JP3706954B2 - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子楽器の鍵盤装置において、鍵操作に連動して質量体が回動するピアノタッチ用鍵盤装置に係り、質量体の支持部材への組み込み時及び/または組み込み後質量体回動時の質量体ガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子楽器のピアノタッチ用鍵盤装置は、特開昭63ー125991に見られるように、鍵操作に連動して回動する質量体を有するが、質量体回動時に質量体の回動をガイドするガイド部材が厳密には備わってなく、ましてや、質量体を支持部材に挿入保持する場合の挿入ガイド部材は設けられていなかった。そのような構成でも、製品としてほぼ満足に使用できていた理由は、鍵先端を確実にガイドする強靱な鍵ガイド機構を設け、これで鍵だけは確実にガイドしつつ、強靱な板バネで所定幅を有する質量体支点を支持部材支点に押し付けることで、押鍵時にほぼ横ぶれしない質量体を構成できた。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】
しかしながら上記従来技術においては、質量体を支持部材に挿着する作業が、かなり煩雑にならざるを得ないと言う欠点があった。該作業として、まず支持部材に質量体を仮係止し、その上から鍵を仮係止して、さらに支持部材をターンして鍵及び質量体復帰用板バネを鍵と質量体間に挿着した後、該作業が終わると支持部材を表返す。保守点検時の分解作業は、ちょうど逆になるが、例えば、1鍵部分の点検であっても支持部材毎鍵盤全体をはずしてターンを繰り返さないとできなかったりして煩雑であった。また、運搬時に鍵盤を立てる(鍵並び方向が垂直になる)ことがあり、あるいは、その状態である所から落下させてしまったりすると、質量体は、文字どおり重いので、質量体支点部及び質量体サイド部が損傷し、修理不可能になるという欠点があった。また、質量体と支持部材とが交わる部分では、余裕を持って非接触にする必要があり、支持部材の当該部分に大きな透孔を開けていた。特に、鍵幅方向にクリアランスを持たせないといけないので、鉄板からなる支持部材は孔だらけになり、それでも鍵盤をしっかりと支える必要があるため、鉄板の板厚を大きくせざるを得なく、それ故、重くなり、かつ材料費及び加工の点で、コストアップになっていた。
【0004】
このような背景から、組立容易な電子楽器の鍵盤装置であって、質量体の支持部材への組み込み及び組み込み後の質量体回動がスムーズにできる電子楽器の鍵盤装置が望まれていた。
そこで、本発明では、質量体の支持部材への組み込みがスムーズであって組み込み後の質量体回動がスムーズにできる電子楽器の鍵盤装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明請求項1記載の電子楽器の鍵盤装置は、押鍵操作により回動される鍵(100)と、この鍵の回動に連動して揺動する質量体(300)と、前記鍵の回動支点部(112)を鍵回動支持部(222)にて回動自在に支持し、前記質量体の回動支点部(311)を質量体回動支持部(232)にて回動自在に支持する支持部材(200)とを有する電子楽器の鍵盤装置において、ガイド部(211)を前記支持部材(200)に設け、前記質量体(300)の取り付け時、前記ガイド部(211)によって案内されつつ移動して、前記質量体(300)の回動支点部(311)を前記質量体回動支持部(232)に到達させる被ガイド部(320、330、321、325、324、328)を前記質量体(300)に設けた。
【0006】
本発明請求項1記載の電子楽器の鍵盤装置によれば、質量体の取り付け時、質量体の支持部材への組み込みがスムーズになる。
【0007】
上記同一目的を達成するために、本発明請求項1記載の電子楽器の鍵盤装置において、前記質量体(300)に、前記回動支点部(311)から離れた位置に操作被ガイド部(327,328)を設け、押鍵操作時に、前記操作被ガイド部(327,328)を案内する操作ガイド部(221)を前記支持部材に設けてもよい。そのように構成すると、鍵操作時における質量体ガイドをより確実に精度よく行うことができる。
【0008】
上記の同一目的を達成するために、本発明の請求項1記載の電子楽器の鍵盤装置において、前記被ガイド部は前記質量体と一体に形成し、前記挿入被ガイド部において前記質量体の回動支点部から離れた位置にある部分を操作被ガイド部とし、押鍵操作時に、前記操作被ガイド部を案内する操作ガイド部を前記支持部材に設けてもよい。
【0009】
この態様によれば、質量体挿入時のガイドが質量体操作時のガイドになっているので、質量体の支持部材への組み込みが、スムーズにできると共に、組み込み後の質量体動作時にあっては、質量体が確実にガイドされる。また、部材兼用により、製造コストを安価にできる。
