JP3704051B2 - 入出力絶縁型電力回生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、入出力絶縁型電力回生装置に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、交流電源を用いて電池に充電した電力を放電時に交流電源側に回生させる電力回生装置として有用な、回生効率に優れた、新しい入出力絶縁型電力回生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、交流電源を用いて電池を充電すると共に、放電時に電池の放電電力を交流電源側に回生させて電力の有効利用を図るようにした電力回生装置が知られている。図10はこの種の従来の電力回生装置の概略構成を例示した回路図であり、図10(a)はサイリスタQ11を用いて同期整流回路を構成したサイリスタ型の電力回生装置、図10(b)は電力用トランジスタQ12等を用いて同期整流回路を構成したトランジスタ型の電力回生装置である。
【0003】
図10(a)のサイリスタ型の電力回生装置は、二次電池である電池(ア)と、電池(ア)の充電時に交流電源(図示していない)からの入力交流電力を直流電力に変換するAC−DCコンバータとして動作し、電池(ア)の放電時に放電電力を交流電力に変換するDC−ACインバータとして動作する充電器兼インバータ(イ)と、電池(ア)の充電電力を強制的に放電させる放電回路(ウ)と、充電器兼インバータ(イ)および電池(ア)との間に接続された切替スイッチ(エ)とを有している。
【0004】
その動作は、充電時には、切替スイッチ(エ)を位置aに切り替えてサイリスタQ11等を位相角制御し、図示の右向き矢印の経路を通って電池(ア)への充電を行い、放電時には、切替スイッチ(エ)を位置bに切り替えて電池(ア)を電源とするインバータ動作を行い、放電電力を図示の左向きや矢印の経路を通って交流電源へ回生させる。
【0005】
しかしながら、この図10(a)のサイリスタ型の電力回生装置では、電池(ア)の充電電圧を商用の入力交流電圧の最大値(√2×実効値)以上の電圧にまで引き上げることができないため、電池(ア)の放電電圧は商用の入力交流電圧よりも低くなり、電力の回生を行う場合には別途、昇圧用の変圧器が必要となるといった問題がある。また、その充電器兼インバータ(イ)は電池(ア)に充電されたエネルギーの一部しか回生できないため、残りのエネルギーは電池(ア)に並列接続された放電回路(ウ)により熱として消費され、電力回生効率が低下してしまう。またさらに、サイリスタ型の充電器兼インバータ(イ)では高調波を多く含むため、大きなフィルタが必要となる。
【0006】
これに対して、図10(b)のトランジスタ型の電力回生装置では、入力交流電圧よりも高い直流電圧を出力できるため、電池(ア)の電圧を入力交流電圧よりも高い電圧に設定できる。また、入力交流電圧の変動が広範囲に変化しても安定した直流電圧を出力することができ、また交流側に影響を及ぼす高調波電流も低減できる。またさらに、放電時には電池(ア)の放電電圧が充電器兼インバータ(オ)の最低動作電圧に達するまでは、電力の回生を行うことができる。また、図10(a)のサイリスタ型の電力回生装置に設けられていた切替スイッチ(エ)も不要である。
【0007】
このため、現在では図10(b)に示すトランジスタ型の電力回生装置が主流となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10(b)に示す従来のトランジスタ型の電力回生装置にも以下の問題がある。
【0009】
すなわち、装置内部に昇圧型の充電器兼インバータ(オ)(AC−DC双方向コンバータとも呼ばれる)を有するため、電池(ア)の電圧を入力交流電圧よりも低くするには降圧型コンバータを用いて電圧変換を行わなければならないのである。
【0010】
また、電池(ア)の放電電圧を充電器兼インバータ(オ)の最低動作電圧以下にするには、図10(a)の装置と同様に、放電電圧に外部から昇圧用の補助電圧EDを加えて放電させなければならず、放電を行うにも外部からの電力エネルギーが必要となり、回生効率が低下してしまう。
【0011】
