JP3718751B2 - 無人運転車両を案内するための方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、路面に埋設された案内ケーブルに沿って、いわゆるドライバーレス・ビークルと称される無人運転車両を案内する装置及び方法に係り、特に、空間的電磁界の大きさとは無関係に電磁界の方向ベクトルを検出するために車両上にX字形に配置した2つの検出コイルを使用し、これよりの情報を用いて案内ケーブルに対する車両の横方向偏位を測定し、車両を案内ケーブルに沿うように操縦する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無人運転車両上に垂直状態で配置したコイルが取付けられ、これによって案内ケーブルを囲む電磁界を検出して無人運転車両を案内ケーブルに沿って自動的に案内する装置が知られている。この公知の装置において、1つのコイルが縦方向に、他方のコイルが水平方向に配置される。これらのコイルに誘起される電圧が比較され、案内ケーブルに対するこれらのコイルの横方向の位置を決定するのに用いられる。この位置情報は処理されて車両操縦のために用いられる。
【0003】
これらコイルと共働する出力電圧は、案内ケーブルを流れる電流の周波数、電流の量、案内ケーブルからの距離、コイルのコア寸法、コイルのワイヤー巻数及び案内ケーブルからコイル中心までの線に対するコイルの主軸間の角度(これを「ベータ角度」と称する。)に比例して変化する。
【0004】
各コイルが電磁界を生じさせるケーブルに直角の面内で回転する際、その出力は、コイルのコアが磁束の円形ラインに対し平行のときに最大になる。又、その出力は、コイルのコアが磁束に対して直角、すなわち、案内ケーブルに向かうか、それから離れるようなときに最小(ゼロ)になる。従って、コイルの相対的な有効性はベータ角度の「サイン(正弦)」として変化する。
【0005】
サイン(ベータ)の値は各コイル位置で検出されるラジアル/円フィールドの比に反映し、センサの出力に影響する。従って、2つのコイル間で検出された量の相違は、ラジアル値、それぞれのコイル間距離及び案内ケーブルの電流をべースとする。これらの要因のいずれかの変化が出力信号に対して大きな影響を与える。
【0006】
更に、ベータ角度によっては、慣用の装置と共働するラジアルないし円フィールド情報の中のいくつかは捨てなければならず、その結果、決して理想的とはいえない信号/ノイズ比が生じる。
【0007】
更に慣用のコイル構成における欠点は、コイルによって与えられる情報が案内ケーブルからの概略の横方向偏位のみを示し、該横方向偏位の測定値や距離を示すものではない。
【0008】
従って、車両操縦の修正は、偏位と反対方向においてのみ行われ、しかも不正確である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、路面に配置された案内ケーブルに沿って無人運転車両を案内し、該案内ケーブルからの車両の横方向の偏位を測定する装置を提供するにある。
【0010】
本発明の他の目的は、路面に配置された案内ケーブルに沿って無人車両を案内し、従来の装置以上にケーブルの検出領域が増大した装置を提供するにある。
【0011】
本発明の他の目的は、路面に配置された案内ケーブルからの検出された偏位をベースとして無人車両を案内するためにセンター位置ずれ測定情報を与える垂直配置のコイルを備え、検出された横方向偏位が電磁界の方向ベクトルからのみ決定され、全ての電磁界量コンポーネントとは無関係の構成の装置を提供するにある。
【0012】
本発明の更に他の目的は、路面に配置された案内ケーブル上で無人車両を案内する尺度を規定する誤差信号を与える単一の空間点で電磁界の方向ベクトルを検出する方法を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記本発明の目的を達成するために、水平な路面内に配置された案内ケーブルによって規定された通路に沿って無人運転車両を案内する本発明に係る装置においては、前記案内ケーブルが該ケーブルを囲むスペース内に電磁界を発生させる電流を担持し、当該装置が案内ケーブル周囲の電磁界の方向及び大きさを検出する検出手段を備える構成である。この検出手段は第1及び第2の互いに離間した検出コイルによって規定され、これらのコイルは主軸を有するとともにX字形に車両上に取付けられ、これらの主軸が電流の方向において交叉するとともに路面に対して、それぞれおおむねプラス/マイナス45度の角度で位置付けられている。各検出コイルは所定位置で電磁界のラジアル方向及び円方向のフィールド・ベクトルを検出し、これら第1及び第2の検出コイルと接続されたプロセッサがラジアル方向のベクトル量を円方向のベクトル量と比較し、これによって、前記案内ケーブルに対する検出手段の横方向位置の寸法が決められる。
