JP3710883B2 - 扉用ハンドル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉の両面に設けられたハンドルを扉の開閉方向に向けて押した場合にも、引いた場合にも、ラッチが没入してそのまま開扉可能となる扉用ハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の扉用ハンドル装置は、ハンドル(レバーハンドル或いはノブ)を回動操作するとラッチ錠のラッチボルトが没入して開扉可能となるので、開扉するためには、ハンドルを回動操作する手間と、回動したハンドルを持ったままの手で扉を開扉方向に回動する手間が必要である。
この手間を簡単にするために、ハンドルを開扉方向に向けて押す(扉の反対側のハンドルでは開扉方向に引く)ワンタッチ動作で開扉できる押し引き型のハンドル装置がある(実公平2−49327号参照)。
【0003】
押し引き型のハンドル装置は、一方のハンドル機構は、ハンドルが押された方向に回動してラッチ錠のラッチを没入方向に駆動する構造であり、他方のハンドル機構は、ハンドルが引かれた方向に回動してラッチを没入方向に駆動する構造であり、両ハンドルの回動方向が反対になるので、押し側のハンドル機構と引き側のハンドル機構の構造が異なる。
従って、押し側のハンドル機構と引き側のハンドル機構を別々に作成しなければならず、部品点数が増加する問題や、部品管理が複雑になるなどの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題を解決するためには、内部に設けられた2つの孔にピンを選択して挿入することによりハンドル機構の勝手を変更し、押し側と引き側のハンドル機構に兼用して使用できるようにしなければならない。
ハンドル機構の勝手を変更するためには、片方のハンドル機構を分解し、ピンの挿入位置を変更し、再組立しなければならないので、分解や組立ができる技能を持った者でなければならず、しかも、長い作業時間が必要である。
【0005】
ラッチ錠のケースは一般に四角形状であるので、扉の端面に設けられるラッチ錠埋設用の孔も、四角孔に加工される。
然し、四角孔を彫り込む作業は、丸孔加工に比較して困難であるので、ラッチ錠のケースを円形の筒状にすることが望ましい。
【0006】
扉用ハンドル装置には、ラッチが出没するだけで施錠ができない空錠が組付られるもの、施錠機構を備えたものがあり、施錠機構は空錠に簡単に組み込められるものでなければならない。
又、部屋と部屋の間に設けられる間仕切扉では、開扉方向を限定しないで、扉のどちら側からも押しても引いても開閉できる扉が要求されることがある。
本発明は、かかる諸問題を解決することのできる扉用ハンドル装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の扉用ハンドル装置は、
錠ケースの前面にラッチ挿入孔を開口し、該ラッチ挿入孔にラッチを出没可能に挿入するラッチ錠を扉の端面に設け、扉の両面に固着される取付面を有するエスカッションに、上記取付面の反対側に開口する凹部を設け、該凹部に上記ラッチ挿入孔に連通する貫通孔を設け、上記凹部に固着されるバックプレートに上記貫通孔に重なる孔を設け、上記バックプレートの一側に枢軸を設け、他側及び中間部に第一円弧状孔及び第二円弧状孔を設け、上記貫通孔を通過して上記ラッチに係合する駆動部を有するレバープレートに、上記第一円弧状孔に遊嵌する第一支軸と、上記第二円弧状孔に遊嵌する第二支軸を設け、ハンドルに固着されるレバーコアを上記枢軸に枢着し、上記レバーコアに上記第二支軸が遊嵌する長孔と上記第一支軸が遊嵌する長溝を設け、上記第一支軸及び第二支軸を相互に反対方向に付勢するハンドルスプリングを設け、 上記第一支軸及び第二支軸が付勢方向に移動したときに上記駆動部は上記ラッチが突出する方向に回動し、上記第一支軸及び第二支軸の何れか一方が付勢反対方向に押動されたときに上記駆動部は上記ラッチが没入する方向に回動することを特徴とするものである。
【0008】
上記ラッチは、円形筒状の錠ケースの内面に形成される上記ラッチ挿入孔に出没可能,先端が傾倒可能に挿入され、後面に係合部が形成される反転ラッチと、上記ラッチ挿入孔内を進退可能に挿入され、先端部が上記係合部に係合したときに上記反転ラッチを起立状態に係止するラッチストッパとにより構成することができる。