この出願の発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点を解消し、回生効率に優れ、且つ、小型化、軽量化、高効率化、経済化を図ることのできる、新しい入出力絶縁型電力回生装置を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、電池充電時にはAC−DCコンバータとして動作し、電池放電時にはDC−ACインバータとして動作するAC−DC双方向コンバータを備えた電力回生装置であって、電池充電時にはAC−DC双方向コンバータの直流出力電力を絶縁して電池を充電し、電池放電時には放電電力を絶縁してAC−DC双方向コンバータを介して交流電源側へ回生させる入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器を備え、この入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器は、一次巻線、二次巻線および三次巻線を持つ高周波変圧器と、ブリッジ接続された4つの単方向スイッチより構成され、AC−DC双方向コンバータの直流出力電圧を矩形波交流電圧に変換して高周波変圧器の一次巻線へ供給する一次側スイッチ群と、ブリッジ接続された4つの単方向スイッチより構成され、高周波変圧器の二次巻線に発生する交流電力を同期整流して高周波変圧器の一次巻線回路とは絶縁された直流電圧を発生する二次側スイッチ群と、2つの双方向スイッチより構成され、一方の双方向スイッチの一端が高周波変圧器の三次巻線の一端に接続されるとともに、他方の双方向スイッチの一端が高周波変圧器の三次巻線の他端に接続され、且つ両方の双方向スイッチの他端同士が共通接続され、高周波変圧器の一次巻線とは絶縁された三次側交流スイッチ群と、一端が共通接続された両方の双方向スイッチの他端に接続されるとともに、他端が高周波変圧器の三次巻線の中性点と接続され、一次側スイッチ群およびこれに同期する二次側スイッチ群と三次側交流スイッチ群との切替タイミングの位相差に応じた直流電圧が両端に印加されるキャパシタとを有しており、二次側スイッチ群の直流出力電圧に前記キャパシタの両端電圧を加えた合成電圧により、電池を充電することを特徴とする入出力絶縁型電力回生装置(請求項1)を提供する。
【0013】
また、この出願の発明は、上記の電力回生装置において、一次側スイッチ群およびこれに同期する二次側スイッチ群と三次側交流スイッチ群とをオン・オフ制御するスイッチ制御回路を備え、このスイッチ制御回路は、二次巻線回路の出力電圧よりも高い電圧から略0Vまでの範囲内の電圧で電池を充電できるように、電池の充電電圧に応じて一次側スイッチ群および二次側スイッチ群と三次側交流スイッチ群との切替タイミングの位相差を調整することを特徴とする入出力絶縁型電力回生装置(請求項1)、スイッチ制御回路は一次側スイッチ群およびこれに同期する二次側スイッチ群と三次側交流スイッチとの切替タイミングの位相差を略0度から略180度までの範囲内で任意に設定することを特徴とする入出力絶縁型電力回生装置(請求項3)、一次側スイッチ群および二次側スイッチ群のスイッチのオン・オフ期間の時比率と三次側交流スイッチ群のオン・オフ期間の時比率とを共に略50%に設定したことを特徴とする入出力絶縁型電力回生装置(請求項4)をも提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
この出願の発明は、以上のとおりの特徴を有するものであるが、以下に、添付した図面に沿って実施例を示し、さらに詳しくこの出願の発明の実施の形態について説明する。
【0015】
【実施例】
図1は、この出願の発明の入出力絶縁型電力回生装置の一実施例を示した回路図である。
【0016】
たとえばこの図1に例示したように、この出願の発明の入出力絶縁型電力回生装置は、図10に示した従来の電力回生装置のような放電回路(ウ)が不要で、交流入力回路および電池側とが入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)内の高周波変圧器Tの一次巻線N1、二次巻線N2および三次巻線N3+N4との間で絶縁されており、AC−DC双方向コンバータ(1)の直流電圧E0と電池(3)の電圧E1±E2との最適電圧比が一次巻線N1、二次巻線N2および三次巻線N3+N4により自由に選定でき、しかも、電池(3)の充電電圧を所定の電圧から0V付近までの広範囲にわたって可変制御できるようになっている。
