JP3712439B2 - 音声会議装置 - Google Patents
音声会議装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3712439B2 JP3712439B2 JP08499395A JP8499395A JP3712439B2 JP 3712439 B2 JP3712439 B2 JP 3712439B2 JP 08499395 A JP08499395 A JP 08499395A JP 8499395 A JP8499395 A JP 8499395A JP 3712439 B2 JP3712439 B2 JP 3712439B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- microphone
- circuit
- speaker
- output signal
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 39
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 39
- 230000007774 longterm Effects 0.000 claims description 7
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 claims description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 15
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 10
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 6
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 6
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
- 238000002592 echocardiography Methods 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 238000006731 degradation reaction Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 238000002271 resection Methods 0.000 description 1
Images
Description
【産業上の利用分野】
本発明は音声会議装置に関し、特に数人が本装置を囲んで遠隔地点の会議参加者と音声で結ぶ卓上形の音声会議装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピーカとマイクロホンとを一体構造にユニット化した音声会議装置は、スピーカから送出される受話音がマイクロホンに再送話されて、ハウリング、或いはエコーが生じ、通話品質が劣化する。
【0003】
この様な通話品質劣化を補償する為に、古くは音声スイッチ技術が盛んに使用されていたが、この種の音声スイッチ技術は、送受話レベルを比較し、通話レベルの低い側のみに損失を挿入することにより、スピーカとマイクロホンとの間の音響結合を補償しているが、その結果として片方向通話を余儀なくされる欠点があった。
【0004】
また近年は、ディジタル信号処理(DSP)技術の進歩により、エコーキャンセラが普及しつつあるが、この種のエコーキャンセラは、内部で擬似エコーを予測・生成し、実際に発生したエコーから差引く為、スピーカとマイクロホンとの音響結合に起因する音響エコーを消去する場合には、二線四線変換回路等のインピーダンス不整合に起因する回線エコーに比して10倍程度のエコー消去時間が必要となり、経済的に実現することが困難となり、またエコーに混入する周囲騒音は消去出来ぬ欠点があった。
【0005】
またこの種の通話品質を補償する方策として、発明「拡声電話機送受話ユニット(特公昭63−22702)昭和63年5月12日公告」、並びに「鳴音及び周辺雑音防止方式(特公平5−29184)平成5年4月28日公告」が開示されている。
【0006】
前記発明「拡電話機送受話ユニット」は、スピーカの中心軸に対して等距離・対象位置に、一対または複数対のマイクロホンを配置し、スピーカから出力される受話音を打消す為に、各対のマイクロホンの電気的出力の差を取る差動増幅方式を採用し、更に音声会議装置が設置されている卓上からの反射の影響を緩和する為にスピーカボックスの形状を偏平とし、更にスピーカ音の打消し性能を損なわずに送話指向性のデッドポイントを無くす為に、マイクロホンをスピーカの中心円の接線方向に相逆配置したことを特徴としている。
【0007】
また前記発明「鳴音及び周辺雑音防止方式」は、二個のマイクロホンを結ぶ線分の中点にスピーカを配置し、二個のマイクロホンの差出力を送話信号としているが、二個のマイクロホンを結ぶ線分の中点を通る垂直線上、即ち二個のマイクロホンから等距離の方向から送話感度がデッドポイントとなる欠点は解決していない。但し周囲雑音防止には効果ありとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
これ等二件の発明に開示される差動収音方式は、二個のマイクロホンを結ぶ線分方向からの音は、その1/2波長が二個のマイクロホン間の距離〔例えば20センチメートル前後〕に等しい場合〔周波数で850ヘルツ前後〕、単独マイクロホンの二倍の感度で収音される。
【0009】
より波長の短い高周波数の音に対しては、一波長がマイクロホン間距離になる場合〔周波数で1700ヘルツ前後〕、極小感度となり、再び3/2波長がマイクロホン間距離となる周波数〔2550ヘルツ前後〕でピークが現れると言うように、好ましくない送話感度周波数特性を呈する。
【0010】
また斜方向からの音に就いては、マイクロホン間の距離が見掛け上短く見える分だけ、最初にピークを生ずる周波数が高い方向で遷移する。