【0014】
水平な路面内に配置された案内ケーブルによって規定された通路に沿って無人運転車両を案内する本発明に係る方向においては、該案内ケーブルがこれを囲むスペース内で電磁界を発生させる電流を担持し、
主コイル軸を有する第1のコイルを、車両上に水平に対してプラス45度の角度で取付け、
主コイル軸を有する第2のコイルを、第1及び第2のコイルの主コイル軸が電流方向において交叉するように水平に対してマイナス45度の角度で車両上に取付け、
各コイルで電磁界のラジアル方向及び円方向の双方のフィールド・ベクトルを検出し、
ラジアル方向のベクトル量と円方向のベクトル量を比較し、通路のセンター位置ずれ情報に対してコイルの主コイル軸の交叉点の横方向位置を確定し、
この情報を操縦アッセンブリに伝達して車両を操縦する、
ことよりなるステップを含むものである。
【0015】
本発明のその他の目的、特徴及び利点は、添付の図面を参照して以下に述べる発明の実施の形態より容易に理解されるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1において、10は無人運転車両で、その前部側あるいは後部側より見た概略図である。12は案内ケーブルで、水平な路面14に埋設状態で配置されており、このケーブル12に沿って無人車両10が案内される。この無人車両10上には検出手段をなすセンサ16が設けられ、このセンサ16は2つの検出コイル18,20により構成されている。そのコイルの一方のコイル18は路面14に対してプラス(+)45度の角度で、又、他方のコイル20はマイナス(−)45度の角度で配置されている。ここで、プラス45度及びマイナス45度の用語は、路面14ないしは水平面に対するコイル軸あるいはそのコアの軸についてのものである。両コイル16,18の軸は電流方向において交叉している。案内ケーブル12は交流を担持し、乱されていないときには、円形の磁界線を有し、これはコイル18,20内に電圧を発生させ、これが車両10の案内ケーブル12に対する横方向へのセンター位置ずれを測定し、次いで該車両10を案内ケーブル12に沿うように操縦することとなる。
【0017】
次に、図2ないし図4につき、無人車両10が案内ケーブル12上で案内される態様を以下説明する。図2において点線は案内ケーブル12のまわりの磁界の円方向ベクトルを表わすものである。これらの磁界の線は案内ケーブル12の近傍には強磁性の対象物がなく、又、この磁界の線円断面を阻害するような他の電流担持体がない場合を示す。検出コイル18,20の縦方向の位置ないし高さhは一定である。
【0018】
前述のコイル18,20の各々の主軸が水平に対してプラス/マイナス(+/−)45度の角度位置にある取付構成のため、各コイルは案内ケーブル12の円筒形の電磁界の水平部分及び縦部分の双方のベクトル合計である出力電圧を発生する。センサ16が案内ケーブル12上の中心にあるとき、各コイル18,20は水平方向及び縦方向の等しい信号量を検出する。しかし、各信号の符号は、各コイル18,20がその主軸の異なる側にソースを検出するので、反対である。センサ16が案内ケーブル12の左又は右に横方向に動かされると、各コイル18,20の出力は水平面に対するその向き(+/−45度)と縦方向の面内における誤差角度シータとの合計の関数として変化する。
【0019】
コイル信号又はコイル電圧は、その主軸が案内ケーブル12に対して直角になったときに最大となり、その主軸が案内ケーブル12に向かう方向の時に最小となる。これらのコイル18,20は、その円筒形の電磁界を切りながら案内ケーブル12に平行の面内で移動するので、出力信号のフォームはベータコイル1角度又はベータコイル2角度のサイン(正弦)に比例する。
【0020】
従って、センサ16の真の位置又は後述するフィードバック・ループのエラー位置情報は両コイル18,20によって検出された円ベクトル合計によってラジアル方向ベクトル差を割る、すなわち除算することによって見出される。実際の符号は、円ベクトルの差によって除算されたラジアル方向ベクトルの合計であることを意味する。しかし、ガイドセーフ(guide safe)をモニターするためのハードウエア・フエーズ・コンパレータ動作を維持するために、両コイル18,20の極性は、センサ16が案内ケーブル12上のセンター位置にあるとき、これらコイルの出力がフエーズ外の角度180度となるように選定される。「ガイドセーフ」とは車両が案内通路の規定された安全距離内で動作することが示す電気信号である。従って、センサ16が案内ケーブル12上のセンター位置にあるとき、これらベクトルは等しく、反対の符号であり、ラジアル方向ベクトルは分子においてキャンセルし、一方、円方向ベクトルは分母において2重に加わる。高さhがプラスを維持するとき、すなわち、センサ16が案内ケーブル12の上方にあるとき、分母は決してゼロにはならず、無効の除算動作を引起こす。