【0017】
この場合さらに説明すると、図1に例示した入出力絶縁型電力回生装置は、AC−DC双方向コンバータ(1)と、入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)と、二次電池である電池(3)とを備えている。
【0018】
AC−DC双方向コンバータ(1)は、電池(3)の充電時にはAC−DCコンバータとして動作し、電池(3)の放電による電力回生時にはDC−ACインバータとして動作する。
【0019】
このAC−DC双方向コンバータ(1)には、充電時に三相交流電圧を同期整流する交流スイッチS11〜S16と、交流スイッチS11〜S16を通過した電圧を平滑化するコンデンサC1と、交流スイッチS11〜S16のオン・オフを制御するスイッチ制御回路(4)と、三相交流ラインのノイズを吸収するコイルL1〜L6およびコンデンサC2〜C4とが設けられている。他方、放電時には、電池(3)から入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)を経由してコンデンサC1へ蓄えられた電力をエネルギー源として、通常公知の技術により交流電源側への電力回生が行われる。
【0020】
入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)は、充電時には電池(3)の充電電圧を調整する制御を行い、回生時には電池(3)の放電電力を変圧器により絶縁してAC−DC双方向コンバータ(1)側へ回生させる制御を行う。
【0021】
この入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)には、高周波変圧器としての一次巻線N1、二次巻線N2および三次巻線N3+N4を持つ3巻線トランスTと、AC−DC双方向コンバータ(1)から出力された直流電圧を矩形波交流電圧に変換してトランスTの1次巻線N1へ供給する単方向スイッチS1〜S4(一次側スイッチ群)と、トランスTの二次巻線N2に接続され、トランスTの二次巻線N2に発生する交流電力を同期整流して一次巻線N1とは絶縁された直流電圧E1を発生する、具体的には単方向スイッチS1〜S4と同期して巻き数比N1:N2に比例した直流電圧E1を一次巻線回路とは絶縁して発生する単方向スイッチS’1〜S’4(二次側スイッチ群)と、トランスTの三次巻線N3+N4に接続された双方向スイッチS5,S6(三次側スイッチ群)と、トランスTの三次巻線N3側に設けられ、単方向スイッチS1〜S4およびこれに同期する単方向スイッチS’1〜S’4と双方向スイッチS5,S6との切替タイミングの位相差に応じた直流電圧が両端に印加されるコンデンサC5とが設けられている。
【0022】
また、図1の例では、トランスTの1次巻線N1、2次巻線N2、三次巻線N3+N4に生じるスパイク電圧を抑制するためのコンデンサC8および抵抗R1、コンデンサC9および抵抗R3、コンデンサC6および抵抗R2と、トランスTの三次巻線N3+N4の中間点から発生するパルス電圧の平滑用コイルL7も設けられている。
【0023】
そしてまた、単方向スイッチS1〜S4およびこれに同期する単方向スイッチS’1〜S’4と、双方向スイッチS5,S6とをオン・オフ制御する、具体的にはオン・オフの切替えによりたとえば後述の図4に例示したような位相制御を行うスイッチ制御回路(5)が設けられており、図1における入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)では、このスイッチ制御回路(5)により各スイッチの切替タイミングの位相差が調整されて、上記コンデンサC5の両端電圧が可変制御されるようになっている。このときの電池(3)の充電電圧は、二次巻線回路の出力電圧E1にコンデンサC5の両端電圧=±E2を加えた電圧になる。
【0024】
図2は、双方向スイッチS5,S6に流れる電流の方向を説明する図である。この図2に例示したように、双方向スイッチS5,S6はいずれも、2個のトランジスタQ1、Q2と2個のダイオードD1、D2とからなり、スイッチ制御回路(5)によりトランジスタQ1がオン、トランジスタQ2がオフとされた場合には、図示の実線矢印Aに沿って電流が流れ、トランジスタQ1がオフ、トランジスタQ2がオンとされた場合には、図示の点線矢印Bに沿って電流が流れる。