この様に二個のマイクロホンが常時等しい感度で動作していると、収音点の位相差で送話音声が山谷の多い周波数特性の影響を受ける他、高い周波数の周囲騒音に対しては殆ど打消す効果が無くなる。
【0011】
更に反響の大きい部屋では、送話者の対向壁面からの反射が加わり、益々複雑な送話周波数特性を呈することとなる。
即ち、20センチメートル前後の距離を隔てた二個のマイクロホンによる同時収音は、一個のマイクロホンによる収音に比較した場合、S/N比を含み、必ずしも好ましい通話品質を齎さないと言う共通の問題があった。
【0012】
本発明は、周波数特性の変動を除去し、且つ周囲騒音の影響を補償可能とする音声会議装置を実現することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理を示す図であり、同図(a) は本発明(請求項1)の原理を示し、同図(b) は本発明(請求項2)の原理を示す。
【0014】
図1において、10は音声会議装置、11はスピーカ、121 、122 はマイクロホン、17は雑音検出回路、191 、192 および1Gは比較回路、1B1 、1B2 は可変損失回路、1Dは差動増幅回路、1Hはレベル判定回路、100は論理回路である。
【0015】
またスピーカボックス(1A )、(1B )および(1C )は、それぞれ図4、図5および図6に示される。
【0016】
【作用】
図1(a) において、雑音検出回路(17)は、各マイクロホン(121 )および(122 )からの出力信号から周囲騒音の長時間平均レベルを検出する。
【0017】
比較回路(191 )および(192 )は、無通話時または送話時においては、各マイクロホン(121 、122 )からの出力信号と、雑音検出回路(17)からの出力信号とを比較し、受話時においては各マイクロホン(121 、122 )の出力信号と、スピーカ(11)への入力信号とを比較する。
【0018】
可変損失回路(1B1 )および(1B2 )は、各比較回路(191 、192 )の比較結果により、マイクロホン(121 )および(122 )の出力信号が、雑音検出回路(17)の出力信号より高い場合のみに、各マイクロホン(121 、122 )の出力信号に加える減衰を解除する。
【0019】
差動増幅回路(1D)は、各可変損失回路(1B1 、1B2 )を介して出力される各マイクロホン(121 、122 )の出力信号を差動増幅する。
以上により、送話時に動作するマイクロホン(121 )または(122 )を自動的に選択する。
【0020】
図1(b) において、比較回路(1G)は、両マイクロホン(121 、122 )からの出力信号を比較する。
レベル判定回路(1H)は、両マイクロホン(121 、122 )からの出力信号のレベル差の大小を判定する。
【0021】
論理回路(100)は、スピーカ(11)への受話信号と、比較回路(1G)およびレベル判定回路(1H)からの出力信号とにより、音声会議装置(10)の通話状態を識別する。
【0022】
可変損失回路(1B1 )および(1B2 )は、論理回路(100)の識別結果に基づき、送話時においては、比較回路(1G)の比較結果により、高出力側のマイクロホン(121 または122 )の出力信号に加えられる減衰を解除し、無通話時または受話時においては両マイクロホン(121 および122 )の出力信号に加えられる減衰の解除を禁止する。
【0023】
差動増幅回路(1D)は、各可変損失回路(1B1 、1B2 )を介して出力される各マイクロホン(121 、122 )の出力信号を差動増幅する。
以上により、送話時に動作するマイクロホン(121 または122 )と、該マイクロホン(121 または122 )の送出レベルとを自動的に選択する。
【0024】
なお音声会議装置(10)の音響構成に就いては、偏平密閉形スピーカボックス(1A )の上面(2A )中心部に外部に向けてスピーカ(11)を備え、スピーカボックス(1A )の二箇所の側面(3A1、3A2)に、スピーカ(11)の中心から等距離の対向する平行切除側面(4A1、4A2)を備え、各平行切除側面(4A1、4A2)に、一対の単一指向性マイクロホン(121 、122 )を備え、各マイクロホン(121 、122 )は、指向軸を前記スピーカ(11)の中心を中心として描いた中心円の接線方向且つ相逆方向に向けて配置した音響構成を具備している。
【0025】
なお切除側面(4A1、4A2)は、本発明(請求項3)においては、偏平円筒形の密閉形スピーカボックス(1A )の二箇所の円形側面(3A1、3A2)に設け、また本発明(請求項4)においては、偏平菱形の密閉形スピーカボックス(1B )の二箇所の互いに対向する隅を切落とす如く設け、更に本発明(請求項5)においては、偏平菱形の密閉形スピーカボックス(1C )の二箇所の互いに対向する隅を含み、前記切除側面(4C1、4C2)を切除後の平面がS字形となる様に設けることが考慮れれる。
【0026】
また選択されたマイクロホン(121 または122 )は、可視表示可能な手段を具備することが考慮される。
従って、本発明によれば、スピーカボックスを切除側面を有する形状とすることにより、全方向からの送話を死角無く識別可能となり、二個のマイクロホンの内、送話方向により近い一方のみが標準の感度で動作し、他方は適正な減衰が与えられる為、二点収音方に起因する送話周波数特性の乱れを消去可能となり、また周囲騒音の無効収音も抑止可能となり、また無通話状態において両方のマイクロホンに適正な減衰が与えられ、不要な周囲騒音の収音送出が抑圧可能となり、更に受話状態においても、両方のマイクロホンに適正な減衰が与えられると共に、差動増幅回路による打消し効果も加わる為、スピーカからマイクロホンへの音響結合は、単独のマイクロホンに比して、大幅に改善可能となり、高品質の通話が可能となる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
