JP3718897B2 - 大人小児兼用自動車用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、大人用シートと小児用シートに切り換え使用することができる大人小児兼用自動車用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の大人小児兼用自動車用シートとしては、例えば特開昭52−71020号公報に開示された技術がある。これは、シートクッションの中央部分を別体として所定の高さまで上昇可能とし、シートクッションと同じ高さの下降位置では成人用シートとして、また上昇位置では子供用シートとして使用し得るようにしたものである。この技術では、下降位置と上昇位置との間で中央部分の高さを切り換えられるように、折り畳み可能な複数の折曲脚(リンク機構)が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術は、シートクッションの中央部分を支持するリンク機構及びその作動機構が複雑で部品点数が多くなり、従って製造コストが上昇するという問題がある。
本発明はこのような問題を解決して、構造簡単で部品点数が少ないこの種の大人小児兼用自動車用シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明による大人小児兼用自動車用シートは、シートクッションの後半部中央の上面に凹所を形成し、シートクッションのフレームに両端を取り付けた可撓性の支持ベルトを、凹所内において同凹所の底面とほゞ平行に張設される緊張状態と、この凹所内で自由に垂れ下がる弛緩状態の2つの状態をとるように設ける。シートクッションの凹所内に挿入する中央クッションは、柔軟なパッドをクッションカバーにより覆ってなり凹所の深さとほゞ同一厚さで同凹所内に実質的に隙間なく挿入可能である。
【0005】
大人用として使用する場合には、支持ベルトを弛緩状態として、中央クッションを凹所内に挿入する。この状態では、中央クッションは凹所の底面により支持され、中央クッションとシートクッションの上面はほゞ一致する。小児用として使用する場合には、支持ベルトを緊張状態として、中央クッションを凹所内に挿入する。この状態では、中央クッションは凹所内において同凹所の底面とほゞ平行に張設された支持ベルトにより支持されて、シートクッションの上面から上方に突出する。
【0006】
中央クッションの下面と支持ベルトの上面に、互いに係合する面ファスナの一方の半部と他方の半部をそれぞれ設け、緊張状態ではこの面ファスナを介して中央クッションが支持ベルトにより支持されるようにすることが好ましい。
【0007】
支持ベルトは、シートクッションの凹所内となる中間部において2つの半部に分割して各半部を離脱可能に連結する連結具を設け、この連結具を係合連結することにより緊張状態とし、離脱することにより弛緩状態とするようにしてもよい。
【0008】
あるいはまた、支持ベルトは、一方の端部を巻取り方向には回転可能であるが巻戻し方向には離脱可能な逆転防止機構により回転が阻止される巻取り装置を介してフレームに取り付け、この巻取り装置で巻き取ることにより緊張状態とし、逆転防止機構を離脱して巻き戻すことにより弛緩状態とするようにしてもよい。
【0009】
また、凹所の後部の少なくとも一側に、横長に形成したスリットと、その一端部に形成されてシートベルトを挿通離脱可能とする開口部よりなるベルトガイドを、シートクッションの上側に露出するようにストラップを介して取り付けることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
先ず図1〜図5に示す第1の実施の形態の説明をする。
この実施の形態の大人小児兼用自動車用シートは、シートクッション10及びシートバック18よりなり、シートバック18は、リクライニング装置(図示省略)を介してシートクッション10の後部に傾斜角度調節可能に取り付けられている。主として図1、図4及び図5に示すように、シートクッション10の後部中央の上面に形成した深い凹所10aには、高さの異なる2つの状態に中央クッション28が着脱可能である。
【0011】
主として図2及び図3に示すように、シートクッション10は、そのフレームをなす底板11の前半部、後部、及び両側部上に載せたパッド12をシートクッションカバー13により覆ったものである。板金製の底板11の四周の下向きフランジ部には間をおいて逆L字状の切り起し部11aが形成され、フレーム11の後部中央には、複数の鼻輪11bが大きな四角形に沿って切り起こし形成されている。