【0021】
図2に関して、以下の式が適用される。
コイル1の信号値=K1×sin(コイル1の角度ベータ)
コイル2の信号値=K1×sin(コイル2の角度ベータ)
これより、数2の数式が与えられる。
【0022】
【数2】
【0023】
以下が、上記直線測定式の数学的証明である。ここにおいて、各用語の定義をすれば、垂直線から時計方向(cw)の角度がプラスの角度である。「半径r」はコイル18,20の中心と案内ケーブル12の中心との間の線/距離として規定される。
「電流」はワイヤー中の電流として規定される。
「周波数」は該電流の周波数として規定される。
「高さh」は案内ケーブル12からコイル18,20が移動する水平面までの縦方向距離である。
「距離d(+/−エラー)」は案内ケーブル12からコイルの中心までの水平方向に沿う距離である。
「コイル1のアルファ角度」はコイル1(+45)の縦方向偏位角度である。
「コイル2のアルファ角度」はコイル2(−45)の縦方向偏位角度である。
「シータ」は半径と高さの間のエラー角度である。
「k1」は電流、周波数及びインダクタンスに比例するとともに半径に反比例する定数である。
【0024】
コイル1の信号値=K1×sin(コイル1の角度ベータ)・・・(式1)
コイル2の信号値=K1×sin(コイル2の角度ベータ)・・・(式2)
【0025】
図からわかるように、コイル1の角度ベータ=角度シータ−コイル1の角度アルファであり、又、コイル2の角度ベータ=角度シータ−コイル2の角度アルファである。これは、角度シータ=コイル1の角度アルファのとき、コイル1の角度ベータはゼロになり、又、角度シータがコイル2の角度アルファのとき、コイル2の角度ベータはゼロになる。
【0026】
従って、
コイル1の信号値=K1×sin(角度シータ−コイル1の角度アルファ)・・・(式3)
コイル2の信号値=K1×sin(角度シータ−コイル2の角度アルファ)・・・(式4)
【0027】
三角関数 sin(A−B)=sin(A)×cos(B)−cos(A)×sin(B)の公式より、
上記の式3,4は以下のように展開される。
【0028】
すなわち、
コイル1の信号値=K1×((sin(角度シータ))×cos(コイル1の角度アルファ)−cos(角度シータ)×sin(コイル1の角度アルファ))・・・(式5)
コイル2の信号値=K1×((sin(角度シータ))×cos(コイル2の角度アルファ)−cos(角度シータ)×sin(コイル2の角度アルファ))・・・(式6)
【0029】
コイル1の角度アルファ=+45度+コイル2の角度アルファ=−45度
であるから、
sin(コイル1の角度アルファ)=cos(コイル1の角度アルファ)
=−sin(コイル2の角度アルファ)=cos(コイル2の角度アルファ)
ここにおいて、全ての量は2の平方根/2であり、すなわち、これはおおむね0.707・・・に等しい。
【0030】
更に、図2に示された幾何学的構成より以下のことが認められる。
すなわち、sin(角度シータ)=距離/半径=d/r
及びcos(角度シータ)=高さ/半径=h/r
である。
【0031】
前記式5,6は以下の置き換えにより単純化し得る。
すなわち、
コイル1の信号値=K1×((d/r)×0.707−(h/r)×0.707)コイル2の信号値=K1×((d/r)×0.707+(h/r)×0.707)ここで、K’=(K1×0.707)/rとすると、
コイル1の信号値=K’×(d−h)
コイル2の信号値=K’×(d+h)
となる。
【0032】
センサの高さ(h)に換算して所望のエラー距離(+/−d)の値を求めるために、2つのコイル出力が以下の数3の数式のように組合わされる。
【0033】
【数3】
【0034】
故に数4の数式が結果として得られる。
【0035】
【数4】
【0036】
上記の数式の解法を用いれば、無人運転車両の操縦のための公知装置との組合せで、図3に示すブロック図のように実行される。
【0037】
図3でわかるように、この解法の実行に必要なのは、単純に加算、減算、除算、乗算のみであり、アナログ又はデジタルの電子部品によって取扱い得る。フィルタリング、AC復調、アナログ/デジタル(A/C)変換などの更なる信号処理が容易に実行される。
【0038】