図2は本発明(請求項1および6)の一実施例による音声会議装置の回路構成を示す図であり、図3は本発明(請求項2および6)の一実施例による音声会議装置の回路構成を示す図であり、図4は本発明(請求項3)の一実施例による音声会議装置の音響構成を示す図であり、図5は本発明(請求項4)の一実施例による音声会議装置の音響構成を示す図であり、図6は本発明(請求項5)の一実施例による音声会議装置の音響構成を示す図である。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0028】
最初に、本発明(請求項1、3および6)の実施例を、図2および図4を用いて説明する。
図2に示される音声会議装置(10)は、図4に示される如きスピーカボックス(1A )に格納されている。
【0029】
スピーカボックス(1A )の形状は、偏平円筒形の二箇所の側面(3A3)および(3A4)を切除し、平行した切除側面(4A1)および(4A2)を形成したものである。
【0030】
スピーカ(11)は、スピーカボックス(1A )の上面(2A )の中心部に、外部に向けて取付けられている。
また一対の単一指向性のマイクロホン(12)〔個々のマイクロホンを(121 )および(122 )と称する、以下同様〕は、それぞれ切除側面(4A1)および(4A2)に、指向軸をスピーカ(11)の中心を中心として描いた中心円の接線方向且つ相逆方向に向けて配置している。
【0031】
各マイクロホン(121 )および(122 )の指向特性は、それぞれ切除側面(4A1)および(4A2)の反射効果および遮蔽効果により、図4に示される如く、主指向軸より若干外側に偏倚することとなる。
【0032】
その結果、図4における(a) 、(b) 、(c) および(d) 方向から入力される音声信号は、マイクロホン(121 )の前面または側面指向感度が、スピーカボックス(1A )を隔てたマイクロホン(122 )の後面または側面指向感度より高くなり、マイクロホン(121 )からの出力信号が、マイクロホン(122 )からの出力信号より高レベルとなることは明らかである。
【0033】
また平均的な周囲騒音等の第三の基準値と比較しても、マイクロホン(121 )からの出力信号が高レベルとなることは明らかである。
同様に、図4における(e) 、(f) 、(g) および(h) 方向から入力される音声信号は、マイクロホン(122 )の前面または側面指向感度が、スピーカボックス(1A )を隔てたマイクロホン(121 )の後面または側面指向感度より高くなり、マイクロホン(122 )からの出力信号が、マイクロホン(121 )からの出力信号より高レベルとなることは明らかである。
【0034】
また平均的な周囲騒音等の第三の基準値と比較しても、マイクロホン(122 )からの出力信号が高レベルとなることは明らかである。
次に、図2において、音声会議装置(10)に対し、周辺からの送話も全く行われず、また電話回線(20)からも受話信号が全く到着しない、無通話状態にあったとする。
【0035】
かかる状態では、マイクロホン(121 )および(122 )には、音声会議装置(10)の設置されている室内の周囲騒音のみが入力されることとなる。
マイクロホン(121 )および(122 )から入力された周囲騒音(NR1)および(NR2)は、それぞれマイク信号検出回路(161 )および(162 )を介して比較回路(191 )および(192 )の非反転入力端子(+)に入力されると共に、雑音検出回路(17)にも入力される。
【0036】
雑音検出回路(17)は、マイクロホン(121 )および(122 )からそれぞれマイク信号検出回路(161 )および(162 )を介して入力される周囲騒音(NR1)および(NR2)に対し、長い充電時定数回路と、短い放電時定数回路とを用いて長時間平均雑音成分(NM )を抽出し、加算器(18)を介して各比較回路(191 )および(192 )の反転入力端子(−)に入力する。
【0037】
なお雑音検出回路(17)は、抽出した長時間平均雑音成分(NM )に、若干の利得を加えるか、或いは直流バイアスを重畳することにより、無通話状態において、マイク信号検出回路(161 )および(162 )から比較回路(191 )および(192 )の非反転入力端子(+)に入力される周囲騒音(NR1)および(NR2)よりも、雑音検出回路(17)から加算器(18)を介して比較回路(191 )および(192 )の反転入力端子(−)にそれぞれ入力される長時間平均雑音成分(NM )が常に高レベル(H)となる如く設定されている。
【0038】
比較回路(191 )および(192 )は、それぞれ反転入力端子(−)に入力される長時間平均雑音成分(NM )が、それぞれ非反転入力端子(+)に入力される周囲騒音(NR1)および(NR2)より高レベル(H)となると、出力する比較信号(C1 )および(C2 )を何れも低レベル(L)に設定する。
【0039】
各比較回路(191 )および(192 )から出力される比較信号(C1 )および(C2 )は、それぞれ可変損失回路(1B1 )および(1B2 )に入力されると共に、発光ダイオード(1A1 )および(1A2 )にも入力される。
【0040】
可変損失回路(1B1 )および(1B2 )は、それぞれ入力される比較信号(C1 )および(C2 )が、何れも低レベル(L)に設定されると、何れも予め定められた損失状態〔例えば15デシベル程度〕に設定される。
【0041】
また発光ダイオード(1A1 )および(1A2 )は、入力される比較信号(C1 )および(C2 )が何れも低レベル(L)に設定されると、発光することは無く、何れのマイクロホン(121 )および(122 )も送話していないことを示す。
【0042】
その結果、マイクロホン(121 )から入力された周囲騒音(NR1)は、送話増幅器(1C1 )および所定の損失状態に設定された可変損失回路(1B1 )を介して差動増幅回路(1D)に入力され、またマイクロホン(122 )から入力された周囲騒音(NR2)も、送話増幅器(1C2 )および所定の損失状態に設定された可変損失回路(1B2 )を介して差動増幅回路(1D)に入力される。
【0043】