【0025】
図3は、単方向スイッチS1〜S4のオン・オフとトランスTの一次巻線N1の両端電圧との関係を例示した図である。この図3に例示したように、スイッチ制御回路(5)によって単方向スイッチS1,S3と単方向スイッチS2,S4は交互にオン・オフされ、これらのオン・オフに応じて、トランスTの一次巻線N1には矩形波電圧が供給される。すなわち、単方向スイッチS1〜S4は、AC−DC双方向コンバータ(1)から出力された直流電圧を矩形波状の交流電圧に変換する。
【0026】
なお、図3に例示したように、単方向スイッチS’1〜S’4は、スイッチ制御回路(5)によって単方向スイッチS1〜S4のオン・オフと同期するように制御される。
【0027】
図4は、単方向スイッチS1〜S4および単方向スイッチS’1〜S’4ならびに双方向スイッチS5,S6の切替タイミングの位相差と入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)の出力電圧(図中(A−B)と略示)との関係を例示した図であり、図4(a)は位相差が45度の場合、図4(b)は位相差が90度の場合、図4(c)は位相差が135度の場合を例示している。
【0028】
また、図5は、位相差が45度の場合の各スイッチS1〜S6の切替タイミング波形を拡大して示した図である。この図5に示したように、単方向スイッチS1〜S4および単方向スイッチS’1〜S’4ならびに双方向スイッチS5,S6のオン期間の長さはみな略同一であり、オフ期間の長さもみな略同一であり、単方向スイッチの一方の組みがオフしてから単方向スイッチの他方の組みがオンするまでの間と、双方向スイッチの一方がオフしてから双方向スイッチの他方がオンするまでの間には、それぞれ休止期間が設けられている。各スイッチS1〜S6を構成するトランジスタはオン状態からオフ状態となるのに時間がかかるので、完全にトランジスタをオフとするために、このような休止期間を設けている。
【0029】
まず、たとえば単方向スイッチS’1〜S’4(これらは単方向スイッチS1〜S4と同期している)と双方向スイッチS5,S6の切替タイミングの位相差が0度の場合には、コンデンサC5の充電電圧は最大値E2になり、この充電電圧に二次巻線回路の出力電圧E1を加えた電圧=E1+E2が電池(3)の充電電圧EBとなる。
【0030】
一方、位相差が45度の場合には、三次巻線回路のA−B間(図1参照)の出力電圧波形は図4(a)に例示したようになる(図中(A−B)と略示。以下同じ)。すなわち、単方向スイッチS’1,S’3と双方向スイッチS5がともにハイレベルの期間▲1▼、または単方向スイッチS’2,S’4と双方向スイッチS6がともにハイレベルの期間▲3▼におけるA−B間の電圧はピーク値になる。この場合のA−B間の平均電圧E45はE45=E1+E2/2であり、コンデンサC5の両端電圧はE2/2になる。また、電池(3)の充電電圧EBはEB=E1+E2/2となる。
【0031】
一方、位相差が90度の場合、三次巻線回路のA−B間の出力電圧波形は図4(b)のようになる。この場合、単方向スイッチS’1,S’3と双方向スイッチS5がともにハイレベルの期間▲1▼または単方向スイッチS’2,S’4と双方向スイッチS6がともにハイレベルの期間▲3▼と、単方向スイッチS’1,S’3がハイレベルで双方向スイッチS5がローレベルになる期間▲2▼または単方向スイッチS’2,S’4がハイレベルで双方向スイッチS6がローレベルになる期間▲4▼とが略等しくなり、A−B間の出力電圧波形は時比率が略50%の矩形波になる。したがって、A−B間の平均電圧E90は二次巻線回路の出力電圧E1に略等しくなり、コンデンサC5の両端電圧は略0Vになる。また、電池(3)の充電電圧EBはEB=E1となる。
【0032】