センサ16を用いるために、コイル18,20の出力は同期して復調されなければならない。これは、符号情報を維持するためである。
【0039】
図4には、ブロック図の態様で、X字形のコイルセンサ16を無人運転車両10の操縦システムに実施させる一方法が示されている。
【0040】
図4において、上述したX字形のコイル構成例が車両10の操縦のために設計され、ここにおいて、作動高さ(working height)は100ミリアンペアの案内通路(guide path)のケーブル上方、3インチ(7.62cm)であり、プラス・マイナス(+/−)3インチ(7.62cm)のハードウエアのガイドセーフ(guide safe)を与える。しかし、センサ高さ(h)が、より高いかより低い場合には、以下に記載のソフトウエアのガイドセーフが採用され、それによって、センサ16が1〜6インチ(2.54〜15.24cm)の高さ範囲を容易にカバーする。
【0041】
自動ゲインコントロール(AGC)を用いれば、デジタル操縦パッケージ(package)は、電流範囲が20〜400ミリアンペア、高さ範囲が1〜6インチ(2.54〜15.24cm)及び水平偏位範囲がプラス/マイナス(+/−)12インチ(30.48cm)のケーブルを取扱い得る。
【0042】
狭い周波数レスポンスを有する、いわゆる高Qフィルタ(high Q filters)及び同期復調器を用いれば、周波数及び相が同期しない外部の全ての信号が拒絶される。しかし、拒絶されない1つの信号は、例えば通路内のリターンカット(return cut)を有するような同じワイヤーの近傍にある。リターンカットは電気的導通性を与えるために設置されるが、案内通路の一部を構成しないケーブルを意味する。リターンカットは電磁界を歪め、それによってセンサによって検出される零(null)をシフトする。この歪みによって、各ケーブルまでのセンサの距離に直接比例する零シフトを引起こす。例えば、高さが3インチ(7.62cm)、リターンカットが24インチ(60.96cm)の場合、nullは単一の出力位置(3インチ(7.62cm))高さのところで3インチ(7.62cm)の3/24回シフトする。すなわち、3/24×3=3/8(インチ)、ここにおいて、シフトの方向はリターンカットの相に依存する。
【0043】
2つのケーブル間の距離の半分のところで、全てがその結果の円方向ベクトルとしてならず、除算がゼロになる。そして、20フィート(約6.1m)に近似するリターンカットのために10〜12インチ(25.4〜50.8cm)の範囲で直線性も又なくなる。このため、水平偏位プラス/マイナス(+/−)8インチ(20.32cm)のところで、電流パッケージはセンサの出力信号をプラス/マイナス(+/−)の最大範囲にまで比例して設定する。
【0044】
従って、センサ16によって確認される領域が、左舷及び右舷方向を失うことなく大幅に増大する。これによって、オフ・ワイヤー操縦(off−wire maneuver)回復手続が改善される。又、直線性及び車両センサ高さのエントリーのための電流供給の大幅な改善により、全ての出力がプラス/マイナス(+/−)8インチ(20.32cm)の均等の比率となり、これによって、リターン・カットないし路面上でのセンターリングをなす、プラス/マイナス4インチ(10.16cm)のオフ・ワイヤー操縦調整が提供される。
【0045】
広い検出領域と直線性とが可変のプログラム化されたガイド・セーフ(guide safe)限界を与える。この特徴はANSI(アメリカン・ナショナル・スタンダード・インスティテュート)の仕様により、このような動作のためのプラス/マイナス(+/−)6インチ(15.24cm)のガイド・セーフ・ウインドウが許容されるので、オフ・ワイヤー操縦のモニタリングにおいて極めて有用であることが判明した。インターナル・ハードウエア・フエーズ・コンパレータは基本となるプラス/マイナス(+/−)ガイド・セーフ出力を提供する。しかし、このウインドウは全てのセンサ高さについてプラス/マイナス(+/−)3インチ(7.62cm)にはセットされない。
【0046】
X字形のコイル構成において、プラス/マイナス(+/−)ガイド・セーフ・ウインドウはワイヤー上方でコイル18,20の高さ(h)に等しくなる。すなわち、センサ16がワイヤーの中心位置で3インチ(7.62cm)上方にある。このとき、ガイド・セーフ・ウインドウはプラス/マイナス(+/−)3インチ(7.62cm)となり、もし、ワイヤー深さの変化がプラス/マイナス(+/−)1/2インチ(1.27cm)ならばプラス/マイナス(+/−)1/2インチ(1.27cm)変動する。車両のマイクロプロセッサの制御の下で、デジタル・ステアリング・ソフトウエアがアクティブなガイド・セーフ信号の1つ又は双方をコントロールする。