【0010】
上記同一目的を達成するために、請求項3記載の電子楽器の鍵盤装置は、より具体的には、次の構成にしてもよい。
その構成とは、押鍵操作により回動される鍵と、この鍵の回動に連動して揺動する質量体と、前記鍵の回動支点部を鍵回動支持部にて回動自在に支持し、前記質量体の回動支点部を質量体回動支持部にて回動自在に支持する支持部材とを有する電子楽器の鍵盤装置において、前記支持部材側に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記質量体を案内する挿入ガイド片(211、216)と、前記質量体に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記挿入ガイド片と係合し、係合しながら組み込み挿入される挿入被ガイド部(330、320a)と、前記支持部材側に設けられ、前記質量体の前記支持部材への組み込み挿入後の押離鍵操作時に前記質量体の揺動を揺動方向にガイドする操作ガイド部(221)と、前記質量体側に設けられ、押離鍵操作時に、前記操作ガイド部に案内される操作被ガイド部(324、328)とを備え、この操作被ガイド部が前記挿入被ガイド部に兼用されている電子楽器の鍵盤装置である。
【0011】
この構成によれば、支持部材側の挿入時の挿入ガイド片が、質量体側の挿入被ガイド部をガイドして、挿入時のガイドが終了すると、該挿入ガイド片が、そのまま、質量体動作時(鍵操作時)の質量体ガイドになる。また、視点を変えて観ると、質量体側の挿入被ガイド部は、質量体の支持部材への組み込み時に支持部材側の挿入時の挿入ガイド片にガイドされ、組み込み終了後においては、該挿入被ガイド部が、そのまま質量体動作時の被ガイド部となる。
【0012】
上記同一目的を達成するために、本発明請求項4に記載した電子楽器の鍵盤装置は、押鍵操作により回動される鍵と、この鍵の回動に連動して揺動する質量体と、前記鍵の回動支点部を鍵回動支持部にて回動自在に支持し、前記質量体の回動支点部を質量体回動支持部にて回動自在に支持する支持部材とを有する電子楽器の鍵盤装置において、前記支持部材側に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記質量体を案内する挿入ガイド片(211)と、前記質量体に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記挿入ガイド片と係合し、係合しながら、組み込み挿入される挿入被ガイド部(330)と、前記支持部材側に設けられ、前記質量体の前記支持部材への組み込み挿入後の押離鍵操作時に前記質量体の揺動を揺動方向にガイドする操作ガイド部(221)と、前記質量体側に設けられ、押離鍵の操作時に、前記操作ガイド部に案内される操作被ガイド部(324、328)とを備え、前記挿入ガイド片は、前記支持部材への組み込み挿入方向に略垂直に弾性を有する弾性片からなり、この操作被ガイド部が前記挿入被ガイド部に兼用されて構成されている。
【0013】
本発明請求項4記載の電子楽器の鍵盤装置によれば、支持部材側の質量体挿入ガイド片が、弾性体で構成されているため、挿入時に多少無理な力を掛けても該挿入ガイド片が折れて破損することもない。また、前記挿入ガイド片は、前記支持部材への組み込み挿入方向に略垂直に弾性を有する弾性片であるので、質量体挿入後の鍵連動質量体動作時における質量体踊り防止部材にもなっている。
【0014】
上記同一目的を達成するために、本発明請求項5に記載した電子楽器の鍵盤装置は、押鍵操作により回動される鍵と、この鍵の回動に連動して揺動する質量体と、前記鍵の回動支点部を鍵回動支持部にて回動自在に支持し、前記質量体の回動支点部を質量体回動支持部にて回動自在に支持する支持部材とを有する電子楽器の鍵盤装置において、前記支持部材側に一体的に設けられ、前記質量体の回動支点部を前記支持部材の質量体回動支持部に常に押し付けるための弾性片からなり、前記支持部材への組み込み挿入時に前記質量体を案内する挿入ガイド片と、前記質量体に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記挿入ガイド片と係合し、係合しながら組み込み挿入される挿入被ガイド部と、前記支持部材側に設けられ、前記質量体の前記支持部材への組み込み挿入後の押離鍵操作時に、前記質量体の揺動を揺動方向にガイドする操作ガイド部と、前記質量体側に設けられ、押離鍵操作時に、前記操作ガイド部に案内される操作被ガイド部とを備え、この操作被ガイド部が前記挿入被ガイド部に兼用されて構成されている。
【0015】
