JP3712461B2 - 頭上弁式内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は頭上弁式内燃機関のシリンダヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4を参照し従来の頭上弁式内燃機関のシリンダヘッドについて説明する。
図4は空冷単シリンダ頭上弁式小型4サイクルエンジンの要部断面図でシリンダ2をクランクケース3に対して斜めに傾斜して設けたものである。5はクランク軸、6はコネクチングロッド、7はピストン、8はシリンダヘッド、9はシリンダヘッド8に取付けたヘッドカバーである。11はロッカアーム、14は吸排気弁、15はプッシュロッド、16はタペット、17は動弁のカムである。
【0003】
このエンジンの吸排気弁は調時歯車を介してクランク軸5の回転数から1/2に減速されたカム軸のカムにより決められるタイミングで開閉される。ロッカアーム11はナット13に嵌合する球面軸受を支点として揺動し、カム17によるプッシュロッド15の動きを吸排気弁に正確に伝えるため、弁14を閉じる方向に付勢する強い弁ばね18を備えている。
【0004】
そのためロッカアーム11の軸受は、大きい半径の球面軸受を有するナット13上に形成されている。エンジンが運転中はシリンダ、シリンダヘッドは温度上昇により熱変形を生じるので、動弁機構の接合部に無理な力が掛らず、冷間時には一定のクリアランスを設けるように、調整ボルト12とナット13によりロッカアームの取付けと同時にロッカアームの軸部位置の調整を行っている。19はロックナットである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例の頭上弁式内燃機関のシリンダヘッドにおいてロッカアーム軸を有するものでは、動弁系の組立精度を確保するためロッカアーム軸の支台面を加工する必要がある。又従来のシリンダヘッドでは動弁系を覆うヘッドカバーの合わせ面と前記ロッカアーム軸の支台面とは高さが異なるため、2段加工或いは加工工具を取り換える必要があり、そのため余分の準備費や加工工数を要していた。
【0006】
本発明の目的は、頭上弁式内燃機関において、ロッカアーム軸の支台面と内燃機関の動弁系を覆うヘッドカバーを取付ける合わせ面を面一として、両面の同時加工ができ加工工数の節減と、加工コストの低減を可能とするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明はシリンダヘッドに吸気弁、排気弁を作動するロッカアーム及び同ロッカアームを揺動回転可能に支持するロッカアーム軸を有する動弁機構を取付けると共に、これらを覆うヘッドカバーを取付けてなる頭上弁式4サイクル内燃機関において、前記シリンダヘッドに形成される前記ロッカアーム軸の支台面と、前記シリンダヘッドとヘッドカバーの合わせ面とを同一平面上に設けてなり、
吸気弁、排気弁を夫々作動する並行に配設してなる一対のロッカアームの間には内側より圧縮ばねにより外方へ押圧されているとともに、該一対のロッカアームはそれぞれその外側がスナップリングで止設されて、ロッカアームの軸方向の位置が設定され、
さらに前記ヘッドカバーの合わせ面を前記シリンダヘッドの周囲壁の上面に形成し、
前記ロッカアーム軸の支台面をロッカアーム軸端に対向する壁面から延出するボス部の上面に形成してなると共に、前記ボス部にロッカアーム軸両側軸端それぞれボルト結合させ、
さらに又ロッカアームの上面には潤滑油受けの孔が開けられており、クランク室より掻き上げられた潤滑油飛沫を受け、ロッカアームの軸受部を潤滑させたことを特徴とする。
【0009】
【作用】
シリンダヘッドのロッカアーム軸の支台面とロッカカバーの合わせ面とを面一としたので、前記両面の同時加工が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜3を参照し本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る内燃機関のシリンダヘッド動弁機構部を示す側面断面図(部分図)、図2は図1のヘッドカバーを除いたA矢視図、図3は図2のBーB断面図である。図1は部分図であるが、図1で省略部分は図4と全く同様となっている。
【0011】
図1に示す内燃機関は空冷単シリンダ頭上弁式小型4サイクルエンジンでクランクケースに対してシリンダ2を斜めに設けたものである。6はコネクチングロッド、7はピストン、28はシリンダヘッドを示す。29はシリンダヘッド28に 取付けられたヘッドカバー、14は吸排気弁である。15はプッシュロッド、18は弁ばね、21はロッカアーム、22はロッカアーム軸で動弁カムとカムタペットと合わせて動弁機構を構成している。
【0012】
これらの動弁機構は、図示しない調時歯車でクランク軸回転を1/2に減速したカム軸に取付けられた動弁カムにより、決められたタイミングで駆動され、吸排気弁14は開閉される。ロッカアーム21はロッカアーム軸により支えられ、てこ作動により揺動し、プッシュロッド15の動きを吸排気弁14に伝えるが、動弁カムによる弁開閉のストロークを正確に伝えるため、弁14を閉じる方向に付勢する強い弁ばね18が備えられている。