【0009】
一対の上記エスカッションから成り、一方の上記エスカッションの端部にエマージェンシイプラグを回動可能に設け、他方の上記エスカッションの端部にサムターンを回動可能に設け、上記エマージェンシイプラグ及びサムターンをスピンドルを介して一体的に結合し、上記エマージェンシイプラグ及びサムターンにそれぞれにカムを設け、
上記レバーコアに施錠孔を設け、上記エスカッション内に、上記カムの回動により上記施錠孔に係脱するストッパプレートを設けて施錠機構を構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は、扉Dの両面に取り付けられた扉用ハンドル装置Aの縦断面図、図2はハンドル操作されない通常状態を示す扉用ハンドル装置の横断面図、図3は扉用ハンドル装置Aの主要部の分解斜視図である。
扉Dの内側の表面に内側エスカッション1が取り付けられ、外側の表面に外側エスカッション2が取り付けられる(図1参照)。
【0011】
内側エスカッション1の取付面1aに突起3が設けられ、突起3にボルト挿通孔4が貫通する。
外側エスカッション2の取付面2aに突起3と相対する突起5が設けられ、突起5の先端面にねじ孔6が設けられ、ボルト挿通孔4に挿通されるボルト(図示しない)がねじ孔6に螺合して、両エスカッション1,2が扉Dに固着される(図1参照)。
【0012】
内側エスカッション1と外側エスカッション2のその他の構成は、後述する施錠機構を除けば、同一であるので、以下の説明には内側エスカッション1について述べる。
内側エスカッション1の長手方向の中央部に、取付面1aの反対面に開口する四角形状の凹部7が設けられ、凹部7の中央に角孔形状の貫通孔8が設けられ、貫通孔8の両側にそれぞれ2個のねじ挿通用孔9が設けられる(図2,図3参照)。
【0013】
バックプレート10は、凹部7に当接する底壁11と、底壁11の両端から上方に起立する側壁12を有し、底壁11には、ねじ挿通用孔9に重なるねじ孔49と、貫通孔8に重なる四角の孔13が設けられる(図3参照)。内側エスカッション1の取付面1a側からねじ挿通用孔9に挿通したねじ50をねじ孔49に螺合して、バックプレート10を凹部7に固着する(図2,図3参照)。
【0014】
バックプレート10の一側(図3において右側)に、両側壁12を貫通する孔14が設けられ、孔14に枢軸15の両端部が嵌着される。
バックプレート10の他側に、第一円弧状孔16が設けられ、中間部に第二円弧状孔17が設けられる(図3参照)。
第一円弧状孔16は、第二円弧状孔17の端部(図3において上端)に配置される後述の第二支軸34を中心とした円弧であり、第二円弧状孔17は、第一円弧状孔16の端部(図3において下端)に配置される後述の第一支軸33を支点とした円弧である。
第一円弧状孔16及び第二円弧状孔17の下方に、角孔18が設けられる。
【0015】
バックプレート10の内部に挿入されるレバープレート19は、連結壁20の両端に屈曲して延びる側壁21と、一方の側壁21から更に延びる駆動部22とを有し(図3参照)、駆動部22は、中間部がレバープレート19の中心線に接近する方向に屈曲する屈曲点22aがあり、駆動部22の先端は、バックプレート10の四角の孔13及び内側エスカッション1の貫通孔8を通過して次に述べるラッチ錠Bのラッチストッパ23に係合する(図2参照)。
【0016】
ラッチ錠Bは、扉Dの端面に設けられた円形の孔24に円形筒状の錠ケース25の前面に設けられたフロント26が挿入,固着される。
錠ケース25の先端部の内周面に固着されたラッチ挿入孔27に、ラッチストッパ23の先端部に設けられた小径部23aが挿入される。
ラッチストッパ23の先端面に係合段部28が形成され、ラッチ挿入孔27に出没可能,傾倒可能に挿入される反転ラッチ29に、係合段部28が係合したときに反転ラッチ29を起立状態に係止する係合部30が設けられる(図2参照)。
【0017】