一方、位相差が135度の場合、三次巻線回路のA−B間の出力電圧波形は図4(c)のようになる。この場合、単方向スイッチS’1,S’3と双方向スイッチS5がともにハイレベルになる期間▲1▼または単方向スイッチS’2,S’4と双方向スイッチS6がともにハイレベルになる期間▲3▼よりも、単方向スイッチS’1,S’3がハイレベルで双方向スイッチS5がローレベルになる期間▲2▼または単方向スイッチS’2,S’4がハイレベルで双方向スイッチS6がローレベルになる期間▲4▼の方が長いため、A−B間の出力電圧波形は時比率が略25%の矩形波になる。したがって、A−B間の平均電圧E135はE135=E1−E2/2になり、コンデンサC5の両端電圧は−E2/2になる。また、電池(3)の充電電圧EBはEB=E1−E2/2となる。
【0033】
一方、位相差が180度の場合には、単方向スイッチS’1〜S’4と双方向スイッチS5,S6の切替タイミングの位相差は互いに反転するため、三次巻線回路のA−B間電圧は略一定の−E2になり、コンデンサC5の両端電圧も−E2になる。このとき、電池3の充電電圧EBはEB=E1−E2となる。
【0034】
このように、この出願の発明は、単方向スイッチS1〜S4および単方向スイッチS’1〜S’4と、双方向スイッチS5,S6との切替タイミングの位相差をスイッチング制御回路(5)により任意に調整できるようにしたため、コンデンサC5の両端電圧を任意に変更でき、結果として、電池(3)の充電電圧EBを二次巻線回路の出力電圧よりも高い電圧から略0V(ちょうど0Vを含む)までの広範囲にわたって可変制御することができる。
【0035】
一般に、電池の用途は電気自動車や深夜電力貯蔵用のような大容量、高電圧(直列接続数の多いもの)用途から携帯電話向のような小容量、低電圧用途まで、幅広い電圧、電流レンジの製造設備が必要である。したがって、電力回生装置の可変電圧範囲も用途に応じて0〜5Vないし0〜400V程度の可変範囲を持つ必要がある。一方、量産を前提とするこれら各種電池の放電回生電圧と一般に我国で標準的なAC200V回生用の直流電圧350V前後の電圧差の整合を採るためには、入出力の絶縁の他に直流電圧間の変換が必要となる。
【0036】
そのため、AC−DC双方向コンバータ(1)の出力側にDC−DCコンバータを挿入して電圧比の整合をとることも考えられる。しかしながら、DC−DCコンバータの挿入は、充電、放電共に損失の増加による効率の低下、物量の増加によるコストアップ、大型化、重量増など負の要因のみが加わることになる。
【0037】
そこで、上述したこの出願の発明は、広い可変電圧範囲を実現しつつ、電圧比の整合を可能とすべく、入出力間の絶縁およびAC−DC双方向コンバータ(1)と入出力絶縁型正逆双方向昇降圧変圧器(2)との間の電圧整合機能を、3巻線の高周波変圧器によって実現し、入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)と一体化したところに大きな特徴がある。これにより、充放電損失が増加して効率低下が生じるといったこともなく、回生効率に優れているのはもちろんのこと、小型化、軽量化、高効率化、経済化をも図られるのである。
【0038】
図6は、入出力絶縁型性逆方向昇降圧調整器(2)とは異なる入出力非絶縁型正逆方向昇降圧調整器(4)を用いた場合において、その充電時出力電圧を下げたときの電流の流れを示したものであり、コンデンサC5の両端電圧を−E2に下げた例を示している。
【0039】
AC−DC双方向コンバータ(図示していない)の出力電圧は一定の電圧E0であるため、入出力非絶縁型正逆方向昇降圧調整器(4)の出力電圧はE0−E2になる。
【0040】
このとき、電池(3)に流れる充電電流をI2とすると、電圧降下分の電力=−E2・I2を電力源とした双方向スイッチS5,S6および巻線N3,N4によるプッシュ・プル型のインバータにより矩形波交流が発生され、単方向スイッチS1〜S4および巻線N1とで構成される全波ブリッジ回路によりさらに直流に変換される。すなわち、この場合には、双方向スイッチS5,S6側が1次駆動側、単方向スイッチS1〜S4側が2次出力側のDC−DCコンバータとなり、電力エネルギーの流れは右側から左側への矢印の方向に伝達される。
【0041】
このときの逆極性電圧−E2と回生電圧E0との間には、図4に示したのと同じ原理で、S5,S6回路とS1〜S4回路との駆動位相差とN1:N3:N4の巻数比に対応した回生電圧がE0として発生する。
【0042】