【0047】
以上本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されることなく、種々の変形構成を含み得るものである。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、路面に配置した案内ケーブルに沿って無人運転車両を、該案内ケーブルからの車両の横方向の偏位を測定して案内することができ、この種の従来の装置以上にケーブルの検出領域が増大し、かつ、正確な車両操縦が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】案内ケーブル上で案内される無人運転車両のフロント側又はリヤ側の概略図である。
【図2】水平に対しておおむねプラス/マイナス45度の角度で取付けられた本発明に係る第1及び第2のコイル及び交流を担持する案内ケーブルによる電磁界内でのフィールド線及び電圧ベクトルをそれぞれ表わした概要図である。
【図3】検出コイルに生じる種々の電圧及びそれを出力オフセンター距離測定信号に変換する態様を示すブロック図である。
【図4】本発明の一つの実施の形態を具体化した概略のブロック図である。
【符号の説明】
10 無人運転車両
12 案内ケーブル
16 センサ
18 検出コイル
20 検出コイル
Claims (11)
- 水平な路面内に配置された案内ケーブルによって規定された通路に沿って無人運転車両を案内する装置であって、前記案内ケーブルが該ケーブルを囲むスペース内に電磁界を発生させる電流を担持するものにおいて、
前記電磁界の方向及び大きさを検出する検出手段と、
該検出手段が、前記車両上でX字形のコイル構成で長手方向に離間して設けられた第1及び第2の検出コイルを有し、これらコイルの主コイル軸が車両走行の長手方向に見て両コイルの中央で互いに交叉するとともに前記路面に対して略プラス/マイナス45度の角度で配置されていることと、
前記各検出コイルが前記電磁界のラジアル方向及び円方向の両方向の磁界ベクトルの検出を行うことと、
前記第1及び第2の検出コイルと連携し、円方向ベクトル量とラジアル方向ベクトル量を比較して前記案内ケーブルに対する前記検出手段の横方向位置を決定する比較手段と、
を備えてなる、無人運転車両を案内するための装置。 - 前記第1及び第2のコイルはコア長及びコア径を有し、前記コイル間の前記スペースは、1つのコア長に少なくとも等しい請求項1に記載の装置。
- 前記車両に固定された取付ボードを更に備え、該ボードの第1の側面に前記第1の検出コイルをプラス45度の角度で取付けるとともに前記第2の検出コイルをマイナス45度の角度で該ボードの第2の側面に取付けてなる請求項1に記載の装置。
- 前記比較手段は、検出された電磁界のラジアル方向ベクトルを円方向ベクトルによって除算し、これによって、この比率が前記案内ケーブル上の前記検出手段の高さによって除算された前記検出手段の水平方向偏位に比例してなる請求項2に記載の装置。
- 前記比較手段から受けた出力に応答して前記車両を操縦するために該比較手段と連携する操縦手段を更に備えてなる請求項4に記載の装置。
- 前記操縦手段はデジタル・ステアリング・システムよりなる請求項5に記載の装置。
- 前記操縦手段はアナログ・ステアリング・システムよりなる請求項5に記載の装置。
- 水平な路面内に配置された案内ケーブルによって規定された通路に沿って無人運転車両を案内する方法であって、前記案内ケーブルが該ケーブルを囲むスペース内に電磁界を発生させる電流を担持するものにおいて、
前記車両上に水平に対してプラス45度の角度で、主コイル軸を有する第1のコイルを取付け、
水平に対してプラス45度の角度で、主コイル軸を有する第2のコイルを前記車両上に取付けるとともに、前記第1及び第2のコイルの主コイル軸が車両走行の長手方向に見て両コイルの中央で互いに交叉するようにし、
各コイルで電磁界のラジアル方向及び円方向の双方のベクトルを検出し、
前記コイルの交叉点の横方向位置が案内ケーブルに対して決められ前記通路に対する車両の横方向偏位を示すように各コイルについて、ラジアル方向ベクトル量と円方向ベクトル量を比較すること、
よりなる運転車両を案内する方法。 - 前記第2のコイル取付けは、前記長手方向において離れて、少なくとも1コイルコア長、前記両コイルを離間させてなる請求項8に記載の方法。
- 前記横方向偏位の情報を車両操縦のためにコントローラに伝達することを更に含んでなる請求項9に記載の方法。
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