反転ラッチ29がラッチストッパ23に押されてフロント26より突出して框側のストライク(図示しない)に係入し、係合部30が係合段部28に係合して起立状態にあるときには(図2参照)、反転ラッチ29の左側の面29aが起立して開扉を阻止する係止面となっているが、ラッチストッパ23が後退して係合部30と係合段部28の係合が解除されると、反転ラッチ29が傾倒可能になり、開扉力を受けた左側の面29aが斜面となり、開扉力を受けた斜面に没入方向の分力が生じ、反転ラッチ29が没入し、開扉される。
【0018】
扉Dには、円形の孔24と交叉し、エスカッションの貫通孔8に連通する第一孔31が設けられ、錠ケース25の後端部には、図2において左側に縦長孔23aが設けられ、駆動部22の先端は、縦長孔23aを通過してラッチストッパ23に係入する(図2参照)。
【0019】
レバープレート19に、両側壁21を貫通する第一孔31と第二孔32が設けられ、第一孔31を貫通する第一支軸33の両端部が第一円弧状孔16に遊嵌し、第二孔32を貫通する第二支軸34の両端部が第二円弧状孔17に遊嵌する。レバーコア35は、中央壁36の一方の面に四角形の嵌合部37が設けられ、中央壁36の両端に他方に延びる側壁38が設けられる(図3参照)。
【0020】
嵌合部37は、ハンドル39の裏面に設けられた嵌合凹部40に挿入され、ハンドル39に設けられた孔41と重なるねじ孔42が設けられ、孔41に挿入されるボルト43がねじ孔42に螺合して、レバーコア35がハンドル39に固着される(図2参照)。
両側壁38は、バックプレート10の側壁12とレバープレート19との間に形成される隙間に挿入される(図1参照)。
【0021】
両側壁38に、枢軸15が挿入される孔44と、第二支軸34が遊嵌する長孔45と、第一支軸33が遊嵌する円弧状の長溝46と、バックプレート10の角孔18に重なる施錠孔47が設けられる(図3参照)。
枢軸15に巻回されるハンドルスプリング48の一端48aが第二支軸34に圧接し、他端48bが第一支軸33に圧接する。
【0022】
従って、第二支軸34は図2において左方向に付勢されて第二円弧状孔17の左端に圧接し、第一支軸33は右方向に付勢されて第一円弧状孔16の右端に圧接する(図2参照)。
外側エスカッション2にも、以上述べたバックプレート10,レバープレート19,レバーコア35,ハンドル39が組み付けられる。
【0023】
扉用ハンドル装置に設けられる施錠機構について説明すると、内側エスカッション1の一方の端部に孔51を設け、孔51にサムターン52を回動可能に挿入し、外側エスカッション2には、孔51と相対する位置に孔53を設け、孔53にエマージェンシイプラグ54を回動可能に挿入する(図1参照)。
【0024】
サムターン52の外周面に角軸部55とカム56を設け、サムターン52の先端面に非円形孔57を設け(図1,図6,図8参照)、エマージェンシイプラグ54の外周面に鍔部58と、カム56と同形状のカム59を設け、エマージェンシイプラグ54の先端面に、非円形孔57と同形状の非円形孔を設け、この非円形孔と非円形孔57にスピンドル60の両端部を挿入する(図1参照)。
従って、サムターン52とエマージェンシイプラグ54は一体となって回動する。
【0025】
内側エスカッション1の内部には、角軸部55の両側面に接触する2枚の板ばね61の両端部が固定されるので、スピンドル60を図6に示す施錠角度、及び施錠角度から90度回動した解錠角度(図7参照)に付勢するクリック機構が構成される。
カム56の形状は、スピンドル60の外周面から相互に反対方向に延びる突起によって形成され、カム56は、ストッパプレート62に設けられたカム孔63に係入し、図6に示す施錠角度に回動したときにはカム孔63の施錠側の被駆動面63aを押動し、図7に示す解錠角度に回動したときにはカム孔63の解錠側の被駆動面63bを押動する。
【0026】
ストッパプレート62は、中央部にカム孔63が設けられ内側エスカッション1の内部に設けられた摺動面64(図1参照)に沿って移動可能な摺動板65と、摺動板65に対して直角に起立し、移動方向に突出する施錠突起66とを有する(図6参照)。
以上のような構成により、カム56に被駆動面63aを押動されたときに、施錠突起66がバックプレート10の角孔18を経由してレバーコア35の施錠孔47に係入し、レバーコア35と一体のハンドル39を回動不能に拘束する施錠機構が、内側エスカッション1及び外側エスカッション2に設けられる。
【0027】