【0012】
シートクッションカバー13は、その四周にそれぞれ縫い付けた合成樹脂製の各プレート13aを底板11のフランジ部と切り起し部11aの間に差し込むことにより、外周部が底板11に引っ掛けて取り付けられる。シートクッションカバー13の内周部は、下方に延びる下縁が折り返され袋縫いされてワイヤ13bが通され、間をおいてシートクッションカバー13を貫通してワイヤ13bに係合させた複数のホグリング14を底板11に形成した複数の鼻輪11bに引っ掛けることにより、底板11に取り付けられる。これによりシートクッション10の後部中央の上側には、底板11の後部中央を底面10bとする略四角形の深い凹所10aが形成される。シートクッションカバー13は、織物あるいはレザー等の表皮材の裏面に柔軟な薄い発泡材のカバーパッドを一体的に設けた、伸張方向の弾性に富んだ素材よりなり、所望の形状となるように複数の部分を縫製したものである。
【0013】
主として図2及び図3に示すように、支持ベルト20を長短2つに分割した各半部20a,20bの各外端は、底板11の底面左右両側にボルト止め固定した1対の略L字状の取付板22の上端の開口に通してから折り返し縫い付けて取り付けられている。この各半部20a,20bは、底板11の両側の立ち上がり部の上端近くに形成したスリット状の絞り孔11c、これに対応してパッド12に形成した通し孔12a及びシートクッションカバー13の凹所10a側に形成したスリット孔13cを通して凹所10a内に導入され、それぞれの内端には互いに係合離脱可能な連結具21を形成するフック21a及びリング21bが取り付けられている。図に示すように、フック21aとリング21bを係合して連結具21を連結させれば、支持ベルト20は凹所10a内の上下方向中間部で同凹所10aの底面10bとほゞ平行に張設される緊張状態となり、またフック21aとリング21bを離脱させれば、凹所10a内で自由に垂れ下がる弛緩状態となる。
【0014】
図1及び図3に示すように、支持ベルト20の一方の半部20aは他方の半部20bよりも長く、従って連結具21は、結合状態においては、凹所10a内の一側(図3において右側)に片寄っている。また図1及び図2に示すように、この支持ベルト20は、2組のものが凹所10a内に前後に間をおいて左右方向に延びるように設けられており、従ってその両端を支持する取付板22及び各孔11c,12a,13cもそれぞれ前後に設けられている。しかしながらこの2組の支持ベルト20は、左右に間をおいて前後方向に延びるように設けてもよい。またこの支持ベルト20は、中央クッション28の傾きを防止するのに充分な幅があれば、1組であってもよい。
【0015】
図2〜図4に示すように、凹所10aの底面10bの後部で自動車の車体外側(図3において右側)となる側にボルト止め固定したアンカーブラケット25には、シートクッション10の上側に露出可能なベルトガイド23が、シートベルトと同じ材質のストラップ24を介して連結されている。このベルトガイド23には、横長に形成したスリット23aと、その後端部に形成されて後述するシートベルト40をスリット23aに挿通離脱可能とする開口部23bが形成されている。なお、この各部材23〜25は凹所10a内の後部の左右両側部に設けてもよい。
【0016】
次に、凹所10a内に着脱可能に挿入する中央クッション28の説明をする。図1に示すように、中央クッション28は、凹所10aの深さとほゞ同一厚さでその内部に実質的に隙間なく挿入可能な略直立方体形状であり、ウレタン発泡体のような柔軟な合成樹脂発泡体製のパッドをクッションカバーにより覆ったものである。このクッションカバーは、シートクッションカバー13と同様な柔軟な素材よりなる複数の部分を直立方体の袋状に縫製したものであり、パッドを出し入れできるように、2つの側面に連続して設けたスライドファスナ28aにより開閉自在である。
【0017】
中央クッション28の底面には、支持ベルト20と同じ間隔をおいて、テープ状の面ファスナの一方の半部29aが縫い付けられ、この面ファスナの他方の半部29bは各支持ベルト20の長い方の半部20aの上に縫い付けられている。この面ファスナは、基布の表面に多数のループ状の繊維を設けた一方の半部29aと、基布の表面に弾性のある合成樹脂のフックを多数設けた他方の半部29bよりなる、フック・アンド・ループ形式のものである。
【0018】
