JP3707100B2 - 閃光器の照射角可変機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、閃光器の照射角を可変する照射角可変機構に関し、特に、閃光器内の発光体あるいは照射レンズが、正常動作の範囲を越えて移動することを防止した照射角可変機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラを使ってフラッシュ撮影を行う際には、撮影レンズの画角と閃光器の照射角を合わせる必要がある。そのため、カメラは、撮影レンズの焦点距離情報を閃光器に伝達する。閃光器側では、この焦点距離情報に連動して発光体あるいは照射レンズを移動させることにより、照射角の調節を行う(特開平2−207230号公報,特開昭57−120922号公報に記載)。
【0003】
図7は、この種の閃光器を示す図である。
図7において、閃光器本体71の内部には、駆動軸72が回転自在に配置され、駆動軸72を回転駆動するモータ73が配置される。
駆動軸72に螺合して送り部材74が配置され、送り部材74には発光体75が固定される。発光体75の照射方向には、フレネルレンズからなる照射窓76が配置される。
【0004】
送り部材74の下面には接片77が固定され、接片77と摺接する接点78が、駆動軸72に沿って配置される。接点78は制御部79に接続され、制御部79の出力はモータ73に接続される。この制御部79の入力端子は、カメラ側に接続される。
このような構成の閃光器では、制御部79が、カメラ側から与えられた焦点距離情報に応じて、適切な照射角を与える発光体75の目標位置を算出する。
【0005】
次に、制御部79は、接点78の状態を取り込み、発光体75の現在位置を計測する。制御部79は、これら目標位置と現在位置との位置偏差に対応した駆動出力を、モータ73に与える。
【0006】
モータ73は、駆動軸72を回転駆動し、送り部材74および発光体75を目標位置まで移動させた後に、停止する。
このように、発光体の位置を変位させることにより、閃光器の照射角が調節される。
特に、ズームレンズを使用するような場合、撮影状況に応じて焦点距離は頻繁に変化する。そのため、上述の機構のように、焦点距離に即応して照射角を可変する機構は、撮影の機動性を高めるために有益であり、同様な機構が近年一般的に使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、制御部79は、送り部材74の位置を逐次に検出しながら、送り部材74を目標位置まで移動させる。
ところが、送り部材74の位置情報が、電気的断線や接触不良などにより入力されなくなると、制御部79は発光体75の位置が検出できなくなる。このような状態では、制御部79は、モータ73を駆動し続けるようなことになる。
【0008】
また、閃光器は発光体75に高電圧のトリガーを印加をするため、その瞬間に、マイクロプロセッサなどからなる制御部79に電気ノイズが作用し、プログラムされた正規の動作から外れた動作(以下、「暴走」という)を起こし、モータ73が回転し続けるおそれがある。
前者の場合は、制御部79が正常な機能を保持しているから、所定時間以上モータ73を回転させても目標位置に行き着かない状態を検知して、モータ73を停止させることが可能である(特公平7−27150号公報に記載)。
【0009】
しかし、後者の制御部79が暴走した場合は、制御部79による停止動作は期待できない。そのため、モータ73が回転し続けて、照射角可変機構を破損するおそれがある。
また、送り部材74が駆動軸72の終端に到達し、モータ73の回転が強制的に停止されると(以下、この状態を「ロック」という)、モータ73を破損するおそれがなる。
【0010】
一般的には、このようなトラブルの対策として、モータ73と駆動軸72との間などに滑りクラッチを設け、モータ73の回転がロックしないようにする対策が考えられる。
しかし、滑りクラッチでは、正常時に駆動力を伝達するために、所定の静止摩擦力を滑り面に与える必要がある。そのため、異常時には、滑り面に比較的大きな滑り摩擦力が発生し、滑り面が磨耗しやすくて耐久性が低くなるという問題点があった。
【0011】
さらに、この大きな滑り摩擦力は、モータ73および駆動軸72の双方にも作用するため、新たな故障の原因となるという問題点があった。
また、滑りクラッチを配置するために伝達機構が複雑になり、閃光器の組み立て性が悪くなるとともに、閃光器が大型化するという問題点があった。