従って、差動増幅回路(1D)から出力される差動周囲騒音(NR )も充分減衰された状態で、二線四線変換回路(1E)に入力されることとなり、差動周囲騒音(NR )が、二線四線変換回路(1E)を介して電話回線(20)に送出され、或いは受話増幅器(13)を介してスピーカ(11)に伝達される恐れは無くなる。
【0044】
次に、図2において、音声会議装置(10)に対して図4における(a) 、(b) 、(c) または(d) の方向から送話が行われ、マイクロホン(121 )へ入力される送話レベルが、マイクロホン(122 )に入力される送話レベルより高く、且つ室内の周囲騒音よりも高レベルとし、また電話回線(20)からは受話信号が到着しない、送話状態にあったとする。
【0045】
かかる状態では、マイクロホン(121 )には、周囲騒音と共に、周囲騒音より高レベルの送話が入力され、またマイクロホン(122 )には、周囲騒音と共に、周囲騒音より低レベルの送話が入力されることとなる。
【0046】
マイクロホン(121 )および(122 )からそれぞれ入力された送話信号(VS1)および(VS2)は、それぞれ比較回路(191 )および(192 )の非反転入力端子(+)に入力されると共に、雑音検出回路(17)にも入力されるが、雑音検出回路(17)により長時間平均される為、雑音検出回路(17)からの出力は無い。
【0047】
またマイクロホン(121 )および(122 )から入力された周囲騒音(NR1)および(NR2)は、前述と同様に、信号検出回路(161 )および(162 )を介して比較回路(191 )および(192 )の非反転入力端子(+)に入力されると共に、雑音検出回路(17)にも入力され、雑音検出回路(17)により長時間平均雑音成分(NM )を抽出され、加算器(18)を介して各比較回路(191 )および(192 )の反転入力端子(−)に入力される。
【0048】
比較回路(191 )は、非反転入力端子(+)に入力される送話信号(VS1)が、反転入力端子(−)に入力される長時間平均雑音成分(NM )より高レベル(H)となると、出力する比較信号(C1 )を高レベル(H)に設定する。
【0049】
比較回路(192 )は、反転入力端子(−)に入力される長時間平均雑音成分(NM )が、非反転入力端子(+)に入力される送話信号(VS2)より高レベル(H)となると、出力する比較信号(C2 )を低レベル(L)に設定する。
【0050】
可変損失回路(1B1 )は、比較回路(191 )から入力される比較信号(C1 )が高レベル(H)に設定されると、無損失状態に設定され、また可変損失回路(1B2 )は、比較回路(192 )から入力される比較信号(C2 )が低レベル(L)に設定されると、前述と同様に、所定の損失状態〔=15デシベル程度〕に設定される。
【0051】
その結果、マイクロホン(121 )から入力された送話信号(VS1)は、送話増幅器(1C1 )および無損失状態の可変損失回路(1B1 )を介して差動増幅回路(1D)に入力され、またマイクロホン(122 )から入力された送話信号(VS2)は、送話増幅器(1C2 )および所定の損失状態に設定された可変損失回路(1B2 )を介して差動増幅回路(1D)に入力される。
【0052】
従って、差動増幅回路(1D)は、マイクロホン(121 )から入力された送話信号(VS1)のみを二線四線変換回路(1E)に入力することとなり、二線四線変換回路(1E)を介して電話回線(20)に送出される。但し受話増幅器(13)を介してスピーカ(11)に伝達されるが、二線四線変換回路(1E)により充分減衰させられている為、スピーカ(11)から出力される恐れは無くなる。
【0053】
また発光ダイオード(1A1 )のみは、入力される比較信号(C1 )が高レベル(H)に設定されると発光し、マイクロホン(121 )が送話状態であることを示す。
【0054】
次に、図2において、電話回線(20)から音声会議装置(10)に対して受話信号(VR )が到着すると、到着した受話信号(VR )は、二線四線変換回路(1E)および受話増幅器(13)を介してスピーカ(11)に入力され、受話音声として室内に送出されると共に、受話信号検出回路(14)にも入力される。
【0055】
受話信号検出回路(14)は、入力された受話信号(VR )を検出し、加算器(15)に出力する。
一方、マイクロホン(121 )および(122 )には、無通話状態におけると同様に、室内の周囲騒音(NR1)および(NR2)のみが入力され、それぞれマイク信号検出回路(161 )および(162 )を介して比較回路(191 )および(192 )の非反転入力端子(+)に入力されると共に、雑音検出回路(17)にも入力される。
【0056】
雑音検出回路(17)は、前述の同様の過程により、長時間平均雑音成分(NM )を抽出し、加算器(18)に出力する。
加算器(15)および(18)は、受話信号検出回路(14)から出力される受話信号(VR )と、雑音検出回路(17)から出力される長時間平均雑音成分(NM )とを加算し、各比較回路(191 )および(192 )の反転入力端子(−)に入力する。
【0057】
その結果、各比較回路(191 )および(192 )の反転入力端子(−)には、前述の無通話状態における長時間平均雑音成分(NM )のみの場合より一層高レベルの受話信号(VR )および長時間平均雑音成分(NM )の加算結果が入力されることとなる。
【0058】
従って、スピーカ(11)から出力される受話音声が、音響結合の為にマイクロホン(121 )または(122 )に帰還されたとしても、反転入力端子(−)に入力される受話信号(VR )および長時間平均雑音成分(NM )の加算結果より高レベルに達することは出来ず、各比較回路(191 )および(192 )から出力される比較信号(C1 )および(C2 )は、何れも低レベルに設定され、それぞれ可変損失回路(1B1 )および(1B2 )に入力されると共に、それぞれ発光ダイオード(1A1 )および(1A2 )にも入力され、可変損失回路(1B1 )および(1B2 )を、所定の損失状態〔=15デシベル程度〕に設定する。
【0059】