この大人小児兼用自動車用シートは、大人用として使用する場合には、連結具21のフック21aとリング21bを離脱させ、支持ベルト20の両半部20a,20bを凹所10a内で自由に垂れ下がる弛緩状態として、中央クッション28を凹所10a内に挿入する。この状態では、中央クッション28は、面ファスナの半部29aを設けた底面が凹所10aの底面10bに当接して支持され、中央クッション28の上面はシートクッション10の上面とほゞ一致している。従って図5の斜視図に示すように、大人が着座して使用する通常の状態となる。
【0019】
また小児用として使用する場合には、図1〜図3に示すように、連結具21のフック21aとリング21bを係合連結させ、支持ベルト20を凹所10a内の上下方向中間部で凹所10aの底面10bとほゞ平行に張設される緊張状態として、中央クッション28の下半部を凹所10a内に挿入する。この状態では、中央クッション28は、底面の面ファスナの半部29aが、張設された支持ベルト20の一方の半部20a上の半部29bに当接係合して支持され、中央クッション28の上半部はシートクッション10の上面から上方に突出される。従って図4の斜視図に示すように、小児が着座して使用する状態となる。面ファスナの各半部29a,29bは互いに係合連結されるので、中央クッション28が簡単に外れたり、位置がずれたりすることはない。
【0020】
図4は小児使用状態におけるこの大人小児兼用自動車用シートの外観斜視図を示す。一端がアンカープレート42を介して車両のフロアに固定され、他端がシートバック18の肩部及び車体のセンタピラーに設けたベルトガイド43,44を介してリトラクタ(図示省略)により巻き取られ、中間部に摺動自在なタングプレート41を設けたシートベルト40は、小児使用状態では図3及び図4に示すように、シートクッション10の上側に引き出されたベルトガイド23に挿通して使用される。小児が着座した状態で、ストラップ45aを介して車両のフロアに連結されたバックル45にタングプレート41を挿入してシートベルト40を装着すれば、ベルトガイド23に挿通することにより横方向における小児の体とシートベルト40の間の隙間が減少するので、横方向における体の安定を向上させることができる。なお、ベルトガイド23を凹所10a後部の左右両側に取り付ければ、自動車の車体内側となるベルトガイド23には、シートベルト40の装着離脱の都度挿通離脱を行う必要があるので、操作が多少面倒にはなるが、横方向における体の安定は一層向上する。
【0021】
次に図6〜図10に示す第2の実施の形態の説明をする。この実施の形態の大人小児兼用自動車用シートは、各支持ベルト20が前後方向に延びており、後部に設けた巻取り装置30により巻取り巻戻しすることにより支持ベルト20が緊張状態と弛緩状態をとるようにした点が上記第1の実施の形態と異なっている。
【0022】
図7に示すように、シートクッション10は底板11の前半部、後部、及び両側部上に載せたパッド12をシートクッションカバー13により覆ったものであり、基本的構造は第1の実施の形態と同様である。シートバック18もシートクッション10の後部に傾斜角度調節可能に取り付けられている。
【0023】
主として図7に示すように、支持ベルト20は、底板11後側の立ち上がり部に取り付けた巻取り装置30(後述)に後部が巻き付けられ、前端には取付板22aが取り付けられている。この巻取り装置30から前方に延びる支持ベルト20及びその先端の取付板22aは、巻取り装置30を取り付けた底板11の立ち上がり部の上端近くに形成したスリット状の絞り孔11e及びシートクッションカバー13のスリット孔13dを通って凹所10a内に導入され、凹所10a前面のスリット孔13d及び底板11の前側の立ち上がり部の上端近くの絞り孔11dを通り、取付板22aは底板11の前部にボルト止め固定されている。図に示すように、後部の巻取り装置30により巻き取れば、支持ベルト20は凹所10a内の上下方向中間部で同凹所10aの底面10bとほゞ平行に張設される緊張状態となり、また巻取り装置30を巻き戻せば、凹所10a内で自由に垂れ下がる弛緩状態となる。
【0024】
次に、巻取り装置30の説明をする。底板11の後部の立ち上がり部に固定した左右1対のブラケット31a,31bには巻取り軸32の両端部が回転自在に支持され、車体外側となる方のブラケット31aに接して押しねじなどにより固定したラチェット36と反対端に係止したクリップリング32bにより軸方向移動が規制されている。この巻取り軸32はラチェット36から更に外方に延びて底板11及びシートクッションカバー13に設けた孔及び底板11に固定したアウタシールド16に設けた孔を通り、その先端にはハンドル33がクリップなどにより取り付けられている。主として図10に示すように、巻取り軸32の長手方向2箇所に形成した直径方向のスリット32aには、各支持ベルト20の後端部が差し込まれて抜けないように縫い付けられ、各支持ベルト20の後部を巻取り軸32により巻き取るようになっている。
【0025】
巻取り軸32とブラケット31aの間に設けた逆転防止機構35は、主として図9に示すように、巻取り軸32に同軸的に固定されたラチェット36と、ピン38によりブラケット31aに揺動自在に支持されたポール37と、ブラケット31aとポール37の間に設けられてポール37の爪部をラチェット36の歯部に向けて付勢するスプリング39により構成されている。ポール37の一部は巻取り軸32と平行方向に外向きに折曲されて、その先端部37aは、底板11及びシートクッションカバー13を通り、巻取り軸32を中心としてアウタシールド16に形成した長孔16aを通って外部に露出している。ラチェット36とポール37がスプリング39により係合している状態では、支持ベルト20を巻き取る方向(図7、図9及び図10において時計回転方向)に回転する場合は、巻取り軸32の回転は自由であるが、これと逆向きすなわち巻戻し方向の回転は逆転防止機構35により阻止される。また、先端部37aに手をかけてスプリング39に抗してポール37を反時計回転方向に回動し、ラチェット36とポール37の係合を解除させれば、逆転防止機構35は離脱されて巻取り軸32の巻戻し方向の回転が自由になる。
【0026】
この大人小児兼用自動車用シートは、図7の二点鎖線に示すように、中央クッション28の各ベルト通し28bに各支持ベルト20を挿通して使用する。大人用として使用する場合には、逆転防止機構35を離脱して、ハンドル33により巻取り軸32を巻戻し方向に充分回転させ、支持ベルト20が凹所10aの前後面と底面10bに完全に沿って垂れ下がる弛緩状態として、中央クッション28を凹所10a内に挿入する。この状態では、中央クッション28は、ベルト通し28bを設けた底面が凹所10aの底面10bに当接して支持され、中央クッション28の上面はシートクッション10の上面とほゞ一致している。図5の斜視図は、大人が着座して使用するこの状態を示している。
【0027】
また小児用として使用する場合には、図9に示すように逆転防止機構35を係合状態とし、ハンドル33により巻取り軸32を巻取り方向に回転することにより、図6及び図7に示すように、支持ベルト20を凹所10a内の上下方向中間部で凹所10aの底面10bとほゞ平行に張設される緊張状態として、中央クッション28の下半部を凹所10a内に挿入する。この状態では、中央クッション28は張設された支持ベルト20上に支持され、中央クッション28の上半部はシートクッション10の上面から上方に突出する。図4の斜視図は、小児が着座して使用するこの状態を示している。シートベルト40の装着方法及びその作用は第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0028】
この状態では、巻取り装置30による支持ベルト20の巻取り量を調節することにより、小児使用状態における中央クッション28のシートクッション10上面からの上方突出量を調整して、小児の体格に合わせた中央クッション28の高さとすることができる。なお、中央クッション28のベルト通し28b内を支持ベルト20が挿通されて、この両者20,28は互いに連結されるので、中央クッション28が簡単に外れたり、位置がずれたりすることはない。なお、ベルト通し28bの代わりに、第1の実施の形態と同様の面ファスナを用いて中央クッション28を支持ベルト20に結合するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、シートクッション側には緊張状態と弛緩状態をとるように支持ベルトを設けるのみであり、中央クッションは柔軟なパッドをクッションカバーにより覆ったものでよいので、構造きわめて簡単で部品点数が少なくなる。従って製造コストを低下させることができる。
【0030】
中央クッションの下面と支持ベルトの上面に、互いに係合する面ファスナの一方の半部と他方の半部をそれぞれ設けたものによれば、中央クッションがシートクッションの上面から上方に突出する小児使用状態において、中央クッションが簡単に外れたり位置がずれたりすることを防ぐことができる。
【0031】