請求項1に記載の発明は、このような問題点を解決するために、異常動作による駆動手段のロックを回避する機構を、高い耐久性でかつ簡易に実現した照射角可変機構を提供することを目的とする。
【0012】
さらに、請求項1の発明は、正常動作に復帰させるための構造を簡易に実現する照射角可変機構を提供することを目的とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、上述の目的と併せて、発光体の移動範囲を無駄なく効率的に設定できる照射角可変機構を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、周面に螺旋状の突起が形成された駆動軸と、その駆動軸を回転駆動する駆動手段と、駆動軸に螺合して移動する送り部材と、送り部材の移動を用いて発光体あるいは照射レンズを移動させる伝達手段とを備えた閃光器の照射角可変機構において、駆動軸の両端側に、送り部材と滑合するネジ逃げ部を設けて構成する。
【0015】
さらに、請求項1では、送り部材に一端を固定されたバネ部材と、このバネ部材を挿んで両側に配置され、送り部材がネジ逃げ部に位置した状態でバネ部材に当接する制限部材とを備える。このバネ部材が制限部材に当接することにより、ネジ逃げ部に位置する送り部材を駆動軸の中央に向けて付勢する。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された閃光器の照射角可変機構において、上述した伝達手段を、発光体あるいは照射レンズを支持する支持部と、送り部材の移動を支持部の移動に変換するカム形状を有した直動カムとから構成し、そのカム形状の少なくとも一端側を送り部材の移動方向と略平行にする。
【0017】
【作用】
請求項1に記載の発明では、駆動手段により駆動軸が回転すると、駆動軸に螺合する送り部材が、駆動軸に沿って移動する。
【0018】
この送り部材の移動は、伝達手段を介して伝達され、発光体あるいは照射レンズの移動に変換される。
ここで駆動手段が異常動作を起こし、発光体あるいは照射レンズを一端側に向けて駆動し続けると、送り部材は駆動軸の一端側に設けられたネジ逃げ部まで移動する。
【0019】
このネジ逃げ部と送り部材とは互いに滑合するため、送り部材はそれ以上移動さず、駆動軸は一方的に空転する。
このように、送り部材は、ネジ逃げ部に位置すると、それ以上移動されることがないので、照射角可変機構を破損することがない。
また、駆動軸も空転するので、駆動手段のロック状態を的確に回避することができる。
【0020】
さらに、請求項1に記載の発明では、付勢手段(バネ部材,制限部材)が、送り部材に対して、駆動軸の中央に向かう付勢力を与える。
ネジ逃げ部まで移動された送り部材には、この付勢力が作用するので、駆動軸を逆回転させることにより、送り部材を駆動軸と容易に螺合させることができる。
このように付勢手段を設けることにより、異常な動作状態が解除されて駆動軸が逆回転されると共に、照射角可変機構は、速やかに正常状態(照射角を再び可変できる状態)に戻ることになる。
【0021】
特に、請求項1に記載の発明では、送り部材の移動に伴って、バネ部材も移動する。このバネ部材は、送り部材がネジ逃げ部に位置した状態で、外側を制限部材に当接されることにより、駆動軸の中央に向かう付勢力が発生する。
特に、駆動軸の両側にネジ逃げ部を設けることにより、両側に配置された制限部材と単一のバネ部材とからなる簡易な構成により、両端のネジ逃げ部で所望の付勢力を送り部材に作用させることができる。
【0022】
請求項2に記載の発明では、送り部材の移動を、直動カムを介して、支持部に伝達する。この支持部が、発光体あるいは照射レンズを支持した状態で移動することにより、閃光器の照射角が可変される。
ところで、正常状態において、送り部材がネジ逃げ部に位置しない範囲で、発光体あるいは照射レンズを移動する場合を想定する。このような場合、異常状態が一旦発生し、送り部材がネジ逃げ部まで移動すると、発光体あるいは照射レンズは、正常時の移動範囲を越えて移動される。そのため、この正常時の移動範囲を越えて、発光体あるいは照射レンズの移動路を確保する必要があり、閃光器が大型化するという問題が生じる。
【0023】
しかしながら、直動カムのカム形状の一端側を送り部材の移動方向と略平行に形成すると、送り部材がネジ逃げ部へ移動する際に、発光体あるいは照射レンズの移動量を制限することができる。したがって、正常時の程度の移動路を確保すればよく、閃光器が大型化することがない。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明における実施の形態を説明する。
【0025】
図1は、請求項1に対応する実施形態の上面図である。
図2は、この実施形態の正面図である。
これらの図において、閃光器本体1の内部には、駆動機構を固定する保持部材2が配置され、保持部材2の裏側にモータ3が配置される。モータ3の回転は、歯車3a,4aの噛合を介して、回転自在に配置された駆動軸4に伝達される。 この駆動軸4は、その中央に螺旋ネジ部4bが刻設され、両側にネジ逃げ部4c,4dが設けられる。このネジ逃げ部4c,4dは、ネジが刻設されない部分である。
【0026】
駆動軸4には、角ナット5が螺合され、角ナット5には、左右方向に対し直進自在に配置された左右スライド板6が固定される。左右スライド板6には接片8が固定され、接片8と摺接する位置に、閃光器本体1に固定されたプリント板9が配置される。このプリント板9の上には、接片8の一方と接触する共通接点8aと、接片8の他方と接触する接点8b〜eとが配置される。
【0027】
一方、左右スライド板6にはカム溝6aが設けられ、カム溝6aに突起11bが摺動自在に嵌合する。突起11bは、前後方向に直進自在に配置された前後スライド板11aに固定され、前後スライド板11aは、電線付きキセノン管12などが配線された発光部11を支持する。また、発光部11の照射方向には、照射レンズ13が配置される。
【0028】
また、左右スライド板6には、板バネ6cが突設して設けられ、この板バネ6cを両側から挿んで、制限ボス1d,1eが配置される。
図3は、この実施形態の電気系統を示す図である。
この図において、カメラ51には、例えばズームレンズ52が取り付けられ、ズームレンズ52に設定された焦点距離は、閃光器の取付接点53を介して閃光器のインターフェイス回路54に伝達される。インターフェイス回路54の出力は、マイクロコンピュータなどで構成される制御回路55に入力される。また、共通接点8aおよび照射角位置検出用の接点8b〜8eは、制御回路55に接続される。制御回路55の出力は、モータ駆動回路56および表示手段57に個別に接続され、モータ駆動回路56の出力はモータ3に接続される。
【0029】
なお、請求項1に記載の発明と実施形態との対応関係については、駆動軸は駆動軸4に対応し、駆動手段はモータ3に対応し、送り部材は角ナット5および左右スライド板6に対応し、伝達手段はカム溝6aおよび突起11bに対応し、ネジ逃げ部はネジ逃げ部4c,4dに対応する。
【0030】
さらに、請求項1に記載の発明と実施形態との対応関係については、バネ部材が板バネ6cに対応し、制限部材が制限ボス1d,1eに対応する。
以下、実施形態の動作を説明する。
モータ3はモータ駆動回路56からの駆動出力により正方向又は、逆方向に回転する。この回転は、歯車3a,4aを介して、駆動軸4に伝達される。
【0031】
駆動軸4が回転することにより、螺旋ネジ部4bに螺合した角ナット5が左右方向に移動する。この角ナット5の移動に伴って、左右スライド板6が左右方向(図1の矢印A)に駆動する。
【0032】
この左右スライド板6の位置は、接片8と接点8b〜eとからなるエンコーダにより検出され、制御回路55に入力される。制御回路55は、ズームレンズ52の画角に、閃光器の照射角を連動させるように制御量を求め、モータ駆動回路56に出力する。モータ駆動回路56は、この制御量に対応した駆動出力をモータ3に与える。
【0033】
ここで、左右スライド板6に斜めに設けられたカム溝6aが左右方向に移動することにより、突起11bを介して前後スライド板11aおよび発光部11は、前後方向に移動する(図1の矢印B方向)。
このようにして、発光部11が前後し、照射レンズ13との距離が変化することにより、図4に示すように、閃光器の照射角が可変される。
【0034】
ところで、角ナット5は、正常動作の範囲内において、図1に示すCの範囲を移動する。この範囲を移動する限り、左右スライド板6と一体の板バネ6cは、閃光器本体1と一体に形成された制限ボス1e、1dに当たることはない。
しかし、モータ3の制御などに異常が発生した場合、図5に示すように、角ナット5が正常動作範囲Cを超えて、異常動作範囲C1あるいはC2まで移動される。
【0035】