この回生電圧によって流れる回生電流をI’2とすると、I’2は図6中の矢印で示した方向に流れるので、結局AC−DC双方向コンバータから電池(3)側に供給される電力はE0・I1であり、これに回生電流I’2が加わって電池(3)の充電電流I2が流れるので、I1,I’2およびI2の間には、
I2=I1+I´2 …(1)
の関係が成立する。
【0043】
よって、入出力非絶縁型正逆方向昇降圧調整器(4)の損失が仮想的に零の場合には入力エネルギー=E0・I1と、電池(3)の充電電力=(E0−E2)I2は等しくなければならないから、変換損失零の理想的状態では、
E0・I1=(E0−E2)I2 …(2)
となる。
【0044】
I2に(1)式の関係を入れて整理すると、E0・I1=(E0−E2)(I1+I´2)の関係が成立するから、この式を整理してE0・I1を消去すると、
E0・I1=E0・I1+E0・I’2−E2・I1−E2・I’2より
E2(I1+I’2)=E0・I’2= E2・I2 …(3)
となる。
【0045】
すなわち、(3)式より入出力非絶縁型正逆方向昇降圧調整器(4)の降圧時電力=E2・I2は、変換損失が零の理想状態においては逆方向コンバータとしてE0・I’2として回生されている。
【0046】
一方、入出力非絶縁型正逆方向昇降圧調整器(4)の出力電圧がE0+E2の昇圧時には、単方向スイッチS1〜S4および巻線N1によるブリッジインバータによって矩形波交流が発生され、巻線N3,N4および双方向スイッチS5,S6によってさらに2相半波整流される。この場合では、単方向スイッチS1〜S4側が一次駆動側、双方向スイッチS5,S6側が2次出力側となり、電力エネルギーは図6中の矢印とは逆に左側から右側に、すなわち通常の方向に流れるため、I’2の矢印も図6中の方向とは逆になる。
【0047】
このときはもちろん
I1=I’2+I2 …(4)
となり、AC−DC双方向コンバータから供給される電力はE0・I1=E0(I’2+I2)であり、電池(3)に供給される電力は入出力非絶縁型正逆方向昇降圧調整器(4)の損失が零の理想状態においては(E0+E2)I2であるから、次の関係が成立する。
E0・I1=E0(I’2+I2)=(E0+E2)I2 …(5)
(5)式よりE0・I2を消去すると、
E0I´2=E2I2 …(6)
が得られる。
【0048】
(6)式は昇圧時、(3)式は降圧時の入出力非絶縁型正逆方向昇降圧調整器(4)の入、出力電力が等しく、電圧比が駆動位相差に応じて自由に変えられることを意味している。
【0049】
図7は、この出願の発明における入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)の充電時出力電圧を下げたときの電流の流れを示したものであり、図6と同様にコンデンサC5の両端電圧を−E2に下げた例を示している。
【0050】
この図7に例示した入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)は、図6における単方向スイッチS1〜S4と一次巻線N1を、単方向スイッチS1〜S4と一次巻線N1、および単方向スイッチS’1〜S’4と二次巻線N2の2組に分け、三次巻線N3,N4と双方向スイッチS5,S6は同一とした構成となっている。
【0051】
なおここでは、AC−DC双方向コンバータ(図示していない)の直流電圧E0と二次巻線回路の直流電圧E1とは等しいものとする。実用上は、たとえば、E0は通常AC200Vの充放電に整合をとるために350V前後に選ばれ、二次巻線回路の直流電圧E1は充放電電池の電圧によって決まる任意の電圧に選ばれるのであるが、一次巻線回路(交流電源)側と二次巻線回路(電池)側との絶縁時の動作を簡潔に説明するために、巻線N1と巻線N2およびE0とE1が等しい場合とした。
【0052】
また、昇圧時と降圧時で三次巻線回路の電力エネルギーの流れの方向が変る点は図6の入出力非絶縁型のものと同じであるから、図7では入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)の降圧時の例のみを示している。
【0053】
この場合、図6と同一の降圧動作を行うと、前述の条件によりE0=E1であり、電池電圧はE1−E2=E0−E2となる。そして、(3)式の関係が成立するので、E0・I’2=E1・I’2=E2・I2となる。
