄形光コネクタプラグの挿入先端部と、雌形光コネクタプラグ先端のハウジング先端部のそれぞれに設けられた係合部同士を係脱可能に係合して、両光コネクタプラグ同士を連結状態にすることで、各光コネクタプラグ先端の光コネクタフェルール間を位置決めすることができる。つまり、各光コネクタプラグ先端の光コネクタフェルール間を位置決めは、両光コネクタプラグの係合部同士の係合によってなされるので、光コネクタアダプタには、内部ハウジング等の位置決め用の部品を別途設ける必要が無い。
【0006】
また、本発明によれば、例えば、光コネクタアダプタ内にて雌形光コネクタプラグと接続されている雄形光コネクタプラグを光コネクタアダプタから引き抜くべく引張操作すると、雌雄両光コネクタプラグの係合部同士が係合したまま、雌形光コネクタプラグから係合部が雄形光コネクタプラグとともに引き出される。そして、係合状態の両係合部間に係合解除部が割り込んだり、雌形光コネクタプラグ側の係合部が係合解除部との当接によって相手側の係合部に対する離間方向へ変形を生じることで、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合が解除される。これにより、雄形光コネクタプラグは、単純な引き抜き動作のみで、光コネクタアダプタから引き抜くことができる。
【0007】
また、本発明によれば、例えば、光コネクタアダプタ内にて雄形光コネクタプラグと接続されている雌形光コネクタプラグを光コネクタアダプタから引き抜くべく引張操作すると、まず当初は、雌形光コネクタプラグの係合部は、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合によって移動せず、雌形光コネクタプラグのハウジングがハウジング先端部の係合部に対して光コネクタアダプタからの引き抜き方向へ移動する。次いで、さらなるハウジングの移動によって、ハウジング先端部の先端の係合解除片が該ハウジング先端部の弾性爪である係合部に当接して、雄形光コネクタプラグ側の係合部に対する離間方向への変形を生じさせることで、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合が解除される。これにより、雌形光コネクタプラグは、単純な引き抜き動作のみで、光コネクタアダプタから引き抜くことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の1実施の形態の光コネクタ10を説明する。
図1は雄形光コネクタプラグ20を示す図であって、(a)は正面図、(b)は接続方向先端側から見た側面図、(c)は断面図である。
図2は雌形光コネクタプラグ30を示す図であって。(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は接続方向先端側から見た側面図、(d)は断面図である。
図3は、図2の雌形光コネクタプラグ30を構成するハウジング31を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は平断面図である。
図4は、図2の雌形光コネクタプラグ30を構成する係合用ハウジング31aを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は平断面図である。
図5は、光コネクタアダプタ40を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は雄形光コネクタプラグ20が挿入される雄形プラグ収納部41側から見た斜視図、(c)は断面図である。
図6は、前記光コネクタ10を示す図であって、雄形光コネクタプラグ20と雌形光コネクタプラグ30とを光コネクタアダプタ40に挿入して接続した状態を示す断面図である。
【0009】
図6において、光コネクタ10は、スリーブ状の光コネクタアダプタ40と、この光コネクタアダプタ40にその軸方向一側から挿入される雄形光コネクタプラグ20と、前記光コネクタアダプタ40にその軸方向他側から挿入される雌形光コネクタプラグ30とを備えて構成され、前記光コネクタアダプタ40内で前記雄形光コネクタプラグ20と前記雌形光コネクタプラグ30とが位置決めして接続されるようになっている。
【0010】
図1(a)〜(c)に示すように、雄形光コネクタプラグ20は、スリーブ状のハウジング21と、このハウジング21の前記光コネクタアダプタ40に挿入される先端の挿入先端部22に対向する後端から立ち上げるようにして前記挿入先端部22に向けて突出させた弾性変形自在のラッチ23とを備えて構成されている。前記ハウジング21とラッチ23は、例えば、プラスチック等の合成樹脂によって一体成形することが、成形に掛かる手間を軽減する上で好ましい。