角ナット5は、この異常動作範囲C1,C2まで移動すると、駆動軸4の螺旋ネジ部4bから外れ、ネジ逃げ部4c、4dに位置する。
このネジ逃げ部4c,4dにはネジが切られていないので、角ナット5はその位置で滑合する。そのため、左右スライド板6はそれ以上移動せず、照射角可変機構の破損を防ぐことができる。
【0036】
また、角ナット5と滑合した状態で、駆動軸4が空転するので、モータ3のロック状態を回避することができる。
さらに、角ナット5がネジ逃げ部4c,4dに位置した状態では、板バネ6cは制限ボス1e(または1d)に当接する。このときに、板バネ6cは、駆動軸4の中央に向かう付勢力を左右スライド板6に与える。したがって、駆動軸4がそれまでの回転と逆方向に回転すれば、角ナット5のネジは螺旋ネジ部4bと容易に螺合し、角ナット5は正常動作範囲Cに戻ることができる。
【0037】
次に、異常動作の具体例を挙げて説明する。
例えば、ズームレンズ52の焦点距離が28mmに短縮された場合、制御回路55はカメラ51側からの28mm指示を受け、発光部11を先端側に駆動しようとする。
接片8は摺動して、共通接点8aと28mmの照射角位置にある接点8bとを短絡する。この際に接触不良が起きると、28mmの照射角位置が検出不能になり、発光部11はさらに前方に駆動される。
【0038】
すると、前述の角ナット5と螺旋ネジ部4bの螺合が外れることになる。この場合、モータ3は回転し続けることになるが、照射角可変機構を破壊するようなことはない。また、制御回路55は、所定時間だけモータ3を駆動しても、目的位置である照射角28mm位置に接片8が達しないことから、異常状態を判断することができる。
【0039】
ここで、制御回路55がモータ3を逆方向に回転駆動すると、板バネ6cの付勢力により、角ナット5は螺旋ネジ部4bと容易に螺合する。
接片8が照射角28mmの隣の照射角35mm位置にくると、その位置を認識し、照射角35mmの位置でモータ3を停止させ、表示手段57に異常状態を表示する。異常状態の表示としては、照射角35mmの表示を点滅するなどの方法を取る。
【0040】
また、制御回路55を構成するマイクロコンピュータが、何らかの原因で暴走を起こし、モータ3の回転が停止できなくなった時などは、モータ3の空転状態に使用者が気づき、電源を切るか、気づかないときには、閃光器の電池が消耗して、停止する。
【0041】
したがって、いずれの場合も安全を確保することができる。
なお、上述の実施形態では、図1,2に示すように、左右スライド板6を固定ネジ7により直進自在に固定すると共に、前後スライド板11aを左右スライド板6の下に配置している。このような構成により、前後スライド板11aの浮き上がりを防止すると同時に、左右スライド板6自身の浮き上がりも防止することができる。
【0042】
また、上述の実施形態では、左右スライド板6、カム溝6a、板バネ6cがい体に形成されている。したがって、部品点数が格段に削減され、組み立て性の向上を図ることができる。また、この部品を、ABS、ポリカーボネイト、ポリアセタール、ポリプロピレン、ナイロンなどの摩擦係数が比較的少なく、板バネとしてのバネ性を有する、安価なプラスチック樹脂による一体成形品で構成することにより、耐久性の向上を図ることができる。
【0043】
さらに、図6は、請求項2に記載した構成に従って、左右スライド板6上のカム溝6aの形状を変更し、前後スライド板11aの移動量を正常動作の範囲に相当する分だけで済ませるようにしたカム溝6aの実施形態である。
すなわち、左右スライド板6上のカム溝6aと係合する突起11bは、正常動作の範囲内では、図6に示す斜面Dを滑りながら前後方向に移動する。また、異常動作の範囲内では、突起11bが両端のD1,D2に位置するため、左右スライド板6の移動にかかわらず、突起11bは前後方向に移動することはない。
【0044】
このことにより、発光部11の移動範囲としては、異常動作範囲を考える必要がなくなるので、発光窓8と発光部11の前後方向の位置関係は、異常動作範囲を考慮することなく、必要な照射角に従って設定すればよいことになる。
そのため、発光部11の移動路は短くなり、閃光器本体1の小型化を図ることができる。
【0045】
また、上述した実施形態では、モータ3の回転を歯車3a,4aを介して減速しているが、それに限定されるものではなく、ステッピングモータなどの回転速度の比較的遅いモータを使用して、そのモータの回転軸上に駆動軸4を形成してもよい。このような構成にすることにより、駆動軸4を別体で用意する必要がなく、構造をさらに簡易にすることができる。