その結果、マイクロホン(121 )および(122 )から入力される音響結合された受話出力および周囲騒音(NR1)および(NR2)も、送話増幅器(1C1 )および(1C2 )、並びに所定の減衰量に設定された可変損失回路(1B1 )および(1B2 )により充分減衰を与えられることとなる。
【0060】
また発光ダイオード(1A1 )および(1A2 )は、入力される比較信号(C1 )および(C2 )が何れも低レベル(L)に設定されると、発光することは無く、何れのマイクロホン(121 )および(122 )も送話していないことを示す。
【0061】
次に、本発明(請求項2、3および6)の実施例を、図3および図4を用いて説明する。
図3に示される音声会議装置(10)は、前述と同様に、図4に示される如きスピーカボックス(1A )に格納されており、スピーカ(11)および一対のマイクロホン(121 )、(122 )の配置は、前述と同様であり、その結果、図4における(a) 、(b) 、(c) 、(d) 、(e) 、(f) 、(g) および(h) 方向から入力される音声信号に対し、マイクロホン(121 )および(122 )の何れか一方が、より高レベルの出力信号を出力する。
【0062】
次に、図3において、音声会議装置(10)に対し、周辺からの送話も無く、電話回線(20)からの受話信号も到着しない、無通話状態にあったとする。
かかる状態では、マイクロホン(121 )および(122 )には、音声会議装置(10)の設置されている室内の周囲騒音のみが入力されることとなる。
【0063】
マイクロホン(121 )および(122 )から入力された周囲騒音(NR1)および(NR2)は、それぞれマイク信号検出回路(161 )および(162 )を介して比較回路(1G)およびレベル判定回路(1H)に入力される。
【0064】
なお受話信号検出回路(1K)は、電話回線(20)から到着し、二線四線変換回路(1E)および受話増幅器(13)を介してスピーカ(11)に入力される受話信号(VR )を検出すると、出力信号(R)を低レベル(L)に設定するが、無通話状態においては受話信号(VR )を検出しない為、出力信号(R)を高レベル(H)に設定する。
【0065】
比較回路(1G)は、マイクロホン(121 )からマイク信号検出回路(161 )を介して反転入力端子(−)に入力される周囲騒音(NR1)と、マイクロホン(122 )からマイク信号検出回路(162 )を介して非反転入力端子(+)に入力される周囲騒音(NR2)とを比較し、条件(NR1)>(NR2)が成立すれば比較信号(C)を低レベル(L)に設定し、また条件(NR1)<(NR2)が成立すれば比較信号(C)を高レベル(H)に設定する。
【0066】
またレベル判定回路(1H)は、マイクロホン(121 )および(122 )からそれぞれマイク信号検出回路(161 )および(162 )を介して入力される周囲騒音(NR1)および(NR2)のレベル差の絶対値が、予め設定されている基準値以上であるか否かを判定し、レベル差の絶対値が基準値以下の場合には、出力する判定信号(D)を低レベル(L)に設定し、またレベル差の絶対値が基準値を越える場合には、出力する判定信号(D)を高レベル(H)に設定する。
【0067】
無通話状態においては、条件(NR1)=(NR2)が成立する為、レベル判定回路(1H)から出力される判定信号(D)は不定となるが、レベル判定回路(1H)から出力される判定信号(D)が低レベル(L)となる為、論理積ゲート(1F)が遮断状態となり、受話信号検出回路(1K)からの出力信号(R)の如何に拘らず出力信号(G0 )を低レベル(L)に設定し、その結果、論理積ゲート(1J1 )および(1J2 )も遮断状態となり、比較回路(1G)からの比較信号(C)の如何に拘らず出力信号(G1 )および(G2 )を低レベル(L)に設定する。
【0068】
各論理積ゲート(1J1 )および(1J2 )から出力される出力信号(G1 )および(G2 )は、それぞれ可変損失回路(1B1 )および(1B2 )に入力されると共に、それぞれ発光ダイオード(1A1 )および(1A2 )にも入力される。
【0069】
可変損失回路(1B1 )および(1B2 )は、それぞれ入力される出力信号(G1 )および(G2 )が、何れも低レベル(L)に設定されると、何れも予め定められた減衰量〔=15デシベル程度の減衰量〕に設定される。
【0070】
その結果、マイクロホン(121 )から入力された周囲騒音(NR1)は、送話増幅器(1C1 )および所定の減衰量に設定された可変損失回路(1B1 )を介して差動増幅回路(1D)に入力され、またマイクロホン(122 )から入力された周囲騒音(NR2)も、送話増幅器(1C2 )および所定の減衰量に設定された可変損失回路(1B2 )を介して差動増幅回路(1D)に入力される。
【0071】
従って、差動増幅回路(1D)から出力される差動周囲騒音(NR )も充分減衰された状態で、二線四線変換回路(1E)に入力されることとなり、差動周囲騒音(NR )が、二線四線変換回路(1E)を介して電話回線(20)に送出され、或いは受話増幅器(13)を介してスピーカ(11)に伝達される恐れは無くなる。
【0072】
次に、図3において、音声会議装置(10)に対して図4における(a) 、(b) 、(c) または(d) の方向から送話が行われ、マイクロホン(121 )へ入力される送話レベルが、マイクロホン(122 )に入力される送話レベルより高く、且つ室内の周囲騒音よりも高レベルとし、また電話回線(20)からは受話信号が全く到着しない、送話状態にあったとする。
【0073】
かかる状態では、マイクロホン(121 )には、周囲騒音と共に高レベルの送話が入力され、またマイクロホン(122 )には、周囲騒音と共に低レベルの送話が入力されることとなる。
【0074】
マイクロホン(121 )および(122 )からそれぞれ入力された送話信号(VS1)および(VS2)は、前述と同様に、比較回路(1G)およびレベル判定回路(1H)に入力される。
【0075】
比較回路(1G)は、前述と同様に、反転入力端子(−)および非反転入力端子(+)に入力される送話信号(VS1)および(VS2)を比較し、条件(NR1)>(NR2)が成立する為、出力する比較信号(C)を低レベル(L)に設定する。