ハウジング21の前記挿入先端部22には光コネクタフェルール11が収納保持されている。前記光コネクタフェルール11としては、各種構成が採用可能であるが、ここでは、JIS C 5981に制定されるMT形光コネクタ(MT:Mechanically Transferable)を採用している。この光コネクタフェルール11は、ハウジング21の中心軸線方向(図1(a)、(c)中左右)に移動自在に収納されるとともに、ハウジング21に内蔵のスプリング24によって接続方向前方へ付勢されている。光コネクタフェルール11は、接合端面11aに対向する後端部に突設された鍔部11bが、挿入先端部22内面側に設けられたストッパ部25に当接することで、挿入先端部22から抜け出ることが防止される。
【0011】
図2(a)〜(b)に示すように、雌形光コネクタプラグ30は、スリーブ状のハウジング31と、このハウジング31の内部に該ハウジング31の中心軸線方向に沿ってスライド移動自在に収納された係合用ハウジング32とを備えて構成されている。
図3(a)〜(c)に示すように、前記ハウジング31の前記係合用ハウジング32に対向する後端からは、光コネクタアダプタ40に挿入されて係脱自在に係合される弾性変形自在のラッチ33が、該ハウジング31の前記光コネクタアダプタ40に対する挿入方向前方に向けて突出されている。ハウジング31とラッチ33は、例えば、プラスチック等の合成樹脂によって一体成形することが、成形に掛かる手間を軽減する上で好ましい。
【0012】
図4(a)〜(c)に示すように、係合用ハウジング32はスリーブ状に形成され、その内部には、雄形光コネクタプラグ20側の光コネクタフェルール11に対して突き合わせ接続される光コネクタフェルルール11を収納保持している。また、係合用ハウジング32の光コネクタアダプタ40に対する挿入方向先端からは、弾性爪からなる1対の係合部37が光コネクタアダプタ40に対する挿入方向前方へ向けて突設されている。この係合部37は、係合用ハウジング32のハウジング31に対するスライド移動によって、雌形光コネクタプラグ30の光コネクタアダプタ40に対する挿入方向前方へ向けて引き出し可能になっている(図2(d)中仮想線37は引き出した状態)。
【0013】
また、図2(b)等に示すように、弾性爪である前記係合部37は、ハウジング31のハウジング先端部31aに形成されたスリット31cに挿入されている。また、係合部37の係合用ハウジング32からの突出方向に垂直な両側部から突出された受圧片37cは、このスリット31cの一部を拡張した形状の凹所31d内に収納されている。
前記ハウジング先端部31aにて、前記受圧片37cよりも前記雌形光コネクタプラグ30の前記光コネクタアダプタ40に対する挿入方向前側(図2(a)〜(c)中右側)に設けられた係合解除片31bは、係合用ハウジング32に対する該係合用ハウジング32後端(図2(a)〜(c)中左側)へのハウジング31の相対的なスライド移動によって前記係合部37に当接することで該係合部37を押圧して外側に弾性変形させるものである。図9(a)、(b)に示す状態にて、ハウジング先端部31aが係合用ハウジング32後端へ移動されると、前記係合解除片31bが雌形光コネクタプラグ30の前記光コネクタアダプタ40に対する挿入方向前側(図9(a)、(b)中右側)から前記受圧片37cに当接して押圧し、この受圧片37cをハウジング先端部31aの外側へ押し出すようにして変形させる。具体的には、係合解除片31bは、受圧片37cに形成された傾斜面37dと平行な傾斜面31eを備えており、係合解除片31bによる係合部37(受圧片37c)の押圧変形は、両傾斜面37d、31eの当接、スライドによって係合解除片31bからの押圧力を該係合解除片31bの移動方向に垂直の方向への係合部37(弾性爪)の変位力に変換することで実現される。
【0014】
雌形光コネクタプラグ30先端に保持される前記光コネクタフェルール11としては各種構成が採用可能であるが、ここでは、雄形光コネクタプラグ20側の光コネクタフェルール11と同じMT形光コネクタを採用している。この光コネクタフェルール11は、スリーブ状のハウジング31の中心軸線方向(図2(a)、(d)中左右)に移動自在に収納されるとともに、ハウジング31に内蔵のスプリング35によって接続方向前方へ付勢されている。ハウジング先端部31aに設けられたストッパ部36は、光コネクタフェルール11の接合端面11aに対向する後端部に突設された鍔部11bが当接されることで、光コネクタフェルール11がハウジング31から抜け出ることを防止する。
【0015】
図5(a)〜(c)に示すように、光コネクタアダプタ40は、雄形光コネクタプラグ20が挿入される雄形プラグ収納部41と、この雄形プラグ収納部41と対向する反対側に設けられて前記雌形光コネクタプラグ30が挿入される雌形プラグ収納部42とを備えている。両プラグ収納部41、42はそれぞれスリーブ状であり、スリーブ状の光コネクタアダプタ40内部で連通されている。図5(b)に示すように、雄形プラグ収納部41は、雄形光コネクタプラグ20が挿入される断面長方形状のプラグ収納穴41aを備えているが、図5(a)に示すように、雌形プラグ収納部42は、雌形光コネクタプラグ30の係合用ハウジング32先端のハウジング先端部31aの対向する両側から張り出すようにして形成された一対の係合部37(弾性爪)が挿入される係合部挿入溝42bが対向する両側に形成された形状のプラグ挿入穴42aを備えている。
【0016】
図5(a)、(c)および図6に示すように、この光コネクタ10では、光コネクタアダプタ40の雄形プラグ収納部41に挿入された雄形光コネクタプラグ20先端の光コネクタフェルール11と、雌形プラグ収納部42に挿入された雌形光コネクタプラグ30先端の光コネクタフェルール11とが、スリーブ状の光コネクタアダプタ40の中心軸線方向中央部の接続領域43にて突き合わせ接続されることで、これら各光コネクタフェルール11によってコネクタ接続可能に成端された光ファイバ13、14同士が光接続されるようになっている。
【0017】
雄形光コネクタプラグ20は、ラッチ23をもプラグ収納穴41a内に収納するようにして雄形プラグ収納部41に押し込み挿入し、前記ラッチ23のハウジング21からの突出方向先端に設けられた係合爪26を、前記雄形プラグ収納部41の側壁部に開口されたラッチ係合穴41bに係脱可能に係合することで、雄形プラグ収納部41内に安定に収納される。一方、雌形光コネクタプラグ30は、やはり、ラッチ33を含めてプラグ収納穴42a内に収納するようにして雌形プラグ収納部42に押し込み挿入し、前記ラッチ33のハウジング31からの突出方向先端に設けられた係合爪38を、前記雌形プラグ収納部42の側壁部に開口されたラッチ係合穴42cに係脱可能に係合することで、雌形プラグ収納部42内に安定に収納される。これら光コネクタプラグ20、30のプラグ収納部41、42に対する挿入では、プラグ収納部41、42の側壁部内面側を摺動移動するラッチ23、33先端の係合爪26、38が、前記ラッチ係合穴41b、42cに入り込む際に生じる係合音や衝撃等を観測することで、ラッチ23、33先端の係合爪26、38がラッチ係合穴41b、42cに係合したことを把握することができる。
【0018】
なお、ラッチ23、33先端の係合爪26、38がラッチ係合穴41b、42cに係合すると、ハウジング21、31からのラッチ23、33の突出先端に形成された離脱用レバー部27、39が各プラグ収納部41、42の端部41c、42d近傍に位置しており、各プラグ収納部41、42の端部41c、42dに突き当たればそれ以上の押し込みが不可能になるから、無理な押し込みによって、光コネクタプラグ20、30のハウジング21、31やラッチ23、33を傷めるといった不都合を生じない。
【0019】
光コネクタフェルール11同士は、一方または両方の光コネクタプラグ20、30のスプリング24、35を圧縮変形させて突き合わせ接続されるが、雌形プラグ収納部42に挿入された雌形光コネクタプラグ30先端の係合部37が、雄形プラグ収納部41に挿入された雄形光コネクタプラグ20の挿入先端部22の対向する両側に形成された係合部28と係合することで、両光コネクタプラグ20、30のハウジング21、31間が離間しないように引き止められるため、光コネクタフェルール11同士の突き合わせ接続状態(接合端面11a同士が突き合わされた状態)が維持されるとともに、圧縮変形されたスプリング24、35の付勢力を光コネクタフェルール11間の突き合わせ力として確実に作用させることができ、光ファイバ13、14同士を目的の低接続損失を以って光接続することができる。しかも、互いに係合された係合部28、37同士の係合によって連結して接続された光コネクタプラグ20、30間は、弾性爪である係合部28の係合部37に対する係脱可能な係合によって連結状態が維持され、位置決め精度も確保されるものの、光コネクタアダプタ40に対する各光コネクタプラグ20、30の若干浮動は許容され、これにより、各光コネクタプラグ20、30と光コネクタアダプタ40との間の寸法公差等を吸収することができる。その結果、接続状態の光コネクタフェルール11間に前記寸法公差に起因する曲げ等の応力が作用することを防止できる等の利点がある。
【0020】
光コネクタフェルール11間は、一方の光コネクタフェルール11から突設したガイドピン15(図1(a)、(c)参照)を他方の光コネクタフェルール11の接合端面11aに開口されたガイドピン穴11c(図2(c)参照)に挿入嵌合させるピン結合方式により位置決めされるようになっている。図6に示すように、光コネクタアダプタ40内にて、光コネクタプラグ20、30間を次第に接近させると、雌形光コネクタプラグ30の係合用ハウジング32先端の対向する両側から突設された一対の係合部37先端の傾斜面である当接面37aに、雄形光コネクタプラグ20先端の一対の係合部28が当接されて、係合部28がそれぞれ当接面37aに誘導されるようにして係合用ハウジング32内に挿入されて行く。雌形光コネクタプラグ30側の一対の係合部37間に雄形光コネクタプラグ20側の係合部37が位置決めされると、両光コネクタプラグ20、30の光コネクタフェルール11間が位置決めされ、両光コネクタプラグ20、30のさらなる接近により、一方の光コネクタフェルール11のガイドピン15が他方の光コネクタフェルール11のガイドピン穴11cに挿入嵌合される。さらに、このとき、前記係合部37の弾性により、一方の光コネクタフェルール11のガイドピン穴11cに対して他方の光コネクタフェルール11のガイドピン15の位置が適宜調整されて、両者の位置が一致したところでガイドピン15がガイドピン穴11cに誘い込まれるようにして挿入されるので、これにより、ガイドピン15をガイドピン穴11cに確実かつ円滑に挿入することができる。