本発明請求項5記載の電子楽器の鍵盤装置によれば、支持部材側の質量体挿入ガイド片が、弾性体で構成され、質量体を常に回動軸に押し付けるように圧接しているので、請求項4記載の発明による前記作用効果に加え、質量体の支持部材への組み込みが、圧入操作によって行われることになり、今組み込み操作をしているという感触が、作業者に知覚できる。これによって、組み込み作業の効率が上がる。
また、質量体を挿入した後の鍵連動質量体動作時における質量体踊り防止作用効果が、請求項4記載の発明によるそれより顕著になる。従って、前記特開昭63ー125991等に見られた復帰バネを、不要にすることができる。その分、材料コスト及びバネ組み込みコストを低減でき、製品コストを下げることができる。
【0016】
上記同一目的を達成するために、本発明請求項6に記載した電子楽器の鍵盤装置は、押鍵操作により回動される鍵と、この鍵の回動に連動して揺動する質量体と、前記鍵の回動支点部を鍵回動支持部にて回動自在に支持し、前記質量体の回動支点部を質量体回動支持部にて回動自在に支持する支持部材とを有する電子楽器の鍵盤装置において、前記支持部材側に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記質量体を案内する挿入ガイド片と、前記質量体に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記挿入ガイド片と係合し、係合しながら組み込み挿入される挿入被ガイド部と、前記支持部材側に設けられ、押離鍵操作時に前記鍵及び質量体の揺動を揺動方向にガイドする操作ガイド部と、前記鍵側に設けられ、押離鍵操作時に、前記操作ガイド部に案内される鍵の操作被ガイド部と、前記質量体側に設けられ、押離鍵操作時に、前記操作ガイド部に案内される質量体の操作被ガイド部とを備え、前記質量体の操作被ガイド部が前記挿入被ガイド部に兼用されて構成されている。
【0017】
本発明請求項6記載の電子楽器の鍵盤装置によれば、質量体の支持部材への挿入(組み込み)及び挿入後質量体回動がガイドされる被ガイド部を兼用共通部材として設け、この被ガイド部を鍵操作時にガイドする操作ガイド部で、鍵もガイドするようにしている。従って、上記請求項3記載の発明の作用効果に加え、更なる部品点数の削減を図ることができるとともに、鍵動作時の確実なガイドが可能になった。
さらに、本発明請求項6記載の電子楽器の鍵盤装置において、前記挿入ガイド片が、質量体の回動支点部を支持部材の質量体回動支持部に常に押し付けるような弾性片で構成されるようにすれば、上記請求項5記載の発明の作用効果も生じる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の実施態様を表した第1実施例を示すものであり、図1は、この実施例による鍵盤装置の側断面図、図2は、質量体と支持部材との嵌合構造及び質量体と鍵との嵌合構造を示した要部分解斜視図である。
鍵100は、側壁121、122を有した断面コ字状をしており、鍵後部110の鍵後壁110rに設けられた凹面円弧状回動支点部112を、支持部材200の水平主部210後方に設けた支点部透孔21の後縁に形成した凸面円弧状回動支持部222に嵌合係着させた状態で、回動自在に支持されている。
【0019】
支持部材200は、前記水平主部210と、前方の鍵スイッチ保持部225等を有する前方支持部220と、該主部210と該前方支持部220との境に位置し棚板20に対し鍵盤装置全体を浮設させるための前垂直リブ壁230と、水平主部210の下面に主要鍵間位置に鍵長手方向に沿って垂設した補強リブ壁240とからなり、これらは全て樹脂で一体成形されているが、金属で構成することもできる。そして該リブ壁240は、リブ壁230と水平主部210とを所定距離を隔てて一体的に連結されている。
【0020】
両リブ壁230、240には、柱状の太い幹部231、241を備えている。リブ壁230の頂部には各鍵に対応する質量体300を回動自在に支持する凸円弧の回動支持部232が設けられ、鍵幅方向の中心には、凸状リングまたはリング凹溝(図1では凹溝233)が形成されている。
また、前方支持部220には、各鍵毎に透孔226が設けられ、該透孔226の前後部下面にスイッチ用嵌合リブ227、228が突設されて、その両リブ間の嵌合凹部229にメガネ状鍵スイッチswが配設され、さらにリブ227の一部で固着されたスイッチ用基板400が配設される。該支持部220のさらに前方にはその上面に質量体ガイド突起221が突設され、その突起221のさらに前方には、補強部24a付き立設前壁224及び過押鍵時のストッパ受け部223(白鍵用)が形成されている。上記ガイド突起211は、白黒鍵共に鍵長手方向の同一位置に形成される。なぜそれが可能かと言うと、鍵の質量体駆動部である駆動片124及びゴム状弾性片127(後述)とそれを受ける力伝達部320及びその先端323、327(後述)とを白黒鍵でほぼ同一位置にし得るようにしているからである。即ち、黒鍵100Bの駆動片(図示せず)を隣り合う2白鍵の下を潜らせて長靴状に設け、該長靴の爪先部に該ゴム状弾性片を固着して、これで力伝達部の先端を駆動するようにすればよい。正確には、黒鍵用ゴム状弾性片の位置は、上記ガイド突起221が白黒鍵同一位置にし得る程度に、白鍵のそれ(127)より少し手前側(鍵自由端側)に設定される。その意味は、鍵の演奏操作部押下時に白黒鍵同一タッチ感を出すためである。なお、23aは、白鍵用フェルトであり、フェルト218は、黒鍵の過押鍵時の受け部材であって、フェルト23a,218共にフォルテシモ程度では鍵と接触しない。