【0076】
またレベル判定回路(1H)は、前述と同様に、入力される送話信号(VS1)および(VS2)のレベル差の絶対値が、予め設定されている基準値以上であるか否かを判定し、レベル差の絶対値が基準値を越えているとすると、出力する判定信号(D)を高レベル(H)に設定し、論理積ゲート(1F)を導通状態に設定する。
【0077】
なお受話信号検出回路(1K)は、受話状態においては受話信号(VR )を検出しない為、出力信号(R)を高レベル(H)に設定する。
その結果、論理積ゲート(1F)は出力信号(G0 )を高レベル(H)に設定し、また論理積ゲート(1J1 )および(1J2 )も導通状態に設定される。
【0078】
比較回路(1G)から出力される比較信号(C)〔=低レベル(L)〕は、反転回路(1I)を介して論理積ゲート(1J1 )に入力されると共に、直接論理積ゲート(1J2 )に入力される為、論理積ゲート(1J1 )の出力信号(G1 )は高レベル(H)に設定されて可変損失回路(1B1 )および発光ダイオード(1A1 )に入力され、また論理積ゲート(1J2 )の出力信号(G2 )は低レベル(L)に設定されて可変損失回路(1B2 )および発光ダイオード(1A2 )に入力される。
【0079】
可変損失回路(1B1 )は、論理積ゲート(1J1 )から入力される出力信号(G1 )が高レベル(H)に設定されると、無損失状態に設定され、また可変損失回路(1B2 )は、論理積ゲート(1J2 )から入力される出力信号(G2 )が低レベル(L)に設定されると、前述と同様に、予め定められた減衰量〔=15デシベル程度の減衰量〕に設定される。
【0080】
その結果、マイクロホン(121 )から入力された送話信号(VS1)は、送話増幅器(1C1 )および無損失状態の可変損失回路(1B1 )を介して差動増幅回路(1D)に入力され、またマイクロホン(122 )から入力された送話信号(VS2)は、送話増幅器(1C2 )および所定の減衰量に設定された可変損失回路(1B2 )を介して差動増幅回路(1D)に入力される。
【0081】
従って、差動増幅回路(1D)は、マイクロホン(121 )から入力された送話信号(VS1)のみを、二線四線変換回路(1E)に入力することとなり、二線四線変換回路(1E)を介して電話回線(20)に送出される。但し受話増幅器(13)を介してスピーカ(11)に伝達されるが、二線四線変換回路(1E)により充分減衰させられている為、スピーカ(11)から出力される恐れは無くなる。
次に、送話状態において、前述の如くマイクロホン(121 )に送話が入力され、比較回路(1G)から出力される比較信号(C)が低レベルに設定され、またレベル判定回路(1H)から出力される判定信号(D)が高レベル(H)に設定され、論理積ゲート(1F)および(1J1 )からの出力信号(G0 )および(G1 )が高レベル(H)、論理積ゲート(1J2 )からの出力信号(G2 )が低レベル(L)に設定され、可変損失回路(1B1 )が無損失状態、可変損失回路(1B2 )が所定減衰量に設定され、マイクロホン(121 )から入力された送話信号(VS1)が電話回線(20)に送出されているとする。
【0082】
かかる状態で、電話回線(20)から音声会議装置(10)に受話信号(VR )が到着したとすると、受話信号(VR )は、二線四線変換回路(1E)および受話増幅器(13)を介してスピーカ(11)に入力され、受話音声として室内に送出されると共に、受話信号検出回路(14)にも入力される。
【0083】
受話信号検出回路(14)は、入力された受話信号(VR )を検出すると、論理積ゲート(1F)に入力する出力信号(R)を低レベル(L)に設定する。
その結果、論理積ゲート(1F)は遮断状態に設定され、レベル判定回路(1H)から出力される判定信号(D)の如何に拘らず、論理積ゲート(1J1 )および(1J2 )に入力する出力信号(G0 )を低レベル(L)に設定し、その結果、論理積ゲート(1J1 )および(1J2 )も遮断状態となり、比較回路(1G)からの比較信号(C)の如何に拘らず出力信号(G1 )および(G2 )を低レベル(L)に設定する。
【0084】
可変損失回路(1B1 )は、入力されていた出力信号(G1 )が、高レベル(H)から低レベル(L)に設定変更されると、無損失状態から所定減衰量〔=15デシベル程度の減衰量〕に設定変更され、また可変損失回路(1B2 )は、入力されている出力信号(G2 )が低レベル(L)に保持されることから、継続して所定減衰量〔=15デシベル程度の減衰量〕に設定される。
【0085】
その結果、電話回線(20)から受話信号(VR )が到着すると、主としてマイクロホン(121 )から入力される送話信号(VS1)は、所定の減衰量に設定された可変損失回路(1B1 )を介して差動増幅回路(1D)に入力されることとなり、従って、スピーカ(11)から出力される受話音声が、音響結合の為にマイクロホン(121 )または(122 )に帰還されたとしても、充分減衰されることとなる。
【0086】
なお発光ダイオード(1A1 )および(1A2 )は、入力される出力信号(G1 )および(G2 )が高レベル(H)に設定される場合に限り発光し、前述と同様に、送話状態にあるマイクロホン(121 )および(122 )を表示する。
【0087】
以上の説明から明らかな如く、本発明(請求項1、2および6)の実施例によれば、スピーカボックス(1A )を図4に示す如き形状とすることにより、全方向からの送話を、デッドポイント無く識別可能となり、二個のマイクロホン(121 )および(122 )の内、送話方向により近い一方のみが標準の感度で動作し、他方は適正な減衰が与えられる為、二点収音方に起因する送話周波数特性の乱れを消去可能となり、また周囲騒音の無効収音も抑止可能となり、高品質の通話が可能となり、また無通話状態においては、両方のマイクロホン(121 )および(122 )に適正な減衰が与えられ、不要な周囲騒音の収音送出が抑圧可能となり、更に受話状態においても、前述と同様に両方のマイクロホン(121 )および(122 )に適正な減衰が与えられると共に、差動増幅回路(1D)による打消し効果も加わる為、スピーカ(11)からマイクロホン(121 )および(122 )への音響結合は、単独のマイクロホンに比して、約20デシベル前後改善可能となる。