一対の係合部37間に入り込んだ各係合部28が、係合部37の係合用ハウジング32からの突出方向先端に形成された係合端部37bに係合すると、両光コネクタフェルール11の押圧用のスプリング24、35の付勢力が光コネクタフェルール11間の突き合わせ力として有効に作用する。
なお、図6等では、雄形光コネクタプラグ20側の光コネクタフェルール11にガイドピン15およびピンクランプ16を設けた構成を例示したが、これに代えて、雌形光コネクタプラグ30側の光コネクタフェルール11にガイドピン15およびピンクランプ16を設けることも可能である。
【0021】
(雄形光コネクタプラグの引き抜き)
雌形光コネクタプラグ30に対して雄形光コネクタプラグ20の接続を解除して光コネクタアダプタ40から引き抜くには、まず、雄形光コネクタプラグ20の離脱用レバー部27を押圧操作して、ラッチ23とハウジング21との間の隙間20aを利用して、ラッチ23をその先端がハウジング21に近付けるようにして弾性変形させることで、雄形プラグ収納部41のラッチ係合穴41bから離脱して雄形プラグ収納部41の側壁部との係合を解除し、次いで、雄形光コネクタプラグ20を引き抜き方向、つまり、図7中右側へ移動する。
【0022】
雄形光コネクタプラグ20の光コネクタアダプタ40からの引き抜きを開始すると、係合部28、37同士が係合したまま、雌形光コネクタプラグ30から係合用ハウジング32がスライド移動によって雄形光コネクタプラグ20と一緒に移動し、雌形光コネクタプラグ30のハウジング先端部31aから係合部37が引き出される。そして、図7に示すように、係合用ハウジング32側の両係合部37が、光コネクタアダプタ40の接続領域43に設けられた突起状の一対の係合解除部44のテーパ状の当接面44aにそれぞれ乗り上げ、雄形光コネクタプラグ20の引き抜き方向へのさらなる移動で、両係合解除部44の当接面44aのテーパ形状によって両係合部37間が拡張されるようにして変形されることで、各係合部37が雄形光コネクタプラグ20側の係合部28から離脱され(係合位置からの離間)、係合が解除される。これにより、雄形光コネクタプラグ20は、引き抜き方向への移動の継続によって光コネクタアダプタ40から引き抜かれる。
なお、このとき、雌形光コネクタプラグ30の係合部37がハウジング先端部31aから引き出されるに伴い、ハウジング先端部31aの係合解除片31bに当接して該係合解除片31bに乗り上げるようにして変形されることも(図9(b)参照)、雄形光コネクタプラグ20側の係合部28に対する係合部37の係合解除に寄与する。
【0023】
光コネクタアダプタ40から雄形光コネクタプラグ20を引き抜いた後、光コネクタアダプタ40に残った雌形光コネクタプラグ30は、離脱用レバー部39の押圧操作によりラッチ33と雌形プラグ収納部42の側壁部との間の係合を解除し、次いで、雌形プラグ収納部42側から引っ張ることで光コネクタアダプタ40から簡単に引き抜くことができる。ラッチ33と雌形プラグ収納部42の側壁部との間の係合解除は、離脱用レバー部39の押圧操作により、ハウジング31とラッチ33との間の隙間30aを利用してハウジング31に近付けるようにしてラッチ33を弾性変形させることで、ラッチ33先端を雌形プラグ収納部42のラッチ係合穴42cから離脱させれば良い。
【0024】
(雌形光コネクタプラグの引き抜き)
光コネクタアダプタ40内にて雄形光コネクタプラグ20と係合状態になっている雌形光コネクタプラグ30を光コネクタアダプタ40から引き抜くには、まず、離脱用レバー部39を押圧操作して、ラッチ33と雌形プラグ収納部42の側壁部との間の係合を解除し、次いで、雌形プラグ収納部42側から引っ張ることで光コネクタアダプタ40から簡単に引き抜くことができる。ラッチ33と雌形プラグ収納部42の側壁部との間の係合解除は、離脱用レバー部39の押圧操作により、ハウジング31とラッチ33との間の隙間30aを利用してハウジング31に近付けるようにしてラッチ33を弾性変形させることで、ラッチ33先端を雌形プラグ収納部42のラッチ係合穴42cから離脱させれば良い。
【0025】
この雌形光コネクタプラグ30の光コネクタアダプタ40からの引き抜きは、ハウジング31の光コネクタアダプタ40から突出されている部分、つまり、離脱用レバー部39を操作するべく該離脱用レバー部39近傍のハウジング31を握って離脱用レバー部39を操作してラッチ33と雌形プラグ収納部42の側壁部との間の係合を解除し、そのまま引き抜き操作する。ここで、雌形光コネクタプラグ30では、まず、係合部28、37同士の係合によって雄形光コネクタプラグ20に対して引き留められている係合用ハウジング32に対してハウジング31が引き抜き方向へスライド移動を開始し、係合用ハウジング32は、係合部28、37同士の係合が解除されるまで移動しない。図9(b)に示すように、ハウジング31の移動に伴い、ハウジング先端部31aの係合解除片31bが、前記雌形光コネクタプラグ30の前記光コネクタアダプタ40に対する挿入方向前側から前記係合部37に当接し、該係合部37をハウジング先端部31aから外側へ弾性変形させると(係合位置からの離間)、係合部28、37間の係合が解除される。係合部28、37同士の係合解除後は、図示しない係合部によって、係合用ハウジング32がハウジング31に係合することで、係合用ハウジング32がハウジング31に引っ張られるようにして、両ハウジング31、32が光コネクタアダプタ40から引き抜かれる。
光コネクタアダプタ40からの雌形光コネクタプラグ30の引き抜き後、ハウジング31に対して係合用ハウジング32を押し込めば、係合部37が元の状態(ハウジング先端部31aのスリット31cに収納された状態)に戻り、再度、雄形光コネクタプラグ20との接続に使用できる。
また、光コネクタアダプタ40からの雌形光コネクタプラグ30の引き抜き後、雄形光コネクタプラグ20は、光コネクタアダプタ40に対するラッチ23の係合を解除することだけで、光コネクタアダプタ40から簡単に引き抜くことができる。
【0026】
この光コネクタ10によれば、両光コネクタプラグ20、30先端の弾性変形可能な係合部28、37同士の係合により、光コネクタアダプタ40内での光コネクタプラグ20、30の若干の浮動を許容しつつ、各光コネクタプラグ20、30先端間の位置決め状態と連結状態とを維持でき、各光コネクタプラグ20、30の浮動の影響を受けること無く、光コネクタフェルール11間の接続状態を確保できるから、光コネクタアダプタ40内に内部ハウジング等の位置決め用の部品を設ける必要が無く、内部ハウジングを有する光コネクタアダプタに比べて、光コネクタアダプタ40を構成する部品点数を非常に少なくすることができる。しかも、内部ハウジング等を目的の浮動範囲で浮動可能に収納するための構成が不要になることから光コネクタアダプタ40は構成が単純となって容易に形成できるようになり、製造能率や組み立て能率の向上、低コスト化が可能である。これにより、光コネクタ10全体の製造能率や組み立て能率の向上、低コスト化も容易に実現できる。
【0027】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されず、各種変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、本発明が適用される雄形光コネクタプラグ、雌形光コネクタプラグ、光コネクタアダプタの具体的形状等は適宜変更可能である。前記実施の形態では、いわゆるRJ形光コネクタに類する形状の雄形、雌形光コネクタプラグを例示したが、これに限定されず、例えば、ラッチを有していないもの、具体的にはMPO形光コネクタ、MU形光コネクタ等にも適用可能であることは言うまでも無い。
前記実施の形態では、雌形光コネクタプラグ側の係合部として、ハウジングに対してスライド移動自在の係合用ハウジングから突設された弾性爪を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ハウジングのハウジング先端部自体をガイド部としてスライド移動自在に設けられた弾性爪を係合部とした構成も採用可能である。この場合は、ハウジング先端部に係合部である弾性爪のガイド機構(但し、引き出しによる抜け落ちを防止できるもの)を設ける必要が生じる反面、係合用ハウジングが不要になり、雌形光コネクタプラグの小型化等を実現できるといった利点がある。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光コネクタによれば、雄形光コネクタプラグの挿入先端部と、雌形光コネクタプラグのハウジング先端部のそれぞれに設けられた係合部同士を係脱可能に係合して、両光コネクタプラグ同士を連結状態にすることで、各光コネクタプラグ先端の光コネクタフェルール間が位置決めされるため、光コネクタアダプタには、別途、位置決め用の内部ハウジング等の位置決め用の機構を設ける必要が無くなり、部品点数の減少、構造の単純化により、低コスト化を実現できるといった優れた効果を奏する。
【0029】
また、本発明によれば、前記雌形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに対する挿入方向先端から引き出された弾性爪である係合部が、前記光コネクタアダプタに設けられた係合解除部に当接することで弾性変形されて、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合位置から離間されるようになっているから、光コネクタアダプタから雄形光コネクタプラグを引き出して、雌雄両光コネクタプラグの係合部を係合状態のまま移動し、雌形光コネクタプラグ側の係合部に係合解除部を当接させて弾性変形させることで、係合部同士の係合を簡単に解除でき、単純な作業により、雄形光コネクタプラグを光コネクタアダプタから引き抜くことができるといった優れた効果を奏する。
【0030】
また、本発明によれば、前記雌形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに対する挿入方向先端から引き出し可能な係合部が、該雌形光コネクタプラグのハウジング先端のハウジング先端部に設けられた係合解除片に当接することで弾性変形されて、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合位置から離間されるようになっているから、まず、光コネクタアダプタから雌形光コネクタプラグのハウジングを引き出し操作することで、雄形光コネクタプラグ側の係合部と係合されている係合部に対してハウジングをスライド移動させ、ハウジング先端のハウジング先端部の係合解除片によって、雌形光コネクタプラグ側の係合部を弾性変形させることで、係合部同士の係合を簡単に解除でき、単純な作業により、雄形光コネクタプラグを光コネクタアダプタから引き抜くことができるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態の光コネクタの雄形光コネクタプラグを示す図であって、(a)は正面図、(b)は接続方向先端側から見た側面図、(c)は断面図である。
【図2】 本発明の1実施の形態の光コネクタの雌形光コネクタプラグを示す図であって。(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は接続方向先端側から見た側面図、(d)は断面図である。
【図3】 図2の雌形光コネクタプラグを構成するハウジングを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は正断面図である。
【図4】 図2の雌形光コネクタプラグを構成する係合用ハウジングを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は正断面図である。
【図5】 本発明の1実施の形態の光コネクタの光コネクタアダプタを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は雄形光コネクタプラグが挿入される雄形プラグ収納部側から見た斜視図、(c)は断面図である。
【図6】 本発明の1実施の形態の光コネクタを示す図であって、雄形光コネクタプラグと雌形光コネクタプラグとを光コネクタアダプタに挿入して接続した状態を示す断面図である。
【図7】 図6の光コネクタの雄形光コネクタプラグを光コネクタアダプタから引き抜く工程を示す図であって、雌形光コネクタプラグ側の係合部が光コネクタアダプタの係合解除部に当接されて雄形光コネクタプラグとの係合が解除された状態を示す断面図である。
【図8】 図6の光コネクタの雌形光コネクタプラグを光コネクタアダプタから引き抜く工程を示す図であって、雌形光コネクタプラグ側の一対の係合部が雌形光コネクタプラグのハウジングの係合解除片によって押圧変形されて雄形光コネクタプラグとの係合が解除された状態を示す断面図である。
【図9】 図2の雌形光コネクタプラグにおける係合用ハウジングの係合部とハウジングの係合解除片との関係を示す断面図であって、(a)は係合解除片による係合爪の変形前、(b)は係合解除片による係合爪の押圧変形時を示す。
【図10】 従来例の光コネクタを示す断面図である。
【符号の説明】
10…光コネクタ、11…光コネクタフェルール、20…光コネクタプラグ、22…挿入先端部、28…係合部(弾性爪)、30…雌形光コネクタプラグ、31…ハウジング、31a…ハウジング先端部、31b…係合解除片、37…係合部(弾性爪)、40…光コネクタアダプタ、44…係合解除部。
Claims (7)
- 光コネクタアダプタ(40)に一側から挿入されてラッチ(23)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雄形光コネクタプラグ(20)と、前記光コネクタアダプタに他側から挿入されてラッチ(33)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雌形光コネクタプラグ(30)とを備え、前記雄形光コネクタプラグと前記雌形光コネクタとが前記光コネクタアダプタの中心軸線方向中央部で接続されるようになっている光コネクタであって、
前記雌形光コネクタプラグは、スリーブ状のハウジング(31)と、このハウジングの内部に該ハウジングの中心軸線方向に沿ってスライド移動自在に収納され、該ハウジングの前記光コネクタアダプタに挿入される先端のハウジング先端部(31a)から引き出し可能のスリーブ状の係合用ハウジング(32)とを備え、係合用ハウジングの光コネクタアダプタに対する挿入方向先端には、弾性爪である一対の係合部(37)が突設され、
前記雄形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに挿入される先端である挿入先端部(22)の対向する両側には、該挿入先端部が前記雌形光コネクタプラグの一対の前記係合部の間に挿入されたときに前記雌形光コネクタプラグの一対の係合部が両側から係脱可能に係合される係合部(28)が形成されており、
前記雌形光コネクタプラグと前記雄形光コネクタプラグとに設けられた前記係合部同士が係脱可能に係合されることで、前記係合用ハウジングの内部に収納されて前記雌形光コネクタプラグ先端に設けられた光コネクタフェルール(11)と、前記雄形光コネクタプラグ先端に保持された光コネクタフェルール(11)との突き合わせ状態が維持されるようになっており、
前記光コネクタアダプタの軸方向中央部には、前記係合部同士の係合で雌形光コネクタプラグと接続されている雄形光コネクタプラグの光コネクタアダプタからの引き抜きによって、前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部から引き出された前記係合用ハウジングの前記係合部が当接されることで、前記係合用ハウジングの一対の係合部を両係合部間が拡張されるように弾性変形させて前記雄形光コネクタプラグの前記挿入先端部(22)の両側の係合部から離間させる突起状の係合解除部(44)が設けられていることを特徴とする光コネクタ。 - 前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部には、該ハウジング先端部からの前記係合用ハウジングの引き出しによって、前記係合用ハウジングの係合部の側部から突出されている受圧片(37c)が乗り上げることで、該係合部を前記ハウジング先端部の外側に押し出すようにして弾性変形させて、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合位置から離間させる傾斜面(31e)を有する係合解除片(31b)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
- 光コネクタアダプタ(40)に一側から挿入されてラッチ(23)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雄形光コネクタプラグ(20)と、前記光コネクタアダプタに他側から挿入されてラッチ(33)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雌形光コネクタプラグ(30)とを備え、前記雄形光コネクタプラグと前記雌形光コネクタとが前記光コネクタアダプタ内で接続されるようになっている光コネクタであって、
前記雌形光コネクタプラグは、スリーブ状のハウジング(31)と、このハウジングの内部に該ハウジングの中心軸線方向に沿ってスライド移動自在に収納され、該ハウジングの前記光コネクタアダプタに挿入される先端のハウジング先端部(31a)から引き出し可能のスリーブ状の係合用ハウジング(32)とを備え、係合用ハウジングの光コネクタアダプタに対する挿入方向先端には、弾性爪である一対の係合部(37)が突設され、
前記雄形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに挿入される先端である挿入先端部(22)の対向する両側には、該挿入先端部が前記雌形光コネクタプラグの一対の前記係合部の間に挿入されたときに前記雌形光コネクタプラグの一対の係合部が両側から係脱可能に係合される係合部(28)が形成されており、
前記雌形光コネクタプラグと前記雄形光コネクタプラグとに設けられた前記係合部同士が係脱可能に係合されることで、前記係合用ハウジングの内部に収納されて前記雌形光コネクタプラグ先端に設けられた光コネクタフェルール(11)と、前記雄形光コネクタプラグ先端に保持された光コネクタフェルール(11)との突き合わせ状態が維持されるようになっており、
前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部には、該ハウジング先端部からの前記係合用ハウジングの引き出しによって、前記係合用ハウジングの係合部の側部から突出されている受圧片(37c)が乗り上げることで、該係合部を前記ハウジング先端部の外側に押し出すようにして弾性変形させて、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合位置から離間させる傾斜面(31e)を有する係合解除片(31b)が設けられていることを特徴とする光コネクタ。 - 光コネクタアダプタ内にて、雄形光コネクタプラグと雌形光コネクタプラグとの間を次第に接近させると、雌形光コネクタプラグの係合用ハウジング先端の対向する両側から突設された一対の係合部先端の傾斜面である当接面(37a)に当接された雄形光コネクタプラグの挿入先端部が前記当接面に誘導されるようにして係合用ハウジング内に挿入されて行くようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光コネクタ。
- 光コネクタアダプタ(40)に一側から挿入されてラッチ(23)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雄形光コネクタプラグ(20)と、前記光コネクタアダプタに他側から挿入されてラッチ(33)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雌形光コネクタプラグ(30)とを備え、前記雄形光コネクタプラグと前記雌形光コネクタとが前記光コネクタアダプタ内で接続されるようになっている光コネクタであって、