【0021】
水平主部210の後部上面には、質量体の上限移動を規制する受け部250が形成され、この下面に質量体ストッパフェルト251が固着され、棚板20の上面またはリブ壁240を横切って、リブ壁240の下部に質量体の下限ストッパフェルト242が後付けにて配設される。このフェルト242は、質量体300を支持部材に挿着した後、リブ壁240の下端に設けたヒンジ部hgを介して連設された蓋部材ldに固着されてから図示のように配設される。
【0022】
質量体300は、水平主部210と棚板20とで形成される空間に、前記垂直リブ壁頂部の回動支持部232を介して、一点支持にてシーソー構成で配設される。質量体300は、鉄製棒状金属部350と、この一部を樹脂にアウトサート成形にて埋設させた樹脂加工部310とからなり、該樹脂加工部310は、力伝達部320と、金属支持部340と、回動支点部311とからなる。該回動支点部311は、質量体300を1:3ないし1:4に分割した分岐点に配設され、前記回動支持部232に対し回動自在に嵌合させる。嵌合時には、円弧凸状312が、溝233に回動スライド自在に嵌合して、鍵並び方向の揺動及びガタツキを規制する。
【0023】
力伝達部320は、多機能部材であって、文字どおりの鍵から質量体への力伝達機能を具備し、質量体300の支持部材(支持部232)への挿脱時に質量体が、スムーズに挿脱操作されるための被挿脱ガイド機能を有すると共に、挿着後の鍵操作時においては、鍵及び/または質量体の並び方向の揺動が規制される被操作ガイド機能を有している。さらに、押鍵センサ駆動機能と、質量体が支点へ押し付けられる被圧接機能と、鍵操作時の質量体脱落防止機能の一部とを担っている。
【0024】
該力伝達部320は、側壁321、325を有し、端部322、326で鍵復帰時の鍵及び質量体の離れ防止片を構成し、端部323、327で押鍵時の力受け部を構成している。また、端部323、327の先端内側壁324、328にて前記被操作ガイド機能を果たす被ガイド片を構成している。この被ガイド片としての先端内側壁324、328を、先端方向(図1の左方)に向かうに従い末広がりの八字状にするか、ガイド突起221の先端(上方)を、鍵幅方向に対し他より細く形成することにより、質量体の支持部材への挿着最終段階での嵌合を容易にすることができる。そして、端部322、326と端部323、327との間に凹部329を有し、鍵前部120の下面に形成した質量体駆動片124の下面125の透孔126に圧入嵌着されたゴム状弾性片127を上記凹部329に挟み込み、押鍵時に弾性体127の表面と凹部329とがスライド可能にすることで鍵100からの力を質量体300に伝えている。即ち、図2の駆動片124をx方向に約90度回転させた時の透孔126に図示状態の弾性片127をその溝部gにて嵌合させると、図1における鍵100と質量体300との嵌合状態が得られる。
【0025】
前記力伝達部320は、両側壁321、325を連結し、質量体300の支持部232への挿入時の被ガイド片でもある溝底部331を側壁321、325間の底部に形成し、各側壁321、325内側と溝底部331とで挿脱用被ガイド溝330を構成する。また、上記溝底部331の下面には、スイッチ駆動片334が一体成形され、押鍵時に、スイッチswを順次ONする。そして上記溝330の先端は、斜面332で形成され、図1の下方から、質量体先端を挿入する場合、水平主部210の前方に一体成形された質量体挿入時及び挿着時の弾性ガイド片211先端折曲部212と支持部232との間隙が、該ガイド片211を予め実線で示したように形成しておき、質量体溝底部331斜面332からの圧入により、容易に点線のごとく広がるよう構成している。
【0026】
なお、該弾性ガイド片は、図3で示すように下に凸のく字状あるいはU字状弾性ガイド片211aにすることによって、その弾性(バネ性)をより高めることができる。そして上記溝底部331の後部においては、回動支点部311が回動支持部232に嵌合した時に安定状態を形成するように、折曲部212の落ち込み部333を形成している。
【0027】