【0088】
なお、図2乃至図4はあく迄本発明の一実施例に過ぎず、例えばスピーカボックス(1A )は図4に示されるものに限定されることは無く、図5に示される如く、偏平菱形の密閉形スピーカボックス(1B )の二箇所の互いに対向する隅を切落として切除側面(4B1)および(4B2)を形成し、切除側面(4B1)および(4B2)にマイクロホン(121 )および(122 )をスピーカボックス(1A )におけると同様に装着する、或いは図6に示される如く、偏平菱形の密閉形スピーカボックス(1C )の二箇所の互いに対向する隅を含み、切除側面(4A1、4A2)を切除後の平面がS字形となる様に切除側面(4B1)および(4B2)を形成し、切除側面(4B1)および(4B2)にマイクロホン(121 )および(122 )をスピーカボックス(1A )におけると同様に装着する等、他に幾多の変形が考慮されるが、何れの場合にも本発明の効果は変わらない。
【0089】
また音声会議装置(10)の回路構成は、図示されるものに限定されることは無く、特許請求の範囲に記載される範囲内で、他に幾多の変形が考慮されるが、何れの場合にも本発明の効果は変わらない。
【0090】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、スピーカボックスを切除側面を有する形状とすることにより、全方向からの送話を死角無く識別可能となり、二個のマイクロホンの内、送話方向により近い一方のみが標準の感度で動作し、他方は適正な減衰が与えられる為、二点収音方に起因する送話周波数特性の乱れを消去可能となり、また周囲騒音の無効収音も抑止可能となり、また無通話状態において両方のマイクロホンに適正な減衰が与えられ、不要な周囲騒音の収音送出が抑圧可能となり、更に受話状態においても、両方のマイクロホンに適正な減衰が与えられると共に、差動増幅回路による打消し効果も加わる為、スピーカからマイクロホンへの音響結合は、単独のマイクロホンに比して、大幅に改善可能となり、高品質の通話が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 本発明(請求項1および6)の一実施例による音声会議装置の回路構成
【図3】 本発明(請求項2および6)の一実施例による音声会議装置の回路構成
【図4】 本発明(請求項3)の一実施例による音声会議装置の音響構成
【図5】 本発明(請求項4)の一実施例による音声会議装置の音響構成
【図6】 本発明(請求項5)の一実施例による音声会議装置の音響構成
【符号の説明】
1 スピーカボックス
2 上面
3 側面
4 切除側面
10 音声会議装置
11 スピーカ
12 マイクロホン
13 受話増幅器
14、1K 受話信号検出回路
15、18 加算器
16 マイク信号検出回路
17 雑音検出回路
19、1G 比較回路
1A 発光ダイオード
1B 可変損失回路
1C 送話増幅器
1D 差動増幅回路
1E 二線四線変換回路
1F、1J 論理積ゲート
1H レベル判定回路
1I 反転回路
20 電話回線
100 論理回路
Claims (6)
- 偏平密閉形スピーカボックスの上面中心部に外部に向けてスピーカを備え、
該スピーカボックスの二箇所の側面に、前記スピーカの中心から等距離の対向する平行切除側面を備え、
前記各平行切除側面に、一対の単一指向性マイクロホンを備え、
前記各マイクロホンは、指向軸を前記スピーカの中心を中心として描いた中心円の接線方向且つ相逆方向に向けて配置した音響構成を具備し、
前記各マイクロホンからの出力信号から周囲騒音の長時間平均レベルを検出する雑音検出回路と、
無通話時または送話時においては、前記各マイクロホンからの出力信号と、前記雑音検出回路からの出力信号とを比較し、
受話時においては前記各マイクロホンの出力信号と、前記スピーカへの入力信号とを比較する一対の比較回路と、
前記各比較回路の比較結果により、前記マイクロホンの出力信号が、前記雑音検出回路の出力信号より高い場合のみに、前記各マイクロホンの出力信号に加える減衰を解除する一対の可変損失回路と、
前記各可変損失回路を介して出力される前記各マイクロホンの出力信号を差動増幅する差動増幅回路とを具備し、
送話時に動作するマイクロホンを自動的に選択することを特徴とする音声会議装置。 - 偏平密閉形スピーカボックスの上面中心部に外部に向けてスピーカを備え、
該スピーカボックスの二箇所の側面に、前記スピーカの中心から等距離の対向する平行切除側面を備え、
前記各平行切除側面に、一対の単一指向性マイクロホンを備え、
前記各マイクロホンは、指向軸を前記スピーカの中心を中心として描いた中心円の接線方向且つ相逆方向に向けて配置した音響構成を具備し、
前記両マイクロホンからの出力信号を比較する比較回路と、
前記両マイクロホンからの出力信号のレベル差の大小を判定するレベル判定回路と、
前記スピーカへの受話信号と、前記比較回路およびレベル判定回路からの出力信号とにより、音声会議装置の通話状態を識別する論理回路と、
前記論理回路の識別結果に基づき、送話時においては、前記比較回路の比較結果により、高出力側のマイクロホンの出力信号に加えられる減衰を解除し、
無通話時または受話時においては前記両マイクロホンの出力信号に加えられる減衰の解除を禁止する一対の可変損失回路と、
前記各可変損失回路を介して出力される前記各マイクロホンの出力信号を差動増幅する差動増幅回路とを具備し、
送話時に動作するマイクロホンと、該マイクロホンの送出レベルとを自動的に選択することを特徴とする音声会議装置。 - 前記切除側面は、偏平円筒形の密閉形スピーカボックスの二箇所の円形側面に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の音声会議装置。
- 前記切除側面は、偏平菱形の密閉形スピーカボックスの二箇所の互いに対向する隅を切落とす如く設けたことを特徴とする請求項1または2記載の音声会議装置。