外側エスカッション2に表示窓67を設け(図9参照)、エマージェンシイプラグ54の鍔部58には、施錠角度において表示窓67から透視される領域に、施錠状態を表示する色彩或いは記号が表示され、解錠角度において表示窓67から透視される領域に、解錠状態を表示する色彩或いは記号が表示される。
エマージェンシイプラグ54の外側先端面に非常解錠用の溝68(図1参照)が設けられることは一般のエマージェンシイプラグと同様である。
【0028】
次に、以上のように構成された扉用ハンドル装置の作用を、図面を参照しながら、解錠され閉扉された状態,ハンドルを押す操作,ハンドルを引く操作,施錠及び解錠操作,反対勝手の扉に取り付ける場合の順に説明する。
解錠状態では、カム56がストッパプレート62の解錠側の被駆動面63bを押動し、施錠突起66はレバーコア35の施錠孔47から離脱しているので(図7参照)、ハンドル39は回動可能である。外側エスカッション2の表示窓67には、解錠状態であることが表示されている。
【0029】
閉扉状態では、図2において第一支軸33が第一円弧状孔16の右端及び円弧状の長溝46の右端に当接し、第二支軸34が第二円弧状孔17の左端及び長孔45の左端に当接し、第一支軸33及び第二支軸34に係合しているレバープレート19は図2において反時計に付勢されている。
レバープレート19に駆動部22に係合するラッチストッパ23は、反転ラッチ29を突出させる方向に移動し、ラッチストッパ23の係合段部28が反転ラッチ29の係合部30に係合しているので、反転ラッチ29が起立状態に保持され、図2において左側の面29aが開扉を阻止する係止面となっている(図2参照)。
【0030】
図2に示されたハンドル装置が扉Dの室内側に取り付けられている場合には、室外側のハンドル装置は、図4に示すように、反転ラッチ29及びラッチストッパ23を除いて図2とは反対向きとなっている。
図2の室内側のハンドル装置をハンドル39を引いて開扉する場合、図4の室外側のハンドル装置ではハンドル39を押して開扉することになる。
扉Dが閉扉状態にあるときに、図4のハンドル装置のハンドル39を押すと、ハンドル39と一体のレバーコア35が枢軸15を支点として図4の矢印方向に回動し、レバーコア35の長孔45,長溝46が図4において左方向に移動する。
【0031】
このとき、長溝46の左端に当接している第一支軸33は、長溝46に押動されないが、長孔45の右端に当接する第二支軸34のみが長孔45に押動されるので、第一支軸33及び第二支軸34に係合しているレバープレート19は、押動されない第一支軸33を支点として反時計方向に回動する(図4参照)。
長孔45及び長溝46は、第一支軸33及び第二支軸34を押動するためのものであるため、突起状でもかまわない。
【0032】
レバープレート19が第一支軸33を支点として反時計方向に回動すると、駆動部22の先端がラッチストッパ23を反転ラッチ29から遠ざかる方向に押動する(図4参照)。
反転ラッチ29は、ラッチストッパ23の係合段部28との係合が解除されて傾倒可能になり、開扉力を受けた左側の面29aが傾倒しながらフロント26内に没入して、扉Dはハンドルの押動力を受けた方向に回動して開扉される。
【0033】
図2の室内側のハンドル装置では、閉扉状態においてハンドル39を引くと、ハンドル39と一体のレバーコア35が枢軸15を支点として図5の矢印方向に回動し、レバーコア35の長孔45,長溝46が図5において左方向に移動する。
このとき、長孔45の左端に当接している第二支軸34は、長孔45に押動されないが、長溝46に右端に当接している第一支軸33のみが長溝46に押動されるので、第一支軸33及び第二支軸34に係合しているレバープレート19は、押動されない第二支軸34を支点として時計方向に回動する(図5参照)。
すなわち、ハンドル39は、押しても引いても、レバープレート19が時計方向に回動し、開扉力を受けた反転ラッチ29がフロント26に没入して、扉Dはハンドル39を押した方向、或いはハンドル39を引いた方向に開扉される。
【0034】
扉用ハンドル装置Aを施錠するには、サムターン52或いはエマージェンシイプラグ54を施錠方向に回動すると、スピンドル60により連結されたサムターン52とエマージェンシイプラグ54が一体となって回動し、板ばね61の付勢力により施錠位置に停止する。