この落ち込み部333に折曲部212が嵌合した状態で、鍵に連動した質量体は回動するが、保守点検時に質量体を支持部材から離脱する場合は、折曲部212の溝底部331に対する当接部が小円弧に形成され、かつこの保持部であるガイド片211が弾性を有しているので、鍵を支持部材から外すと共に質量体樹脂加工部310のリブ壁230対向面がリブ壁230に今まさに当接しようとする程度に質量体300を回動すると、折曲部212が落ち込み部333からわずかに脱出した状態となり、そのまま斜め下方に質量体300を引き抜くだけで、容易に離脱できる。
【0028】
上記弾性ガイド片211は、質量体の支持部材への挿着時及び離脱時に被ガイド溝330に嵌合し、両側壁321、325を案内すると共に、鍵操作時の質量体回動においては、両側壁321、325の後方を常に案内する。この時質量体先端は、その端部内側壁324、328が支持部材から突設したガイド突起221に案内される。これによって質量体300は、ふらつきのない確実な上下動が可能になり、質量体先端にてスライド回動可能に結合された鍵もふらつきのない上下動を可能にしている。このようなメカニズムにより、図1において突起221を実線で示すとおりUSP4602549またはUSP4901614に見られた鍵ガイド片をなくすることができた。支持部材から突設される鍵ガイド片がなくても、グリッサンド奏法によって鍵がその並び方向に変位することがなく、スムーズな上下動が可能になった。
【0029】
但し、図1において、鍵から見た場合の鍵ガイドは、実は質量体ガイドであるので、鍵の下方に位置することになり、ガイドがあまくなる。そこで鍵が横に鍵間幅以内のわずかな移動を許容してもよいように、鍵支点において、鍵前方から見てローリング方向のみ禁止する鍵盤を開示した特開平6ー149229等の支点構造を用いる方がよい。また、鍵ガイドの確実性を期すため、図1の点線に示すように質量体ガイド片である突起221をそのまま上方に延設した鍵及び質量体兼用の操作ガイド片としてもよい。なお、図2の孔213は、保守点検時に万一ガイド片が折れてしまった場合に、金属製板バネを後付けできるようにするための孔である。なお、金属支持部340は、リブ部及び金属支持をさせる部位を除いて薄壁になっている。
【0030】
鍵100については、鍵の前面123とは反対の鍵後壁110rに設けられた回動支点部112を支持部材側の回動支持部222に、第1弾性片113によって後方に付勢させている。該第1弾性片113は、上片13aと下片13bとで構成された縦断面く字状片からなり、鍵後壁110rのすぐ前方に補強リブ壁116を切り欠いて鍵後端下部111まで延設されている。その側方に並設(鍵幅内で鍵幅方向に弾性片113と並設)され、上部にヒンジを備えた変則5角形の第2弾性片を設けており、上部をヒンジ構造とすることにより、該第2弾性片の下方は、鍵幅方向に変位可能にしている。そして第1弾性片113と向き合い、く字状凹部nに常時突出嵌入するように該第2弾性片側方に突起114pが設けられ、鍵100の支持部材200への挿着時における透孔21への鍵後端下部の挿入時に、一時的に該く字状凹部から脱出するように、突起114pが設けられている。
【0031】
なお、鍵挿入時における第2弾性片変位を自動的にさせるための突出片が、水平主部210の透孔21前縁近傍に立設され、鍵挿入時の初期時に上記下片13bが、該前縁に当接して、鍵後端方向に第1弾性片113が変位する直前または同時進行にて、該突状片によって第2弾性片の下方一辺が押圧されて、第2弾性片が鍵幅方向に変位する。該突起114pは、該鍵挿着後鍵回動時及び非回動時においては該く字状凹部に嵌入している。
そして、支持部材200からの鍵離脱手法として、治具(マイナスドライバ)挿入用透孔115を鍵表面に設け、ここからの治具挿入にて第2弾性片の横変位可能部に設けられた突起114pを横変位させて、鍵を手前側に引きつつ後方を持ち上げるようにする。なお、透孔115の上方には、操作パネル260が配設されるので、見え懸かり上も問題はない。
【0032】
この実施例では、第1弾性片113の上辺13aが透孔21の前縁に設けられたすべり部21sを斜め下から斜め上方へ押し付けており、鍵回動中心回りの回転トルクは、反時計回りとなっている。しかし、質量体の自重で鍵復帰力を発生させ、この復帰力の方が該回転トルクより大きいので、鍵は、非押鍵時は上方に位置(実線状態)することができる。押鍵時は、二点鎖線で示す状態となる。
この実施例では、鍵を後方に圧接するやり方の方が、支持部材への鍵及び質量体の組み込みをスムーズにすることができる。さらに、第1弾性片113の作用で、「負」の鍵復帰力を発生させており、非押鍵時の力伝達点(ゴム状弾性体127)において質量体を常に下方に押し付けているので、押鍵初期時に鍵から質量体への力伝達がすばやく行われる長所も備えている。これによって、例えば速弾きをスムーズに行うことができる。
【0033】