- 前記切除側面は、偏平菱形の密閉形スピーカボックスの二箇所の互いに対向する隅を含み、前記切除側面を切除後の平面がS字形となる様に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の音声会議装置。
- 前記選択されたマイクロホンは、可視表示可能な手段を具備することを特徴とする請求項1または2記載の音声会議装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08499395A JP3712439B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 音声会議装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08499395A JP3712439B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 音声会議装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08288999A JPH08288999A (ja) | 1996-11-01 |
JP3712439B2 true JP3712439B2 (ja) | 2005-11-02 |
Family
ID=13846164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08499395A Expired - Fee Related JP3712439B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 音声会議装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3712439B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004343262A (ja) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Sony Corp | マイクロフォン・スピーカ一体構成型・双方向通話装置 |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP08499395A patent/JP3712439B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08288999A (ja) | 1996-11-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6442272B1 (en) | Voice conferencing system having local sound amplification | |
US8379884B2 (en) | Sound signal transmitter-receiver | |
US5027393A (en) | Voice conference system using echo cancellers | |
JPH0761098B2 (ja) | 拡声電話ステーション | |
JPH01194555A (ja) | 電話機 | |
JPH063950B2 (ja) | 拡声電話装置 | |
US6798881B2 (en) | Noise reduction circuit for telephones | |
US6049606A (en) | Circuit and method of double talk detection for use in handsfree telephony terminals | |
CA2441131C (en) | Method of arbitrating speakerphone operation in a portable communication device for eliminating false arbitration due to echo | |
US5838787A (en) | Method and system for controlling echo return loss using a complementary variolosses in transmit path | |
JP3712439B2 (ja) | 音声会議装置 | |
JPS6318752A (ja) | 電子会議システムの音声入力装置 | |
JP2000324233A (ja) | 拡声電話機 | |
JPS6041849A (ja) | 拡声電話 | |
JPH01198155A (ja) | 拡声電話機 | |
JPH0630090A (ja) | 音量制御機能付き電話機 | |
JPH0758673A (ja) | エコー防止回路 | |
JP2002314465A (ja) | ハンズフリーフォン | |
JP2843782B2 (ja) | 拡声通話装置 | |
JPH0648832B2 (ja) | 双方向通話装置 | |
JP3213487B2 (ja) | 通話システム | |
JPH0529184B2 (ja) | ||
JPS609258A (ja) | 電話機用スピ−カ・フオンの送受話回路 | |
KR940007686B1 (ko) | 다중소리 입력처리 장치 | |
JP2007124163A (ja) | 通話装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040624 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050726 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050817 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |