JP3722184B2 - 軒裏板の支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にカーテンウォール構造の建築物における軒裏板の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建築物において軒裏板を取り付ける場合には、外壁パネルの壁面から外方向に向かって突出させた吊り金具によって、軒裏板に固定した軒裏野縁を支持するようにしている。そして、この吊り金具は、外壁パネルのフレームにボルト等によって取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来においては、外壁パネルのフレームに吊り金具を取り付けるために、それ専用のボルト等が必要となって部品点数が多くなるとともに、このためのボルト穴もフレームに形成する必要があった。また、吊り金具は、外壁パネルの壁面から外方向に向かって突出しているので、この吊り金具に軒裏野縁を取り付けるにあたって、外壁パネルの壁面が近接してボルト等の締め付け作業が非常に煩雑となるといった欠点があった。
【0004】
本発明は、このような不具合を解消して、軒裏板を簡単に支持することができ、しかも構造の簡略化を図り得る軒裏板の支持構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、外壁パネルを吊り下げるためのファスナーの支持ボルトへ吊り金具を取り付け、この吊り金具から吊り下げた吊りボルトによって軒裏板を支持するようにした軒裏板の支持構造において、前記外壁パネルの上端から上方に向かって突出した前記支持ボルトに対して、前記吊り金具を横方向から差し込むことによって、その吊り金具に形成したスリットに前記支持ボルトを挿通させ、この状態で前記支持ボルトに螺合した締付けナットを締め付けることによって、前記吊り金具を前記支持ボルトに取り付けるようにしている。
【0006】
さらに、前記吊り金具は、前記支持ボルトに取り付ける取付片と、前記吊りボルトを支持する支持片とを上下方向に位置ずれした状態で一体的に形成してなるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る軒裏板の支持構造の縦断面図、図2は同じくその要部拡大縦断面図、図3は同じくその分解斜視図である。図において、(1)は外壁パネルであって、この外壁パネル(1)は、軽量コンクリート板等の無機質材からなる方形のサイディング材(2)と、このサイディング材(2)の裏面に取り付けられた方形枠状の金属製フレーム(3)とからなる。
【0008】
この外壁パネル(1)における金属製フレーム(3)の上面に形成されたボルト穴(4)には、下側から支持ボルト(5)が差し込まれて、その上面の上部側において支持ボルト(5)へ螺合した締付けナット(6)を締め付けて、その支持ボルト(5)を、上方へ突出した状態で金属製フレーム(3)へ固定している。
【0009】
(10)は、外壁パネル(1)を支持するための支持金具であって、この支持金具(10)は、図3に示すように、床梁(11)側に取り付けられる水平な取付プレート(12)と、外壁パネル(1)側に取り付けられる水平な支持プレート(13)とが上下方向に位置ずれした状態で一体的に連続して、全体的に略Z字形に形成されている。取付プレート(12)には、建物内外方向に延びるボルト挿入用の長穴(14)が形成され、支持プレート(13)には、円形のボルト穴(15)が形成されている。
【0010】
そして、外壁パネル(1)から突出した支持ボルト(5)の上部先端を、前記支持金具(10)の支持プレート(13)のボルト穴(15)へ下側から差し込み、その上端へ別のナット(16)を螺合することによって、支持金具(10)が外壁パネル(1)へ予め仮付けされている。この支持金具(10)及び支持ボルト(5)によって、外壁パネル(1)を床梁(11)に吊り下げるためのファスナー(17)が構成されている。
【0011】
床梁(11)は、フランジ(21)(22)が上下平行となるようにして配置されたH形鋼からなるものであり、この床梁(11)の下部フランジ(22)に形成したボルト穴(23)と、前記支持金具(10)の取付プレート(12)の長穴(14)が一致するようにして、取付プレート(12)をその下部フランジ(22)下面に当接させ、下部フランジ(22)の上側からこれらボルト穴(23)及び長穴(14)に差し込んだ取付ボルト(24)先端へ、ナット(25)を螺合して締め付けることにより、この支持金具(10)が梁(11)の下部フランジ(22)に固定されて、外壁パネル(1)が床梁(11)へ吊り下げられている。
【0012】
その際、取付プレート(12)の長穴(14)の長さの範囲内で、支持金具(10)の出入りすなわち外壁パネル(1)の建物内外方向の出入りを調整することができる。また、支持ボルト(5)を支持している上端のナット(16)を回転させることで、外壁パネル(1)全体の高さ調整を行うことができる。
【0013】
上記において、図2に示すように、支持ボルト(5)を金属製フレーム(3)へ固定している締付けナット(6)と支持金具(10)の支持プレート(13)下面との間には間隙があり、この間隙の範囲内で、支持ボルト(5)は支持金具(10)に対して上下動できるようになっている。即ち、地震などの際に躯体が揺れたときは、外壁パネル(1)はその躯体の揺れに抵抗することなく、上記の範囲内で揺動することで、外壁パネル(1)の脱落や破損を防止するロッキング動作を行うことになる。
【0014】
そして、このように外壁パネル(1)を吊り下げている床梁(11)の上部フランジ(21)上面には、バルコニー床等の床材(30)が設置され、この床材(30)の下側には、軒裏板(31)が配されている。以下、この軒裏板(31)の支持構造について説明する。
【0015】
軒裏板(31)の上面には、壁面方向と直交する方向に沿って複数の角筒状の軒裏野縁(32)(32)…が固定されている。さらに、これら軒裏野縁(32)(32)…の上面に跨るようにして、壁面方向に沿って複数の断面コ字形の野縁受け材(33)(33)…が固定されている。
【0016】
野縁受け材(33)の上板には、ボルト挿入用穴が要所要所に形成されており、このボルト挿入用穴へ吊りボルト(35)の下端が差し込まれて、上板を挟むようにして吊りボルト(35)に螺合した上下のナット(36)(37)を締め付けて、その吊りボルト(35)を、上方へ突出した状態で野縁受け材(33)へ固定している。