上記「負」の鍵復帰力を発生させ、なおかつその復帰力が半恒久的に変化しにくくするため、く字状第1弾性片113を予め折り曲げた鋼性の板バネ弾性体で構成し、これを鍵の樹脂成型時に金型の所定場所においてから樹脂注入して成形した板バネ一体型鍵構造にしてもよい。上記のような金属バネにすると、バネ材の断面積、断面形状、材質等により、バネ力を増すことができ、バネ力を大に設定しても経年変化による弾性回復力の低下を小さくできる。さらに、すべり部21sと弾性片113との当接による弾性片の磨耗が樹脂より少ないため、バネのバネ力の経年変化も少ないことと合わせて、長期にわたってタッチ間が変化しない。
【0034】
さらにこの実施例では、質量体に対する弾性ガイド片211それ自身の弾性により、質量体を支点方向(回動中心方向)に押し付けると共に、質量体挿着状態において、ガイド片211が溝底部331の斜面335を下方に付勢するので、図1、図2において質量体300に時計回りの復帰力を与える。このことによって、特に押鍵状態からの質量体の戻りがよくなるので、上記鍵の第1弾性片113による負の復帰力と合わせて、速弾き等がよりよくできる。
【0035】
また、この実施例では、USP4602549またはUPS4901614等の従来に見られる鍵及び/または質量体の基準位置方向への復帰バネをなくしてしまって簡素化している。一般に鍵復帰手段は、必ず必要であって、この実施例では質量体300の自重それ自身によって形成されている。
また、前記速弾き好適効果を耐久性を持って半恒久的に付与するため、図4の第2実施例に示すように、該ガイド片211に代えて、1オクターブまたは数オクターブ共通の共通基端部からなる共通取付部215を備えた後付けによる櫛歯状金属板バネ(質量体挿入時のガイド片)216、216、、、で形成し、ネジ217等によって支持部材の水平主部210前端部に一体化させてもよい。
この第2実施例において、前実施例と同一またはほぼ同一部分は同一番号を付してその詳細を省略するが、この実施例では、前記の他、前実施例にない特徴を備えている。それは、質量体挿入時のガイド片216、216、、、が、操作時のガイド部(ガイド突起221)に向かって延びて形成されていることである。これにより、質量体挿入時のガイド機能がますます充実し、矢印a3方向に質量体を押し込むという操作をするだけで、操作時の被ガイド部である端部先端内側壁324、328をガイド突起221に導くことができる。しかもガイド片216は、U字状を成していることから弾力性に富み、耐久性を持って半恒久的に回動支持部への質量体押しつけ及び/または質量体復帰機能を有する。
【0036】
また、前記両実施例では、質量体300の支持部材200への挿着に関し、第1段階で弾性ガイド片211(216)が、壁324、328のハ字状部をガイドする。そして、質量体300を反時計方向に回しながら左方に挿入する第2段階では、先端折曲部212が斜面332を登り、挿脱用被ガイド溝330の溝底部331を経て落ち込み部333に落ち込む直前まで、弾性ガイド片211(216)が質量体300をリード(ガイド)する。その後、上記ハ字状部がガイド突起221の上部にさしかかり回動支点331が回動支持部232に嵌合する第3段階では、弾性ガイド片211(216)とガイド突起221とが協導して質量体300を導く。即ち、上記ハ字状部が、ガイド突起221にガイドされて、壁324と壁328は、ガイド突起221の両サイドに位置すると共に、回動支点部311が、質量体回動支持部232に、凹溝233と円弧凸状312が係合されながら嵌合される。
また、質量体300の支持部材200への挿着後質量体回動時は、円弧凸状312が凹溝233にガイドされつつ、これより遠い弾性ガイド片211で挿脱用被ガイド溝330の側壁321、325がガイドされつつ、壁324、328がガイド突起221にガイドされると言う三重のガイド機構によって、確実に質量体回動がガイドされる。
【0037】
特に、質量体の支持部材への組み込み手順において、上記3ステップ工程にて挿入初期から挿入終了まで確実にガイドされる機構を採用したので支持部材を組み込み基台上に固定した状態(図1において棚板20を取り除いた状態)で、ロボットアームによって質量体300を下方から挿入し、その後同アームによって鍵100を持ち、鍵100を上方斜め左上から右下に向かって挿入することも可能である。即ち、鍵及び質量体の支持部材200への自動組み込みを、ロボットアームによる簡単なシーケンス制御によって行うことも可能である。
【0038】
次に図5によって、第3実施例を説明する。図5は、回動部材を質量体とし、弾性片を質量体側(回動部材側)に設けた実施例である。この図による前例と同番号部材は同一またはほぼ同一部材を表しているので詳しくは説明しない。 この実施例の力伝達部320aは、図の左側に端面図として示したように、1枚刃(図2は2枚刃)で構成され、そこには質量体側の支点部(回動支点部311)近傍に一体的に弾性片337が形成されている。この実施例では、質量体300の質量体回動支持部232に対する挿着時(挿着しようとする時)並びに非押鍵時及び押鍵時を通して回動部材側(質量体樹脂加工部310における力伝達部320a)に設けた弾性片337の弾性によって、質量体300の回動支点部311を回動支持部232に常に押し付けるよう当接させている。この場合、質量体を支持部材に挿着していない時には、弾性片337は点線で示すようにその弾性を解放させているが、挿着された状態では、弾性片337の外側円弧面(挿着された時に回動中心を中心とする円弧になる)が、櫛歯状パーティション部218の谷部214を圧接するように構成される。
【0039】
この実施例では、質量体の支持部材への挿着ガイドは2つのパーティション部218、218対向面によって行われ、挿着寸前のガイド、及び挿着後の操作ガイドとしては、1枚刃の力伝達部320aの端部(図示せず)を2叉構造のガイド突起(図示しないが211相当部)にてガイドすることで行われる。このガイド突起は、隣鍵の各一方を共通の1つの突起で構成してもよい。
【0040】
また、前述の全実施例において、弾性片337またはガイド片211の当接部にグリス等の潤滑剤を塗布した方が望ましい。塗布するしないに関わらず、質量体の移動により摩擦感が発生するが、特に図5で谷部214にグリスを塗布したものでは回動中心からの距離を有していることでもあり、心地よい摩擦感が得られる。この摩擦感は、鍵の戻りが悪くならない程度にする必要がある。周知のように摩擦は、静摩擦>動摩擦の関係にあり、鍵押し初めに少し負荷が掛かり、その後少し軽くなるタッチ感となる。また、特にピアニシモ以上の普通のタッチ感では、質量体移動による動的タッチ感が得られる。
また、前述の全実施例において、図1の鍵用弾性片113を図1の質量体用弾性片211のように、支持部材側に設け、支持部材側弾性片にて鍵と支持部材との圧接及び/または鍵復帰力を発生させてもよい。
【0041】
さらにまた、前述の全実施例において、前述した質量体ガイド機構を設けているため、発明の解決しようとする課題のところで問題提起した質量体両サイドのクリアランスを、リブ壁240があるところを除いて、最小限(例えば1mm、理論的には限りなく零に近い値)に設定することができる。別な表現をすれば、該クリアランスを最小限にすることができるので、その分鍵並び方向のスペースに余裕ができ、この余裕ができたスペースに複数のリブ壁240を設けることができた。そして、複数のリブ壁240を設けることができたため、支持部材を頑強に構成することができる。鍵及び質量体を回動自在に支えなければならない支持部材を頑強に構成することができると言うことは、鉄板等の金属板材のような重くかつ強靱でなおかつ加工しにくい材料を使用することなく、支持部材全体を軽くかつ鍵盤動作できる程度に強靱でなおかつ加工しやすい樹脂部材で形成することができる。従って、前述した質量体ガイド機構による質量体組み込み容易性さらには鍵組み込み容易性と相俟ってかなりの製品製造のコストダウンを図ることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、質量体の支持部材への組み込みをスムーズに行うことができ、組み込み後の質量体回動もスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例を側断面図として示す鍵盤装置全体図である。
【図2】同第1実施例における質量体と支持部材との嵌合構造及び質量体と鍵との嵌合構造を示した要部分解斜視図である。
【図3】同実施例における質量体押付(付勢)用弾性体の変形例である。
【図4】同第2実施例における質量体と支持部材との嵌合構造及び質量体と鍵との嵌合構造を示した要部分解斜視図である。
【図5】同第3実施例であって、弾性片(挿入時の被ガイド部)を質量体側に設けた実施例である。
【符号の説明】
100……鍵、
112……鍵回動支点部、
113……弾性片(第1弾性片)、
200……支持部材、
211……弾性ガイド片(弾性片)、
216……櫛歯状パーティション部、
221……ガイド突起、
222……回動支持部(支持部材側の鍵用回動支持部)、
232……回動支持部(支持部材側の質量体用回動支持部)、
300……質量体、
311……回動支点部(質量体側の支点部)、
320……力伝達部、
320a……力伝達部、
321……側壁、
324……力伝達部先端内側壁、
325……側壁、
328……力伝達部先端内側壁、
330……質量体挿脱用被ガイド溝
Claims (6)
- 押鍵操作により回動される鍵と、この鍵の回動に連動して揺動する質量体と、前記鍵の回動支点部を鍵回動支持部にて回動自在に支持し、前記質量体の回動支点部を質量体回動支持部にて回動自在に支持する支持部材とを有する電子楽器の鍵盤装置において、
ガイド部を前記支持部材に設け、
前記質量体の取り付け時、前記ガイド部によって案内されつつ移動して、前記質量体の回動支点部を前記質量体回動支持部に到達させる被ガイド部を前記質量体に設けたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。 - 請求項1記載の電子楽器の鍵盤装置において、
前記質量体は、前記回動支点部から離れた位置に操作被ガイド部を有し、
押鍵操作時に、前記操作被ガイド部を案内する操作ガイド部を前記支持部材に設けたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。 - 請求項1記載の電子楽器の鍵盤装置において、
前記被ガイド部は前記質量体と一体に形成され、
前記被ガイド部において前記質量体の回動支点部から離れた位置にある部分を操作被ガイド部とし、
押鍵操作時に、前記操作被ガイド部を案内する操作ガイド部を前記支持部材に設けたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。 - 押鍵操作により回動される鍵と、この鍵の回動に連動して揺動する質量体と、前記鍵の回動支点部を鍵回動支持部にて回動自在に支持し、前記質量体の回動支点部を質量体回動支持部にて回動自在に支持する支持部材とを有する電子楽器の鍵盤装置において、
前記支持部材側に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記質量体を案内する挿入ガイド片と、
前記質量体に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記挿入ガイド片と係合し、係合しながら組み込み挿入される挿入被ガイド部と、
前記支持部材側に設けられ、前記質量体の前記支持部材への組み込み挿入後の押離鍵操作時に前記質量体の揺動を揺動方向にガイドする操作ガイド部と、
前記質量体側に設けられ、押離鍵操作時に、前記操作ガイド部に案内される操作被ガイド部とを備え、
前記挿入ガイド片は、前記支持部材への組み込み挿入方向に略垂直に弾性を有する弾性片からなり、前記操作被ガイド部が前記挿入被ガイド部に兼用されていることを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。 - 押鍵操作により回動される鍵と、この鍵の回動に連動して揺動する質量体と、前記鍵の回動支点部を鍵回動支持部にて回動自在に支持し、前記質量体の回動支点部を質量体回動支持部にて回動自在に支持する支持部材とを有する電子楽器の鍵盤装置において、
前記支持部材と一体に形成され、前記質量体の回動支点部を前記支持部材の質量体回動支持部に常に押し付けるための弾性片からなり、前記支持部材への組み込み挿入時に前記質量体を案内する挿入ガイド片と、
前記質量体に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記挿入ガイド片と係合し、係合しながら組み込み挿入される挿入被ガイド部と、
前記支持部材側に設けられ、前記質量体の前記支持部材への組み込み挿入後の押離鍵操作時に前記質量体の揺動を揺動方向にガイドする操作ガイド部と、
前記質量体側に設けられ、押離鍵操作時に、前記操作ガイド部に案内される操作被ガイド部とを備え、
この操作被ガイド部が前記挿入被ガイド部に兼用されていることを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。 - 押鍵操作により回動される鍵と、この鍵の回動に連動して揺動する質量体と、前記鍵の回動支点部を鍵回動支持部にて回動自在に支持し、前記質量体の回動支点部を質量体回動支持部にて回動自在に支持する支持部材とを有する電子楽器の鍵盤装置において、
前記支持部材側に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記質量体を案内する挿入ガイド片と、
前記質量体に設けられ、前記支持部材への組み込み挿入時に前記挿入ガイド片と係合し、係合しながら組み込み挿入される挿入被ガイド部と、
前記支持部材側に設けられ、押離鍵操作時に前記鍵及び質量体の揺動を揺動方向にガイドする操作ガイド部と、
前記鍵側に設けられ、押離鍵操作時に、前記操作ガイド部に案内される鍵の操作被ガイド部と、
前記質量体側に設けられ、押離鍵操作時に、前記操作ガイド部に案内される質量体の操作被ガイド部とを備え、
前記質量体の操作被ガイド部が前記挿入被ガイド部に兼用されていることを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
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