【0046】
さらに、上述した実施形態では、駆動軸4の両端に、ネジ逃げ部4c,4dを設けているが、その構成に限定されるものではなく、駆動軸4のどちらか一端にネジ逃げ部を設けてもよい。
また、上述した実施形態では、発光部11を移動しているが、照射角可変機構としては、このような構成に限定されるものではなく、同様の機構を用いて照射レンズ13を移動してもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明では、駆動軸の両端側に、送り部材と滑合するネジ逃げ部を設けたので、送り部材は、ネジ逃げ部を越えて移動することがなくなる。
したがって、異常動作による照射角可変機構の破損を、簡易な構成で適確に防止することができる。
【0048】
また、駆動軸も空転するので、駆動手段のロック状態を的確に回避し、駆動手段などの破損を適確に防止することができる。
さらに、従来の滑りクラッチでは、滑り面に所定の静止摩擦力を常に与えて、正常時に駆動力を伝達する必要があったが、ネジ逃げ部は、正常時に駆動力を伝達する必要が一切ないので、送り部材との摩擦を極端に小さく設計することができる。したがって、滑りクラッチと比較して、異常時にネジ逃げ部と送り部材との接触面に生じる滑り摩擦力は小さく、耐久性は著しく高くなる。
【0049】
また同時に、駆動手段および駆動軸の双方に作用する滑り摩擦力も小さくなるので、これらにかかる負担が小さくなり、故障の原因にならない。
さらに、ネジ逃げ部は、駆動軸の周面上に螺旋状の突起を形成しない部分を作ることにより、簡易に設けることが可能なので、閃光器の組み立て性を損ねることがなく、閃光器が大型化することもない。
【0050】
さらに、請求項1に記載の発明では、駆動軸の中央に向けて送り部材に付勢力を与えるので、駆動軸の逆回転に伴って、ネジ逃げ部に位置する送り部材は、駆動軸と容易に螺合する。
したがって、駆動軸を逆回転させることにより、照射角可変機構を、速やかに正常状態(照射角を再び可変できる状態)に戻すことができる。
【0051】
特に、請求項1に記載の発明では、1つのバネ部材と2つの制限部材とからなる簡易な構成で、付勢手段を実現することができる。
請求項2に記載の発明では、直動カムのカム形状の少なくとも一端側を、送り部材の移動方向と略平行に形成するので、送り部材がネジ逃げ部へ移動するときに、発光体あるいは照射レンズの移動を制限することができる。したがって、発光体の移動路を正常時の程度に確保すればよく、閃光器が大型化することがない。
このように、本発明を適用した照射角可変機構は、簡易な構造で、安全性および耐久性の高い機構を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に対応する実施形態の上面図である。
【図2】 実施形態の正面図である。
【図3】 実施形態の電気系統を示す図である。
【図4】 閃光器の照射角の変化を説明する図である。
【図5】 実施形態のネジ機構と付勢機構とを説明する図である。
【図6】 実施形態のカム形状を示す図である。
【図7】 従来の閃光器の一例を示す図である。
Claims (2)
- 周面に螺旋上の突起が形成された駆動軸と、
前記駆動軸を回転駆動する駆動手段と、
前記駆動軸に螺合され、前記駆動軸の回転により移動される送り部材と、
前記送り部材の移動を介して、発光体あるいは照射レンズを移動させる伝達手段と
を備えた閃光器の照射角可変機構において、
前記駆動軸の両端側に、前記送り部材と滑合するネジ逃げ部を設け、
前記送り部材に一端を固定されたバネ部材と、
前記バネ部材を挿んで両側に配置され、前記送り部材が前記ネジ逃げ部に位置した状態で前記バネ部材に当接する制限部材とを備え、
前記バネ部材が前記制限部材に当接することにより、前記ネジ逃げ部に位置する前記送り部材を前記駆動軸の中央に向けて付勢する
ことを特徴とする閃光器の照射角可変機構。 - 請求項1に記載された閃光器の照射角可変機構において、
前記伝達手段は、
前記発光体あるいは照射レンズを支持する支持部と、
前記送り部材の移動を前記支持部の移動に変換するカム形状を有し、そのカム形状の少なくとも一端側が前記送り部材の移動方向と略平行に形成された直動カムとからなる
ことを特徴とする閃光器の照射角可変機構。
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