施錠位置に回動したカム56は施錠側の被駆動面63aを押動し、ストッパプレート62の施錠突起66が、レバーコア35の施錠孔47に係入し、ハンドル39が回動操作不能に拘束されるので、開扉できない。
【0035】
図10(A)は、図面の下側を室外とし、室外側から見て扉Dの右側が壁CのヒンジHに結合される外開き型の扉D1 の平面略図であり、内側エスカッション1にサムターン52が設けられ、外側エスカッション2にエマージェンシイプラグ54が設けられる。
框Eの表面にストライクSが設けられ、ラッチ錠Bのフロント26より突出した反転ラッチ29は、室外側の面29aがストライクSに係合する係止面となっている。
【0036】
内側及び外側のハンドル39は、押しても引いても反転ラッチ29が没入可能となるので、矢印で示すように、内側及び外側のハンドル39を開扉方向に操作すれば開扉力でそのまま外開き型の扉D1が開かれる。
この外開き型の扉D1を内開き型の扉D2にするには、反転ラッチ29及びラッチストッパ23を反対向きに取り付け、反転ラッチ29の室内側の面29aをストライクSに係合する係止面とすればよい(図10(B)参照)。
【0037】
扉用ハンドル装置Aを上下逆向きにして取り付けると、反対勝手の扉用のハンドル装置になる。
図10(C)に示すように、エマージェンシイプラグ54を外側エスカッション2の上部側に向けて取り付けてある場合に、図11(C)に示すように、エマージェンシイプラグ54を下部側に向けると、図10(A)のハンドル装置Aを、左側が壁CのヒンジHに結合される外開き型の扉D3 に取り付けることができ(図11(A)参照)、図10(A)のハンドル装置Aを、左側が壁CのヒンジHに結合される内開き型の扉D4 に取り付けることができる(図11(B)参照)。
【0038】
本発明の扉用ハンドル装置Aは、両方向に開扉できる間仕切扉D5 に取り付けることができる。
図12は、間仕切扉D5 に取り付けられたハンドル装置Aの平面略図であり、框EのストライクS′に磁石が取り付けられ、扉D5 の端面に設けられる錠装置には、フロントから突出して上記の磁石に接近したときに磁石に吸引され、ストライクS′内に保持される磁性体或いは磁石を備えたラッチRが設けられる。
間仕切扉D5 に取り付けられた扉用ハンドル装置Aのハンドル39に、押し或いは引く開扉力を加えると、ラッチRが没入して間仕切扉D5 が開扉力を加えられた方向に開く。
【0039】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(1) 本発明の扉用ハンドル装置は、ハンドルを押しても引いてもラッチが没入して開扉可能となり、内部構造を改造することなく勝手反対の扉にも取り付け可能であるので、各種の型式の扉に広く使用することができる。
従って、各種扉用のハンドル装置を個別に作成して多数の種類のハンドル装置を在庫する不経済な製造や在庫管理が改善される効果や、取り付け現場での作業が容易になって作業時間が短縮される効果がある。
特に、両方向に開閉する間仕切扉として使用することができるので便利である。
(2) ラッチ錠のケースを円形の筒形状にすると、扉の端面に加工するラッチ取り付け用の孔加工が容易になる。
(3) 本発明の扉用ハンドル装置に、施錠機構を簡単,容易に組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】扉に取り付けられた扉用ハンドル装置の縦断面図である。
【図2】ハンドル操作されない通常状態を示す扉用ハンドル装置の横断面図である。
【図3】扉用ハンドル装置の主要部の分解斜視図である。
【図4】図2の扉用ハンドル装置の反対側に設けられる扉用ハンドル装置において、ハンドルを押した状態を示す横断面図である。
【図5】図2の扉用ハンドル装置のハンドルを引いた状態を示す扉用ハンドル装置の横断面図である。
【図6】施錠機構の施錠状態を内側エスカッションの取付面側から見た要部正面図である。
【図7】施錠機構の解錠状態を内側エスカッションの取付面側から見た要部正面図である。
【図8】図1のX−X断面図である。
【図9】図1のY−Y断面図である。
【図10】図10(A)は外開き型の扉D1 の平面略図、図10(B)は内開き型の扉D2 の平面略図、図10(C)は扉D1 或いはD2 に取り付けられた外側エスカッション及びハンドルの正面略図である。