【0017】
(40)は、軒裏板(31)を保持するための吊り金具であって、この吊り金具(40)は、図3に示すように、前記ファスナー(17)の支持ボルト(5)に取り付けられる水平な取付片(41)と、吊りボルト(35)を支持する水平な支持片(42)とが上下方向に位置ずれした状態で一体的に連続して、全体的に略Z字形に形成されている。取付片(41)には、その建物内方向側の端部から建物外方向に延びるボルト挿入用のスリット(43)が形成され、支持片(42)には、円形のボルト穴(44)が形成されている。
【0018】
そして、建物内方向側の野縁受け材(33)から突出した吊りボルト(35)にナット(45)を螺合しておいて、そのナット(45)から上方に突出した吊りボルト(35)上端を、吊り金具(40)の支持片(42)のボルト穴(44)へ下側から差し込み、その上端へ別のナット(46)を螺合してこれら上下のナット(45)(46)を締め付けることによって、吊り金具(40)が吊りボルト(35)に予め取り付けられている。
【0019】
そして、外壁パネル(1)を吊り下げているファスナー(17)の支持ボルト(5)へ螺合している締付けナット(6)を弛めて、この締付けナット(6)と金属製フレーム(3)との間に、吊り金具(40)の取付片(41)を横方向から差し込んで、その取付片(41)のスリット(43)に支持ボルト(5)を挿通させ、この状態で締付けナット(6)を再び締め付けることによって、吊り金具(40)が支持ボルト(5)に取り付けられている。これによって、吊り金具(40)から吊り下げた吊りボルト(35)によって、軒裏板(31)の建物内方向側の端部が支持された状態となっている。
【0020】
その際、取付片(41)のスリット(43)の長さの範囲内で、吊り金具(40)の出入りすなわち軒裏板(31)の建物内外方向の出入りを調整することができる。また、吊りボルト(35)に螺合した上下のナット(45)(46)を回転させることで、軒裏板(31)の建物内方向側の端部の高さ調整を行うことができる。
【0021】
また、軒裏板(31)の建物外方向側の端部においては、その野縁受け材(33)から突出した吊りボルト(35)上端に、蝶ネジ(50)付きの止め金具(51)を螺合し、さらにその上側に螺合したナット(52)を締め付けることにより、止め金具(51)が吊りボルト(35)に予め取り付けられている。
【0022】
そして、床梁(53)の下部フランジ(54)に、止め金具(51)の溝部を横方向から差し込み、その蝶ネジ(50)を締め付けることによって、止め金具(51)が床梁(53)の下部フランジ(54)に取り付けられている。これにより、止め金具(51)から吊り下げた吊りボルト(35)によって、軒裏板(31)の建物外方向側の端部が支持された状態となっている。その際、吊りボルト(35)に螺合したナット(52)を回転させることで、軒裏板(31)の建物外方向側の端部の高さ調整を行うことができる。
【0023】
なお、図中、(55)は、サイディング材(56)の裏面に方形枠状の金属製フレーム(57)を固定してなる垂れ壁、(58)は、垂れ壁(55)の下端に取り付けられた軒下化粧回り縁である。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によると、外壁パネルを吊り下げるためのファスナーの支持ボルトへ吊り金具を取り付けて、軒裏板を支持するようにしているので、吊り金具を取り付けるための専用のボルトやこのためのボルト穴を廃止することができ、これによって構造を簡略化を図ることができる。
【0025】
また、外壁パネルの上端から上方に向かって突出した支持ボルトに対して、吊り金具を横方向から差し込むことによって、吊り金具を支持ボルトへ取り付けることができるようになっているので、外壁パネルに関係なく吊り金具を極めて簡単に取り付けることができる。しかも、吊り金具を軒裏板に予め取り付けておいて、その吊り金具を支持ボルトに取り付けるようにすれば、外壁パネルの壁面が近接した状態でのボルトの締め付け作業等をなくして、軒裏板を簡単に取り付けることができる。
【0026】
さらに、吊り金具は、支持ボルトに取り付ける取付片と、吊りボルトを支持する支持片とが上下方向に位置ずれした状態となっているので、軒裏板の上下調整代を確保でき、水平レベルを容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る軒裏板の支持構造の縦断面図である。
【図2】同じくその要部拡大縦断面図である。
【図3】同じくその分解斜視図である。
【符号の説明】
(1) 外壁パネル
(5) 支持ボルト
(6) 締付けナット
(17) ファスナー
(31) 軒裏板
(35) 吊りボルト
(40) 吊り金具
(41) 取付片
(42) 支持片
(43) スリット
Claims (2)
- 外壁パネルを吊り下げるためのファスナーの支持ボルトへ吊り金具を取り付け、この吊り金具から吊り下げた吊りボルトによって軒裏板を支持するようにした軒裏板の支持構造において、前記外壁パネルの上端から上方に向かって突出した前記支持ボルトに対して、前記吊り金具を横方向から差し込むことによって、その吊り金具に形成したスリットに前記支持ボルトを挿通させ、この状態で前記支持ボルトに螺合した締付けナットを締め付けることによって、前記吊り金具を前記支持ボルトに取り付けるようにしたことを特徴とする軒裏板の支持構造。
- 前記吊り金具は、前記支持ボルトに取り付ける取付片と、前記吊りボルトを支持する支持片とを上下方向に位置ずれした状態で一体的に形成してなる請求項1記載の軒裏板の支持構造。
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JP17443498A JP3722184B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 軒裏板の支持構造 |
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JP17443498A Expired - Lifetime JP3722184B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 軒裏板の支持構造 |
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