【0054】
したがって、図6の1次回路を1次回路と2次回路に絶縁分離し、1次回路側のみにAC−DC双方向コンバータを接続することで、充電電力E0・I1を入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)を経由して電池(3)に供給し、その一方で、二次巻線回路出力E1と三次巻線回路の出力電圧E2を前述(図4参照)の位相差制御によりE1±E2として広範囲の電圧調整を行うことができる。
【0055】
以上のように、図7の回路においては、図6の回路の前段に絶縁型双方向DC−DCコンバータを挿入したものと全く同一の機能を、二次巻線回路である単方向スイッチS’1〜S’4と巻線N2の追加のみで実現でき、従って、絶縁型双方向DC−DCコンバータを別途挿入した場合に比べ、高周波変圧器はひとつで兼用でき、スイッチング素子も半分の追加で済み、さらに全体の損失も少なく、小型、軽量、経済化にも役立つのである。
【0056】
図8は、図1におけるスイッチ制御回路(5)の内部構成を例示したブロック図である。たとえばこの図8に例示したスイッチ制御回路(5)は、クロック発生器(11)と、コンパレータ(12)と、ワンショットマルチ(13)(14)と、フリップフロップ(15)(16)と、NANDゲート(17)〜(20)とインバータ(21)とを備えている。
【0057】
クロック発生器(11)は三角波信号をコンパレータ(12)へ出力し、コンパレータ(12)はPWM信号を出力する。そのPWM信号のパルス幅は任意に可変制御できるようになっており、その制御により、NANDゲート(17)(18)から出力される信号とNANDゲート(19)(20)から出力される信号の位相を任意の量だけずらすことができる。
【0058】
以上の本実施例における入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)を用いて電池(3)の充放電を行うと、回路素子の発熱以外には電力消費がなく、従来は必須であった放電回路が不要なため、回路構成を簡略化できると共に、消費電力の低減を図れるのである。
【0059】
また、AC−DC双方向コンバータ(1)に供給される入力交流電圧の変動や電池(3)の充電電圧にかなりの差があっても、入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器(2)の電圧調整範囲が極めて広いため、入力交流電圧と電池の動作電圧に対する制約がなくなり、実用性が高くなる。
【0060】
なお、図1および図7の例は、トランスTの1次巻線N1側および二次巻線N2側それぞれにフルブリッジ回路が接続されている、つまり単方向スイッチS1〜S4および単方向スイッチS’1〜S’4により1次側フルブリッジ回路および2次側フルブリッジ回路が構成されている場合のものであるが、このフルブリッジ回路の代わりに、たとえば図9(a)に例示したハーフブリッジ回路や図9(c)に例示したプッシュプル回路としてもよい。また、トランスTの3次巻線N3側にはプッシュプル回路が接続されている、つまり双方向スイッチS5,S6によりプッシュプル回路が構成されているが、図9(a)のハーフブリッジ回路や図9(b)に例示したフルブリッジ回路としてもよい。
【0061】
また、図1では、AC−DC双方向コンバータ(1)に三相の交流電源が接続されているが、この出願の発明が単相の交流電源を接続する場合にも同様に適用できることは言うまでもない。
【0062】
もちろん、この発明は以上の例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、回生効率に優れ、且つ、小型化、軽量化、経済化を図ることのできる、新しい入出力絶縁型電力回生装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の入出力絶縁型電力回生装置の一実施例を示した回路図である。
【図2】双方向スイッチに流れる電流の方向を説明する図である。
【図3】単方向スイッチのオン・オフとトランスTの一次巻線の両端電圧との関係を示した図である。
【図4】単方向スイッチと双方向スイッチの切替タイミングの位相差と入出力非絶縁型正逆方向昇降圧調整器の出力電圧との関係を示した図である。