支持ベルトを2つの半部に分割してその間に連結具を設けたものによれば、緊張状態と弛緩状態の2つの状態をとるようにするための構造がきわめて簡単に得られる。
【0032】
また支持ベルトの一方の端部を逆転防止機構を備えた巻取り装置によりフレームに取り付けたものによれば、緊張状態における支持ベルトの巻取り量を調節することにより、小児使用状態における中央クッションのシートクッション上面からの上方突出量を調整して、小児の体格に合わせた中央クッションの高さとすることができる。
【0033】
また、凹所の後部の少なくとも一側にベルトガイドを、シートクッションの上側に露出するように取り付けたものによれば、小児用として使用する場合にこのベルトガイドにシートベルトを挿通することにより、着座した小児の横方向における体の安定を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による大人小児兼用自動車用シートの第1の実施の形態の、中央クッションを取り外した状態における全体斜視図である。
【図2】 図1に示す第1の実施の形態のシートクッションの、中央クッションを取り外した状態における中央縦断面図である。
【図3】 小児使用状態における、中央クッションを二点鎖線で示す図2の3−3断面図である。
【図4】 第1の実施の形態の、小児使用状態における全体斜視図である。
【図5】 第1の実施の形態の、大人使用状態における全体斜視図である。
【図6】 本発明による大人小児兼用自動車用シートの第2の実施の形態の、中央クッションを取り外した状態における全体斜視図である。
【図7】 図6に示す第2の実施の形態のシートクッションの、中央クッションを二点鎖線で示す小児使用状態における中央縦断面図である。
【図8】 巻取り装置30を示す図7の8−8断面図である。
【図9】 図8の9−9断面図である。
【図10】 図8の10−10断面図である。
【符号の説明】
10…シートクッション、10a…凹所、10b…底面、11…フレーム(底板)、18…シートバック、20…支持ベルト、20a,20b…支持ベルトの半部、21…連結具、23…ベルトガイド、23a…スリット、23b…開口部、28…中央クッション、29a,29b…面ファスナの半部、30…巻取り装置、35…逆転防止機構、40…シートベルト。
Claims (5)
- シートクッションと、その後端部から上方に立ち上がるシートバックを備えてなる自動車用シートにおいて、前記シートクッションの後半部中央の上面に形成した凹所と、前記シートクッションのフレームに両端が取り付けられ前記凹所内において同凹所の底面とほゞ平行に張設される緊張状態と前記凹所内で自由に垂れ下がる弛緩状態の2つの状態をとるように設けられた可撓性の支持ベルトと、柔軟なパッドをクッションカバーにより覆ってなり前記凹所の深さとほゞ同一厚さで同凹所内に実質的に隙間なく挿入可能な中央クッションよりなることを特徴とする大人小児兼用自動車用シート。
- 前記中央クッションの下面と前記支持ベルトの上面には、互いに係合する面ファスナの一方の半部と他方の半部をそれぞれ設けてなる請求項1に記載の大人小児兼用自動車用シート。
- 前記支持ベルトは、前記凹所内となる中間部において2つの半部に分割してその間に各半部を離脱可能に連結する連結具を設け、この連結具を係合連結することにより前記緊張状態とし、離脱することにより前記弛緩状態とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の大人小児兼用自動車用シート。
- 前記支持ベルトは、一方の端部が巻取り方向には回転可能であるが巻戻し方向には離脱可能な逆転防止機構により回転が阻止される巻取り装置を介して前記フレームに取り付けられ、この巻取り装置で巻き取ることにより前記緊張状態とし、前記逆転防止機構を離脱して巻き戻すことにより前記弛緩状態とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の大人小児兼用自動車用シート。
- 前記凹所の後部の少なくとも一側に、横長に形成したスリットと、その一端部に形成されてシートベルトを挿通離脱可能とする開口部よりなるベルトガイドを、シートクッションの上側に露出するようにストラップを介して取り付けたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の大人小児兼用自動車用シート。
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