前記雌形光コネクタプラグのハウジング(31)の前記光コネクタアダプタに挿入される先端のハウジング先端部(31a)の両側に該ハウジング先端部自体をガイド部としてスライド移動自在に設けられた弾性爪である一対の係合部(37)と、前記雄形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに挿入される先端である挿入先端部(22)の両側に形成され、該挿入先端部が前記雌形光コネクタプラグの一対の前記係合部の間に挿入されたときに前記雌形光コネクタプラグの一対の係合部が両側から係脱可能に係合される係合部(28)とが係脱可能に係合されることで、前記ハウジング先端部および前記挿入先端部にそれぞれ保持された光コネクタフェルール(11)同士の突き合わせ状態が維持されるようになっており、
前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部に設けられた前記係合部は、雌形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに対する挿入方向前方へ引き出し可能であり、
前記光コネクタアダプタの軸方向中央部には、前記係合部同士の係合で雌形光コネクタプラグと接続されている雄形光コネクタプラグの光コネクタアダプタからの引き抜きによって、前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部から引き出された前記係合部が当接されることで、一対の係合部を両係合部間が拡張されるように弾性変形させて前記雄形光コネクタプラグの前記挿入先端部(22)の両側の係合部から離間させる突起状の係合解除部(44)が設けられていることを特徴とする光コネクタ。 - 前記ハウジング先端部には、前記雌形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに対する挿入方向前側から、前記ハウジング先端部に設けられた前記係合部の側部から突出されている受圧片(37c)に当接することで該係合部を前記ハウジング先端部の外側に押し出すようにして弾性変形させて、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合位置から離間させる傾斜面(31e)を有する係合解除片(31b)が設けられていることを特徴とする請求項5記載の光コネクタ。
- 光コネクタアダプタ(40)に一側から挿入されてラッチ(23)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雄形光コネクタプラグ(20)と、前記光コネクタアダプタに他側から挿入されてラッチ(33)によって前記光コネクタアダプタと係脱可能に係合する雌形光コネクタプラグ(30)とを備え、前記雄形光コネクタプラグと前記雌形光コネクタとが前記光コネクタアダプタ内で接続されるようになってい る光コネクタであって、
前記雌形光コネクタプラグのハウジング(31)の前記光コネクタアダプタに挿入される先端のハウジング先端部(31a)の両側に該ハウジング先端部自体をガイド部としてスライド移動自在に設けられた弾性爪である一対の係合部(37)と、前記雄形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに挿入される先端である挿入先端部(22)の両側に形成され、該挿入先端部が前記雌形光コネクタプラグの一対の前記係合部の間に挿入されたときに前記雌形光コネクタプラグの一対の係合部が両側から係脱可能に係合される係合部(28)とが係脱可能に係合されることで、前記ハウジング先端部および前記挿入先端部にそれぞれ保持された光コネクタフェルール(11)同士の突き合わせ状態が維持されるようになっており、
前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部に設けられた前記係合部は、雌形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに対する挿入方向前方へ引き出し可能であり、
前記雌形光コネクタプラグの前記ハウジング先端部には、前記雌形光コネクタプラグの前記光コネクタアダプタに対する挿入方向前方へ引き出された前記係合部の側部に突出されている受圧片(37c)が乗り上げることで、該係合部を前記ハウジング先端部の外側に押し出すようにして弾性変形させて、雄形光コネクタプラグ側の係合部との係合位置から離間させる傾斜面(31e)を有する係合解除片(31b)が設けられていることを特徴とする光コネクタ。
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JP2001201662A (ja) | 2001-07-27 |
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