【0013】
このためロッカアーム21は、充分な軸受面積を持つように大きい径のロッカアーム軸22を回転軸としている。又エンジンを運転中はシリンダやシリンダヘッドは、温度上昇により熱膨張をするため、動弁機構の連接部に無理な力が掛らぬように冷間時にエンジンによりそれぞれ指定されたタペットクリアランスを設定し、組立時に該クリアランス調整のため調整ねじ23とナット24が設けられている。
【0014】
ロッカアーム軸22の両側軸端には、軸中心線に平行に上下面が削設され該上下面に明けられた孔を使用し、図2〜3に示すようにシリンダヘッド28のヘッドカバー29の合わせ面と面一に設けられた左右のロッカアーム軸支台面28aにそれぞれボルト25を介して取付けられている。又ロッカアーム21はそれぞれその外側がスナップリング26で止められると共に、内側より圧縮ばね27により外方へ押圧され、ロッカアーム21の軸方向の位置が設定されている。
【0015】
次に前記本発明の実施の形態の作用について説明する。
シリンダヘッド28のロッカアーム軸22の支台面とヘッドカバー29の合わせ面とを面一とすることにより、前記支台面及び合わせ面を同時加工ができる。又ロッカアーム軸22は動弁機構によりロッカアーム21に加わる力を受けて、シリンダヘッド28に確実にこの力を伝えるのに十分の強度を持った軸径を有している。
【0016】
又さらにロッカアーム21の上面には潤滑油受けの孔30が開けられており、図示略のクランク室より掻き上げられた潤滑油飛沫を受け、ロッカアーム21の軸受部を潤滑している。
【0017】
【発明の効果】
第1発明ではロッカアーム軸の支台面をシリンダヘッドとヘッドカバーの合わせ面とを面一に構成したのでロッカアーム軸の支台面とヘッドカバーの合わせ面の同時加工が可能となり、加工工数の節減とコストの低減が可能となる。
第2発明によればロッカアームシャフトのシリンダヘッドへの取付けが確実となり、ロッカアーム21に加わる力を十分に受け止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃機関のシリンダヘッド動弁機構部を示す側面断面図。
【図2】図1のヘッドカバーを除いたA矢視図。
【図3】図2のBーB断面を示す側面図。
【図4】従来の内燃機関のシリンダヘッド、動弁機構を示す側面図。
【符号の説明】
21…ロッカアーム、22…ロッカアーム軸、25…ボルト、28…シリンダヘッド、28a…ロッカアーム軸の支台面、28b…シリンダヘッドとヘッドカバーの合わせ面、29…ヘッドカバー。
Claims (1)
- シリンダヘッドに吸気弁、排気弁を作動するロッカアーム及び同ロッカアームを揺動回転可能に支持するロッカアーム軸を有する動弁機構を取付けると共に、これらを覆うヘッドカバーを取付けてなる頭上弁式4サイクル内燃機関において、前記シリンダヘッドに形成される前記ロッカアーム軸の支台面と、前記シリンダヘッドとヘッドカバーの合わせ面とを同一平面上に設けてなり、
吸気弁、排気弁を夫々作動する並行に配設してなる一対のロッカアームの間には内側より圧縮ばねにより外方へ押圧されているとともに、該一対のロッカアームはそれぞれその外側がスナップリングで止設されて、ロッカアームの軸方向の位置が設定され、
さらに前記ヘッドカバーの合わせ面を前記シリンダヘッドの周囲壁の上面に形成し、
前記ロッカアーム軸の支台面をロッカアーム軸端に対向する壁面から延出するボス部の上面に形成してなると共に、前記ボス部にロッカアーム軸両側軸端それぞれボルト結合させ、
さらに又ロッカアームの上面には潤滑油受けの孔が開けられており、クランク室より掻き上げられた潤滑油飛沫を受け、ロッカアームの軸受部を潤滑させたことを特徴とする頭上弁式4サイクル内燃機関のシリンダヘッド。
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JP03755796A JP3712461B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 頭上弁式内燃機関のシリンダヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
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Country Status (1)
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-
1996
- 1996-01-31 JP JP03755796A patent/JP3712461B2/ja not_active Expired - Lifetime
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