【図11】図11(A)は勝手反対の外開き型の扉D3 の平面略図、図11(B)は勝手反対の内開き型の扉D4 の平面略図、図11(C)は上下反対向きに取り付けられた外側エスカッション及びハンドルの正面略図である。
【図12】間仕切扉D5 に取り付けられたハンドル装置の平面略図である。
【符号の説明】
A ハンドル装置
B ラッチ錠
D 扉
1 内側エスカッション
2 外側エスカッション
7 凹部
8 貫通孔
10 バックプレート
15 枢軸
16 第一円弧状孔
17 第二円弧状孔
19 レバープレート
22 駆動部
23 ラッチストッパ
24 円形の孔
25 錠ケース
26 フロント
28 係合段部
29 反転ラッチ
30 係合部
31 第一孔
32 第二孔
33 第一支軸
34 第二支軸
35 レバーコア
39 ハンドル
45 長孔
46 長溝
47 施錠孔
48 ハンドルスプリング
52 サムターン
54 エマージェンシイプラグ
56,59 カム
60 スピンドル
61 板ばね
62 ストッパプレート
63 カム孔
63a,63b 被駆動面
66 施錠突起
67 表示窓
Claims (3)
- 錠ケースの前面にラッチ挿入孔を開口し、該ラッチ挿入孔にラッチを出没可能に挿入するラッチ錠を扉の端面に設け、扉の両面に固着される取付面を有するエスカッションに、上記取付面の反対側に開口する凹部を設け、該凹部に上記ラッチ挿入孔に連通する貫通孔を設け、上記凹部に固着されるバックプレートに上記貫通孔に重なる孔を設け、上記バックプレートの一側に枢軸を設け、他側及び中間部に第一円弧状孔及び第二円弧状孔を設け、上記貫通孔を通過して上記ラッチに係合する駆動部を有するレバープレートに、上記第一円弧状孔に遊嵌する第一支軸と、上記第二円弧状孔に遊嵌する第二支軸を設け、ハンドルに固着されるレバーコアを上記枢軸に枢着し、上記レバーコアに上記第二支軸が遊嵌する長孔と上記第一支軸が遊嵌する長溝を設け、上記第一支軸及び第二支軸を相互に反対方向に付勢するハンドルスプリングを設け、
上記第一支軸及び第二支軸が付勢方向に移動したときに上記駆動部は上記ラッチが突出する方向に回動し、上記第一支軸及び第二支軸の何れか一方が付勢反対方向に押動されたときに上記駆動部は上記ラッチが没入する方向に回動することを特徴とする扉用ハンドル装置。 - 上記ラッチは、円形筒状の錠ケースの内面に形成される上記ラッチ挿入孔に出没可能,先端が傾倒可能に挿入され、後面に係合部が形成される反転ラッチと、上記ラッチ挿入孔内を進退可能に挿入され、先端部が上記係合部に係合したときに上記反転ラッチを起立状態に係止するラッチストッパとにより構成されることを特徴とする請求項1記載の扉用ハンドル装置。
- 一対の上記エスカッションから成り、一方の上記エスカッションの端部にエマージェンシイプラグを回動可能に設け、他方の上記エスカッションの端部にサムターンを回動可能に設け、上記エマージェンシイプラグ及びサムターンをスピンドルを介して一体的に結合し、上記エマージェンシイプラグ及びサムターンのそれぞれにカムを設け、
上記レバーコアに施錠孔を設け、上記エスカッション内に、上記カムの回動により上記施錠孔に係脱するストッパプレートを設けて施錠機構を構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の扉用ハンドル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20181396A JP3710883B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 扉用ハンドル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20181396A JP3710883B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 扉用ハンドル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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