【図5】位相ずれが45度の場合の各スイッチの切替タイミング波形を拡大して示した図である。
【図6】入出力非絶縁型正逆方向昇降圧調整器の出力電圧を下げた場合の電流の流れを示した図である。
【図7】入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器の出力電圧を下げた場合の電流の流れを示す図である。
【図8】スイッチ制御回路の内部構成を例示したブロック図である。
【図9】(a)(b)(c)は、各々、ハーフブリッジ回路、フルブリッジ回路、プッシュプル回路を例示したブロック図である。
【図10】(a)(b)は、各々、従来の電力回生装置の概略構成を例示した回路図である。
【符号の説明】
1 AC‐DC双方向コンバータ
2 入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器
3 電池
4 入出力非絶縁型正逆方向昇降圧調整器
11 クロック発生器
12 コンパレータ
13,14 ワンショットマルチ
15,16 フリップフロップ
17,18,19,20 NANDゲート
21 インバータ
Claims (4)
- 電池充電時にはAC−DCコンバータとして動作し、電池放電時にはDC−ACインバータとして動作するAC−DC双方向コンバータを備えた電力回生装置であって、
電池充電時にはAC−DC双方向コンバータの直流出力電力を絶縁して電池を充電し、電池放電時には放電電力を絶縁してAC−DC双方向コンバータを介して交流電源側へ回生させる入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器を備え、
この入出力絶縁型正逆方向昇降圧調整器は、
一次巻線、二次巻線および三次巻線を持つ高周波変圧器と、
ブリッジ接続された4つの単方向スイッチより構成され、AC−DC双方向コンバータの直流出力電圧を矩形波交流電圧に変換して高周波変圧器の一次巻線へ供給する一次側スイッチ群と、
ブリッジ接続された4つの単方向スイッチより構成され、高周波変圧器の二次巻線に発生する交流電力を同期整流して高周波変圧器の一次巻線回路とは絶縁された直流電圧を発生する二次側スイッチ群と、
2つの双方向スイッチより構成され、一方の双方向スイッチの一端が高周波変圧器の三次巻線の一端に接続されるとともに、他方の双方向スイッチの一端が高周波変圧器の三次巻線の他端に接続され、且つ両方の双方向スイッチの他端同士が共通接続され、高周波変圧器の一次巻線とは絶縁された三次側交流スイッチ群と、
一端が共通接続された両方の双方向スイッチの他端に接続されるとともに、他端が高周波変圧器の三次巻線の中性点と接続され、一次側スイッチ群およびこれに同期する二次側スイッチ群と三次側交流スイッチ群との切替タイミングの位相差に応じた直流電圧が両端に印加されるキャパシタとを有しており、
二次側スイッチ群の直流出力電圧に前記キャパシタの両端電圧を加えた合成電圧により、電池を充電することを特徴とする入出力絶縁型電力回生装置。 - 一次側スイッチ群およびこれに同期する二次側スイッチ群と三次側交流スイッチ群とをオン・オフ制御するスイッチ制御回路を備え、このスイッチ制御回路は、二次巻線回路の出力電圧よりも高い電圧から略0Vまでの範囲内の電圧で電池を充電できるように、電池の充電電圧に応じて一次側スイッチ群および二次側スイッチ群と三次側交流スイッチ群との切替タイミングの位相差を調整することを特徴とする請求項1に記載の入出力絶縁型電力回生装置。
- スイッチ制御回路は一次側スイッチ群およびこれに同期する二次側スイッチ群と三次側交流スイッチとの切替タイミングの位相差を略0度から略180度までの範囲内で任意に設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の入出力絶縁型電力回生装置
- 一次側スイッチ群および二次側スイッチ群のスイッチのオン・オフ期間の時比率と三次側交流スイッチ群のオン・オフ期間の時比率とを共に略50%に設定したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の入出力絶縁型電力回生装置。
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